山口県

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山口県のデータ
山口県の位置
自治体コード 035000-1
知事 二井関成
面積 6,110.94km²
全国第22位
総人口 1,492,575
(2005年10月1日:全国第25位)
総世帯 591,232世帯
(2005年10月1日)
市町村数 13市9町
隣接県 島根県広島県愛媛県福岡県大分県
ISO 3166-2 JP-35
県の花 夏みかんの花
県の木 アカマツ
県の鳥 ナベヅル
県の魚 フグ
県の獣 ホンシュウジカ
県の歌 山口県民の歌
山口県庁
所在地 〒753-8501
山口県山口市滝町1番1号
電話番号 083-922-3111
外部リンク 山口県
市町村境界図
ファイル:Yamaguchi pref.png

山口県(やまぐちけん)は、日本の一つで、本州最西端に位置する県。九州地方中国地方の連接点の地域である。


概要[編集]

ファイル:Yamaguchi.jpg
山口県庁(2006年7月)
ファイル:山口県政資料館.jpg
旧山口県庁舎(山口県政資料館)

県庁所在地は山口市中国地方を構成する県(中国五県)の一つで、県土の大半は山陽地方に含まれ、北部の萩市長門市山陰地方の西端に当たるとされる。県西部を中心に経済面などで北九州地域とのつながりも深い。 県東部は広島県地域とのつながりが密接である。 令制国周防国長門国に相当するので、防長(ぼうちょう)という別名を持つ。周防国と長門国は後に毛利氏によって統治され、江戸時代にはあわせて長州藩と称していたことから、長州(ちょうしゅう)と呼ばれることもある。

県魚に指定されている下関市フグは日本一の市場取扱量を占める。地元や周辺地域では、主に取扱業者やマスコミなどが縁起を担いでフグとは呼ばず「フク」と呼ぶ(フグが「不遇」につながり、フクが「福」につながる為とされている)が、日常会話で「フク」ということは少ない。

山口県では日常的に山口方言が使用されている。

地理[編集]

東側を除く三方を海に囲まれ、その中央部を中国山地が横断している。中国山地に水源を発する河川がいくつか存在するが、河口付近を除けば海沿いに平地は多くなく(特に日本海側)、内陸部の川沿いを中心に盆地が点在する。

周辺海域
主な河川

気候[編集]

全体的には、太平洋側気候だが、日本海側から内陸部にかけては日本海側気候で、には曇りの日が多く、も見られる。特に内陸部の阿東町萩市内陸部、周南市北部などは、県内でも積雪がみられる地域である。北部は日本海に面しており、波が高く、海がしける事も少なくない。

瀬戸内海側は瀬戸内海式気候で、一年を通してが少なく、比較的温暖な気候である。冬でも中国山地に季節風が抑えられるので、日本海側と比べて曇りの日は少なく、晴れる日も多い。積雪も一冬に数回程度である。日本海側に対し、内海の瀬戸内海側では波は穏やかである。

関門海峡周辺の下関市山陽小野田市宇部市などでは日本海側気候と瀬戸内海式気候との境界にあたり、二面性を持つ気候である。冬は周防灘側でも曇りがちの天気になりやすく、時雨や雪を降らせる事もある。しかし、周防灘は穏やかで荒れる事は少ない。


気象区分は、「西部」「中部」「東部」「北部」の4つである。また、2005年(?)に気象に関する注警報発表区分がさらに分けられ、「西部」(豊田/下関・宇部)、「中部」(山口・防府/周南・北玖珂)、「東部」、「北部」(長門/萩・美祢)に分けられた。そして、2007年3月5日に区分が改正された。

気象区分(2007年3月5日現在)
西部 (下関/宇部・山陽小野田)
中部 (山口・防府/周南・下松)
東部 (岩国/柳井・光)
北部 (長門/萩・美祢)

自然公園[編集]

瀬戸内海国立公園
秋吉台国定公園北長門海岸国定公園西中国山地国定公園
羅漢山県立自然公園石城山県立自然公園長門峡県立自然公園豊田県立自然公園

歴史[編集]

県名の由来[編集]

山地、森林への入り口を山口と謂うことに関係あるらしく、もともとは山口市の市街地あたりを指していた地名が、廃藩置県の際、そのまま県名に採用された。

原始・古代[編集]

  • 古くは大陸文化の窓口として栄え、綾羅木遺跡や土井ヶ浜遺跡などの弥生遺跡が多数残る。
  • 現在の長門市油谷に世界三大美女のうちの一人といわれる楊貴妃が流れ着いたといわれる。
  • 飛鳥時代には、百済復興戦争の敗戦により、国防最前線として多くの山城が築かれた。
  • 奈良時代以降は、長門周防の2国が設置された。日本唯一の鋳銭所が最初は下関市、のちに山口市に置かれていた地域で、奈良時代から平安時代初期の貨幣が鋳造された。
  • 平安時代末期には大規模内乱(源平合戦)の最終決戦地となった。その内乱の際に焼失した東大寺を復興するため、重源の指導のもとで周防が東大寺料国となった。

中世[編集]

近世[編集]

  • 関ヶ原の合戦の後、中国地方全域を支配していた毛利氏は西軍に加担していたが、一族の吉川広家の取り成しで改易を免れ、減封されて防長2州に押し込められることになり、幕末までは毛利氏の支配する土地となる。萩・長府・清末・徳山・岩国の5藩が成立、いずれの藩主も萩宗家を中心に団結していたが、岩国藩と萩藩の関係は良くなかった。減封を吉川家の裏切りのせいと見る向きも多く、末家として独立した扱いを宗家がしなかったためである。
  • 再び、この地が脚光を浴びる時期は、幕末に馬関戦争と称して外国船に発砲し、4国の連合軍に一方的に壊滅状態にされた以降である。藩内部の権力闘争の挙句、奇兵隊を率いた高杉晋作らの活躍で尊皇に転じて、明治維新の原動力としてその名を残す。

近・現代[編集]

山口県と政治家[編集]

山口県は旧長州藩の版図が大半であるためか、「大臣、大将を目指せ」という教育を施すような風土を持ち、保守・革新を問わず政治色が強い土地柄となっている。

戦後だけでも総理大臣を務めた岸信介佐藤栄作の兄弟(田布施出身)、元参議院議長の重宗雄三、元参議院議長の徳永正利野坂参三元日本共産党議長、宮本顕治元日本共産党議長、元文部大臣・元通産大臣の田中龍夫、元厚生大臣・元大蔵大臣の林義郎、元文部科学大臣の河村建夫、首相候補と言われたが志半ばで倒れた元外務大臣の安倍晋太郎、自民党総裁選挙に立候補した元外務大臣・元法務大臣の高村正彦、佐藤栄作次男で元通産大臣・元運輸大臣の佐藤信二、岸信介後継者で元自治大臣の吹田愰、安倍晋太郎次男で現内閣総理大臣安倍晋三など、有力政治家を多く輩出している。これが山口県が「政治県」であるといわれる所以でもある。

大日本帝国憲法日本国憲法の両方の時代を通じて、内閣総理大臣を日本一多く輩出してきた県でもある(8人が首相に就任)

人口[編集]

年齢構成[編集]

テンプレート:山口県/5歳階級別人口

600px
山口県と全国の年齢別人口分布(2005年) 山口県の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 山口県
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

}}

山口県(に相当する地域)の人口の推移
テンプレート:人口統計/35
総務省統計局 国勢調査より

行政[編集]

歴代知事(公選)[編集]

  • 初代 田中龍夫(1947年4月5日~1953年3月24日、2期)
  • 2代 小澤太郎(1953年4月30日~1960年8月17日、2期)
  • 3代 橋本正之(1960年9月25日~1976年6月30日、4期)
  • 4代 平井龍(1976年8月22日~1996年8月21日、5期)
  • 5代 二井関成(1996年8月22日~、3期目)

経済[編集]

産業[編集]

  • 山陽地方に当たる瀬戸内海側は、重化学コンビナートを中心とした工業と、高速道路網などを生かした流通業などが発展しており、瀬戸内工業地域の一角を成す。一方で、山陰地方に当たる日本海側は、農業・漁業などの第一次産業と観光業などのサービス産業が中心である。
  • かつては美祢の大嶺炭鉱で無煙炭が採掘されていたが、現在は閉山している。
  • 重化学工業では、宇部・山陽小野田などの西部では美祢からの石灰石を原材料としたセメントの製造が、徳山・岩国などの東部では石油精製コンビナートで、ソーダなど化学製品の企業が集中している。

主な企業[編集]

Category:山口県の企業も参照のこと。

山口県内に本社・本部を置く企業(東証一部上場)
山口県内に生産拠点を置く主な企業

特産物[編集]

有形文化財建造物[編集]

国宝
重要伝統的建造物群保存地区

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

名所・旧跡・観光スポット[編集]

年間観光客数は、下関市が最も多く、次いで岩国市山口市萩市と続く。県内には、他にも観光地として名高い所が多い。

スポーツ[編集]

野球
陸上

山口県を舞台にした作品[編集]

地域[編集]

地域圏[編集]

地形は、県中央部が山地で沿岸・山あいに小規模な平野や盆地が分散している。海岸線は臨海工業が立地して、それぞれの工場地区ごとに労働力を引き寄せた。また、幹線道路である国道2号も海岸線沿いに走っているため、物流・内陸工業の面でも労働力を引き寄せた。このような産業構造と分布をしているため、内陸部の山口市(県庁所在地)に一極集中せず、人口・物流・資本・情報は分散している。

県域は、従来7地域ないし9地域に分けられてきたが、現在は県によって8つの広域都市圏に区分されている。下関広域都市圏と長門広域都市圏は、広域都市圏内で合併が進み、圏内1市となった。以下に記載する人口は、2006年8月1日現在の推計人口。なお、山口県の総人口は1,483,863人。

広域都市圏
(通称;読み)
構成市郡 圏域人口(人)
岩国広域都市圏
(岩国・玖珂地域;いわくに・くが-)
岩国市・玖珂郡
(1市1町)
155,057
柳井広域都市圏
(柳井・大島地域;やない・おおしま-)
柳井市・熊毛郡・大島郡
(1市4町)
90,846
周南広域都市圏
(周南地域;しゅうなん-)
周南市・下松市・光市
(3市)
258,784
山口・防府広域都市圏
(県央地域)
山口市・防府市・阿武郡阿東町
(2市1町)
315,552
宇部・小野田広域都市圏
(宇部・美祢地域;うべ・みね-/厚狭地域;あさ-)
宇部市・山陽小野田市・美祢市・美祢郡
(3市2町)
273,177
下関広域都市圏
(豊関地域;ほうかん-)
下関市(1市) 288,807
長門広域都市圏
(長門大津地域;ながと・おおつ-)
長門市(1市) 40,588
萩広域都市圏
(萩地域)
萩市・阿武郡阿武町
(1市1町)
61,052

自治体[編集]

以下の13市・5郡・9町がある。山口県では、町はすべて「ちょう」と読む。県内に村は無い。ただし、合併前は“村”がありその時はすべて「そん」と読んでいた。

市部(13市)
郡部(5郡9町)

すでに消滅した市町村[編集]

2003年4月1日時点で存在し、現在はすでに消滅した市町村の一覧。それ以前に存在した町村については山口県の廃止市町村一覧を参照のこと。

教育[編集]

大学・大学校
高等専門学校
高等学校
中等教育学校

マスコミ[編集]

新聞[編集]

一般紙(全国紙)[編集]

以下の全国紙が購読可能である。夕刊紙の日刊ゲンダイと夕刊フジを除いて、西部本社(北九州市福岡市に立地する)の管轄となっている。

産経新聞は平成9年(1997年)ごろから発売されていない

一般紙(地方紙)[編集]

山口県を主たる販売エリアとしている新聞に以下のものがある。

また、以下の地方紙も本県で発行されており、独自の取材網を持つ。

スポーツ紙[編集]

西日本スポーツ(本社)、デイリースポーツ(広島支社のエリア)を除き、西部本社の販売エリアである。

サンケイスポーツは発売されていない

テレビ・ラジオ放送[編集]

テレビの県域放送局[編集]

県域局の地上デジタル放送は2006年10月から本放送を開始した。瀬戸内側を中心に県内の72%で受信可能。

山口県は地形の関係もあり、送信所を山口市の南隣である防府市大平山(標高631m)に置いており、電波が福岡・大分県の周防灘沿岸の各地域まで到達する。その他、下関市火の山中継局からの発射電波も北九州市に届いており、他県の近隣市町村で視聴可能なエリアが存在する。

青森県山梨県とともにFNNの放送局が存在しない(かつてtysがFNSに加盟していたが現在は離脱)。しかし三方を海に囲まれている山口県は、他の地域以上に電波状態の良い地域が多いこともあり、他県のFNS加盟局が(県西部の大半でTNCが、柳井市沿岸部・周防大島町ではEBCが、和木町・岩国市旧市域ではtssが、萩市北部でTSKが)視聴可能ということもあり、ある意味過密ともいえる電波状況の良さがFNN県域局の必要性を薄れさせているという見方もある(実際、山口県周辺のFNN各系列局の山口県内における視聴率は、県域放送局並み、あるいは同等以上に良好であるといわれている)。尤も、他県の電波が受信可能なのはFNN系列局に限ったことではない。

山口県では系列外のFNN・TXNの番組は各局が番組ごとに番組購入を行って時差(数日~数週間遅れ)放映を行っている。このことから山口県内の民放局で視聴するときには放送内容がタイミングを失していることもあることもよくある他、そもそも山口県内で放映されない番組(一部のアニメ番組・ゲーム系番組・情報番組など)もある為、このような番組を視聴する者は他県波を受信する者も少なくない。

ラジオの県域放送局[編集]

山口県は土地柄上、夜間のAM在京・在阪電波よりも、日中から韓国のラジオ電波がよく入り、日本海側ではFMの韓国波も入る。特に、韓国からのAM波に阻害されて県域放送さえ入りにくい地域も散見される。一方、他県の電波では、RKB毎日放送・KBC九州朝日放送(福岡)、RCC中国放送(広島)、RNB南海放送(愛媛)の聴取可能なエリアが多い。

テレビと同じくFMラジオ波も周辺地域では良く入り、県西部の大半でfm fukuokaCROSS FMLove FMが、県東部でHFMエフエム愛媛、県北部でV-airが聴取可能。

コミュニティラジオ局[編集]

ケーブルテレビ局[編集]

山口県にFNN系・TXN系のテレビ局がないことから、県外波を受信する目的としたケーブルテレビ局の加入率が高いと言われている。

各局の詳細はCategory:山口県のケーブルテレビ局を参考のこと。

交通[編集]

道路[編集]

有料道路
国道
県道
1963年(昭和38年)の山口国体開催にあたり、県管理道路(県道と一部の国道)のガードレールを特産の夏みかんにちなんだ黄色にしようということになった。それ以来県道のガードレールには黄色いものが使われている。

鉄道[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
九州旅客鉄道(JR九州)
  • 山陽本線
錦川鉄道

航空[編集]

航路[編集]

海外行フェリー[編集]

国内フェリー[編集]

その他の航路[編集]

  • 柱島航路(岩国市)
  • 端島航路(岩国市)
  • 黒島航路(岩国市)
  • 浮島航路(周防大島町(旧橘町))
  • 前島航路(周防大島町(旧久賀町))
  • 情島航路(周防大島町(旧東和町))
  • 平郡航路(柳井市)
  • 祝島航路(上関町)
  • 馬島航路(田布施町)
  • 牛島航路(光市)
  • 大津島・馬島・黒髪島航路(周南市)
  • 野島航路(防府市)
  • 蓋井島航路(下関市)
  • 巌流島航路(下関市)
  • 六連島航路(下関市)
  • 関門連絡船(下関市・北九州市)
  • ヴォイジャー(下関市・北九州市)
  • 相島航路(萩市)
  • 大島航路(萩市)
  • 見島航路(萩市)

警察[編集]

(→山口県警察

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

日本都道府県
北海道地方: 北海道
東北地方: 青森県 | 岩手県 | 宮城県 | 秋田県 | 山形県 | 福島県
関東地方: 茨城県 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 | 千葉県 | 東京都 | 神奈川県 | 山梨県
中部地方: 新潟県 | 富山県 | 石川県 | 福井県 | 長野県 | 岐阜県 | 静岡県 | 愛知県 | 三重県
近畿地方: 滋賀県 | 京都府 | 大阪府 | 兵庫県 | 奈良県 | 和歌山県
中国地方: 鳥取県 | 島根県 | 岡山県 | 広島県 | 山口県
四国地方: 徳島県 | 香川県 | 高知県 | 愛媛県
九州地方: 福岡県 | 佐賀県 | 長崎県 | 熊本県 | 大分県 | 宮崎県 | 鹿児島県 | 沖縄県


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