フジネットワーク

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フジネットワークFuji Network System、略称:FNS)は、フジテレビジョン(CX)をキー局関西テレビ放送(KTV)を準キー局とする、ニュース番組以外のものを融通する、日本の民間放送テレビのネットワーク組織である。

概要[編集]

FNSは主に番組の相互供給を目的に組織されたネットワークである(なお、ニュース供給のネットワークは、別組織のFNN(Fuji News Network)が担っている)。現在28局(テレビ大分は一部資料で非加盟扱い[1])が加盟している。

また、一部のローカルセールス(ネットスポンサーが無い)の番組は広域放送各局(CX・THK・KTV)の都合により、未ネットの番組がある。その場合は独立UHF放送局がFNSの番組を購入して放送している場合もある。

広報誌[編集]

  • 毎年3月・9月下旬に広報誌「FNS」(FNS PR委員会)を発行している。
    • FNS系列全局が関わる「春高コーチングキャラバン」や「FNSの日」の特集や新社長の紹介及びインタビューなどを紹介している。
  • また同様にFNS九州・沖縄8社は「FNS九州・沖縄」を発行している。

沿革[編集]

加盟局[編集]

現在の加盟局[編集]

この表は、北海道-東北-関東-甲信越-静岡-東海-北陸-近畿-中四国-九州沖縄 の順で記載している。
県庁所在地など県の広い範囲でケーブルテレビによりデジタル放送が視聴できる場合は脚注にて記載。

エリア 略称 / ID 社名 FNS加盟年月日 備考
北海道 UHB 8 北海道文化放送 1972年4月1日開局時
青森県 なし [6]
岩手県 mit 8 岩手めんこいテレビ 1991年4月1日開局時
宮城県 OX 8 仙台放送 1969年4月1日発足時[7] 開局は1962年10月1日
秋田県 AKT 8 秋田テレビ 1969年12月1日開局時
山形県 SAY 8 さくらんぼテレビジョン 1997年4月1日開局時
福島県 FTV 8 福島テレビ 1971年10月1日正式加盟 開局は1963年4月1日。[8][9]
関東広域圏 CX 8 フジテレビジョン[10] 1959年3月1日 キー局1969年4月1日
山梨県 なし [11]
長野県 NBS 8 長野放送 1969年4月1日開局時
新潟県 NST 8 新潟総合テレビ 1969年4月1日発足時 開局は1968年12月16日
静岡県 SUT 8 テレビ静岡 1969年4月1日発足時 開局は1968年12月24日
中京広域圏 THK 1 東海テレビ放送 1959年6月1日創設時 開局は1958年12月25日。正式加盟は1969年4月1日。
富山県 BBT 8 富山テレビ放送 1969年4月1日開局時 旧通称:T34(1993年12月31日まで使用)
石川県 ITC 8 石川テレビ放送 1969年4月1日開局時
福井県 FTB 8 福井テレビジョン放送 1969年10月1日開局時
近畿広域圏 KTV 8 関西テレビ放送 1959年6月1日創設時 準キー局。開局は1958年11月22日。正式加盟は1969年4月1日。
2007年4月、「発掘!あるある大事典II」の捏造(ねつぞう)事件で民放連から除名処分を受けた(2008年10月に復帰)。[12]
島根県 TSK 8 山陰中央テレビジョン放送 1970年4月1日開局時 1972年3月31日まで局名は島根放送株式会社。
1972年9月21日の山陰相互乗り入れまでは島根のみが対象エリアだった。[13][14]
鳥取県
岡山県 OHK 8 岡山放送 1969年4月1日開局時 1969年4月1日開局~1979年3月31日[15]の間はANNとのクロスネットでもあり、なおかつ岡山のみが対象エリアだった。
香川県
広島県 TSS 8 テレビ新広島 1975年10月1日開局時
山口県 なし [16][17]
徳島県 なし JRT四国放送が一部の番組を番組販売扱いで放送。[18]
愛媛県 EBC 8 テレビ愛媛 1969年12月10日開局時
高知県 KSS 8 高知さんさんテレビ 1997年4月1日開局時
福岡県 TNC 8 テレビ西日本 1969年4月1日正式加盟 開局は1958年8月28日[19]
佐賀県 STS 3 サガテレビ 1969年4月1日開局時 [20]
長崎県 KTN 8 テレビ長崎 1969年4月1日開局時
大分県 TOS 4 テレビ大分 1970年4月1日開局時 NNN/NNSとのクロスネット局(但しNNSは非マストバイ扱い)。一部資料では非加盟扱い[1]
熊本県 TKU 8 テレビ熊本 1969年4月1日開局時
宮崎県 UMK 3 テレビ宮崎 1972年4月1日から 開局は1970年4月1日。NNNとANNとのトリプルネット局。[21]
鹿児島県 KTS 8 鹿児島テレビ放送 1969年4月1日開局時
沖縄県 OTV 8 沖縄テレビ放送 1972年5月15日正式加盟 開局は1959年11月1日

過去の加盟局[編集]

エリア 略称 / ID 社名 概要・理由等
北海道 STV 5 札幌テレビ放送 1969年4月1日発足[7]1972年3月31日まで。同局はFNSでは唯一のラテ兼営局だった。ただしFNNには非加盟だった。
山形県 YTS 5 山形テレビ 1970年4月1日開局~1993年3月31日まで。FNNにも加盟していた。
経営難の理由(朝日新聞社から増資を受ける)でANNにネットチェンジすることになった。
福島県 FCT 4 福島中央テレビ 1970年4月1日開局~1971年9月30日まで。FNNおよびANNにも加盟していた。
読売新聞社福島民友新聞社)資本の関係から1971年9月30日に福島テレビに譲る形で離脱。[8][9]
鳥取県 NKT 1 日本海テレビジョン放送 1969年4月1日発足~1972年9月21日まで。FNN/FNS/NNN/NNS/ANNとのトリプルクロス局でもあった。
1972年9月22日の山陰相互乗り入れにより(島根県での放送を開始したのに伴い)、島根放送(現:山陰中央テレビジョン放送)に譲る形で離脱。NNN/NNS/ANNとのクロスネット局となる(現在はNNN/NNSフルネット)。[14]
広島県 HTV 4 広島テレビ放送 1969年4月1日発足[7]1975年9月30日まで。FNNにも加盟していた。テレビ新広島開局に伴い脱退。
山口県 tys 3 テレビ山口 1970年4月1日開局~1987年9月30日まで。JNN協定がもとで離脱。なお、FNNには開局から一貫して非加盟(これもJNN協定の絡みによる)。但し1990年までは番組販売によりFNSと同時ネットを継続していた。
福岡県 KBC 1 九州朝日放送 1959年3月開局~1964年9月まで。[7]
  1. 1.0 1.1 『日本民間放送年鑑 2008(平成19年度版)』(日本民間放送連盟・編、コーケン出版、2008年11月。ISBN 4-9903139-2-5)の「FNS」紹介欄では「テレビ大分を除いた27局」とテレビ大分をFNS非加盟としている。ただしFNSのあゆみ(FNSホームページ内)では加盟の扱いであり、FNSのトップページにもリンクがある。
  2. 加盟時はFNSのみ、FNN加盟は1983年(昭和58年)4月1日
  3. 加盟時はFNSのみ、FNN正式加盟は1973年(昭和48年)1月26日
  4. FNSホームページ『FNSのあゆみ』では「1990年に離脱」と記述
  5. KTNは1990年9月30日まで日本テレビ系列とのクロスネット局だったものの、10月1日からFNN・FNSに一本化。しかし、翌年4月1日のNIB開局まで日本テレビ系列の番組販売ネットを行っていた。
  6. 一部地域で北海道文化放送や岩手めんこいテレビ、秋田テレビが視聴可能。
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 実際は1964年10月1日からFNSに参加していた
  8. 8.0 8.1 福島テレビは1963年4月1日の開局から、FNSが発足する以前からフジテレビよりニュース以外の一般番組を一部ネットしていた。その後、1970年4月1日の福島中央テレビ開局から1971年9月30日のFCTのFNS脱退までは、フジからの番組供給は一旦停止されたが、1971年10月1日以降はFTVがFNS加盟により、フジからの番組供給が復活した。
  9. 9.0 9.1 また、FTVは1971年10月1日より、FNSと同時にJNNにも加盟し、JNN/FNSのクロスネット体制となった。JNN協定の規定により、FNNには加盟できなかったが、1983年3月31日にJNNを脱退し、翌4月1日にFNNに加盟。FNN/FNSフルネット体制となった。
  10. ここでの会社設立は2008年10月1日。旧フジテレビである現在のフジ・メディア・ホールディングスフジサンケイグループの統括会社、フジテレビの持株会社)の設立は1957年11月18日
  11. 一部地域でフジテレビやテレビ静岡、長野放送が視聴可能。
  12. この問題を受けてFNSの会員活動停止や深夜放送休止も検討されたが、「関テレの再生をネットワーク挙げて支援すべき」という意向もあり、見送られた。2008年4月、条件付きで民放連の再加入が認められ、同年10月には完全に民放連に復帰した。
  13. 鳥取に関しては、1969年4月1日発足~1972年9月21日の間は、NKT 日本海テレビジョン放送が加盟していた(FNNにも加盟)。
  14. 14.0 14.1 1970年4月1日の島根放送(現在の山陰中央テレビジョン放送)開局以降は、1972年9月21日の山陰相互乗り入れまで、鳥取は日本海テレビが、島根は島根放送が視聴対象となった。
  15. 岡山・香川相互乗り入れ実施直前の日。翌1979年4月1日より相互乗り入れ実施。
  16. (現在は)一部地域でテレビ西日本やテレビ新広島、テレビ愛媛、テレビ大分(NNN/NNSとのクロスネット局)、山陰中央テレビで視聴可能。
  17. 1970年4月1日(開局)~1987年9月30日までtys テレビ山口が加盟していた。なお、FNNには非加盟(FNSの途中離脱、ならびにFNNの非加盟の理由はともにJNN協定による)。
  18. 一部地域で関西テレビや岡山放送、テレビ愛媛が視聴可能。
  19. 実際は1964年10月1日からネット形成されていた(日本テレビNNN/NNS〕系列からネットチェンジ)。
  20. 多くの世帯でテレビ西日本も視聴可能である為、事実上FNS系列局が2局存在する事になる。
  21. FNNへは1973年1月26日に正式加盟。