侍戦隊シンケンジャー
『侍戦隊シンケンジャー』(さむらいせんたいシンケンジャー)は、2009年(平成21年)2月15日から2010年(平成22年)2月7日までテレビ朝日系列で毎週日曜7:30 - 8:00 (JST) に放送された東映制作の特撮テレビドラマ、及び作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第33作目にあたる。ハイビジョン制作。
目次
あらすじ[編集]
この世とあの世の狭間を流れる三途の川に棲む妖怪・外道衆は、遥かな昔から人間達を襲い苦しめてきた。その外道衆と代々戦ってきたのが、殿とその家臣で構成される侍戦隊シンケンジャーであった。
志葉家の現当主を務める志葉丈瑠は、当初はシンケンレッドとして一人で外道衆と戦っていたが、外道衆の本格的な攻勢が始まることを察知した後見役の日下部彦馬は、いずれ殿一人での戦いに限界が来ることを危惧し、家臣の子孫である4人の若者を招集し、侍戦隊シンケンジャーを結成した。
概要[編集]
本作品のモチーフは、戦隊シリーズとしては初となる「侍」である[1]。本作品の戦隊メンバーはレッドが「殿」、他の4名がそれに対する「家臣」という設定になっており、メンバーの中に明確な上下関係が存在する。この「上下関係」と「武士道」が本作のストーリーと人間関係を構成する基本軸となる[2]。
侍がモチーフであることから、和の意匠がふんだんに取り入れられた「和風の戦隊」となっている。基本装備は刀、変身アイテムは携帯電話が変形した筆であり、その筆で書かれた漢字に宿る力「モヂカラ」(言霊をモチーフとしている)で変身や技の使用を行う。戦隊スーツは着物、変身バンクは袴姿、そしてマスクは漢字をあしらった大胆なデザインと、和風色の強い造形となっている[3]。アクションはチャンバラを主体とし、時代劇風の味付けが施されている[4]。「折神」と呼ばれるロボは、折り紙をモチーフとした式神であり、メインの5体はエンブレム型・動物型・巨大ロボへの合体と3形態の変形を行うことができる[5]。また、合体ロボも和風を意識し、追加パーツの合体は鎧兜を装着するイメージで開発されている[6]。
プロデューサーの宇都宮孝明が意図した本作の世界観の基礎は、「真面目に馬鹿なことをやろうとする」である[2]。レッドの性格設定もそれに合わせて「冷静沈着で、クールな青年」となっており、世界観に合わせて名乗りも動きを抑えた近年にない静かな型となっている[2]。ちなみに、冷静沈着なリーダータイプのレッドは『轟轟戦隊ボウケンジャー』以来3作品ぶり。
最終回の最後の提供コールにおいて、恒例の新旧戦隊のレッド同士による引継ぎ”的なシーンが放送された。今回はシンケンレッドの剣の廻す所に新戦隊のゴセイレッドが鏡替わりに写りその後にシンケンレッドの肩を触って引継が完了した。
俳優陣が東京以外の全国各地を廻るファイナルツアーでは前作まで俳優陣との握手会があったが(大阪以外)、今作では全会場で握手会が行われない予定である。
なお『恐竜戦隊ジュウレンジャー』以降、この「スーパー戦隊シリーズ」はアメリカ合衆国で『パワーレンジャーシリーズ』としてリメイクされて続けていたが、前作『炎神戦隊ゴーオンジャー』に当たる『パワーレンジャー・RPM』の次回作として上記のジュウレンジャーのリメイク版の『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』のリマスター版が放送され新作のパワーレンジャーの制作は事実上終了した。そのため本作品は現在リメイクされる予定はない。
特徴[編集]
本作品の大きなトピックの1つとして、戦隊シリーズの伝統となっていた「フィルム撮影」「オールアフレコ」という2つの撮影方式が廃止されたことが挙げられる[7]。シリーズで長年使われた16mmフィルムカメラに代わり、最新のデジタルシネマカメラ「レッド・ワン」を本作品で初めて採用。これによりフィルム時代の撮影機材やノウハウをそのまま流用しながら、ビデオ撮影に転換することに成功する。また、従来の戦隊シリーズでは、撮影の際に一切音声を録音せず、全ての音声をアフレコで収録していたが、本作品では役者が顔出しで演じる場面のみ、現在の一般的なドラマと同じ撮影同時録音方式となる。
アクションは時代劇を意識したチャンバラであり、これは本作の最大のコンセプトの1つとされる。そのため従来のシリーズと異なり、殺陣も斬られたら死ぬというリアリティを意識し、「攻撃は受けるか、かわす」を基本として組み立てられる[2]。また、従来のスーパー戦隊シリーズの多くは、巨大化してロボットと戦う敵はゲスト怪人だけだが[8]、本作品はゲスト怪人だけでなく巨大な戦闘員が登場する場合もあり、斬られ役となる戦闘員多数を相手にシンケンジャーが操る侍巨人が立ち回りをする時代劇のクライマックスシーンと同様の展開も見られる。戦隊の本拠地となる志葉家の屋敷の撮影には、国の重要文化財である和風建築「旧堀田邸」が使用され[9]、一風変わった印象を与える赤い壁の室内(奥座敷)のセットは、「アメリカ人が考えた日本」をイメージして作成されている[10]。
『救急戦隊ゴーゴーファイブ』以降は、アパレル商品を展開するため、戦隊メンバーは揃いの制服やジャケットを着ることが慣例になっていたが、本作品ではその慣例を排し久々にメンバーが常時私服を着用する[11]。他方、私服の中にシンケンジャーに関係するデザインがワンポイントとして入るなど、より「普段着」に近い形でアパレル商品の展開は継続される[12]。
演出[編集]
近年の戦隊では半ば慣例化していたエンディングでのダンスやラストに挿入されるミニコーナーも廃され、次回予告と提供のエンドクレジットがエンディング映像に組み込まれる方式に変更された。具体的には、エンディングテーマをBGMに次回予告とエンドクレジットが流れ、最後に制作会社のクレジットが表示されてエンディング終了、という構成である。(一部遅れネット局では、次回予告とエンドクレジットでBGM差し替え)今回のみ、オープニングでもこれまで一定の時間を割いていた戦隊メンバー個々のキャスト紹介(各戦士ごとの個別紹介画像映像と共に各戦士のキャスト紹介のテロップ文字が画面に現れるというパターン)がなくなっている(いわゆる「平成仮面ライダーシリーズ」のパターン)。これはオープニング演出を手掛けた中澤祥次郎の意向によるものである。
オープニングは春と秋のニチアサキッズ合体スペシャルでは堂真理子と佐々木亮太両アナウンサーが登場する特別バージョンになっている。
「仮面ライダーディケイド」との共演[編集]
『仮面ライダーディケイド』とのコラボレーション企画として同番組での出演もしている。現役の「戦隊」と「ライダー」のテレビ版本編における競演[13]。これはスーパー戦隊シリーズ及び仮面ライダーシリーズの国内放送においては両シリーズ共に初の出来事となる[14][15]。
第20幕と第21幕では本編の最後に「CMのあと、おどろきのてんかい!?」というテロップが表示され第20幕では翌週、第二十一幕では直後に放送される『仮面ライダーディケイド』にリンクするCパートがEDの前に挿入されている。 ストーリー上は第20幕「海老折神大変化」エピローグより『ディケイド』第24話「見参侍戦隊」→『シンケンジャー』第21幕「親子熊」→『ディケイド』第25話「外道ライダー、参る!」の順になる。このときの終了シーンは『ディケイド』と同じディケイドライバーのバックルが閉じる描写であった。 また、第20幕のシーンは一部アングルが違うが『ディケイド』第24話のアバンとしても使われている。 DVDでもTV放映版をほぼ完全収録している。
主要登場人物[編集]
志葉家の関係者[編集]
侍戦隊シンケンジャー[編集]
書かれた文字が司る力を具現化させる、「モヂカラ」という術を代々受け継ぎ(「馬」と書いて本物の馬に実体化するなど)、300年の昔から外道衆と戦ってきた侍たちの末裔。
筆頭の志葉家が赤(火)、その家臣である池波・白石・谷・花織の4家が順に青(水)・桃(天)・緑(木)・黄(土)と各家ごとに受け継ぐ「色」と「モヂカラ」がきまっており、それぞれの家から1人ずつ侍に選ばれた者により構成されている[16]。
名乗りの際は、各々の変身後のコードネームと本名を、1人目が「シンケン○○(色名。主にレッド)、××(本名)」、2人目以降は「同じく○○(色名のみ)、××(本名)」と名乗る[17]。なお、メンバーは変身後もコードネームではなく本名で呼び合っている。[18]。
口上は、集合時は「天下御免の侍戦隊・シンケンジャー、参る!!」、勝利後は「これにて一件落着」。シンケンゴールド加入後は、一件落着の前に「勝利の一本締め」が挿入されるようになった(省略されることもある)[19]。
モヂカラは、漢字の書き順を間違えたり、書く者の気持ちが弱いと効果が発揮できないが、文字を組み合わせることによってパワーアップさせることもできる[20]。また短期間での連続の使用、高度な文字の使用(「夢」のモヂカラで眠っている相手の夢に第三者を送り込むなど)は体力を消耗する。またモヂカラは、そのモヂカラが込められた秘伝ディスクを用いることでも発動できる。
移動用のビークルは存在しないので、専ら自力で移動する。長距離の出張などの場合、黒子のかつぐ駕籠(通常のものと大名駕篭がある)やモヂカラで召喚した馬を利用する。
- 志葉 丈瑠(しば たける) / シンケンレッド
- 主人公。「火」のモヂカラを受け継いだ侍と思われていた、シンケンジャーのリーダー。
- 志葉家十八代目当主として侍達を率いるが、現代において「殿様」「家臣」などが時代錯誤な存在だということは認識しており、赤の他人を戦いに巻き込むことを嫌って彦馬が仲間を集めることに反対していた。故に、流ノ介達が集結した際に「戦いは家臣とか忠義で決めず覚悟で決めろ」と言い渡している。当初は侍達の命を預かることへの強い責任感などから、時として厳しい言葉を吐いて反感を買うこともあったが、中盤以降はふとしたはずみで蔑ろにされたり[21]共にトランプに興じるなど、他のメンバーとは幾分打ち解けている様子。また、戦いに巻き込まないようにあまり他人と関わらずに生きてきたためか、戦いが終わる頃になっても茉子から指摘される程の人見知り。
- 他の侍達を呼び集めるまで独りで外道衆と戦ってきたこともあって戦士としての実力も一線を画しており、その剣技は大胆かつ流麗。実戦の際には刀(シンケンマル)を肩に担いだ独特な構えを取る。これは長時間の戦闘にも耐えられるよう、疲労を最小限に抑える為に行っている。また、稀に二刀流も披露、シンケンマルを二本使用したり、シンケンマルとモウギュウバズーカを両手に持って戦ったこともある。最終幕では丹波の「双」のモヂカラによる烈火大斬刀を二刀流で使用した。
- 実は、本当の十八代目当主・薫が「封印の文字」を会得するまで外道衆の注意をひきつけておくための影武者だった[22][23]。彼がモヂカラの才能に長けていたため、影武者となっていたが、彼の家は侍の家系ですらなく、先代レッドと思われていた彼の父もまた、侍ではなかった[24]。火のモヂカラも家系的に受け継いだものではなく自身の修行により後天的に身につけたものであったため、本来の志葉家のものとは挙動や効力が違っていたようである。
- 影武者として周囲を欺いていた負い目や、殿様でない自分には何もないという考えからか、自分の存在を軽く見ている節がある[25]。薫が表に出たために影武者としての役目が終わってしまい、「殿でない自分には(剣以外に)何もない」との虚無感から十臓との外道の如き戦いにのめりこんでしまうも、流ノ介たちの言葉を受けて踏みとどまった。
- その後、薫の封印の文字が薄皮太夫を取り込んだドウコクには通用しないことが判明したため、丈瑠が薫の養子となり、志葉家十九代目当主として改めてシンケンジャーを率いることとなり、見事にドウコクを倒すことに成功する。
- 流ノ介と彦馬からは「殿」、丹波からは「影」(十九代目当主となった後は「ご当主」)、ことはとダイゴヨウからは「殿様」、茉子、千明、薫からは「丈瑠」(薫は十九代目当主となる前は「影」)、源太からは「タケちゃん」、外道衆からは「シンケンレッド」、「志葉の当主」と呼ばれる。
- 幼少時は非常に怖がり・泣き虫で、現在でも絶叫マシーンやお化け屋敷(作り物の化け物)が苦手。また、源太の言葉を借りれば「腹が弱い」らしいが現在の姿を見た限りで闘いにおいては臆することなく敵を撃破している。
- 池波 流ノ介(いけなみ りゅうのすけ) / シンケンブルー
- 「水」のモヂカラを受け継いだ侍。歌舞伎役者の家系出身。4人の家臣の内で、最も武士道・忠義心を教え込まれており、知識・実力も高いことから丈瑠不在のときなどにサブリーダーとしての行動をとることもあるが、良くも悪くも感情の起伏が激しく落ち込みやすい反面、陽気(ハイテンション)にもなりやすい(その時は普段あまり使わない俗語も使う)ムードメーカー的な一面もある。
- 丈瑠を「殿」と呼んで常に忠実だが、時代錯誤な思考ゆえに天然ボケな一面もあり無闇に先走る。特に巨大化戦においてシンケンオーの合体方法手順を誤る(ことは曰くおでん[26])など、自身だけでなく仲間までもピンチに追いやってしまうこともあるが、ノリのいい行動から機転が効いたり、仲間を前進させる。生真面目で使命感が強いが、その反動で動揺しやすい。また、良くも悪くも「侍」として忠実なため、丈瑠(影武者の「殿」)と薫(本物の「姫」)との間での感情の揺れ動き方が一番激しかったが、朔太郎に諭され丈瑠との絆を優先させた。
- アイデアマンの一面も持ち、テンクウシンケンオーへの合体や、「サムライハオー」のネーミング、『VSゴーオンジャー』でのサムライフォーメーション23は彼の発案である。
- 戦闘スタイルは基本に忠実。「稽古」であれば丈瑠と同等以上の実力を発揮できるが、常に状況の変化する「実戦」においては一歩劣る。また、その生活は規則正しいものであり、黒子たちにも敬意を払うことを忘れない。
- 歌舞伎では女形も経験しており、女装による囮作戦を実行したこともあるが、本人は女形は苦手な様子。役者時代には歌舞伎界を盛り上げるべく同年輩の役者と組んでの公演も企画していた。歌舞伎にも熱を入れて取り組んでいた故か、シンケンジャーに専念している間も歌舞伎への未練を覗かせることもあった。
- 初期は千明を落ちこぼれと見たり、源太を侍と認めなかったりとよく衝突していたが、現在は彼らをよく理解し、打ち解けている。また、ことはからは「流さん」と呼ばれ慕われている。
- 最終幕において、丈瑠の信頼を受けドウコクの一の目に止めを刺すことを任された。戦いの後は再び歌舞伎の世界に戻り、実家へ戻る前に丈瑠の前で別れの舞を披露した。
- 白石 茉子(しらいし まこ) / シンケンピンク
- 「天」のモヂカラを受け継いだ女侍。以前は幼稚園でアルバイトをしていた。高い観察眼を持ち周囲のことをよく見ており、冷静な性格で、真意をついて話す。自分のことはあまり話さず、弱い部分もなかなか表に出せないが、面倒見が良く心優しい一面もある。幼いころから両親と離れて暮らし、祖母に育てられており、侍としての稽古も祖母につけられた。
- 普通の生活が許されず、両親ともすれ違ってきた反動か、「普通のお嫁さん」「普通のお母さん」になることを夢見ており、落ち込んだり弱っている人を放っておけず、抱きしめたくなってしまう癖があった。しかし両親との間にあった誤解が解けた後は衝動で抱きしめるのではなく、より落ち着いて他者を支えられるようになった。
- 千明やことは、ダイゴヨウからは姉貴分として慕われており、「姐さん」や「茉子ちゃん」と呼ばれる。丈瑠に対しては名前で呼ぶなど対等に振る舞いながらも殿としては認めており、丈瑠に迷いがある時などは的確なアドバイスを与えることもある。一貫して丈瑠を「殿様」より個人として見ている面が強かったため、彦馬とはまた違う形で素の丈瑠に近く、その本心に触れることが多い。丈瑠が秘密を抱え悩んでいることも察知して気にかけていたが、薫の登場まで影武者であることを明かしようのなかった丈瑠からは、逆に避けられることになってしまった。
- メンバー一の達筆でモヂカラを操るセンスが高く、実際に紙を使った稽古や、戦闘時は駆け付けて最初に牽制の一撃を放つ、モヂカラを合わせて攻撃する、アクマロの攻撃を変身時の文字で弾くなど、その力を発揮している。
- 自己流だという料理の腕は包丁代わりにシンケンマルを使うなど人並み外れて壊滅的[27]でことは(と茉子の料理を知らない姫側の人間)以外の仲間には恐れられている。本人は自覚もなかったが、後に男性陣の料理に対する正直な感想を聞いてしまい自身の料理の味を自覚し、その後は料理本などを参考にするようになった。
- 初戦時から薄皮太夫が人間界に現れた際には直接戦うことが多く、アヤカシの術により薄皮太夫の過去を目の当たりにし、外道に堕ちる人間の怒りや悲しみを痛感している。そういった経緯からお互い、敵の中では特に意識しており、ちょうど丈瑠と十臓を思わせる関係になっている。
- 最後の戦いの後は、しばらくの間両親と暮らすために二人の待つハワイへ旅立っていった。
- 谷 千明(たに ちあき) / シンケングリーン
- 「木」のモヂカラを受け継いだ侍。シンケンジャーとして召集される前は普通の高校生で、物語開始時、卒業間近であった。メンバーの中で特に現代っ子気質で、ゲームと買い食いを好む[28]。父の蔵人からは志葉家への忠義やシンケンジャーに関する予備知識は最低限しか教わっていなかったため、「いずれ外道衆と戦うことになる」という意識は持っていたが「殿様と家臣」という主従関係を受け入れることができず、修行にも不真面目で年長のメンバーや彦馬からは呆れ、叱られるということが多かった。だが、丈瑠の実力を目の当たりにして「いつか丈瑠を越える」という目標を抱くようになる。その後一人で特訓を重ね、彦馬のアドバイスによって自分らしい戦い方に目覚める。
- 考え方を改めてからも丈瑠の名を呼び捨てにする姿勢は崩していないが、丈瑠に対する仲間意識は強く、「自分が家臣になってもいいと思ったのは丈瑠だけ」と、薫との共闘にも真っ先に異議を申し立てた。また、考えの異なる流ノ介と対立していた時期もあったが、共に戦っていく中で互いに認め合うようになり、強い信頼を築いた。メンバー中、人として戦士としての成長が最も顕著に描かれている。
- モヂカラ500枚書き取りの課題に「五百枚」と書いて出したり、戦いにおいて敵の能力を逆手に取るなど、良くも悪くも発想の柔軟さはメンバーから一目置かれている。
- 槍を専用武器に持つためか、その戦闘スタイルはリーチを最大限に活かしたものとなっている。刀を片手のみで最大限長く持ち、連続して斬り払うという特徴的な攻撃方法をとる。
- 戦いの後、再び大学を受験し直すことになったようであり、丈瑠には「追い越すのは次に会った時だ」と言い残して去っていった。
- 花織 ことは(はなおり - ) / シンケンイエロー
- 「土」のモヂカラを受け継いだ女侍。京都弁を話す。以前は田舎で家業の竹細工作りをしていたが、体の弱い姉のみつばの代わりにシンケンイエローになる。招集前は全く田舎から出ることがなかった。
- 侍の使命に懸命であり、純粋で優しい。反面、度を超えた天然ボケで良くも悪くも空気が読めないところがある。笛が得意で、剣術も当初は千明を圧倒するが、それ以外の事は極めて不器用。幼少時にいじめられていた経験と姉を思う気持ちが忍耐力の強さに繋がっている。茉子に憧れているが、彼女の料理の下手さ加減には気付いていない。メンバーからは妹のように可愛がられている。その一方で、自分はメンバーより年下で頼りないため、自分より姉がシンケンイエローになったほうがメンバーの役に立てたのではないかと思い悩んでいたときもあったが、彦馬がかけた励ましの言葉により、姉の「代わり」ではなく、自分にしかなれないシンケンイエローを目指すと心に決める。
- 人の料理を味覚より感情で判断している節があり、茉子の反省前の料理を「茉子が作ってくれたものだから美味しいに決まっている」と認識していた。源太の寿司も普段は「美味しい、かなぁ?」など曖昧な評価だったが、源太がカレーをやめ寿司屋として精進すると決めた際には「美味しい!」と笑顔を見せていた[29]。
- 戦いを終えた後は、姉の待つ京都の実家へ帰っていった。
- 梅盛 源太(うめもり げんた) / シンケンゴールド
- 第十七幕より登場。「光」の電子モヂカラを用いる侍で、6人目のシンケンジャー。かなりのお調子者かつ目立ちたがり屋。本業は「ゴールド寿司」と言う屋台の寿司屋を営む寿司職人。ただ、握る寿司は不味くはないが取り立てて美味くもない至って普通の味であり、作中にてそれを気に入ったのは十臓とことは、ガイアークのヨゴシュタイン、キタネイダス、ケガレシア[30]のみ[31]。しかし第三十六幕にて初めて作ったカレーは抜群に美味しく、好評を得て専門店を出しかけるまでに至った。
- 志葉家の近所にあった寿司屋の息子で、丈瑠とは幼馴染。幼い時から侍になるのが夢であった。しかし十数年前に実家の店が潰れ、家族全員で夜逃げをしてしまったため音信不通となっていた。
- 別れる前に丈瑠からもらった烏賊折神を元にモヂカラを解析、電子メールによる「電子モヂカラ」として発展させ、スシチェンジャーを始めとした武装も独力で開発するという天才。折神を「モヂカラのプログラム」と解釈して活用するなど、モヂカラの扱いに於いては、他の侍とは別の方向で異色の才能を見せ、インロウマルの開発も彼の功績によるものが大きい[32]。
- 戦闘では居合を得意とするが独自に修行した我流(逆手による居合い斬り)であり、戦士としては調子に乗りすぎてやられるなど少々未熟な部分もあった。しかし、単純に戦闘技術だけを見れば相当なものであり、登場時の居合の披露では丈瑠たちの度肝を抜いた。性格は豪快で江戸っ子口調でありながら、その実は文武ともに天賦の才を持っており、変身前でも重い屋台を引きながら高速で長距離を走るなどスタミナもかなりのもの。変身前に「おてもと」の形状の手裏剣(刀子)を牽制武器として使用することもある。ダイゴヨウ登場後はダイゴヨウが装備している十手なども積極的に活用している。
- 6人目のシンケンジャーとして仲間達に認められてはいるが、侍の家系ではなく志葉家の家臣でもない。そのため、丹波には強く軽蔑されている。正式に侍としての教育を受けた他の侍達は志葉家に伝わる古文書を読むことができるが、源太は読めない。また他の侍たちが志葉家に住み込んでいるのに対し、源太は普段は屋台を引きながら別行動をとっていることが多い。あくまで丈瑠個人との幼いころからの約束・友情を純粋に基づいて戦っているため、薫登場後の丈瑠が参加していない集団戦闘には参加していない[33]。しかし、薫の気持ちを知ってからは彼女と協力して戦った。
- 千明からは「源ちゃん」、ことはからは「源さん」、ダイゴヨウからは「親分」、十臓からは「寿司屋」と呼ばれている。また、丈瑠との再会後も彼のことは子供時代と変わらずに「タケちゃん」と呼ぶ。
- 他のメンバーと比べ、私服で行動することは少ない(特に夏場)。普段は寿司職人らしく半纏姿だが、私服姿では背面にゴールド寿司のマークが入った金色のジャケットを着用している。
- 外道衆との戦いの後、修行のためにダイゴヨウを連れてフランスへと旅立つことになった。
- ダイゴヨウ
- 第二十八幕より登場。アベコンベに魂を寿司と入れ替えられ、寿司恐怖症で戦えなくなった源太が「自分の代わりに」と製作した、提灯型サポートメカ。
- 一般的には侍巨人に分類されるが、名乗りに参加したり[34]、第48幕では源太と共に丈瑠に命を預けるなど、れっきとしたシンケンジャーの一員である。
- 詳細は、#侍巨人参照。
- 志葉 薫(しば かおる) / シンケンレッド
- 第四十四幕より登場した、本当の志葉家十八代目当主にして志葉家最後の生き残り。先代シンケンジャー壊滅時にはまだ生まれておらず、現在の侍の中では最年少。本来は志葉家の血を絶やさず次の代を残すために人知れず暮らしていたが、「影武者の影に隠れて生きるのは卑怯」と必死に修行をし、歴代の当主達が会得できなかった封印の文字を完成させ、表に出てきた。丹波らには「姫」、ドウコクには「志葉の小娘」と呼ばれている。
- 作中では洋服を着ることなく殆ど袴姿の和服で、口調もやや時代がかっていて尊大ではあるが、これは丹波の教育の行き過ぎによるもので「時代錯誤」との自覚はある。特殊な環境で丹波らにある意味偏った育てられ方をされてきたにも関わらず、物の見方は年齢の割には大人びていて周囲もよく見ており、会ったことのなかった丈瑠の心情にも思いやりを持つ優しい性格で決して我が侭ではない。また作中で実戦に出た回数こそ少なかったが、他の5人がダイカイシンケンオーで手こずったヨモツガリを獅子折神だけで倒すなど戦闘力もかなり高い[35]。
- 丹波の行動が自分を思いすぎる故であることは十分理解しているが、自分以外の者に対する丹波の高圧的な態度を快く思っておらず、度々彼を物で叩くなどして咎めている[36]。また丹波とは違い丈瑠や家臣達の心情を家臣達の行動などから理解していった。そのため、当初自らの使命のみを重視して表に出た結果、丈瑠と家臣達に辛い思いをさせてしまったことを後悔している。
- 第四十八幕で封印の文字を使うも、半分人間である薄皮太夫の体を取り込んだドウコクに効かず、逆に手傷を負わされてしまう。その後、丈瑠との2人だけの取り決めによって丈瑠を十九代目当主として養子に迎えるのと同時に、自身は当主の座を退くという奇策を取るなど意外と柔軟性のある一面も見せた。
- 外道衆との最終戦闘にあたっては、あらかじめ丈瑠に渡しておいたディスクの他に、満身創痍ながら志葉家のモヂカラディスク[37]をもう1枚こしらえ、丹波を介してシンケンジャーに託した。
- 戦闘終了後、志葉邸を丈瑠と彦馬に託し、自身は丹波と共に再び人里離れての生活に戻った。
- 武器は丈瑠が変身したシンケンレッドと基本的に同じだが、烈火大斬刀を使う際、足を使って蹴り上げて振り回すところが特徴。 また、彼女が変身したシンケンレッドのスーツには、他の女侍のスーツと同様にスカートがついている。
- 終盤からの参加だが、スーパー戦隊シリーズでは初めての女性レッドかつ最年少のレッドである。また、作品中に二人以上のレッドが登場したのは『未来戦隊タイムレンジャー』以来二度目であり、雅貴、烈堂を併せると四人のレッドが本編中に登場しており、これは史上最多である。
シンケンジャーの支援者・関係者[編集]
志葉家従事者[編集]
- 日下部 彦馬(くさかべ ひこま)
- 志葉家の家臣で、丈瑠の後見人もしくは家老的な立場にいる人物。丈瑠には「ジイ」と呼ばれている。大勢の黒子達を引き連れ、彼らと共に17年間に渡って丈瑠の親代わりを務めてきたため、唯一丈瑠が気兼ねすることなく弱い面を見せられる人物。生真面目で何事にも熱心であるがゆえにやや口うるさいタイプでもあり、丈瑠には当主の心得を日ごろから言い聞かせながらも、自らの立場を理解し成長する若殿に仕えられることを誇りに思い、忠誠を誓っている。若き家臣達にもさまざまな面で忠義を尽くすように諭しながらなかなかまとまらないことに頭を悩ませつつも、時に大らかな心で受けとめる度量と包容力もあり、その成長に一役買っている。稽古でついた怪我かそうでないかを見破るなど、観察眼は鋭い。
- 志葉家にある「スキマセンサー」を用いることで、シンケンジャーに外道衆の出現を伝える。シンケンジャーが戦ったアヤカシやデータの記録、黒子の割振りや勘定方への報告、食料調達や献立などの後方支援の役目も担っている。また、武将としても相当の実力を持つようであり、ナナシ連中相手に素手で戦ったり、最終幕では槍を用いて戦った。
- 腰痛持ちで、「馬は腰にくる」という理由から大型バイクに乗っている。また外道衆との戦いに専念するため家族(娘夫婦と孫娘)とは離れて暮らしており、妻の命日にだけ再会し墓参りに行くことにしている。
- 最終幕でも「孫にはいつでも会えますから」と、ただ一人志葉家に残り、丈瑠の更なる成長を促す為に色々な講座を学ばせようとし、自身もギターを習っているからとエレキギターも薦めていた[38]。
- 丹波 歳三(たんば としぞう)
- 第四十四幕より登場。薫に付き従う家老のような人物で、先代にも仕えており、丈瑠を影武者に仕立てる計画に関与していた。薫からは苗字で呼び捨てにされている。四角四面、真面目過ぎる性格なためか薫に対する忠誠心が強すぎるが故に、他の家臣に対しては高慢かつ高圧的で、周囲が嫌悪感を覚えるほど空気を読まない発言が非常に多く、特に正式な侍でない源太に対しては露骨に厭味な態度を表す。その態度を常に薫に窘められ、その都度色々と制裁を加えられている。丈瑠が十九代目当主になったことにも猛然と反発したが、薫の鶴の一声には従わざるをえず、容認を余儀なくされる。薫が丈瑠に「時代錯誤になったのは丹波のせい」とこぼしていることからも丹波の養育方針が伺われる。
- その言動から、彦馬よりも高い地位にいる人物であることがわかる。
- 最終幕においては、丈瑠らを激励し、薫からことづかったディスクと共に自らの得意なモヂカラを封じたディスク(「双」のモヂカラを込めたもの)を渡し、改心したのか、温かく見守る好人物となっており、本質的には善良な人物であるといえる。
- 外道衆との戦いを終えた後も引き続き薫に付いて、志葉家を丈瑠と彦馬に託して後にした[39]。
- 黒子(くろこ)
- 志葉家の家臣である一団。複数いるメンバー全員がその名の通り典型的な黒子の姿である黒装束と黒頭巾の姿をしており、基本的に喋ったり素顔を見せることはない[40]が、志葉家の家事全般や雑用、倒れたメンバーの看病、シンケンジャー達の着物の着付けなど裏方的な役割をこなす。また外道衆との戦闘のクライマックスにおいて、シンケンジャーの背後に志葉家の家紋入りの陣幕とのぼり旗を立て出陣を演出したり、一般市民の避難誘導をするのも彼らの役割。一見無個性な集団にも見えるが、よく見るとコミカルな動きをしている。また、小松朔太郎のように一時ドロップアウトしながらもシンケンジャーの戦いに心を動かされ復帰したなどの背景を持つ者などもいる。モヂカラを持たないため戦闘に直接参加することはできないが、「人々を守りたい」という願いは同じであり、外道衆に煙幕を遠くから投げつけるなどシンケンジャーの援助をすることもある。
- 当然ながら、シンケンジャーのメンバーにもその存在を認識されており、特に千明からは「黒子ちゃん」と呼び慕われている。また、志葉家の周辺住民にも認識されており、関係も良好な模様[41]。
- 薫に従属する者たちは装束に若干の相違点があり(裃、袴様の衣装を着用)、薫の登場後は従来の黒子はあまり表に出ていないが、朔太郎のように物語の展開に関与したり、一般市民の避難誘導を行ったりと、ドラマにおいて大きな存在感を見せたのは従来の黒子の方である。
- 最終幕では薫付きの黒子と丈瑠付きの黒子が肩を抱き合って別れを惜しむというシーンも見られた。
- 小松 朔太郎(こまつ さくたろう)
- 第七幕で登場した、かつての志葉家の家臣。先代シンケンレッドの死による空虚から志葉家を出たが、流ノ介との出会いで侍たちの戦いを支えることに意義を取り戻し、黒子として復帰した。第四十七幕にて再び顔を見せ、侍としての忠義と丈瑠との絆との間で思い悩む流ノ介を諭し「侍として悔いの無きように」と告げ、絆を取り戻させた。薫には対丹波用のハリセンを手渡すなど、洒落の利いた行動もみせる、黒子たちの中心的存在。
シンケンジャーの家族・親戚[編集]
- 志葉家
- 薫の一族であり、代々シンケンレッドとして侍を率い、外道衆との戦いの矢面に立ってきた。薫が血祭ドウコクに敗れたことにより、外道衆との決戦のため、志葉家の血を受けていない丈瑠が養子となり現在の当主を務めている。
- 歴代当主は、</br>烈堂 → 烈心 → 伊織 → 朔哉 → 行康 → 越成 → 篤秀 → 勝之進 → 明継 → 有継 → 有重 → 守信 → 誠輔 → 晶 → 幸一郎 → 陽次郎 → 雅貴 → 薫 → 丈瑠。
- 志葉 雅貴(しば まさたか) / 先代シンケンレッド
- 薫の父であり、志葉家十七代目当主。薫が産まれる前に亡くなっている。
- かつてはシンケンレッドとして先代シンケンジャーを率いて外道衆と戦っていたが、外道衆によって攻め込まれた際に、瀕死の傷を負わされた後「封印の文字」を使用してドウコクを封印し絶命した[42]。ただし、彼が使った「封印の文字」は不完全であったため 生前は次代の当主にその完成を託そうとしていた。しかし、次代の当主(薫)が産まれる直前だったため、次代の当主による「封印の文字」が完成するまでは「影武者」を立てることを選び最期の戦いに赴いた。
- 薫の母
- 雅貴の妻。本編にはわずかながら登場したが名前などは不明。先代の戦いの時点では子(薫)を妊娠していて出産間近であり、丹波に連れられて密かに脱出し人里離れた場所で薫を産む。その後は不明。
- 志葉 烈堂(しば れつどう) / 初代シンケンレッド
- 第二十三幕に登場。初代志葉家当主。詳細は劇場版の項目を参照。
- 池波家
- 流ノ介の一族であり、代々シンケンブルーを輩出。それと同時に歌舞伎役者の家系でもある。本編には、流ノ介の父のみが登場。
- 池波 流三郎(いけなみ りゅうざぶろう)
- 第一幕に登場。流之介の父であり、歌舞伎における流ノ介の師匠。流ノ介には、幼い頃より礼儀作法や家臣としての忠誠心などを教え込んで来た。
- 外道衆の勢いが増す中、家臣が殿様(=丈瑠)の元に召集される日が近いことを悟り、流ノ介に水のエンブレムを託し、招集の矢文が彦馬から届いた際には親子で公演の最中にもかかわらずそのまま流之介を行かせてしまうなど、シンケンジャーとしての使命を息子には最優先させる方針のようである。
- 白石家
- 第三十四幕に登場。シンケンピンクを輩出する一族で、茉子の実家。茉子の母親である響子は先代のシンケンピンクだった。ただし実家にいるのは茉子の祖母で、両親は仕事の関係でハワイに在住している。茉子も両親には数回しか会ってないようである。
- 白石 衛(しらいし まもる)
- 茉子の父親。婿養子であるため、純然たる侍ではない。一見飄々としているが、彼なりに娘思いではある。仕事のために妻である響子と共にハワイに在住している。茉子に侍を辞めさせてハワイで一緒に暮らすために連れ戻しに来たが、その唐突ぶりが逆に茉子の反発を招いてしまう。また、茉子たちが外道衆との戦闘中にも関わらず、茉子を連れ戻すことに躍起になっていたが、娘の決意と戦いぶりに潔く身を引いた。空港での別れの際、響子と茉子を引き合わせた後、響子を連れてハワイに戻った。
- 白石 響子(しらいし きょうこ) / 先代シンケンピンク
- 茉子の母親。ドウコク封印後、心身ともに深刻なダメージを受けたのが元で一生車椅子での生活を余儀なくされ、衛と共にハワイに移住。当時5歳だった茉子も連れて行こうとしたが、母親(茉子の祖母)が「茉子を侍にさせる」と強硬に反発して引き離したため、断腸の思いで母親の元に茉子を預けた。第34幕での再会で茉子とのわだかまりが消えた後、衛と共にハワイに戻った。
- 谷家
- シンケングリーンを輩出する一族で千明の実家。千明の母親は千明が幼い頃に亡くなっている。本編では、千明の父親のみ登場。
- 谷 蔵人(たに くろうど)
- 第二十一幕に登場。千明の父。一見すると自由奔放でいい加減な性格のようだが鋭い観察力を持つ。また、剣技の実力は依然として衰えておらず、その腕前は茉子が目を見張るほどである。
- 妻を早くに亡くしており、それ以後は千明を男手一つで育ててきた。好物は息子と同じくパンケーキ。
- 花織家
- 代々シンケンイエローを輩出する、ことはの実家。家業で竹細工作りをしている。本編ではことはの姉のみ登場。
- 花織 みつば(はなおり - )
- 第六、四十一幕に登場。ことはの姉。本来は彼女がシンケンイエローを継ぐ身であったが、生まれつき病弱で多少の行動でも倒れて床に臥すことが多いため、代わりに妹のことはが継ぐことになった。非常に優しい性格で、幼くしてイエローを継いだ妹のことを自分の身体以上に心配している。ことはに笛や侍としての心構えを教えた。
- 梅盛家
- 源太の実家で、かつて志葉邸の近所で寿司屋を営んでいた。侍の家系ではなく、両親共に一般人。本編では存在のみ確認される。
- 源太の父
- 源太の父親。寿司屋を営んでいたが、源太が幼い頃に店が潰れてしまい、一家全員で夜逃げしていた。
- その後、源太に「ゴールド寿司」の看板を継がせた。
- その他
- 丈瑠の父
- 序盤の回想シーンでは志葉家の十七代目当主であるかのように思わせる描写であったが、侍の家系ではない。先代の戦いの最中、幼い丈瑠に火のエンブレム(獅子折神)を託して絶命している。息子を影武者として彦馬[43]に預けているが、志葉家との関係についての詳細は不明。最後までその正体が語られることはなかった。
その他の志葉家関係者[編集]
- 浄寛(じょうかん)
- 第23、24幕に登場。志葉家の菩提寺「天幻寺(てんげんじ)」の住職。初代からのシンケンレッドが眠る墓を守っている。
- また、天幻寺には丈瑠の父が眠る墓(真の丈瑠の家の墓)と十臓の一族の墓もある。
- 榊原一族(さかきばら - )
- 第32、33幕に登場。代々牛折神の封印を守っていた一族。モヂカラ発祥の地「角笛の山」出身で、侍ではないがモヂカラを使いこなす。志葉家に野菜を送ることもある。
- 榊原 ヒロ
- 牛折神を志葉家当主である丈瑠に託すために、自作のディスクを持って祖父の反対を押し切って志葉家に来た少年[44]。
- シンケンジャー同様にモヂカラが使えるが、特に彼のモヂカラは折神を引き寄せ、力を与える能力を持つ。
- 後に「モウギュウバズーカ」を完成させ、野菜と一緒に送った手紙を見て受け取りに来た彦馬に引き渡した(劇中で姿は登場せず)。
- 榊原 藤次(- とうじ)
- ヒロの祖父。かつては牛折神を使いこなすことを考えて夢中になっていたが、同じことを思っていた自分の息子とその妻(ヒロの両親)が牛折神が封印された「角笛の山」で事故死し、これを牛折神の所為だと思っていたため、息子と同じ志を持っていたヒロが同じ末路を辿ってしまうことを恐れて関わらないように言っていた。
- しかし丈瑠の言葉で思い直し、息子がヒロのモヂカラに合わせて作っていたディスクを与えて牛折神を制御する手助けをした。
外道衆[編集]
三途の川に棲む妖怪達。「六門船[45]」と呼ばれる和船を拠点とし、人間界にある「隙間」から次元間を移動する。三途の川から長く離れすぎると川の水が抜けて体が干上がってしまう「水切れ」を起こすため、人間界では長時間活動できない。三途の川は人間が苦しみ不幸になると水かさを増すため、人々を襲い苦しめることで三途の川を氾濫させ、この世を支配しようと目論む。単純に破壊活動を行って多数の人々を苦しめることもあれば、量より質ということで一人の人間の心を弄んで苦しめることもあるなど正に「外道の衆」。姿形は異形、まさしく怪物・化け物であるが、思考・感情などは人間と大差ない。幹部格には人体を構成する部位の文字が使用されている。アヤカシはあくまで「三途の川に生息する化け物」であり、十蔵のようなはぐれ外道、アクマロ管轄のアヤカシ、暴食的フォルムが特徴な脂目マンプク率いる「くされ外道」など、全てがドウコクの管理下にあるわけではない。
- 血祭ドウコク(ちまつり - )
- 外道衆の長。アヤカシの中でも際立った偉丈夫で荒武者を彷彿とさせる。酒を飲んでいるとき以外は片時も剣を手放さない。アヤカシ達からは「御大将(おんたいしょう)」と呼ばれる。憤怒な人格で血の気が多く、本気で怒ると手がつけられず、太夫と酒以外ではなだめられない。笑って済ませられる範囲でのアヤカシの悪ふざけや軽口・冗談などに対しては比較的寛容な態度を示す一方で、外道衆全体に対する反乱や明らかに自分に対する敵意を持った行為に対しては厳しい態度を取り、制裁を下すこともある。また、「敵意を持っている」ゴズナグモを出入り禁止にするに留め、それ以上の罰を与えていないことから、たとえ、敵意を持っていたとしても「内心に留まっている限り(反乱を起こすなど、実際の行動に移さない限り)」特に処罰するようなことをしないことも分かる。
- 咆哮により、強力な衝撃波を出す。また唯一所持するアヤカシ達を「縛る」力により、他のアヤカシを絶対的に支配している。しかし半分人間の十臓には効果が不十分(それでもしばらくは動けなくなる)で完全に支配することができない。夏は三途の川の水と共に力が増幅する。
- 先代シンケンレッドを簡単に斬り伏せる程の実力を持つが、止めを刺さなかったために「封印の文字」を使われ、結果相討ちとなる。バラバラにされた身体を長い年月をかけて復活するが、封印の後遺症なのか人間界へ出ると即水切れしてしまうため三途の川での滞留を余儀なくされているが、水切れを押して戦っても、シンケンジャー6人とアクマロを圧倒するほどである。相討ちで滅ぼしたと思っていた志葉家の末裔・シンケンジャーが生き残っていたと知って激怒し、彼らを抹殺して人間界を三途の川に沈めようと企む。
- シタリ曰く、太夫が外道へ堕ちる前の薄雪の頃から、太夫の三味線の音色に執着している模様。第40幕にて後遺症の限界まで人間界へ赴いたため、三途の川の底に沈んでいたが、太夫の三味線に宿っていた嘆きの力が解放され復活、再び人間界に現れた。その際に太夫の体を自らに取り込み、その効果によって封印の文字や水切れを無効化、地上に三途の川の水を溢れさせ、シタリとともに六門船に乗って侵攻。シンケンジャー達の文字通りの真っ向勝負を迎え撃ち、互いの勝利を譲らないほどの執念で戦いを展開、最終的に二の目でシンケンオーに討ち取られた。
- 薄皮太夫(うすかわだゆう)
- ドウコクの側近。姉御口調(一人称は「わちき」)で、常に三味線を携え不気味な音色を奏でる。三味線には仕込刀があり、戦闘でもシンケンジャーに引けを取らない。ドウコクを抑えることができる唯一の存在であり、彼女の前でのみドウコクは甘い一面を見せるが、他のアヤカシ達とは全く反りが合わず、顔を合わすと険悪な空気になるので、ドウコクが制止に入ることも多い。
- 元々は人間で薄雪(うすゆき)という名の花魁であったが、かつて愛し合い、自分を身請けすると約束した武士・新佐が他の女と祝言を上げると知って、宴席に乗り込んで火を放ち、大勢の人を焼き殺した。自らも裏切られた怒りと絶望で外道に堕ちるが、その際に新佐を三味線に変えて道連れにしている。花嫁達を攫って打掛を作ろうとしたのも過去への未練故とシタリは分析している。また、自らを「はぐれ外道」と言うこともある。
- 外道に堕ちても心が満たされぬため、似たような境遇の十臓に距離を置きつつも密かに援助・支援している。
- 十臓の独断行動に怒ったドウコクから抹殺指令を受けるも、十臓の本当の目的を聞き、思いとどまる。この事を知って怒りを露わにするドウコクに対して「(自分を)斬り刻め、骨まで」と言い放ち、関係を更に悪化させた時期もある。
- ドウコクに燃やされかけた三味線の補修に必要な人間の男を捕らえるために人間界に赴くが、シンケンジャーとドウコクが差し向けたユメバクラの妨害に遭い失敗。それ以来、人間界をさまよっていたが「三味線の修復」と引き換えにアクマロに雇われる。アクマロには裏切られ攻撃を受けるが、ドウコクに助けられると同時に、ドウコク自らが体の一部で三味線を修復し、三味線は返還された。その後、六門船へ帰還するもドウコクはまだ川底に沈んでいた。再び人間界に赴くと、ユメバクラの一件で太夫の過去を知っているシンケンピンクに自ら斬られる事で「人間だった過去」を手放し、その際に一緒に斬られた三味線(=新佐)の嘆きの力を解放、ドウコクを復活させた。その後、人間界へ現れたドウコクに自らの意思で取り込まれた。
- 骨のシタリ(ほね - )
- ドウコクの知恵袋。イカのような頭部を持つ、比較的小柄な体格の外道衆。三途の川増水のための作戦を日々考えており、作戦に応じた外道衆を呼び寄せるなどの軍師的な役割を持つ。また、三途の川の深さを調べる役目もある。常に持っている杖は、隙間から人間界を覗き見たり、先端から電撃を飛ばして攻撃もできる。
- 怠惰なように見えて、物腰が軽く、飄々としていて全くとらえどころがないが、十臓の態度を訝しみ、志葉家にまつわる書物を探し彼がシンケンレッドにまつわる特有の力を伏せていたことを突き止めるなど、勘の鋭いところもある。また、多数のアヤカシと繋がりを持っていて、彼が連れてくるアヤカシも多い他、気性が荒く酒を飲んで暴れるドウコクや、他の外道衆と相性の悪い太夫の緩衝材的な面もある。戦闘力もシンケンゴールドを上回るほどに高い。
- 志葉家十八代目当主である薫の出現から、今までシンケンジャー側が攻め込んで来なかった理由と自身に命の危機が迫っていることに気づき、ドウコク復活の為に自身の命を半分削ることでアヤカシ・オボロジメに三の目を与えた。終盤、六門船ごと地上に侵攻したが、ドウコクが敗北するや否や船ごと三途の川に押し戻され、崩落する船の中で「三途でも泥の中でも生きることがあたしの外道さね!」と言い放ちながら、六門船もろとも三途の川へと沈んでいった。
- 『仮面ライダーディケイド』にも登場している。
- 腑破 十臓(ふわ じゅうぞう)
- 戦うことに貪欲な外道衆のはぐれ者。シンケンジャーの必殺技である兜・五輪弾を切り裂く程の剣の達人。武器は「裏正(うらまさ)」という名の両刃の妖刀だが、裏正が破損していた時期は「蛮刀毒泡沫(ばんとう どくほうまつ)」を使用していた。人間の姿に戻ることもでき、それ故にドウコクの完全な支配下に置かれることもない。また、源太の寿司を気に入るという意外な一面もある。
- 元は人間だったが、強さと戦いを求めて生きたまま外道へ堕ち三途の川を渡った後、異形の姿となり次元の隙間を長い間さまよっていたらしい。外道に堕ちてもなお、戦いへの飢えは満たされず、丈瑠こそが裏正と自分に見合う相手と認め、剣士として立ち合いを望む。また、丈瑠にかつて死病に侵されていた我が身を見限って外道になった経緯、そして目的があくまで「強い者と骨の髄まで斬り合う事」だと語った。
- 志葉家当主が受け継ぐ外道衆を完全に葬ることができるモヂカラの存在を知っていながら黙っていたことが、シタリを通じてドウコクの知るところとなり、怒りを買ったが、それも全く意に介せず、ひたすらシンケンレッドとの勝負に執着し続ける。その強い執着から、仲間でさえ気付かず、丈瑠自身も目を背けていた丈瑠の変化を誰よりも早く見透かした。
- そしてレッドとの立会いで瀬戸際まで追い詰めたが、レッドの捨て身の太刀に裏正を折られて敗北し海に落ちる。その後は一時的に行方不明となるが太夫に発見され、「裏正の修理」と交換条件でアクマロに雇われることになった。
- 実は裏正は、アクマロが殺害した十臓の家族の魂を閉じ込めて造ったものであり、アクマロはその裏正と、人と外道の間にいる十臓こそが「裏見がんどう返しの術」を発動できると考えていたが、十臓は裏正の正体に気付いていながら、二百年も人を斬り続け、心からの外道になっていた。術の発動は失敗し、十臓に斬られたアクマロは「あんたさんこそ、本当の外道」と評した。
- 影武者である事が発覚した丈瑠に最後の決戦を挑み、昼夜を分たぬ激烈な斬り合いの果てに敗北。丈瑠の周りに駆け付けた仲間たちを見るも更に斬り合いの快楽を追い求めようとするが、左足に刺さった裏正に宿る妻の魂に引きとめられ、噴き上がる火柱の内に消え去っていった。十臓が消えた後には裏正一振りのみが残ったが、丈瑠たちが仲間としての絆を再確認する様子を見届けるように消滅した。
- はぐれ外道故か命は一つしか持っていなかったようで、二の目となることはなかった。
- 両刃の刀を難無く抜く、血祭ドウコクとまともに鍔迫り合いをしても譲らない、など剣の扱いはかなりのもの。なお裏正は両刃ではあるが、本来逆刃であるはずの峰側の刃が本性であり、普段は鍔側の刃で斬り合うが、シンケンレッドや血祭ドウコクなど難敵と立ち合う際には峰側の刃を用いる。
- 筋殻アクマロ(すじがらの-)
- 第28幕から登場。三途の川の底に眠っていた謎の外道衆で、ドウコクの「夏の力」により復活し、六門船に姿を現す。ドウコクやシタリさえもその存在を知らなかったが、「かつて、シンケンジャーと言えばもっと強く…」との台詞から以前のシンケンジャーとは戦闘経験がある様子。ドウコクに対しては低姿勢で接してはいるが、独特の公家言葉でしゃべる端々には傲慢さが伺え、この性格でシタリはあまり彼のことをよく思っていない。人間界への攻撃や作戦立案も独自に行っており、従属しつつも距離を置いていたが、人間界をさまよっていた十臓と太夫を仲間に雇うなど水面下で暗躍しながら、第40幕にてドウコクに対し反旗を翻すに至る。
- ドウコクらに知られていないアヤカシを配下に多数持つ他に、特殊な紙を切ることで「切神」(折り紙がモチーフの折神に対し、紙切りがモチーフ)と呼ばれる怪物を生み出すことができる。
- 策略家であるが、戦闘力は高く、ドウコクに及ばぬもののかなりの実力者。自分の手を4本の鉤爪に変えた格闘戦(この鉤爪は切神作成にも使用される)、蹴鞠による中・遠距離攻撃、刃のついた笏による斬撃や電撃など多彩な攻撃技を持つ上に、二の目で巨大化した時はサムライハオーのモヂカラ大弾円をエネルギー光弾として跳ね返すほどの耐久力も持つ。
- 「地獄を見たい、感じたい」という異常な願望を持っており、「裏見(うらみ)がんどう返しの術」[46]で地獄をこの世に顕現することが、彼の最終目的であった。そのために十臓に裏正を与えて外道に引きずり込み、二百年前から秘かに工作を進めていたが、成就を目前にして、利用していたはずの十臓に裏切られた挙句、シンケンジャーに倒されてしまう。しかし、二の目となり、サムライハオーに一刀両断にされた刹那、その痛みに地獄を見出し、歓喜の声を上げながら散っていった。
- アヤカシ
- 外道衆が送り込む怪物。ドウコクに対しては大将と呼ぶ者もいるが、部下というよりも同志タイプのためか、シタリや太夫にタメ口を効いたり、からかい半分でやって来てドウコクなどを怒らせるタイプが多い。また、内心ではドウコクの支配を良しとせず、反逆の機会を窺っている者や、アクマロの配下となっている者もいる。
- 一の目・二の目と呼ばれる2つの命を持ち、一の目である等身大で倒されても二の目で復活し、巨大化する(アヤカシから仮面ライダーに変貌したチノマナコは例外)。全てのアヤカシに共通して、各自が2種類のモチーフを組み合わせた外見(例:カゲカムロは鎧兜と大きな笑い顔)をしている。ただし、従来のシリーズと異なり、生物・無機物・現象とモチーフには統一性がない。その行動パターンはほとんどが過去と差異がなく、シンケンジャーは文献により打開策を見出すこともあるが、人間社会には別の名前の妖怪・物の怪として(ただしアヤカシ自体ではなくその被害者を指す場合もある)伝えられているもよう(詳細は#放映リストの各怪人のリンク先を参照)。また、第46幕ではシタリの命がけの助力によって、三の目も発動している。『電子戦隊デンジマン』のベーダー怪物に似た左右非対称の者も多い。
- ナナシ連中(-れんちゅう)
- 外道衆の戦闘員。ドウコクの怒りに呼応し、三途の川の積み石のスキマから際限無く発生する。シリーズの戦闘員では珍しく巨大戦用の巨大なサイズの大ナナシ連中や飛行タイプの大空ナナシ連中も存在する。武器は剣[47]、弓、槍などさまざま。幾度かナナシ連中と大ナナシ連中がほぼ同時に出現したことがある。鉄砲を使うナナシ鉄砲隊や大筒を使う大ナナシ大筒隊も存在する。
- 『仮面ライダーディケイド』にも登場している。
- ノサカマタ
- 第23幕から登場した鯱を思わせる姿をしたアヤカシ。腕がない代わりに巨大な口をもったアヤカシで、口からはエネルギー弾を放って敵を攻撃する。巨大なサイズの大ノサカマタもいる。
- スス木霊(-こだま)
- 第11幕から登場した、六門船にいるススワタリのような小さな妖怪。六門船を大きく揺らすと天井から大量に落ちてくる。他人の言葉の語尾を繰り返す習性があり、よく太夫が爪弾いた三味線のメロディを口ずさんでいる。
- 1匹だけ、ドウコクに投げ飛ばされた弾みで人間界へ出てきた所を太夫に拾われており、以来、常に行動を共にしていたが、第48幕の太夫の死後にドウコクに踏み消された。
- 『仮面ライダーディケイド』にも登場している。
シンケンジャーの装備・戦力[編集]
共通装備(ゴールドを除く)[編集]
- ショドウフォン
- シンケンジャーが持つ変身アイテム。通信などに使用する「携帯モード」と、文字を書くことでモヂカラを発動させる「筆モード」の2形態に変形できる。「一筆奏上(いっぴつそうじょう)!」という掛け声と共に、「筆モード」で受け継いだモヂカラを宙に書き、それを身に纏うことにより変身する。「携帯モード」では、一般の携帯電話と同様の機能(写メール、ワンセグ、アプリケーションゲーム等)が使える。
- 300年前のものは赤色の部分が黄土色[48]であるなど、現代のものとはデザインが少し異なり、日下部彦馬はその黄土色のショドウフォンを使う。
- シンケンマル
- シンケンジャー全員が腰に帯びている鞘のない刀。秘伝ディスクの力によりモヂカラで強化して使用できるほか、折神の操縦桿にもなる。5人全員が技ディスクを使うことにより、連続攻撃をする「螺旋の太刀」や同時に攻撃する「五重の太刀」といった技を使用できる。また、また、4人以下、あるいはゴールドとの合体技も発動できる。「刀」の文字や召喚の意思により、変身前でも出現・使用が可能。
- 鍔の部分はプラキシノスコープになっており、秘伝ディスクを回転させることにより、ディスクに描かれた模様がアニメーションとなる。
- 鍔にスーパーディスクをセットし、刀部分にインロウマルをセットすることで「スーパーシンケンマル」へとパワーアップする。この状態ではインロウマルにディスクをセットすることで技が発動する。
- インロウマル
- 印籠型のパワーアップツール。歴代のシンケンジャーが全ての折神の力をひとつに集めるために制作していたもので、天幻寺に保管されていた。源太の技術と「真」のモヂカラ、そして全ての折神の力を結集することにより完成する。秘伝ディスクを解析することもでき、セットしたディスクの種類を音声で知らせてくれる。シンケンレッド以外の人物も使用可能であり、劇中ではゴールドを除く全てのシンケンジャーが使用した。
- スーパーシンケンジャー
- インロウマルを用いて全ての折神の力を纏った姿。この時使用者は襟に金の縁取りが成された白い陣羽織をまとう。劇中での呼び方は「スーパーシンケン○○(各自の色が入る)」。飛躍的に戦闘能力が増し、単独でアヤカシを圧倒することもできる。「真・火炎の舞」「真・猿回し」のように各自の技の頭に「真」が付いた強化技を使用できる。インロウマルは1個しかないために、スーパーモードになれるのは使用者のみである。
- キョウリュウマル
- シンケンマルが恐竜ディスクによって変化した生ける刀。詳細は劇場版を参照。
- ハイパーシンケンジャー
- キョウリュウマルを用いて恐竜ディスクの力をまとった姿。使用者は襟に金の縁取りが成された赤い陣羽織をまとう。呼び名は「ハイパーシンケン○○」だが、劇中ではその名で呼ばれたことはない。キョウリュウマルは使えるが、インロウマルのような独自の強化必殺技はない。
- 主にクサレ外道衆との戦いに使用され、劇中ではレッドとグリーンが実際に使用。スーパーシンケンジャーとの併用が可能。
- スキマセンサー
- 志葉当家に設置してある「受」のモヂカラが宿った鈴とおみくじで出来ているセンサー。
- 外道衆が隙間から現れると外に仕掛けられた「諜」の端末から電波を受けて本家の物が激しく鳴り、出てきたおみくじ棒の番号から居場所を地図で特定してシンケンジャーがそこへ向かう。外道衆がシンケンジャーをおびき寄せる目的で意図的に「諜」の端末を反応させたことや、隙間から逃げる外道衆に手近の「諜」の端末を投げつけ付着させることで発信機代わりに使ったこともある。
秘伝ディスク[編集]
秘伝の技により特殊な力が折り込まれたディスク型のアイテム。主にシンケンマルにセットし回転させることにより能力を発揮する。使用時以外はシンケンジャーのベルトのバックルに収納される。志葉家には多くの秘伝ディスクが受け継がれていたが、そのほとんどが散逸し行方不明になっていた。
- 共通ディスク
- 全員が持つ黒いディスク。普段はシンケンマルにセットして鍔として機能し、シンケンマルを専用武器に変化させることもできる。
- 技ディスク
- 折神の力やモヂカラのエネルギーが折り込まれたディスク。それぞれ色やデザインと発動させる能力が異なる。各々のモヂカラで武器を強化することができ、折神の力が折り込まれたものは下記の技の使用時以外、後述の専用武器にセットして使用する。
- 獅子ディスク:レッド専用。獅子折神の「火」の力が折り込まれている。「火炎の舞」という技を発動させることができる。
- 龍ディスク:ブルー専用。龍折神の「水」の力が折り込まれている。「水流の舞」という攻撃技や、「水の幕」という視界遮断及び緊急脱出用の技を発動させることができる。
- 亀ディスク:ピンク専用。亀折神の「天」の力が折り込まれている。「天空の舞」という技を発動させることができる。
- 熊ディスク:グリーン専用。熊折神の「木」の力が折り込まれている。「木枯らしの舞」や「木の字斬り」といった技を発動させることができる。
- 猿ディスク:イエロー専用。猿折神の「土」の力が折り込まれている。「土煙りの舞」や「土の字斬り」「猿回し」といった技を発動させることができる。
- 雷撃ディスク:「雷」の力が折り込まれている。「雷電の舞」という技を発動させることができる。レッドが所持しているが、誰でも使用できる。
- 寿司ディスク:ゴールド専用。「光」の力が折り込まれている。「百枚おろし」や「千枚おろし」という技を発動させる為に使用。
- シールドディスク(盾ディスク)
- 折神や侍巨人の操縦に使用される。ダイシンケンに「斬」のモヂカラを込めることもできる。
- 折神が収納されたディスク
- 使いこなすには他のディスクを使用する際の2倍以上のモヂカラを必要とする。収納された折神を呼び出して操縦することや、その折神をシンケンオーに侍武装させて操縦すること、烈火大斬刀を大筒モードに変形させることなどに使用される。
- 兜ディスク:兜折神が収納されている。折神が収納されたディスクの内、唯一現在の志葉家に残され受け継がれてきた。当初は丈瑠が所持しており、一時は茉子に渡されるが、紆余曲折を経て千明が所持することになる。
- 舵木ディスク:舵木折神が収納されている。舵木折神を釣り上げた流ノ介が所持する。ウォーターアローにセットしてヤミオロロの毒を浄化する雨を降らせることもできる。
- 虎ディスク:虎折神が収納されている。虎折神の呪縛を解き放った丈瑠が所持する。
- 烏賊ディスク:烏賊折神が収納されていたが、現在は収納されておらず後述のように烏賊折神は小さくなってゴールド寿司の屋台の水槽の中にいる。幼少の頃、丈瑠が約束と友情の証として源太に授けたもので、烏賊折神を召喚する際に使用される。
- 恐竜ディスク:恐竜折神の力が折り込まれたディスク。「夏の陣」(劇場版)で入手したものであり、その後もシンケンジャーが所持している。
- 牛ディスク(折神獣ディスク[49]):牛折神の力を制御する為のディスク。「王」のモヂカラが折り込まれており、牛折神をモウギュウダイオーに変形させることもできる。
- スーパーディスク
- シンケンジャーをスーパーシンケンジャーにパワーアップさせるためのディスク。スーパーシンケンマルの鍔として機能する。
- 侍合体ディスク
- 「合」のモヂカラが込められたディスク。「折神大変化」による折神の巨大化などの手順を踏まずに、シンケンオーへの合体を可能にする。
- 超侍合体ディスク
- 「超」のモヂカラが込められたディスク。折神の収納された秘伝ディスクが無い場合でも、その折神を呼び出すことが可能で、テンクウシンケンオーへの合体に用いられる。
- 真侍合体ディスク
- 真侍合体をさせるためのディスク。ダイカイシンケンオーの操縦にも用いられる。折神の収納された秘伝ディスクが無い場合でも、その折神を呼び出すことが可能。
- 全侍合体ディスク
- 「全」のモヂカラが込められており全侍合体を行うことができる。牛ディスクと共に牛折神の車輪を構成しており、双方のディスクに込められたモヂカラ及び見た目が良く似ている。
- 最終奥義ディスク
- スーパーモウギュウバズーカにセットして使用するディスク。「外道覆滅」などの技を使用可能にする
- 白ディスク
- 白地の何も記されていないディスクで、逆文字を書き込むことによりシンケンマルでの再生が可能となる。再生すると書き込まれたモヂカラが増幅されて発動する。
- 捕ディスク:野生化した舵木折神を釣り上げるために「捕」のモヂカラを込めたディスクを釣竿のリールに取り付けて流ノ介が使用した。捕獲に成功した後は舵木折神を宿らせて舵木ディスクとなった。
- 反ディスク:ヒトミダマに操られた流ノ介を解放するために丈瑠が使った「反」のモヂカラを込めたディスク。虎折神にも使用して呪縛を解き、虎ディスクになった。
- 活ディスク:「活」のモヂカラを込めたディスク。海老折神にモヂカラを与えるために使った。ことはと源太以外の4人が使用。
- 王ディスク:牛折神の力を制御する為に作られたディスク。「王」のモヂカラがこめられており、榊原ヒロ自身が作ったものとヒロにモヂカラに合わせて彼の父が作ったものの2種類がある。ヒロが作ったものは牛折神の制御に失敗、ヒロの父親が作ったものは牛折神の制御に成功し、牛ディスクとなった。
- 砕ディスク:「砕」のモヂカラを込めたディスク。榊原藤次が暴走した牛折神を破壊する為に用意したものだが使用されることはなかった。
- 双ディスク:最終幕で丈瑠に託された丹波の得意とする「双」のモヂカラをこめたディスク。同じものをもう1つ作り上げる力を持ち、烈火大斬刀をもう一振り出現させた。
- 志葉家のモヂカラ(火人火[50])ディスク
- 赤いディスクに志葉家の家紋が記されており、その上に文字が書かれたディスク。第48幕・最終幕で薫が渾身の力で作成した。そのモヂカラは破壊的であり、威力にディスクが耐えられないため、使用できるのは一度きりである。
- 2枚作成され、1枚目は丈瑠が使用しダメージを与えたものの、ドウコクを倒しきれずディスクが全壊。
- 2枚目は流ノ介が使用し、ドウコクの一の目に止めを刺した。
専用武器[編集]
- 烈火大斬刀(れっか だいざんとう)
- シンケンマルが変化したレッド専用の巨大な刀。烈火の刃で敵を斬る「百火繚乱(ひゃっかりょうらん)」という技を使用できる(劇中で技名を呼んだことはない)。大筒モード時は5枚の技ディスクをセットすることにより、変形時に使用したディスクに収納された折神を模したエネルギー弾を打ち出す必殺技(兜ディスクは「兜・五輪弾」、舵木ディスクは「舵木・五輪弾」、虎ディスクは「虎・五輪弾」、烏賊ディスクは「烏賊・五輪弾」)を使用することができる。基本的にレッド一人(まれにその回の中心となったメンバーと2人)で撃つという、この手の武器では珍しい撃ち方になっている。ちなみにブルーがゲストキャラと2人で使用したことやゴールドが中心でレッド以外の5人で使用したこともあり、一度だけ仮面ライダーディケイドが使ったこともある。但し、ディケイドは大筒モードではなく、刀として使用している。
- 常人では振り回すのが困難なほどの大きさであり[51]、その大きさから敵の飛び道具に対する盾として使用することもしばしばである。
- 最終幕では、双ディスクの力により二刀流を披露した。
- ウォーターアロー
- シンケンマルが変化したブルー専用の弓。水の矢を連射する「明鏡止水(めいきょうしすい)」という技を使用できる。
- へブンファン
- シンケンマルが変化したピンク専用の扇。無数の風の刃で敵を切り裂く「迫力満天(はくりょくまんてん)」という技を使用できる。
- ウッドスピア
- シンケンマルが変化したグリーン専用の長槍。モヂカラを込めることで柄の長さを変えることができる。「木の葉隠し」や木の葉を纏って槍を回転させながら敵を薙ぎ払う「大木晩成(たいきばんせい)」という技を使用できる。
- ランドスライサー
- シンケンマルが変化したイエロー専用の大型手裏剣。土煙を帯びたスライサーを投げて敵を吹き飛ばす「奮闘土力(ふんとうどりょく)」という技を使用できる。
- モウギュウバズーカ
- 第38幕から登場した牛折神の力を秘めたバズーカ砲。榊原家によって作られたもので、主にスーパーシンケンレッドが使用する。使用時には最終奥義ディスクをセットしその威力を高めている。またスーパーシンケンマルをセットし、最終奥義ディスクをインロウマルにセットすることで「スーパーモウギュウバズーカ」へとパワーアップし、「外道覆滅(げどうふくめつ)」という必殺技を放つことが可能。さらに「大」のモヂカラを込めることで巨大化し、モウギュウダイオーの武器となる。
シンケンゴールド専用装備[編集]
- スシチェンジャー
- 寿司のシャリを模した折り畳み式携帯電話型の変身ツール。電子メールを打つ要領で、電子モヂカラを発動させる。これに寿司ディスクをセットして「一貫献上(いっかんけんじょう)!」の掛け声と共に変身する。また、「999」+「通話」ボタンを押して烏賊ディスクをセットする事で烏賊折神、「000」+「通話」ボタンを押して海老ディスクをセットすることで海老折神の召喚にも使われる。ショドウフォンと通話が可能で、着信音やボタン確認音には三味線の音色が使われている。また、モヂカラのプログラミングにも使われ、海老折神・ダイゴヨウ・インロウマルの作成にも用いられた。
- 通常、源太は左手で扱う。
- 寿司ディスク
- シンケンゴールドが変身時に使用するディスク。曲線部分を折りたたんで寿司ネタのようにしてスシチェンジャーにセットする。サカナマルの鍔としても機能する。
- サカナマル
- シンケンゴールドの専用剣で秋刀魚[52]のような鞘と柄、反りが無くやや短めの刀身を持ち、腰の後ろ側に水平に携帯する。ゴールドはこれを居合術や逆手持ちでの攻撃に使用、鞘は頑丈に造られていて防御や、打撃武器として使用できる。また寿司ディスクをセットして、連続斬撃で敵を切り刻む「百枚おろし」という必殺技を繰り出す。シンケンマル同様、折神や侍巨人の操縦桿にもなる。
- 海老ディスク
- 海老折神およびダイカイオーを操るためのディスク。これまで登場した秘伝ディスクと異なり、海老の描かれた海老折神面とダイカイオーの顔が描かれたダイカイオー面のリバーシブルになっている。
- ダイゴヨウ
- 詳しくは侍巨人の項目を参照。
- 助太刀ディスク・攻撃ディスク
- 共にダイゴヨウの攻撃用のディスクで、それぞれ「光」と「回転」の属性を持っている。
折神(おりがみ)[編集]
本来ならば池波家以下侍四家がそれぞれ各一体ずつ、志葉家が残る折神を所有していたが、長い戦いの間に行方不明・譲渡などを繰り返し、主軸折神の他には一体しか残っていなかった。
何時何処で誕生したのか明らかにされていないが、源太が折神を「モヂカラのプログラム」と解釈している事から、数多い文字の組み合わせを具現化する事で生成されると思われ、過去に解析に成功した者が何人かいることが明言されている。
操縦席は折神を象徴する文字の掛軸(後述の侍巨人ではシンボルマーク)が左右に貼られた金の屏風を背後に置き、兜を模した台座が各配色で前方に設置されている。操縦は台座にシンケンマルを刺し込んで起動し、必殺技或いは離脱時に抜く。
殆どは人間の言葉を話す事が出来ない(もしくは人前で発言していない)が、各自明確な意思を持つ。
- 主軸折神
- メインメンバー5人がそれぞれ襲名と共に所持。
- 普段は小さなエンブレムの形で携帯され、「大」のモヂカラを注ぎ込むことにより「折神大変化」して巨大な動物の姿に変わる。また、巨大時でも任意に姿を切り替えることにより、臨機応変に攻撃や回避を行う。
- なおこの形態でも手乗りサイズの動物形態に変形ができ、探査・追跡・牽制として使用できる。基本的に常日頃仕舞われていると言う訳ではなく、劇中では折神同士縁側等で戯れたりする姿が見られる。
- 獅子折神(しし おりがみ) / 火のエンブレム
- レッドが所有する獅子型の折神。エンブレム状態の形状は将棋の駒の形に近い五角形。猛スピードと口から吐く炎で戦う。必殺技は、秘伝ディスクを使うことにより、炎を纏い突撃する「五角大火炎」。
- 龍折神(りゅう おりがみ) / 水のエンブレム
- ブルーが所有する龍型の折神。エンブレム状態の形状は正六角形。空を飛び水のように自由自在に長さを変える。口から水流を吐く「龍瀑布(りゅうばくふ)」という技を使用できる。シンケンオーの兜「シンケンオーメット」もここに収容されている。
- 亀折神(かめ おりがみ) / 天のエンブレム
- ピンクが所有する亀(海亀)型の折神。エンブレム状態の形状は円形。防御力が高い。カッターのようなひれで攻撃。高速回転することにより台風や竜巻も発生させる。
- 熊折神(くま おりがみ) / 木のエンブレム
- グリーンが所有する熊型の折神。エンブレム状態の形状は正方形。大樹のような頑丈さで打たれ強い。突進攻撃が得意。
- 猿折神(さる おりがみ) / 土のエンブレム
- イエローが所有する猿型の折神。エンブレム状態の形状は正三角形。重力を無視した身軽さとパンチ攻撃が得意。
- 途中参戦折神
- 普段は秘伝ディスクに格納されている。上記のようなエンブレム変形機能は無く、小型化もしない。共通して巨大な歯車を中心にボディが構成されたような外見をしており、その歯車に連動して様々なギミックが稼動する。
- 兜折神(かぶと おりがみ)
- カブトムシ(ヘラクレスオオカブト)型の折神。主要折神以外では唯一志葉家に残されていた。角のある頭部を回転させながら突進して攻撃することや、角の間の砲門からビームを発射することができる。メインカラーは橙色(オレンジ色)。
- 舵木折神(かじき おりがみ)
- カジキ型の折神。先代達の戦いで行方不明になっていたが、海をさ迷っている所を発見され、流ノ介により捕獲された。直剣状の吻(ふん)を使い体当たり攻撃をすることや、頬から「舵木魚雷」という弾丸を打ち出すことができる。メインカラーは水色。
- 虎折神(とら おりがみ)
- 虎(白虎)型の折神。先代達がドウコクを封印した際、隙間の地割れに挟まれ動けなくなったところをヒトミダマの術に取り込まれ傀儡となっていたが、丈瑠により「反」のモヂカラで解放された。四肢がドリルになっており、腹部のディスク型車輪で走行する。ドリルによる地中移動や突進攻撃のほか、高速走行により地割れを起こすこともできる。メインカラーは白色。
- 恐竜折神(きょうりゅう おりがみ)
- 恐竜(竜脚類)型の折神。初代シンケンレッド / 志葉列堂が残した初代秘伝ディスクに収納されていた。鋭い牙の噛み付き攻撃が武器。メインカラーは濃い赤色。詳細は劇場版の項を参照。
- 牛折神(うし おりがみ)
- 牛(と牛車)型の折神。300年以上前、初代シンケンジャーの誕生よりも昔に作られた元祖折神。モヂカラ発祥当時の研究による偶然の産物であり、後方のディスク型の車輪が回転すればするほどパワーを増していき暴走してしまうため、「角笛の山」に封印されていた。ヒロによりその封印が解かれたが、ヒロのディスクが不完全だったせいか敵味方関係なく暴走し、大ナナシ連中・シンケンオー・ダイカイオーも圧倒した。外道衆とシンケンジャーの争奪戦の末、シンケンジャーの新たな仲間となった。シンケンオーを牛車上に乗せて走行することが可能であり、後述のモウギュウダイオーへ侍変形する機能も持つ。メインカラーは赤色。
- シンケンゴールドが所持する折神
- 途中参戦折神の「烏賊折神」とこれを解析して新しく作られた折神「海老折神」の2体を所有。
- 源太が新規に作った海老折神は先代以前から使用していた他の折神と違い、烏賊折神のプログラムを解析した上で作られている為、烏賊折神の固有能力(手乗りサイズ〜巨大ロボット形態での伸縮機能等)を受け継いでいる。電子モヂカラを使用しているので古典的デザインの他の折神と違い現代に見合う立体的なデザインで、どの折神とも違う意図の内部構造で構成され、使用用途は幅広い。
- 普段は「ゴールド寿司」の観賞用水槽にて待機している。
- 烏賊折神(いか おりがみ)
- 烏賊型の折神。源太が幼少時に丈瑠から貰ったもの。分類として途中参戦の折神達と同じテーマの内部構造をしており、歯車をデザインの基本としている。
- 水中移動はまだ確認されていないが飛行能力を有し、「烏賊墨砲」で姿を隠した敵を着色して炙り出したり、張り付いた敵を足で締め上げたり殴りつけたりする他、冷気による攻撃もできる。志葉家を離れスシチェンジャーによって召喚されるようになってからは手乗りサイズでゴールド寿司の水槽にて漂い、源太から「イカちゃん」と呼ばれている。一度、海東大樹に盗まれてしまうが、ディエンドライバーとの取引きによって、無事に源太の元へ戻った。メインカラーは白色と藤色(薄い紫色)。
- 海老折神(えびおりがみ)
- 海老(ロブスター)型の折神。基本構造は完成していたが、当初は活動用のモヂカラが不足して動く事さえ出来ず、丈瑠・流ノ介・茉子・千明・源太の「活」のモヂカラを受けたことで他の折神のように戦闘に参加することが可能となった。当日はことはの誕生日であった為、平成21年の同じ日が誕生日となっている。
- 得意技は両手から強力なパンチを打ち出す「海老ばさみ」や円盤型の斬撃を打ち出す「太巻き光輪」。
- また「変」のモヂカラで後述のダイカイオーに侍変形が可能。
- 源太は「エビゾー」と命名したが流ノ介に「由緒正しい歌舞伎役者の名前を使うな!」と激怒された。なお、千明からは「エビちゃん」と呼ばれている。メインカラーは金色。
侍巨人[編集]
- シンケンオー
- 獅子折神、龍折神、亀折神、熊折神、猿折神の5体が「合」のモヂカラを受けて侍合体した侍巨人。初合体は第2幕。機械のロボットではなく生命体に該当する。武装は鉄も斬れる特殊合金製の巨大な日本刀「ダイシンケン」と特殊合金製の円盾「秘伝シールド」(シールドディスクと同型)。合体を一時的に解いたり合体したまま折神を変形させることで柔軟な攻撃も可能で、獅子折神の口から炎を吐く「獅子・火炎哮」、龍折神を収縮させてジャンプする「龍・昇り脚」、亀折神を分離させて攻撃する「亀・天空拳」、猿折神を分離して熊折神で蹴飛ばす「熊・三角蹴り」といった技も使用できるほか、両腕をエンブレムに戻した文字からビームを撃つこともできる。必殺技は、操縦者がシンケンマルを振りかざし、これと連動して「斬」のモヂカラを込めたダイシンケンで斬りつける「ダイシンケン・侍斬り」。発動には必ず5人そろっている必要はなく、第13幕では茉子とことはのみで発動した。後に、『合』と書かれたディスクをインロウマルにセットすることでも運用できるようになった。最終幕では6人が生身で発動した。『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオキング以降の初期合体ロボ(もしくは、合体巨人)は敗れたり分離することが多かったが、シンケンオーの状態から敗れたり分離したことは一度もない(ただし、最終幕では大破寸前に追い込まれた)。
- カブトシンケンオー
- シンケンオーが兜折神を侍武装した侍巨人。武装は角の間と兜折神の角を吹返し[53]として展開した部分の砲門とダイシンケンで、砲門からビームを連射する「兜砲」という技を使用できる。必殺技は、頭部の角を閉じて回転させ、そこから集約させたエネルギー弾を打ち出す「兜大回転砲」。
- カジキシンケンオー
- シンケンオーが舵木折神を侍武装した侍巨人。武装はナギナタモードに変化させたダイシンケン(反対側にも刀身があるS字型の形状)と舵木魚雷。必殺技は、頭部に合体させたダイシンケンに「斬」のモヂカラを込め、体ごと振り下ろして斬りつける「舵木一刀両断」。
- トラシンケンオー
- シンケンオーが虎折神を侍武装した侍巨人。合体時に尻尾のパーツが前立て[54]になる。武装はダイシンケンと背中にある4本のドリル。必殺技は、突進して敵をドリルで破砕する「虎ドリル突撃」。
- イカシンケンオー
- シンケンオーが烏賊折神を侍武装した侍巨人。武装は烏賊折神の頭部が変形して右腕に接続した槍と足の一部が変形して左手に持つシールド。残りの足パーツは背中に接続される為、これまでの侍武装の中では唯一、シンケンオーの兜を外さない。連続刺突で攻撃する「烏賊槍ぶすま」とシールド中央部から発射する冷気で敵を凍らせる「烏賊冷凍」という技を使う。必殺技は背部パーツから雷を集めて穂先を伸ばした槍に「斬」のモヂカラを込めて、上から斬りつける「槍烏賊一閃(やりいか いっせん)」。
- キョウリュウシンケンオー
- シンケンオーが恐竜折神を侍武装した侍巨人。詳細は劇場版の項を参照。
- ダイテンクウ
- 兜折神、舵木折神、虎折神の3体が「合」のモヂカラを受けて侍合体した鳥型の式神[55]。武器は両翼の兜折神と舵木折神から放つビーム。空中戦だけでなく、地上支援攻撃もこなす戦闘攻撃機的存在。必殺技は、高速で体当たりする「ダイテンクウ大激突」。このダイテンクウを1つの巨大ロボとした場合、シリーズでも珍しい、「合体しても人型になれない」ロボである[56]。シンケンオーの背中にドッキングする形式で、後述のテンクウシンケンオーとなるが、シリーズ上類を見ない「敵怪人との合体」も可能。一度、流ノ介の機転(勘違い?)により、これを活用した作戦が勝機となったことがある。
- テンクウシンケンオー
- 流ノ介の発案(この完成により、流ノ介は“初めて”丈瑠から見直された)によるぶっつけ本番で、シンケンオーとダイテンクウが「超」のモヂカラを受けて超侍合体した侍巨人。シンケンオー単体では出来なかった飛行を可能にしている。武装はダイシンケンで、秘伝シールドは使用しない。左右の翼を敵にぶつけての攻撃も出来る[57]。必殺技は空高く飛翔し、ダイシンケンに「斬」のモヂカラを込めて急降下しながら斬りつける「ダイシンケン・天空唐竹割り」。後述のようにチャンバラを意識した作品であるためか、強化合体しても剣術を必殺技とする珍しいケースとなっている。当初はゴールド以外の5人がいないと運用できなかったが、後に、『超』と書かれたディスクをインロウマルにセットすることでも運用できるようになった。シリーズ初の8体合体ロボである。
- ダイカイオー
- 海老折神が「変」の電子モヂカラを受けて侍変形した侍巨人。ゴールドが単独操縦する。操縦席の海老ディスクを回転させることで東・西・南・北の電子モヂカラを持つ4形態に変形(正確にはフェイスチェンジ)が可能[58]。 変形後、それぞれの形態にちなんだセリフを発する。
- ダイカイオーヒガシ
- 海老ディスクが「東」を示し、「光」を電子モヂカラに変換した形態。セリフは「とぉー(東、トウ)とぉー!ヒガシ!!」。武器を用いず、格闘戦を得意とするダイカイオーの基本形態。ただし、必殺技である連続パンチ「海老ばさみ本手返し」では巨大なハサミを武装する。
- ダイカイオーニシ
- 海老ディスクが「西」を示し、「風」を電子モヂカラに変換した形態。セリフは「おっしゃー(西、シャー[59])!ニシ!!」。海老折神の尾ひれ及びダイカイオーの腰パーツが分離した扇で相手の攻撃を受け流す回避形態。
- ダイカイオーミナミ
- 海老ディスクが「南」を示し、「熱気」を電子モヂカラに変換した形態。セリフは「なん(南、ナン)と!ミナミ!!」。海老折神の触覚部分が分離した刀の二刀流による隙のない攻撃を得意とする。必殺技は「海老刀大名おろし」。
- イカダイカイオー(ダイカイオー+烏賊折神)
- 海老ディスクが「北」を示し、烏賊折神を侍武装した形態。セリフは「キタ(北)キタキタキター!」。烏賊折神の頭部と足の一部で構成された長槍を武器にし、残りの足パーツは追加装甲として胸部に接続される。必殺技は「突」の電子モヂカラを込めた長槍で一撃必殺の刺突を与える「槍烏賊突貫(やりいか とっかん)」。
- ダイカイシンケンオー
- ダイカイオーとシンケンオーが真侍合体した巨人。武器はダイカイオーの二本の刀で、二刀流で敵を斬りつける「二天一流乱れ斬り」という技をもち、これだけでもアヤカシを倒すのに充分な威力を持つ(第27幕で千明とことはだけで戦った際にはアベコンベを倒している)。
- 必殺技は兜・舵木・虎・烏賊折神の合体した巨大バズーカ砲「イカテンクウバスター」から、「滅」のモヂカラを込めて全ての折神のオーラを纏った一撃を与える「折神大開砲」。発動には必ず6人揃っている必要もないが、大量のモヂカラを消費するため連続では使用できず、操縦者が少ない場合は体への負担がその分だけ大きくなるのが欠点(第25幕で丈瑠と源太の二人だけで使用したこともあるが、二人は大幅に体力を消耗してしまった)。頭部・上半身はダイカイオーがベースになっており、二号ロボの頭部がベースになるのは稀である。全員揃っていなくても合体可能な点も珍しい。ただし合体には必ずスーパーシンケンジャーがいなくてはならない(スーパーモードになるのは誰でも可)。
- ダイゴヨウ
- 第27幕の一件から一時的に寿司恐怖症で変身できなくなった源太が、自分の代わりに戦う存在として、ゴールド寿司の提灯に「侍」の電子モヂカラを込めて製作した小型の侍巨人(折神と誕生経歴は同じだが微妙に製造意図が異なる)[60]。提灯と十手といった岡っ引き[61]をイメージしてつくられ、変形能力は無いが分割機能があり手持ち装備として使用できる。装備時の技は十手に力を集中して繰り出す「ダイゴヨウ十手打ち」。海老折神同様に烏賊折神解析の発展形である為、烏賊折神の飛行能力を持つ(大変化後は未確認)。伸縮については「大」のモヂカラを込めた外部入力コマンド「ダイゴヨウ大変化」によって通常サイズの侍巨人として機能する。
- 他の折神とは別にあらかじめ多くの言語を喋るようにプログラミングされ、侍たちのセリフから誕生から時間が経つにつれボキャブラリーも増えている模様(他の面々も自我を持つが基本的に音声を発しない)。いわゆる機械のロボットではなく人工生命体と呼べるものに該当する。
- 手刀による格闘戦を主体とし、内部に秘伝ディスクを収納することもできるが、ディスクが詰まると動けなくなる。身体を発光させて敵の目を眩ませる「ダイゴヨウ大点灯」、全身を回転させて攻撃する「ダイゴヨウ大回転」といった技を持ち、必殺技は秘伝ディスクを乱射する「秘伝ディスク乱れ撃ち」。また蛇腹状の腹部を縮めて回避も可能。
- シンケンダイゴヨウ
- 獅子以外の主軸折神と侍合体した巨人。ことはがシンケンオーへの侍合体の最中にダイゴヨウ大変化を掛けてしまい、おまけに間違えて「侍合体」と言ってしまったことでダイゴヨウが獅子折神を弾き飛ばしてしまい、本来獅子折神が入るべき部分にダイゴヨウが入ってしまったことで偶然誕生した[62]。
- 後に一度だけ、千明の「なんか、よう分かんねえ合体!」という掛け声で家臣4人とダイゴヨウの合意での合体が行われた。
- ダイシンケンは装備していないが本来両腕になるはずの十手が武装となり、シンケンオー同様に各折神の技も使用可能。必殺技は十手を敵に向かって投げる「十手一直線」。
- モウギュウダイオー
- 牛折神が侍変形した巨人。主にレッドが操縦する。牛折神のパワーをそのまま引き継いでおり、装甲や腕力もこれまでの侍巨人を上回る。武器は両肩の9連装砲・猛牛砲と右腕に持つバルカン砲で、牛ディスクによって操縦される。必殺技は脚部から蹴り上げて頭部にセットされた牛ディスクと右腕のバルカン砲から「猛」のモヂカラを込めて放つ「猛牛大回転砲」。「大」のモヂカラを込めて巨大化させたモウギュウバズーカを使う事もある。
- サムライハオー
- 恐竜折神を除く11体の折神が全侍合体した最大にして最強の巨人。人型を形成する部分よりも、それを載せる台座と後背部の方が巨大という合体ロボットとしては非常に珍しい形状をしている(立仏像の光背に似た構造)。この奇異なデザインは元のモチーフが「二人羽織」である事に由来しており、歩行ではなく台座ごと滑って移動する。
- 命名は流之介による。両腕の虎ドリルによる突撃、背部の海老ばさみによる攻撃、ダイシンケンによるダイシンケン覇王斬りなど様々な攻撃手段を持つ。必殺技は11体の折神のモヂカラを凝縮し、後背部の頂点(ロボの後頭部)の牛ディスクからオーラを放つ「モヂカラ大弾円(- だいだんえん)」。また、恐竜折神を武装して放つ「12折神・大侍斬り」という技も使用したことがある。なお、かなり巨大な大きさのため当初はあまり活発な動きはしなかったが第41幕で初めて(CGによるものとは言え)素早い動きと飛行シーンが登場した。このとき、縦に回転しながらダイシンケンを振り下ろす「ダイシンケン・大回転斬り」という技を使用した。
キャスト[編集]
志葉丈瑠役の松坂桃李や谷千明役の鈴木勝吾にとって、本作が本格的なドラマ・TVデビューとなる一方[7]、池波流ノ介役にミュージカル『テニスの王子様』などの相葉弘樹、白石茉子役に映画『GOTH』の高梨臨、梅盛源太役に映画『フレフレ少女』などに出演した相馬圭祐といった演技経験者、花織ことは役にアイドリング!!!メンバーとして多方面で活動していた森田涼花など、既に活躍中の若手も加わるラインナップとなっている。
また、個々の個性や特技も役に反映されており、森田涼花が京都出身であることから役の話言葉も標準語から京都弁に変更され、書道5段の腕前を持つ高梨臨は作中でも達者な筆使いを披露している[63]。戦隊をまとめる日下部彦馬役には、「和」を志向する作風に合わせ時代劇の名優である伊吹吾郎が配された。
敵組織では、首領である血祭ドウコクの声に『五星戦隊ダイレンジャー』でシャダム中佐として顔出しの幹部を演じた西凜太朗、腑破十臓の声及び人間体に『仮面ライダー555』や『Sh15uya』で印象深いキャラクターを演じた唐橋充がそれぞれ配され、第25幕では薄皮太夫の声を演じる朴璐美が外道に堕ちる前の姿である薄雪を自ら演じている。筋殻アクマロの声には80年代から90年代の人気アニメキャラクターを多く演じたベテラン声優の堀川りょうを起用した。近年の戦隊は、「女性幹部のみが顔出しで、その他男性幹部が着ぐるみ」というパターンが多かったが、本作では、男性である十臓のみが顔出しで、その他は着ぐるみという珍しいパターンになっている。
前作『ゴーオンジャー』では専属のナレーションはなかったが、シリアス感を出し、重厚感を出すためナレーションを導入。ナレーションを務める宮田浩徳は、同シリーズ3作目のナレーション担当となる。
世襲の戦隊ゆえゲストでしばしば登場する「先代のシンケンジャー」にはスーパー戦隊OB、OGも何人か起用されている。初代シンケンレッドは『超力戦隊オーレンジャー』で三田裕司 / オーブルーを演じた合田雅吏、17代目シンケンレッドは『電磁戦隊メガレンジャー』で並樹瞬 / メガブルーを演じた松風雅也、先代シンケンピンクは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で真咲美希を演じた伊藤かずえがそれぞれ演じた。 第十二幕で登場したゲストキャラクター香奈は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』で巽マツリ / ゴーピンクを演じた柴田かよこが演じた。
レギュラー・準レギュラー[編集]
- 志葉丈瑠 / シンケンレッド(声):松坂桃李
- 池波流ノ介 / シンケンブルー(声):相葉弘樹
- 白石茉子 / シンケンピンク(声):高梨臨
- 谷千明 / シンケングリーン(声):鈴木勝吾
- 花織ことは / シンケンイエロー(声):森田涼花
- 梅盛源太 / シンケンゴールド(声):相馬圭祐
- 志葉薫 / シンケンレッド(声):夏居瑠奈
- 日下部彦馬:伊吹吾郎
- 丹波歳三:松澤一之
- ダイゴヨウ(声):遠近孝一
- 血祭ドウコク(声):西凜太朗
- 薄雪 / 薄皮太夫(声・人間):朴璐美
- 骨のシタリ(声):チョー
- 腑破十臓(声・人間):唐橋充
- 筋殻アクマロ(声):堀川りょう
- スシチェンジャー音声、インロウマル音声、ナレーション:宮田浩徳
ゲスト[編集]
括弧内は出演話数。
- 丈瑠の父:津田寛治 (1・12・33・46)
- 池波流三郎:加門良 (1)
- コージ:大川雅大 (3)
- マサト:萩原達也 (3)
- 良太:宮城孔明 (4)
- 花織みつば:重廣礼香 (6・41)
- 小松朔太郎:綱島郷太郎 (7・47)
- 香奈:柴田かよこ (12)
- 広樹:秋山悠介 (12)
- リチャード・ブラウン:ジョン・カミナリ (14)
- 海東大樹:戸谷公人 (20)
- 門矢士:井上正大 (21)
- 光栄次郎:石橋蓮司 (21)
- 光夏海:森カンナ (21)
- 鳴滝:奥田達士(21)
- 谷蔵人:菊池健一郎 (21)
- 籠城犯 サノ:並樹史郎 (21)
- 松宮義久:永嶋柊吾 (22)
- 浄寛:高橋元太郎 (23・24)
- 志葉烈堂:合田雅吏 (23)
- 新左:河野安郎 (25)
- 高橋恵里:松尾寧夏 (30)
- 山崎彩:内田もも香 (31)
- 坂井竜也:仲條友彪 (31)
- 榊原ヒロ:佐藤勇輝 (32・33)
- 榊原藤次:森下哲夫 (32・33)
- 白石衛:冨家規政 (34)
- 白石響子:伊藤かずえ (34)
- 松川新太郎:鯨井康介 (35)
- 東勘助:村上雄太 (35)
- 沢田晃一:横江泰宣(38)
- 沢田香:河村舞子(38)
- 沢田陽菜:春日香音(38)
- 十蔵の妻:押元奈緒子(42・43・47)
- 志葉雅貴 / 17代目シンケンレッド(声):松風雅也(45)
スーツアクター[編集]
- シンケンレッド、シンケンオー:福沢博文
- シンケンブルー:押川善文
- シンケンピンク:人見早苗、神尾直子
- シンケングリーン:竹内康博
- シンケンイエロー:橋口未和
- シンケンゴールド:岡元次郎
- 血祭ドウコク、ダイカイオー、サムライハオー:日下秀昭
- シンケンレッド(薫)、薄皮太夫:蜂須賀祐一
- 骨のシタリ:大林勝
- シンケンレッド、シンケンブルー、腑破十臓、筋殻アクマロ、アヤカシ、ナナシ連中:清家利一
- ダイゴヨウ:田中宏幸
- アヤカシ、ナナシ連中:中川素州、佐藤太輔、的場耕二
スタッフ[編集]
プロデューサーには、本シリーズに長らくサブプロデューサーとして携わった宇都宮孝明が初めてメインに昇格。脚本家は前作『炎神戦隊ゴーオンジャー』からは一新された。脇を固めるスタッフはメインライターに小林靖子、メイン監督に中澤祥次郎、キャラクターデザインに篠原保といった主力級の面々が揃えられた。他に演出陣では、第34話より長石多可男が『救急戦隊ゴーゴーファイブ』から10年ぶりに監督として復帰したり、終盤にはこれまでライダーシリーズでの活躍が主だった柴崎貴行が参加するなど前作『ゴーオンジャー』とは違ったメンバーも起用されている。劇伴音楽は、高木洋が戦隊シリーズを初担当[64][65]。
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、てれびくん
- プロデューサー:佐々木基(テレビ朝日)、宇都宮孝明・大森敬仁(東映)、矢田晃一・深田明宏(東映エージエンシー)
- 脚本:小林靖子、大和屋暁、石橋大助
- 音楽:高木洋
- 監督:中澤祥次郎、諸田敏、竹本昇、渡辺勝也、加藤弘之、長石多可男、柴崎貴行
- 撮影:松村文雄、大沢信吾
- キャラクターデザイン:篠原保
- 監督補:渡辺勝也(第34・35話のみ)
- 助監督:加藤弘之、安養寺工、荒川史絵、須上和泰
- MA・選曲:宮葉勝行
- MAオペレータ:小林喬、錦織真里
- 音響効果:阿部作二(大泉音映)、小川広美(東洋音響)(20話 - )
- プロデューサー補:郷田龍一( - 2話)、石川啓(15話 - )
- ラインプロデューサー:谷口正洋
- ラインプロデューサー補:青柳夕子
- アクション監督:石垣広文、竹田道弘(ジャパンアクションエンタープライズ)
- 技術協力:東映ラボ・テック、アップサイド、西華産業
- 特撮研究所
- 撮影:鈴木啓造、岡本純平
- 照明:安藤和也、関澤陽介
- 美術:松浦芳、長谷川俊介
- 操演:中山亨、田村卓海
- VFXスーパーバイザー:山本達也
- 特撮監督:佛田洋
- 制作:テレビ朝日、東映、東映エージエンシー
主題歌[編集]
オープニングテーマは『特捜戦隊デカレンジャー』などで主題歌を手掛けたサイキックラバーが務める。本作が戦隊主題歌2度目となり、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の佐藤健太以来17年ぶり史上5組目となる[66]。オープニングテーマとエンディングテーマを収録した主題歌CDは、2009年3月18日に付録のついた限定版(COCC-16236 定価1,575円)と通常版(COCC-16237 定価1,260円)が発売された[67]。オリコンのディリーランキングでは初登場4位、2009年3月30日付週間ランキングでは初登場6位となった[68][69]。
オープニングテーマ[編集]
- 『侍戦隊シンケンジャー』
- 音楽ゲーム・太鼓の達人シリーズの『12増量版』、pop'n musicシリーズの『18 せんごく列伝』にもカバーバージョンが収録されている。
エンディングテーマ[編集]
- 『四六時夢中シンケンジャー』
- 作詞:藤林聖子 / 作曲:高取ヒデアキ / 編曲:Project.R(籠島裕昌) / 歌:高取ヒデアキ(Project.R)
- 数え歌。第2幕から歌詞テロップが表示され、第8幕などの前後編の前編や、「一件落着」しないわだかまりが残った回は、2番の歌詞が使用される[70]。最終幕では使用されず、劇伴BGMとともにスタッフロールが流れ番組は終了した[71]。
- 『四六時夢中シンケンジャー 〜銀幕版〜』
- 作詞:藤林聖子 / 作曲:高取ヒデアキ / 編曲:Project.R(籠島裕昌) / 歌:シンケンジャーと高取ヒデアキ
- 第21-27幕で使用された劇場公開版のエンディングテーマ。第23・25幕では2番の歌詞が使用された。
- 上記の『四六時夢中シンケンジャー』を、主演俳優陣と高取ヒデアキで歌う。
挿入歌[編集]
- 『斗え! シンケンジャー』
- 作詞:高取ヒデアキ / 作曲:IMAJO / 編曲:Project.R / 歌:高取ヒデアキ(Project.R)
- 『侍合体! シンケンオー』
- 作詞:桑原永江 / 作曲:高木洋 / 編曲:Project.R(大石憲一郎) / 歌:串田アキラ
- 『どこまでもシンケンジャー』
- 作詞、作曲:高取ヒデアキ / 編曲:籠島裕昌 / 歌:高取ヒデアキ(Project.R)
- 『つらぬけ武士道』
- 作詞、作曲:高取ヒデアキ / 編曲:籠島裕昌 / 歌:小野田浩二
- 『一貫献上! シンケンゴールド』
- 作詞:YOFFY / 作曲:高木洋 / 編曲:Project.R(大石憲一郎) / 歌:YOFFY(Project.R)
- 『シンケン祭り』
- 作詞:藤林聖子 / 作曲、編曲:ジャック・伝ヨール / 歌:Sister MAYO(Project.R)
キャラクターソング[編集]
- 『シンケンレッド 一筆奏上』
- 作詞:藤林聖子 / 作曲、編曲:高木洋 / 歌:ヤング・フレッシュ、志葉丈瑠(松坂桃李)
- 『シンケンデイズ Never give up 道中』
- 作詞:藤林聖子 / 作曲、編曲:籠島裕昌 / 歌:谷千明(鈴木勝吾)
- 『はんなり めっちゃ武士道ガール』
- 作詞:藤林聖子 / 作曲:IMAJO / 編曲:川瀬智 / 歌:花織ことは(森田涼花)
放映リスト[編集]
本作品では話数を「第○幕」と表す。サブタイトルは全て漢字で、作中では1文字だけ赤文字で表記される。スーパー戦隊シリーズとしては珍しく、縦テロップ(漢字になっているところ)と横テロップ(ふりがな)が一緒になっている。()内は読み。轟轟戦隊ボウケンジャー以来3年ぶりに全てのサブタイトルに!マークや?マークがついていない。
登場怪人のリンク先は、モチーフとなった妖怪である[72]。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
2009年2月15日 | 第一幕 | 伊達姿五侍 (だてすがた ごさむらい) |
カゲカムロ(声:飛田展男) | 小林靖子 | 中澤祥次郎 |
2009年2月22日 | 第二幕 | 極付粋合体 (きわめつき いきな がったい) |
オオツムジ(声:郷里大輔) | ||
2009年3月1日 | 第三幕 | 腕退治腕比 (うでたいじ うでくらべ) |
ロクロネリ(声:長嶝高士) | 諸田敏 | |
2009年3月8日 | 第四幕 | 夜話情涙川 (よわなさけ なみだがわ) |
ナミアヤシ(声:戸部公爾) | ||
2009年3月15日 | 第五幕 | 兜折神 (かぶと おりがみ) |
ヤナスダレ(声:土田大) | 竹本昇 | |
2009年3月22日 | 第六幕 | 悪口王 (わるぐちおう) |
ズボシメシ(声:二又一成) | ||
2009年3月29日 | 第七幕 | 舵木一本釣 (かじき いっぽんつり) |
ヤミオロロ(声:梅津秀行) | 中澤祥次郎 | |
2009年4月5日 | 第八幕 | 花嫁神隠 (はなよめ かみかくし) |
|||
2009年4月12日 | 第九幕 | 虎反抗期 (とらの はんこうき) |
ヒトミダマ(声:石野竜三) | 渡辺勝也 | |
2009年4月19日 | 第十幕 | 大天空合体 (だいてんくうがったい) |
オカクラゲ(声:宇垣秀成) | ||
2009年4月26日 | 第十一幕 | 三巴大騒動 (みつどもえ おおそうどう) |
ウシロブシ(声:諏訪部順一) | 諸田敏 | |
2009年5月3日 | 第十二幕 | 史上初超侍合体 (しじょうはつ ちょう さむらいがったい) | |||
2009年5月10日 | 第十三幕 | 重泣声 (おもい なきごえ) |
ナキナキテ(声:納谷六朗) |
竹本昇 | |
2009年5月17日 | 第十四幕 | 異国侍 (いこくの さむらい) |
ハチョウチン(声:下山吉光) | 大和屋暁 | |
2009年5月24日 | 第十五幕 | 偽物本物大捕物 (にせもの ほんもの おおとりもの) |
ナリスマシ(演・声:大林勝) | 石橋大助 | 渡辺勝也 |
2009年5月31日 | 第十六幕 | 黒子力 (くろこの ちから) |
マリゴモリ(声:市来光弘) | 大和屋暁 | |
2009年6月7日 | 第十七幕 | 寿司侍 (すし さむらい) |
イサギツネ(声:沢木郁也) | 小林靖子 | 諸田敏 |
2009年6月14日 | 第十八幕 | 侍襲名 (さむらい しゅうめい) |
ヒャクヤッパ(声:鈴木千尋) | ||
2009年6月28日 | 第十九幕 | 侍心手習中 (さむらいごころ てならいちゅう) |
オイノガレ(声:桜井敏治) | 竹本昇 | |
2009年7月5日 | 第二十幕 | 海老折神変化 (えびおりがみ へんげ) |
ウタカサネ(声:斎賀みつき) | ||
2009年7月19日 | 第二十一幕 | 親子熊 (おやこ ぐま) |
ササマタゲ(声:星野充昭) チノマナコ[73](声:大友龍三郎) |
加藤弘之 | |
2009年7月26日 | 第二十二幕 | 殿執事 (との しつじ) |
ウラワダチ(声:ふくまつ進紗) | ||
2009年8月2日 | 第二十三幕 | 暴走外道衆 (ぼうそう げどうしゅう) |
ゴズナグモ(声:安井邦彦) | 渡辺勝也 | |
2009年8月9日 | 第二十四幕 | 真侍合体 (しん さむらいがったい) | |||
2009年8月16日 | 第二十五幕 | 夢世界 (ゆめ せかい) |
ユメバクラ(声:小杉十郎太) | 中澤祥次郎 | |
2009年8月23日 | 第二十六幕 | 決戦大一番 (けっせん おおいちばん) | |||
2009年8月30日 | 第二十七幕 | 入替人生 (いれかえ じんせい) |
アベコンベ(声:檜山修之) | 竹本昇 | |
2009年9月6日 | 第二十八幕 | 提灯侍 (ちょうちん さむらい) |
|||
2009年9月13日 | 第二十九幕 | 家出提灯 (いえで ちょうちん) |
ドクロボウ(声:松本大) |
大和屋暁 | 加藤弘之 |
2009年9月20日 | 第三十幕 | 操学園 (あやつり がくえん) |
クグツカイ(声:武虎) | 石橋大助 | |
2009年9月27日 | 第三十一幕 | 恐竜折神 (きょうりゅう おりがみ) |
アゼミドロ(声:坂口候一) | 小林靖子 | 中澤祥次郎 |
2009年10月4日 | 第三十二幕 | 牛折神 (うし おりがみ) |
ハッポウズ(声:稲田徹) | ||
2009年10月11日 | 第三十三幕 | 猛牛大王 (もうぎゅう だいおう) | |||
2009年10月18日 | 第三十四幕 | 親心娘心 (おやごころ むすめごころ) |
長石多可男 | ||
2009年10月25日 | 第三十五幕 | 十一折神全合体 (じゅういちおりがみ ぜんがったい) |
フタガワラ(声:小谷津央典) | ||
2009年11月1日 | 第三十六幕 | 加哩侍 (かれー さむらい) |
ソギザライ(声:岩田光央) | 大和屋暁 | 竹本昇 |
2009年11月8日 | 第三十七幕 | 接着大作戦 (せっちゃく だいさくせん) |
モチベトリ(声:りーち) | 石橋大助 | |
2009年11月15日 | 第三十八幕 | 対決鉄砲隊 (たいけつ てっぽうたい) |
イクサズレ(声:秋元羊介) | 小林靖子 | 加藤弘之 |
2009年11月22日 | 第三十九幕 | 救急緊急大至急 (きゅうきゅう きんきゅう だいしきゅう) |
|||
2009年11月29日 | 第四十幕 | 御大将出陣 (おんたいしょう しゅつじん) |
渡辺勝也 | ||
2009年12月6日 | 第四十一幕 | 贈言葉 (おくる ことば) |
スナススリ(声:松野太紀) | ||
2009年12月13日 | 第四十二幕 | 二百年野望 (にひゃくねんの やぼう) |
ツボトグロ(声:園部啓一) | 竹本昇 | |
2009年12月20日 | 第四十三幕 | 最後一太刀 (さいごの ひとたち) |
|||
2010年1月3日 | 第四十四幕 | 志葉家十八代目当主 (しばけ じゅうはちだいめ とうしゅ) |
ヨモツガリ(声:湯屋敦子) | 加藤弘之 | |
2010年1月10日 | 第四十五幕 | 影武者 (かげむしゃ) |
|||
2010年1月17日 | 第四十六幕 | 激突大勝負 (げきとつ おおしょうぶ) |
オボロジメ(声:楠見尚己) | 柴崎貴行 | |
2010年1月24日 | 第四十七幕 | 絆 (きずな) |
中澤祥次郎 | ||
2010年1月31日 | 第四十八幕 | 最後大決戦 (さいごの だいけっせん) |
|||
2010年2月7日 | 最終幕 | 侍戦隊永遠 (さむらいせんたい えいえんに) |
※6月21日は全米オープンゴルフ、7月12日は全米女子オープンゴルフ、12月27日は小学生クラス対抗30人31脚全国大会2009年完全版スペシャルのため休止。
放映ネット局[編集]
対象地域 | 放送局 | 備考 |
---|---|---|
関東広域圏 | テレビ朝日 | 製作局 |
北海道 | 北海道テレビ | |
青森県 | 青森朝日放送 | |
岩手県 | 岩手朝日テレビ | |
宮城県 | 東日本放送 | |
秋田県 | 秋田朝日放送 | |
山形県 | 山形テレビ | |
福島県 | 福島放送 | |
新潟県 | 新潟テレビ21 | |
富山県 | 北日本放送 | 日本テレビ系列・遅れネット・火曜15:55~16:22 |
石川県 | 北陸朝日放送 | |
福井県 | 福井テレビ | フジテレビ系列・遅れネット・火曜16:00-16:27 |
山梨県 | 山梨放送 | 日本テレビ系列・遅れネット・土曜5:58-6:28 |
長野県 | 長野朝日放送 | |
静岡県 | 静岡朝日テレビ | |
中京広域圏 | メ~テレ | |
近畿広域圏 | 朝日放送 | |
島根・鳥取県 | 山陰中央テレビ | フジテレビ系列・遅れネット・金曜16:23-16:53 |
広島県 | 広島ホームテレビ | |
山口県 | 山口朝日放送 | |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列・遅れネット・金曜16:00-16:30 |
香川・岡山県 | 瀬戸内海放送 | |
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ | |
高知県 | テレビ高知 | TBS系列・遅れネット・水曜16:24-16:54 |
福岡・佐賀県 | 九州朝日放送 | |
長崎県 | 長崎文化放送 | |
熊本県 | 熊本朝日放送 | |
大分県 | 大分朝日放送 | |
宮崎県 | 宮崎放送 | TBS系列・遅れネット・水曜15:30-16:00 |
鹿児島県 | 鹿児島放送 | |
沖縄県 | 琉球朝日放送 |
DVD[編集]
テレビシリーズ[編集]
- 『侍戦隊シンケンジャー』
- テレビシリーズのDVD。各4話収録、定価6,090円(税込)。各巻に映像特典としてメインキャラ達が見所をコメントする短編映像『次巻見所絵巻』を収録。
- 東映ビデオより2009年7月21日~2010年6月21日まで発売中。
- 『HERO CLUB 侍戦隊シンケンジャー』
- テレビシリーズを再編集したDVD。各35分、定価2,940円(税込)。
- Vol.1は1話と2話、Vol.2は3話と5話の再編集版。東映ビデオよりそれぞれ2009年5月、6月に発売。
その他[編集]
- 『侍戦隊シンケンジャー スペシャルDVD 光侍驚変身』
- テレビマガジン応募者全員サービスDVD。脚本は下山健人、監督は渡辺勝也。
- DVDオリジナルで、恐竜ディスクを用いてパワーアップした「ハイパーシンケンゴールド」が登場、シンケンレッドと共にスーパーナナシと戦う。
- 登場怪人
- ナナシ(声) - 島田敏
- (作品全体でみれば唯一)人語を喋るナナシ。自分の処遇に不満があると言って外道衆から抜け出したと嘯く。盗んだインロウマルを用いてパワーアップした「スーパーナナシ」に変身、レッドとゴールドを圧倒する。
他媒体展開[編集]
劇場版[編集]
- 『侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦』
- 8月8日公開の劇場オリジナル作品。スーパー戦隊映画としては初となる3D映画として制作・上映。(2D版も上映される)
- 『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』
- 2010年1月30日公開。
Vシネマ[編集]
- 『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕』
- 2010年6月21日リリース予定。
なりきりムービー[編集]
- 『なりきりムービー 侍戦隊シンケンジャー -特別幕- 新侍英雄伝』
- バンダイが運営する子供写真館「キッズフォトバンダイスタジオ」の撮影サービス用DVD。監督は加藤弘之[74]。
- オリジナルストーリーに子供が登場する映像を撮影できるサービス。定価16,800円(税込)、撮影料3,150円。
吉本新喜劇[編集]
- 『侍戦隊シンケンジャーとよしもと新喜劇じゃ〜』
- 2010年2月27日になんばグランド花月で上演。川畑泰史を筆頭に、池乃めだか、Mr.オクレ、未知やすえ、山田花子らの吉本新喜劇役者と共演する舞台[75]。2010年1月14日には大阪市住吉区のひまわり幼稚園で園児を前にプレ公演も行われている[76]。
- 出演
- 民宿花月・主人 - 池乃めだか
- 民宿花月・おかみ - 浅香あき恵
- 民宿花月・番頭 - 清水けんじ
- 民宿花月・仲居 - 未知やすえ
- みやげもの屋・主人 - 島田一の介
- みやげもの屋の娘 - 山田花子
- 借金取り立て屋 - 島木譲二
- シンケンジャー
- アヤカシ・カゲカムロ
- ナナシ
- カゲツレンジャー
- 町内会のヒーローショー。シンケンジャーと一緒に外道衆と戦うことに。
- カゲツレッド(屋台のラーメン屋・店主) - 川畑泰史
- カゲツブルー(ヘルパー) - 青野敏行
- カゲツピンク(老人ホーム入所者) - 若井みどり
- カゲツイエロー(老人ホーム入所者) - Mr.オクレ
- カゲツゴールド(老人ホーム入所者) - 井上竜夫
- 借金取り立て屋(グリーンの代理) - 中條健一
脚注[編集]
- ↑ 『宇宙船Vol.124』ホビージャパン、2009、p.24-25
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 中澤祥次郎(インタビュー)『特撮ニュータイプ』角川書店、2009年5月号(通号42)、p.48
- ↑ 『フィギュア王』No.132、株式会社ワールドフォトプレス、2009、p.58
- ↑ 『朝日新聞』2009年2月15日朝刊14面
- ↑ 東映公式サイト 第一幕 伊達姿五侍[1](最終更新確認:2009年4月18日)
- ↑ バンダイボーイズトイ事業部 開発担当(インタビュー)『宇宙船Vol.124』ホビージャパン、2009、p.29
- ↑ 7.0 7.1 『東映公式』第二幕 極付粋合体(最終更新確認:2009年4月12日)
- ↑ 例外としてイレギュラーであるが『百獣戦隊ガオレンジャー』と『轟轟戦隊ボウケンジャー』の2作で巨大化した戦闘員が出てくる。また、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』には若干異なった姿をした戦闘員が巨大化、『電磁戦隊メガレンジャー』では戦闘員が合体しロボと戦う回がある。
- ↑ 『千葉県佐倉市ホームページ』2009年3月10日「一筆奏上!」シンケンジャー勢揃い!(最終更新確認:2009年4月12日)
- ↑ 宇都宮孝明(発言者)『朝日新聞』2009年2月15日朝刊14面
- ↑ 『日経トレンディネット』2009年4月3日『侍戦隊シンケンジャー』袴で遊園地を走り回る伊吹吾郎はホントの侍です(最終更新確認:2009年4月12日)
- ↑ 『バンダイファッションネット通信』2009年4月8日侍戦隊シンケンジャー シンケンレッド フード付中綿ジャケット(最終更新確認:2009年4月12日)
- ↑ 本編以外では、短編映画『モモタロスのなつやすみ』で、仮面ライダー電王の「モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス」と『獣拳戦隊ゲキレンジャーの「マスター・シャーフー」が既に共演している。
ジャッカー電撃隊VSゴレンジャーでのカメオ出演や、スーパーヒーロータイム、ニチアサキッズタイムでのOP・ED等でのコラボについては、スーパー戦隊シリーズ登場戦士一覧を参照。 - ↑ 。仮面ライダーディケイド(東映公式サイト)第24話『見参侍戦隊』あらすじより
- ↑ それ以前に海外作品の『パワーレンジャーシリーズ』や『マスクド・ライダー』が競演している。
- ↑ 武家制度が崩壊した現代では侍家としての法的権限は無いが、志葉家は身分を偽り学校へ転入できる、病院に特別な顔が利く、年代物の本家の土地所有能力があるなどかなりの資産家であり、他家にしてもモヂカラ及び剣術、漢文など侍としての教養を学べるなど裕福な家庭環境にある。
- ↑ 基本的には「赤→青→桃→緑→黄→金」の順(全員が揃わない場合は繰り上がる)であるため、後半のイエローやゴールドが「シンケン○○〜」と名乗ることはほとんどない。レッドが「同じく○○〜」と名乗ったのは一度だけ。また、ランダムで名乗ったり、ダイゴヨウが名乗りに参加する場合もある。ちなみにディケイドで名乗り口上を行なった際は全員が「シンケン○○、××」で名乗っていた。
- ↑ 変身後に本名を名乗るのは『星獣戦隊ギンガマン』以来。また、2人目以降が色名のみを名乗るのは『未来戦隊タイムレンジャー』以来である。
- ↑ 劇場版では「勝利の一本締め」が「勝利の三本締め」になっている。
- ↑ 劇中ではヒロイン二人の属性に沿った「山」と「風」を組み合わせて「嵐」にする、最終決戦でドウコクの動きを止める為、レッド以外のメンバーで「糸」・「十」・「田」・「寸」・「`」を組み合わせて「縛」にするなど。
- ↑ ただし、物語当初にもその傾向はあり、第二幕にしていきなり合体時に置いてけぼりを食らい「俺、余ってるだろ!!」とボヤく(シンケンダイゴヨウ初登場時でも同様)。
- ↑ この設定は、企画当初から決められていたことであるが、丈瑠役の松坂をはじめとするキャスト陣には当初知らされていなかったという[2]。また、第三十九幕収録前に出演者の中で松坂のみに一足早くこの設定が伝えられており、他のレギュラー陣には第四十四幕の台本を渡されて初めて明かされたという。また、薫役の夏居にも、オーディション合格までレッド役での採用であることは伏せられており、合格後に知った夏居はたいそう驚いたという。(角川書店刊「Newtype THE LIVE 特撮ニュータイプ22年3月号」)
- ↑ 第六幕でズボシメシに「嘘つき」呼ばわりされたことや、外道衆に封印の文字を使えないことを指摘されて動揺したこと、十蔵に「死んではまずいはずの志葉家当主の行動としては不自然」と自分の命への執着の無さを指摘されたことなど、作中にていくつかの伏線が見られる。
- ↑ 彼の身元に関する詳細は一切不明。第四十六幕の回想から、彼を影武者として立てる計画は先代の戦い開始時点より以前から丹波らによって準備が進められていたことが判明している。
- ↑ 影武者である負い目からか、意図的に侍たちとは距離を置くようにしていたが、幼い頃から親と引き離されて侍の教育を受けた茉子、「姉の代わり」と自分を卑下することは、侍ではないがモヂカラの扱いに長ける源太など、本来の彼自身には、ほかのメンバーと多くの共通点があった。
- ↑ 一部出版物では「シンケンオーおでん合体」と表記
- ↑ 丈瑠が腹痛で一晩寝込むなど、男性陣が犠牲になっていた。
- ↑ ほとんどの場合ゲームセンターでプレイしているが、PSPやショドウフォンでゲームをしていたこともある。
- ↑ 但し本当に味がわかるのか、ただの味音痴なのかは不明。
- ↑ 『侍戦隊シンケンジャー VS ゴーオンジャー 銀幕BANG!!』において。次々と寿司や酒を注文して食べていたが、その最中にバッチードらに襲われ戦闘になり3人が逃げたため、結局代金は踏み倒される格好になった。
- ↑ 但し、作中にてシンケンジャーの面々以外にも彼の店への常連客は登場する。
- ↑ 彦馬によると、過去にも「モヂカラを特殊な方面で使うことに長けている侍」は何人かいたらしい。
- ↑ 本人の姫サイドへの反発もあるが、丹波が源太のことを侍と認めておらず、シンケンジャーの一員であることを拒んだため。
- ↑ 名乗りは「最後に控えしダイゴヨウ!」のほか、「御用でぃ御用でぃ!」など。
- ↑ 敗北したのは敵の最強格のドウコクのみである。最終幕では負傷していたこともあり戦闘には直接参加していない。
- ↑ 朔太郎に渡されたハリセンを特に気に入ったようであり、最終幕で志葉邸を去った際にも使用している。
- ↑ 両方とも志葉家の血を引く者が作成できる火のモヂカラを込めたディスクであるが、強力すぎるが故にディスクが持たず使えるのはほぼ1回きりであり、薫にも制作時相当の負担がかかっている描写が最終幕でされている。
- ↑ ED映像でもエレキギターを披露し、侍たちを驚かせている様子が見られた。ただし、演じた伊吹本人はフラメンコギターが本分である。
- ↑ その際、薫に執拗に見合いを勧めてはハリセンで殴られている。
- ↑ 素顔を明かしたり喋ったりしたのは小松朔太郎と『仮面ライダーディケイド』とのクロスオーバーで登場した門矢士と小野寺ユウスケのみ。
- ↑ 町のごみ拾いや迷子の案内なども進んで行い、ある主婦には「町の鑑」と評されるなど評判は非常に良い。
- ↑ 彦馬によると、17年前に丈瑠を預かったとのことなので、その前後と推測される。また、第三十四幕の流ノ介の台詞からも約15 - 20年前の出来事とわかる。
- ↑ 彦馬との会話から、彼とは少なくとも旧知の中であり、彦馬の方が目上の立場であった様子。
- ↑ しかし自作のディスクでは牛折神を動かすことは出来なかった。
- ↑ 三途の川の渡し賃であり、真田幸村の家でもある真田家の家紋「六文銭(ろくもんせん)」とかかっている。
- ↑ 六道が関連する苦しみを一直線に結び、この世の者でもあの世の者でも無い者(≒十臓)が裏正で中心を斬り裂くことで完成する。
- ↑ この剣を千明の父・蔵人やアヤカシに操られた市民達も使ったことがある。
- ↑ 材質は木材と思われ、ミニプラでの呼称は「アンティークカラーver.」となっている。
- ↑ 玩具版の表記で、インロウマルの認識音も「折神獣」である。
- ↑ 「火」の左右の点が「火」の文字になっている。
- ↑ 東映公式サイト内記事 第一幕「みどころ」より。
- ↑ 「サンマ」の漢字表記が「秋刀魚」であることによるものと思われる。
- ↑ 侍兜の縁が折り曲がった顔面防御用の飾り部分。
- ↑ 侍兜上部の飾り。有名な例として伊達政宗の三日月や直江兼続の「愛」などがある。シンケンオーの兜のV字状角パーツもこれにあたる。
- ↑ 劇中の過去の文献では、猛鳥類のような姿で描かれていた。
- ↑ 公式サイトでは「侍巨人」に分類されている。
- ↑ 流ノ介の書いたマニュアルでは、この技をウイングカッター(仮)としているが、劇中でこの呼称は登場しない。
- ↑ 但し「北」の面はイカダイカイオーであるため、劇中には「ダイカイオーキタ」という形態は登場しない。
- ↑ シャーは「西」の中国語読み。
- ↑ 誕生日は2009年9月6日と履歴書に表記。現住所はゴールド寿司になっている。
- ↑ 作中で説明されている通り岡っ引きは侍ではないが、源太は流ノ介に指摘されるまでそれに気付かなかった。
- ↑ 第30幕の様子より、製作者の源太でさえこのような合体ができるとは想像していなかったことが伺える。また、この時丈瑠は第2幕同様に置いてけぼりを食ってしまい「また俺余ってるだろ!!」とボヤいた。
- ↑ メインキャスト5人(インタビュー)『東映ヒーローMAX Vol.28』辰巳出版、2009、p.4-15、ISBN 978-4777806232
- ↑ 「Project.R第2期始動!」『特撮ニュータイプ』角川書店、2009年3月号(通号41)、p.20
- ↑ 羽田健太郎の弟子たちで構成された作曲家集団「Healthy Wings」の一員として、『爆竜戦隊アバレンジャー』に参加している。
- ↑ PSYCHIC LOVER(インタビュー)『東映ヒーローMAX Vol.28』辰巳出版、2009、p.87-89、ISBN 978-4777806232
- ↑ 『コロムビアミュージックエンタテインメント』「侍戦隊シンケンジャー」主題歌シングル2009年3月18日発売!(最終更新確認:2009年4月17日)(ウェブ魚拓)
- ↑ 『ORICON STYLE』『侍戦隊シンケンジャー』主題歌が初登場4位(最終更新確認:2009年4月17日)
- ↑ 『ORICON STYLE』邦楽シングルランキング情報(最終更新確認:2009年4月17日)
- ↑ ただし、薫の登場した第44幕以降シビアな展開が続いたため4週連続で2番の歌詞となったこともあり、この曲の最終使用となった第48幕では、次週に続く展開にもかかわらず例外的に1番の歌詞が使用された。
- ↑ 最終回のエンディングがBGMのみとなった例としては、過去には『超新星フラッシュマン』(本放送のみ)がある
- ↑ モチーフとなった妖怪はテレビ朝日内公式サイトの記述による。
- ↑ 正確には「チノマナコ」の姿としては登場せず、『仮面ライダーディケイド』第24話の劇中でこのアヤカシが変身した後の姿である仮面ライダー「チノマナコ・ディエンド変身態」のみが登場した。
- ↑ 『キッズフォトバンダイスタジオ』なりきりムービー 【侍戦隊シンケンジャー】
- ↑ 侍戦隊シンケンジャーがNGKに見参!2009年12月28日 お笑いナタリー
- ↑ 川畑泰史&池乃めだか 園児に“ミニ新喜劇”2010年1月15日 スポニチ Sponichi Annex
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- テレビ朝日内公式サイト
- 東映内公式サイト
- 真剣日誌 - メインキャストによるブログ
- DVD 侍戦隊シンケンジャー特集(東映ビデオ内にあるサイト)
- 主題歌公式サイト(コロムビアミュージックエンタテインメント内にあるサイト)
テレビ朝日系列 日曜7時台後半 (スーパーヒーロータイム第1枠 / ニチアサキッズタイム第2枠) | ||
---|---|---|
前番組 | 侍戦隊シンケンジャー (2009.2.15 - 2010.2.7) | 次番組 |
炎神戦隊ゴーオンジャー (2008.2.17 - 2009.2.8) | 天装戦隊ゴセイジャー (2010.2.14 - ) | |
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・侍戦隊シンケンジャーを利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |