東京ディズニーシー
東京ディズニーシー(とうきょうディズニーシー、Tokyo DisneySea :略称TDS)は、東京ディズニーランドなどと共に東京ディズニーリゾートを形成する、海をテーマにしたディズニーパークであり、日本を代表するテーマパークの一つである。
目次
施設[編集]
- 名称:東京ディズニーシー Tokyo DisneySea Park
- 所在地:千葉県浦安市舞浜
- 開園日:2001年9月4日
- 経営・運営:オリエンタルランド
- キャッチフレーズ:「冒険とイマジネーションの海へ」 Where Adventure and Imagination Set Sail
- シンボル:ディズニーシー・アクアスフィア
建設時の概要[編集]
当初は日本で2番目のディズニーパークとして、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートやフランスのディズニーランド・リゾート・パリにもある映画スタジオ系施設を建設する予定であった。しかしマーケティングの結果、日本では映画文化に馴染みがないという判断から、1993年に世界のディズニーテーマパークで初めての海をテーマにした施設に変更された。
これはロサンゼルスのロングビーチに開園の予定であったものの、地元自治体の賛同を得られずに計画が頓挫してしまった施設「ディズニーシー」(仮称)のコンセプトを流用したものであるが、日本導入にあたっては東京ディズニーリゾートを経営・運営するオリエンタルランドが一部で関わり新たに企画・開発されたもので、開園当初の東京ディズニーランドの様に「全てが米国版の導入・アレンジ」という訳ではない。1998年10月22日に着工式が行われ、着工時のオープンまでの予定総事業費は約3380億円とされた。
パーク[編集]
園内はコンセプトごとに「テーマポート」と呼ぶ7つのエリアに分かれ、テーマに合わせたアトラクションやレストランが置かれている。東京ディズニーランドとは異なり、ビールやワインなどのアルコール飲料の販売があるなど、客層を大人も視野に入れた設定にしている。
ミッキーマウスを始めとする著名なディズニーキャラクターの他、リトル・マーメイドやアラジンなど、東京ディズニーシーのコンセプトに沿ったディズニーキャラクターの出迎え(キャラクターグリーティング)がある。なお、ミッキーやその仲間たちは、居住場所が東京ディズニーランドのトゥーンタウンになっているため、東京ディズニーシーへは「親善大使」という形で出演している。そのため、キャラクターに会う確率は、東京ディズニーランドのほうが高くなっている。
園内のショップについては東京ディズニーシーのショップを、レストランについては東京ディズニーシーのレストランを、園内外のサービス施設については東京ディズニーシーのサービス施設を参照。
また、東京ディズニーシーのチケット料金(東京ディズニーリゾート共通)は、東京ディズニーリゾートのパスポート、東京ディズニーリゾート#今後の計画を参照。
メディテレーニアンハーバー[編集]
メディテレーニアンハーバー(Mediterranean Harbor)は南ヨーロッパの港町をテーマとしている。メディテレーニアンハーバーを参照。
アメリカンウォーターフロント[編集]
アメリカンウォーターフロント(American Waterfront)はアメリカの港をテーマとしている。実際には、パーク敷地内と東京湾の間には道路や歩道とディズニーリゾートラインの線路などがあるのだが、東京湾のみが見えるように設計されており、借景の効果を得ている。詳細はアメリカンウォーターフロントを参照。
ニューヨーク[編集]
20世紀初頭のニューヨークの町並みや港をイメージしたエリア。埠頭には豪華客船・S.S.コロンビア号が停泊(本物の船舶ではない)しており、このエリアのシンボルになっている。ブロードウェイ(Broadway),ティン・パン・アレー(Tin Pan Alley)といったニューヨークに実在する地名を模した造りもある。
ケープコッド[編集]
ケープコッド(Cape Cod)は、アメリカ北東部マサチューセッツ州に実在する同名の漁村をイメージしたエリア。モデルとなった地域は、ケネディ家の別荘があるなど避暑地として知られる。ここの灯台、ハリケーンポイントライトハウスは夜になると、点灯し、素晴しい眺めとなる。
ポートディスカバリー[編集]
ポートディスカバリー(Port Discovery)は20世紀初頭のSF小説世界をモチーフにした、未来都市の港をテーマとしている。アメリカンウォーターフロントと同様に東京湾を借景として利用している。詳細はポートディスカバリーを参照。
ミステリアスアイランド[編集]
ミステリアスアイランド(Mysterious Island)は、ジュール・ヴェルヌのSF小説世界をモチーフにした、1873年の南太平洋の火山島をテーマとしている。園内のシンボル的存在である「プロメテウス火山」はここに存在しており、『海底二万マイル』に登場する潜水艦・ノーチラス号などが再現されている。詳細はミステリアスアイランドを参照。
マーメイドラグーン[編集]
マーメイドラグーン(Mermaid Lagoon)は、映画『リトル・マーメイド』の世界をモチーフにした、人魚の海底王国をテーマとしている。詳細はマーメイドラグーンを参照。
アンダー・ザ・シー[編集]
アンダー・ザ・シー(Under the Sea)は、海底世界(トリトン・キングダム)をイメージした屋内施設のエリア。
アバブ・ザ・シー[編集]
アバブ・ザ・シー(Above the Sea)は、海上/海面世界をイメージした屋外施設のエリア。
ロストリバーデルタ[編集]
ロストリバーデルタ(Lost River Delta)は、1930年代の古代文明の遺跡発掘現場をモチーフにした、中央アメリカの熱帯雨林地域をテーマとしている。中央を流れる河(ロストリバー)によって二つに分断されている。ロストリバーデルタ参照。
アラビアンコースト[編集]
アラビアンコースト(Arabian Coast)は、映画『アラジン』に登場する魔人ジーニーが作り出したアラビアンナイトの世界をモチーフにした、中世アラビア文明風の都市をテーマとしている。詳しくはアラビアンコーストを参照。
アトラクションとエンターテイメント[編集]
東京ディズニーシーのアトラクションおよび東京ディズニーシーのエンターテイメントを参照。
trivia[編集]
TDS5周年公式テーマソング[編集]
- 女性歌手のMISIAが、開園5周年の公式テーマソング「Sea of Dreams~Tokyo DisneySea 5th Anniversary Theme Song~」を歌うことになったが、これはTDSのファンでもあるMISIA側とディズニーが「夢と感動を伝えたい」という考えで一致したことによるもの。ちなみにディズニーテーマパークの公式テーマソングを特定の日本人歌手が歌うのは初めて。また、5周年期間中だったニューイヤーズ・イヴ・セレブレーション2007では、メディテレーニアンハーバー・カウントダウン・セレブレーションにMISIAがサプライズゲストとして登場し、この曲を生で披露した。
マーメイドラグーン[編集]
- 当初、東京ディズニーランドのトゥーンタウンのように、エリア全体にスポンサーがつくことが予定されていた。しかし、そのスポンサー契約を結んでいたそごうが、2000年9月7日、民事再生法のもと経営再建中であり、新たな出費はなるべく避けたいとの意向から、契約を解除することとなってしまったのである。なお、この契約は「マーメイドラグーン」にそごうのロゴを表示し、ディズニーシーのロゴマークをそごうの広告などの営業活動に使用できるものだったという。その後、オリエンタルランドはそごうに代わる新たなスポンサーを模索したが、結局スポンサーなしのまま、現在に至っている。現在、そごうは、S.S.コロンビア号(アメリカンウォーターフロント内にある船)の真横に設置されている「ドックサイド・ステージ」のスポンサーになっているが、これは民事再生法の手続きが完了した、東京ディズニーシーオープン後に、スポンサーについたものである。
アラビアンコースト[編集]
ロストリバーデルタ[編集]
- ロストリバーデルタ#Triviaを参照のこと。
ポートディスカバリー[編集]
- ポートディスカバリーでは、潜水艇による海底レースが開催されているという設定がある。ポートディスカバリーの海に停泊している魚型の潜水艇には、この海底レースに出走しようとしているものもある。
- ホライズンベイ・レストラン入口の天井からは、昨年の海底レースで優勝した潜水艇MOLA 8が展示されている。また、店内には優勝トロフィーが飾られている。MOLAとはマンボウの学名。
シーソルトアイス[編集]
ゲームソフト『キングダムハーツII』にも登場しているが、そちらは水色のアイスキャンデーである。
アクセス[編集]
- 鉄道
- 下記ディズニーリゾートライン線への乗客誘導の為か、舞浜駅前には入園ゲートまで徒歩で行く案内が無い。
- 舞浜リゾートライン
ディズニーリゾートライン線東京ディズニーシー・ステーション下車。徒歩0分
- 尚、多客時には舞浜駅の乗り換え駅であるリゾートゲートウェイ・ステーション駅からリゾートラインに乗車するのに数十分待たなければならない事がある。その場合は上記の様に舞浜駅から徒歩で行った方が早い。
- 一般路線バス
- 東京ベイシティ交通
- 8系統(富岡S線) 東京ディズニーランド⇔東京ディズニーシー⇔見明川団地⇔サンコーポ西口⇔順天堂病院前⇔市役所入口郵便局前⇔堀江三丁目⇔浦安駅入口
- 舞浜リゾート線(12系統) 舞浜駅⇔サンルートプラザ東京⇔東急ホテル・ヒルトンホテル⇔シェラトンホテル・ホテルオークラ⇔東京ディズニーシー⇔見明川団地⇔サンコーポ西口⇔順天堂病院前⇔市役所入口郵便局前⇔堀江三丁目⇔浦安駅入口
- 江戸川区環七シャトルバス 2007年4月より2008年3月までの試験運行
- 高速バス
- 昼行便
- 夜行便
- 名古屋駅桜通口 (京成バス・ジェイアール東海バス)
- 京都駅中央口・奈良駅(ドリーム奈良号) (ジェイアールバス関東・西日本ジェイアールバス)
- 京都駅八条口 (京成バス・京阪バス)
- 大阪駅桜橋口(ドリーム大阪号) (ジェイアールバス関東・西日本ジェイアールバス)
- 大阪(梅田) (京成バス・阪急バス)
- 大阪・神戸三宮 (京成バス・阪神バス)
- 近鉄奈良駅 (京成バス・奈良交通)
- 南海和歌山市駅・JR和歌山駅・南海堺駅 (京成バス・和歌山バス
※なお、JRバスのみで運行する路線(ドリーム奈良、大阪、高松・松山号)は東京ディズニーシーには立ち寄らないので注意が必要である。
- 休止になった路線
- 車
- 最寄りの高速出口
- 最寄りの高速入口
- 首都高速道路湾岸線舞浜入口(西行)
- 首都高速道路湾岸線葛西出入口(西行)
- 首都高速道路湾岸線浦安出入口(西行・東行)
- 駐車場
- 駐車場については東京ディズニーリゾートの駐車場、東京ディズニーシーを参照のこと
変遷[編集]
期間限定で開催されたイベントについては、過去に東京ディズニーシーで開催されたスペシャルイベントを参照してください。
- 2000年
- 2001年
- 1月15日 チケット料金体系が決定
- 1月18日 注水式
- 3月14日 日本ヒルズ・コルゲートが参加企業に
- 3月23日 開業日が決定
- 4月4日 講談社が参加企業に
- 4月17日 オープニング・キャスト(スタッフ)募集が開始
- 4月25日 NTTドコモが参加企業に
- 5月5日 団体向けチケット予約が開始(旅行代理店)
- 5月21日 全施設の概要が決定
- 6月5日 個人向けチケット予約が開始(旅行代理店)
- 6月11日 キッコーマンが参加企業に
- 6月27日 日産自動車が参加企業に
- 8月1日 報道関係者向けプレビューが開始
- 8月4日 前売りチケットの販売が開始
- 8月11日 各種プレビューが開始
- 8月11・12・18・19日 浦安市民対象
- 8月13~17日 オリエンタルランド株主対象
- 20~31日 参加企業関係者対象
- 25~31日 「ディズニー・サマー・サプライズ」当選ゲスト対象など
- 8月21日 テレビCMの放映が開始
- 9月2日 「プレミア・パーティー」開催
- 9月4日 開園(グランドオープン)
- 2002年
- 2003年
- 4月16日 ブリヂストンが参加企業に
- 11月4日 「ウォーターフロントパーク 」オープン
- 2004年
- 4月22日 「ディズニーシー・シンフォニー 」終演
- 7月17日 「ブラヴィッシーモ!」 スタート
- 2005年
- 4月17日 「アリエルのグリーティンググロット」オープン
- 7月21日 「レイジングスピリッツ」オープン
- 2006年
- 5月7日 「ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバル」 終演
- 6月19日 「セイル・アウェイ 」終演
- 7月4日 「アンコール! 」終演
- 7月9日 「リドアイル・ミート&スマイル 」終演
- 7月14日 「レジェンド・オブ・ミシカ 」他、新規エンターテイメント スタート
- 9月1日 パスポート料金改定。詳細は東京ディズニーリゾートのパスポート#パスポートの料金の変遷を参照。
- 9月4日 「タワー・オブ・テラー」 正式オープン
- 11月1日 東京ディズニーランド、東京ディズニーシー合わせて4億人目のゲストが来園
- 2007年
- 3月28日 「シンドバット・セブン・ヴォヤッジ」が「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」になってリニューアルオープン
2017年 5月12日。ニモアトラクションスタートした。この日はゲストとして憲麿が登場した
オフィシャルスポンサー[編集]
現在のスポンサー[編集]
- 株式会社NTTドコモ
- ブラヴィシーモ
- キッコーマン株式会社
- レストラン櫻
- キリンビール株式会社
- タワー・オブ・テラー
- S.S.コロンビア号・ダイニングルーム
- テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ
- 株式会社講談社
- レジェンド・オブ・ミシカ
- 株式会社ジェーシービー
- ストームライダー
- 新日本石油株式会社
- ディズニーシー・トランジットスチーマーライン
- 株式会社そごう
- ドックサイドステージ
- 第一生命保険相互会社
- センター・オブ・ジ・アース
- ベビーカー&車イス・レンタル
- 株式会社タカラトミー
- ディズニーシー・エレクトリック・レールウェイ
- 株式会社日本航空インターナショナル
- ブロードウェー・ミュージック・シアター
- セコム株式会社
- マーメイドラグーンシアター
- 日本コカ・コーラ株式会社
- 海底2万マイル
- ケープコッド・クックオフ
- トヨタ自動車株式会社
- タートル・トーク
- 日本通運株式会社
- シンドバット・セブンヴォヤッジ
- 宅配センター
- 日本ユニシス株式会社
- フォートレス・エクスプロレーション
- ハウス食品株式会社
- カスパ・フードコート
- 富士フイルム株式会社
- マジックランプシアター
- カメラセンター
- 株式会社ブリヂストン
- ハンガーステージ
- プリマハム株式会社
- ユカタン・ベースキャンプ・グリル
- 松下電器産業株式会社(PANASONIC)
- インディ・ジョーンズ・アドベンチャー「クリスタルスカルの魔宮」
- 明治乳業株式会社
- ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ
- アイスクリームワゴン
- ベビーセンター
- 山崎製パン株式会社
- セイリングデイ・ブッフェ
- UCC上島珈琲株式会社
- カフェ・ポルトフィーノ
- マンマ・ビスコッティーズ・ベーカリー
- 株式会社ユーハイム
- ヴェネチアン・ゴンドラ
過去の主なスポンサー[編集]
- 日産自動車(2001/09~2006/09)
- ビックシティ・ビークル
- 日本ヒルズ・コルゲート株式会社(~2006/09)
- ペットクラブ
- 日本水産株式会社(2001/09~2006/09)
- ホライズン・ベイ・レストラン
- セイコー株式会社(2001/09~2006/09)
- ロミオ・ウォッチ&ジュエリー
- 森永乳業株式会社(2001/09~2006/09)
- キャラバンカルーセル
事件・事故[編集]
- 2001年11月11日の午後4時35分ごろ、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタのテラスに取り付けられていたクリスマス用のイルミネーションが発火し火災が発生。 ボヤで済んだものの、一時園内のゲストに対し避難指示が行われる事態となった。
- 2004年10月22日の午後3時ごろ、東京ディズニーシー全域で大規模な停電が発生。園内のアトラクションのほとんどが運休になった。結局、午後10時を予定していた閉園時間を4時間繰上げて午後6時に閉園。シーに入園していたゲストにはチケット料金の払い戻しか次回の入園が無料になる優待パスポートを発券。また、その当日に東京ディズニーランドへの無料入場券を発行した。その際はディズニーリゾートラインに無料で乗車可能になった。
- 2006年7月25日の夜、東京ディズニーシー全域で音楽が鳴らなくなるという事故が発生。原因は音響機器の故障とみられる。翌日にはすべて復旧した。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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