京成本線

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京成本線を走る京成3700形

本線(ほんせん)は、東京都台東区京成上野駅千葉県成田市成田空港駅間を京成船橋駅経由で結ぶ、京成電鉄鉄道路線である。

駒井野信号場 - 成田空港駅間 (2.1km) は成田空港高速鉄道第三種鉄道事業者で、京成電鉄は第二種鉄道事業者である。

概要

東京都23区から東方の千葉県船橋市、佐倉市、成田市方面を結ぶ京成電鉄の基幹路線であり、関東地方の主要幹線の一つである。東京通勤輸送のほか、京成電鉄草創期からの目的地であり、毎年初詣で300万人近い人出がある成田山参詣客輸送も特徴として挙げられる。成田国際空港輸送については、その主たる需要の受け皿を成田空港線(成田スカイアクセス線)に移行させつつも運賃の安さや千葉県内での接続利便性などから依然としてその役割を担っている。

押上線を介して羽田空港方面(都営地下鉄浅草線京浜急行電鉄本線空港線)と、東成田線を介して芝山鉄道線とそれぞれ相互直通運転を行い、また北総鉄道北総線と直通する列車がある。

正式名は単に「本線」であるが、成田スカイアクセス線開業後は、京成線内でも社名を冠した「京成本線(英称: Keisei Main Line)」の名で案内されるようになった(路線図[1]・駅の標識[2]・車体表示)。路線識別色は系。

一部の地図などでは「京成成田線」と表記されたり、京成上野 - 青砥間が「上野線」、京成成田 - 成田空港間が「空港線」[3](あくまでも成田空港線としての呼称ではない)と呼ばれる場合があるが、いずれも通称であり正式名称ではない。分岐点の信号機の進路識別標識には線名(本線)ではなく方面・方面略称(成田等)が記載されている。

路線データ

運行形態

全線、特に京成津田沼駅以西において直線区間が短く急曲線が多いなど線形が他の東京所在の大手私鉄に比べて悪く、ダイヤの上でネックとなっている。

京成八幡駅 - 京成船橋駅間で東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線とかなり近接しているため競合する。 総武本線が線形・所要時間・行先などで圧倒的に有利であり、船橋以東の成田方面からの乗客は京成船橋駅で乗降し、総武本線を利用することが多い。そのため、京成本線の最混雑区間は大神宮下駅 - 京成船橋駅間で、2007年度が151%、2010年度が147%となっている。また、2010年度における京成船橋駅の1日の平均乗降客数は日暮里駅についで4位となっていて、都心のターミナル駅である京成上野駅(8位)よりも上位にランクインしている。半面、船橋 - 成田間においては、千葉駅を経由する形のJRと比較して短絡線となっており、線形に優れ、所要時間も少ないが、京成成田駅あるいは成田駅、あるいはそれより遠いJR駅を乗降駅とする場合は、運賃では勝るものの、所要時間はほぼ同じとなっており、JR東日本の乗降駅によっては、JR東日本の通し運賃の方が安価になることもある[4]

東京メトロ東西線に直通する東葉高速線とも勝田台(東葉勝田台)- 都営浅草線日本橋(押上線を経由して直通)間で競合しており、こちらにも運賃では勝るものの所要時間などで劣っている。そのため勝田台駅で乗降し東葉高速線を利用する乗客なども多い。2008年度における勝田台駅の1日の平均乗降客数は日暮里駅についで5位となっている。

都営浅草線直通は近年では1998年の京急空港線羽田空港駅(現在の羽田空港国内線ターミナル駅)開業以降、京急線発着の列車が主流となり、浅草線の終着駅である西馬込駅発着の列車はラッシュ時以外は大幅に減少していたが、成田スカイアクセス線開業後のダイヤでは日中の西馬込発着列車が増発された。

快速特急・特急・通勤特急の全列車と快速の大半は利用率が比較的高いために、8両編成で運転される。普通列車は、ホーム有効長が6両分しかない駅があるため、京成上野 - 京成高砂間と宗吾参道 - 成田空港間(・東成田方面芝山鉄道線芝山千代田間を含めて)は一部が8両編成だが、それをのぞき全列車が6両または4両編成で運転される。かつては4両編成が多かったが、近年は4両編成の3300形3500形の廃止減少および6両編成の3000形の増備により、6両編成で運転する列車が増えている。

2010年7月17日以降は京成高砂 - 空港第2ビル間の経路が成田スカイアクセス線経由と本線経由の2系統となったため、「成田スカイアクセス線・北総線経由」「京成本線・船橋経由」という案内でルートの区別を図っている。

現在、日中のダイヤは成田スカイアクセス線経由の「スカイライナー」が60分サイクル、一般列車が20分サイクルとなっていて、両者を組み合わせたダイヤパターンで運行されている。

運行本数

2011年(平成23年)9月10日現在のダイヤで日中1時間あたりの運行本数は、以下のようになっている。なお、空港第2ビル - 成田空港間の京成成田空港線(成田スカイアクセス線)は、営業上京成本線と分離されているが、線路は共用となっているのでまとめて記す。

日中の運行パターン
種別\駅名 京成上野 青砥 京成高砂 京成津田沼 京成臼井 京成佐倉 空港第2ビル 成田空港 運行本数
運行範囲 スカイライナー (成田スカイアクセス線経由) 2本
アクセス特急 羽田空港 (成田スカイアクセス線経由) 1 - 2本
特急 3本
快速 西馬込← 3本
普通 3本
3本

有料列車

座席指定で運賃のほかに料金が必要な列車が4種類運行されている。東京都心部と成田空港を結ぶスカイライナーが京成上野 - 京成高砂間を本線(当線)、京成高砂 - 成田空港間を成田スカイアクセス線経由で運行されているほか、全区間本線経由で京成上野 - 京成成田(以前は成田空港まで)間に運行されるシティライナーホームライナーとして、朝上りに運行されるモーニングライナー、同じくホームライナーとして、夕方下りに運行されるイブニングライナーがある。これらはそれぞれ独立した列車種別である。これらの有料列車の緩急行選別装置の番号対照表の番号は「8」であり、「その他」と表記されている。

一般列車

以下は、運賃以外の料金不要列車である。

快速特急

快速特急は、一般車両による最上位速達列車。2006年12月10日のダイヤ改正から運行。2006年12月改正前の朝夕の特急の運行形態を引き継いでいて、朝方は上り方面、夕方・夜間は下り方面へ運行される。ただし運行形態は、平日と休日では以下のように大きく変化する。

  • 平日
    • 上り : 主に、押上線・都営浅草線を介して都営浅草線西馬込あるいは京急線方面に運行される。
    • 下り : 主に、京急線羽田空港方面あるいは都営浅草線西馬込から都営浅草線・押上線を介して、京成成田あるいは成田空港着となる(芝山鉄道芝山千代田駅に1本だけ、京成成田から乗り入れる)。
  • 土曜・休日
    • 上り : 主に京成上野方面に運行される。
    • 下り : 全列車が京成上野 - 京成成田あるいは成田空港間にのみ運転され、押上線からは入線しない。

平日には三崎口発京成成田行き(京急線内特急)という、3社間で最長距離の列車が1本運転される。なお。2010年7月改正以前には土休日のみ朝方に成田空港駅行き(通常とは逆方向に運行される列車)が1本あったが、この列車は羽田空港駅(現在の羽田空港国内線ターミナル駅)始発であり、京急線・都営浅草線を含めて全区間で種別が快特(エアポート快特を含む)であり、なおかつ両空港を乗り換えなしで結んでいる数少ない列車であった。また土休日夕方にも成田空港 - 羽田空港間の列車が存在した(京成線内は快速特急、都営線内・京急線内はエアポート快特となる列車もあった)。

原則として京成車が運用の主体だが、都営線直通列車はラッシュ時を中心に都営車が入ることがある。また上記の京急線京急蒲田駅より南を始発とする列車は、原則都営車での運用となる。

当初は京浜急行電鉄にあわせて種別を「快特」と定めたが、読みが「かいく」であるため、後述の「快速」(かいく)との区別がつきにくく、誤乗の恐れが高いため、2007年8月16日より、駅構内および車内のアナウンスが「快速特急」に変更された。2010年7月17日のダイヤ改正よりすべての案内上の名称が「快速特急」に改められ、現在は駅の発車案内や車両の方向幕の表示もごく一部(押上駅1・2番線)をのぞき「快速特急」に統一された。市販の交通新聞社発行の『東京時刻表』では「快特」とされている(記号の説明欄にも、快特=快速特急とは記載されていない)。

種別カラーは京急と同様の緑色。ただし、フルカラーLED発車案内板が導入されていない駅などにおいては赤色で表示する場合もある。

緩急行選別装置の番号対照表の番号は「7」であり、こちらは引き続き「快特」と表記されている。

アクセス特急

京成成田空港線を参照。

2010年7月17日に開業した成田空港線(成田スカイアクセス線)経由の一般車両による最上位速達列車(快速特急と経路は違うものの同等)。本線内の停車駅は、本線経由の快速特急と同じで、日中以外の時間帯では京成上野発着・西馬込発着の列車や、羽田空港発着(京急線内エアポート急行・浅草線内各駅停車またはエアポート快特)・三崎口発着(京急線内特急・浅草線内各駅停車)の長距離列車も設定された[5]。北総線内は特急よりも停車駅が少ない。日中は羽田空港発着(都営浅草線・京急本線・京急空港線直通、都営線・京急線内エアポート快特)となり、羽田空港方面の列車は京成線内では「飛行機マークアクセス特急」とされる[6]飛行機マークは「エアポート」と読むが、京成では基本的に「エアポート」とは案内しない。これは後述する「飛行機マーク快速」や過去に運転されていた「飛行機マーク特急」も同様である。下り・成田空港行きの場合は、単に「アクセス特急」とされる。日中の列車は青砥・京成高砂で上野発着の特急と、押上で京急線横浜方面快特と接続する。夕方・夜間に運行される京成上野発着の列車は青砥・京成高砂で押上線・都営浅草線から直通する快速特急や快速と接続する。

原則として京成車が運用の主体で、基本的に専用の3050形(7編成)・3000形(3編成)が使用される。京成上野発着はすべて京成車だが、都営線・京急線直通列車で京急車の運用があり、これには600形新1000形10次車以降の編成に限定される。ただし、京成車・京急車ともにダイヤ乱れなどがあって車両が手配できない場合は、他編成による代走がある。

種別カラーは、それまで「通勤特急」が使用していたオレンジ色が使用されている。ただし、フルカラーLEDの発車案内板が導入されていない駅などにおいては赤色で表示する場合もある。フルカラーLED装備の京成車は本線特急と区別するため、行先と交互に経由路線を表示する。

特急

特急は、一般車両による速達列車。日中における京成上野 - 成田空港間を本線経由で結ぶ唯一の列車である。スカイライナーとの区別のため、一部構内放送や車内放送では「普通特急」と呼ばれる場合がある。1991年のダイヤ改正による停車駅変更に伴い2代目通勤特急と本線において停車駅が全く同じになったため種別順位では2006年12月のダイヤ改正で「快速特急」が登場するまでは最上位速達列車であった。京成上野 - 成田空港間の所要時間は最速71分(1時間11分)で、日中は約20分間隔で運転されている。

主に京成上野 - 成田空港間を運行し、青砥駅または京成高砂駅で押上線経由都営浅草線・京急線直通列車(アクセス特急もしくは横浜方面快特)と接続。朝ラッシュ時は下り、夕ラッシュ時は上り、日中は上下線で運行されている。

佐倉以西では快特と同じ停車駅で、2006年12月10日のダイヤ改正で佐倉以東が各駅停車化され、特急停車駅が4つ追加された。所要時間はダイヤ改正前の京成成田駅における3 - 4分の停車時間を短縮したため所要時間は従前と同等となっている。佐倉以東の各駅停車化はこの改正で日中の羽田空港からの快速(2010年7月17日改正より西馬込発着)が佐倉止まりとなったためで、乗り入れる種別が特急しかなくなった同駅以東の日中において、特急が各駅停車の役割も担うこととなったからである。

2006年12月9日までは日中時間帯に半数近くが京成高砂駅でスカイライナーの通過待ちがあったが、12月10日より、日中の通過待ちがなくなった。2010年5月16日より、日中の上野方面は宗吾参道駅でスカイライナーの通過待ちを行っていた。同年7月17日のダイヤ改正よりスカイライナーが成田スカイアクセス線経由となり、それ以降は上下列車とも3本中1本が八千代台駅でシティライナーの通過待ちを行っていた。なお、過去(成田スカイアクセス線開通以前)には朝夕ラッシュ時に京成高砂駅・京成津田沼駅・八千代台駅・京成佐倉駅・宗吾参道駅・京成成田駅のいずれかの駅でスカイライナーの通過待ちを行っていた。

都営地下鉄1号線(現 浅草線)を介して京急線に乗り入れを開始する1968年より従前の急行を格上げする形で運行を開始した。なお、これ以前は座席指定制の「開運」号が唯一の特急列車であった(不定期をのぞく)。


種別カラーは赤色(各社局共通)。

  • 停車駅の変遷(京成上野 - 京成成田間のみ掲載)
    • 1968年10月10日(特急の運行開始時)
      • 京成上野駅 - 日暮里駅 - 青砥駅 - 京成高砂駅 - 京成八幡駅 - 東中山駅 - 京成船橋駅 - 谷津遊園駅(現・谷津駅) - 京成津田沼駅 - 八千代台駅 - 京成佐倉駅 - 京成成田駅
      • 従前の急行を改称する形で設定。同時に京成八幡駅が停車駅に加えられ、初代急行が停車していた町屋駅・堀切菖蒲園駅は通過とされた(同時に設定された2代目急行は停車)。
    • 1974年12月16日 - 京成小岩駅と勝田台駅が停車駅に加えられる。
    • 1985年10月19日 - 谷津駅が通過駅となる。
    • 1991年3月19日 - 京成小岩駅と東中山駅が通過駅となる(東中山駅は中山競馬場で競馬開催日に限り、停車する)。
    • 2006年12月10日 - 大佐倉 - 公津の杜間の各駅が停車駅に加えられる。

上記のアクセス特急・特急の緩急行選別装置の番号対照表の番号は「6」であり、「特急」と表記されている。

通勤特急

通勤特急は、2002年10月12日のダイヤ改正で再び運行を開始した列車種別(3代目、後述)。勝田台以西では快特、特急と同じ停車駅、勝田台以東で各駅停車となる。平日朝上り(京成上野行・1本のみ西馬込行)および夜間下り(羽田空港発・京急線都営地下鉄浅草線直通・京急線内エアポート急行)で主に運転される。同名の列車種別は過去にも運転されていたが、過去のそれと停車駅は異なる。

なお、2005年10月2日のダイヤ改正により、夜間上りにも1本運行されている。これは通勤客を主たる対象としたものではなく、勝田台以東が各駅停車である種別特性を利用したものである。他の通勤特急は土曜・休日には運行しないが、この列車1本のみ、土曜・休日にも運行している。

2011年12月22日までの平日朝の下りでは京成上野発成田空港行1本が運行されていた。

種別カラーは空色。ただし、フルカラーLEDの発車案内板が導入されていない駅などにおいては赤色で表示する場合もある。成田スカイアクセス線開業以前はオレンジ色だった。

緩急行選別装置の番号対照表の番号は「5」である。

「通勤特急」京成上野行に対して、平日朝ラッシュ時の時間帯に女性専用車が設定されている。設定位置は進行方向最後尾車両(8両目)で、設定区間は京成上野までの全区間。設定対象列車の最後尾車両には「女性専用車」案内シールが貼られる。

基本は自社車両で運行するが、2013年10月28日より夜間の京成成田行の1本が都営車による運用となる。都営車による「通勤特急」の運用は7年ぶりの復活である。

快速

快速は、2002年10月12日のダイヤ改正で運行を開始した、準速達列車である。この快速は通勤特急と同じく3代目にあたる。

それ以前に運行されていた急行よりも停車駅が少ない。本線では、急行がかつて停車していた町屋・千住大橋(のちのダイヤ改正で千住大橋は停車駅となった)・堀切菖蒲園・国府台・市川真間・谷津を通過とした。これにより京成津田沼以西では特急などとの停車駅の違いは船橋競馬場、東中山、京成小岩だけになり、ほぼ特急などと同等の所要時間となった。上位優等列車の追い抜きも京成津田沼以西ではほとんど見られなくなった。京成津田沼駅以東で各駅停車となる。登場当初は押上線・都営地下鉄浅草線を介しての羽田空港直通(京急線内は快特運転)に充てられ、都営車と京成車が運用の主体で、わずかにかつての羽田空港 - 成田空港間の直通特急であったエアポート特急の名残で京急車の運用も存在した。現在は、昼間は主に都営地下鉄浅草線西馬込駅始発で押上線経由京成佐倉までの運転で、平日早朝と夕方から夜間は上野発着で運転されている。

2013年10月26日のダイヤ改正までは、都営地下鉄浅草線より列車種別がエアポート快特となる上り(押上・羽田空港方面行)列車について、種別幕を「飛行機マーク快速」として他の快速とは案内を分けていた。ただし、停車駅や正式な列車種別名は同じ「快速」であり、駅の時刻表では同じピンク色の文字で表記している駅もあった。また、飛行機マークは都営線内での停車駅の差異を案内するためのものであるため、下り成田空港行きの列車に使用されることはなかった。

2006年12月10日のダイヤ改正からは、日中のみ羽田空港 - 京成佐倉までの運転となり、京成佐倉駅到着後、反対側の番線に成田空港発着の特急列車に連絡するダイヤになった。そのため、一部の京成佐倉行列車の方向幕には「(成田空港方面)佐倉」と表示されていた。また、平日朝の一部と夜間に京成上野 - 京成高砂間の区間運転列車が新設された。夜間に運転される京成上野 - 京成高砂間の区間運転列車は青砥駅で都営地下鉄浅草線からの直通列車に接続する。

2010年7月17日のダイヤ改正からは、上野駅発着便は千住大橋に停車し、普通列車との接続が図られている。また、日中の羽田空港 - 京成佐倉間の快速(京急線内エアポート快特)と西馬込 - 京成高砂間の普通・急行の種別・行先が変更され、快速は西馬込 - 京成佐倉間での運行とし、泉岳寺で同駅折り返しの京急線・京急久里浜方面快特に接続する形態に改められた。またエアポート快速は早朝の宗吾参道駅発羽田空港行き1本のみ(京急線内エアポート快特)となった[7]。また、京成線急行の廃止を受け、平日に北総線で運行される急行のほぼ全列車については、京成線内種別が快速となった(その後2012年10月21日改正で全列車が京成線内快速となった)。なお、本改正で京急車の運用は平日数本の京成高砂 - 都営線間の列車のみとなった。

種別カラーはピンク色。ただし、フルカラーLEDの発車案内板や行先表示器が導入されていない駅や車両などにおいては赤色・緑色で表示する場合もある。また、エアポート快速はフルカラーLEDの場合緑地に白字で表示される。

緩急行選別装置の番号対照表の番号は「4」である。

普通

普通列車は各駅に停車する。京成上野 - 京成臼井(旅客案内上はうすい)間と京成上野 - 京成津田沼間、および京成上野 - 千原線ちはら台間の往復が中心となっているが、京成大和田駅千葉中央駅での折り返し列車や、入出庫の関係で京成高砂駅宗吾参道駅を始発・終着とする列車もある。また、車両交換の都合上京成津田沼駅始発の上り普通も存在する。

日中時間帯以外はうすい以東にも乗り入れ、早朝と夜間には上野始発で成田空港まで乗り入れる列車もある。

基本的には4両・6両編成の運用だが、京成上野 - 京成高砂間・宗吾参道 - 成田空港・芝山千代田間を結ぶ一部普通は間合い運用の都合8両編成もある。なお2007年12月2日のダイヤ修正から土休日昼間の京成津田沼駅以西の普通電車が6両編成化された。朝の上り一本には成田寄り1両を指定して行商専用車が設定されている。臨時列車として佐倉ふるさと広場で佐倉・印旛沼国際花火大会(現・佐倉市民花火大会)が行われる時には京成臼井始発の八千代台行き(過去には津田沼行きも)普通が8両編成で走る。近年は停車が4両編成に限定されていた博物館動物園駅が廃止されたことや6両編成の3000形の増備、4両編成の3500形3300形の営業運転終了、4両編成で運行される金町線直通列車の廃止などにより、6両編成の列車が増加傾向にある。

なお、種別表示は「普通」であるが、駅放送や車内放送では基本的に「各駅停車」と案内する。

快速が佐倉発着になった2007年以降の正月期間や1月上旬には日中を中心に一部のうすい行列車が京成成田まで延長運転される。

種別カラーは黒色。ただし、フルカラーLEDの発車案内板や行先表示器が導入されていない駅や車両などにおいてはオレンジ色で表示する場合もある。

緩急行選別装置の番号対照表の番号は「1」である。

過去の列車種別

急行

本線系統急行

2002年10月12日のダイヤ改正の前までは、京成本線・押上線で急行が運転されていた。停車駅は現在の快速の停車駅と、町屋千住大橋(2010年7月17日からは快速停車)・堀切菖蒲園国府台市川真間谷津であり、朝晩は主に上野直通、日中は主に押上線方面直通であり、下り列車で成田空港に乗り入れる列車は少なく、主に京成成田止まりか東成田行がほとんどであった。2002年のダイヤ改正で、本線内のみの急行は快速に置き換えられて廃止となった。

1968年11月10日の改正で、それ以前の上野系統の初代急行は特急に格上げされ、同改正で準急に代って2代目急行が新設された。初代通勤特急廃止の1974年12月16日までは2002年10月12日改正前よりも停車駅は少なく、上野系統と浅草線直通系統で一部停車駅が異なっていた。急行表示板も2種類あり、前者は逆台形に「急行」表示、後者は丸地に「急」表示であった。なお1963年頃には丸に2本の線入りの「急」表示のものも存在した[8]

押上線系統急行

本線系統急行が廃止された2002年10月12日ダイヤ改正以降の急行は、都営浅草線 - 押上線 - 北総線の系統のみで、京成線内では押上から京成高砂までの運転となった。平日の夜を中心に北総線へ直通する列車もあった。

2010年7月17日の成田スカイアクセス線開業に伴うダイヤ改正に伴い、廃止が決定され、京成線全体でも急行が廃止されることになった。なお、北総線内の急行はこの改正以降も存続し、当該列車は都営浅草線・京成線内を快速または普通として運転し、京成高砂で種別変更する形を取っていたが2012年10月21日のダイヤ改正をもって北総線内急行は都営浅草線・京成線内を快速として運転されている。

種別カラーは各社局共通の青色。ただし、フルカラーLEDの発車案内板や行先表示器が導入されていない駅や車両などにおいては赤色や緑色で表示する場合もある。

1983年10月1日ダイヤ改正で都営浅草線車両による急行が京成佐倉駅まで乗り入れるようになった際には、誤乗防止の観点から前面貫通扉に内側から「急行」の表示を吸盤で貼付けていた。都営車の乗り入れは、後に東成田まで拡大されたが、1998年11月18日ダイヤ改正時に急行表示板は廃止された。

緩急行選別装置の番号対照表の番号は「3」であった。

エアポート特急

2002年までエアポート快特(エアポート特急を含む)は京成線内では「特急」として運転され羽田空港方面・成田空港方面とも「飛行機マーク特急」と表示されていたが、これ以外に京成上野 - 成田空港間の特急も「飛行機マーク特急」とされており、京成線内のほとんどの特急が「飛行機マーク特急」となっていた(ただし案内上は、都営線内で速達運転をするエアポート特急をのぞき、単に「特急」と読まれていた)。単に「特急」とされたのは都営浅草線西馬込 - 成田空港間の特急(都営線内は各駅に停車)と京成佐倉止まりなど主に成田空港発着でない特急のみであった。

この飛行機マーク付きの特急は青砥駅・京成高砂駅発着であったエアポート特急およびエアポート快特に接続する京成上野駅 - 京成高砂駅間の特急列車にも適用されたことから、紛らわしいということもあったとされる。

通勤特急(初代・2代)

1960年代後半 - 1974年12月16日と、1985年10月19日より1998年11月18日(以下2代目)のダイヤ改正まで運行されていた。

初代の通勤特急の投入当時の停車駅は、2006年12月9日までの特急停車駅に京成小岩駅東中山駅および押上線京成曳舟駅京成立石駅を加えたものであった。しかし、初代は列車種別整理のため「特急」に統合される形で廃止された。この時の種別板は丸に青縁取りで「特急」であった(特急種別板との相違点は青縁取りの有無。無い方が特急種別板)。

1985年10月19日に通勤ラッシュ時の都営浅草線への速達化を図るため、通勤特急が再登場した。再登場時の特急停車駅はすでに初代通勤特急の停車駅と同じであったため、2代目通勤特急は京成小岩、東中山、京成曳舟、京成立石は通過となった。

1991年3月19日に京成本線内の特急の停車駅が現在の快速特急のものになり、「特急」は上野方面直通、2代目「通勤特急」は押上線・都営浅草線方面直通で運行(通勤ラッシュ時のみ)されていた。

1998年11月18日の京急線羽田空港駅開業に伴うダイヤ改正で、通勤ラッシュ時以外にも押上線・都営浅草線・京急線直通の特急が運行されるようになった。この時に押上線に定められていた特急停車駅から京成曳舟駅・京成立石駅が外され、「通勤特急」と種別を区別する意義がなくなったことから通勤特急という名前から"通勤"の文字が消えて「特急」に統合され、この2代目「通勤特急」は消滅した。

通勤急行(旧称:通勤準急)

1960年代後半 - 1974年12月16日に朝晩通勤ラッシュ時に上野系統で運行された種別。当初は通勤準急という名称であったが、1968年11月に準急が廃止され急行の停車駅が増えたために通勤急行に改称された。停車駅は2002年10月12日改正前の急行停車駅から谷津遊園(現・谷津)とセンター競馬場前(現・船橋競馬場)をのぞいた設定であった。初代通勤特急同様、列車種別整理のため急行に統合され消滅。種別板は通勤準急時代は菱に縦書きで「準急」(文字は横書きの種別板も存在。八千代台行は行先表示板に設定がなかったため例外として種別板に併記)通勤急行格上げ後は菱に「通急」。

快速(初代・2代)

初代快速は1960年代前半頃に上野 - 成田で夕方ラッシュ時への移行期に運行されていた。前述した通勤準急→通勤急行の前身で停車駅は同じである。種別板は菱に「快速」。

2代目快速は1968年頃 - 1974年12月16日に日中に上野 - 千葉系統で運行された種別。停車駅は上野・日暮里・町屋・堀切菖蒲園・青砥(この間各駅停車)津田沼・幕張・稲毛・みどり台・国鉄千葉駅前(現千葉)・千葉(現千葉中央)。列車種別整理のため普通に格下げ。種別板は楕円に横書きの「快速」

準急

1968年11月9日まで運転された種別。停車駅は上野・日暮里・町屋・堀切菖蒲園・青砥・高砂・市川真間・八幡・東中山・船橋・センター競馬場前(現船橋競馬場)から先終点までの各駅。急行の停車駅増加により消滅。種別板は丸に「準急」。

緩急行選別装置の番号対照表の番号は「2」であった。

歴史

開業時は、起点が京成上野駅ではなく、現押上線押上駅だった。後に、筑波高速度電気鉄道の所有する免許を取得し、日暮里駅開業時に起点が現在の京成上野駅方面へ変更された。

  • 1912年(大正元年)11月3日 (押上 - )曲金(現在の京成高砂) - 伊予田(現在の江戸川)間が開業。軌間1372mm。
  • 1913年(大正2年)6月26日 曲金駅を高砂駅(現在の京成高砂駅)に改称。
  • 1914年(大正3年)
    • 8月30日 江戸川 - 市川新田(現在の市川真間)間が開業。市川駅(元の伊予田駅)を江戸川駅に改称。
    • 12月11日 市川鴻の台駅を市川駅(現在の国府台駅)に改称。
  • 1915年(大正4年)11月3日 市川新田 - 中山(現在の京成中山)間が開業。
  • 1916年(大正5年)
    • 2月9日 菅野駅開業。
    • 6月 市川新田駅を市川真間駅に改称。
    • 12月30日 中山 - 船橋(現在の京成船橋)間が開業。
  • 1919年(大正8年)10月25日 海神駅開業[9]
  • 1921年(大正10年)
    • 4月6日 市川駅を市川国府台駅に改称。
    • 7月17日 船橋 - 津田沼(現在の京成津田沼)間が開業。
  • 1926年(大正15年)
    • 12月9日 津田沼 - 酒々井(現在の京成酒々井)間が開業。
    • 12月24日 酒々井 - 成田花咲町(仮)間が開業。
  • 1927年(昭和2年)8月21日 花輪駅(現在の船橋競馬場駅)開業。
  • 1928年(昭和3年)
  • 1930年(昭和5年)4月25日 成田花咲町(仮) - 成田(現在の京成成田)間が開業。成田花咲町(仮)駅廃止。
  • 1931年(昭和6年)
    • 11月18日 以下の駅を「京成」を冠した駅名に改称。
      • 高砂駅、中山駅、船橋駅、花輪駅、津田沼駅、大久保駅、大和田駅、臼井駅、佐倉駅、酒々井駅、成田駅
    • 12月19日 上野線 日暮里 - 青砥間が開業。
  • 1932年(昭和7年)5月15日 京成小岩駅開業。
  • 1933年(昭和8年)12月10日 上野線 上野公園(現在の京成上野) - 日暮里間が開業。
  • 1934年(昭和9年)4月18日 上野線 道灌山通駅開業。
  • 1935年(昭和10年)
    • 6月1日 上野線 西千住駅開業。
    • 8月3日 中山鬼越駅(現在の鬼越駅)開業。
    • 10月4日 (臨)中山競馬場駅開業。
  • 1936年(昭和11年)4月10日 谷津海岸駅を谷津遊園駅に改称。
  • 1939年(昭和14年) 谷津遊園駅を谷津海岸駅に改称。
  • 1942年(昭和17年)
    • 8月15日 八幡駅廃止。
    • 11月1日 新八幡駅を京成八幡駅に改称。
  • 1943年(昭和18年)
    • 2月1日 中山鬼越駅を鬼越駅に改称。
    • 10月 上野線 寛永寺坂駅、道灌山通駅、西千住駅が休止。
  • 1944年(昭和19年) 上野公園(現在の京成上野) - 京成成田間を本線、押上 - 青砥間を押上線とする。
  • 1945年(昭和20年)
  • 1946年(昭和21年)11月1日 寛永寺坂駅営業再開。
  • 1947年(昭和22年)
    • 2月28日 休止していた日暮里 - 新三河島間の道灌山通駅、町屋 - 千住大橋間の西千住駅廃止。
    • 8月21日 寛永寺坂駅休止。
  • 1948年(昭和23年)4月1日 市川国府台駅を国府台駅に、谷津海岸駅を谷津遊園駅に改称。
  • 1950年(昭和25年)7月5日 京成花輪駅を船橋競馬場駅に改称。
  • 1951年(昭和26年)7月1日 宗吾駅を宗吾参道駅に改称。
  • 1953年(昭和28年)
    • 2月23日 休止していた博物館動物園 - 日暮里間の寛永寺坂駅廃止。
    • 5月1日 上野公園駅を京成上野駅に改称。
    • 9月1日 (臨)中山競馬場駅を常設駅とし、東中山駅開業。
  • 1956年(昭和31年)3月20日 八千代台駅開業。
  • 1959年(昭和34年)
    • 10月14日 宗吾参道 - 京成成田間を標準軌(1435mm軌間)に改軌。
    • 10月18日 鹿島川専用乗継場 - 宗吾参道間を標準軌に改軌。京成臼井 - 京成佐倉間に鹿島川専用乗継場開設。
    • 10月21日 京成大和田 - 鹿島川専用乗継場間を標準軌に改軌。鹿島川専用乗継場廃止。
    • 10月25日 京成津田沼 - 京成大和田間を標準軌に改軌。
    • 10月29日 東中山 - 京成津田沼間を標準軌に改軌。
    • 11月5日 京成高砂 - 東中山間を標準軌に改軌。
    • 11月17日 お花茶屋 - 京成高砂間を標準軌に改軌。
    • 11月23日 日暮里 - お花茶屋間を標準軌に改軌。
    • 11月30日 京成上野 - 日暮里間を標準軌に改軌し、標準軌化完成。
  • 1963年(昭和38年)12月1日 船橋競馬場駅をセンター競馬場前駅に改称。
  • 1968年(昭和43年)5月1日 勝田台駅開業。
  • 1970年(昭和45年)8月24日 お花茶屋 - 青砥間が高架化。
  • 1973年(昭和48年)
    • 6月16日 京成上野 - 日暮里間が休止。京成上野駅改装工事(1976年7月完成)のため。
    • 12月16日 京成上野 - 日暮里間が営業再開。
    • 12月30日 スカイライナー運行開始。
  • 1978年(昭和53年)5月21日 京成成田 - 成田空港(現在の東成田)間が開業。
  • 1982年(昭和57年)11月1日 ユーカリが丘駅開業。
  • 1984年(昭和59年)11月24日 谷津遊園駅を谷津駅に改称。
  • 1985年(昭和60年)8月12日 青砥 - 京成高砂間複々線化。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 葛飾駅を京成西船駅に、センター競馬場前駅を船橋競馬場駅に改称。
  • 1991年(平成3年)3月19日 駒井野分岐点 - 成田空港間が開業。京成成田 - 東成田(旧・成田空港)を東成田線とする(京成成田 - 駒井野分岐点間は本線と重複)。
  • 1992年(平成4年)12月3日 空港第2ビル駅開業。
  • 1994年(平成6年)4月1日 宗吾参道 - 京成成田間を経路変更。公津の杜駅開業。
  • 1997年(平成9年)4月1日 京成上野 - 日暮里間の博物館動物園駅が休止。
  • 2004年(平成16年)4月1日 博物館動物園駅が廃止。
  • 2006年(平成18年)11月25日 海神 - 船橋競馬場間の複線高架完成。京成船橋駅・大神宮下駅が上下とも高架化。
  • 2009年(平成21年)
    • 10月3日 日暮里駅下り線が高架化されホームが上下線別に分離(上りは1階、下りは3階)。
    • 11月14日 空港第2ビル駅のホームが島式になる(上下線共用→下り線に変更・上り線新設)。駒井野信号場 - 空港第2ビル間複線化。
  • 2010年(平成22年)
    • 7月5日 金町線京成高砂駅付近の高架化に伴うダイヤ改正により、本線と金町線の直通運転が廃止。
    • 7月17日 成田スカイアクセス線開業に伴うダイヤ改正により、本線の運転系統が見直される。スカイライナー・京急空港線羽田空港発着の直通列車の大半が成田スカイアクセス線経由となり、本線からの都営浅草線直通列車の大半が西馬込発着に変更される。押上線方面の急行が廃止、シティライナーとアクセス特急が新設され、従前スカイライナーが停車していた京成船橋駅・京成成田駅はシティライナーの停車駅となる。また、千住大橋駅が快速の停車駅に、青砥駅がシティライナーの停車駅となる。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生。都営地下鉄浅草線・京急線・北総鉄道北総線・芝山鉄道線との相互直通運転およびスカイライナー・シティライナー・イブニングライナーの運転が休止。
    • 3月12日 運行再開。ただし京急線・泉岳寺 - 品川間の閉鎖に伴い、同線への直通運転は中止(13日より再開)。またユーカリが丘 - 京成臼井間で線路の変形が確認されたため、応急処置を施した上、同区間を徐行運転。
    • 3月14日 震災による電力供給逼迫のため、東京電力輪番停電(計画停電)を実施。これに伴い、この日から都営地下鉄浅草線・京急線・北総鉄道北総線・芝山鉄道線との相互直通運転およびスカイライナー・シティライナー・モーニングライナー・イブニングライナーの運転が休止。
    • 3月 京急線・都営地下鉄・北総鉄道北総線との相互直通運転を再開。
    • 3月16日 スカイライナー・モーニングライナー・イブニングライナーの運転を再開。
    • 4月11日 3月11日の地震の余震とみられる巨大地震が発生したため、スカイライナー・モーニングライナー・イブニングライナーの運転が休止(翌日運行再開)。
    • 9月10日 シティライナーの運転を京成上野 - 京成成田間で再開。
    • 12月23日 ユーカリが丘 - 京成臼井間の徐行運転が解除され、すべての一般列車の運転を再開。
  • 2013年(平成25年)
    • 10月16日 - 台風26号の影響で、京成成田駅1番線脇で土砂崩れ発生[10]。宗吾参道 - 成田空港・芝山千代田間が終日運転見合わせとなる。
  • 2014年(平成26年)
    • 6月7日 京成高砂 - 八千代台間が1号ATSからC-ATSに更新され、全線がC-ATSに。

駅一覧

凡例
SL:スカイライナー CL:シティーライナー ML:モーニングライナー EL:イブニングライナー
●:停車、|:通過、◇:中山競馬場の競馬開催時に一部臨時停車(東中山)
普通列車は各駅に停車する(表では省略)。
駅番号 駅名 駅間
キロ
累計
キロ
快速 通勤特急 特急 アクセス特急 快速特急 ML
EL
CL SL 接続路線 所在地
KS01 京成上野駅 - 0.0 東日本旅客鉄道東北新幹線山形新幹線秋田新幹線上越新幹線北陸新幹線長野新幹線)・山手線京浜東北線高崎線東北本線宇都宮線)・常磐線(快速)上野駅
東京地下鉄銀座線 銀座線(上野駅:G-16)・日比谷線 日比谷線(上野駅:H-17)
東京都 台東区
KS02 日暮里駅 2.1 2.1 東日本旅客鉄道:常磐線(快速)・山手線・京浜東北線
東京都交通局日暮里・舎人ライナー
荒川区
KS03 新三河島駅 1.3 3.4  
KS04 町屋駅 0.9 4.3 東京地下鉄:千代田線 千代田線 (C-17)
東京都交通局都電荒川線町屋駅前
KS05 千住大橋駅 1.6 5.9   足立区
KS06 京成関屋駅 1.4 7.3 東武鉄道伊勢崎線(東武スカイツリーライン)牛田駅:TS-08)
KS07 堀切菖蒲園駅 1.5 8.8   葛飾区
KS08 お花茶屋駅 1.1 9.9  
KS09 青砥駅 1.6 11.5 京成電鉄:押上線(京成高砂方面と直通運転)
KS10 京成高砂駅 1.2 12.7 京成電鉄:金町線
京成電鉄・北総鉄道成田空港線(成田スカイアクセス線)北総線(京成上野・押上方面と直通運転)
KS11 京成小岩駅 1.8 14.5 成田空港線経由 成田空港線経由   江戸川区
KS12 江戸川駅 1.2 15.7  
KS13 国府台駅 0.7 16.4   千葉県 市川市
KS14 市川真間駅 0.9 17.3 東日本旅客鉄道:総武線(快速)総武線(各駅停車)市川駅:連絡運輸なし)
KS15 菅野駅 0.9 18.2  
KS16 京成八幡駅 0.9 19.1 東日本旅客鉄道:総武線(各駅停車)(本八幡駅
都営地下鉄新宿線 新宿線(本八幡駅:S-21)
KS17 鬼越駅 1.0 20.1  
KS18 京成中山駅 0.7 20.8   船橋市
KS19 東中山駅 0.8 21.6  
KS20 京成西船駅 0.6 22.2 東日本旅客鉄道:総武線(各駅停車)・武蔵野線京葉線西船橋駅
東京地下鉄:東西線 東西線(西船橋駅:T-23)
東葉高速鉄道東葉高速線(西船橋駅:TR01)
(連絡運輸なし)
KS21 海神駅 1.4 23.6  
KS22 京成船橋駅 1.5 25.1 東日本旅客鉄道:総武線(快速)・総武線(各駅停車)(船橋駅
東武鉄道:野田線(東武アーバンパークライン)(船橋駅:TD-35)
KS23 大神宮下駅 1.3 26.4  
KS24 船橋競馬場駅 0.8 27.2  
KS25 谷津駅 1.0 28.2   習志野市
KS26 京成津田沼駅 1.5 29.7 京成電鉄:千葉線(京成上野・押上方面と直通運転)
新京成電鉄新京成線 (SL24)
KS27 京成大久保駅 2.4 32.1  
KS28 実籾駅 1.9 34.0  
KS29 八千代台駅 2.6 36.6   八千代市
KS30 京成大和田駅 2.1 38.7  
KS31 勝田台駅 1.6 40.3 東葉高速鉄道:東葉高速線(東葉勝田台駅:TR09)
KS32 志津駅 1.8 42.1   佐倉市
KS33 ユーカリが丘駅 1.1 43.2 山万ユーカリが丘線
KS34 京成臼井駅 2.5 45.7  
KS35 京成佐倉駅 5.3 51.0  
KS36 大佐倉駅 2.0 53.0  
KS37 京成酒々井駅 2.0 55.0   印旛郡
酒々井町
KS38 宗吾参道駅 2.0 57.0  
KS39 公津の杜駅 1.6 58.6   成田市
KS40 京成成田駅 2.6 61.2 京成電鉄:東成田線(京成上野・押上方面と直通運転)
東日本旅客鉄道:成田線成田駅
  駒井野信号場 - (67.2)   東成田線との実際の分岐
  (成田空港線接続点) - (67.8)   成田空港線(成田湯川方面)との実際の分岐
KS41 空港第2ビル駅 7.1 68.3   京成電鉄:成田空港線(成田スカイアクセス線)(全列車成田空港まで運転)
東日本旅客鉄道:成田線(全列車成田空港まで運転)
KS42 成田空港駅 1.0 69.3    

廃駅

  • 博物館動物園駅(はくぶつかんどうぶつえんえき、現・京成上野 - 日暮里間、1933年12月10日開業、1997年4月1日休止、2004年4月1日廃止)
  • 寛永寺坂駅(かんえいじさかえき、現・京成上野 - 日暮里間、1933年12月10日開業、1943年10月1日休止、1946年11月1日再開、1947年8月21日休止、1953年2月23日廃止)
  • 道灌山通駅(どうかんやまどおりえき、現・日暮里 - 新三河島間、1934年4月18日開業、1943年10月1日休止、1947年2月28日廃止)
  • 西千住駅(にしせんじゅえき、現・町屋 - 千住大橋間、1935年6月1日開業、1943年10月1日休止、1947年2月28日廃止)
  • 八幡駅(やわたえき、現・京成八幡 - 鬼越間、1915年11月3日開業、1942年8月15日廃止。現・京成八幡駅は新八幡駅が1942年11月1日に改称したもの)
  • 成田花咲町駅(なりたはなさきちょうえき、現・公津の杜 - 京成成田間、1926年12月24日開業、1930年4月25日廃止)

主要駅の乗降客数

乗降客数は2011年度のものである[13]

  • 京成上野 43,241人
  • 日暮里 92,006人
  • 青砥 44,161人
  • 京成高砂 93,314人
  • 京成八幡 30,361人
  • 京成船橋 91,071人
  • 京成津田沼 52,619人
  • 八千代台 47,256人
  • 勝田台 51,793人
  • 京成佐倉 19,191人
  • 京成成田 34,583人
  • 空港第2ビル 14,885人
  • 成田空港 20,604人

沿線風景

京成上野 - 青砥

青砥駅 - 京成高砂駅間の複々線区間

地下駅の京成上野駅を出ると、上野公園の下を左右にカーブしながら進む。途中、博物館動物園駅寛永寺坂駅の跡がある。トンネルを抜けると左に急カーブしながらJR山手線京浜東北線東北本線宇都宮線)・高崎線常磐線を跨いで荒川区に入る、下り線はそのまま日暮里駅高架ホームにつながる。同駅は成田スカイアクセス線(成田空港線)対応の改築工事が終了し、下り線ホームが高架化された。上り線は日暮里駅地上ホームから急勾配を上ってJR線を乗り越しトンネルに入る。日暮里を出ると右カーブしながら常磐線を乗り越し、次いで尾久橋通り上の日暮里・舎人ライナーの下をくぐり、高架を進む。途中、新三河島駅明治通りを、町屋駅都電荒川線を跨ぐ。隅田川を渡り、足立区に入った先で一旦地上に降りるが、再び高架となって日光街道国道4号)上の千住大橋駅となる。橋は南に200m程の所にある。高架の常磐線、つくばエクスプレス東京メトロ日比谷線を、さらに高い高架で越え、左手に東武伊勢崎線が並行すると京成関屋駅で、細い道を挟んで東武の牛田駅がある。東武伊勢崎線を乗り越し荒川綾瀬川を鉄橋で越えて葛飾区に入り、首都高速中央環状線をくぐると右カーブし、堀切菖蒲園駅の先で地上に降りるが、お花茶屋駅の先で再び高架になり、水戸街道国道6号)を越える。大きく左手にカーブしながら、右手より押上線が合流すると、3階建て高架駅の青砥駅に到着する。成田方面は3階、上野押上方面は2階である。

青砥 - 京成八幡

青砥駅を出ると、次の京成高砂駅まで複々線である。朝夕は、ほぼ同じタイミングで駅を出て、同じタイミングで駅に着くため、列車の隣を常にもう片方の列車が走る。この列車は、青砥駅で上野方面と、都営浅草線方面に分かれる。両駅間は、かつて複線であった時代でも上り方向に1時間当り最大36本もの列車が運行された高密度運転区間である。南側に引き上げ線を見つつ、上下線の高低差を縮小しながら環七通りを越え、さらに4線が並んだあたりで中川を越える。ここまでの区間は、高架が高い位置なので非常に見晴らしがよい。中川を越えると下り勾配で貨物専用のJR新金線を越え、右カーブしながら地上に下りると金町線北総線とが分岐する京成高砂駅となる。ホームは狭い島式ホーム2面4線という構造である。ホーム成田寄りはすぐ横が踏切で、開かずの踏切として葛飾区からも名指しされて問題視されている[14]。なお、当面の対策として金町線のみ高架化された。金町線が左に逸れ、進路を南東に取りつつ高砂車庫沿いに進むと北総線が高架となってこちらも左に逸れていく。ここから京成小岩駅までは直線となる。柴又街道を越えると江戸川区に入り、京成小岩駅に入る。緩いカーブを過ぎて、次の江戸川駅手前で高架となり江戸川を渡ると千葉県に入る。千葉県に入ると、沿線には下総台地と低地、そしてその間の崖面が多くなる。国府台駅の先で地上に戻り、市川市内の住宅密集地を走る。左カーブ上にある市川真間駅は2面4線の待避駅である。JR市川駅は南側、千葉街道国道14号)を渡った先にある。これより先、暫く千葉街道とJR総武本線とほぼ並行して東へ進む。次の菅野駅付近では、地下に東京外環自動車道が通ることになっている。そのままほぼ直線で進むと京成八幡駅となる。島式ホーム1本の駅で、南側に隣接して都営新宿線本八幡駅がある。

京成八幡 - 京成船橋

八幡駅を出て船橋までは、カーブと高低差の多い線形となる。真間川を渡ると少し先に鬼越駅があり、その先で木下街道と平面交差するが、ここを含めて付近の道路は立体交差化されていない。京成中山駅手前で船橋市に入る。次の東中山駅は、2面4線の駅で、周辺施設として、中山競馬場が北に1.5km程の所にある。競馬場に通じる道路をくぐり、下り勾配の先が京成西船駅であるが、JR西船橋駅からは500m程離れている。駅の東で武蔵野線が高い高架橋で跨いでいる。海神駅を過ぎると地面が低くなって盛土の上を進み、船橋市街と東武野田線の高架橋を遠くに望みつつ、右カーブしながらJR総武本線を越える。左カーブしながら高架を駆け上がり、相対式ホーム京成船橋駅に着く。シティライナーの停車駅で、乗降客数も多い京成を代表する駅の一つである。

京成船橋 - 京成津田沼

京成船橋駅を出ると、総武線に接近したのち、右カーブで南に一旦進路をとる。大神宮下駅付近で、今度は左カーブし、千葉街道国道14号)に沿って走るようになる。高架が終わり地上に降りると、島式ホーム2面4線の船橋競馬場駅である。国道296号成田街道)の陸橋をくぐって習志野市に入り、谷津駅付近で左カーブすると進路がほぼ真東となる。上下線の間に折り返し線が割り込み、左から新京成線が合流し、踏切を越えると千葉線と分岐する京成津田沼駅となる。新京成線と併せると3面6線の規模である。

京成津田沼 - 八千代台

京成津田沼駅を出ると千葉線が左に分かれ、本線は大きく左にカーブを描く。先ほど分かれた千葉線やJR総武線の線路をくぐると掘割による線路が続く。やがて右にカーブを切り京成大久保駅に着く。京成大久保駅から実籾駅まではほぼ直線であり、その後は一部区間で千葉市花見川区内(作新台、長作町)を走るが、まもなく八千代市内に入り、八千代台駅に着く。八千代台は日本で最初に住宅団地ができた場所として知られ、現在でも同市の中で最も人口密度が高い密集した住宅地が広がる。ここから京成大和田駅付近までは千葉市との境界付近を走行する。

八千代台 - 京成佐倉

八千代台駅を出ると住宅街の中を走り、大きく右にカーブすると京成大和田駅に到着。ここはかつて八千代市の中心部であった場所である。大和田駅を出ると京成臼井駅付近までは国道296号とほぼ併走するようになる。新川を渡り、その後国道16号をくぐり、勝田台駅に到着。勝田台駅は周辺に多くの中学校や高等学校があり、また東葉高速線と連絡しているために非常に乗降客数の多い駅である。勝田台駅を出ると、すぐに佐倉市に入る。直線が続いたあと、左にカーブを描き、その途中にある志津駅に到着。志津駅を出た後は小さいS字カーブを描いてユーカリが丘駅に到着する。ユーカリが丘駅と京成臼井駅の間は掘割の線路がほぼ半分を占めるが、両駅のちょうど中間付近には田園地帯が広がっている。臼井の住宅街の間に入ると左にカーブを描き、まもなく京成臼井駅に到着。京成臼井駅を出て、始発列車のための待避線の先にあるかつての旧駅跡からは、しばらく国道296号と併走する。国道と分かれると、左側には印旛沼が見えるようになり、田園地帯も広がっている。その後右に急カーブを描き、風車を中心とした「佐倉ふるさと広場」の横を通過する。急カーブを超えると左側の田園地帯とは対照的に、右側には住宅街が広がる。広いロータリーのような広場が見えるが、ここはかつて「江原台駅(仮称)」が建設される予定だった場所(詳細はユーカリが丘の項目を参照)。その後左にカーブを曲がると佐倉市の中心街が見え、京成佐倉駅に到着する。

京成佐倉 - 京成成田

京成佐倉駅を出ると右手に住宅街、左手にゴルフ場を見ながら走る。左にカーブし、大佐倉駅を過ぎると再び田園地帯となる。その先を大きく左にカーブすると酒々井町中心部に入り、京成酒々井駅に到着する。京成酒々井駅を出ると再び田園地帯となり、右手に京成電鉄の車両基地である宗吾基地が見えてくると宗吾参道駅である。宗吾参道駅を出てトンネルをくぐるとニュータウンの中の掘割の中を進む。次の公津の杜駅はホームの半分がトンネルとなっている。トンネルを抜け、しばらく続く掘割が終わるとJR成田線をくぐりながら大きく左右にカーブする。右手に成田市役所が見えてくると間もなく京成成田駅に到着する。成田山新勝寺へは同駅西口から表参道につながっている。

京成成田 - 成田空港

京成成田駅を出るとしばらくは高架線で、成田市の市街地を過ぎると掘割による線路となる。市街地と成田空港の間は森林・農村地帯が続く。空港が近づくと駒井野信号場を通過して左へ分岐する。直進方向は東成田線である。これはもともと東成田線が先に建設されたためである。分岐してまもなく地下のトンネルに入り、成田スカイアクセス線と合流、JR成田線(空港支線)と併走し空港第2ビル駅に着く。空港第2ビル駅から終着の成田空港駅までは単線区間となり成田空港駅に到着する。

脚注

  1. 京成電鉄路線図
  2. 成田空港駅
  3. 鉄道ピクトリアル』1970年8月号
  4. 新橋駅 - 船橋駅 - 京成成田駅あるいは成田駅の定期乗車券の場合、JR単独の方が安価である。
  5. 休日ダイヤの最長距離列車である。平日をあわせると前述の快特が最長。
  6. 京成時刻表vol.25 羽田空港行きおよび同列車の方向幕 (LED) に飛行機マークairplane.pngが記されている
  7. 京成時刻表vol.25 97ページ、165ページ
  8. 同年9月に京成八幡駅前に市川京成百貨店が開店。当時のシンボルマークを急行表示板にあしらった。
  9. 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 3号 関東1』新潮社、2008年、p.37
  10. 京成成田駅で線路脇の土砂流出 架線切れ運転見合わせ - 朝日新聞デジタル、2013年10月16日8時50分
  11. 停車駅案内図PDF 
  12. 運賃表
  13. 駅別乗降人員 - 京成電鉄
  14. 京成本線(京成高砂駅〜江戸川駅付近)連続立体交差化の早期実現 - 葛飾区

関連項目