立命館大学

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松原 加奈
松原 加奈
松原 加奈
古里 優奈
柴田 美寿貴
柴田 美寿貴
柴田 美寿貴
島原 千郁
島原 千郁

立命館大学(りつめいかんだいがく、英称:Ritsumeikan University)は、日本私立大学である。

目次

概観

大学全体

「立命館」の由来は、孟子「盡心章(じんしんしょう)」にある「殀寿貳(ようじゅたが)わず、身を修めて以て之を俟(ま)つは、命を立つる所以(ゆえん)なり」(人間の寿命は天命によって決められており、修養に努めてその天命を待つのが人間の本分である)から採られた。

建学の精神

建学の精神は「自由と清新」である。教学理念は「平和民主主義」である。

学風および特色

第二次世界大戦前から戦中に掛けて、立命館大学は世相を反映して国家主義的傾向が強まっていった。しかし、一方で滝川事件(立命館大学では「京大事件」と呼称)の際には同事件に連座して京都帝国大学を退官した教員を受け入れていた。終戦直後、同事件に連座し、京都大学から大阪商科大学へ移っていた末川博を学長へ招聘した。その末川を中心に大学の改革へ乗り出す。憲法教育基本法を尊重して「平和と民主主義」を守ろうという末川の思想が中心となって、立命館大学は「民主的な学園運営」「自主的学習の尊重」の2本柱によって構成され、以下に記載する取り組みが現在の立命館大学に至るまで実施され続けている。末川が立命館大学に与えた影響は極めて大きく、これらの功績を讃えて、同大学では末川を名誉総長として顕彰している。また、末川が構成した思想を「立命館民主主義」と呼んでいる。

  • 理事者・評議員・専任教職員・学生・生徒からなる全学代表による総長公選制間接選挙)の導入(1949年開始)。
  • 理事会・教授会・学友会・教職員組合などの全ての学園組織と学生の代表を加えた全学協議会制度を創設し、学園運営の重要事項の合意を形成する(1948年創設)。
  • 「社会に開かれた大学」を目指した市民を対象とした立命館土曜講座などの公開講座の開催(1946年開始)。
  • 学部長の法人理事職の兼任。

立命館大学全学協議会

立命館大学には最高の協議機関である「立命館大学全学協議会」を設置している。

1948年9月25日に名誉総長の末川博によって創設された。

参加者は常任理事会、学友会、院生協議会連合会、教職員組合および生活協同組合(オブザーバー)の各代表となっている。

特に学生や大学院生の代表を大学自治の重要な担い手として位置づけ、正式な構成員としている点が特徴的であり、立命館大学の掲げる「全構成員自治」の要となる民主的制度である。

この全学協議会では、学園の重要な課題である長期計画や教学課題、学生生活課題、学費課題など正課や課外を問わず、大学運営や学園創造に関するすべての重要な事項について協議をし、学園の構想に反映させ教育やキャンパス環境の高度化を図っている。

通年は一般には非公開で「全学協議会代表者会議」が行われているが、4年に一度の学費改定方式の見直し議論の際は、「公開全学協議会」の形で開催される。公開全学協議会には、立命館に在籍する学生および教職員が傍聴することが可能である。21世紀に入ってからは2003年に第一体育館にて、2007年および2011年には以学館1号ホールにて開催された。次回は2015年に開催される予定である。

沿革

略歴

1869年西園寺公望私塾立命館を創設した。しかし、京都府庁(太政官留守官)の差留命令により1年弱で閉鎖された。西園寺の秘書官であった中川小十郎は、西園寺の意志を継ぎ、1900年に向学心を持つ勤労青年のために勉学の機会を与えるとともに京都帝国大学教員の経済支援を兼ねた夜間学校として京都法政学校を設立し、上京区東三本木丸太町にあった料亭清輝楼(吉田屋の近隣にあった)を仮の校舎とした。

他方、1889年に、京都法学校(きょうとほうがっこう)が、京都府京都市下京区寺町通四条下ル大雲院内に設立されている。これは、法律学および経済学を教授することを目的に設立された私立学校で、校主には司法省学校卒業後、京都始審裁判所に勤務した山崎恵純が就任。この他、名誉員に京都府知事大審院評定官、京都始審裁判所所長、同検事、京都府警部長らが就いた。しかし、その後、入学希望者の増加に対応しきれなくなり、京都法政学校に事実上引き継がれた。山崎恵純は引き続き京都法政学校の教授を務めた。

現在の立命館大学では、京都法政学校が設立された1900年を創立としており、私塾立命館が開設された1869年を立命館の創始としている。

西園寺公望との関係

私塾立命館の閉鎖をたいそう残念に思っていた西園寺公望は、同私塾の復興を誓う。その意志を継いだのが西園寺の秘書官、中川小十郎だった。 自分の意志を継いだ中川に西園寺は協力を惜しまず、自らの政治的人脈を生かし、様々な形での支援を行った。西園寺の庶弟末弘威麿が学園幹事に就任、同じく実弟の住友財閥当主徳大寺隆麿住友友純)は大口の寄付を行った。また西園寺家家紋である「左三つ巴」の旗を立命館学園が使用することを許可しており実際に使用されていた。また大学昇格に必要な書籍を寄付するなど、ハードウェア的な支援も行っている。また満州国皇帝溥儀は立命館に巨額の寄付を行っている(衣笠キャンパスは溥儀の寄付により作られた)が、これも西園寺公望の人脈によるものである。

中川が「立命館」の名称を用いる事を西園寺公望に申し出た際には『立命館』の名称と精神の継承(立命館の再興)を大層喜び『立命館と由緒』の大扁額を与えた。後に西園寺は「余が建設せる立命館の名称と精神を継承せる貴学」と現在の立命館大学の事を述べており、彼の作った立命館が再興し、受け継がれている事を喜んだ(原文:「明治ノ初メニ於イテ余ガ建設セル立命館ノ名称ト精神ヲ継承セル貴学ガ益々発展シテ国家ノ進運ニ貢献スルコト大ナルベキヲ祈ル」(1935年(昭和10年))。

西園寺は専門学校令によって創立した京都法政大学が大学令による大学への昇格条件を満たすために多数の書籍を寄付している。これらの書籍は、現在も「西園寺文庫」として保存されている。なお、一回目の寄贈は1925年5月に行われ、英仏書187冊であった。その後、1930年10月16日和漢書約300冊、1938年6月には西園寺家伝来の和綴本739部881冊の寄贈が為された。この和綴書には、宮中儀式、有職故実関係、改元記録、和歌関係などの貴重文書が含まれている。そして1940年5月に行われた最後の寄贈は和漢書6,671冊にもおよび、西園寺公望が特に愛読していたと思われるものが大量に含まれているのが特徴である。

1932年、83歳になった西園寺は人生最後の京都訪問を行う。その際、立命館大学広小路校地を訪問先に選んだ。9月22日の朝、京都市上京区にある立命館大学広小路学舎を訪れた西園寺は、校舎ホールに飾ってある自筆の『立命館』の扁額に気が付くとしばらく目を留めたといわれている。

西園寺の私塾との間に学校組織としての連続性はないものの、こうした状況から西園寺公望が没した1940年に財団法人立命館は、西園寺公望を「学祖」と取り決めた。そのため、西園寺家との関係は、学校法人立命館のみならず、立命館大学とも続いており、大学の行事に西園寺家の人々が出席している。

年表


以上が学校法人・立命館の系譜対する前史
  • 1900年(明治33年) - 中川小十郎が京都法政学校を設立。京都法学校を吸収
  • 1901年(明治34年) - 西園寺公望の実弟・住友友純からの寄付などで、ようやく広小路(上京区清和院口寺町東)に校舎を新築。
  • 1902年(明治35年) - 校外生制度、出版部設置。講義録発行
  • 1903年(明治36年) - 専門学校令による「私立京都法政専門学校」に組織変更。東方語学校設置。
  • 1904年(明治37年) - 専門学校令による「私立京都法政大学」の設立。大学部(法律学科・経済学科・予科)-昼間制、専門学部(法律科、行政科、経済科、高等研究科)-夜間制を設置。初代学長に富井政章が就任。
  • 1905年(明治38年) - 西園寺公望が1869年(明治2年)に創設した私塾立命館の名称継承の許諾を得るとともに、西園寺直筆の「立命館」の3文字を大書、75文字のゆかりを付記した大扁額を寄贈される。
  • 1908年(明治41年)- 東方語学校廃校
  • 1913年(大正2年) - 財団法人立命館設立、「私立立命館大学」に改称。初代館長に中川小十郎が就任。財団法人設立祝賀校友大会を京都・円山左阿弥において開催。校旗並びに制服、制帽制定。
  • 1914年(大正3年) - 私立電気工学講習所開設(理工学部の前身)。
  • 1915年(大正4年) - 図書館開設
  • 1917年(大正6年) - 司法試験受験希望者のために特別研究科設置。
  • 1918年(大正7年) - 1909年(明治42年)の火災で消失した「立命館」大扁額の代わりとして、西園寺の好意で新たに揮毫された扁額が寄贈される。
  • 1919年(大正8年) - 私立立命館大学を立命館大学と改称。創立20周年記念校友会を開き全国校友会結成。
  • 1920年(大正9年) - 雉本朗造学監を所長として附属日本法律研究所を大阪に設立。緊急校友大会、大学令による大学への昇格運動決議、大学昇格基本金募金開始。
  • 1922年(大正11年) - 大学令による立命館大学設置。法学部(法律学科・経済学科)、研究科、予科専門学部(法律科、経済科)を併設。
  • 1925年(大正14年) - 図書館を立命館文庫と改称し開館。
  • 1926年(大正15年)- 立命館大学出版部設置。養性館竣工(広小路)。
  • 1927年(昭和2年) - 専門学部に文学科・商学部・予科3年制(昼間部)設置。尽心館(広小路)竣工。田島錦治が学長に就任。
  • 1928年(昭和3年) - 専門学部に商学科設置。法学部を法経学部に改組し、法律学科・経済学科の他に商学科を増設。初代存心館(広小路)竣工。学生が京都御所の警護を目的とした「禁衛隊」を発足させる(終戦後、解体)。
  • 1929年(昭和4年) - 上賀茂グラウンド完成。記念全学運動会開催。大学及び予科の夜間制度開設。予科の夜間授業開始。
  • 1930年(昭和5年) - 法経学部商学科開設。
  • 1931年(昭和6年) - 大学夜間部開講。総長制施行。近衛秀麿へ委嘱の校歌作曲完成。織田萬が名誉総長に推薦される。
  • 1932年(昭和7年) - 西園寺公望が来校(立命館・寺町広小路校地)。総長の案内で中央講堂、教室、研究室などを視察(9月22日)。
  • 1933年(昭和8年) - 滝川事件発生(立命館大学では「京大事件」と呼称)。辞職した京都帝国大学法学部教授・助教授17名を招聘。専門学部に高等商業科設置。
  • 1936年(昭和11年) - 初代中川会館(広小路)竣工。佐々木惣一が名誉学長に推薦される。
  • 1938年(昭和13年) - 西園寺文庫創設。立命館高等工科学校を開設。
  • 1939年(昭和14年) - 愛新覚羅溥儀より50万円の寄付を受け、そのうち20万円で衣笠に約6万坪の土地を購入。立命館高等工科学校を立命館日満高等工科学校に改組し、現在の衣笠キャンパスに開校。
  • 1940年(昭和15年) - 学祖西園寺公望敬仰決議。
  • 1941年(昭和16年) - 校章が現在のデザイン(金色の立命に、銀色の大学)になる。法経学部を法文学部(法政学科・文学科)に改め、専門学部も改組(法政学科・文学科・高等商業科)石原莞爾陸軍中将を所長に迎えて国防学研究所を設置(戦後、解体)。
  • 1942年(昭和17年) - 立命館日満高等工科学校が専門学部工学科に昇格、専門学部に理学科増設。加古祐二郎教授旧蔵の法律書7,181冊の寄贈を受けて加古文庫創設。立命館同学会会則制定。
  • 1944年(昭和19年) - 立命館専門学校に改組。
  • 1945年(昭和20年) - 授業再開。立命館大学学友会結成。立命館研究所創設。
  • 1946年(昭和21年) - 立命館土曜講座が開設される。
  • 1947年(昭和22年) - 立命館教職員組合結成。
  • 1948年(昭和23年) - 学校教育法による新制大学へ移行、法学部・経済学部・文学部(4学科6専攻)の3学部(一・二部)を設置。立命館研究所を人文科学研究所に改組。衣笠球場竣工。全学協議会制度の創設。
  • 1949年(昭和24年) - 総長選挙規定制定。全学の代表による総長公選制度の導入。新制理工学部を設置(数学物理学科・化学科・電気工学科・機械工学科・土木工学科)。文学部棟第二新館(広小路)竣工。
  • 1950年(昭和25年) - 大学院設置。修士課程(法学研究科・経済学研究科・文学研究科)。大学院棟(広小路)竣工。大学協議会設置。鴨川運動場竣工。
  • 1951年(昭和26年) - 財団法人立命館から学校法人立命館に組織変更。わだつみ像を建立。
  • 1952年(昭和27年) - 立命会館(広小路学生会館)竣工。
  • 1953年(昭和28年) - わだつみ像建立除幕式。『立命館創立五十年史』刊行。研心館、興学館(広小路)竣工。
  • 1954年(昭和29年) - 二代目存心館(広小路)竣工。理工学部3号館(衣笠)竣工。立命館短期大学廃止。
  • 1955年(昭和30年) - 理工学研究所設立
  • 1956年(昭和31年) - 理工学部2号館(衣笠)竣工。地方入試を開始(札幌市名古屋市広島市福岡市)。
  • 1957年(昭和32年) - 末川博総長所蔵の法律書12,000余冊の寄贈を受けて末川文庫創設。清心館、尚学館(広小路)竣工。
  • 1958年(昭和33年) - 体育館(鴨川畔)。敬学館(広小路)竣工。
  • 1961年(昭和36年) - 有心館(広小路)竣工。理工学部4号館(現在の衣笠キャンパス 有心館)竣工。
  • 1962年(昭和37年) - 経営学部設置。恒心館(広小路)竣工。『読売テレビ大学講座』放送開始。立命館大学生活協同組合設立。
  • 1963年(昭和38年) - 理工学部5号館(現・興学館)竣工。
  • 1964年(昭和39年) - 経営学部二部設置。
  • 1965年(昭和40年) - 産業社会学部設置。経済学部・経営学部が衣笠キャンパスへ移転。以学館(衣笠)竣工。理工学部6号館(現・恒心館)竣工。
  • 1966年(昭和41年) - 立命館土曜講座1,000記念大講演会開催。修学館(衣笠)竣工。
  • 1967年(昭和42年) - 図書館(衣笠)竣工。
  • 1969年(昭和44年) - 寮連合、中川会館封鎖。全共闘によるわだつみ像破壊事件が起きる。第一体育館(衣笠)竣工。
  • 1970年(昭和45年) - 産業社会学部が衣笠キャンパスへ移転。学而館(衣笠)竣工。学部長選挙規程制定。柊野総合グラウンド竣工。わだつみ像再建除幕式開催。滋賀県に蓬萊セミナーハウス竣工。
  • 1971年(昭和46年) - 公費助成推進のための立命館大学連絡協議会結成。長期計画委員会発足。
  • 1973年(昭和48年) - 学生会館(衣笠)竣工。
  • 1977年(昭和52年) - 清心館(衣笠)竣工。
  • 1978年(昭和53年) - 文学部・二部全学部が衣笠キャンパスへ移転。
  • 1979年(昭和54年) - 学園本部が衣笠キャンパスへ移転。二代目中川会館(現・至徳館)竣工。研心館(衣笠)竣工。
  • 1980年(昭和55年) - 平野会館開館。
  • 1981年(昭和56年) - 法学部が衣笠キャンパスへ移転し、全学移転完了。広小路学舎閉校祭典開催。存心館(衣笠)竣工。第二体育館(衣笠)竣工。
  • 1982年(昭和57年) - 副学長制設置。原谷グラウンド竣工。
  • 1983年(昭和58年) - 末川記念会館竣工。
  • 1987年(昭和62年) - 理工学部に情報工学科を増設。西園寺記念館竣工。
  • 1988年(昭和63年) - 国際関係学部を西園寺記念館に設置。国際地域研究所を設立。国連寄託図書館の運営を受託。理工学部4号館(現・洋洋館)竣工。尚学館(衣笠)竣工。
  • 1989年(平成元年) - 国際言語文化研究所を設立。尽心館(衣笠)竣工。
  • 1990年(平成2年) - 教育科学研究所を設立。明学館(衣笠)竣工。
  • 1991年(平成3年) - 立命館・UBCジョイントプログラム実施。
  • 1992年(平成4年) - アメリカ合衆国アメリカン大学との間で「立命館大学・アメリカン大学・大学院共同学位プログラム」を開始。カナダブリティッシュコロンビア大学に「立命館・UBCハウス」設立。大学院国際関係研究科を設置。国際平和ミュージアムを設立。「アカデメイア立命21」(学生セミナーハウス)を設置。立命館大学国際平和ミュージアム開設。
  • 1993年(平成5年) - 立命館大学けいはんなセンター開設(関西文化学術研究都市)。
  • 1994年(平成6年) - 滋賀県に「びわこ・くさつキャンパス」 (BKC) を設置し、理工学部を全面移転。理工学部に生物工学科、環境システム工学科、情報学科を設置。衣笠キャンパスに政策科学部を開設。校章とは別の全学園シンボルマークとして「Rits」を制定(2000年(平成12年)6月23日商標登録)。南部陽一郎客員教授(2008年ノーベル物理学賞受賞)が南部陽一郎研究奨励金創設。
  • 1995年(平成7年) - ヨーロッパ審議会寄託図書館を設置。「立命館大阪オフィス」(2010年12月に閉鎖)を開設。
  • 1996年(平成8年) - I部・II部の区分を廃止し、昼間主コース・夜間主コースからなる「昼夜開講制」に移行。
  • 1997年(平成9年) - 大学院政策科学研究科を設置。
  • 1998年(平成10年) - 経済学部・経営学部をびわこ・くさつキャンパスに移転。文理総合インスティテュート開設。
  • 1999年(平成11年) - 新昼夜開講制導入。アート・リサーチセンター設立。東京都中央区八重洲のビル内に「立命館東京オフィス」を開設。
  • 2000年(平成12年) - 国際インスティテュート開設。理工学部に数理科学科・物理科学科を設置。びわこ・くさつキャンパスに「立命館大学ローム記念館」を設置。化学科、生物工学科をそれぞれ応用化学科、化学生物工学科に名称変更。人間科学研究所を設置。『立命館百年史』を刊行。
  • 2001年(平成13年) - 文学部心理学科を設置。文学部哲学科に教育人間学専攻を設置。理工学部光工学科を電子光情報工学科に名称変更。産業社会学部に人間福祉学科を設置。大学院応用人間科学研究科を設置。大学院理工学研究科フロンティア理工学専攻を設置。びわこ・くさつキャンパスに「エポック立命21」(セミナーハウス)を設置。創思館(衣笠)竣工
  • 2002年(平成14年) - 言語習得センター:Center for Language Acquisition (CLA) を設置。ランゲージセンター(衣笠)竣工。大学院経営学研究科にプロフェッショナルコースを設置。
  • 2003年(平成15年) - 大学院言語教育情報研究科、先端総合学術研究科を設置。
  • 2004年(平成16年) - 理工学部情報学科が情報理工学部に昇格。大学院法務研究科(法科大学院)開設。文学部を人文学科と心理学科の2学科制に再編。理工学部に電子情報デザイン学科、マイクロ機械システム工学科、建築都市デザイン学科を増設。理工学部土木工学科を都市システム工学科に名称変更。敬学館(衣笠)竣工。
  • 2005年(平成17年) - テクノロジー・マネジメント研究科(MOT大学院)開設。びわこ・くさつキャンパスに「セントラルアーク」(学生交流施設)を設置。「大学行政研究・研修センター」開設。白川静記念東洋文字文化研究所開設。
  • 2006年(平成18年) - 大学院経営管理研究科を設置。経済学部に国際経済学科、経営学部に国際経営学科を設置。文学部の全学科を人文学科として統合。朱雀キャンパス開設。新「中川会館」竣工(これに伴い衣笠キャンパスの旧「中川会館」を「至徳館」に名称変更)。歴史都市防災研究センター(衣笠)竣工。「立命館憲章」制定。
  • 2007年(平成19年) - 夜間主コースを廃止。映像学部を設置。充光館(衣笠)竣工。大学院公務研究科を設置。産業社会学部を現代社会学科に学科再編。既存の「立命館東京オフィス」とは別に、東京駅前のサピアタワー内に「立命館東京キャンパス」を開設。校章およびシンボルマーク「Rits」とは別に、立命館憲章の理念を込めた全学園コミュニケーションマーク「R」を制定。BKCグリーンフィールド完成。入試情報等のサービス提供拠点「立命館プラザ」を、福岡市神戸市名古屋市札幌市に開設。
  • 2008年(平成20年) - 育友館(衣笠)竣工。生命科学部・薬学部を設置。立命館グローバル・イノベーション研究機構(GIRO)開設。
  • 2009年(平成21年) - 新長期計画に向け学園ビジョン「R2020」を立ち上げる。文学部に京都学プログラム・言語コミュニケーションプログラムを開設、総合プログラムを募集停止。衣笠セミナーハウスが国際平和ミュージアムから西園寺記念館に移転。衣笠キャンパス至徳館内に「立命館プラザ京都」を開設。米国ワシントンD.C.京都大学慶應義塾大学東京大学早稲田大学とともに日米研究インスティテュート(米国NPO)を設立。
  • 2010年(平成22年) - BKCにスポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科を開設。経済学部、経営学部、理工学部建築都市デザイン学科で文理総合インスティテュートが募集停止。
  • 2011年(平成23年) - 国際関係学部に国際関係学専攻と全ての授業を英語でおこなうグローバル・スタディーズ専攻の2専攻を新設。大阪市北区梅田に「立命館大阪(梅田)キャンパス」を開設。びわこ・くさつキャンパス「キャンパスインフォメーション・キャノピー」内に「立命館プラザBKC」を開設。国際関係学部で国際インスティテュートが募集停止
  • 2012年(平成24年) - 1月10日に「立命館東京オフィス」を「立命館東京キャンパス」内に移転・統合。4月に大学院情報理工学研究科および大学院生命科学研究科を開設。文学部を8学域18専攻に再編。理工学部数理科学科・環境システム学科で文理総合インスティテュートが募集停止。法学部、産業社会学部、政策科学部、文学部で国際インスティテュートが募集停止
  • 2013年(平成25年) - 衣笠キャンパスの第一体育館を解体。跡地に新図書館の建設を開始。

立命館“8回生”の26歳男、部屋に押し入り強制わいせつ未遂で逮捕(2013年2月)

女性のマンションの部屋に侵入し、わいせつな行為をしようとしたとして、京都府警中京署は2月18日、住居侵入と強制わいせつ未遂の疑いで、京都市中京区壬生高樋町の立命館大4年生、大久保直哉(26)を逮捕した。

大久保は「部屋には入ったが、後は覚えていない」と、容疑を一部否認している。大久保は立命館大へ通い始めて8年目だった。

2012年10月15日午前3時ごろ、同区の一人暮らしの女性=当時(23)=のマンション1階の部屋に侵入、わいせつな行為をしようとした。女性は「気がついたら、男が目の前に立っていて覆いかぶさってきた」と説明。大声を出すと無施錠だったベランダ側から逃走した。

現場に残された指紋などから大久保を特定。18日、アルバイト先のマージャン店にいるところを任意同行し逮捕した。

○○人という前に、みんな一人の人間だ!ヘイトスピーチには笑顔で対抗だ!日中韓の若い世代が「HAPPY」を踊ってみた

冨田 すみれ子

大阪市在住の立命館大学4回生、冨田すみれ子さん(22)は、自宅に近い在日コリアンの集まる街・鶴橋や、大学への通学で通る梅田駅前などで、人種差別や外国人排斥を叫ぶ人々が出てきていることに胸を痛めていた。

東アジアの国家間では昔から様々な問題が外交的な摩擦を生んでいたが、それが一般市民の感情に発展し始めたことに「何か自分にできることはないか」と思っていた。

そんな2014年の5月末、ファレル・ウィリアムズの"Happy"に出会った。内戦でイスラエル軍の砲撃に遭うパレスチナ自治区ガザや、福島第一原発事故の放射能汚染のもとで暮らす福島など、この曲に合わせてたくさんの人が踊る動画が広がり、困難な状況でも明るく生きる姿を世界にアピールしていた。

そうだ、日中韓の若い世代で"Happy"を踊ろう。ヘイトスピーチには笑顔で対抗しよう。冨田さんは仲間を募った。自分たちの世代は、今よりよい日中韓の関係が築けるはずだ。未来を担う世代から「大人たち」に伝えようと思った。

立命館大学に通う日本人や在日コリアン中国人韓国人の留学生に頼んで撮影したほか、高校の頃に参加していた日韓交流プログラムや、自身のアメリカ留学中に知り合った韓国人、中国人の学生が快く協力してくれ、メールで動画を送ってもらった。参加者は総勢約100人になった。

日中韓で"Happy"をつくる作業は思いの外、センシティブな壁もあった。「ビジュアル的に映えるから」と日中韓の国旗を使おうとも思ったが「年配層には不快感を覚える人もいる」との指摘を受けて断念した。

でも「仲良くしようぜ!」というシンプルなメッセージがセンシティブであってはいけない、と冨田さんは思っている。笑顔で楽しく踊るのは人種に関係ない、人類共通のHAPPYだ。「人は○○人であるという前に、みんな一人の人間だ」という若い世代からのメッセージが、東アジアに伝わってほしいと願う。「簡単な問題ではないけど、みんな同じひとりの人間と考えたら、日中韓も少しは仲良く出来るかな」

撮影を機会に知り合った日中韓の学生たちと、勉強会や討論会をしようというアイデアも出た。楽しく踊って終わりにはしたくない。高校の頃から日韓関係などに興味を持ち、歴史問題なども勉強してきたが、動画を見て興味を抱いた人たちも巻き込んで、新しい関係作りに動き始めている。

立命館大生やOB、昭和から平成にかけ8人が謎の失踪。「共通点」も浮上

関西の名門、立命館大学の現役学生や卒業生8人が、昭和の時代から平成にかけて次々と“謎”の失踪を遂げている。

自ら姿をくらませる事情はなく、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者を調べる「特定失踪者問題調査会」が特定失踪者としてリストアップしている。調査会は2014年9月17日、京都市で立命館大周辺を調査した。その結果、見えてきた失踪の背景は何なのか。

調査会は立命館大在学中または卒業後に失踪した行方不明者として、8人をリストアップしている。最も失踪時期が古いのは昭和27年10月、在学中に失踪した渡邊晃佐さん(82)=失踪当時(20)=で、最も時期が新しいのは、平成22年に行方不明になった卒業生の男性(氏名非公表)となっている。

調査会に届け出があった失踪者約470人のうち、4年制大学の卒業生や在学生は約100人に上るが、そのうち立命館大が8人を占めている。特定失踪者を大学別に見ると、立命館大に次ぐ明治大学が4人で、残りの大学はそれぞれ1、2人程度しかいない。調査会の荒木和博代表は「圧倒的に多い数であることは間違いない」と立命館大に特定失踪者が集中している状況を説明する。

立命館大の在学中や卒業後に謎の失踪を遂げた8人の中で、調査会は特に昭和40~50年代に行方不明になった失踪者4人に注目している。

昭和49年1月に在学中に失踪した酒井秀俊さん(62)=同(22)=を皮切りに、54年2月にも在学中の尾方晃さん(58)=同(23)=が失踪、59年には卒業生の広田公一さん(60)=同(30)=と在学中の男性(氏名非公表)が行方不明に。なぜか5年間隔で失踪している。

特定失踪者に立命館大の現役学生や卒業生が多いことについて、荒木代表は「学内や周辺に拉致に関係のある組織が存在していた可能性がある」と指摘。その上で、「5年たてば大半の学生が入れ替わり、(拉致の)痕跡が残りづらいと考えたのではないか」と推察している。

立命館大もすでに学内調査を行った。平成20年1月、学内に失踪者に関する調査委員会を発足。特定失踪者の友人や教員に聞き取り調査を行い、8人全員と連絡が取れないことを確認したという。立命館大は「個別に確認作業を行ったため、8人の関係性などについては調査をしていない」としている。

9月17日、調査会が京都市内で実施した調査では、新たな事実が判明した。昭和49年に失踪した酒井さんと54年に失踪した尾方さんが、京都市内の同じ下宿を利用していたのだ。

2人は同じ時期に在学しておらず、下宿に住んでいた期間も異なる。だが、調査会の杉野正治常務理事は「職業や居住地域など、大まかな共通点が見つかることはあるが、共通の知人や同じ居住場所が見つかることは極めて珍しい」と明かす。

調査に参加した2人の家族が下宿のおおまかな住所や経営者の名前を証言したことで、同じ下宿で暮らしていたことが判明した。今回の調査では、下宿の詳しい場所や当時の暮らしぶりを把握することはできなかったが、失踪者の多くが通っていた衣笠キャンパス(京都市北区)に近いことが明らかになった。ほかの立命館大に関係する特定失踪者も居住していた可能性があるとして、調査会は今後、失踪者の家族に照会する方針だ。

調査会の現地調査には今回、尾形さんと酒井さんの家族が同行した。

尾方さんの妹(57)によると、尾形さんの失踪後、家族は実家のある岐阜県高山市から京都市へ何度も足を運び、行方を探したという。妹は「まさか、北朝鮮に渡っている可能性があるとは思いもしなかった」と当時の状況を振り返る。

尾方さんの父は57歳で亡くなり、母(79)が息子の帰りを待ち続けているという。「母が確実な手がかりがないかと心待ちにしている。ささいなことでもいいから、連絡がほしい」。調査会が運営する北朝鮮向け短波ラジオ放送「しおかぜ」のメッセージを収録した妹は兄に向かって、そう呼びかけた。

酒井さんの家族では、姉の市川ちづみさん(66)が現地調査に参加。酒井さんの両親は失踪の理由が見当たらないため、自分たちが関係しているかもしれないと自らを責めながら亡くなったという。市川さんは「2人きりのきょうだい。元気なうちに再会したい」と思いを語った。

立命館大というキーワード以外にも、特定失踪者では職業などが共通しているケースがある。調査会は職業や年齢をもとに失踪者をグループ分けする「マッピングリスト」を作成し、関連を調べている。

マッピングリストには、政府が認定する拉致被害者との共通している項目もある。特定失踪者の職業で多い看護関係のケースでは、平成14年に帰国した曽我ひとみさん(55)も拉致された当時、准看護師として働いていた。蓮池薫さん(57)夫妻らと同様にアベックで失踪した特定失踪者も多い。

今回の現地調査の対象となった大阪市の会社寮から失踪した賀上大助さん(36)=同(23)=についても、ほかの失踪者との共通点がある。賀上さんは13年に行方不明となっているが、同時期に若い男性会社員の失踪が複数確認されており、荒木代表は「他県の事例との関係を調べることも必要だ」と話している。

基礎データ

所在地

象徴

  • スクールカラーえんじである。
  • 校章は金の「立命」の上に銀で「大学」としてあるもの。この校章のほかに、学校法人立命館としてのシンボルマーク「Rits」や、コミュニケーションマーク「R」がある。シンボルマーク制定以前には「立」の字からデザインしたマークが使用されていた。

校歌

1931年制定。作詞は明本京静、作曲は近衛秀麿による。全2番構成だったが、内容が国家主義的とも受け取れるものであった2番目の歌詞は、戦後歌うことが憚かられるようになった(1990年5月25日の理事会で正式に廃止された)。現在は1番目を2回繰り返して歌う。

呼称

主に「立命」や「立命館」と呼ばれるが、最近では公式の愛称として「Rits」(リッツ)も使われている。地元関西においては、「りっちゃん」と呼ぶこともある。これは、親しみこめて呼ぶ場合と、現役大学生や卒業生等の『立命館気質』を揶揄して呼ぶ場合がある。

スローガン・タグライン

2007年にコミュニケーションマーク「R」が制定されたのと同時に、同学のスローガン・タグラインとして、「未来を生み出す人になる。」が制定された。これにあわせて毎年、川口清史現総長と同学の卒業生が京都の名所旧跡で語り合う、と言う内容のイメージ広告が、首都圏・関西圏の鉄道ターミナル駅や新聞に掲載された。

2013年1月からは、「Beyond Borders ~ 超えていけ。RITSUMEIKAN」として、同学の活動全般(教育活動、産学連携、社会貢献、体育会・文化会各部、サークル等)を紹介する内容のイメージ広告が展開されている。 

組織および研究

組織

学部

衣笠キャンパス
  • 法学部
    • 法学科
      • 専門化プログラム(「特修」を選択して入学した学生以外が対象で、2年後期に選択)
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        • 法と人権プログラム
        • 法文化プログラム
        • マスコミ・市民活動プログラム
        • 政治と社会プログラム
      • 司法特修
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    • 現代社会学科
      • 現代社会専攻
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      • 子ども社会専攻
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    • 国際関係学科
      • 国際関係学専攻
        • 国際秩序平和プログラム
        • 国際協力開発プログラム
        • 国際文化理解プログラム
          2年進級時に選択
      • グローバル・スタディーズ専攻(主として英語で学ぶ専攻)
        • Governance and Peace Program
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    • 政策科学科
      • 専攻
        • 政策科学専攻
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      • 「展開科目」の科目群:公共政策系、環境開発系、社会マネジメント系
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    • 人文学科(募集は学域ごと。2年進級時に専攻選択)
      • 人間研究学域
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      • 日本史研究学域
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        • 東洋史学専攻
        • 現代東アジア言語・文化専攻
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        • 国際コミュニケーション専攻
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        • 心理学専攻
  • 2011年度以前
    • 人文学科
      • 哲学専攻
      • 教育人間学専攻
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        • 心理健康領域
      • 日本文学専攻
      • 中国文学専攻
      • 英米文学専攻
      • 日本史学専攻
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      • 西洋史学専攻
      • 地理学専攻
      • 心理学専攻
      • 学際プログラム
        • 言語文化領域
        • 芸術表象領域
        • 歴史人類領域
      • 総合プログラム*(2009年度より募集停止)
      • 国際プログラム
      • 京都学プログラム
      • 言語コミュニケーションプログラム
  • 映像学部
    • 映像学科
      「学びのフィールド」:映像文化、映像制作、映像プロデュース、映像テクノロジー
びわこ・くさつキャンパス

II部(二部・夜間部)

現在は夜間のみで卒業する学生を対象とした学習環境は提供されていない。

過去には法学部・文学部・経済学部・経営学部・理工学部・産業社会学部の各学部に、1995年までII部(二部・夜間部)が存在した。

立命館大学II部は他大学と異なり、入学試験の受験資格が本来の目的である勤労学生もしくは社会人に限定され、さらに、入学後のII部からI部へ移る制度も設けていなかった[1]

その後1996年よりI部・II部の区分を廃止し、昼間主コース・夜間主コースからなる「昼夜開講制」に移行した。

更には1999年にBKCで先行開始された新昼夜開講制の導入により、実質的な昼夜コース枠組みの撤廃が行われた。

そして2007年1月には産業社会学部の夜間主コースで最終講義が行われ[2]、立命館大学の源流である「夜学」が107年の歴史を閉じた。

インスティテュート

立命館大学は、「国際インスティテュート」(2000年度に設置)と「文理総合インスティテュート」(1998年度に設置)を設けて学部横断的な教育を展開してきたが、専門性の習得や入試募集の単位の細分化など、改善すべき課題が生じてきたとして、現在はすべて募集を停止している。ここでは、学生の学籍は所属する学部学科にあるが、実際には卒業の基準や必修も全てインスティテュートの枠組みの中で行われることになる。こうした制度のため、卒業した学生の肩書きは「○○学部○○学科○○インスティテュート卒業」となる。インスティテュート所属生の選抜は入学試験で行われた。また、文学部も1996年度に文学部の学生向けに「人文総合科学インスティテュート」を設置していたが、2002年度に従来の人文総合科学インスティテュートを学際プログラムと改称した上で、総合プログラムと国際プログラムを新設し、この3プログラムを新たな人文総合科学インスティテュートとして再編した。2009年度には、総合プログラムを京都学プログラムと言語コミュニケーションプログラムの2プログラムへと再編したが、2012年度の「学域・専攻制度」の導入に伴い廃止となった

  • 国際インスティテュート
    • 国際法務プログラム(法学部の学生が対象)
    • 国際公共プログラム(国際関係学部、政策科学部の学生が対象)
    • 国際社会プログラム(産業社会学部、文学部の学生が対象)
    • 国際福祉プログラム(産業社会学部の学生が対象)
      • 国際関係学部は2011年度から、法学部、産業社会学部、政策科学部、文学部は2012年から募集停止
  • 文理総合インスティテュート
    • ファイナンス・情報・インスティテュート(経済学部、経営学部、理工学部数理科学科の学生が対象)
    • 環境・デザイン・インスティテュート(経済学部、経営学部、理工学部建築都市デザイン学科、理工学部環境システム学科の学生が対象)
    • サービス・マネジメント・インスティテュート(経済学部、経営学部の学生が対象)
      • 経済学部、経営学部、理工学部建築都市デザイン学科は2010年度から、理工学部数理科学科、理工学部環境システム学科は2012年度から募集停止
  • 人文総合科学インスティテュート
    • 京都学プログラム
    • 言語コミュニケーションプログラム
    • 国際プログラム
    • 学際プログラム
      • 言語文化領域
      • 芸術表象領域
      • 歴史人類領域

大学院

衣笠キャンパス
  • 法学研究科
    • 法学専攻
      • 博士前期課程
        • 研究コース
        • リーガル・スペシャリスト・コース
          履修モデル:企業法務プログラム、ビジネス法務プログラム、不動産法務プログラム、税務プログラム、公共法務プログラム
        • 法政リサーチ・コース
      • 博士後期課程
        • 研究コース
  • 社会学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 応用社会学専攻
      • 前期課程のコース
        • 研究コース
        • 高度専門コース
      • 研究領域
        • 現代社会研究領域
        • 人間福祉研究領域
        • 国際社会研究領域
  • 国際関係研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 国際関係学専攻
      • 前期課程の「プログラム」
        • グローバル・ガバナンスプログラム
        • 国際協力開発プログラム
        • 多文化共生プログラム
        • Global Cooperation Program
  • 政策科学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 政策科学専攻
      • 「リサーチプロジェクト」
        • 公共政策クラスター
          政治行政過程と法政策研究、グローバリゼーションと地域圏の形成、地方政策と行政施策
        • 環境開発クラスター
          まちづくりと都市計画、環境と開発の政策デザイン、資源循環と持続可能な環境戦略
        • 社会マネジメントクラスター
          多元的経済・福祉社会におけるマネジメント、制度と戦略、e-Societyと創造産業、公共政策と地域経営、競争学の構築 - 国家 - 市民社会理論の新次元
  • 文学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 人文学専攻
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      • 教育人間学専修
      • 心理学専修
      • 日本文学専修
      • 中国文学・思想専修
      • 英米文学専修
      • 日本史学専修
      • 東洋史学専修
      • 西洋史学専修
      • 地理学専修
      • 綜合人文学専修
    • 博士前期課程のコース
      • 研究者養成コース
      • 高度技能展開コース
      • 高度教養人養成コース
    • 2014年度から
      • 人文学専攻
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        • 日本史学専修
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        • 西洋史学専修
        • 現代東アジア言語・文化学専修
        • 英語圏文化専修
        • 文化動態学専修
      • 行動文化情報学専攻
        • 心理学専修
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        • 文化情報学専修
        • 考古学・文化遺産専修
      • 博士前期課程のコース
        • 研究一貫コース
        • 高度専門コース
  • 応用人間科学研究科修士課程
    • 応用人間科学専攻
      • 臨床心理学領域
        • 臨床心理ゼミ
      • 対人援助学領域
        • 人間形成・臨床教育クラスター
        • 障害・行動分析クラスター
        • 家族機能・社会臨床クラスター
        • 発達・福祉臨床クラスター
  • 言語教育情報研究科(修士課程)
    • 言語教育情報専攻
      • 言語教育学コース
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        • 日本語教育学プログラム
      • 言語情報コミュニケーションコース
        • 日本語または英語を研究対象として履修
  • 先端総合学術研究科一貫制博士課程
    • 先端総合学術専攻
      • テーマ領域
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        • 生命領域
        • 共生領域
        • 表象領域
  • 映像研究科(修士課程)
    • サブジェクト・ゾーン(研究領域)
      • リニア映像
      • インタラクティブ映像
      • 映像デザイン
      • 映像文化資源
びわこ・くさつキャンパス
  • 経済学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 経済学専攻
      • 前期課程のコース
        • 経済理論・政策コース
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    • 企業経営専攻
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      • 前期課程のコース
        • 機械工学コース
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    • 環境都市専攻
      • 前期課程のコース
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    • 2011年度まで
      • 基礎理工学専攻(博士前期課程)
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  • 情報理工学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 情報理工学専攻
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  • 生命科学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 生命科学専攻
      • 前期課程のコース
        • 応用化学コース
        • 生物工学コース
        • 生命情報学コース
        • 生命医科学コース
  • テクノロジー・マネジメント研究科(博士前期課程・博士後期課程)
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  • スポーツ健康科学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • スポーツ健康科学専攻
      • 前期課程
        • 身体運動科学領域
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      • 後期課程
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朱雀キャンパス
  • 公務研究科|公共政策大学院(修士課程)
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  • 法務研究科|法科大学院専門職学位課程
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      • 企業経営コース
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        • ファイナンス&アカウンティング・プログラム
        • アカウンティング・プログラム

附属機関

  • 衣笠総合研究機構
    • 人文科学研究所
    • 国際地域研究所
    • 国際言語文化研究所
    • 人間科学研究所
    • アート・リサーチセンター
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    • 白川静記念東洋文字文化研究所
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    • 間文化現象学研究センター
    • ゲーム研究センター
    • 立命館サステイナビリティ学研究センター
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    • 社会システム研究所
    • 研究センター群
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    • 研究センター群
      • 先端マイクロ・ナノシステム技術研究センター 
      • スポーツ健康科学研究センター
      • 先端ロボティクス研究センター
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    • 教育開発支援センター
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附属図書館

立命館大学蔵書数(附属研究機関含む/2009年度末時点)は、2,750,384冊(和漢書1,794,745冊、洋書855,639冊)。APUライブラリー(立命館アジア太平洋大学)蔵書数は含まない。

  • 衣笠キャンパス
    • 衣笠図書館
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  • びわこ・くさつキャンパス(BKC)
    • メディアセンター
    • メディアライブラリー
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博物館

西園寺文庫

西園寺文庫は、図書館内にある文庫。西園寺家伝来の貴重な資料のほか、西園寺公望自身が収集した資料を含む。総冊数13,072。

西園寺文庫の資料は、西園寺公望が生前4回に渡って立命館大学に寄贈した資料を中心に構成されており、その前身は1938年同校に設置された「西園寺公文庫」である。一回目の寄贈は1925年5月に行われたが、これは立命館大学(旧制)が大学昇格条件を満たすために整備した立命館文庫に対して記念寄贈されたもので、英仏書187冊であった。その後、1930年10月16日に和漢書約300冊、1938年6月には西園寺家伝来の和綴本739部881冊の寄贈が為された。この和綴書には、宮中儀式、有職故実関係、改元記録、和歌関係などの貴重文書が含まれている。そして最後、すなわち四回目の寄贈は1940年(昭和15年)5月に行われている。この最後の寄贈資料は和漢書6,671冊にもおよび、西園寺公が特に愛読していたと思われるものが大量に含まれているのが特徴とされる。

研究

21世紀COEプログラム

21世紀COEプログラムとして、4件のプロジェクトが採択されている。

  • 2002年
    • 人文科学分野
      • 京都アート・エンタテインメント創成研究
    • 生命科学分野
      • 放射光生命科学研究
    • 情報、電気、電子分野
      • マイクロ・ナノサイエンス・集積化システム
  • 2003年
    • 機械、土木、建築、その他工学分野
      • 文化遺産を核とした歴史都市の防災研究拠点

グローバルCOEプログラム

グローバルCOEプログラムとして、3件のプロジェクトが採択されている。

教育

採択されたプログラム

立命館土曜講座

立命館土曜講座は、大学の社会的開放および生涯教育への対応として実施している無料公開講座。当時の学長であった末川が、提唱して開講されたもので、第一回目の講座は1946年3月31日に実施された。また、これに関連して、1962年から1965年にかけて、読売テレビと共同して『テレビ大学講座』を制作していた。現在は、衣笠キャンパスで実施している土曜講座のほかに、びわこ・くさつキャンパスで『立命館びわこ講座』、学校法人立命館の学校や事務所なども使用して公開講座が開催されている。

留学

海外留学に関する教育プログラムが用意されている。詳細については他大学との協定に関する説明を多数含むため、留学協定を参照。

学生生活(課外活動・自治活動)

立命館大学学友会

立命館大学には、学園祭などのイベントやサークル活動の他、クラス援助活動や大学との交渉といった自治活動などを統括する組織「立命館大学学友会」がある。

全員加盟制をとっており、学生は学友会に加盟することで立命館大学の掲げる「全構成員自治」の一員となり、その代表は「全学協議会」などで教学やキャンパス高度化、学生生活、学費、学園の事業など大学の運営に関する議論に参加している。

同組織には中央委員会や中央常任委員会の他、全学自治会(BKC自治会・各学部自治会・学術部・学芸総部を含む)、中央事業団体(応援団・放送局・新聞社・体育会)が存在する。

体育会や学術部・学芸総部に属する公認団体や同好会、任意団体の他にも、中央任意団体、登録団体といったサークルが存在する。このような課外活動の主な拠点は、学生会館(衣笠)およびセントラルアーク(BKC)、リンクスクエア(BKC)となる。また、体育会所属団体は各部の練習グラウンドにあるクラブハウスが活動の中心となる。

学園祭

学友会が中心となって運営する立命館大学学園祭実行委員会の主催による「立命館大学学園祭」が、例年11月にびわこ・くさつキャンパス (BKC) で2日間、衣笠キャンパスで2日間の計4日間開催される。

来場者数は4日間でのべ約10万人と公表されている。

学生文化の集大成を発表する場として、各課外活動団体やサークルによる一般企画や学園祭実行委員会による実行委員会企画(模擬店、フリーマーケット、野外ステージ企画、プロタレントによるコンサートなど)をはじめとする多様な催しが行われる。

学園祭運営体制

学園祭の運営は立命館大学学園祭実行委員会によって行われる。 実行委員会は、中央常任委員会の責任の下、中央委員会から予算の決定を含めた全ての権限を移譲される。全ての企画および計画は、実行委員会で企画意図や趣旨などの審議が行われる。学園祭の理念に相応しい企画であるか、学友会費を支弁するに相応しいかなどの視点から幾度も審議が重ねられ、最終的に実施の可否について結論を出す。

実行委員会は、学園祭実行委員長、学園祭副実行委員長(衣笠担当)、学園祭副実行委員長(BKC担当)、全学自治会、BKC自治会、各学部自治会、学術部、学芸総部、体育会、新聞社、放送局、応援団、中央事務局サークル担当及びBKC自治会サークル連合といった学友会中央パートにより構成されている。また、オブザーバーとして、衣笠学園祭事務局、BKC学園祭事務局、実行委員会事務局調査企画部及び実行委員会事務局財務部の出席が認められている。

実行委員長は年度により異なり、中央常任委員長や学園振興委員長、中央事務局長などが務める。各キャンパス内のみで終結する企画については、キャンパス別会議が開かれ、審議が行われる。実行委員会には大学教職員からの委員は一切入っておらず、大学職員と緊密に連携をとりつつも、すべて学生の自主性に任された運営が行われている。

実行委員会の実務を担う組織として、衣笠学園祭事務局(中央事務局特別事業室)およびBKC学園祭事務局(BKC自治会事務局イベント事業部)が設けられる。

新歓祭典

学友会が中心となって運営する立命館大学新歓実行委員会の主催による「新歓祭典」が、例年4月下旬にびわこ・くさつキャンパス(BKC)で1日間開催される。 運営体制については、学園祭に準ずるかたちとなる。 新入生を歓迎する祭典として、各課外活動団体やサークルによる企画や新歓実行委員会企画、新歓事務局による模擬店、野外ステージ企画など、様々な催しが行われる。

衣笠・BKC各キャンパスの全新入生の参加が推奨されており、歓迎の対象となる新入生が自ら小規模演習の各クラスから模擬店を出店することが恒例となっている。

スポーツ

大学創立当初より、文武両道の精神からスポーツには力を入れていたが、衣笠キャンパスの産業社会学部に「スポーツ学科(スポーツ社会)」が設けられた後、2010年には、びわこ・くさつキャンパスに「スポーツ健康科学部」が設けられたことにより、運動に長けた選手が入学し、アメリカンフットボールや女子駅伝等、大学上げての強化が成功し各部実績をあげている。

大学関係者と組織

大学関係者組織

  • 立命館大学の同窓会は「立命館大学校友会」と称し、立命館大学を卒業した者により構成される。
  • 立命館大学には生活協同組合があり、「立命館生活協同組合」と称する。
  • 立命館大学には保護者組織があり、「立命館大学父母教育後援会」と称する。

大学関係者一覧

施設

キャンパス

衣笠キャンパス

  • 使用学部:法学部、文学部、産業社会学部、国際関係学部、政策科学部、映像学部
  • 使用研究科:法学研究科、文学研究科、社会学研究科、国際関係学研究科、政策科学研究科、応用人間科学研究科、言語教育情報研究科、先端総合学術研究科
  • 使用附属施設:stub
  • 交通アクセス:京福電気鉄道龍安寺駅京都市営バス「立命館大学前」(1215505155快速202快速205M1・臨 立命館大学前系統

京都市北区等持院北町56-1に所在する。

幕末の頃、現在の「衣笠キャンパス」およびその周辺には薩摩藩の藩兵調練場(小松原調練場)、弾薬庫、陣屋、勤番屋敷などを置く広大な緑地が広がっていた。明治維新の「鳥羽・伏見の戦い」では、この調練場の弾薬庫から大量の弾薬等が運び出されたと記録されている。

1939年(昭和14年)、ラストエンペラーの名で知られる清朝最後の皇帝満州国皇帝であった愛新覚羅溥儀が立命館に寄付した約50万円のうち20万円で衣笠山の麓に6万坪の土地を購入し、理工系学科の学舎を建設したのが現在の「衣笠キャンパス」の始まりである。この寄付金の残額で学生向けの奨学金の基金も創設された。

等持院に隣接していることから、かつては「等持院学舎」と呼ばれていた。昭和20年代にはプロ野球「松竹ロビンス」が本拠としていた衣笠球場が現在の中央広場付近にあり、1954年まで「洋松ロビンス」の準本拠地球場として使用されていた。

設立当初より文系学部を「広小路学舎(中京区)」に、理工系学部を「等持院学舎(現・衣笠)」に置くという棲み分けがなされていたが、戦後急速に増え続ける入学志願者に対応すべく、京都市右京区西院方面に約6万坪の土地を購入し教養学部を移転させるという「緑の学園」構想が持ち上がった。この構想は1957年(昭和32年)12月10日の学校法人立命館理事会で「現状では広小路、等持院を中心に充実をはかるべきである」という結論に達したため実現こそしなかったが、文系理系全学部を「衣笠キャンパス」に集約させるというその後の「衣笠一拠点政策」の契機となった。衣笠一拠点化は、1981年(昭和56年)に実現している。しかし、更なる学園拡大の流れにより、衣笠キャンパスでは手狭となったことから衣笠一拠点化は10年程度で終息し、複数キャンパス体制になっている。

現在の「衣笠キャンパス」周辺は、金閣寺龍安寺仁和寺等持院などが点在する京都屈指の観光名所として知られる。キャンパス北側にはこれら名刹を結ぶ観光道路「きぬかけの路」が通る。中でも隣接する等持院の墓地には、室町幕府初代将軍足利尊氏、5代将軍・足利義量、7代将軍・足利義勝ら武将に加え、日本映画界の巨人・牧野省三衣笠貞之助画家山元春挙木島桜谷役者尾上松之助らといった文化人のほか、学園創立者・中川小十郎も眠っている。

衣笠キャンパスから北へ徒歩10分程度、金閣寺西部には西園寺記念館がある。飛び地の形で立地しているため「氷室キャンパス」と俗称で呼ばれることがあるが、これは公式なものではなく、衣笠キャンパスの一部である。付近一帯は1224年(元仁元年)に藤原公経が「西園寺」を建立した場所で、寺は西園寺家の家名の由来とされてことから立命館学園とはとりわけ縁の深い場所である。

BKC(びわこ・くさつキャンパス)と並べる必要がある際は、KIC(読み:キック)と略されることがある。

  • 衣笠キャンパス施設
    • 図書館(University Library)
      図書館、ピア・ラーニングルーム(ぴあら)
    • 存心館(Zonshinkan Hall)
      • 教室棟。1階に法学部事務室、マルチメディアルーム。地階に生協食堂、書籍部など。
      • 存心館時計台の大時計はシチズン製。
      • 名称の由来:本心を放失することなく、存し養ふ。(出典:孟子 尽心章 上)
    • 興学館(Kogakukan Hall)
      • セミナールーム、自習室など。
      • 名称の由来:礼記 王制篇 「楽事勧功、尊君親上、然後興学」(事を楽しみ功に勧み、君を尊び上を親しみ、然る後に学を興す)。1953年に名称公募され、佳作に「洗心館」、「恒心館」があった。
    • 志学館(Shigakukan Hall)
      • 教室棟。1階に保険センター、心理・教育相談センター。
      • 名称の由来:論語 為政篇 「吾十有五而志於学」(吾十有五にして学に志す)
    • 以学館(Igakukan Hall)
      • 教室棟。主に産業社会学部の教室。1階に産業社会学部事務室。地階に生協食堂、多目的ホールなど。
      • 名称の由来:学を以って身を修め、学を以って人をなし、学を以って世を経する。(出典:荀子 勧学篇)
      • 上から見ると立命館の「立」の字に見えると言われることがあるが、詳細は不明。
      • 設計は富家建築事務所、施工は清水建設
      • 1998年まで経済・経営学部が基本学舎として使用。2000年からは産業社会学部の基本学舎として使用されている。以学館前の石畳は、かつて京都市電の路線の敷石に使用されていたものを移設したもの。
    • 研心館(Kenshinkan Hall)
      • 教室棟。1階にキャリアオフィス、エクステンションセンター。2階に学生オフィス(衣笠)、スポーツ強化オフィス、学生サポートルーム。
      • 名称の由来:顧炎武の詩「古隠士」から。または「心を研く」という日本語的発想から付けたと推察される。1953年に名称公募され、佳作に「博心館」、「黎明館」があった。
    • 学而館(Gakujikan Hall)
      • 大学院施設、共通教育課、サービスラーニングセンター、障害学生支援室など。
      • 名称の由来:論語 学而篇「学而時習之」(先輩に就いて学び、而して常に反復練習する。「習」は幾度も反復練習するという意味で、「時」は「常に」という意味。
    • 有心館(Yushinkan Hall)
      • 教室棟。1階にRAINBOWサービスカウンター、教育開発支援課。
    • 西園寺記念館(Saionji Memorial Hall)
      • 立命館史資料センター準備課、衣笠セミナーハウス 。
    • 清心館(Seishinkan Hall)
      • 主に文学部の教室・共同研究室。1階に文学部事務室。
      • 名称の由来:清らかな心。また、心を清らかにする。(出典:後漢書 西域傳論)
    • 啓明館(Keimeikan Hall)
      • 主に文学部の学生共同研究室。実験実習室。
      • 名称の由来:毛詩 小雅・大東篇「東有啓明、西有長庚」(東に啓明有り、西に長庚あり)
    • 洋洋館(Yoyokan Hall)
      • 主に政策科学部の教室・研究室。1階に政策科学部事務室、マルチメディアルーム。
      • 名称の由来:充実しているさま、美しくすばらしいさま。(出典:論語 泰伯 第八篇)
    • 恒心館(Koshinkan Hall)
      • 主に国際関係学部の教室・研究室。1階に国際関係学部事務室。
      • 名称の由来:如何なる事件や境遇に遭遇しても決して変わらぬ道徳心(出典:孟子 梁恵王篇 上)
    • 諒友館(Ryoyukan Hall)
      • 教室棟。1階、地階に生協食堂、コンビニなど。
      • 名称の由来:論語 李氏篇「友直、友諒、友多聞、益矣」(直きを友とし、諒を友とし、多聞を友とするは、益なり)
    • 修学館(Shugakukan Hall)
      • 個人研究室棟。リサーチオフィス(衣笠)。
      • 名称の由来:史記 儒林伝「薫仲舒・・・至卒、終不治産業、以修学著書為事」(薫仲舒は、卒するに至るまで、終に産業を治せず、学を修め書を著すを以て事と為す)
    • ランゲージセンター(Language Center)
      • 言語教育センター、言語習得センター(CLA)、言語教育企画課
    • 尽心館(Jinshinkan Hall)
      • 教員研究室棟、地階に情報処理演習室、情報語学演習室など。
      • 名称の由来:孟子 盡心篇 上「盡其心者、知其性也」(其の心を尽す者は、其の性を知るなり)
    • 明学館(Meigakukan Hall)
      • 教室棟。1階に衣笠国際教育センター、京都国連寄託図書館など。
      • 名称の由来:孟子 盡心章「日月明有り、容光をも必ず照らす」(その他の候補に、良知館、良智館、愛智館があった)
    • 尚学館(Shogakukan Hall)
      • 教員研究室棟
      • 名称の由来:孟子 万章篇 下「以友天下之善士為未足、又尚論古之人、(中略)是尚友也」(天下の善士を友とするを以て未だ足らずと為し、又古の人を尚論す、(中略)是れ尚友なり)
    • 敬学館(Keigakukan Hall)
      • 教室棟
      • 名称の由来:礼記 学記篇「師厳然後道尊、道尊然後民知敬学」(師厳にして然る後道尊し、道尊くして然る後民学を敬するを知る)
    • 至徳館(Shitokukan Hall)
      • 旧称「中川記念会館」。
      • 1階にキャンパスインフォメーション、衣笠キャンパス事務課、教職支援センター。2階に入学センター。3階に役員室。4階に教務課など。
      • 名称の由来:孝徳、即ち年長者への敬愛(出典:孝経 開宗明義章)
    • 末川記念会館(Suekawa Memorial Lecture Hall)
      • 故・末川名誉総長のメモリアルルーム、ホール、松本記念ホール陪審法廷、会議室。地階にレストラン「カルム」など。
      • 名称の由来:学校法人立命館の名誉総長である末川博の功績をたたえて名付けられた。
    • 第一体育館(Gymnasium 1)=解体
      • トレーニングルーム、道場、サンドイッチ「サブウェイ」などがあったが、2013年に解体。跡地には新図書館が建設される。
    • 第二体育館(Gymnasium 2)=解体
      • 競技場、サークル部室
    • 京都衣笠体育館(Kyoto Kinugasa Gymnasium)
      • 旧第一・第二体育館を統合して2013年に新設。3つのアリーナ・柔道場等。
    • 学生会館(Student Center)
      • 学生施設、サークルボックス、練習ホール、小ホール(劇場)、「Cafe Junge」(ゆんげ)
    • アート・リサーチセンターArt Research Center
    • アカデメイア立命21(Academeia Ritsumei 21)
    • 歴史都市防災研究センター(Research Center for Disaster Mitigation of Urban Cultural Heritage)
      • 展示ルーム、研究室
      • 国際関係学部後期博士課程共同研究室
    • 創思館(Soshikan Hall - Human Research Center)
      • 研究棟。1階にカンファレンスルーム、独立研究科事務室。
      • 名称の由来:遠い将来を見通して、はかりごとを立てる(出典:人物誌 三国時代)
    • アトリエ棟(Atrium)
    • クレオテック(Creotech)
      • 旧「平野会館」
    • 充光館(Jukokan Hall)
      • 映像学部基本棟(学部事務室)、映像学部ラウンジ
      • 名称の由来:充実し、光り輝いている(出典: 孟子 「尽心章句」)
    • 育友館(Ikuyukan Hall)
      • 小学校教員養成課程実習教室
      • 名称の由来:小規模な建物であることから漢籍からの引用せず、使用目的から命名
衣笠キャンパスにある記念館
末川記念会館
詳細は 立命館大学末川記念会館 を参照
西園寺記念館
概要
西園寺記念館は、衣笠キャンパスから徒歩約10分のところに位置(北区衣笠氷室町9)し、京都市営バス「立命館西園寺記念館前」(M1系統)バス停下車徒歩すぐのところにある。記念館のある辺りは、元仁元年1224年)に藤原公経が「西園寺」を建立した場所にあたり、寺は西園寺家の家名の由来とされている。衣笠キャンパスからは独立した飛び地に存在するが、衣笠キャンパスの一部である。「氷室キャンパス」と言われる場合があるが、これは正式な名称ではない。
建築家・小林一彦(京都建築事務所)により設計され、1987年12月に竣工。ギリシャ神殿風の威風堂々とした外観の校舎に西洋庭園を備え、緑に囲まれた落ち着いた環境にある。1991年にはそのデザインが評価され「京都市都市景観賞市長賞」を受賞している。上から見ると立命館の「命」の字に見えるといわれることがあるが、故意にそうデザインされたわけではない。
1988年に開設された国際関係学部の基本棟として使用されていたが、2000年国際関係学部が恒心館へ移転されたため一時閉鎖。2003年には法科大学院基本棟として再び使用され始めたが、2005年に法科大学院が立命館朱雀キャンパスの中川会館(京都府京都市中京区)に移転したため再び閉鎖した。2009年10月20日より衣笠セミナーハウスとして使用されている。
宿泊室は洋室33室、和室2室で合計収容人数は192名。各会議室やカンファレンスルームもある。その他ランドリールームやカフェテリア、シャワールームなども完備している。
敷地内には、かつて『駿河台邸』と呼ばれた西園寺邸宅(東京都千代田区神田)の庭園にあった石灯籠庭石が寄贈され飾られているほか、館内ロビーには、名称の由来となった西園寺のレリーフ塑像(高さ67cm)が飾られている。このレリーフは、日展評議員議員で京都教育大学名誉教授の杉村尚によるもので、西園寺記念館の竣工を記念して制作されたものである。また記念館定礎石の題字は、住友銀行名誉会長堀田庄三によって揮毫されたものである。
名称の由来
西園寺記念館の名称は、最後の元老にして自由主義者としても知られる西園寺公望公にちなむものである。これは学校法人立命館が、1940(昭和15)年の「学祖敬仰決議」以来、西園寺公望を学祖として敬仰しており、西園寺公のもつ国際性が国際関係学部の基本学舎の名称にふさわしいと考えられたからである。現在の立命館大学は、1900(明治33)年に中川小十郎らによって設立された京都法政学校が、西園寺公望が1869(明治2)年に京都御所内の私邸に開設した私塾立命館からその名称を受け継いで発展したものである。その後立命館学園は、西園寺公望から私塾立命館の「名称と精神」を継承するものと認められるとともに、直接間接の支援を受けて今日の発展に至っており、こうしたことが西園寺記念館の命名の背景にある。西園寺記念館の竣工と命名について学校法人立命館総長・谷岡武雄は次のような言葉を銘板に刻み学生に送っている。

明治二年(一八六九)秋九月、私邸に『立命館』を創始した西園寺公望は、長期にわたる海外生活の経験から国際感覚に優れ、先見性に富み、近代日本の政局に深くかかわってきた。ことに思想の自由と社会の平等を尊び、常に「世界の中の日本」を主張してやまなかった。

かかる学祖の思想は、本学の建学思想として教学理念の根底をなし、今日に至るまで脈々と受け継がれている。

昭和六三年(一九八八)春三月、西園寺家の発祥地である北山殿の址、すなわち現鹿苑寺(金閣寺)の傍に、国際社会に活躍しうる人材を養成するため、新に学舎を建設し、『西園寺記念館』と名付けることにした。ここに掲げる『禮記』から引用された墨蹟は、学祖が大正四年(一九一五)須磨逗留の折に作られており、学を志す人々に学問の深さを諭したものである。

新しい学舎において真理を探究し、幅広い教養をもち、調和のとれた国際人を目指して自己研磨に励む諸君に、このことばを送りたい。立命館総長 大学長 谷岡武雄

施設概要
地下1階地上3階建: 延5,380.59m²
竣工年: 1987年12月
衣笠セミナーハウス
受賞: 京都市都市景観賞市長賞(1991年

立命館朱雀キャンパス

京都市中京区西ノ京朱雀町1に所在する。
2006年9月開設。京都法政学校創設者である中川小十郎の姓を冠した中川会館の一棟で構成され、大学本部(学校法人立命館の本部機能も担う)も衣笠キャンパスの旧中川会館から移転した。平安京朱雀大路にあたる千本通に面し、付近に朱雀院跡があること、朱雀第一学区に立地することが、キャンパス名の由来である。

中川会館
概要

学校法人立命館が、学園全体の総合的な連携を機能的かつ高度に遂行できる施設を目的に計画して建設した建物で、専門職大学院法務研究科経営管理研究科公務研究科)、校友会本部などとともに学園学校法人本部も入居している。

中川会館の名称は、立命館大学の前身「京都法政学校」を創立した中川小十郎に由来する。現在の中川会館は3代目で、初代中川会館は、1936(昭和11)年に学園創立35周年と中川小十郎の長寿を記念して当時の広小路学舎に建設されたものである。1979(昭和54)年には、広小路学舎から衣笠キャンパスへの大学全面移転事業にともない、2代目の中川会館が衣笠キャンパスに竣工された。2代目会館は、2006(平成18)年9月まで主に学園本部機能を担う管理棟として利用されていたが、今回の3代目中川会館の竣工でその役割を終えた。現在、2代目中川会館は「至徳館」と名称を変更し、キャンパスインフォメーションセンター、会議室、生協購買部などが入る複合施設として機能している。

特徴

近代京都建築を手本に設計され、外壁には輸入英国煉瓦屋根部分は緑青銅版、白壁部分はテラコッタ、建物土台部分には御影石が使用されている。また建物正面(東側)と裏側(西側)の壁部分には、白いデザイン陶板が貼られている。陶板のデザインは、建物正面側が立命館の校章が、建物裏側には「Rits(立命館シンボルマーク:商標登録番号: 4393342および4393343)」が彫刻されている。

会館正面(千本通側)の建物左上部には、学園コミュニケーションマーク「R」のロゴが2008年4月より掲示されている。それ以前はシンボルマーク「Rits」が掲示されていたが改修された。

会館南東部の屋上には、会館のシンボルとして「塔屋」が設けられている。塔の四面には、工芸ガラスを利用してデザインされた四神の図柄がはめ込まれており、北面に玄武、南面に朱雀、東面に青龍、西面に白虎が描かれ、夜にはこれらがライトアップされる。

1階正面玄関を入ると、創立者・中川小十郎の胸像に迎えられる。胸像の背後には、創立以来立命館学園を援助するとともに、学園の精神と名称を与えたことなどから学園の「学祖」として敬仰される西園寺公望公が揮毫した「立命館」の扁額のレプリカが掲げられている。現在、オリジナルの扁額は総長室に飾られているが、これは1905(明治38)年京都法政学校が「立命館」の名称を継承することを許した西園寺公望から寄贈されたもので、「立命館」の三文字が力強く書かれている。

1階正面奥には「メモリアルホール」と呼ばれる空間があり、立命館学園の発展の歴史を伝えるパネルや映像を見ることができる。ホールには、学祖・西園寺公望の石膏像(直径約41センチ)も飾られている。これは、彫刻家・武石弘三郎が大正時代に手がけた西園寺公望の銅像をもとに複製されたものである。この銅像のオリジナルはもともと東京都神田駿河台駿河台邸(西園寺邸)にあったが、関東大震災で破損してしまったものである。その後西園寺側近が破片から復元したものが静岡県清水市清見寺で保管されていたことが判明。立命館がこれをもとに再度複製したものである。西園寺は自身の銅像・彫刻を残すことを嫌ったため、完全な立体像としては清見寺のものを除き、これ以外に残っていないとされる。なお、衣笠キャンパス西園寺記念館の1階ホールにも、杉村尚が作製した西園寺のレリーフ塑像が飾られてあるが、これはほぼ平面に近い。

4階、5階部には全472席の大ホールがあり、シンポジウムイベントに利用されている。

旧中川会館
初代・中川会館

初代中川会館は、1935年に立命館学園創立35周年と学園創設者・中川小十郎の長寿を祝って広小路校地に建設された。もともと立命館大学校友会評議員会は、盛大な記念祝賀会や中川小十郎の銅像建設などを予定していた。これを知った中川から、銅像建設や祝賀会に資金をまわすより、学園の施設を充実してほしいと要望があり、1935年1月12日の校友大会で「中川会館」の建設が決定された。中川会館の建設費用は寄付金によって賄われ、教職員、学生・生徒、学園縁故者の協力で総額73,970円81銭が集まった。会館は1936年5月に着工され、同年12月13日に竣工。鉄筋三階建で陸屋根造り、モルタル吹き付けの白亜の外壁に、腰は人造石洗出で仕上げられた。建坪は85坪・280m²(延300坪・990m²)で、地階は学生控室・食堂にあてられ、存心館に通じる地下通路があった。1階部分は出版部、職員室、学生研究室、2階は学長室、法学部研究室、文学科研究室、予科研究室、高等商業科研究室、3階は総長公室、校友集会室、特別講義室、応接室にあてられた。記念室には久邇宮邦彦王殿下から中川総長に下賜された自作の詩の御書と銅製花瓶、西園寺公望から寄贈された書、白川義則大将寄贈の天壌無窮の銘ある花瓶、総長が明治天皇御聖像に奉献された靖広作の神剣や師の御霊が陳列されたほか尾竹竹坡画伯の風俗画、大理石でできた西園寺公の肖像などが飾られていた。竣工式前日に西園寺公望から送られた「南天」、「山梔子」各30株ずつが会館玄関脇などに植樹された。

二代目・中川会館

二代目の中川会館は、1979年に衣笠キャンパスに竣工。同年、広小路校地から学園本部が移転した。地上4階、地下1階建で延面積は6,079.13m2。総長室や学園本部などが入る学園管理棟として機能した。地階には生協購買部が入居していた。2006年、朱雀キャンパスに新・中川会館が完成すると同時に学園本部機能が移転し、旧中川会館は映像学部の講義などに利用されていた。その後、名称を「至徳館」と変更し、現在に至っている。

びわこ・くさつキャンパス

  • 使用学部:経済学部、経営学部、理工学部、情報理工学部、生命科学部、薬学部、スポーツ健康科学部
  • 使用研究科:経済学研究科、経営学研究科、理工学研究科、テクノロジー・マネジメント研究科、スポーツ健康科学研究科
  • 使用附属施設:stub
  • 交通アクセス:東海道本線琵琶湖線南草津駅

滋賀県草津市野路東1-1-1に所在する。

滋賀県が整備を進める「びわこ文化公園都市」の一角に、1994年に開設されたキャンパス。愛称は"BKC"。延面積は611,078.32m2の敷地は、滋賀県から無償で提供された。キャンパス内に設置されたクインススタジアムという陸上競技場の地下には木瓜原遺跡が完全保存されている。なお、クインス (quince) とはのことで、木瓜原という遺跡の名称から採られた。びわこ・くさつキャンパスの西隣には、広さ延面積は45,590m2の運動施設「BKCグリーンフィールド」がある。3階建てのクラブハウス、全面人工芝ラグビー競技場、アメリカンフットボール専用グラウンドなどがある。

近江鉄道バスが乗り入れており、大津営業所運営路線では学生専用のIC乗車券が使用出来る。また草津田上インターチェンジに隣接する利便性から、びわこ・くさつキャンパスとJR琵琶湖線大津駅を結ぶ直通短距離高速バスが近江鉄道バスにより、同キャンパスと京阪本線中書島駅を結ぶ直通短距離路線バス「立命館大学 (BKC) 線」が京阪京都交通京都京阪バスにより(立命館では「高速バス」としている)運行されている。また、かつては同キャンパスと飛島グリーンヒルを経由して近鉄京都線京都市営地下鉄烏丸線竹田駅及び京都駅を結ぶ高速バス「MKハートシャトル」がエムケイ観光バス(MKグループ)により運行されていた。

2004年にはBKCの開学10周年と産業社会学部創立40周年、および倉木麻衣の歌手活動5周年を記念して産業社会学部の4回生、倉木麻衣による「Rits倉木麻衣メモリアルライブ2004」が行われ、約2万5000人を集めた。

  • びわこくさつキャンパスの施設
    • アクロスウイング(Across Wing)
      KC国際教育センター、国際交流ラウンジ、情報語学演習室、メディアラボ、メディアライブラリー、ぴあら、大学院共同研究室、教員個人研究室、リサーチオフィス(BKC)、マルチメディアルームなど。
    • アドセミナリオ(Ad-Seminario)
      経済学部事務室、経営学部事務室、BKC大学院課(テクノロジーマネジメント研究科事務室)、教室。
    • コラーニングハウス I(Co-Learning House I)
      情報処理演習室、情報語学演習室、教室
    • コラーニングハウス II(Co-Learning House II)
      ンスティテュート研究室、演習室、教室、立命館高等学校スーパーサイエンス施設など。
    • コラーニングハウス III(Co-Learning House III)
      エクステンションセンター公認会計士オフィス・自習室
    • プリズムハウス(Prism House)
      キャリアオフィス、エクステンションセンター、インターンシップオフィスBKC、学びステーション(BKC教学課)、プリズムホール、情報語学演習室、情報処理演習室、教室。
    • クリエーションコア(Creation Core)
      情報理工学部事務室、教員個人研究室、研究実験室
    • リンクスクエア(Link Square)
      生協食堂、書籍部、サークルスペースなど
    • フォレストハウス(Forest House)
      教室
    • レクセル(Rexl)
      RI実験室
    • ウエストウイング(West Wing)
      理工学部の研究・実験室、教員個人・院生研究室、保健センター。
    • コアステーション(Core Station)
      キャンパスインフォメーション、理工学部事務室、生命科学部事務室、薬学部事務室、BKC地域連携課、教員個人研究室、役員室、会議室など。
    • イーストウイング(East Wing)
      理工学部、生命科学部、薬学部の研究・実験室、教員個人・院生研究室。
    • メディアセンター(Media Center)
      開架図書、新聞・雑誌閲覧室、ぴあら、マルチメディアルーム、グループ学習室、セミナールームなど。
    • ユニオンスクエア(Union Square)
      学生関連施設、BKC教職支援センター、生協食堂・ショップ、ホールなど。
    • 立命館大学ローム記念館(Ritsumeikan University Rohm Plaza)
      大会議室、教員個人研究室、リサーチオフィス(BKC)。
    • テクノコンプレックス(Techno-Complex)
      リサーチオフィス(BKC)、SRセンター、産学連携ラボラトリー、ハイテクリサーチセンター、マイクロシステムセンター、ロボティクスFAセンターなど。
    • 立命館大学BKCインキュベータ(Ritsumeikan BKC Incubator)
      (独)中小機構による大学連携起業家育成施設(開発・実験・研究施設)、リサーチオフィス(BKC)。
    • 防災システムリサーチセンター(Research Center for Disaster Mitigation System)
      理工学部・情報理工学部の研究・実験室
    • セル(Cel)
      理工学部の研究・実験室。
    • エクセル 3(Exl 3)
      理工学部の研究・実験室
    • ワークショップラボ(Workshop Lab)
      機械工作室
    • エクセル 2(Exl 2)
      理工学部、生命科学部、薬学部の研究実験室。
    • エクセル 1(Exl 1)
      理工学部・情報理工学部の実験室
    • 学術フロンティア共同研究センター(Frontier Research Center)
      理工学部関係の研究・実験室、情報理工学部の実験室
    • アクトα(Act α)
      サークルラボ
    • BKCジム(BKC Gymnasium)
      第1・第2アリーナ、トレーニングルーム、ミーティングルームなど
    • アスリートジム(Athlete Gym)
      ポーツ強化オフィス(BKC)、トレーニングルーム、ミーティングルーム
    • BKCグリーンフィールド アスリートクラブハウス(BKC Greenfield Athlete Clubhouse)
    • アクトβ(Act β)
      音楽練習場
    • アクトμ(Act μ)
      音楽練習場
    • ビーイングスクエア(Be-ing Square)
    • エポック立命21(Epoch Ritsumei 21)
      多機能型セミナーハウス
    • セントラルアーク(Central Arc)
      学生オフィス(BKC)、スポーツ強化オフィス(施設貸与受付)、学生サポートルーム、サービスラーニングセンター、学生関連施設など。
    • 喫茶・グリル「シー・キューブ」(C-Cube)
    • 燃料電池研究センター(Office of Fuel Cell Research)
    • キャノピー(Canopy)
      キャンパスインフォメーションセンターなど
    • BKCグリーンフィールド、アスリートクラブハウス(BKC Green Field)
    • サイエンスコア(Science Core)
      生命科学部・薬学部の基本棟。模擬薬局、動物実験施設など
    • インテグレーション コア・ラルカディア(Integration Core/Rarcadia)
      スポーツ健康科学部の教室。2階にスポーツ健康科学部事務室
    • トリシア(Tricea)
      理工学部の研究・実験室、教員・院生研究室
セントラルアーク

セントラルアーク(英語表記:CENTRAL ARC)は、学生交流施設。2005年2月竣工。竣工式は2005年3月23日

地上4階建、延面積4,935.02m2

学生の学びと成長を促進する施設として「交流」「伸長」「発信」をテーマに設定しており、ドリームクロスラウンジ、ステージ、サテライトブース、表現のジャングルジム、アカデミックワークショップ、作業ラボ、作業テラス、コンセプトルーム、プレゼンテーションスペース、ミーティングルーム、練習ブース、セントラルアクトオフィス(BKC自治会)、学生オフィス、スポーツ強化センターなどがある。

2000年12月6日に開催された「第2回BKC自治会代表委員会総会」にて、コンセプトを高度化した「学生交流施設」の建設を短中期的課題として要望する決議をしたのが建設議論の始まり。

「学生交流施設」とは、既存の学生会館とは違う、正課・課外を問わない学生の交流の場を目指した新しいコンセプトの施設をイメージして名づけられた。

2001年には要望が具体化され、2003年度には学生署名約1万2000筆が集まった。これを受けて、2003年10月8日立命館大学全学協議会にて建設が正式に決定した。

名称は公募され、919件の応募の中から猪狩大輔の作品が選ばれた。

大学の中心(セントラル)に建つ、弧(アーク)型の建物であることに由来する。

2008年6月20日、サンドイッチ・チェーン「サブウェイ」が1階にオープンした。

エポック立命21

エポック立命21(えぽっくりつめいつーわん、英語表記:EPOCH RITSUMEI 21)は、多機能型セミナーハウス。着工は2000年8月1日で、竣工は2001年4月30日

鉄筋コンクリート造地上4階建(一部鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造)。建築面積2,388.51m2、延床面積6,851.70m2。延面積6,019.92m2

会議室、宿泊室、父母教育後援会記念エポックホール、交流室、スポーツハウス、茶室(蓬窓庵)、屋上庭園、ミーティングルーム、食堂などがある。また琵琶湖ホテルが運営するフレンチレストラン「EPOCHラウンジ」は、学生・教職員の他、一般客にも開放されている。席数はラウンジ43席、テラス16席。レストラン利用者向けに18台分の駐車場が用意されている。

セミナーハウス機能を持つ施設の建設は、びわこ・くさつキャンパス開設当初の1994年より学生がその必要性をあげていた。

1999年には学生による大規模な運動が行われたこともあり、建設を求める声が高まりを見せ、1999年秋に行われた建設を求める学生署名には実質7日間で9663筆が集まった。

これを受け、1999年10月6日に開催された全学協議会では、全学的な議論を経て建設が正式に決定された。

建設にあたっては、設計当初より大学側と学生の代表であるBKC自治会との議論を重ねられ、当初の宿泊機能に加えてホール、茶室、スポーツハウスなど、当初計画に含まれていなかった機能が備えられることとなり、学生の声が取り入れられる形での建設となった。

名称は、立命館大学そしてBKCの新しい時代 ― EPOCH ― を創造する一歩として、5つのコンセプト、Exchange(交流)・Personality(個性)・Oasis(いこい)・Co-learning(学びあい)・Humanity(人間らしさ)を追求できる新時代のセミナーハウスを目指して、当時経営学部3回生の庄山由多加が名づけた。

大阪いばらきキャンパス

2010年8月27日、大阪府茨木市岩倉町1番地のサッポロビール大阪工場跡地に新キャンパスをつくる構想があると報道された。

その後構想があることを認め、2010年11月12日に学校法人立命館が同用地の取得と新キャンパス開設することを理事会で決定したと公式に発表した。

新キャンパスの面積は12万1,891平方メートルで、2015年4月の開設を予定している。キャンパスの名称は大阪いばらきキャンパスで略称は「OIC」となる。

びわこ・くさつキャンパスから経営学部と経営学研究科および、テクノロジー・マネジメント研究科が、衣笠キャンパスから政策科学部と政策科学研究科が、立命館朱雀キャンパスから経営管理研究科が大阪茨木新キャンパスへ移転することが決定している。また、総合心理学部(仮称)が2016年度に設置予定である。

かつて存在したキャンパス

広小路学舎

広小路学舎は京都法政学校設立当初の1901年(明治34年)に設置された京都市上京区広小路通河原町西入にあったキャンパス。当初の敷地面積は2,200m²で、衣笠キャンパスに全面移転する1981年(昭和56年)頃の総面積は40,000m²であった。校舎の一部(尽心館、存心館、養性館)は『孟子』尽心篇・首章の次の一文に拠って命名された。選者は立命館長・中川小十郎の委託を受けた講師の鷹取田一郎であった。

「其の心を尽す(尽其心)者は其の性を知るなり。其の性を知らば則ち天を知らん。其の心を存し(存其心)其の性を養う(養其性)は、天に事(つか)う所以なり。妖寿たがわず身を修めて以て之をまつは、命を立つる所以なり。」

 

全盛期には学園本部のほか、法学部、経済学部、文学部、経営学部、産業社会学部と各二部と各研究科が置かれたが、キャンパス狭隘化のため、学園の拡大政策のもと衣笠キャンパスへの全学統合が計画された。

1965年(昭和40年)の経済・経営両学部移転を皮切りに順次各学部や研究科が移転し、1981年(昭和56年)には最後に残った法学部が移転し全学が衣笠に移転完了し、「広小路学舎閉校祭典」が開催された。広小路学舎は、1981年(昭和56年)3月末日をもって「京都府土地開発公社」に売却された。現在跡地には「立命館学園発祥の地」記念碑が建っている。「広小路学舎閉校祭典」で当時の総長・天野和夫は次のように挨拶している。

「広小路学舎は草創期からの学び舎で、多くの卒業生が学び、役員、教職員、学生が守ってきた。この地を離れるにあたって寂寥の感が深い。この学舎はたんに教育、研究の場であっただけでなく、御所の東という立地条件に恵まれ、市民にもなじまれた。これから衣笠で八〇年代の学園の発展に向け飛び立とうするが、広小路学舎の歴史に学び、諸先輩の足跡を教訓としたい(『京都新聞』一九八一年二月六日付)。」

 

広小路学舎にあった施設は以下の通りである。

  • 中川会館(学園本部)
  • 存心館(法学部、II部、会計課、長期計画事業事務局)
  • 研心館(大講堂、大教室、図書大閲覧室、法学部・経済学部行政施設、学生課、就職課、学友会など)
  • 清心館(文学部、文学部事務室、大食堂、診療所)
  • 尽心館(II部事務室など)
  • 尚学館(教員研究棟)
  • 国清殿(旧・中央講堂)
  • 有心館(外国語教育用小教室)
  • 敬学館(会議室兼図書室)
  • 恒心館(1962年から経営学部学舎、1965年から産業社会学部学舎。現在は世界救世教いづのめ教団の京都救世会館)
  • 文学部校舎(文学部:1962年「恒心館」として建て替え)
  • 第二新館(文学部)
  • 大学院校舎(大学院研究室・教室、図書大閲覧室、人文科学研究所、学園ホール)
  • 立命会館(広小路学生会館)
  • 体育館(現・京都府立医科大学体育館)
  • 鴨川運動場
  • 養性館(旧図書館、1953年に建物を90度回転させ「興学館」と改称)
  • 入徳門(養性館と存心館・尽心館とを結ぶ地下道)

国内寮

短期留学生用の学生寮が「衣笠キャンパス」近くに2棟ある。主に中長期留学生用の学生寮が「びわこくさつキャンパス」隣接地に1棟ある。短期留学生用の寮は、すべて一人部屋(ベッドデスク備え付け)で、トイレバス完備。インターネット対応。共用のキッチン、ラウンジルーム、洗濯機乾燥機、コンピュータールームなどを備える。約20の国、地域から集まる留学生が、BUDDY(バディ)と呼ばれる日本人学生ヘルパー、学校教員らとともに居住している。

  • Rits International House I(京都市右京区常盤)
    京福電鉄鳴滝駅」から徒歩5分、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線嵯峨野線)「花園駅」から徒歩10分のところに位置する。収容人数53名。内訳は留学生49名、BUDDY(バディ、原則として最低1名は男性)2名、教員2名。寮費は月額36,000円(水光熱費含む)。建物面積1,661,19m²。
  • Rits International House II(京都市右京区太秦
    京都市バス26系統、59系統「ユースホステル前」バス停徒歩1分のところに位置する。旧嵯峨野セミナーハウスの敷地を利用して建設され2002年9月より利用が開始された。収容人数37名。内訳は留学生34名、BUDDY(バディ)が1名、教員2名。Rits International House IIは、各部屋にバルコニー冷蔵庫トイレ洗面台が備え付けられている。寮費は月額45,000円(水光熱費含む)。建物面積1,233.54m²。
  • 立命館大学BKCインターナショナルハウス(滋賀県大津市松が丘六丁目)
    びわこくさつキャンパス南側隣接地(大津市松が丘六丁目)に存在する。鉄筋コンクリート5階建。延床面積約4,500m²。学生用居室152室。身障者対応居室1室。研究者用居室7室。セミナー宿泊室8室。多目的室1室。

海外寮

かつて存在した寮

立命館大学は、合計11の学寮を持っていた。その後、入寮希望者の減少に歯止めがかからず、1987年(昭和62年)に学寮の全廃を決定。1991年(平成3年)3月をもって全廃された。

  • 出町寄宿舎(後に出町南寮)
    1906年(明治39年)、上京区寺町今出川上るに木造二階建て(約160坪)の家屋を買収し学寮として改築したもの。
  • 吉田寮
    1941年(昭和16年)に開設した立命館大学として二番目の学寮。1964年(昭和39年)に廃止。
  • 衣笠寮
    1950年(昭和25年)開設。
  • 春菜寮
    1951年(昭和26年)開設。1964年(昭和39年)に女子寮に転用開始。
  • 出町北寮
    1953年(昭和28年)開設。
  • 百万遍寮
    1954年(昭和29年)開設。
  • 下鴨寮(女子)
    1954年(昭和29年)開設。
  • 学思寮
    1964年(昭和39年)、洛北鷹峯に設置(収容人員 200名)
  • 双ヶ岡寮
    1972年(昭和47年)設置。
  • 新衣笠寮(2部男子)
    1973年(昭和48年)設置。
  • 朱雀寮(1部・2部女子)
    1978年(昭和53年)設置。

立命館プラザ

2007年に立命館大学は、同学および立命館アジア太平洋大学の入試情報提供等のサービスを行う拠点として、「立命館プラザ」を設置した。地元京都・関西だけでなく、全国規模で入試情報等を提供することを目的として、福岡市神戸市名古屋市札幌市の4都市に設けられている。

2009年3月26日には、衣笠キャンパスの至徳館2階に「立命館プラザ京都」が、また2011年6月1日には、びわこ・くさつキャンパスの「キャンパスインフォメーション・キャノピー」に「立命館プラザBKC」も設置された。

サテライトキャンパス・オフィス

  • 立命館大阪梅田キャンパス(大阪市北区梅田大阪富国生命ビルに2011年1月6日開設。立命館大阪オフィス、立命館孔子学院・大阪学堂を併設。
    • 2010年12月までは、大阪市中央区北浜・淀屋橋駅前に「立命館アカデメイア@大阪」が設けられていた。
    • 2013年度より、当初の「大阪キャンパス」から、2015年度開設予定の「大阪いばらきキャンパス」との区別のため、名称変更された。
  • 立命館東京キャンパス(東京都千代田区丸の内)JR東京駅前・サピアタワー内:立命館東京オフィス、立命館孔子学院・東京学堂を併設。
    • 「立命館東京オフィス」は2011年12月まで、東京都中央区八重洲のビル内に別個に設けられていたが、2012年1月10日より、サピアタワー内の「立命館東京キャンパス」に移転・統合された。

留学協定

学部生留学協定
共同学位プログラム協定
  • アメリカン大学共同学位プログラム(AU-DUDP)
    1992年にスタートしたプログラムで、AU-DUDP(Dual Undergraduate Degree Program)と呼ばれる。立命館大学とアメリカン大学ワシントンDC)が相互に単位を認定し合うことで、双方の学生が最短4年間で両校の学位学士号)を取得できるプログラムである。立命館大学からのプログラム参加生(派遣生)は原則として入学試験(アメリカン大学とのデュアル・ディグリー制度履修者選抜入試)合格者で、アメリカン大学(教員)による出願書類審査とプレースメント試験(英語による筆記・論述・個人面接)を経て選抜される。若干名ではあるが、毎年1回生を対象に当該プログラムへの参加募集が入試選抜枠とは別枠で行われ、選抜されれば「共同学位プログラム派遣生」として1回生後期から3回生前期までの2年間をアメリカン大学で過ごすことになる。両校の学位を取得するためには、アメリカン大学で80単位以上を取得し、かつ現地所属学部の卒業要件を満たすことが条件となる。全体の定員は最大27名(各年度)。法学部、経営学部、国際関係学部、政策科学部、文学部、国際インスティテュート所属生のみが参加可能である。アメリカン大学では、国際関係学部、文理学部、経営学部、公共政策学部、コミュニケーション学部のいずれかに所属する。
  • サフォーク大学共同学位プログラム (SU-DUDP)
    アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンにあるサフォーク大学との間で2009年にスタートした共同学位プログラムでSU-DUDPと呼ばれる。初年度は、参加希望者に実施された「グローバルゲートウェイプログラム(GGP)履修者選抜入学試験」を突破した国際関係学部所属生のみが参加。定員は原則として国際関係学部から最大20名(各年度)。ただしGGP履修者およびその他の学生(1回生)からも若干名の募集がある。プログラム派遣生は、2回生後期から2年間をサフォーク大学教養学部 公共政策学科 国際政治コースで過ごし、最低80単位取得する必要がある。当該プログラム修了生は、最短4年で立命館大学とサフォーク大学の両校の卒業資格を取得することができる。
プリティッシュ・コロンビア大学との留学協定
  • 立命館・UBCジョイント・プログラム
    1992年にスタートしたプログラムで、立命館大学の学生(主に2回生)約100名をカナダにあるプリティッシュ・コロンビア大学(UBC)に9ヶ月派遣するプログラム。帰国後、一定の条件を満たせばUBCでの取得単位を立命館大学の単位として認定することができるため、4年間で立命館大学を卒業することが可能。在学中は、現地にある寮(立命館UBCハウスなど)に入寮し、現地の学生と共同生活を行うこともできる。姉妹校の立命館アジア太平洋大学(APU)からも若干名の参加者がある。立命館大学で経営学を専攻する学生は、Sauder School of Businessの授業を受講、単位を取得することが可能。
  • UBCサマーセッション・プログラム
    立命館・UBCジョイント・プログラム修了生が、さらに滞在期間を延長し、UBCでの正規開講科目を受講できるプログラム。5月から6月の夏学期(Summer Session)に授業が行われるため、帰国後の復学は当該年度の後期(9月)からとなる。
  • UBC2年目派遣プログラム
    立命館・UBCジョイント・プログラムを優秀な成績で修了した学生を対象に選考が行われるプログラムで、参加者はさらに1年間現地で正規開講科目を受講することを許される。UBCの卒業資格(学士)は得られないが、帰国後取得単位を立命館大学の単位として認定することで、4年間で大学を卒業することができる。
カリフォルニア大学デービス校との留学協定
  • 2010年(平成22年)開始の「カリフォルニア大学デービス校アメリカの言語・文化・社会」プログラムでは、全学部2回生以上から約10名を選抜し派遣する。派遣期間は6ヶ月間で、将来的に英語圏の大学への正規留学ができるレベルにまで語学力を引き上げるプログラムが組まれている。派遣生はデービス市内または近郊の町にホームステイする。
アルバータ大学(カナダ)との留学協定
  • 2010年(平成22年)開始の「アルバータ大学北米の言語・文化・社会」プログラムでは、全学部2回生以上から若干名を選抜し派遣する。派遣期間は8ヶ月。大学寮に滞在するが、ホームステイの場合もある。当該プログラムでは、一学期目を英語能力の向上にあて、二学期目は、語学力が所定のレベルにあることを条件に、現地正規開講科目を受講することができる。正規受講した場合、最大16単位まで立命館大学において単位認定可能。
交換留学協定
  • 交換留学プログラム
    立命館大学との間で学生交流協定を締結している海外の大学に、1学年間留学をするプログラム。2009年4月現在、世界24カ国・地域にある89の大学と協定を結んでおり、立命館大学から約200名の交換留学定員が認められている。
  • 国際インスティテュート海外スタディ(9コース)
    国際インスティテュートが主催する全学部生対象の短期留学プログラム。春期休暇または夏期休暇を利用して開催され、海外の大学で学ぶ「アカデミック・ラーニング」、国連本部JICAなどで実践的な経験を積むことができる「フィールドワーク・ラーニング」の二種類がある。派遣期間は2週間 - 4週間。滞在先は、寮、ホテル、ホームステイ。英語圏以外では派遣国の言語講座を受講することも可能。
    • 「アカデミック・ラーニング」
      • サイモンフレーザー大学(カナダ)- 日本の未来像(カナダの多文化社会)
      • リナウス大学(スウェーデン)- 日本の未来像(スウェーデンの共生社会と福祉)
      • ハワイ大学(米国)- 多民族社会ハワイで学ぶマルチカルチャリズムと園歴史
      • ラトガーズ大学(米国)- アメリカの大学生と学ぶ日米関係
      • サザンクイーンズランド大学(オーストラリア)- オーストラリアの社会・文化と国際関係
      • ASKOヨーロッパ財団(ドイツ等 西欧4ヶ国)- EUの拡大とその現状(政治・経済・文化)
      • グラナダ大学(スペイン)- スペインで学ぶ欧州の国際関係とイスラム世界
    • 「フィールドワーク・ラーニング」
      • インドネシア国際協力(インドネシア大学他)- 国際協力をこの目で
      • 国連本部(米国)- 国連本部で学ぶ国際公務
  • JWP留学制度
    「JWP立命館大学全学募集枠」と「JWP交換留学」の二種類がある。後者では「国際インスティテュート生」が優先して派遣される。派遣先は、北米米国カナダ)・ヨーロッパアイルランドスウェーデン)にある下記大学。
    • 米国
      • アラバマ大学
      • アルフレッド大学
      • イリノイカレッジ
      • ウェスタンミシガン大学
      • オハイオノーザン大学
      • サンフランシスコ大学
      • ジョージアカレッジ州立大学
    • フロリダ国際大学
      • ニューメキシコ大学
      • サフォーク大学
      • アーカンソー州立大学フォートスミス校
    • カナダ
      • オカナガンカレッジ
    • アイルランド
      • 国立ダブリンシティ大学
    • スウェーデン
      • マルメ大学
  • ISEP交換留学制度
    International Student Exchange Programの略。ISEP加盟大学との間で交換留学を実施している。加盟大学は米国大学のみ。
  • その他の短期プログラム
大学院生留学協定
  • 共同修士学位プログラム(DMDP)
    • アメリカン大学(アメリカ)- 全研究科博士課程前期課程(理工学研究科、テクノロジーマネージメント研究科、法務研究科を除く)
    • オランダ国立社会科学大学院大学(オランダ)- 国際関係研究科博士課程前期課程
    • グラナダ大学スペイン)- 全研究科博士課程前期課程(理工学研究科、テクノロジーマネージメント研究科、法務研究科を除く)
    • ランカスター大学(イギリス)- 国際関係研究科博士課程前期課程
    • ロンドン大学ロイヤルハロウェイ校(イギリス)- 国際関係研究科博士課程前期課程
    • ヨーク大学(イギリス)- 国際関係研究科博士課程前期課程
    • 慶煕大学校韓国)- 国際関係研究科博士課程前期課程
    • 中央大学校(韓国)- 社会学研究科博士課程前期課程
  • 日仏共同博士課程プログラム
  • 交換留学制度
    立命館大学との間で学生交流協定を締結している海外の大学院に、1学年間留学をするプログラム。2008年1月現在、世界18カ国・地域にある46の大学院と協定を結んでいる。
学外機関による留学プログラム
  • JALスカラシッププログラム
  • スタンフォードVIA AUSLプログラム
  • フライブルク大学・日本人学生のためのサマープログラム(ドイツ語とドイツ文化)
  • 淑明女子大学校「SMU Summer School on Korean Language and Culture 2009」
  • 慶煕大学校夏期短期韓国語研修
  • ソウル市立大学校「韓国語・韓国学サマーコース」
  • PNU Summer Korean Program <釜山国立大学>
  • 香港中文大学インターナショナルサマースクール中国語コース
  • 南台科技大学中国語語学および台湾文化体験研修プログラム
  • 亜州・香港中文コース
  • 広島 INU Student seminar
留学生受け入れ協定
  • 学部生
    • 一般留学
      「正規留学生」として日本人学生と同じプログラムを修了し卒業資格を得るもの。薬学部を除く全学部で実施されている。国際関係学部の定員は25名(前期・後期合計)。他の学部では若干名。受験者は立命館大学の指定する「日本留学試験」および面接試験と通して選抜される。国際経済学科および国際経営学科では、英語検定試験(TOEFL、TOEICなど)の受験が必須。
    • アメリカン大学学部共同学位プログラム
      立命館大学とアメリカン大学が相互に単位を認定し合うことで、双方の学生が4年間で両校の学位(学士号)取得できる留学プログラムである。1992年にスタートし、学内では通称DUDPと呼ばれる。
    • 交換留学プログラム
      立命館大学との間で学生交流協定を締結している海外の大学から、1年間留学生を受け入れるプログラム。2008年1月現在、世界18カ国・地域にある52の大学と協定を結んでいる。
    • JWP交換留学制度
      北米(米国・カナダ)の12大学およにヨーロッパ(アイルランド・スウェーデン)の2大学から留学生を受け入れるプログラム。
    • ISEP交換留学制度
      International Student Exchange Programの略。ISEP加盟大学(米国の大学のみ)から留学生を受け入れている。
  • 大学院生
    • 一般留学
      「正規留学生」として日本人学生と同じプログラムを修了し大学院修了資格を得るもの。
    • アメリカン大学大学院共同学位プログラム
      立命館大学大学院とアメリカン大学大学院が相互に単位を認定し合うことで、双方の学生が4年間で両校の学位(修士号)取得できる留学プログラムである。1992年にスタートし、学内では通称DMDPと呼ばれる。
    • Advanced Program in English(原則英語による開講のみ)
      • Master's / Doctoral Program in International Technology & Management
        学内ではIPAITとよばれ、博士前期課程および博士後期課程があり、授業は原則英語のみで行われる。前期課程の学年定員は約20名で、修了年数は2年。学生は三つのコース("Material-Energy Science and Engineering," "Civil, Environmental and Biological Engineering," "Information Science and Systems Engineering")のいずれかに所属する。授与される学位は、"Master of Science"または"Master of Engineering"である。後期課程の学年定員は最大5名。修了年数は原則3年。授与学位は"Doctor of Science"または"Doctor of Engineering"である。
      • Global Corporation Program
        学内ではGCPと呼ばれる国際関係研究科の留学生受け入れプログラムである。4月入学と9月入学があり、修士論文を加え合計30単位が修了要件である。修了年数は2年。当該プログラムの特徴は、3 - 6ヶ月の間、国際機関、政府機関、国際企業、非政府組織(NGO)、国内の地方公共団体などでインターンシップ生として参加することが可能なことである。また、1年間、アメリカン大学、オランダ国立社会科学大学院大学、またはグラナダ大学政治社会科学大学に留学することもできる。そこで得た単位を卒業単位認定することも可能。GCP修了生に授与される学位は、"Master's Degree in International Relations"である。
      • Master's Program in Economic Development
        通称MPEDと呼ばれる博士前期課程のみのプログラム。2002年に開設されたプログラムで原則的に授業は英語のみ。修了年数は2年で論文を含む32単位の取得が必要。授与される学位は、"Master's Degree in Economics"である。
      • Planning and Administration Program in Policy Science
        通称PAPPSと呼ばれる政策科学研究科の博士前期課程プログラム。授業は原則英語で行われ、修了年数は2年。授与される学位は"Master's Degree in Policy Science"である。
  • その他の留学生受け入れプログラム
    • Study in Kyoto Program
      学内ではSKPプログラムと呼ばれ、海外の学生を1セメスターから2セメスター受け入れるというもの。参加留学生は、A - Eの五段階にレベル分けされ日本語を学ぶほか、華道茶道三味線陶器制作などさまざまなプログラムに参加できる。毎年50名前後の留学生が参加する。
    • Ritsumeikan Summer Japanese Program
      5月から6月の約1ヶ月間で日本語を学ぶプログラム。午前中は日本語を勉強し、午後は日本の文化の体感学習を行うというプログラム。参加留学生は日本語レベルごとに15名以下からなるグループに分けられ学習する。

国内大学・機関との主な協定

  • 他大学との連携協力協定
    • 京都大学(2007年12月21日
      薬工連携によるバイオテクノロジー、ナノテクノロジー融合
      地球の自然回帰に向けた技術開発と政策への共同提案
      基礎科学分野での共同研究推進と施設・設備の共同利用
      大学間連携による産官学連携事業の展開
      協定ではないが、共同事業として2008年7月より毎年、名古屋市福岡市の2都市で、京都大学と共同で合同オープンキャンパスを実施している。その後2010年度は金沢市でも、また2011年度は東京都でも開催された。
    • 山形大学(2008年6月19日
      立命館大学・山形大学両学長による講演会の実施
      学生交流の実施
      職員交流の実施
    • 広島大学(2008年8月4日)。
      世界へ発信する平和の拠点づくり
      平和分野における高度人材育成の推進
    • 単位互換協定
      立命館アジア太平洋大学(6ヶ月 - 1年間の学生交流プログラム)
      同志社大学大学院
      関西大学大学院
      関西学院大学大学院
  • その他の協力協定
    • 世界学生湖沼会議(2008年)
    • 日本商工会議所(2008年7月24日)(学校法人立命館系列校全てとの協定)
      留学生の受入促進、育成および就職支援に関する事業
      企業の国際化展開・人材育成支援に関する事業
      学生と企業とのインターンシップおよび就職マッチングに関する事業
      教育活動およびキャリア支援に関する事業
      地域連携事業等への取り組みと情報提供
      創業塾等の冠講座の実施
      企業トップ、起業家育成、事業承継、キャリアアップセミナー等の開催
      特色ある教育プログラム開発に向けての協力
      海外展開企業向け研修の充実
      地域活性化や地域振興に対する協働事業や共同研究
    • アサツー ディ・ケイ(2008年3月21日
      企業連携を基礎とした教学プログラムの構築
      広告・ブランドマーケティング分野の人材育成
    • 松竹株式会社および京都府(2007年10月1日)
      デジタル分野の共同研究
      松竹グループでのインターンシップ実施
      京都撮影所内への立命館実習施設の設置
      撮影機材の貸与、講師の派遣・斡旋など実習協力
    • 日本プロ野球選手会(2009年6月29日)
      学校法人立命館と同選手会との間で、スポーツを通じての社会貢献を目的とした包括協定を締結。記念イベントとして同年12月6日に、びわこ・くさつキャンパス(BKC)において、「ベースボール・クリスマス2009 IN びわこ・くさつ」が開催された。
    • 関西4大学学長フォーラム
      協定ではないが、共同事業として2004年より「関関同立」の4校である、関西大学関西学院大学同志社大学、立命館大学が主催し、読売新聞社が共催する各大学学長によるフォーラムが、全国の主要都市で年一回開催されている。同フォーラム会場では、4大学合同の入試説明会も開かれている。
    • 全国私立大学FD連携フォーラム
      立命館大学が中心となり、2008年に発足させたファカルティ・ディベロプメントに関する日本で初の私立大学連携協定。発足当初からの連携校は関西大学関西学院大学慶應義塾大学中央大学同志社大学法政大学明治大学立教大学早稲田大学

系列校

附属学校

学校法人立命館 学園一貫教育推進本部により小・中・高は附属校に位置づけられている。また、立命館高等学校は「1905年9月京都法政大学の附属校として清和普通学校を設立」と明記している。

その他

2013年11月18日、ゲーム研究センターがゲーム資料の現物寄付の募集を実施した。

脚注

  1. 『立命館大学』教学社,1990年
  2. 読売新聞2007年4月7日付紙面『勤労学生通った「夜学」激減、再チャレンジに逆行?』

外部リンク