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2020年1月10日 (金) 23:18時点における最新版
日本プロ野球では、日本国内におけるプロ野球について記述する。
日本国内において「プロ野球」といえば、日本野球機構(NPB)傘下のセントラル・リーグ(セ・リーグ)とパシフィック・リーグ(パ・リーグ)の2リーグ全12球団を指す。2000年代後半からは、各地にNPBとは別個の独立リーグや女子プロ野球が立ち上げられている。
日本野球機構(NPB)[編集]
NPBのリーグ・球団[編集]
日本野球機構(NPB)傘下にはセントラル・リーグ(セ・リーグ)とパシフィック・リーグ(パ・リーグ)の2リーグがある。両リーグ各6球団を擁し、計12球団の陣容は下記となっている。
セントラル・リーグ[編集]
球団名 | 保護 地域 |
本拠地球場 | 収容人数 | 平均 観客数 |
前年比 (%) |
画像 |
---|---|---|---|---|---|---|
読売ジャイアンツ (Yomiuri Giants) |
東京都 | 東京ドーム (文京区}}) |
45,600人 | 40,333人 | 6.9 | |
東京ヤクルトスワローズ (Tokyo Yakult Swallows) |
東京都 | 明治神宮野球場 (新宿区、) |
35,650人 | 18,371人 | -1.9 | |
横浜DeNAベイスターズ (Yokohama DeNA BayStars) |
神奈川県 | 横浜スタジアム (横浜市、) |
30,730人 | 16,194人 | 5.8 | |
中日ドラゴンズ (Chunichi Dragons) |
愛知県 | ナゴヤドーム (名古屋市) |
38,414人 | 28,896人 | -3.0 | |
阪神タイガース (Hanshin Tigers) |
兵庫県 | 阪神甲子園球場 (西宮市) |
47,808人 | 37,886人 | -5.9 | |
広島東洋カープ (Hiroshima Toyo Carp) |
広島県 | 広島市民球場 (MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島) (広島市) |
33,000人 | 22,079人 | 0.5 |
パシフィック・リーグ[編集]
球団名 | 保護 地域 |
本拠地球場 | 収容人数 | 平均 観客数 |
前年比 (%) |
画像 |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道日本ハムファイターズ (Hokkaido Nippon-Ham Fighters) |
北海道 | 札幌ドーム (札幌市) |
40,572人 | 25,813人 | -6.6 | |
東北楽天ゴールデンイーグルス (Tohoku Rakuten Golden Eagles) |
宮城県 | 宮城球場 (楽天Koboスタジアム宮城) (仙台市) |
22,187人 | 16,358人 | 0.8 | |
埼玉西武ライオンズ (Saitama Seibu Lions) |
埼玉県 | 西武ドーム (所沢市) |
33,921人 | 21,195人 | -4.1 | |
千葉ロッテマリーンズ (Chiba Lotte Marines) |
千葉県 | 千葉マリンスタジアム (QVCマリンフィールド) (千葉市) |
30,011人 | 17,211人 | -7.0 | |
オリックス・バファローズ (Orix Buffaloes) |
大阪府 | 大阪ドーム (京セラドーム大阪) (大阪市) |
36,477人 | 18,482人 | -5.0 | |
福岡ソフトバンクホークス (Fukuoka SoftBank Hawks) |
福岡県 | 福岡ドーム (福岡ヤフオク!ドーム) (福岡市) |
35,773人 | 33,993人 | 6.7 |
- 「収容人数」:消防法上の定員、またはプロ野球開催時の定員。
- 「平均観客数」:本拠地ホームゲームの1試合平均観客数(2012年)。クライマックスシリーズ、日本シリーズの観客数は含まず。2005~2006年辺りから各球団実数発表としているが、集計方法は球団ごとに異なり、例えば福岡ソフトバンクホークスの場合は実入場者数ではなくシーズンチケットや無料配布チケット等を含めた発券枚数でカウントしていることから、来場していない人の数も込みで集計していることとなる。
- 保護地域は原則1球団に1都道府県に限り認められている。ただしオリックスと近鉄との合併の影響に鑑みた暫定措置として2005年から2007年度までの3年間に限っては阪神とオリックスに各2府県(大阪府・兵庫県)の保護地域が認められていた。
- プロ野球の歴史おいて、地方別でみると唯一、四国地方からNPBに加入したチームが存在しない。ただし、2005年より四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)が発足したため、独立リーグのチームは存在する。
ホームゲーム開催地[編集]
球団名 | 本拠地開催 | 地方開催 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
専用球場 | 試合数 | 地方開催 合計試合数 |
地方 | 都市 | 球場 | 球場別 試合数 | |
読売 (巨 / 巨人)</font> |
東京ドーム |
63 | 9 | 東北 | いわき市 | いわきグリーンスタジアム | 1 |
関東 | 宇都宮市 | 宇都宮清原球場 | 1 | ||||
ひたちなか市 | ひたちなか市民球場 | 1 | |||||
前橋市 | 群馬県立敷島公園野球場 (上毛新聞敷島球場) |
1 | |||||
甲信越 | 長野市 | 長野オリンピックスタジアム | 1 | ||||
近畿 | 大阪市 | 京セラドーム大阪 | 2 | ||||
九州 | 宮崎市 | 宮崎県総合運動公園硬式野球場 (サンマリンスタジアム宮崎) |
1 | ||||
鹿児島市 | 鹿児島県立鴨池野球場 | 1 | |||||
ヤクルト (ヤ / 燕)</font> |
神宮 |
66 | 6 | 東北 | 秋田市 | 秋田県立野球場 (こまちスタジアム) |
2 |
東海 | 静岡県 | 静岡県草薙総合運動場硬式野球場 | 1 | ||||
四国 | 松山市 | 松山中央公園野球場 (坊っちゃんスタジアム) |
2 | ||||
九州 | 鹿児島市 | 鹿児島県立鴨池野球場 | 1 | ||||
DeNA (D/ 星)</font> |
横浜 |
66 | 6 | 関東 (神奈川県) |
平塚市 | 平塚球場 | 1 |
東北 | 郡山市 | 郡山総合運動場開成山野球場 | 1 | ||||
甲信越 | 新潟市 | 新潟県立野球場 (HEAD OFF ECOスタジアム新潟) |
1 | ||||
東海 | 静岡県 | 静岡県草薙総合運動場硬式野球場 | 1 | ||||
九州 | 那覇市 | 那覇市営奥武山野球場 (沖縄セルラースタジアム) |
2 | ||||
中日 (中 / 竜)</font> |
ナゴヤドーム |
67 | 5 | 東海 | 岐阜市 | 長良川球場 | 1 |
豊橋市 | 豊橋市民球場 | 1 | |||||
浜松市 | 浜松市営球場 | 1 | |||||
北陸 | 富山市 | 富山市民球場アルペンスタジアム | 1 | ||||
金沢市 | 石川県立野球場 | 1 | |||||
阪神 (神 / 虎)</font> |
甲子園 |
62 | 10 | ||||
関西 | 大阪市 | 京セラドーム大阪 | 9 | ||||
中国 | 倉敷市 | 岡山県倉敷スポーツ公園野球場 (マスカットスタジアム) |
1 | ||||
広島 (広 / 鯉)</font> |
マツダスタジアム |
68 | 4 | 中国 (広島県) |
呉市 | 呉市営二河野球場 | 1 |
三好市 | みよし運動公園野球場 (三好きんさいスタジアム) |
1 | |||||
中国 | 米子市 | 米子市民球場 (どらドラパーク米子市民球場) |
2 | ||||
日本ハム (日 / ハム)</font> |
札幌ドーム |
57 | 15 | 北海道 | 旭川市 | 旭川市花咲スポーツ公園硬式野球場 (スタルヒン球場) |
4 |
函館市 | 函館市千代台公園野球場 (函館オーシャンスタジアム) |
1 | |||||
帯広市 | 帯広の森野球場 | 2 | |||||
関東 | 文京区 | 東京ドーム | 8 | ||||
楽天 (楽 / 鷲)</font> |
Kスタ宮城 |
67 | 5 | 東北 | 山形市 | 山形県野球場 (荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた) |
1 |
盛岡市 | 岩手県営野球場 | 1 | |||||
秋田市 | 秋田県立野球場 (こまちスタジアム) |
1 | |||||
郡山市 | 郡山総合運動場開成山野球場 | 1 | |||||
関東 | 文京区 | 東京ドーム | 1 | ||||
西武 (西 / 獅子)</font> |
西武ドーム |
69 | 3 | 関東 (埼玉県) |
さいたま市 | 埼玉県営大宮公園野球場 | 3 |
ロッテ (ロ / 鴎)</font> |
QVCマリン |
72 | 0 | ||||
オリックス (オ / 猛牛)</font> |
京セラD大阪 |
57 | 15 | 関西 | 神戸市 | 神戸総合運動公園野球場 (ほっともっとフィールド神戸) |
15 |
ソフトバンク (ソ / 鷹)</font> |
ヤフードーム |
67 | 5 | 九州 (福岡県) |
北九州市 | 北九州市民球場 | 2 |
九州 | 熊本市 | 藤崎台県営野球場 | 1 | ||||
関東 | 文京区 | 東京ドーム | 1 | ||||
近畿 | 大阪市 | 京セラドーム大阪 | 1 |
- 「■」:本拠地のある都道府県での地方主催試合。保護地域の試合。
二軍組織(ファーム)[編集]
球団の運営母体の業種[編集]
- 新聞系 - 巨人(読売新聞)、中日(中日新聞)
- 鉄道系 - 西武(西武鉄道)、阪神(阪神電気鉄道)
- 食品系 -日本ハム(日本ハム)[※ 1]、ロッテ(ロッテHD)、ヤクルト(ヤクルト本社)
- 情報・通信系 - ソフトバンク(ソフトバンク)、楽天(楽天)、DeNA(DeNA)
- 金融系 - オリックス(オリックス)
- 自動車系 - 広島(マツダ)[※ 2]
球団の変遷[編集]
2008年までの日本野球連盟・日本野球機構所属球団の変遷(シーズン中の変更のみ日付を記す)。 850px
上記以外に、2012年から横浜ベイスターズが横浜DeNAベイスターズとなっている。
- 新規参入に際して
- 日本プロ野球では長年、新規にチームを結成し加入する場合は60億円、既存球団の株式譲渡を受けて加入する場合は30億円の「加入料」を払うことになっていた。
- 2004年の再編問題を受けて、この制度が見直され新結成・譲渡の如何に関わらず「預かり保証金」として、30億円を支払う。そのうち、25億円が預託金で、10年間譲渡されなかった場合は預託金は返還される。残り5億円は日本プロ野球組織への支払いとなり、そのうちの1億円は加盟に際しての事務手続きの手数料、残り4億円は野球振興基金への寄付となる。
スケジュール[編集]
年間カレンダー[編集]
- 自主トレーニング(1月)
- 春季キャンプ(2月)
- オープン戦(2月下旬 - 3月)
- 春期教育リーグ(二軍)(3月)
- 開幕戦(3月下旬 - 4月上旬)※セ・リーグとパ・リーグが同時に開幕する年もあれば、開幕日を別にする年もある。
- 日本生命セ・パ交流戦(5月中旬 - 6月中旬)
- フレッシュオールスターゲーム(二軍。旧:ジュニアオールスター)(7月下旬)
- オールスターゲーム(7月下旬、冠スポンサーはマツダ(2008年から)〈1988年 - 2006年まではSANYO、2007年はガリバー〉)
- マジックナンバー点灯(8月下旬 - 9月)
- 胴上げ(レギュラーシーズン優勝決定)(9月中旬 - 10月上旬)
- 消化試合(レギュラーシーズン順位決定 - クライマックスシリーズ開幕)
- 戦力外通告(10月1日 - レギュラーシーズン終了翌日とクライマックスシリーズ終了 - 日本シリーズ終了直後の2回)
- フェニックスリーグ(二軍)(10月)
- クライマックスシリーズ(プレーオフ制度。セ・パ両リーグで統一のプレーオフ/10月上旬 - 中旬)
- ドラフト会議(10月下旬)
- 日本シリーズ(アジアシリーズ日本代表決定シリーズ・10月下旬 - 11月上旬)
- 秋季キャンプ(10月下旬 - 11月中旬)
- アジアシリーズ(11月上旬 - 中旬)
- ストーブリーグ(日本シリーズ終了後 - 翌年1月)
- 翌シーズンの日程発表(11月中旬 - 12月上旬)
※あくまでもおおよその目安であって、この通りに行くとは限らない。
試合開始時刻[編集]
- 試合開始時刻は平日が18:00。(一部球場は18:15や18:20)土日祝日は主催球場によって異なるが、13:00もしくは14:00(夏場は日射の関係上ナイターと同等か、デーゲームであっても14時か15時以後の時間帯の開催が多い)に開始される。2009年度は18:30の試合が4試合だった。2010年以降、年に1度沖縄県那覇市の 沖縄セルラースタジアム那覇で開催されている横浜の主催の2連戦は19:00に開始されている。また、「薄暮のデーゲーム」(または「準ナイトゲーム」)と言われる17:00開始の試合も、2012年は7月中旬から9月上旬の土休日にクリネックススタジアム宮城、QVCマリンフィールド、西武ドームで開催されるパ・リーグの試合で合計12試合実施される。
- 秋に開催されるポストシーズンゲームの試合開始時刻はセ・リーグのクライマックスシリーズが平日・土日とも18:00。パ・リーグのクライマックスシリーズは平日が18:00、土日が13:00に開始される。日本シリーズはセ・リーグ主催試合は18:10、もしくは18:30、パ・リーグ主催試合は18:15もしくは18:30に開始される。
- 2011年は、開幕直前に見舞われた東日本大震災による電力不足の影響で、4月中に開催予定の東北、関東でのナイトゲームが自粛となり、『試合開始から3時間30分を超えての新しいイニングは開始しない(ただし適用されるのは9回以降)』と言う特別ルールが設けられた。2012年度の公式戦も引き続き特別ルールが設けられた。2013年シーズンから特別ルールは撤廃された。
NPBパートナー(協賛企業)[編集]
- コナミ(2011年からの日本選手権シリーズ冠スポンサー。2007年までアジアシリーズ冠スポンサー)
- 日本生命保険(交流戦、月間MVP冠スポンサー)
- マツダ(2008年からのオールスターゲーム冠スポンサー)
- 日本コカ・コーラ(2010年より。缶コーヒー「ジョージア」ブランドで協賛)
- ローソン(2012年より)
- 過去
- 三洋電機(1988年 - 2006年までオールスターゲーム冠スポンサー)
- ガリバーインターナショナル(2007年のオールスターゲーム冠スポンサー)
- ENEOS(日本代表チームオフィシャルスポンサー)
独立リーグ[編集]
2004年に起こったプロ野球再編問題と四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)誕生の影響もあって、当時は全国各地に独立リーグ構想が持ち上がった。中にはその後、ベースボール・チャレンジ・リーグのように実現した独立リーグもあるが、そのほとんどは資金面などの問題もあって実現までに至っていないものも多い。
リーグ所属選手はそれまで社会人などアマチュア同等の扱いを受けていた。しかし、2009年の日本野球連盟の選手登録規約改正に伴い、NPB同様プロ選手として扱われることになった。ただし、NPBドラフトの指名対象については従来通り。
独立リーグの選手もNPB同様にプロ契約を交わして球団から報酬を受け取っているものの、その額はNPBと比べ極めて少ない。解散時点の関西独立リーグは完全無給制で、同リーグを脱退した球団によって設立されたベースボール・ファースト・リーグも同様である。そのため、オフシーズンに副業を認めるリーグも存在する。
四国アイランドリーグplus[編集]
四国アイランドリーグplusは、下記の4球団によって構成される。
2004年の創設当初の名称は「四国アイランドリーグ」で、四国4県の各1球団が加入して2005年シーズンを行った。2007年12月、福岡・長崎の九州2球団が新規加入したのに伴い、「四国・九州アイランドリーグ」に改称。2008年シーズンから6球団で公式戦を行っていた。福岡(福岡レッドワーブラーズ)は経営難に伴い、2009年でいったんリーグ戦への参加を休止し、2010年は5球団で開催された。福岡は事務所は存続し、「準加盟球団」として新たなスポンサーを探して2011年の復帰を目指すとしていたが、2011年の復帰は見送られた。また、長崎セインツは2010年シーズン限りでの撤退・解散した。一方、休止が決まったジャパン・フューチャーベースボールリーグから三重スリーアローズが加盟して2011年度より参加したことに伴い、「四国アイランドリーグplus」に改称。しかし、三重は2011年度限りでリーグを脱退し、解散した。2012年度以降は四国4チームで公式戦を開催しており、福岡の復帰は実現していない。
ベースボール・チャレンジ・リーグ[編集]
ベースボール・チャレンジ・リーグ(略称・BCリーグ)は、下記の6球団によって構成される。
2006年の創設当初の名称は北信越ベースボール・チャレンジ・リーグで、新潟・信濃・富山・石川の4球団が加入して2007年シーズンを行った。2007年11月、群馬・福井の2球団が新規加入したのに伴い、現名称に改称。2008年シーズンから6球団(2地区制)で公式戦を行っている。埼玉県を本拠とする新球団MUSASHI HEAT BEARSが、2015年に加入予定で設立準備に入ったと2013年12月に発表された。
関西独立リーグ[編集]
関西独立リーグは2009年シーズンより開始。大阪エキスポセブンティーズや三重スリーアローズが加入する予定があったが、いずれも独自にリーグを結成する方針に変更した(大阪エキスポセブンティーズはリーグ発足に至らず)。また、初年度参加の大阪ゴールドビリケーンズは2009年のシーズン終了後に脱退し、2010年シーズンから韓国人選手主体のソウル・ヘチ(旧コリア・ヘチ→韓国ヘチ)が加盟した。2011年からは大阪ホークスドリームのほか、2010年限りで休止した神戸9クルーズの選手を引き継いだ兵庫ブルーサンダーズ、チームの権利を引き継いだフォレストホームの設立による神戸サンズが参加した。一方、明石レッドソルジャーズは代表者の死去などに伴い、2011年から活動を休止した。2012年度は06BULLSと大和侍レッズの2球団が加入する一方、大阪ホークスドリームやソウル・ヘチはリーグ戦への参加を休止した。2012年度終了後、大阪ホークスドリームはリーグを脱退してクラブチームに変更、神戸サンズと大和侍レッズは活動を休止した。このため、リーグ発足当時から残っている球団は紀州レンジャーズのみとなっていた。2013年度は紀州・兵庫・06BULLSの3球団であった。シーズン終了後、紀州と他の2球団が運営方針をめぐって対立し、全球団が脱退したためリーグは事実上活動を停止した。兵庫と06BULLSは、新たにベースボール・ファースト・リーグを設立した。
ジャパン・フューチャーベースボールリーグ[編集]
ジャパン・フューチャーベースボールリーグは、下記の2球団によって構成されていた。
2010年シーズンより開始。三重スリーアローズは当初関西独立リーグに加盟する予定だったが、関西独立リーグの既存球団との間に選手の給与水準やリーグ運営方針に関して意見や理念の相違があったとされ、その為に2009年10月に関西独立リーグからの脱退を決定し、独自の独立リーグを結成する運びとなった。10月13日に新リーグの名称を「ジャパン・フューチャーリーグ」と発表。同年12月1日に「ジャパン・フューチャーベースボールリーグ」に改称した。また関西独立リーグの初代王者である大阪ゴールドビリケーンズも、三重スリーアローズと同様に、2009年10月に関西独立リーグからの脱退を決め、ジャパン・フューチャーベースボールリーグへの参加を表明した。
2010年は四国・九州アイランドリーグとの交流戦も加えてリーグ戦を実施した。しかし、大阪球団の選手の不祥事によりスポンサーが撤退するなど経営問題が浮上し、2010年9月に2011年度のリーグ休止を決定した。上記の通り、三重は2011年度は四国アイランドリーグplusに参加した。
ベースボール・ファースト・リーグ[編集]
ベースボール・ファースト・リーグは、下記の3球団によって構成される。
関西独立リーグの節にあるように、2013年12月にリーグの運営方針をめぐって紀州と対立した兵庫ブルーサンダーズと06BULLSによって設立が表明され、2014年になって設立された姫路GoToWORLDを加えて、2014年4月に開幕した。基本的に選手が無給という点は、解散時の関西独立リーグと同じである。
- 兵庫ブルーサンダーズ
- 06BULLS
- 姫路GoToWORLD
NPBの引退選手によるリーグ[編集]
NPBで現役を終えた引退選手によるリーグであるプロ野球マスターズリーグは、下記の5球団によって構成される。
2001年(2001-2002年シーズン)よりNPBで現役を終えた選手によって、主にプロ野球のオフシーズンである冬季にリーグ戦を開催していたが、2008-2009年シーズンをもってリーグ戦は休止(以後、オールスター戦のみ開催)。その後はリーグ戦再開を目指しているが、2011年現在再開には至っていない。
女子プロ野球[編集]
女性によるプロ野球リーグとして、1950 - 1951年にかけて日本女子野球連盟が存在した。
2010年より日本女子プロ野球機構によるリーグが開始され、59年ぶりに女子プロ野球リーグが復活する。
一方、2009年に発足した関西独立リーグにおいて、吉田えりが神戸9クルーズに入団、男子リーグでプレーする初の女子プロ野球選手となった(同年で退団)。吉田は2013年に石川ミリオンスターズに移籍。2010年に、増田里絵が明石レッドソルジャーズに入団し、2人目となった。2013年現在NPBおよび四国アイランドリーグplusでも女子選手のプレーが認められているが、現在まで所属した女子選手は現れていない(NPBでは過去にオリックスや近鉄で女性が入団テストを受験した事例がある)。
歴史[編集]
- 1871年9月30日:横浜の外国人居留民とアメリカ軍艦「コロラド号」の乗員との間で野球の試合が行われる。球場は現在の横浜スタジアム。これが日本で行われた初めての野球になる。
- 1872年頃:第一番中学(現在の東京大学)の外国人教師ホーレス・ウィルソンによって、学生たちの間に野球が広まる。
- 1907年:初の有料試合。
- 1908年:アメリカのプロ野球チーム(マイナーリーグ主体)来日。
- 1909年:羽田球場建設。「日本運動倶楽部」設立。
- 1920年:「合資会社日本運動協会」設立。日本のプロ野球の始まり。次いで「天勝野球団」が設立される(プロ球団を宣言するのは、1923年)。日本運動協会は朝鮮満州にも遠征し人気を博す。
- 1923年:関東大震災の震災被害により「日本運動協会」「天勝野球団」ともに解散。日本運動協会は阪神急行電鉄により「宝塚運動協会」として再結成。
- 1929年:「宝塚運動協会」解散。
- 1934年:「大日本東京野球倶楽部」(東京巨人軍、現在の読売ジャイアンツ)が設立。
- 1935年:「大阪野球倶楽部」(大阪タイガース、現在の阪神タイガース)が設立。
- 1936年:「大日本野球連盟名古屋協会」(名古屋軍、現在の中日ドラゴンズ)、「東京野球協会」(東京セネタース)、「名古屋野球倶楽部」(名古屋金鯱軍)、「大阪阪急野球協会」(阪急軍、現在のオリックス・バファローズ)、「大日本野球連盟東京協会」(大東京軍)が発足。これらの球団と巨人、大阪により、日本初のプロ野球リーグとして「日本職業野球連盟」設立。現在のようなペナントレース(公式戦)が始まり、日本における全国規模の社会人スポーツリーグ第1号となった。連盟が設立された2月5日はのちに「プロ野球の日」と定められる。
- 1937年:「後楽園野球倶楽部」(後楽園イーグルス)発足。
- 1938年:「南海軍」(現在の福岡ソフトバンクホークス)発足。
- 1939年:日本職業野球連盟が日本野球連盟に改称。
- 1944年:日本野球連盟が日本野球報国会に改称。しかし、11月13日には活動休止。
- 沢村栄治など多くのプロ野球選手も第二次世界大戦に動員され、戦死者も多数出た。ヴィクトル・スタルヒン(ロシア生まれ)が敵性人として抑留、のち追放された(戦後に復帰)。
- 1945年
- 1946年3月27日:ペナントレース再開。
- 1947年:日本では、2例目のプロ野球リーグ「国民野球連盟」が発足。
- 1948年
- 1949年11月・12月:プロ野球再編問題。日本野球連盟がセントラル・リーグとパシフィック・リーグに分裂(2リーグ分立)し、日本野球機構が誕生。2リーグ分立後最初となる1950年シーズンより、各リーグ優勝チームによる選手権試合「日本選手権シリーズ」(1953年まで「日本ワールドシリーズ」と呼称、1954年から「日本シリーズ」の通称を使用)を開始。第1回日本シリーズ優勝に毎日(現在の千葉ロッテマリーンズ)。
- 青バットの大下弘、赤バットの川上哲治でプロ野球人気を博す。
- 1951年:第1回・オールスターゲーム。
- 1952年:フランチャイズ制度が正式に導入。
- 1954年:職業野球団に対して支出した広告宣伝費等の取扱いの特例税制優遇制度施行。
- 1955年:イースタン・リーグとウエスタン・リーグが結成。
- 1958年:セ・パ両リーグとも6球団ずつの合計12チームとなる。
- 1959年6月25日:初の天覧試合(後楽園球場での読売ジャイアンツ VS 大阪タイガース)。
- 1961年:柳川事件。社会人野球協会(現:日本野球連盟〔先述の同名組織とは別〕)はプロ退団者の受け入れを拒否。
- 1965年:第1回・プロ野球ドラフト会議(新人選手選択会議)。
- 1969年:黒い霧事件。
- 1973年:プロ野球再編問題。日拓ホームフライヤーズとロッテオリオンズの合併計画が起こる(後に破談)。
- 1974年:セーブ記録の採用。
- 1975年:パ・リーグが指名打者制導入。
- 1978年:江川事件(いわゆる「空白の1日」)。
- 1980年:日本プロ野球選手会が労働組合として認可。
- 1985年:パ・リーグが予告先発導入。当初は日曜日の試合のみ。
- 1993年:逆指名制度およびフリーエージェント制度導入。
- 1994年:パ・リーグの予告先発を全試合で導入。
- 1997年:プロ野球脱税事件。10選手が脱税で起訴される。
- 1999年:柳川事件以降中止されていた、社会人野球協会のプロ退団者受け入れを再開。
- 2004年
- 2005年:初のセ・パ交流戦が実施。
- 独立リーグの四国アイランドリーグ(現:四国アイランドリーグplus)が発足。
- 2006年:ワールド・ベースボール・クラシックで、プロ選手(日本人メジャーリーガー2名を除いて全員NPB所属選手)によって構成された日本代表チームが初優勝する。
- 2007年:裏金事件。西武ライオンズと横浜ベイスターズがルールで定められた金額を大幅に超える裏金をアマチュア選手、指導者に渡していたことが発覚。
- セ・リーグでもプレーオフ制度が導入され、両リーグともクライマックスシリーズとして開催。
- 独立リーグの北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ(現:ベースボール・チャレンジ・リーグ)が発足。
- 2009年
- 2010年:プロ野球の公式戦で、本塁打にビデオ判定が導入された。
- 2011年
- プロ野球球団と大学野球チームの練習試合が、3月と8月に限り解禁となる。
- プロ野球12球団の公式試合球が統一される。
- プロ野球審判員が統一される。
- 3月11日に発生した東日本大震災の影響を受けて、当初3月25日としていた開幕日を両リーグとも4月12日に延期した(東日本大震災電力不足開幕延期問題)。
- 日本代表の常設化を決定。
- 2012年
- セ・リーグも予告先発を導入。
- 2013年
- 2011年から東日本大震災による電力不足対策として行われてきた3時間30分で試合終了ルールを撤廃し、時間無制限となり延長は12回までとなる。
その他[編集]
国際大会への配慮[編集]
- 1964年東京オリンピック
- 1964年、日本で戦後初めての近代オリンピックとなる東京オリンピックが開かれた。10月10日のオリンピックの開幕式までに日本シリーズ(史上初の全試合ナイター開催)を含む全ての公式戦を消化するように日程の配慮が行われ、通常オープン戦が行われる3月中旬(パ・3月14日、セ・3月20日)に開幕。
- しかし、日本シリーズの阪神vs南海戦は、当初9月29日開幕予定が、セントラル・リーグの優勝がなかなか決まらずに、阪神が優勝した翌日の10月1日に開幕。更に雨天中止が災って、最終戦の第7戦が東京五輪の開幕日の10月10日に行われる羽目になった。
- 2000年に開かれたシドニーオリンピックにおいて、野球が夏季オリンピックで初めてプロ選手の出場が認められた。この年の大会は、パシフィック・リーグ所属の主力選手(各チーム1人ずつ)が代表として派遣された。その為、期間中に行われるパ・リーグの公式戦のうち、東京ドームをホームタウンとする日本ハムの主催ゲーム(他のイベントの都合上日程が変更できなかった)を除く平日の試合を極力行わないように配慮した。
- 2002年に開催されたサッカーワールドカップ日韓大会では、日本代表チームの試合日や決勝戦開催日などに試合を行わないように日程を調整した。
- 2004年に開かれたアテネオリンピック、2008年に行われた北京オリンピックでは全12チームから2名ずつ代表選手を選抜した日本代表チームが派遣された。シドニーオリンピック時のような日程調整はなかったが、代表チームに参加した選手(日本以外の代表チームに参加した選手も含む)たちには代表チームの公式日程期間中に挙行された試合数を規定打席・規定投球回の計算から除外する特例措置が設けられた。
公式戦海外遠征[編集]
古くは日本運動協会と天勝野球団が、1923年にソウルでプロ球団同士の海外試合を行っている。
プロ野球リーグ戦開始後、初の公式戦海外遠征開催は、1940年に行われた満州リーグ戦である。満州(現在の中華人民共和国・東北部)に参加全9チームが総遠征し、7-8月にかけての夏季リーグ戦(事前の練習試合・オープン戦含む)を開催した。翌1941年も開催する予定だったが日中戦争の戦局悪化の影響で取りやめとなった。
戦後は1961年5月20日に当時アメリカ占領下の沖縄・奥武山野球場で西鉄ライオンズ対東映フライヤーズ戦で戦後初の海外遠征が開催された(1962年6月13、14日にも阪急ブレーブス対大毎オリオンズ戦が同じく沖縄遠征を実施)。
2002年5月14、15日には台湾(中華民国)の台北市で福岡ダイエーホークス対オリックス・ブルーウェーブ戦が開催された。
2005年にも韓国のソウルの蚕室(チャムシル)球場と釜山の社稷(サジク)球場で千葉ロッテマリーンズ対福岡ソフトバンクホークス戦が6月28、29日に予定されていたが、韓国プロ野球のLGツインズと斗山ベアーズが蚕室球場を本拠地として使っているため、空き日がなく試合が不可能となり、代わりに仁川の文鶴(ムナク)球場で試合することに決めたが、採算が取れないと判断し、同年3月9日に開催取りやめを発表した(実際はロッテの本拠地・千葉マリンスタジアムで開催)。
このほか、2014年の開幕戦「巨人対阪神」を日本プロ野球創立80年記念としてアメリカ合衆国で開催する計画もあったが、予算その他の理由により同年度の開催を見送っている。なおアメリカ開催に際しては当時の日本プロ野球コミッショナー・加藤良三が強く熱望していたといわれている
中継番組[編集]
NPBによるプロ野球中継は読売ジャイアンツ戦のナイター中継を主体として、黎明期からラジオやテレビ(NHK・各民間放送局)の地上波で盛んに全国向けに放送されてきた。しかし、ゴールデンタイムでの一桁視聴率などの低迷で放送の削減が進んでいるが、報道量上位競技ではプロ野球の比率が非常に高く、視聴率の低さに対して報道量は多い。2007年から2009年にかけては、2位3位に対して約2倍の報道量である。また、近年では衛星放送の多チャンネル化の影響による衛星放送チャンネルでの中継やインターネット上での中継も盛んに行なわれている。特にBSのチャンネルが増加して以後はJ SPORTS、トゥエルビ、FOXスポーツ&エンターテインメント(FOX bs238)などで、特にパ・リーグに関係する試合を中心に放送カードが増えている。
2012年には、野球の聴取率が低いことから、読売ジャイアンツが日本シリーズに進出したにも関わらず、日本テレビ系列のラジオ日本が一切日本シリーズの放送を行わなかった。また、衛星放送局の日本BS放送(BS11)では、四国・九州アイランドリーグとベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)による一部の公式戦も中継していた(現在はNPBを含め、BS11でのプロ野球・セミプロ野球の放送はしていない)。なお、NPBでは基本的に試合の放映権は各球団が個別に管理している。
関連項目[編集]
組織関連[編集]
大会関連[編集]
- 日本プロ野球公式戦開催球場一覧
- セ・パ交流戦
- プレーオフ制度
- プロ野球アジアシリーズ
- ワールド・ベースボール・クラシック
- 日米野球
- プロ野球12球団チャリティーマッチ -東日本大震災復興支援試合-
- NPB12球団ジュニアトーナメント(ENEOSカップ)
- プロ野球マスターズリーグ
- フレッシュオールスターゲーム
- ファーム日本選手権
- 新日本リーグ
- 教育リーグ
- グランドチャンピオンシップ (独立リーグ)
球団関連[編集]
選手関連[編集]
- プロ野球選手
- 日本のプロ野球選手一覧
- 外国人枠
- 日本プロ野球選手会
- 野球界の永久欠番
- 日本プロ野球名球会
- 日本プロ野球OBクラブ
- プロ野球ドラフト会議
- トレード
- フリーエージェント(FA)
- 契約更改
- 日本人選手のメジャーリーグ挑戦
- 日本人メジャーリーガー一覧
- ストーブリーグ
個人タイトル・表彰関連[編集]
- 野手タイトル
- 投手タイトル
- 表彰
- 機構外からの表彰
- 廃止
- 最多出塁数
- 最多勝利打点
- 最高勝率
- ファイアマン賞
- スーパースラッガー賞(最高長打率)
- 週間ベストプレイヤー賞(週間BISポイント1位選手に授与、1989年-2000年)
- JCB・MEP賞(セ・リーグのみ)
- 歴代獲得者一覧
記録関連[編集]
- セイバーメトリクス (sabermetrics)
- NPB・BIS
- 野球の各種記録
- 日本プロ野球記録の一覧
- 完全試合
- ノーヒットノーラン
- サイクルヒット
- トリプルスリー
- 勝利打点
- 毎回得点
- プロ野球記念ホームラン一覧
- 幻のホームラン一覧
- Aクラス・Bクラス
監督関連[編集]
試合関連[編集]
- ホーム・アンド・アウェー
- ビジター
- ゲーム差
- 放棄試合(没収試合)
- 天候不順以外で中止・打ち切りになった日本プロ野球の試合
- ダブルヘッダー
- コールドゲーム
- 予告先発
- 指名打者
- ヒーローインタビュー
- サスペンデッドゲーム
応援関連[編集]
報道関連[編集]
その他[編集]
外部リンク[編集]
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