サタデーステーション・サンデーステーション
本項では、テレビ朝日系列で2017年4月22日・23日から、毎週土・日曜日の20:54 - 21:54[注 1](JST)に生放送されている報道・情報番組について述べる。 土曜日に『サタデーステーション』、日曜日に『サンデーステーション』というタイトルでそれぞれ放送する。新聞のラ・テ欄では『サタステ』もしくは『サンステ』の略称も用いられている。
概要
放送開始までの経緯
これまで、土曜日・日曜日は『報道ステーション』の放送がなく、プライムタイムのニュース・ワイドショーは、土曜日はTBS系列の『新・情報7days ニュースキャスター』が、日曜日はフジテレビ系列の『Mr.サンデー』(フジテレビ・関西テレビ共同制作)がそれぞれ独占的に放送していた。
テレビ朝日では2017年4月期の改編から、「タイムテーブルの改革」を実施し、その一環として、この報道番組を新設するもので、テレビ朝日の会長兼CEOの早河洋は年頭のあいさつの中で、この土・日の21時台に報道番組を設けることによって「これで月曜日から日曜日のゴールデン・プライム帯にニュース番組が並ぶ独創的なタイムテーブルとなる」と話した。
週末の21時台に報道番組を編成することについて、テレビ朝日側では「『報道ステーション』の実績や評価を踏まえ休日も視聴者ニーズがあると判断したこと」に加え「近年のISIL(イスラム国)等イスラーム過激派によるテロ事件、日本国内外での重大な刑事事件、北朝鮮によるミサイル発射実験等に代表される日本国内外での重大なイベント等が多発しテレビに常時ライフライン機能が求められている事などによるもの」としている。これによって、テレビ朝日のプライムタイムの時間帯は、月 - 金曜日の『報道ステーション』を含めて、月曜日から日曜日の毎日、報道番組が編成されることになる。
本番組は、ニュースやスポーツ、それに、エンタメに至るまで、情報を取り上げるもの。『サタデーステーション』のメインキャスターの高島彩がフジテレビ以外でキャスターを務めるのはこの番組が初めてとなる。
本番組が始まることに伴い、『報道ステーション SUNDAY』は2017年4月2日で終了し、翌週の同月9日から『ANNスーパーJチャンネル』(日曜版)が2年ぶりに復活、『報道ステーション SUNDAY』のメインキャスターを務めていた長野智子は『サンデーステーション』のメインキャスターに就任する。週末最終の全国ニュースは本番組がその役割を担い、日曜未明の『ANN NEWS&SPORTS』(土曜版)は同月16日で終了となり、月曜未明の『GET SPORTS』は同月24日から全編ローカルセールス枠に復す上、同月17日をもって内包番組『ANN NEWS&SPORTS』(日曜版)が打ち切りとなる。また従来同時間帯に放送されていた、放送時間が2時間超の単発放送枠2枠について、『日曜エンタ』は同年3月19日に、『土曜プライム』は同年4月8日に、それぞれ終了した。
番組内容
両番組とも、スタジオを『報道ステーション』と共用。ただし、横長の大型モニターや床面CGを使用するなど、スタジオセットの一部にアレンジを加えている。
また、( )の記号をタイトルロゴや字幕に多用。土曜日の『サタデーステーション』では(土)、日曜日の『サンデーステーション』では(日)というロゴを随所で表示する。『サンデーステーション』の特集コーナーでは、「番組独自の視点でニュース映像を切り取る」というニュアンスで、テーマを( )で囲む演出も施している。
ニュースコーナーは、『報道ステーション』にない「速報ニュース24h」を中心に構成。コメンテーターによる解説をはさみながら、放送開始時点までの24時間の主なトピックスを、「政治」「社会」「事件」などのジャンルに分けて伝える。さらに、通常編成では両番組とも、スポーツニュースと天気予報のコーナーを内包。プロ野球シーズン中の通常編成では、「どこよりも早いプロ野球速報」と銘打って、NHK総合および民放5大系列では最も早い時間帯(21:30前後)にスポーツニュースを放送している。
なお、テレビ朝日総合編成局編成部長の赤津一彦によれば、土曜版の『サタデーステーション』は『報道ステーション』や日曜版の『サンデーステーション』とは少し内容もカジュアルにしてテイストを変える、とのことである[1]。実際、『サタデーステーション』では番組公式のSNS(Twitter・Facebook)が開設され、活用されているが、『サンデーステーション』ではそれらが開設されていないという違いがある。 6月17日は月影千草崩御の為30分拡大された
視聴率
『サタデーステーション』初回は8.7%、『サンデーステーション』初回24分後拡大版は8.0%を記録した(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)[2]。いずれも1桁発信である。
出演者
番組公式ページの「キャスト」のクレジット順にソート。メインキャスターの高島・長野は、いずれもフジテレビ出身のフリーアナウンサーである。
○:テレビ朝日アナウンサー
◎:出演期間中に『報道ステーション』と兼務
●:当番組の開始前に『報道ステーション』へレギュラー出演
- サタデーステーション
- 高島彩 - メインキャスター
- ディーン・フジオカ - インフルエンサー(不定期出演、特集企画のVTRリポートも随時担当)[3]
- 磯田道史(隔週出演)[4]
- 依田司 - 気象キャスター兼中継リポーター(気象予報士)
- 内藤正彦(隔週出演、テレビ朝日報道局ニュースセンター編集長)
- 板倉朋希○ - サブキャスター◎
- 菅原知弘○ - フィールドリポーター
- 紀真耶○ - スポーツキャスター
- 沢城みゆき - ナレーター◎
- サンデーステーション
- 長野智子 - メインキャスター●
- 後藤謙次 - コメンテーター◎(政治ジャーナリスト、共同通信社客員論説委員・元編集局長)
- 板倉朋希○ - サブキャスター◎
- 紀真耶○ - スポーツキャスター
- 森川夕貴○ - 気象キャスター◎
- 林美沙希○ - フィールドリポーター●
- 湯浅真由美 - ナレーター◎
ネット局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送日時 | |
---|---|---|---|---|
『サタデーステーション』 | 『サンデーステーション』 | |||
関東広域圏 | テレビ朝日(EX) 【制作局】 |
テレビ朝日系列 | 毎週土曜日 20:54 - 21:54 | 毎週日曜日 20:54 - 21:54 |
北海道 | 北海道テレビ(HTB) | |||
青森県 | 青森朝日放送(ABA) | |||
岩手県 | 岩手朝日テレビ(IAT) | |||
宮城県 | 東日本放送(KHB) | |||
秋田県 | 秋田朝日放送(AAB) | |||
山形県 | 山形テレビ(YTS) | |||
福島県 | 福島放送(KFB) | |||
長野県 | 長野朝日放送(abn) | |||
新潟県 | 新潟テレビ21(UX) | |||
静岡県 | 静岡朝日テレビ(SATV) | |||
石川県 | 北陸朝日放送(HAB) | |||
中京広域圏 | メ〜テレ(NBN) | |||
近畿広域圏 | 朝日放送(ABC) | |||
広島県 | 広島ホームテレビ(HOME) | |||
山口県 | 山口朝日放送(yab) | |||
香川県・岡山県 | 瀬戸内海放送(KSB) | |||
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ(eat) | |||
福岡県 | 九州朝日放送(KBC) | |||
長崎県 | 長崎文化放送(NCC) | |||
熊本県 | 熊本朝日放送(KAB) | |||
大分県 | 大分朝日放送(OAB) | |||
鹿児島県 | 鹿児島放送(KKB) | |||
沖縄県 | 琉球朝日放送(QAB) |
スタッフ
- プロデューサー:丸山真樹、中山真吾(以上、サタデー)、浦本勲(サンデー)
- チーフプロデューサー:渡辺信太郎(サタデー)
- 協力:ANN系列各社
- 製作著作:テレビ朝日
演出
- オープニングテーマ曲:桑原あい・石若駿『Dear Family』
- エンディングテーマ曲:ディーン・フジオカ『Unchained Melody』
関連項目
脚注
注釈
- ↑ 『サンデーステーション』の初回は24分後拡大(20:54 - 22:18)
出典
- ↑ 編成部長に直撃! - テレ朝、4月に土日21時台の報道番組&帯ドラマ創設へ「新しい時代への第1弾改編」 マイナビニュース 2017年1月16日発行、同月28日閲覧。
- ↑ 高島彩&ディーン「サタステ」は8・7%発進 日刊スポーツ 2017年4月24日発行、同日閲覧。
- ↑ ディーン・フジオカがニュース情報番組に初挑戦! ウォーカープラス 2017年2月7日発行、同日閲覧。
- ↑ 『土曜ワイド劇場』『日曜洋画劇場』が消滅 いまテレビに求められているものとは ORICON NEWS 2017年3月7日発行、同日閲覧。
外部リンク
- テレビ朝日「サタデーステーション・サンデーステーション」 - 公式ポータルサイト
- テレビ朝日「サタデーステーション」 - 公式サイト
- テレビ朝日「サンデーステーション」 - 公式サイト