関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ
ここでは、関西テレビ放送で日本時間の火曜日夜10時枠で放送された連続ドラマをとりあげる。
関西テレビ制作とフジテレビ系列の火曜10時(JST)連続ドラマ、主に女性層(F1,F2層)を中心に高い視聴率を誇り、現在まで続いたドラマ枠であるが、近年は月9や木曜劇場に比べて視聴率面で苦戦しており、1桁の作品も多い。愛称は「火10」、「火曜ドラマ (関西テレビ)」。
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目次
概要[編集]
元々は関西テレビ制作・月曜夜10時の連続ドラマ(現在はSMAP×SMAPが放送されているが、2010年から本枠に移動予定)などである。「事実上」全国ネット。社会問題や時事問題を扱う社会派ドラマ枠と一説には言われているが、実際には違う。木曜10時のドラマと似たような作品が放送されているが、社会派ドラマではなく、普通のテレビドラマ枠と何ら変わらない。
とにかくひたすらにコメディが多いのが特徴。
沿革[編集]
特徴[編集]
最近(2007年7月期・牛に願いを Love&Farm~翌年4月期・無理な恋愛の1年間)の視聴率は「火曜日のテレビ離れ」や強力な裏番組の前に視聴率が低迷し、1桁視聴率を記録することが多く、酷い時には5~6%を記録する日も出てきているなど、苦戦に喘いでいた。
それでも、火10ドラマが今も「死に枠」にならなかったのは、このドラマが概ね人気があることであり、それが他局のドラマに対する絶対的なアドバンテージとなっているからである。つまり、視聴者の人気によって買い支えられているわけである。ただ、2008年1月クールの「あしたの、喜多善男」は平均視聴率7.1%と木端微塵に惨敗した。また、2009年7月期の『恋して悪魔〜ヴァンパイア☆ボーイ』は初回から8.5%と『こいまち』以来となる初回1桁となっており[1]、それ以降も1桁台が続き再び苦戦しており、2009年8月4日放送の第5話では火10枠史上最低視聴率の4.3%というNHK・テレビ東京の深夜放送並みの同時間帯ダントツ最下位の低視聴率を記録するなど[2]、視聴率の低迷状態が顕著となっており、関東・関西地区とも全話1桁(平均6.8%、最終回でも7.9%)と再び苦戦していた [3]。放送時間は一部の作品を除いて、初回は22:10~23:14。2006年4月~2007年1月までは初回は22:00~23:09の放送、その翌週に9時枠の連続ドラマがスタートするので22:15~23:09に放送することが多かった。
2009年4月期の『白い春』のスポットでは『火曜10時ドラマ』という枠の名称が表記されている。
2009年10月期の『リアルクローズ』は視聴率の挽回が期待されていたものの、初回から8.7%と『恋して悪魔』同様に1桁スタートとなり、第2話以降は2桁と安定している回もあったが、第6話で6.5%・第10話で6.1%など回によっては1桁を記録し、平均視聴率も最終的に8.6%と伸び悩んだ。また、2010年7月期の『まっすぐな男』も初回から8.8%と『恋して悪魔』や『リアルクローズ』同様に1桁スタートとなり、その後も7~8%前後と低迷していたが、2010年4月期の『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋』は2桁を推移し、安定していた。それでも7月からスタートした「逃亡弁護士」は2話で早くも平均1桁[4]になるなど再び低迷している。
2010年7月期に放送される「逃亡弁護士」から、アナログ放送では同年7月5日から地上デジタル放送への完全移行を前提に実施されるレターボックス放送での放送に移行する。
ドラマの基準[編集]
正気さについてはFNSのドラマ随一と言えると思われるが、だからといって番組の質が整っているかというと、かなり疑問が残るのも事実である[5]。
作品紹介[編集]
ここでは1996年4月以降放送された作品を紹介する。
1996年[編集]
『勝利の女神』
『ゆずれない夜』
1997年[編集]
『彼』
『いいひと。』
『フェイス』
『シングルス』
1998年[編集]
『太陽がいっぱい』
『ドンウォリー!』
『GTO』
『ソムリエ』
1999年[編集]
『こいまち』
- 出演:清水美砂、高橋由美子、大河内奈々子ほか
- 主題歌:サザンオールスターズ「素敵な夢を叶えましょう」
- 制作:リバース
『傷だらけの女』
『救急ハート治療室』
『砂の上の恋人たち』
2000年[編集]
『イマジン』
『ショカツ』
『花村大介』
- 出演:ユースケ・サンタマリア、いしだ壱成、水野美紀ほか
- 主題歌:木村由姫「LOVE&JOY」
- 制作:MMJ
『神様のいたずら』
2001年[編集]
『ルーキー!』
『ウソコイ』
2002年[編集]
『春ランマン』
『天体観測』
- 出演:ユースケ・サンタマリア、菅野美穂、中島知子、いしだあゆみ、吉沢悠、榎本加奈子ほか *原作:ダニエル・キイス
- 脚本:岡田惠和
- 主題歌:ジェニファー・ウォーンズ「ソング・オブ・バーナデッド」
- 制作:MMJ
2003年[編集]
『僕の生きる道』
『クニミツの政』
『ハコイリムスメ!』
- 出演:飯島直子、深田恭子、玉山鉄二ほか
- 脚本:中園ミホ
- 主題歌:LOVE PSYCHEDELICO「My last fight」
- 制作:共同テレビ
2004年[編集]
- この作品よりHI-VISION制作
- 出演:阿部寛、宮迫博之、篠原涼子、中島知子(オセロ)、永井大、川島なお美ほか
- 主題歌:Jackson vibe「朝焼けの旅路」
- 制作:MMJ
- 出演:観月ありさ、椎名桔平、加藤あい、玉山鉄二、木村多江ほか
- 主題歌:安室奈美恵「ALL FOR YOU」
- 制作:共同テレビ
『マザー&ラヴァー』
2005年[編集]
『曲がり角の彼女』
『鬼嫁日記』
2006年[編集]
『アンフェア』
- 出演:稲垣吾郎(SMAP)、村上知子(森三中)、蛯原友里、井川遥、室井滋ほか
- 原作:鈴木おさむ「ブスの瞳に恋してる」
- 主題歌:倖田來未「恋のつぼみ」
- 制作:関西テレビ、制作協力:ホリプロ
- (自社完全制作第2弾)
『結婚できない男』
『僕の歩く道』
2007年[編集]
『ヒミツの花園』
2008年[編集]
『無理な恋愛』
2009年[編集]
『トライアングル』
『白い春』
- 出演:中山優馬、加藤ローサ、桜庭ななみ、森本慎太郎、中島健人、近藤真彦ほか
- 主題歌:中山優馬 with B.I.Shadow「悪魔な恋」
- 制作:共同テレビ
- (火10初回視聴率ワースト)
- (火10平均視聴率ワースト)
『リアル・クローズ』
2010年[編集]
『まっすぐな男』
『逃亡弁護士』
- 出演:上地雄輔、石原さとみ、矢田亜希子、村川絵梨、船越英一郎、豊原功補、北村一輝、小森純ほか
- 原作:髙田優・作画、剛英城・原案「逃亡弁護士 成田誠」
- 主題歌:和紗「Stand Up For Love」
- 制作:ホリプロ
『ファウスト』
ネット局[編集]
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送曜日・放送時間 |
---|---|---|---|
近畿広域圏 徳島県 |
関西テレビ放送(KTV) 関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ製作局 |
フジテレビジョン系列 | 火曜 22:00~22:54 |
北海道 | 北海道文化放送(uhb) | ||
岩手県 | 岩手めんこいテレビ(mit) | ||
宮城県 | 仙台放送(OX) | ||
秋田県 | 秋田テレビ(AKT) | ||
山形県 | さくらんぼテレビジョン(SAY) | ||
福島県 | 福島テレビ(FTV) | ||
関東広域圏 | フジテレビジョン(CX) | ||
新潟県 | 新潟総合テレビ(NST) | ||
長野県 | 長野放送(NBS) | ||
静岡県 | テレビ静岡(SUT) | ||
富山県 | 富山テレビ放送(BBT) | ||
石川県 | 石川テレビ放送(ITC) | ||
福井県 | 福井テレビジョン放送(FTB) | ||
中京広域圏 | 東海テレビ放送(THK) | ||
島根県 鳥取県 |
山陰中央テレビジョン放送(TSK) | ||
岡山県 香川県 |
岡山放送(OHK) | ||
広島県 | テレビ新広島(TSS) | ||
愛媛県 | テレビ愛媛(EBC) | ||
高知県 | 高知さんさんテレビ(KSS) | ||
福岡県 | テレビ西日本(TNC) | ||
佐賀県 | サガテレビ(STS) | ||
長崎県 | テレビ長崎(KTN) | ||
熊本県 | テレビ熊本(TKU) | ||
大分県 | テレビ大分(TOS) | フジテレビ/日テレ系列 (クロスネット) | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ放送(KTS) | フジテレビジョン系列 | |
沖縄県 | 沖縄テレビ放送(OTV) |
主なスタッフ[編集]
裏番組[編集]
しかし、裏番組も報道ステーションを除き、概ね10%前後で郡を抜いて好調な番組が存在しないのが現状である[10]。そのため、概ね7%~8%程度と低視聴率の時期でも報道ステーションに次ぎ二番手をキープしていたが、2009年7月期の『恋して悪魔〜ヴァンパイア☆ボーイ』は初回から8.5%と1桁に苦戦しており、それ以降も1桁続きで再び苦戦しており、6%以下の極端に低い視聴率も記録しており、2009年10月期の『リアル・クローズ』も初回から1桁と苦戦し平均でも僅か9%弱に留まった他、2010年1月期の『まっすぐな男』も初回から伸び悩み苦戦していたが、2010年4月期の『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋』は15%前後と安定していたが、現在放送中の『逃亡弁護士』は10%前後と苦戦している。
提供スポンサー[編集]
現在[編集]
2024年12月現在
- 60秒
- ライオン(2009年7月~12月まで、PT扱いだったが、2010年1月から再び筆頭スポンサーに移行し現在では唯一の90秒スポンサーに昇格していたが、同年7月より再び60秒に)
- KDDI(「木10ドラマ」からの移行[11]、劇中で供給される携帯電話はau→softbank→au)
- 30秒
- TOYOTA(1999年3月までは各社扱い。1999年4月から筆頭スポンサーに移行したが2010年7月より再び各社扱いに。劇用車に使用されている)
- コカ・コーラ(2010年1月~)
- 三菱電機(2010年7月~)
- ABCマート(2010年1月~)
- DHC(2006年10月~)
- NISSAY
- NISSIN 日清食品
- 特殊例
過去の提供スポンサー[編集]
- SUZUKI
- ユニ・チャーム
- タケダ
- VISAインターナショナル
- Otsuka
- Nestle
- 大王製紙(エリエール)
- ウィルコム(旧DDIポケット)(スポンサー名義はfeelH"で、「2001年のおとこ運」のみ劇中に提供していた)
- ノーベル製菓(カウキャッチャー担当)
- HUMAN
- DUSKIN
- ヤマト運輸
- マンナンライフ
- キユーピー
- SUNTORY
- 旭化成(へーベルハウス)
- softbank
- 日東電工
- ダイキン工業(2010年1月~6月、木曜劇場へ移行)
提供読みはスポンサー読み上げは、林弘典アナ。また現在はスポンサークレジットは全社企業カラー表示となっている。
関連項目[編集]
- フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ※この番組同様、正気な作品が多い。
- 関西テレビ制作・月曜夜10時枠の連続ドラマ※かつての枠。
- フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ
- 木曜劇場
- 土曜ドラマ (フジテレビ)
- 東海テレビ制作昼ドラマ
- レモンスタジオ
- ホームドラマチャンネル
- とちぎテレビ(GYT)[12]
外部リンク[編集]
備考[編集]
- ↑ 主演の中山優馬自体、超新星なので悲観する数字でもないが
- ↑ それまで「あしたの、喜多善男」の第5話で記録した5.2%が最低値だった
- ↑ 一方、主題歌の『悪魔な恋/NYC』(中山優馬 w/B.I.Shadow)は当ドラマの視聴率とは裏腹にオリコンチャートで上位を独走した
- ↑ 9.95%
- ↑ 本枠ワースト作品の『恋して悪魔〜ヴァンパイア☆ボーイ』などがその例
- ↑ 現在は裏番組の『魔女たちの22時』の司会を担当している
- ↑ 『逃亡弁護士』第1話にて57歳の老け役・板 省太(ばん しょうた)を演じたため実質2作連続出演である
- ↑ 復讐の鬼になる!菅野美穂11年ぶり悪女(サンケイスポーツ・2010年8月6日)
- ↑ 唐沢、吉瀬ら豪華出演陣!菅野主演ドラマ(サンケイスポーツ・2010年8月6日)
- ↑ 最近では『魔女たちの22時』が台頭してきている
- ↑ 2009年7月期から翌年1月期の9ヶ月間は某DQN携帯電話会社が提供していた
- ↑ 特に関東地区ではフジテレビで再放送しない作品も多いため、その一部の作品がよく再放送されている。なお『天体観測』はGYTでの放送後にフジテレビで再放送され、CS放送のフジテレビ721でも放送された。
同枠の変遷[編集]
関西テレビ制作フジテレビ系 火曜日22時台 | ||
---|---|---|
前番組 | 関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ | 次番組 |
ひらけ!GOMA王国 | ||
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