ラーメン

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ラーメン屋
ラーメン屋

ラーメンは、中華麺スープを組み合わせた麺料理大正時代頃から日本各地に広まり、日本の国民食と呼ばれるほど一般的な食べ物となった。

日本で独自の発達をした中華料理であり、現在の中国に日本のラーメンに類似する料理はなく、中国・台湾では日式拉麺または日本拉麺と呼ばれ区別される。

漢字表記は拉麺老麺または柳麺。別名は中華そばおよび支那そば南京そばなど。

販売

ラーメン専門店、中華料理レストラン屋台などの外食がある。{{要出典範囲|またすべてを自宅で作成する事は少なく、小売店から買ってきたものを調理して食べる。数は少ないが茹で麺を自動調理して提供する自動販売機も存在する(埼玉県等の24時間オートレストランなど)。

起源・語源・名称

ラーメンは江戸時代末に開港した横浜神戸長崎函館などの中華街(当時は南京町と呼ばれた)で食べられていた中国の料理をルーツとするものである。

明治43年(1910年)、東京浅草に日本人経営者による日本人向けの中華料理店として初めて「来々軒」が開店し、人気となった。この店の成功を受けて日本に続々と中華料理店が開店したが、その主力メニューがラーメンだった(ただし当時は南京そば・支那そばなどと呼ばれた)。戦後は中国からの引揚者によるラーメン屋台も多く出現した。この約100年の歴史の中で、さまざまなアレンジが加えられ、中国の麺料理とは異質な日本独特の麺料理に発展・変化した(詳細は後述の歴史の節を参照)。

名称

別称はいくつもあり、「ラーメン」の語源も複数あり定かではない。

語源

語源は諸説あるため、複数記述する。1つは中国西北部に位置する蘭州の麺の一種「拉麺(lā miàn ラーミェン)」(繁体字で「拉麵」、簡体字で「拉面」)が由来という説である。なお、中国語の「拉」とは「引っ張る」という意味で、拉麺は蕎麦うどんのように刃物で切り分けて細長い形にするのではなく、手で引っ張り伸ばして細長い麺の形を形成する手打ちの技法で作られる。2つは老麺(ラオミェン)を由来とする説で、一部の辞典は「老麺」という漢字表記を採用している。老麺とは中国でマントウ包子を作る際に用いり、寝かせた発酵生地を酵母種として使用する。しかし中華麺はマントウのように酵母で膨らませる必要がないため、老麺法はラーメンに用いる技法ではない。3つは、1922年(大正11)北海道札幌市に開店した、「竹屋(食堂店主・大久保昌治)」が命名したとする説で、竹屋食堂は後に中華料理も扱う店となるが、妻(大久保たつ)が厨房の中国料理人に向かって「好了(ハオラー)」と声をかけるアクセントが耳に残り、「ラーメン」という料理名にしたとの説。

起源・語源とは別に、ラーメンという呼称を広めたのは、昭和33年(1958年)に日清食品が発売した世界初のインスタント麺「チキンラーメン」といった説もある。

現代では名称は「ラーメン」「らーめん」と表記されていることが多い。「中華そば」と表記されていることもあるが、呼び方が違うだけで料理は同じものである。時代とともに南京そば→支那そば→中華そば、と変化したと言われている。

麺・スープ・具

ラーメン屋
詳細は 中華麺 を参照

小麦粉を原材料とし、かん水(鹹水)というアルカリ塩水溶液を添加するのが大きな特徴である。そのため同じ小麦粉で作った麺でも、日本のうどんや中国の多くの麺料理と異なる独特の色・味・食感をもつ。

この小麦粉に水を加えて、細長い麺とする。多くの場合は「製麺機」で製麺し、製麺会社が製造する麺を使用する店も多いが、1990年代以降小型の圧延機などが流通するようになり、ラーメン専門店では自家製麺を行う店が増えている。

風味を増したり独特の麺とするために、小麦粉へ蕎麦粉唐辛子などをブレンドする場合もある。工場生産の場合、プロピレングリコールを添加して食感を良くしているものもある。また、かん水独特の臭気と苦味を嫌って、かん水に代えて鶏卵をつなぎに用い、「無かん水麺」あるいは「玉子めん」「鶏卵めん」等と称したものもある。

ちぢれを作った麺を「縮れ麺」と称し、ちぢれのない麺を「ストレート麺」と称することがある。また、麺の太さによって「太麺」「中細麺」「細麺」などと称することがある。これを組み合わせ、マニアがラーメンの麺を評する際に「中細ストレート麺」などと称することもあるが、感覚的な呼称であることが多い。博多ラーメンの細い麺からうどんより太い麺まで多種多様である。

スープ

ラーメン屋

ラーメンの汁は「スープ」と呼ぶ。丼に入れたタレを出汁(ダシ)で割ってスープを作る(出汁をさしてスープと呼ぶこともあるが、この項では混同を避けるため区別して記述する)。

スープはラーメンの味を決定する非常に重要な要素であり、手間暇をかけ工夫したスープを使用するラーメン店がほとんどである。ラーメンは、スープが絡んだ麺を食べる時にちょうど良い味付けとなっているため、単なるスープとして飲むには塩分が濃く、酸化した油が多量に含まれていることもあり、健康上の観点からスープを飲み干すことは問題である。

タレを入れたスープを煮込み続けない理由は、風味が飛んで煮詰まって味が濃くなってしまうからであり、そのためにダシとタレは分けて調理を行う。

出汁
スープの素となる。出汁は複数の素材からとる事が多く、日本のラーメン原点ともされる醤油ラーメンでは、鶏ガラを基本に、野菜と削り節や煮干しを利用し味を整えたものが主流である。また、{要出典範囲|ち「昔風」を標榜しているラーメンも同様のダシを使用する事が多い。
鶏ガラ豚骨牛骨削り節昆布など様々な材料がダシの素材として使用されている。臭み消しにタマネギ長ネギ生姜大蒜などの香味野菜を使う。豚骨をベースにした店も多く、ほかに牛骨や、削り節・煮干しあごなどの魚介をベースにする店も増えている。昆布と削り節を組み合わせることで旨みの相乗効果が生まれることはよく知られている。煎り大豆シイタケリンゴなど、独自の材料を使用する例もある。
タレ
かえしとも呼ばれる。かつての中華料理店などでは醤油味噌の3種類のタレを用意する店が多かったが、現在のラーメン専門店は店の看板ラーメンとなっている一種類のタレで営業する店が多い。味噌の場合はペースト状、塩の場合は粉末状という場合もあり、必ずしも液状ではない。
うま味調味料(化学調味料)は複数のダシをまとめるとき、味を整えるために大きな役割をはたすが、健康ブームの影響などもあり、化学調味料を使用しない「無化調」を売りにする店も増えている。
香味油
タレを出汁で割ってスープを完成させたあと、店によってはさらに香味油を加える。
コクや旨味を強調するために、スープに油を加えることは、従来から盛んに行われていた。ラードバターが使われることが多かった。旭川酒田など寒冷地で、スープが冷めないように油膜を作ったのがルーツであると言われる。
2000年頃には、醤油ラーメンのスープに豚の背脂の塊を浮かべる「背脂チャッチャ系」が流行した。
鶏油胡麻油ヘットなど以外にも、香味野菜や魚介で香り付けした各店独自の香味油が使われている。

ラーメン屋
ラーメン屋

醤油ラーメンでは叉焼(チャーシュー)とメンマ(シナチク)とネギが、比較的定番であり、豚骨ラーメンでは、叉焼とネギ、キクラゲが、比較的定番である。(生卵、ゆで卵、煮卵)、海苔鳴門巻き(ナルト)、野菜(煮野菜、野菜炒め)なども多く見られる。具はトッピングとして追加するか、もしくは追加される具によって「野菜ラーメン」「ネギラーメン」など別個のメニューとなっている。地方や店舗によってはスープと刻みネギ程度のほとんど具の無いラーメンを素ラーメンと称することもある。

叉焼(チャーシュー)
本来の焼豚であることは少なく、多くの場合は煮豚を使用する。部位はモモ、ロース、バラが多い。燻製にしたり、載せる前に表面を炭火やバーナーで炙って本来の叉焼に似た香ばしさを付けることもある。軟骨の部分を煮込んだ物、薄切りバラ肉の煮込み、角煮風に仕上げた塊の豚バラ肉や豚挽肉を使用する店もある。その店の標準より多くトッピングした物はチャーシューメンと呼ばれる。
ゆで卵半熟卵が使われるほか、これらを調味液に漬けて味付けした味玉(煮卵)や燻製液に漬けた薫玉が使われることも多い。半分に切ったりスライスした状態でトッピングされる。また、生卵を割りいれて月見とすることもある。
ネギ
薄く小口切りした白ネギを薬味とするのが伝統的であるが、白ネギを繊切りした「白髪ネギ」、それをさらに豆板醤コチュジャンなどで和えた「辛ネギ」もある。また、博多ラーメンを中心に刻んだ小ねぎも用いられる。
メンマ(支那竹/シナチク)
の一種である麻竹(マチク)を発酵させたもの。
青物
醤油ラーメンで主流。ホウレンソウワカメなど。香りと歯触りを添える。近年では豆板醤等に漬けたニラを入れることもある。
鳴門巻き
渦巻き模様の蒲鉾で、彩りを添えるために用いられる。蒲鉾を用いる地域もある。
海苔
青海苔や板海苔で独特の風味が加わる。
野菜
味噌ラーメンが主流で、モヤシキャベツニンジンタマネギなどの野菜炒めが使われる。茹でモヤシが単独で使用されることもある。
キクラゲ紅しょうがゴマ高菜
キクラゲは豚骨ラーメンでよく使われトッピング感覚で用いられる。紅生姜は酸味が豚の脂のしつこさをさっぱりさせると言われるがトッピングとしてでなく食後の口直しとして用いる場合もある。ゴマは胡椒と同様に香辛料感覚で用いられる。高菜は漬け物にした「高菜漬け」を細かく切って油炒めにしたもので、唐辛子を一緒に漬け込んだり、炒める際に唐辛子を加えた「辛子高菜」を用いることが多い。
ニンニク
ニンニク絞りで潰したもの、刻んだもの、すり下ろしたもの、揚げたものが使われる。

その他、地域にもよるが、イカエビなどの魚介類に挽肉、生豚肉鶏肉などの肉類やトウモロコシ、刻みタクアンキムチなど店舗・家庭の好みによって多岐にわたる。

分類

ラーメン

麺と同等以上に重要視されているのが汁(スープ)で様々な種類があり、その為ラーメンの種類は汁により分類されることが多い。また、麺以外に様々な食材(トッピング)を入れる事がある事からそれらの種類は非常に多いものとなっている。

各ラーメンは、その汁に使われる出汁の種類とタレの種類により様々に分類される。また地方独特であったり地方の好みの特徴があるなど、地方差が大きい。各地域毎のラーメンは#おもな各地方のラーメン節を参照。

各地方で地物や好みに合わせて発展した料理でもあり、各地方で「町おこし」で新しく開発されるラーメンもある事から似通ったラーメンも地域名や特産物を冠としたものや商標登録されたラーメンもあるなど、種類は多い。中華麺#中華麺を使った料理も参照。

タレの種類による分類

醤油ラーメン
醤油味のスープのラーメン。東京ラーメンを代表とする、広く主流となるオーソドックスな味のラーメンであり、鶏ガラや野菜をベースとした伝統的なスッキリとした物から豚骨を多く使用したり背脂などの脂分が多いこってりとした物まで幅が広い。魚介系の出汁や、醤油を味醂などと合わせて煮る事もあり、地域性を反映している(後述の#おもな各地方のラーメン節を参照)ラーメンが多くある。
塩ラーメン
によって味付けされたスープのラーメン。塩には香りも色も無いので、他素材の香りや色彩が現れやすい。鯛骨を使用するスープや魚介類を多く使用するなど、繊細な味や海の香りを重視するラーメンがあり、強火でラード炒めした野菜炒めをのせるラーメンにおいても多く使用される。
味噌ラーメン
味噌によって味付けされたスープのラーメン。昭和29年頃に札幌で誕生した、比較的新しいラーメン。味噌の香りとコクが特徴となり、唐辛子を入れた刺激的な味や脂の多いこってりとしたラーメンも多い。

出汁の種類による分類

豚骨ラーメン
溶け出した骨髄のコラーゲンにより白濁したスープが特徴。諸説あるが、戦前福岡県久留米のラーメン屋台において、豚骨の煮込みの時間と強さを間違えて、強火で長く煮込みすぎたのが発祥といわれ、これが博多玉名熊本などに伝播し、九州で最もポピュラーなラーメンとなった。白に茶色が掛かった物や黒ゴマ豚骨という黒いものもある。白濁したスープを「白湯」と称し、白濁するほど煮立たせていない透明なスープを「清湯」と称することがある。
豚骨醤油ラーメン
白濁した豚骨スープに醤油のタレを加えたもの。近畿地方の一部(和歌山など)・中国地方四国徳島県など)に多く見られる。通常の九州地方に多い九州系の豚骨ラーメンでも味付けには醤油は使うが、隠し味的に若干量使うことが多く(薄口醤油や白醤油を使う場合もある)、これらはスープの色が比較的白っぽいものが多いのに対して、スープの色が一目瞭然として茶褐色であるのが特徴。透明な清湯スープは、通常豚骨醤油ラーメンとは呼ばないことが多い。
魚介系ラーメン
鰹節を始めとした魚介類をベースとしたラーメン。

具による分類

具の内容によって次のような名称が伝統的なラーメン店で用いられたが、最近は急速に減少している。

チャーシュー麺
前述。叉焼を数多くトッピングしたラーメン。
ワンタン麺
ワンタンを具に用いたラーメン。
広東麺
中華あんかけを具に用いたラーメン。広東省との繋がりは特にない。
天津麺
カニ玉を具に用いたラーメン。天津市とのつながりは特にない。
五目麺
肉・野菜・魚介・玉子など複数の具を用いた関東に多いラーメン。「五目そば」ともいう。
パーコー麺
揚げたばら肉または衣を着けて天ぷら状・または豚カツ状に揚げた豚肉を載せたラーメン。
チャンポン麺
肉・野菜炒めを玉子でとじたものを具材料とするラーメン。チャンポンとは言うものの長崎ちゃんぽんとは全く別種のもの。

その他

タンメン
タンメンは、茹でた麺の上に、炒めた肉野菜を入れたスープをかけた、塩味の汁麺。スープは鶏ガラベースで澄んだ塩味。塩ダレをスープで割る日本の塩ラーメンとは調理法が異なり、麺や具材も長崎ちゃんぽんとは違う。また中国でいう湯麺とも意味が異なる。
詳細は タンメン を参照
インスタントラーメン
湯を注ぐ、もしくは湯で煮るだけで食べられる即席のインスタント食品。(詳細は「インスタントラーメン」の項目を参照

歴史

沿革

日本で最初に中華麺を食べたのは徳川光圀水戸黄門)であるとする説がある。1659年(万治2年)にから亡命した儒学者朱舜水水戸藩に招かれた際に、所持品リストに中華麺を作る際に使うものが含まれるから、中国の汁麺を献上したとの記録はないものの、実際に作ったに違いないという。1697年(元禄10年)には、光圀の隠居所である西山荘を訪れた僧や家臣らに中華麺がふるまわれたとの記録もある。この説に基づき復元したラーメンは新横浜ラーメン博物館にある。

日本への伝播としては、明治時代を迎えると神戸横浜などの港町に中華街が誕生し、そこで提供された南京そばに始まるとされる。1884年(明治17年)に函館新聞(当時)に函館の船場町にある中華料理店養和軒が南京そばを15銭で提供を始める広告を出し、大正の頃まで提供したとされているが、証拠が乏しく当時の関係者もすでに亡くなっているため、養和軒の南京そばが今のラーメンと同種の食べ物であると断言できていない状況である。

1910年(明治43年)には、横浜税関を退職した尾崎貫一が南京町(現・横浜中華街)から中国人コックをスカウトして、東京浅草にラーメンをメインにした庶民的な中華料理店「来々軒」を開店(当時の来々軒を写した写真には「廣東支那蕎麦 來々軒」「支那御料理 シナソバ、ワンタン、シウマイ」という看板が見える)、味は醤油スープで、1杯6銭(2007年現在で約300円相当)という値段も手頃で連日行列ができる人気は1976年(昭和51年)に暖簾を下ろすまで続いたという。開店当時は手延べ式の麺で、昭和に手打ちとなる。この「来々軒」の流れを現在に受け継いでいる店は同店で最後に修行した宮葉進が1966年(昭和41年)に千葉市稲毛区に開店した「進来軒」だけとなっている。1914年(大正3年)には東京茅場町の「中国料理 大勝軒」が開店、東京に現存する最古のラーメン店として「シルシルミシル」のお初店調査で東京のラーメン店のお初に番組認定されている。札幌では1922年(大正11年)、現・北海道大学正門前に仙台市出身の元警察官の大久昌治・タツ夫婦が「竹家食堂」を開店。そこで働く中国山東省出身の料理人の王文彩が作る本格的な中華料理が評判となって店は繁盛し、常連客であった北大医学部教授(後の北大総長)の今裕(こんゆたか)の提案で店名も「支那料理 竹家」に改名。麺作りは初めは手で引っ張り伸ばす手打ち製法だったが、客が増えたため後に製麺機になった。当初、竹家のメニューの中でラーメンは中国人留学生には人気があったが、店のメイン料理ではなかった。そこで日本人の口にも合うようにと大久タツが店の料理人の李宏業、李絵堂の2人に相談し、2人はそれまでの油の濃かったラーメンから麺・スープ・具を改良、試行錯誤の末、1926年(大正15年)の夏に醤油味でチャーシュー、メンマ(シナチク)、ネギをトッピングした現在のラーメンの原形を作り出した(ただ、当時の竹家のラーメンは現在の札幌ラーメンとは異なる)。当時、先述の浅草来々軒でもチャーシュー、メンマ、ネギを入れていたという醤油ラーメンがあり、横浜南京街でも同様の具を入れたラーメンができていたといい、各地で現在一般的になったラーメンの基本型ができていった。

今日のラーメンの普及には大きく2つの流れが存在する。第一に、中国からの移住者の営む中華料理屋や戦後の大陸からの引揚者を中心に始められた日本風の中華料理屋におけるメニューである。ここではもやしそばやタンメンワンタンメン、広東メンなどラーメンの調理法を基準としてメニューが区別されている。味噌や塩ラーメンもメニューにある店舗も多い。この他、チャーハン野菜炒め麻婆豆腐餃子などラーメン類以外のメニューも供されており、一般的にラーメンのバリエーションが豊富である。

第二に、屋台における販売である。近年は減少しつつあるが、深夜時間帯を中心に「流し」といわれる屋台で販売される。屋台は、古くは江戸時代からの夜鳴き蕎麦屋の風習にのっとり、リヤカーの後ろに調理器具を積み、市中を回りつつ売ったものであった。チャルメラを鳴らして歩いたことから、屋台の俗称もまた「チャルメラ」という。近年は軽自動車商用車に調理器具を積み、椅子を並べ、主に繁華街などで固定販売することが行われている。

屋台で評判を得た店がその後に固定店舗を開設し、ラーメン専門店に転じた例も少なくない。専門店の店舗形態としてはカウンターのみ、あるいはテーブルとカウンターからなるものが多い。専門店では味噌や醤油、豚骨などスープの味によって、メニューが区別されていることが多い。特定のスープの味に特化した専門店も多い。また、後述するご当地ラーメンのように、地域全体で独特なスープや味付け・食材が主流となっているという地域も多い。

これらラーメン専門店のラーメンは麺とスープの製法に各店独自の工夫を凝らすことで様々な個性が生じ、独自の発達を遂げた。特にスープは多くの場合、レシピについて門外不出の「秘伝」とされ、暖簾分けという形での伝授や、法人化した店舗ではチェーン展開による指導などを通じて広まっていった。他方、チェーン展開やフランチャイズ展開を行っているラーメン店の場合、スープなどは企業秘密のまま本社の工場で生産して、末端店舗は本部から卸されたスープを本部に決められたレシピ通りに使用するだけ、という形が採られることも多い。

呼称の変遷

昭和20年代までは「支那そば」という呼称が一般的で、「チャンそば」、「南京そば」(「南京」は「南京錠」などの語源と同様に「中国の」あるいは「外来の・舶来の」程度のニュアンスで、都市としての中国南京市を指すものではない)、あるいは単にそば、汁そばなどと呼ばれることもあった。

このため、最近までは単に「そば」「おそば」というとラーメンを指し、蕎麦はわざわざ「日本そば」と呼称していた地域(総じて四国や九州など蕎麦食があまり普及していなかった地方)もある。現在も西日本の地方の高齢者の中にはこの呼び方をする人も多く、蕎麦屋を起源としているわけではないのに店名に「そば」を冠するラーメン屋も西日本を中心にしばしば見受けられる。また、ラーメンという呼称を使用する店でも、品目によっては「五目そば」「もやしそば」などという言い方をすることは多い。なお、独自のラーメンが開発され普及した北海道や、ラーメンと起源を同じくするものの似て非なる沖縄そば(うちなーすば)が発展した沖縄県では、中華そば、支那そばとはほとんど呼ばれない。

戦後になり、支那という単語の使用自粛が要請されたことから、中華そばという名称が生まれた。当初は多数派であった中華そばに代わりラーメンという呼称が優勢となったのは、1958年(昭和33年)8月に日清食品からチキンラーメンが発売され、「インスタントラーメン」という言葉が誕生したことも一つの理由とされる。

  • 現在も地域によっては中華そばのほうが通りが良く、ラーメンと中華そばを区別して認識される場合もある。
  • ラーメンという名の誕生した時期や場所は不明だが、語源は一般に中国語の拉麺(ラーミェン)、あるいは老麺(ラオミェン)の日本語読みに由来するとされる。
  • 近年ではラーメンの多様化を受けて、懐古的な意味合いから昔風のラーメンを支那そばまたはあえて中華そばと呼ぶ店も増加している。

ご当地ラーメンブームと「ラーメン本」

1960年代から1970年代にかけて、日本の全国各地に形成されていた地域毎の独特のラーメンの味付けやラーメン文化の存在が次第に知られるようになった要出典1980年代後半以降、日本全国の各地の多様なラーメンの文化に注目が集まる様になり、地域おこしの手段として注目され、各地で名物ラーメンのPRが行われるようになった要出典これが「ご当地ラーメン」と称される食品群である要出典

これには、1960 - 70年代から既に高い知名度を持っていた札幌ラーメンなどが観光に大きく寄与していたことも与っている。「札幌ラーメン」を謳ったチェーン店が全国に展開したり、インスタントラーメンの呼称に使われたりして、まず札幌ラーメンの存在が全国に知られるようになった要出典その後、福岡県博多ラーメン福島県喜多方ラーメンなどがブームとなった要出典。これらは「ご当地ラーメン」などと称され、観光資源として雑誌媒体、テレビマスコミでのPRなどに用いられる事が見られる様になった。

その後、これら「ご当地ラーメン」の個性を楽しむ人たちが増え、現在でもマスコミの取材などをきっかけとして地域毎にラーメンブームの様相を呈することは珍しくない。また、これによって現在では旅行ガイドブックジャンルを細分化したジャンルの一つとして「ラーメン本」が成立しており、観光地のみならず、東京都内など大都市圏の多ジャンルのラーメン店舗間の競合の激しい地域でも、この本の情報を頼りにラーメンを食べ歩く者が多く見られている要出典。同様にインターネットで参加者によって口コミ的にラーメン店を評価するホームページやグルメ系ポータルサイトなども多数存在しており、やはり食べ歩きの参考としてこれらの情報を利用する者も多い要出典。また、スーパーマーケットコンビニエンスストアなどで販売される生ラーメンやカップラーメンでも、人気のご当地ラーメン風の味付けをされた製品や、有名人気ラーメン店やその店主がタイアップしたラーメンが数多く販売されている。そして、これらの市場拡大によってラーメン専門のフードライターや評論家という、ラーメンを食べて評し、記事を書く事を職業とする人物さえ幾人も登場している。

この様なご当地ラーメンが時に大きな市場や経済効果を作り出してきた一方で、「ご当地ラーメン」には、単にラーメン店の店舗数が人口や市街地の規模に比して多いだけで、その地域の固有といえる特段の共通の特徴がなかったり、マスコミに特集されるほどの質(味に加えて接客サービスなど)が伴っていない地域も存在している。ブームに便乗しようとする者も多く、近年では観光振興、地域特産の農作物・水産物・調味料といった「ご当地食材」の知名度向上や消費振興などを意図して、地元の商工団体や食品メーカーなどが企画した「ご当地ラーメン」が作り出され、地方公共団体の観光課や観光協会、「ご当地食材」の生産者団体などと連携して過剰なマスコミ露出・宣伝活動を展開しているケースもある。要出典

ライターの速水健朗によれば、このご当地ラーメンブームは三浦展のいう「ファスト風土化」(主に1970年代辺りからモータリゼーションとともに日本の風景が均一化していったとする議論)と密接に結び付いていると述べている。すなわち、一見すると食文化の多様化を意味しているとも思えるご当地ラーメンブームは、実際のところその地方固有の郷土料理に替わって観光化に適したラーメンが各地で登場するという画一化・均一化の象徴であるという。

ご当地ラーメン

特定の地域で食べられているそれぞれ何らかの独自性があるラーメンをご当地ラーメンという。しかし、必ずしも、周辺地域の店が同じような味とは限らない。その地域の名を冠して呼称されることが多い。

北海道

北海道のラーメン も参照

旭川ラーメン旭川市
魚介類と豚骨、鶏ガラなどで出汁を取ったスープに醤油を合わせる。寒冷地であるため、ラーメンの熱が逃げないように脂で蓋をするような意味合いでかなり高温になるまで焦がしたラードをスープに使用するが、味は淡泊。麺は細めの縮れ麺で加水率が低いため、スープによく絡む。味噌味仕立ての物は、コクと甘みが主張する独特な味で、札幌の味噌味とは異なる。近郊の上川町には「上川ラーメン」があるが、基本は同じ。要出典
札幌ラーメン札幌市
中国からの料理人の作るあっさりした塩味の汁麺に始まったが、戦後に満州からの引揚者によってこってりした醤油味となり、永らく醤油ラーメンが広く主流であった。だが後に味噌ラーメンが考案されると、これが一躍人気となり全国に知られるところとなり、今や札幌ラーメンの代名詞となった。味噌ラーメンは濃厚な辛口の味噌にニンニクを用いる。大量のラードとニンニクで炒めた具の野菜類をスープと一緒に煮込み、それに味噌を溶いてできたスープを器に注ぎ麺を入れ炒め煮込んだ具を盛りつけるというスタイルのものが多い。麺は加水率がかなり高く、コシがある。味噌味以外の醤油味、塩味も大抵の店で出されているが、他の地方と比べるとやや塩辛さが強く寒冷地の土地柄もありカロリー摂取を目的に比較的多めのラードを使用する。観光客向けの店を中心に、トウモロコシバターを載せることも多い。要出典
室蘭ラーメン(室蘭市
従来からの醤油ラーメンと近年のカレーラーメンがあり、前者は地元特産の根昆布、鰹節をベースにした醤油味に、太めの縮れ麺を用いたもので、味は淡泊。後者は、ちぢれ麺と、チャーシュー、野菜やワカメなどが特徴となっている。要出典
函館ラーメン函館市
国内でも相当に長い歴史を持つラーメンの一つと言われ古くから今も変わらず塩味のスープが一貫して主流で函館で単にラーメンというと塩ラーメンのことを指す。そのため醤油味のラーメンは函館ではわざわざ「醤油ラーメン」と呼ぶ。弱火で炊き込んだ器の底まで透き通るほど透明で薄味の豚骨がベースとなっており、そこに塩で軽く味付けする。他の北海道のラーメンとは異なり、麺は細ストレート麺が多い。要出典
滝川ラーメン(滝川市
特産の合鴨を使用した合鴨ラーメン。出汁に、合鴨のがらを使用し、風味を活かす薄味のあっさりした塩ラーメン。要出典
地獄ラーメン北広島市
唐辛子味噌と唐辛子粉を加えた辛いラーメン。要出典
釧路ラーメン釧路市
鰹出汁をベースに、昆布、煮干しなどの魚介類、豚骨、鶏ガラなどを合わせすっきりとした醤油ラーメン。麺は極細の縮れ麺で、加水率が高い。要出典

東北

津軽ラーメン青森県弘前市
煮干し、鶏ガラであっさりした醤油スープが多い。煮干しではなく、焼き干しを使用する店もあるが、煮干しに比較して高価なため数は少ない。また、十三湖周辺のしじみラーメンもよく知られている。要出典
八戸らーめん(青森県八戸市
南部地鶏と白銀産の煮干しでダシを取った特製の醤油味のスープで、名川産の長ネギや高級品として知られる田子産のニンニクなどと言った地元の食材を使い、麺は手もみの縮れ麺が特徴。要出典
十文字ラーメン(秋田県横手市十文字町 = 旧・十文字町
焼き干し、鰹節、昆布などの魚介類のみから出汁を採る透き通ったスープ。麺は極細の縮れ麺で、かん水はほとんど用いないため白みがかっている。要出典
大船渡さんまらーめん岩手県大船渡市
サンマをトッピングしたラーメン。要出典
仙台ラーメン宮城県仙台市
仙台味噌を使った味噌ラーメンが多い。豚骨や鶏ガラなどで出汁をとった味噌ラーメン。麺は中太の縮れ麺を使用しているところが多い。要出典
酒田ラーメン山形県酒田市
魚介類と豚足、鶏ガラなどで出汁をとった醤油スープ。スープ作りの段階で背脂を入れるため独特のコクとまろやかさがある。麺は細い縮れ麺で、加水率が高くモチモチ感がある。要出典
とりもつラーメン(山形県新庄市
鶏のもつを甘辛く煮たものを載せたラーメン。地元で祝い事があると頂く。要出典
鳥中華(山形県天童市ほか)
鳥蕎麦の麺が中華麺に変わった和風中華そば。暖かいのと冷たいものがあり、主に蕎麦屋のメニューとして置いてある。要出典
冷やしラーメン(冷たいラーメン)(山形市
氷の浮いた冷たいスープのラーメン。スープに浮いている脂は冷たいスープでも凝固しないように植物系(主にごま油)が使用されている。北海道で冷やし中華が“冷やしラーメン”と呼ばれているので、地元では混同しないように冷たいラーメンと呼ばれる。また、地元の訛りを入れてつったいラーメンと呼ぶ場合や、地域により冷丼(ひやどん)と呼ばれている。要出典
赤湯ラーメン(山形県南陽市
基本は味噌スープだが唐辛子を使った辛味噌が載り、好みに応じて溶かして食べる。麺は太く縮れた麺が特徴。昭和35年に誕生した。要出典
米沢ラーメン(山形県米沢市
スープの系統は喜多方と似ており、煮干し、豚骨、鶏ガラをベースにした淡泊な醤油味。麺は加水率の高い縮れ麺で、縮れ麺では珍しく細麺であるのが特徴。麺を干してから更に手揉みで拵えるため、ちりちりに縮れている。要出典
喜多方ラーメン福島県喜多方市
スープは豚骨のベースと煮干しのベースを別々に作り、それをブレンドしたもので、淡泊だが強い醤油味。麺は太めの平打ち縮れ麺で、加水率が高くコシが強い。ラーメン屋というスタイルで店舗を構えていないのが特徴で、「○○食堂」という風に大衆食堂の店構えをしているものが多い。要出典
白河ラーメン(福島県白河市
鶏ガラ、豚ガラを中心とした醤油ベースのスープだが喜多方ラーメン米沢ラーメンと比較すると醤油味が濃厚で、東京ラーメンに似ている。麺は手打ちの縮れ麺が主流で、麺を包丁で切った後に手で揉む。具に鳴門巻き、メンマなどのほかチャーシューを用いる。チャーシューは、生肉の表面を炭火で軽く燻製にした後、醤油で煮込む。また、縁を食紅で赤く染めるのが標準である。要出典

関東

スタミナラーメン茨城県水戸市など)
醤油味のラーメンにあんかけが載せられる。要出典
水戸藩ラーメン(茨城県水戸市)
麺にレンコン粉を練りこむのと、「五辛」(ニラ、ラッキョウ、ネギ、ニンニク、ショウガ)という薬味を添えるのが特徴である。レンコン粉が加えられているために、麺は全体に茶色で黒い点がある。要出典詳細は水戸藩ラーメンを参照
ファイル:Sanoramen.jpg
佐野ラーメンの特徴、青竹打ち
佐野ラーメン栃木県佐野市
青竹を使って打った麺に特徴があり、加水率が高く、中太の縮れ麺が一般的。名水百選にも選ばれた出流原弁天池湧水の水を使って延ばす製麺所もある。透き通った醤油スープで、味はすっきりとして淡泊。スープは鶏ガラ、香味野菜をベースにしている。要出典
藤岡ラーメン(群馬県藤岡市
「上州藤岡ラーメン」とも。鶏ガラをベースにした醤油味。麺は中太の縮れ麺でコシが強く、同県内の水沢うどんからの流れからか自家製手打ち麺を提供している店が多い。要出典
スタミナラーメン埼玉県
醤油味で豆板醤のあんかけが載っている。要出典
竹岡ラーメン千葉県富津市
醤油にチャーシューの煮汁を加えたスープで麺を茹でた茹で汁を使う、味は淡泊。タマネギの細切りが具に載る。発祥の店では、麺に乾麺を使用している。要出典
勝浦式タンタンメン(千葉県勝浦市
いわゆる坦々麺であるが、ゴマや芝麻醤を用いずラー油や唐辛子で炒めたタマネギや挽肉が具に載る。当地の海女や漁師に、寒い季節に冷えた体を温めるために好んで食されてきたとされる。勝タンとも呼ばれる。要出典
東京ラーメン東京都
やや濃いめの醤油味で、透明な鶏ガラスープに鰹出汁を加え、各店独自の醤油ダレを併せるのが基本。麺は中細縮れ麺を用いる。具は焼豚、鳴門巻き、ホウレンソウ、ゆで卵、海苔、メンマ、刻みネギなど。荻窪ラーメン・恵比寿ラーメン・八王子ラーメンは東京ラーメンの一種で、俗にいう背脂チャッチャ系など東京都内には様々なスタイルのラーメン店もある。老舗店には蕎麦からの転向店もあり海苔や麩などに蕎麦店時の名残を残す。要出典
八王子ラーメン(東京都八王子市
ストレート細麺で具に刻みタマネギが載り、その辛味の調整に油が加えられる。要出典
ラーメン二郎(東京都)
太麺で、豚肉を多く使ったスープに醤油タレ、無料トッピングに「ニンニク・ヤサイ・アブラ・カラメ」がある有名店。のれん分け以外に、フランチャイズ店、独立店、模倣店が存在する。要出典
油そば(東京都)
煮豚チャーシューの煮汁と油を少量のスープでのばし、茹で上がった麺に絡めたもの。縮れた中太麺がタレに絡まり、こってりとした変わり種のラーメンといえる。要出典
サンマーメン神奈川県横浜市および湘南地方の一部)
塩もしくは醤油ベースのスープに細麺を用い、もやしをベースとした炒め野菜の「あんかけ」ラーメンの一種。横浜の中華街および近傍の中華料理店または中華食堂などがルーツとされる。要出典
家系ラーメン(横浜市)
濃厚な豚骨醤油がベースで、鶏油を用いる。極太ストレート麺。具はチャーシュー、ネギ、ホウレンソウのほか、大判の焼き海苔が2、3枚載る。「吉村家」という屋号をつけた店がのれん分けをしたり、模倣の同様の屋号の店の増加から屋号に「家」が付くに加え同様の特徴を持つラーメンを出す店が総じて俗に「家系」と称されるようになった。要出典

中部

燕三条系ラーメン新潟県燕市三条市
極太麺。煮干しを主とした鯖節、鰹節等の魚介スープ。大量の豚の背脂が載せられ、具にタマネギのみじん切りが載る。俗にいう背脂チャッチャ系の元祖。燕三条背脂チャッチャ系ラーメンともいう。要出典
新潟あっさり系ラーメン新潟市
煮干し、鶏ガラ、豚ガラなどを使い、すっきりとした味で、塩ラーメンに近い薄い醤油色のスープ。麺は縮れの細麺もしくは極細麺。新潟市中心部の新潟島発祥。そのため新潟島系ラーメンともいう。要出典
新潟濃厚味噌ラーメン(新潟市)
濃い味噌のラーメン。味噌の濃さを調節できるよう、別丼で割りスープが付くのが特徴。現・新潟市西蒲区域の旧・巻町発祥。要出典
長岡系ラーメン(新潟県長岡市
豚ガラを多く使い、比較的油っこい醤油味のスープに生姜の風味が強く利いている。長岡生姜醤油系ラーメンともいう。要出典
富山ブラック富山県富山市
醤油をベースにしており、墨汁のように黒いのが語源。麺は少し固めの太麺。薬味として黒胡椒が振り掛けられている。富山県内が中心。要出典
富山ホワイト(富山県富山市)
豚骨ラーメンで、富山県内では徐々に知名度が上がってきている。要出典
入善ブラウンラーメン(富山県入善町
味噌ラーメンで、海老味噌スープに入善町で造られた深層水使用の麵が特徴。要出典
おやべホワイトラーメン(富山県小矢部市
肉みそが載っている白い豚骨ラーメン。要出典
敦賀ラーメン福井県敦賀市
豚骨と鶏ガラの2種類を併せた醤油味のスープが主流。要出典
高山ラーメン岐阜県高山市
鰹出汁と煮干しをベースにしたスープと醤油、みりんなどで併せたたれを直接寸胴に入れて、スープとたれを混ぜ、煮込んで作るという他に類を見ない製法。本来は醤油味のみで、かなりあっさりしている。ただ、最近は味噌味や塩味のものを出す店もある。比較的細い麺を使う店が多い。飛騨ラーメンとも呼ばれる。地元では単に「そば」と呼ばれることも多い。要出典
台湾ラーメン愛知県名古屋市及び中京圏
鶏ベースの醤油味だが、具に挽肉、ニラ、唐辛子たっぷりとニンニクで炒めたものをスープにいれてかけて出すためとても辛い仕上がりである。今池の飲食店・味仙が発祥とされる。名古屋で独自に発祥したラーメンで、台湾には無い。台湾ラーメンと呼ばれるゆえんは、料理人曰く「台湾人店主が作ったラーメンだから」である。もやし・ニラをメインに唐辛子・ひき肉を炒めたものを載せる店舗もある。要出典
ベトコンラーメン(愛知県一宮市・岐阜県岐阜市
ニンニクをたっぷり使ったラーメン。「ベスト・コンディション・ラーメン」の略、あるいは「ベトナム戦争中の時期に生まれ、ベトコンの名前にちなんだ」とも言われる。要出典
志太系ラーメン(静岡県藤枝市焼津市・旧大井川町
そばつゆのようにあっさりとした鰹出汁がベースの醤油味のスープ。あつ(温)とひや(冷)がある。具はチャーシュー・海苔・メンマ・ネギ。ひや(冷)には紅しょうがとワサビも載る。早朝、茶畑や漁の仕事を終えた人たちが帰りがけに食べていたため、提供する店は朝の8時頃から開店し昼過ぎには閉めてしまう店が多い。要出典

近畿

京都ラーメン京都市及び、京都府南部・滋賀県南部地域)
詳細は 京都ラーメン を参照
麺は、細めのストレート角麺が多く、比較的柔らかめに茹でる傾向にある。具は、焼豚、メンマ、九条葱(これに加えてもやしをのせる店も多い)が載る。スープは、豚骨豚肉をベースにした色目の相当に濃い溜まり醤油味の清湯スープ、甘みの強い鶏ガラベースの醤油味のスープ(このスープは通常、豚の背脂が振られる)、鶏ガラや野菜がドロドロになるまで煮込んで作られる独特な白濁スープなどがある。何れもスープの味付けはかなり濃厚である。
神戸ラーメン兵庫県神戸市阪神地域
詳細は 神戸ラーメン を参照
現在は大阪と同じように様々なラーメンが混在しているが、以前は「京都ラーメンから派生したこってり系」(京都ではあっさり系と呼ばれる豚骨清湯スープ)と、「古典的な関西風あっさり中華」(清湯スープ。いわゆる中華料理のガラスープである。関東の中華そばと違い、魚介出汁をミックスすることはなく、醤油も淡口醤油を使用している)の2つに大別できた。
大阪ラーメン大阪府大阪市・泉州地域)
泉州たまねぎの入った極太麺と醤油味のスープが特徴。エースコックは産経新聞と提携した「大阪ラーメン」というカップ麺を2015年2月に発売している。
高井田ラーメン大阪府大阪市東成区東大阪市
極太麺が特徴的。スープは濃い醤油味で、鶏ガラと昆布ダシを併せたものを使用。
天理ラーメン奈良県天理市
豚骨、鶏ガラをベースにした薄味の醤油ラーメンを下地に、大量の豆板醤(入れない店もある)、ニンニクを入れた辛口ラーメン。具に白菜、ニラ、炒めた豚バラ肉が載る。「中」「大」を注文したときのボリュームの増加割合が半端ではなく、店によっては「鍋」と呼ばれる、家庭から容器となる鍋を持ち込んでそこに盛り付けてもらうスタイルでテイクアウトできる店もあり、「鍋」で「大」を注文して一家の夕食のメインとするスタイルもある。「スタミナラーメン」「サイカラーメン」とも呼ばれる。
和歌山ラーメン和歌山市など和歌山県紀北地方
豚骨醤油スープ。ドロドロになるまで煮込んだ豚骨スープに醤油を合わせていく製法と、醤油で炊き込むことによって味を染みこませた豚骨を炊いてスープを採る製法がある。新横浜ラーメン博物館館長の武内伸が分かりやすく、前者を「井出系」、後者を「車庫前系」と名付けたため、一時期その呼称で呼ばれることが多かったが、現在、この呼称はあまり使われなくなっている。又、このどちらの系統にも属さない店舗も存在する。特徴的な具として蒲鉾。サイドメニューとしてラーメンが供されるまでの待ち時間をしのぐため早寿司(鯖寿司)、ゆで卵、おでん、どて焼きなどを置いている店が多く、逆に餃子や炒飯などの中華系サイドメニューを置いている店は少ない。和歌山にほど近い湯浅が醤油発祥の地とされており、濃厚な醤油味であるのも、その影響とされる。地元では和歌山ラーメンとは呼ばずに、単純に「そば」、あるいは「中華そば」と呼ぶのが一般的。
播州ラーメン兵庫県西脇市加東市多可町
醤油味だが甘みがあるのが大きな特徴。播州産の淡口醤油を使い、播州地鶏・豚骨・野菜をじっくりと煮込んだものが多い。織物など、繊維産業が盛んだった頃に出稼ぎ女工が多くおり、女性の口に合った甘口の味付けにしたのが始まりといわれる。
播州赤穂塩ラーメン(兵庫県赤穂市

中国・四国

岡山ラーメン岡山市
鶏ガラベースに醤油スープが多く、ストレートな中細麺を用いる。しかしながら濃厚な豚骨醤油の老舗店も少なからずある。またサイドメニューにデミグラスカツ丼などの洋食メニューがある老舗店もごく一部ある。これは「食堂」または「大衆食堂」から始めた店が比較的多いためである。
笠岡ラーメン岡山県笠岡市
鶏ガラベースの醤油味で、豚肉チャーシューの代わりに「かしわ」と呼ばれる鶏肉を使うのが特徴。昔、笠岡には養鶏場が多く存在し、そこで安く手に入れられた鶏肉を使用したため、鶏肉をふんだんに使用している。
福山ラーメン広島県福山市
極めて尾道ラーメンに近い店が多い。ルーツは戦前の支那そば。
尾道ラーメン(広島県尾道市
本来は鶏ガラ・豚骨ベースのみの醤油味で、色目も透明で淡白。ただし近年はこれに加え小魚系の素材をスープに加える店が多い。豚の背油がクルトンのように浮かんでいるのが尾道のラーメンの大きな特徴。麺は平直麺の使用がほとんど。始祖店といわれる店では自店のものを尾道ラーメンとは決して呼ばない。
広島ラーメン広島市
豚骨ベースに醤油ダレを合わせた茶褐色のスープがである場合が大多数で、味は豚骨ベースながら淡白な店が多いが一部には極めて濃厚な店もある。麺は比較的色目の白い細直麺が主流。客の多くはラーメンとは呼ぶが古くからある店には暖簾やメニューには「中華そば」と書いてある店が多く店側も「そば」または「中華そば」と呼ぶ。具はチャーシュー、細もやし、ネギが一般的である。店名に、すずめ・つばめ・うぐいす、ちゃぼ、巣箱など小鳥や鳥に関係する名前の付くものが多い。現在では少ないが古くからの店の場合、寿司店に中華そばがある(あった)のも独特。サイドメニューにおでんがある店がほとんどであるのも特徴である。焼肉店で暖簾に「焼肉・ラーメン」と冷麺でなくラーメンをサイドメニューとして表に出すケースが多いのも広島の特色。
呉ラーメン(広島県呉市
基本的には広島ラーメンと一緒ではあるがスープ自体は濃厚系が多いながらも味付け自体は若干薄味で具材にワカメを使う店やコショウに加えて香辛料に唐辛子漬けの酢「酢辛子」が用意され、これをコショウの代わりに入れる者も多いという広島市内にはない独特な習慣がある。通常のラーメンよりワンタン麺が好まれる傾向があるのも独特。それ以上にラーメン類よりは「呉冷麺」と呼ばれる他地区にない独特の冷やし系中華麺が好まれるのも特徴。
鳥取牛骨ラーメン鳥取県
牛骨で出汁をとったスープを使うラーメン。スープに牛骨独特の甘い香りと芳ばしさがあり、醤油ダレが基本となっている。鳥取県中部。
宇部ラーメン山口県宇部市
濃厚な豚骨をベースに魚介系の醤油でアクセントをつけたもの。九州の久留米ラーメンの影響が強く、広島ラーメンと久留米ラーメンの中間に位置する。
徳島ラーメン徳島市
豚骨醤油スープ。味付けは甘辛く、関西のすき焼き風。チャーシューの代わりに載る甘辛く煮込んだ豚バラ肉のトッピングに、生卵を落とす物が主流だが地域により様々な物がある。地元では徳島ラーメンとは呼ばずに「中華そば」と呼び、徳島ラーメンをおかずにご飯を食べるのが習慣となっている。徳島で豚骨が主流となったのは、ハム製造会社(当時の徳島ハム)から大量の豚骨が提供されたためともされている。
鍋焼きラーメン高知県須崎市
鶏ガラをベースにしたあっさり醤油味で、琺瑯で提供される。具に鶏肉、ネギ、竹輪、そして生卵を落とす。ご飯と一緒に食べる習慣があり、沢庵漬けも一緒に出される。

九州・沖縄

博多ラーメン福岡市
基本はさらりとした豚骨白湯スープが多い。味は豚骨ラーメンの中では比較的淡泊。が、極めて濃厚な老舗店も少なからず存在する。発祥時は当時の全国的な傾向もあって平麺が多かったが現在は長浜ラーメンの影響を受けストレート極細麺が主流。麺が極細麺であるために提供までの時間が短い反面、伸びやすく、少量ずつ茹でていたため長浜ラーメンから影響を受けて広まった替え玉という麺のおかわりがある店が大多数。ただし一部の店では替え玉によってスープの味が変わるのを嫌って替え玉を用意していない店もある。麺の硬さが好みに合わせて「やわ」「ふつう」「かた」「ばりかた」「はりがね」「こなおとし」などの呼び方で選べるが、「ふつう」でも他地域のラーメンに比べると硬めのことが多い。好みで白ゴマ、辛子高菜、紅生姜、潰しにんにくのトッピングを用いる。
長浜ラーメン福岡県福岡市中央区
福岡市湾岸部の長浜のラーメン。博多ラーメンと、ほとんどの部分が同じ特徴を備えるため一見して両者の差異は相当に微妙であいまいだが福岡では今でも博多は博多、長浜は長浜、と別物であるという意識が根強く「博多ラーメン長浜屋(※架空の例)」などという店名には福岡市民は違和感を覚えるという。ちなみに麺の硬さやスープのこってりさの指定については博多とは全く違う独特の指定の仕方(麺に関しては「ズン」・指定なし(普通)「カタ」・「ナマ」、スープの濃さに関しては「ナシ」・無言(普通)「ベタ」)、またトッピングに関しては指定なし(普通)「ネギヤマ」などの独特の指定の呼称がある長浜を代表する有名店が存在する。
久留米ラーメン福岡県久留米市
豚骨ラーメンの発祥の地である。作ったスープを当日中に使い切る博多とは違い、減った分に新たに炊いたものを継ぎ足し続けながら作る独特な濃厚豚骨スープが多い。そのため博多ラーメンに比べてこってりしてかなり濃厚なものが多い。独特の臭みがあるのは、豚骨を割って髄が出た状態でスープを煮込むためである。ストレート細麺が主流。ただし博多のものより若干太めである。もともと替え玉はなかったが近年は博多の影響で替え玉を提供する店も多い。ただし現地ではこれを替え玉とは呼ばず替え麺と呼ぶ。薬味に白ゴマ、下ろしニンニクなどがある。
玉名ラーメン熊本県玉名市
濃厚な豚骨スープと中細ストレート麺が特徴。
熊本ラーメン熊本市
戦後久留米から玉名を経て伝わった。濃厚で透明感のない白濁スープは、豚骨系で鶏ガラをブレンドしている。中太ストレート麺を使用する。一般的な具は煮卵、チャーシュー、メンマ、キクラゲ、海苔などで、辛子高菜や紅生姜はあまり使用されない。マー油をスープの表面に垂らすものが多い(あるいは油で揚げたニンニクチップ等を使う)。近年は表面を覆うほどのマー油を特徴として売り出すラーメンが熊本に限らず見られるが、オーソドックスな熊本ラーメンのマー油は表面に散らして香りづけをする程度である。
あごだしラーメン(長崎県北部)
焼きあごを使ったあっさりしたスープが特徴。「焼きあご」とは当地名産のトビウオ(「あご」と言う)を焼いたもの。平戸市生月町(旧北松浦郡生月町)が発祥。
宮崎ラーメン宮崎県
豚骨をベースしたあっさりとしたスープに鯖節、ソーダ節、醤油や塩が加わる。麺は加水率が高い。薬味のニンニク醤油とラーメンと一緒に出される沢庵漬けが特徴。
鹿児島ラーメン鹿児島県
豚骨+鶏ガラの半濁スープに野菜を使うスープ(豚の頭骨のみ、また焼豚(煮豚)を一緒に入れている場合もある)に、かん水を使わない白っぽい中太ストレート麺。具に焦がし葱や木耳。白い急須に入ったお茶、大根の漬物が一緒に出されることが多い。ニンニク(おろし&乾燥ニンニクの醤油漬け)・紅しょうがを置いている店もある。ただ、他県と比べて具体性も曖昧な点があり、清湯スープや魚介系スープなどを使用する店舗もあり、特に新規店に多い。
沖縄そば沖縄県
詳細は 沖縄そば を参照
一般的には「ラーメン」と見なされないが、本土のラーメンと同じルーツを持つ料理として沖縄そば(うちなーすば)がある。麺は一般的な中華麺と同じ製法である小麦粉100%の麺でカンスイ(本来は灰汁)を用いており、公正競争規約の上でも「中華めん」に分類されている。うどんやきしめんのように太く、茹でた後に油処理されたゆで麺を用いるため、独特の食感がある。スープは豚と鰹のブレンドで、チャーシューではなく甘く煮付けた豚のばら肉や骨付き肉の塊が載せられる。

日本国外のラーメン事情

日本国外では「インスタントラーメン」が「ラーメン」であると認識している所が多く、本来のラーメンが存在する国は少ない。

アジア

近年では台湾タイ中国などのアジア諸国を中心に日本式のラーメン店が人気を呼んでいる。少し変わった所では、シンガポール(屋台街)が挙げられる。ここでは、麺は生麺でスープがインスタントラーメン風という組み合わせにしばしば遭遇する。中華人民共和国のラーメン(拉麺)は、「南飯北麺」と呼ばれるように、米の生産ができない華北地方で多く食べられており、今日の日本のラーメンとスープの味と麺の作り方に大きな違いが見られる。中華人民共和国では塩味が大半で脂がたくさん使われることが多い。具はミンチ肉であったり、香菜と呼ばれる香草だけの場合もある。中華文化圏で「ラーメン(拉麺)」は、本来生地をそのまま伸ばして(これを拉と呼ぶ)細長い麺にしたものを指す。他に中国の中華文化圏には、生地を切った「切麺」(日本のラーメンやうどんがこれに近い)、小麦粉の塊を刀で削る「刀削麺」がある。韓国の飲食店で出されるラーメンはほとんどが市販のインスタントラーメンを店が調理したもので、日本国内にある韓国料理店でも麺料理の麺はインスタントという店舗が多い。

1990年代以降、香港の繁華街に、日本のラーメン(現地では日式拉麺または日本拉麺と呼ばれる)を提供するラーメン店が誕生して多くの香港人客が訪れるようになり、日本食としてのラーメン・ブームが広がっている。スーパーマーケットなどで売られているラーメンはインスタント食品と見られることが多いようだが、日本ラーメン専門店のラーメンはそれとは別物と区別されることが多い。同じ中華文化圏の台湾でも高い人気を誇っている。中華文化圏では麺を食べるのがラーメンであり、スープは飲まないことが多かったため、日本のラーメンのスープの旨さは新鮮なようである。中でも豚骨ラーメンの人気は高く、熊本の味千ラーメンのフランチャイジーが400店近くを中国国内に展開しており、日本の外食チェーン店としては最も多い。タイでは、首都のバンコクを中心に、8番らーめんや味千ラーメン、山小屋ラーメン、ばんからラーメンなど、日本の多店舗型ラーメン店の進出が目立つ。

米州・ヨーロッパ

1970年代以降は、アメリカ合衆国ロサンゼルスニューヨークなどに日本人駐在員向けのラーメン屋が多く設けられた。現在は、寿司と並ぶ日本食として新聞や雑誌の記事にされることが少なくなく、日本食の浸透に伴い多くの現地人が訪れている。また、日系人の多いブラジルサンパウロや、日本文化への関心が高いイギリスロンドンフランスパリなどにおいても多くの店舗がみられる。

欧米では、人肌より熱いものを飲む習慣が少ないため、スープの温度を日本のより下げて出すことがある。ノルウェー国王ハーラル5世に出されたラーメンは、スープの入った容器を氷水に浸けてうちわで扇いで65°Cぐらいまで冷ました。

類似の料理

中華料理

  • 担担麺 - 中国四川省発祥の麺料理。
  • 担仔麺 - 台湾の料理。肉味噌と香菜を上に載せる。
  • 排骨麺 - 台湾の料理。排骨を上に載せる。
  • 牛肉麺 - 中国四川省を源流とする台湾の料理。台湾では最もポピュラーな麺料理の一つ。高雄県岡山鎮が発祥の地とされる。

中華麺を使った日本の料理

ラーメンと同様な麺を使用するがラーメンに分類されることはほとんどない料理。

その他

  • サイミン - ハワイの郷土料理。ラーメンとほぼ同じ麺を使用し、基本的なトッピングも日本のラーメンに酷似している。スープにはエビなどの出汁が用いられ、油分の少ないあっさりとした仕上がりである。
  • ライスヌードル - を原料とした麺。東アジア東南アジアにおいてラーメンと似た食べ方をされる。。ベトナム料理フォーなど。
  • らーめん缶 - ラーメン風に仕立てたこんにゃく麺を缶詰にしたもの。通常のラーメンを缶詰にするとスープで麺がのびてしまうため、こんにゃく麺を使用している。

ラーメンのフードテーマパーク

廃館・閉館

脚注

注釈

出典

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関連項目

ドラマ 平成夫婦茶碗。ラーメン屋が舞台だった

外部リンク

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