「FNN DATE LINE」の版間の差分

2020年1月12日 (日) 20:21時点における最新版

FNN DATE LINE
放送局	日本
ジャンル	報道番組
放送期間
放送時間
制作局	フジテレビジョン（FNN）
企画/PD
監督/総指揮
演出
原作
脚本
出演者	露木茂 山村美智子 上田昭夫 小出美奈 木村太郎 松尾紀子 永島信道 山中秀樹
ナレーション
音声	モノラル放送
字幕
データ放送
オープニング	テーマ音楽を参照
エンディング
公式サイト	[ ]
特記事項： 1988年3月までは『プロ野球ニュース』を内包。同年4月から放送終了までは『ニュース最終版』に内包。
テンプレート

『FNN DATE LINE』（エフエヌエヌ デイト・ライン）は、1987年10月1日から1990年3月31日までにかけてフジテレビ（FNN）で放送されていた深夜最終便の報道番組である。

番組概要[編集]

平日はその日起こったニュース、特集、天気予報と、週末は15分間でニュースと天気予報という構成。開始後半年間はニュース番組の中に『プロ野球ニュース』が内包される形であったが、1988年4月からは『FNN DATE LINE』はニュース部分のみの名称となり、『プロ野球ニュース』と併せて『ニュース最終版』という番組を構成した（事実上コンプレックス番組。従って『DATE LINE』はコーナー扱いとなった）。

歴代司会者[編集]

放送時間・番組タイトルの変遷[編集]

番組の流れ[編集]

以下に記載されている時刻は全て日本標準時。

初期（1987年度後半）[編集]

平日

• 23:00 - 23:10 『FNN DATE LINE』オープニング-ニュースサマリー（担当：露木茂、佐々木信也）
• 23:10 - 23:50 『スポーツワイド プロ野球ニュース』（担当：佐々木信也）
• 23:50 - 24:15 『FNN DATE LINE』本編（特集コーナーが主）
• 24:15 - 24:20 お天気・エンディング

週末

• 23:30 - 23:40 『FNN DATE LINE』オープニング-本編
• 23:40 - 24:35 『スポーツワイド プロ野球ニュース』（担当：みのもんた、大島さと子→放送当時は大島智子）
• 24:35 - 24:40 お天気・エンディング

備考

• 開始当初は『プロ野球ニュース』をインサートした80分（週末は70分）番組として放送していた。
• 一部のクロスネット・番組販売ネット局ではプロ野球ニュースのみをネットしていたことに配慮し、このコーナーの専用タイトル・提供クレジットを前番組から引き続き用意して放送していた。

中・末期（1988・1989年度）[編集]

平日

• オープニング→CM→ニュース→CM→産経新聞今日の早番（コラム）(ローカル枠)→NY株式市場（中継）→CM→特集→CM→天気予報→エンディング

週末

• 土曜日：オープニング→CM→ニュース→CM→ローカルニュース→CM→天気予報→エンディング（フラッシュニュース1本）
• 日曜日：オープニング→CM→ニュース→CM→ローカルニュース→CM→天気予報（そのまま終了）

備考

• 1988年4月に、『ニュース最終版』ゾーンの後半となり、『スポーツワイドプロ野球ニュース』と分離された（週末は逆に本番組→プロ野球ニュースの順であった）。このとき、プロ野球ニュースの終わりにクロスプログラムが挿入され、当初は上田が「この後、FNN DATE LINEです…」とコメント（オープニングタイトルの静止画をバックに）していた。その後は生放送でその日のトップ項目について一言触れるものとなった。なお土曜日・日曜日（日曜日はローカルスポンサーが付く局は除く）は、DATE LINEのスタジオ生放送の映像右下に「次は、プロ野球ニュース」という字幕を入れた。
• 88年以降の平日の天気予報のローカル部分以降はローカル枠であり、ネット局はエンディングを放送することなく終了していた。
• 　金曜日の特集では『真夜中のニュースクイズ』が放送され、スタジオに女性解答者が大量に入るというニュース番組らしからぬ雰囲気を醸し出していた。
• 1989年度の平日版は、毎回識者を招いて木村と討論するコーナーを番組のメインに据えていた。
• 土曜日は1989年4月以後、23:30からバラエティー枠（松下電器産業単独提供 この当時は『夢で逢えたら』）が放送されたため30分繰り下げた（これ以後、土曜最終版はずっと日曜日未明の放送となった）。この為、当時のキャスターだった山中は土曜日の放送分の冒頭コメントを“土曜日の『DATE LINE』…”から“週末の『DATE LINE』…日付は既に○月○日の日曜日に変わっています。”と変更した（ただし、山中はそれ以前にスポーツ中継や特番で繰り下げになった場合も“週末の『DATE LINE』…日付は既に○月×日の日曜日に変わっています”とコメントした）。
• そして1988年度・1989年度の日曜日もスポーツ中継や特番で繰り下げになった場合も山中は“週末の『DATE LINE』…日付は既に○月×日の月曜日に変わっています”とコメントした。

テーマ音楽[編集]

• 1987年度後半：たかしまあきひこ
  • 初期オープニングは、バラの花が浮いたまま動き、その下にタイトルロゴが表示されるCGである。
• 1988年度：たかしまあきひこ
  • 中期オープニングは、男女のサラリーマンやOLがビルのガラス等に映り、最後のフジテレビ(河田町)のメインビルの真正面の所でタイトルロゴが表示されるCGである。
• 1989年度：松任谷正隆
  • 末期オープニングは、東京の夜景映像をバックに、タイトルロゴが作られていた。タイトルロゴ内で指している時刻は、各曜日の放送開始時間を指していた。本来は木村登場の日からになるが、4月1日が土曜日のため、山中の時から出ていた。尚、平日は11:45の長針が「DATE LINE」のロゴの間に長く伸びていた。これは木村のアイディアで『プロ野球ニュース』の延長上ではない事を示そうとしていたらしい。

スタジオセット[編集]

• 初期

『FNNニュース工場』に比べると開放的なセットになった。正面には球体のオブジェがあり、ゆっくり回転していた。「プロ野球ニュース」に対応するため、正面、左面、右面と3つのキャスター席があり、テレビ画面右手には、次のキャスターが待機するテーブルやモニターが配置された。左手奥には出入り口（自動ドア）があった。正面左手に、ニュース工場時代と同じ形のプロジェクションテレビが配置された。

• 中期

初期のスタジオセットを小改良した。『プロ野球ニュース』専用セットが用意された関係で、正面のオブジェが変わり、番組名「DATE LINE」のロゴが入ったほか、工場の歯車をイメージしたものに変更された。また右面のキャスター席がなくなり、左面のキャスター席のオブジェが、宇宙空間を彷彿される立体型のものに変わる。左側は平日は「産経新聞きょうの早版」担当者が座り、週末は山中が座ってニュースを伝えていた（ただし、リニューアルした初期頃は山中は正面の席に座っていた）。

• 末期

大幅リニューアル。薄い茶色をイメージした落ち着いたセットになった。

ネット状況[編集]

ネット局[編集]

○は「プロ野球ニュース」を含めて同時ネット。△は「プロ野球ニュース」のみ時差ネット（ニュースは日本テレビの『NNNきょうの出来事』を放送）。

備考

• 東海テレビでは『FNN東海テレビDATE LINE（協力:中日新聞）』という独自のタイトルで放送された（ただし、東京からのオープニングの「DATE LINE」とテロップが出るところで「東海テレビ」「協力：中日新聞」とテロップを入れるのみ。FNSの長時間スペシャルの際はテロップ休止）。『FNNニュースレポート23:00』時代にオープニングを全面的に差し替えていた名残と思われる。
• テレビ西日本では『TNC DATE LINE（協力:西日本新聞）』という独自のタイトルで放送されていたが、映像はフジと同じだった。
• 新潟総合テレビでは、月曜日 - 土曜日はローカルスポンサーが入るため、オープニングをすべて差し替えていた（提供テロップ以外は同じ。フジテレビからの裏送りで日曜日のオープニングが使用されていた）。
• テレビ新広島では『ニュース最終版』となる前の土・日曜のエンドカードは自社出しで、平日のエンドカードと同じBGMにブルーバックで提供テロップを出した後、背景に模様を描いたフリップで『tssデイトライン FNN 終』と出していた。

未ネット局[編集]

エピソード[編集]

• 前番組の『FNNニュース工場』のキャスターを務めていた露木と永島などが、この番組を引き続きキャスターを担当することになった。
• 初期の週末の天気予報は『プロ野球ニュース』からの流れで大島さと子が担当していた（『ニュース工場』も同様）。
• 1987年11月13日放送の回にて、山村が、本番中にスタッフの1人がくしゃみをしてしまい、これに思わず笑いながら原稿を読んでしまう。さらに、11月16日放送の回の三原山噴火関連のニュースでの発言が原因で山村は番組降板に追いこまれた。翌日の11月17日からは代理アシスタントを置かず、1988年3月31日までは露木が単独で番組進行に当たる異例の形をとった。三原山噴火関連のニュースでは「あんな島に住まなければいいのに」という発言が問題とされたが、実際には「あんな島に住まなければいいと言う人もいますが、生活されている方にとっては、大切な故郷ですから」とコメントしたのが前半部分だけ切り取られて広まってしまったと、後年山村本人が語っている^[1][2]。
• 1988年と1989年の『FNSスーパースペシャル1億人のテレビ夢列島』で、コーナーとして放送した時は『タモリのDATE LINEデラックス』と題し、1988年は上田、1989年は木村に代わって露木とタモリ^[3]がキャスターを務め、“こんばんにゃ”と言う挨拶が有名になった。1988年はタモリが挨拶したが、翌1989年は露木が挨拶していた。当日は『NNNきょうの出来事』をネットしていたテレビ長崎・テレビ宮崎・鹿児島テレビ（1988年のみ）でも特別ネットされた。
• 最終メインキャスターだった木村は、後番組の『FNN NEWSCOM』を引き続き務め、週末版の最終キャスターの山中も引き続き務めることになった。
• 日曜日は全国枠のスポンサーがなかった（『NEWSCOM』時代まで続く。その後番組『スポーツWAVE』から日曜の最終版ニュース枠に全国スポンサーがつくようになり、今日に至っている）。
• 週末の天気予報は各地（関東かフジテレビ系のない地域）の映像をバックにしていた。1988年当時は荒井由実「あの日にかえりたい」のインストが流れていた。1989年当時は松任谷正隆のテーマ曲が流れていた。
• 『DATE LINE』が放送を終了した後、後番組の『NEWSCOM』がスタートするまで『FNNニュース』が放送されていた。
• コーナー時代、週末版は土曜日と日曜日でエンディングが異なっていた。土曜日は天気予報の後CMに入り、CM明けにエンディングがあり、番組のテーマをBGMに1本のトピックス（主に時事ネタ）を山中が読み上げて、最後に「それでは失礼します」と言って終わっていた（実は平日のエンディングに近い）。日曜は天気予報の映像中に、画面右下に「次はプロ野球ニュース」のテロップが出て、エンディングがなく終わっていた。
• 1989年のフジテレビ開局30周年を機に、当時の鹿内宏明会長が深夜ニュースの大幅刷新を決断。このため、『DATE LINE』は1990年3月いっぱいで放送を終了した。

脚注[編集]

テンプレート:フジテレビ系列の報道番組