松下電器産業

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松下電器産業株式会社
ロゴ
種類 株式会社
市場情報 東証1部 6752
~上場中大証1部 6752
~上場中名証1部 6752
~上場中NYSE MC
~上場中
略称 松下電器、松下
本社所在地  
大阪府門真市大字門真1006
電話番号
設立 1935年12月15日
業種 3650
事業内容 AVCネットワーク38%
アプライアンス12%
デバイス13%
松下電工・パナホーム17%
日本ビクター7%
その他13%
代表者 大坪文雄
資本金 2,587億4000万円
売上高 単体:4兆7469億円
連結:9兆1082億円
(2007年3月期)
総資産
従業員数
決算期
主要株主
主要子会社
関係する人物
外部リンク
特記事項:
ファイル:National-Panasonic.jpg
松下電器産業本社

松下電器産業株式会社(まつしたでんきさんぎょう、英称:Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.)は、「ナショナル(National)」「パナソニック(Panasonic)」「テクニクス(Technics)」ブランドで知られる日本の大手総合家電メーカーである。本社は大阪府門真市。創業者は松下幸之助

グローバルブランドスローガンは「Panasonic ideas for life」。

とあるキチガイユーザーもここの社員である。なんで採用なんかしちゃったんだろうねぇww

概要

松下電工を傘下に収めた現在、2007年度の総売上高では初めて9兆円を超え日立製作所に続き日本で2番目、また、プラズマテレビ等の販売台数では世界シェア4割と世界1位の電機メーカーである。

また、同じ大阪に本社を置く三洋電機シャープと並ぶ家電メーカー・老舗の一つ。

関連会社も含め、家電製品の他にも、産業機器、通信機器など電気機器を中心に多角的な事業を展開している。近年は、あまり宣伝されていなかったノートパソコンLet'snote」がビジネスマンを中心に人気となっており、テレビCMも放映されるようになった。この「Let'snote」の人気には、おそらく最近力を入れている軽量化・長時間バッテリー駆動の成果であるといえる。

その経営スタイルや社風から、同業のソニーとの比較をされることが多く、ソニーが好調の際にはソニー型経営を褒め称える書籍が増え、逆の状況では松下電器型経営を褒め称える書籍が書店に並ぶ。これはVTR機でのベータVHS競争の印象が強いためだと思われる。確かにオーディオ・ビジュアル製品では、現在でも両者は直接の最大のライバルのひとつである。しかし、松下電器の販売製品全体の中でソニーと競合する製品は多くなく(特にソニーは白物家電を販売していない)、これは映画事業やゲーム事業金融事業へと展開するソニー側から見ても同じことが言える(松下は映画事業やゲーム事業に一時参入したが早期に撤退している)。

現在の戦略は様々な規格で日系他社と争いつつも、一方で分野によっては(液晶パネルなど)東芝や日立・ミネベアなどと提携・合弁・事業移管を行うなどの動きも見せている。

夏と冬のオリンピックの公式スポンサーで、1988年のカルガリー冬季五輪から始まり、同年のソウル夏季五輪、1992年のアルベールビル冬季五輪・バルセロナ夏季五輪、1994年のリレハンメル冬季五輪、1996年のアトランタ夏季五輪、1998年の長野冬季五輪、2000年のシドニー夏季五輪、2002年のソルトレイクシティー冬季五輪、2004年のアテネ夏季五輪、2006年のトリノ冬季五輪、そして2008年の北京夏季五輪まで夏季・冬季連続で12大会連続・20年連続でAV機器カテゴリーのTOPスポンサー(「The Olympic Partner」の略。最高位のオリンピックスポンサーのこと。日本企業では松下電器産業のみ)を務めている。

また知財活動も盛んで、米国出願件数では、IBMに続き、毎年、キヤノンと出願件数を争っており、技術力の高さも窺える。

現在では薄型テレビデジタルカメラDVDレコーダーの新・三種の神器に力を入れて製造・販売している。かつては、他社が取り入れた評判のよい技術をすぐに自社製品化して対抗商品を開発するため、「真似した電器」とも揶揄されていたが、現在は独自技術中心とする経営理念に変更している。

商標

  • National(ナショナル) 松下幸之助により、革命歌「インターナショナル」をヒントに「国民(national)のための」という意味を込めて命名。現在は日本国内で白物家電部門や、ごく一部の音響機器、並びに子会社・松下電工のブランドネーム(以前はNAiSと併用していたが現在はNationalまたはPanasonicに統合)に使用されている。
    先の松下電工との事業統合により、両社ともオレンジ色のNationalロゴへ変更された。それ以前は、電産が赤色、電工が青色~黄色だった。
    また、乾電池においてはマンガン乾電池がナショナル(海外の逆輸入品・非市販品(リモコンなど商品への添付用)はパナソニック)、アルカリ乾電池オキシライド乾電池、リチウム電池(電気うき用のピン型を除く)、二次電池がパナソニックを用いている(パナソニック充電式ニッケル水素電池)。
  • Panasonic(パナソニック) Pan a Sonicより。「全ての」の意の「PAN」と「」を意味する「SONIC」からなる。海外で「National」の商標が登録されていたことと、「ナショナル」という響きが「国家主義」と取られかねないため(形容詞「国立」「国家の」の意)に海外向けのブランドとして制定(制定当初は対米輸出品に用いられた)、2003年5月より、日本国内を除く世界各国では、白物家電部門や松下電工製品を含めて「Panasonic」に統一されている。またグローバルブランドスローガンとして「Panasonic ideas for life」を導入している。

国内では当初、映像・音響機器部門(放送業務用機器も含む)にも「National」ブランドを使用していたが、欧州で商標の関係で用いることができないのと、1986年より保守的なイメージの刷新を狙う意味で、「Panasonic」ブランドを使用している。なお1988年までは、MSX2パソコンやカーオーディオを除いた映像・音響機器は「National」ブランドを使用していたが、同年に発売されたカラーテレビPANACOLOR X」、ビデオデッキマックロード NV-F70」から、全面的に「Panasonic」ブランドへ移行した。IBMの5550シリーズを手がけていたことは余り知られていない。ソニーがまだvaioのパソコンに参入する前、IBM5535などをソニー社内で使っていたこともある。

現在では松下電工製品を含め、電子機器、制御機器、カーナビや盗難防止装置などの自動車用電化製品、通信機器などにも「Panasonic」が使われている。意外なようだが電気鉛筆削り機も「Panasonic」を使用している。
なお、1960年代~70年代にかけて、国内で販売されるトランジスタラジオに「National Panasonic」を使用(60年代後半にはトランジスタテレビにも使用)。2003年4月までは「National/Panasonic」、「National/Panasonic/Technics」という表記もされていたが、現在は併記は認められず、「Panasonic」「National」「Technics」を使用する。

  • Technics(テクニクス) 高級音響機器のブランド。日本国内でパナソニックブランド投入前は比較的低価格の音響機器にも使われていた。また姉妹品として電子オルガンテクニトーンも存在していた。詳しくはTechnicsを参照のこと。
  • RAMSA 業務用の音響機材に使用。
  • Quasar 北米特定商品ブランド。1974年に米国のモトローラ社から一部事業を買収した際に、同社がカラーTVに使用していたブランドを引き継いだ。

社名変更

松下電器は日本国外において自社のブランド名(パナソニック)が浸透していることを考慮し、2008年6月に開催予定の定期株主総会での決議を経て、同年10月1日を以て社名を『パナソニック株式会社(英称 Panasonic Corporation)』に変更し、その後、2009年度内を目途に「ナショナル」ブランドを廃止し、「パナソニック」ブランドに統一する決定を、2008年1月10日の記者会見で発表した。

松下電工など、「松下」や「ナショナル」を冠する子会社も、松下電器本体と同時に社名を変更する方針であり、松下グループも「パナソニックグループ」と呼称する予定である。

尚、松下電器では自社が運営する財団法人松下政経塾松下教育研究財団など)や松下記念病院といった関連系列団体の名称は維持し、グループ各社の社名変更後もこれらの関連系列団体の名称は変更しないことを表明している[1]

以前のブランドスローガン

  • あなたとともに 豊かな21世紀を(2003年まで)
  • あなたとともに豊かな未来へ(2000年まで)
いつも、いっしょ。(ナショナルブランド)What's New by Panasonic(パナソニックブランド)
  • 心を満たす先端技術 Human Electronics(ヒューマン・エレクトロニクス)(1987年~90年代後半まで)
  • 技術で開く 世界の繁栄(1970年代後半~1986年まで)
  • 社会とともに歩む技術のナショナル(1970年代)
  • 世界に伸びる技術のナショナル(1970年代)

製品カテゴリ別の商標

廃止されたものも含む。

AV機器

VIERA
液晶/プラズマテレビ。現在業界No.1の売り上げを誇る。「VIERA」以前の主要テレビブランドについては、VIERA#ブランドの変遷を参照。
トランザム
ブラウン管式ポータブルテレビ。かつてジェシーこと高見山大五郎がCMに出演したことでも知られる。
マックロード
VHSビデオデッキ全般。パナソニックブランド以降消極的な表記となり、近年になってカタログからも消えてしまった。
れんたろう

80年代終盤~90年代初頭、一部のビデオデッキに使われていたマックロードのサブネーム。CMキャラクターにはウッチャンナンチャンが起用されていた。

録画王、ビデオ画王

一部のビデオデッキに付けられたマックロードのサブネーム。90年代初頭に使用された。

DREAM
DVDプレーヤー。現在は廃止された。
DIGA
DVDレコーダー全般。操作性追求。「ビエラ」同様業界No.1の売り上げ。
DIGICAM
DV・DVDビデオカメラ全般。「愛情サイズ」などで知られている。
LUMIX
デジタルカメラ全般(D-snapは含まない)。光学式手ブレ補正付きが人気。
D-snap
SDカードを使用したポータブルオーディオプレーヤー。
クーガ
ソニーのスカイセンサーに対抗すべくリリースされた、マルチバンドの高性能トランジスターラジオシリーズ。ジャイロアンテナや大径スピーカーなどの派手なギミックとルックスによって後発の不利を払拭。
狙え、クーガ」「吠えろ、クーガ」のコピーは1970年代当時の深夜族をシビレさせた。
プロシード
深夜放送ブームはさらにBCLブームへと拡大。そのニーズに応えたBCL受信機がプロシード。周波数直読式のデジタルディスプレーは、競うように短波放送を聞いていたヤングの垂涎の的に。
Way(ウェイ)
ヘッドホンステレオ。ソニーがウォークマンを発売すると、ナショナル(当時はまだパナソニックブランドではなかった)は東芝アイワと共にいち早くこの市場に参入した。サザンオールスターズをCMキャラクターにするなどの広告展開が行われたが、ウォークマンの名称があまりにも広がったためか「Way」のブランド名称は早々に消えてしまった。その後、ナショナルブランドで発売されるヘッドホンステレオには「GO(ゴー)」、「JUMP(ジャンプ)」のブランド名称が付けられたが、パナソニックブランドになると「RQ-」から始まる型番のみとなり、特にシリーズ名称は付けられていない。
RESTY(レスティ)
1992年から1996年頃まで使用されていたコンポーネントシステムの名称。一時期、CHAGE and ASKA福山雅治をCMキャラクターに起用していた。廉価モデルでRESTY MINI(レスティ ミニ)というのも存在していた。現在は使用されていない。

白物家電

エレックさん
電子レンジ全般。現在も使用されているが、オーブン機能付機種の発売時には「オーブンエレック」となり、敬称部分が省略されるようになった。
うず潮
洗濯機。各メーカーとも愛称をつけていたが、「青空」(日立製作所)、「銀河」(東芝)、「千曲」(三菱電機)など漢字二文字が多い中で、強烈なインパクトを放った。現在は廃止された。
愛妻号
洗濯機
1980年代に「うず潮」に代わって命名された。現在も使用されており、また前面に押し出されている。
一時期食器洗い機が「キッチン愛妻号」を名乗っていたが、現在は使用していない。
The Big
家庭用大型冷蔵庫。松下がかつて伝統的にラインアップしていた、家庭用2ドア大型冷蔵庫、及び家庭用両開き3ドア大型冷蔵庫に付けられていた。現在はこれ以上の容量が一般的になり、廃止された。なお両開き5ドアの機種はQuintetとされていた。
The R
一部の大型冷蔵庫に付けられていた名称。
隼(はやぶさ)
掃除機。現在は使用していない。CMでは円谷プロが特撮を手かげていた。
エオリア(Eolia)
エアコンスクロールコンプレッサー採用の機種から採用された。なお、かつては「楽園」だった。
パルックシリーズ
蛍光灯。最近は従来のシリーズより明るさが長期間持続する世界初の「プレミアコーティング」技術を採用した「パルックプレミア」シリーズが登場。なお白色蛍光灯は「ハイライト」、電球型蛍光灯は「パルックボールYOU(螺旋状のものは“パルックボールスパイラル”)」という商品名。

その他

UniPhier(ユニフィエ)
松下電器が推進する、デジタル家電向けの統合プラットフォーム。
strada
カーナビゲーションシステム。かつては旧九州松下電器生産モデルのポータブルナビゲーションシステムは「デルNAVI」だった。
VIGIN(ビギン)
車載テレビ。業界で初めてデジタルチューナー専用端子を設けた。
Let's note, TOUGHBOOK
ノートパソコン
hito
ノートパソコン
Human Information Technology Operationの頭文字と日本語の「人」にかけたもの。現在は廃止された。
SD-Jukebox
SDオーディオ対応の携帯電話/D-snap等で音楽を楽しむためのパソコンソフト。一般家電量販店やナショナル・パナソニックショップ及びインターネット等で入手できる。(*SE版のみで取り寄せとなる場合が多い)
おたっくす
パーソナルファックス。旧九州松下電器が製造していたもので、旧松下電送システムの「Panafax」と競合していたが、両社の合併でパナソニック コミュニケーションズが発足したことにより家庭用機は「おたっくす」、業務用機は「Panafax」と棲み分けが図られた。
キングコング、 A1シリーズ
MSX規格のパソコン(生産終了)
G1, OZMA, オズマシリーズ
カーオーディオのブランド(生産終了)
パナワードU1、 U1PRO、 スララシリーズ
パーソナルワープロのブランド(生産終了)

ガス器具

ビルトインコンロ
まかせタッチ。ガラストップが高効率バーナー、魚焼きをスイッチを押せば勝手に焼き上がるというもの。
テーブルコンロ
高効率バーナーや魚焼きをスイッチを押せば勝手に焼き上がるというもの。
ガス給湯機
簡易24時間風呂機能や酸素発生機能を装備し話題となった。
ガスファンヒーター
東京ガス大阪ガス東邦ガスといった大手都市ガス会社のブランドで販売していた。最近はガラスフロントパネルを装備しアレルバスターという空気清浄機能を装備している。過去に空気清浄機ガスファンヒーターを合体させたものが登場し話題となった。
ガス衣類乾燥機
早い乾太くんというネーミングで知られている。

キャラクター

ナショナル坊や
1950年代に登場したナショナルショップのキャラ。店頭に人形が置かれたりしていた(一部店舗では現在も店内に人形を置いている所がある)。2003年に現行キャラのパナ坊とテレビCMで共演し「復刻版ナショナル坊や」の貯金箱が当たるキャンペーンが実施された。
パナ坊
現行キャラ。テレビCM「ナショナルのお店」「ナショナル・パナソニックフェア」(いずれもアニメ作品)に登場。デザイナー絵本作家五味太郎。全国のナショナルショップ各店では営業車の多くにこの「パナ坊」が描かれている。

日本国内主要工場・研究所

沿革

※この後各工場の新設、拡充が相次ぐ
  • 1954年 - 日本ビクターと提携。
  • 1957年 - 専売店の集まり「ナショナル店会」「ナショナル・ショップ制度」発足。高度成長期の強大な販売網として機能。
  • 1965年 - 完全週休二日制を実施、新販売制度(流通経路の短縮主体)。高度成長路線に乗る。
  • 1966年 - 英字表記の「NATIONAL」ロゴを国内向け製品に、「PANASONIC」ロゴを海外向け製品、及び国内向けトランジスタラジオに使用開始。「ナショナル」が米国で商標登録されており使用できなかったことがその動機だが、「パナソニック」に落ち着くまでに、1964年5月に「NATIONAL PANASONIC(ナショナル・パナソニック)」で米国への輸入が認められ、以後、「KADOMAX(カドマックス)」、「マツシタ」、「マーツ」を経て「パナソニック」となっている。
  • 1969年 - 東京電気化学工業 (現TDK)と提携。
  • 1970年 - 日本万国博覧会に松下館を出展。当時の文化の資料を収め5000年後の開封を目指したタイムカプセルを展示した。
  • 1971年 - 「PANASONIC」ロゴを、現在の「Panasonic」へ変更。
  • 1973年 - 「NATIONAL」ロゴを、現在の「National」へ変更。パナファコム株式会社(現:株式会社PFU)を設立
  • 1977年 - VHS方式のビデオテープレコーダマックロード)を発売。
  • 1978年 - 蛍光灯「パルック」発売。
  • 1986年 - 「パナソニック/Panasonic」ブランドを国内でも使用開始。初使用した製品はMSX2パソコン「FS-A1」。またこの頃から「松下電器」の独自制定書体も使われなくなり、一般的なゴナ系の書体に変更される。
  • 1988年 - テレビビデオテープレコーダなどのAV家電部門が、ナショナルブランドからパナソニックブランドへ移行する。
  • 1989年 - 新しいスタイルのナショナルショップチェーン「パナック」を立ち上げ。
    • 8月1日 - 本社技術部門の大規模な改革
  • 1990年 - MCA社(現・ユニバーサル・スタジオ)を子会社化。
  • 1993年 - フィリップスとの合弁解消、クロスライセンス契約に移行。
  • 1995年 - MCA社への出資分80%をシーグラム社に売却
  • 1997年 - 社内分社制を導入(関連する事業部を統合・集約)
  • 2001年 - 松下電子工業を吸収合併し、社内分社として「半導体社」「ディスプレイデバイス社」「照明社」の3部門を設ける。また、同社傘下にある宮田工業自転車消火器などのメーカー)の保有株式の半数をモリタへ譲渡。任天堂と共同開発商品DVD/GAME Player Q発売
  • 2003年 - グローバルブランドをPanasonicに統一、グローバルブランドスローガン「Panasonic ideas for life」の導入
  • 2004年 - 松下電工の子会社化、アルカリ乾電池以来40年ぶりとなる新型の乾電池「オキシライド乾電池」を開発
  • 2005年
  • 2006年
  • 12月-グループ会社の日本ビクターの所有する株式を大手音響機メーカーケンウッドに売却する方針で最終調整と報道される。
  • 2008年
    • 1月10日 - 同年10月1日より、社名を松下電器産業株式会社から「パナソニック株式会社」に変更し、白物家電に使われてきた「ナショナル」ブランドを全廃して「パナソニック」ブランドに統合すると発表。

スポーツとの関連

企業スポーツやスポーツへの協賛に比較的積極的である。

  • その他
    • ブラジルサントスFC-ユニフォーム・スポンサー
    • 中国・全国卓球大会「パナソニック・グランプリ(松下乒乓球大奖赛)」-1991年よりタイトルスポンサー

製品の問題

FF式石油温風機の欠陥問題

詳細は 松下電器FF式石油温風機欠陥問題 を参照

1985年から1992年まで製造されたFF石油温風機(屋外の空気を機械に送り込んで燃焼させ、燃焼ガスは屋外に排出するタイプの暖房器具。約15万台が販売された。製造は奈良県大和郡山市にあった松下住設機器(松下電器産業に吸収合併、現在は社内カンパニーの松下ホームアプライアンス社))を使っていたユーザ宅で、CO中毒事故による死亡者が出たことが2005年1月に発覚、バーナーに外気を送るゴムホースの亀裂により不完全燃焼を起こすことが原因とされた。

この事故が発覚した直後の2月10日に、松下電器は石油機器(暖房機のみならず、石油給湯機なども)からの完全撤退を決めた(合理化のための撤退という説もある)。以降ナショナルショップ(松下製品取次店)に供給される石油暖房機器はコロナ製品に変わっている。 ニュースリリース:石油機器製品の生産完了について

4月21日に、ゴムホースを銅製ホースに交換するリコールが発表されたが、11月21日には修理漏れの対象製品を使っていたユーザー宅で死亡事故が発生し、(対象機種の生産から13年-20年が経過していることも影響して)修理対応が進んでいないと見られたため、11月29日経済産業省は消費生活用製品安全法に基づく緊急命令を出した。[1][2]

命令後の12月5日に、交換した銅製ホースが機械から脱落、ユーザー宅で、家人が意識不明となる中毒事故が発生した。このため対応を変更。対象機種の1台5万円での引き取りを決め、一般テレビ&ラジオコマーシャル(Panasonic含む)を告知CMに差し替えたり、ガソリンスタンドや新聞などでチラシを配布するなど対策を強化した。松下提供のラジオ番組歌のない歌謡曲」でも12月8日より松下のCM放送を急遽中止、一時公共広告機構のCMに差し替えられ、その後、12月12日からは告知CMになっている。TBS系列で放送の「ナショナル劇場」のCMも、発生当時(12月11日放送分)は公共広告機構と並行して告知CMの長編(30秒が1回、それ以外は60秒)を放送した。

交換した銅製ホースが機械から脱落する事故は全国で13件にも及んだため、急遽12月10日12月19日までの10日間は、放送でのコマーシャルすべてを、告知CMに差し替えた。通常の松下CMが再開された12月20日以降も、対象製品が多数出回っている北海道東北などの一部地域と民放BS・一部のCS放送局ではスポットCM中心に告知CMを集中させた。ラジオ番組歌のない歌謡曲」も継続して告知CMを放送した(TBSラジオの場合、番組内1回と終了直後1回)。

2006年1月12日には、約6万台の所在が確認できていないとして、宛先を特定しないで郵送出来る郵政公社のサービス(配達地域指定郵便物=タウンメール)の利用により、対象機種の修理・回収を呼びかけるはがきを送ることを発表。2月中旬から全国の全世帯4900万(昨年度国勢調査速報値による)と宿泊施設の1100万箇所、計約6000万世帯に送付した。同はがきには、問題の温風機の写真と、24時間態勢で受け付けるフリーダイヤル番号が印刷されている。

2006年11月、寒冷地向け煙突仕様のものをリストに加えた。ナショナルショップで販売されたものについては顧客管理が行き届いていることから比較的円滑に回収が進んでいるが、量販店で販売されたものについては把握できていないものが多い。2007年現在、告知CMは小規模ながら継続されており、既に廃棄されているケース以外の、押入や物置、ガレージの中に使用しないままで放置されているケースなどの修理・回収を進めている。

この事件における松下電器の対応は、企業倫理の問題として三菱リコール隠しジョンソン・エンド・ジョンソンの毒物混入事件などと比較されていた。当時の社長・中村邦夫は1999年の業績不振の原因としてブランド力の低下を痛感し、この問題で隠し事をすることはブランド力の再低下を招くとの危機感から、公平性と回収に全力を尽くすと決断した。このことは、田原総一朗との対談で述べていた。

その後、同社は2007年5月30日に電子レンジや冷蔵庫、衣類乾燥機の一部機種で部品の不具合による発火などの恐れがあるとして、28機種、推定約300万台を無料で点検・修理すると発表した。同社の製品回収規模としては過去最大となる。当初は偶発的な事故として見ていたが、FF式石油温風機による一酸化炭素中毒事故で死傷者を出した反省から、各製品の点検を行ったところ、共通した欠陥が見つかった。火災やそれに関連した死者は出なかったものの、一酸化炭素中毒事故がなければそのまま放置されていた可能性が強いため、安全意識の欠如が問われる形となった。経済産業省はこの件に対する松下の対応を、大変素晴らしい事と評価したが、FF式石油温風機の件に加えての不祥事と見られ、株価下落などの影響が出た。

パロディについて

製品回収・修理告知CMが流れ始めた頃に、大型電子掲示板サイト「2ちゃんねる」のユーザなどが、告知CMによしもと新喜劇のテーマ音楽や水戸黄門のタイトルバックを加えた事を契機に、J-POPや、テレビ番組のテーマミュージックやCMソング、様々な映像を加えたり、一部のキーワードを置き換えるなどの不謹慎な音声・映像ファイルがインターネット上に出回った。直接的な関係はないが、同様の問題を引き起こしたサンヨーの暖房機回収CMのパロディも多数製作された。CMをコラージュしたFlashをはじめとするパロディ動画もネット上に出現し、中にはスーパーマリオや水戸黄門がFF式石油温風機を回収する動画まで作られた。また、変体キャラとして「たなそにっく」という人間が存在していた。

また、ニコニコ動画ではCBCテレビのかつてのクロージング、今様EDをBGMに使っている動画が発見された。

松下製小型ガス湯沸し器死亡事故

2007年2月19日、パロマ製の小型湯沸し器による一酸化炭素中毒死亡事故をうけて、日本ガス石油機器工業会は加盟企業の事故データを発表した。

発表によるとパロマは事故件数7件、死亡人数9人、リンナイは件数5件、死亡10人、松下は件数27件、死亡48人(1986年以降)と松下の数字はパロマ、リンナイの数字を大幅に上回っていた。松下は発表があるまでこれらの事故を公表しておらず、事故原因を「使い方に問題があった」として片付けてきた。

27件の死亡事故が起きていた松下製湯沸かし器は、室内で空気を取り入れ室内に排気する開放式と呼ばれるタイプ。いずれも「不完全燃焼防止装置」は付いておらず、「GW-525」「GW-5D」など少なくとも9機種が確認されていた。

年代別では、86年~89年に17件の事故が起き、計30人が死亡。その後は、90~99年が8件(死者16人)2000年以降が2件(死者2人)となっていた。89年2月には5件の事故が集中的に起き、92年3月には一度に4人が死亡する事故もあった。一番新しい事故は06年3月の発生だった。 同工業会が開示した事故データによると、27件の大半は「換気扇を回していなかった」など使用者側の誤使用に原因があったとされていた。

松下はいずれの死亡事故も公表していなかったほか、使用者へ注意を呼びかけることもしなかった。同社はFF式石油温風機による一酸化炭素中毒事故の時は「製品に問題がある」として直ちにリコールを行ったが、湯沸し器ではこういった対応をとらなかった。その理由について同社広報は「製品に起因するものではないので必要ないと判断した」としている。同社HPでもFF式石油温風機による死亡事故の記述はあるが、湯沸し器の死亡事故に関する記述は無かった。

松下の場合48人もの死亡者を出しているにもかかわらず、パロマやリンナイに比べて報道されることが極端に少なく、その結果、松下の対応が批判にさらされるということは極めて少なかった。この対応の違いは松下の莫大な広告費や松下政経塾による影響力によるものとの指摘があった。

松下製リチウムイオン充電池回収問題

2007年8月15日、ノキアと松下電器産業は、100%出資子会社である松下電池工業によって製造されたノキアブランドのリチウムイオン充電池に異常発熱などの問題があるとして、回収することを発表した。対象個数は約4600万個(国内出荷数は約16万個)、回収に関わって発生する費用は最大で数百億円にのぼる。今回回収されることになった電池は、複数のメーカーによって製造されているが、松下以外のメーカーによって製造された製品については回収対象となっていない。またこの電池に関わって、国内では2007年7月に大阪市で火災1件のほか、世界中で100件の不具合が報告されていた。

今回の問題では、松下電池工業は製品の問題についてノキアから昨年12月に報告を受けていながら8月まで公表を行わなかった。また、ノキアも大阪での火災について8月15日まで経済産業省への報告を行っていなかった。

松下グループでは、前述のFF式石油温風器の死亡事故、小型ガス湯沸かし器死亡事故のほか、2007年に入ってからマッサージ椅子、電子レンジ、冷蔵庫、衣類乾燥機など多くの製品について発火の恐れなどの不具合が発生していた。今回の回収はリチウムイオン充電池の対象個数としては最大規模であり、経営やブランドイメージへの深刻な影響が懸念されていた。また、昨年から三洋電機(世界シェア1位)、ソニー(同2位)など大手メーカーが製造するリチウムイオン充電池の不具合が多発していた。

関連項目

関連団体

主な提供番組

※原則として一社提供のみ

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外部リンク


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  1. 松下電器産業株式会社が「パナソニック株式会社」に社名を変更 | プレスリリース | ニュース | 松下電器産業株式会社