明星食品

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明星食品株式会社(みょうじょうしょくひん、MYOJO FOODS CO.,LTD.)は、東京都渋谷区に本社を置く日清食品ホールディングス傘下の食品加工品会社。主にインスタントラーメンカップ麺の製造・販売を行なう。

日清食品東洋水産エースコックサンヨー食品などとともに日本を代表する即席麺メーカーとして知られる。

コーポレート・スローガンは「おいしさ、キラリ」。

沿革[編集]

  • 1949年 奥井清澄ら有志が準備会社「協和商会」を設立。
  • 1950年3月28日 明星食品[1]として創業。食糧庁委託の乾麺製造を開始。
  • 1959年 即席麺の製造を開始。
  • 1960年明星味付ラーメン」発売。
  • 1961年 鎌倉由比ヶ浜海の家で「明星チャーシューメン」という名のカップ麺を試験販売する。インスタント袋麺が30円台だった当時、50円で売られた。アイスクリーム容器状の容量470cc程の紙製カップに麺と粉末スープと乾燥具が入っていたが、この試験販売で容器の耐油性に問題が有る事が判明。結局特許実用新案権も取得せずに市販化を断念せざるを得なくなり、日清食品カップヌードルに市販カップ麺の第一号商品の道を譲る事になる。
  • 1962年 スープを粉末化して小袋包装する技術、いわゆる「スープ別添方式」を開発し「明星ラーメン」を商品化する。この技術を各社が模倣し、即席麺の標準型となり現在まで引き継がれている。それまでの即席麺は麺に味付けして油で揚げていたため日清食品のチキンラーメンと同じようなワンパターンの味しか出来なかったが、この技術により味のバリエーションを作ることが出来るようになり、ラーメンのみならず焼そば・和風麺が商品化され市場が急激に拡大した。
  • 1963年 韓国の「三養食品」と合弁で韓国に即席麺の工場を開設(日本国外での即席麺工場開設の起源)
  • 1966年明星チャルメラ」発売。同社を代表する基幹商品。
  • 1981年中華三昧」シリーズ発売。それまでインスタントラーメンとは無縁だった「高級」路線を打ち出したことで大ヒットを果たし、ライバル各社でも類似商品を発売。同社の主力商品となった。
  • 1993年一平ちゃん」シリーズ発売(なお、シリーズ中最も人気があるとされている「一平ちゃん夜店の焼そば」は1995年に発売開始)。
  • 2006年 TOBによる経営状況の変動。(詳細は別項を参照)
  • 2009年 創業60周年。1年間限定のコーポレート・メッセージ「うまい!を、かなえる。」を発表。
  • 2010年3月 新スローガン「おいしさ、キラリ」を発表。

TOB関連[編集]

解説

このTOBは、2007年平成19年)から解禁される三角合併の前哨戦の意味合いがあり、全世界同時株高の情勢の中、出遅れ気味で割安とされる日本企業への M&A や、それに呼応した業界再編の動きが活発化するものと注目され、最終的には日清食品と明星の資本業務提携で決着した。

なお、スティール・パートナーズは日清食品自体の株式も大量取得して筆頭株主となっていることから対立はなおも続いている。

工場・事業所・関連会社[編集]

  • 嵐山工場 - 埼玉県比企郡嵐山町。工場番号:3
  • 研究所 - 東京都武蔵野市関前
  • 量販営業部 - 東京都渋谷区千駄ケ谷
  • CVS営業部 - 東京都渋谷区千駄ケ谷
  • 営業所:札幌、北東北、北関東、千葉、首都圏営業課(本社内)、首都圏西、長野、静岡、北陸、大阪営業部、四国、沖縄
  • 支店:東北、信越、中部、中四国、九州
  • 株式会社ユニ・スター - 埼玉県比企郡嵐山町
  • 西日本明星株式会社 - 本社:福岡県飯塚市平恒
  • 明星サプライサービス株式会社 - 埼玉県比企郡嵐山町

主な商品[編集]

現行商品[編集]

(2013年4月現在。一部終売になっているものもある)

  • 明星チャルメラシリーズ(袋めん、カップ麺の各種存在。詳細は後述
  • 中華三昧シリーズ(袋めん。プレミア麺ブームを築いた。詳細は後述
  • 鉄板焼そば(旧名「鉄板焼そばじゃんぼ」。袋めん。従来はスパイシーな液体ソースを用いていたが、2006年に粉末ソースに変更。2008年4月に甘辛液体ソースに再変更。)
  • 一平ちゃんシリーズ(カップめん。同社のカップめんとしての主力商品。一平ちゃんの”一平”は「平成で一番うまくなる様に願いを込め」から。)
    • 一平ちゃんラーメン(醤油味、味噌味、豚骨味)
    • 一平ちゃん夜店の焼そば(ソース味【特製からしマヨネーズが添付、大盛りを含む】、塩味【ブラックペッパー入りマヨネーズが添付】、カレー味【カレー味マヨネーズが添付】、チャーシューだれ旨醤油味【七味マヨネーズが添付】ほか)
  • Quick1(縦型カップ。熱湯を注いで1分で調理する。ブイヤベース、チキンコンソメ、ミネストローネの3種類)[2]
  • 究麺(きわめん)(ノンフライ麺。当初はカップ麺での展開だったが、のちに袋入り麺が発売[3]
  • バリカタ細麺(カップ。しょうゆ、とんこつ、熱々とんこつ、熱々しょうゆ豚骨、とろみ醤油、旨辛とんこつの6種類)
  • でっせシリーズ(カップめん。オープンプライス商品)
    • らーめんでっせ(ノンフライ麺。醤油味、味噌味、塩味が存在)
    • すうどんでっせ(フライ麺)
    • かけそばでっせ(フライ麺)
    • にゅうめんでっせ(スーパーノンフライ麺)
  • 評判屋シリーズ(オープンプライス商品。100円ショップを中心に販売)
    • 評判屋の中華そば(しょうゆ・とんこつ・しおの3種類。いずれも袋入りとカップの2種類)
    • 評判屋のみそらーめん(袋入りのみ)
    • 評判屋のソース焼そば(カップ)
    • 評判屋の塩焼そば(カップ)
  • ノンフライワンタン(カップワンタン。しょうゆ味、わかめ、ピリ辛チゲ、たまごスープの4種類がある。すべて100円)
  • 飲茶三昧シリーズ(カップ)
    • スープ春雨(野菜白湯、とろみ醤油、ピリ辛豆腐チゲ、参鶏湯の4種類)
    • 飲茶三昧Special
  • チョッパヤ(縦型カップめん。超極細スチームノンフライ麺)
  • 太打製麺所(大盛三色揚玉うどん、大盛うま辛チゲうどんの2種類)
  • これぞワンタン!というくらい餡をたっぷり包んだワンタン麺(しょうゆ、しお、チゲ風味の3種類)
  • ラーメンの底力(どんぶり型カップめん。太麺と濃厚みそ、平打麺と濃厚とろ塩の2種類)
  • 麺's倶楽部R50(どんぶり型カップめん。かつて発売されていた「麺's倶楽部」を50代男性向けに復活。淡麗しょうゆ)
  • 地域の名店シリーズ(セブン-イレブンとの共同開発。原則としてモデルとなるラーメン店のある地域のみで限定販売される)

ほか。

チャルメラ[編集]

看板商品の「明星チャルメラ」シリーズは、1966年昭和41年)9月7日に発売開始[1]し、40年以上も続くロングセラー商品である。袋めんのほか、チャルメラおじさんの顔をモチーフとしたナルトが入ったカップめんも存在。特に袋めんは同社を代表する主力商品となっている。

楽器のチャルメラが屋台のラーメン屋のシンボルとして使用されていた事から、それにちなんで付けられた商品名で、パッケージにもチャルメラを持つ屋台のラーメン屋のおじさん(後に『チャルメラおじさん』と呼ばれるようになる)が描かれている。また、同商品をモデルとしたプレイステーション専用ソフト「チャルメラ」も発売された。

袋めんタイプは2004年平成16年)11月、長らく明星食品の特徴だった丸形の麺を、他社と同じ角形に変更した。ただし、他社の多くが「2つ折り構造」であるのに対し、以前の丸形と同様の「麺塊状」(特に構造はなく麺全体が一塊になっている)である。

丸形の利点としては鍋の形状に合う、ということが挙げられるが四角型の麺は、表面積が広いぶんお湯に入れた際、ほぐれやすくなるというメリットが」ある──と水口幸広の『カオスだもんね!』15巻を通じて経緯が紹介された。

チャルメラの縦型カップは紙カップを使用しているが、日清食品の傘下になった後の2010年平成22年)から「カップヌードル」などで使われている日清食品が独自に開発した「ECOカップ」に切り替わった。

2010年9月、袋麺のデザインと麺の太さ、スープの旨みなどを大幅にリニューアル。ホタテの旨みを今まで以上に強めた他、しょうゆ・みそ・しお・とんこつなどの各味の麺の太さをその味に合う形(しょうゆ・塩は中細麺、みそは中太麺、とんこつは細麺)に整理した。また、チャルメラおじさんのイラストも不精ひげのない、さっぱりした顔のバージョンにリニューアルされ、服装もラインナップごとに色合いが異なる物に。登場時には継ぎのあたっていたズボンも新しくなり、履物も草履からスニーカー[4]に変更されるなど、時代にあわせて彼の服装も変化している。

チャルメラのラインナップ[編集]

(2013年4月現在)

袋めん
カップめん
  • しょうゆ
  • みそ
  • コーンラーメン(※九州山口沖縄地区限定)
  • 高菜ラーメン(※九州・山口・沖縄地区限定)
  • にんにくラーメン(しょうゆとんこつ味)(※九州・山口・沖縄地区限定)
  • チャルメラカップスペシャル(海老&エビワンタン麺 えび塩味)
  • 明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 ガーリックバター醤油味(2014/11/17)

地域限定商品[編集]

ほか

中華三昧[編集]

明星の袋麺市場において、チャルメラと並ぶ看板商品。当社が本来持っていたノンフライ麺の製造技術を生かし、スープに付加価値を付けたものである。1981年10月に販売開始。当時は、他の袋麺が1個70円だった時代に1個120円と強気の価格設定を行うが、本格派、プレミア路線が奏功し、1981年の発売後品切れが続出、生産が追いつかなくなるほどのヒット商品となった。その前身として、得意客向けに作った百貨店限定商品として1個280円~300円という設定の『中華飯店』を販売したが、これも大ヒットしている。尤も、これは市販向けの中華三昧を販売するに当たってのマーケティング目的で、『中華三昧』販売のための試金石でもあった。その後は業界に一大ブームを呼び起こし、他社も 日清飯店・麺皇(めんふぁん、日清食品)、華味餐庁(かみさんちん、東洋水産)、楊夫人(マダムヤン、ハウス食品工業)、桃李居(とうりきょ、サンヨー食品)を販売するなど、ブームに追随している。1983年には第1回「食品ヒット大賞」受賞。バブル期の1987年には百貨店限定として、具材にフカヒレアワビなど高級食材を惜しげも無く使った1個1000円という『新中華三昧特別仕様』という商品を販売し、これも大きな話題となった。

2014年現在は

の3種を販売している。

タイアップ[編集]

ここでは、2010年までに発売されたタイアップ商品を紹介する。

佐野実シリーズ[編集]

明星チャルメラ」の発売40周年を記念して、ラーメン店「支那そばや」の店主である佐野実が調製した「佐野実スペシャルスパイス」付きの「明星チャルメラ 限定しょうゆ味」(袋入り)を2006年(平成18年)1月16日から期間限定で発売した(袋のパッケージは黒色で、腕組みをしている佐野実の写真が目印)。その後、佐野実シリーズは「チャルメラ縦型カップ」「中華三昧シリーズ」「一平ちゃん 夜店の焼そば 大盛」にも登場した。なお、2010年9月20日にカップ麺で「限定味噌らぁ麺」が発売される。

コラボレーション[編集]

以下はカルビーとのコラボレーション商品である(2003年発売、ローソン限定)。

発売を終了した商品[編集]

  • 明星味付ラーメン(袋めん)
  • 明星ラーメンビーフ味(袋めん)
  • 中麺(袋めん。1969年発売。ノンフライ麺の走りでもあり、他社も追随するほどのヒット商品であった)
  • カップリーナ(縦型カップめん)
  • ミニラーメンちびろく(袋めん。6個の小型めんが一つの袋に入っている商品だった。後述参照)
  • 九州っ子(袋めん・九州限定とんこつ味)
  • 日本(袋めん。1975年に発売され、当時としては画期的なカツオ煮干昆布などの和風だしをベースとしたインスタントラーメンだった)
  • めん吉(ノンフライ袋めん、ノンフライどんぶり型カップめん【カップめん版は「どんぶりくん」のサブネームが付いていた。上記の「うまかめん」同様、2008年4月21日に「どんぶりくん」の復刻版が期間限定商品として発売されていた】)
  • うまかめん(どんぶり型カップ。とんこつ味。1980年代前半に一世を風靡した商品であったが、2008年4月21日にその復刻版が期間限定商品として発売された)
  • ラーメン紀行(ノンフライ袋めん。1984年発売。中華三昧のヒットを受け、中華三昧のご当地ラーメン版という位置付けで販売された。2000年代になってもカップ麺として何度か販売実績がある)
  • 青春という名のラーメン(縦型カップめん、後発のチャルメラカップシリーズ発売後に自然消滅した)[5]
    • 純情コーン
    • 胸さわぎチャーシュー
    • 誘惑ベジタブル
    • 勝手にミートボール
    • 努力もち
    • 知的なタコイカ
    • 燃えろハンバーグ
    • 翔んでるナゲット
  • 夜食亭シリーズ(どんぶり型カップめん、インスタントおよび生タイプ。生タイプはラーメンとうどんが混在)
  • 龍翔(「夜食亭・生タイプラーメン」の後継商品。醤油味と味噌味が存在していた。しかしライバル商品の「日清ラ王」には勝てず密かに販売終了となった)
  • 元祖 一平ちゃん(袋めん。1994年1995年まで発売)
  • うまつゆラーメン(どんぶり型カップめん。「スーパーノンフライ製法」を採用)
  • みちのく味紀行(スーパーノンフライ製法のどんぶり型カップめん。東北限定。ラインアップは「秋田比内地鶏しょうゆラーメン」、「仙台辛味噌ラーメン」、「三陸海鮮塩ラーメン」の3品が存在していた。販売期間は2004年3月2007年2月まで)
  • ぶっちぬき焦がし醤油味(カップめん。ニッポン放送知ってる?24時。』発のオリジナル商品。2003年11月-2004年3月まで期間限定販売・発売された)
  • もちっ!とワンタン麺シリーズ(基本ラインアップは「しょうゆ(肉ワンタン)」「塩味(海老ワンタン)」「とんこつ(野菜ワンタン)」の3品であるが、他に東北・信越限定の「仙台辛味噌味(肉ワンタン)」も存在した)
  • ダイニングBeautyシリーズ(カップ春雨。「緑黄色野菜の酸辣湯」「五穀の参鶏湯」2種類)
  • コク旨春雨(焦がしネギ豚骨醤油、煎りごま濃厚豚骨)
  • 十八番(おはこ)シリーズ(オープンプライス商品。100円ショップを中心に販売。評判屋シリーズの前身)
    • 十八番(おはこ)中華そば(しょうゆ・みそ・しお。カップ)
    • 十八番(おはこ)ソース焼そば(カップ)
    • 十八番(おはこ)塩焼そば(カップ)
  • トップバリュイオングループ開発商品。ジャスコサティマックスバリュミニストップダイエー他で販売。委託製造)
    • トップバリュ ヌードル(しょうゆ味、しお味、カレー味)
    • トップバリュ きつねうどん(つゆの味付けは、利尻昆布だし使用の「関西風」と東日本向けの2種類要出典
    • トップバリュ 天ぷらそば
    • トップバリュ ソース焼きそば(レギュラーサイズのみ。過去には完全限定版として大盛りも存在)

等、多数

ミニラーメンちびろく[編集]

ミニラーメン ちびろく」は、1974年(昭和49年)に発売開始し、1980年代初期にかけて製造販売されていた即席麺である。普通の袋麺よりかなり小型(縦横10センチ四方ほど)の麺が6個入って(麺の個包装はなく、6つが重なって入っている)1つのパックになった風袋の商品であり、普通の即席麺よりは量が多い分価格は高い(現在販売的に主流の即席麺5食パックよりは安い)。その麺2個で普通の即席麺1個分に相当した。後期には地域限定販売となっていた。また同様の商品構成で同社の主力ブランド「チャルメラ」を冠した「チャルメラミニ6」も発売されていた。

当時のせんだみつお出演のテレビコマーシャルでは、大食漢のお父さんには3個(CMでは“ちび3”と呼ぶ)普通に食べたいお母さんは“ちび2”、ボク(子ども)の夜食やおやつには“ちび1”といった、麺の量の調整が簡単にできることを売りにしていた。ちなみにせんだみつおのタレントとしての「黄金期」として、本人が今でも話のネタにするほど当時はブレイクしたコマーシャルであり、商品の方も売れ行きが好調で、ラーメンがしょうゆ、みそ味と出た後に焼きそばも追加発売された。

なお、フジテレビ1990年平成2年)に放送された深夜番組『カノッサの屈辱』第13回放送(1990年7月23日関東地区)、テーマ「インスタントラーメン 帝国主義国家の宣戦」)で、「ちびろく」の遺物が紹介された。[6]

工場[編集]

※埼玉以外は子会社による工場。(長野 - 信越明星株式会社、愛知・兵庫・福岡 - 西日本明星株式会社)
営業所・支店については一覧を参照。

広告活動[編集]

テレビコマーシャルはたいてい15秒のスポットCMが多いが、提供番組では30秒もしくは15秒×2本で流れている。CM冒頭には左上(もしくは右上)に「明星」のロゴが表示される。[7]

CM出演[編集]

現在[編集]

過去[編集]

など

提供番組[編集]

テレビ[編集]

現在の提供番組


過去の提供番組

ほか

ラジオ[編集]

現在の提供番組
過去の提供番組

その他[編集]

ブラジルのMiojo(ミオジオー)[編集]

ブラジルの旗 ブラジルでは即席ラーメン一般を「Miojo(ミオジオー)」と呼ぶが、この名称は明星食品に由来する。今やブラジル国内ではどの地方のスーパーマーケットでもミオジオーを入手できる。ブラジルで最初に即席麺を製造販売した会社は日本から進出した日清食品であった。日清食品が競争相手の商標を獲得するには複雑な経緯があったが、結果として明星食品に先手を打った形になった。現在のブラジル・ニッシンは日清と味の素の共同経営となっている。日清の製品がミオジオーの商標で売られ、後者の名前がブラジル全土に普及した。ミオジオーは30年にわたり独占体制を維持できたため、即席ラーメン=「ミオジオー」という図式が全国に普及した。1980年代にいたり、サンヨー食品が進出し即席麺を製造したが、競争に勝てず撤退した。その後日清は「Nissin」ブランドを宣伝しているが、一度普及してしまった名称の変更は難しく「Nissin」は一向に普及しない。日清が明星を子会社化した今日では、ブランドの争いの問題は消滅した。現在では進出企業のマギーやブラジル地場産業であるSeven Boys、Panko、Arisco、Bertani、Cadore、Patyo、以下さらに数社の競争相手が出現し、百家争鳴の市場となった。競争各社はLamenまたはMacarrao Instantaneo(即席麺)と称している。カップ麺はNissinのカップヌードル(ブラジル国産品)が独占状態にあったが、他社はカップ・スパゲッティーの生産で市場を分割している。カップヌードルは日本製の同名商品と外見の類似性があるが、味はかなり異なる。サンパウロ市の輸入食品雑貨店では舶来の「中華三昧」が国産品とは一味違う高級即席ラーメンとして販売されていた。しかし、2011年後半以後すべての日本製即席ラーメンが店頭から姿を消した。理由は不明である。2013の上半期から再び現れ始めたが、高価かつ希少であり種類が限られている。最近ではアメリカ製の「サッポロ一番」(味はほぼ同じ)ほか、中国製の「出前一丁」(味はかなり違う)、中国各地の地元メーカー製、韓国製の各種即席麺が販売されている。韓国麺に対しブラジルNissinは三種の唐辛子スパイスの強い国産品で対抗した。隣国のアルゼンチンではカップ麺を含め即席麺が普及せず、その存在すら知られてもいない。さらに隣国のチリでは、他社のカップ麺が販売されている。中米のメキシコではカップ麺が主流で、NissinとMaruchanが販売されている。メキシコ製のNissinカップヌードルはブラジル製のそれに酷似するが、小袋入りの強烈なスパイスが付属している。スパイスは激烈であり、その強さはブラジルの唐辛子ラーメンとは比較にならない。

『お願い!ランキングGOLD』にて[編集]

2011年2月12日放送の『お願い!ランキングGOLD 美食アカデミー2時間スペシャル!!』(テレビ朝日系)にて、明星食品が紹介された。また、同番組オリジナルの辛口審査員集団『美食アカデミー』の面々に明星製品を試食してもらい、本当に美味しいカップ麺の順位を決める企画が行われた。その結果「究麺 ちゃんぽん」が見事1位に輝いた。[11]

関連会社[編集]

  • 連結子会社 - 西日本明星株式会社、株式会社ユニ・スター、明星サプライサービス株式会社、明星U.S.A.,Inc.、シンガポール明星食品PTE.LTD.
  • 持分法適用会社 - 信越明星株式会社、株式会社玄武

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 由来は創業地の通称名「明星台」から。なお「明星台」は、明星学園ができたことから。出典:本間之英 『誰かに教えたくなる社名の由来』 講談社
  2. 初代『QUICK1』は1982年に発売。熱湯を注いで1分で調理完了という、当時としては画期的な商品だったが、実際は同時期にエースコックより関東地区限定で先行販売されていたエース1の追従・類似商品であり、カップのデザインもよく似ていた。しかしながら、後発のこの商品の方が若干息が長く、エース1が先に製造・販売終了となったようである。それから30年以上たった2013年2月、2代目『Quick1』として再発売となった。
  3. 袋入り麺は2013年3月18日に東北・北海道地区で先行発売され、同年3月25日には関東・甲信越・静岡地区、同年5月20日には九州地区・山口県・沖縄県での発売を経て、同年7月22日より残る近畿・中部・中四国地区で発売された。
  4. ただし、塩ラーメンのチャルメラおじさんだけ2005年よりスニーカーを履いていた。
  5. 余談だが、フジテレビで放送されたクイズ番組『カルトQ』のラーメンの回(1992年1月4日放送)にて、司会のうじきつよしが、CMソングを自分が歌っている事を自負していた。
  6. 参考文献:「カノッサの屈辱」(1991年フジテレビ出版 ISBN 4-594-00724-4)35頁に「ちびろく遺物」の写真掲載。
  7. 1990年代後期にはCS放送向けの「明星チャルメラ」の特別版CM(30~60秒)が、ファミリー劇場など一部のチャンネルで放送された事がある。
  8. 2012年4月午後2時枠(全国ネット)になって以降は、明星と同じ日清食品グループ傘下の日清食品冷凍がスポンサーに名を連ねている。
  9. 1986年3月20日放送(山口崇司会時代、通算第887回)にて、当時の広報担当者が17年3ヶ月番組を支えてきたお礼を兼ねて番組スポンサー・広告代理店の代表の1人でクイズに挑戦していた。
  10. 10.0 10.1 神津善行が「チャルメラ」のCMに出演していた事にも由来する。
  11. 美食アカデミーが決める! 人気商品の本当においしい順ランキング 「明星食品」編

外部リンク[編集]