「2ちゃんねらー」の版間の差分
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2011年11月4日 (金) 23:58時点における版
2ちゃんねらー(2chねらー、ちゃねらー、ねらーとも)には次のような者が含まれる。
言語使用者の概念の共有ができているため、代名詞となった。前者の意味合いが強くなっている。
概して、たまに書き込みをする程度または閲覧を専門とする利用者はあまり「2ちゃんねらー」扱いされず、ほぼ毎日掲示板に常駐する利用者(通称「住民」)をこう呼ぶ傾向がある。
目次
特徴
名前欄が空である場合は“名無しさん”および、名無しさんに類する板ごとに設定される名前に置き換えられるシステムを利用し、ハンドルネームを使用しない「名無し」名義での書き込みを行う(一部名前必須の板を除く)。固定のハンドルネーム(通称「コテハン」)を使用して書き込むということは、一部の掲示板では揶揄(やゆ)の対象となりうる。
個人不特定性から、見知らぬ相手に対しても敬語があまり使用されないという点も特徴として挙げられる。
また、「空気嫁(読め)」などの書き込みが散在するように、敬語とは別の次元で、場の雰囲気(場の空気)に合わせた書き込みを要求される不文律が存在する(これには各スレッドの趣旨や方向性を保守する意図も含まれる)。
独特の2ちゃんねる用語や、様々なアスキーアートを使うコミュニケーションがあり、アスキーアートをテンプレートとして進行するスレッドも存在する。
一般的な認識・自己認識
- オタク
- ドラマや映画にもなった小説『電車男』の影響により、イメージ上でも「2ちゃんねらー=おたく」というイメージが固定化されたこともあり、2ちゃんねらー自身の書き込みでもそのような認識を表す者が見受けられる。
- ニート
- ニートという言葉が一般的になると、平日日中にもオフラインミーティングやフラッシュモブを行なうことから2ちゃんねらーはニートの集まりだとするレスが見られるようになる。
板別投稿数の傾向
1日で書き込まれる投稿の数は、1999年の設立当初はメイン(現在のロビー、「板」はつけない)がもっとも多かった。その後、ラウンジが最も多かった時期もあったが、2005年以降はニュース速報(VIP)板が最多である。2002年ころから、首位はモ娘 (狼) 板(モーニングコーヒー板、あるいはハロプロ板)に占められていたが、2005年に入る前後から、VIPが首位を争うようになった。さらにBe規制の影響でモ娘(狼)板の書き込み制限が厳しくなり、VIPの優位が固まった。
2ちゃんねらーの数
具体的なユニーク数については不明。しかしながら参考として、ネットレイディングス社の調査によると、2006年9月度の2ちゃんねるの利用者(訪問者)は990万人とされている(2004年11月度の700万人から増加)。
煽り合いの傾向
政治、経済、社会問題、学問、趣味一般板などの板では議論が盛んに行われている。政治板、スレッドでは個人、団体への叩きが行われることも珍しくない。
- ソース主義
- 2ちゃんねるでは、情報を書き込む際には情報源、ネタ元などを公開するという「ソース(Source)主義」(ウィキペディアにおける「出典明記」と同義)を自認して、ソースを求め合うことが多い。
- 適切なソースを提示できなかったり、提示したソース自体が怪しげなものである場合はその書き込みはネタ扱いされ、相手にされなくなったり、書いた者が罵られたりする場合、逆に書いた者が「ネタニマジレスカコワルイ」(ネタに真面目なレスを返すなんて格好悪いぜ)と開き直って逃げを打つ例も見られる。
- 風説は2ちゃんねるからのものだけでなく、他のサイトがネタ元の場合も多く、例えば“自称・私立探偵”二階堂豹介が2001年に開設した「二階堂ドットコム」に書いてあることを真に受けて、その内容の一部をコピペして風説を流すケースがある。このサイトは基本的にはソース元を明示しないため、ソースを出さないことが年季の入った2ch利用者に怪しまれている一方、利用歴が短い2ch利用初心者やとにかくことを煽りたい者の中には、このサイトを「ソース」として扱う者もおり、2ちゃんねる内で荒唐無稽な憶測が飛び交う一因になっている。信頼性の低い情報が流通した一例としては、ニュース系板でのイラク日本人人質事件に関するデマなどが挙げられる。
- レッテル貼り
- 政治スレでの煽り合いは非常に多い。右翼的なレスに「ネット右翼必死だな」と叩いたり、左翼的なレスに対し「ホロン部工作乙」と罵倒するなどのレッテル貼りがよく見られる。さらには話題に関係なく、相手をニートや低学歴と判断すればそれをネタに叩いたり、煽ったり罵倒したりする。
- 定番として使われるのが、ニート、低学歴、童貞、ネット右翼、ホロン部、「○○工作員」、「○○オタ」、「○○信者」など。レッテル貼りに対しレッテル貼りで返すことも多い。
- 異常な憎悪
- 2ちゃんねらーの中には、敵視している人々が何らかの不幸に見舞われることを喜ぶ者もいる。
「信者」と「アンチ」
2ch信者
2ちゃんねらーの中でも特に、2ちゃんねるに帰属意識を持っている、もしくは2ちゃんねるの社会的影響力や2ちゃんねる内で行われている主張の正当性を信じて疑わない人は2ch信者と呼ばれる。この呼称は、侮辱的な意味合いが強く、反2ちゃんねる派の人々だけでなく、2ちゃんねるのヘビーユーザーによって使用されることも多い。また、一部の2ちゃんねらーも2ちゃんねる自体が話題になっているスレッドで批判的な内容のレスを送る際に使用する。2ch信者は、2ちゃんねると無関係の他のコミュニティーにおいても、2ちゃんねるを盾・ないし規範として振るまう傾向が強い。2ちゃんねる用語や顔文字を多用する、自分が2ちゃんねらーであることを誇示するなど、その振るまいが他のコミュニティーのルールに抵触することもあり、2ちゃんねる用語の使用などを禁止しているネットコミュニティーも存在する。
テレビや雑誌などで2ちゃんねるについて取り上げられることに大喜びし、取り上げたメディアを褒め称えるといった行動を取るが、逆にテレビや雑誌などが2ちゃんねるに対し批判的な言説を発したり、問題点を指摘したりすると、事実性や内容性問わず、そのメディアに対しバッシングを行うこともある。
アンチ2ちゃんねらー
2ちゃんねるや2ちゃんねらーに対し、嫌悪感を持つ者は多い。その中でも特に反発感情が過ぎる者は、「アンチ2ちゃんねらー」又は「反2ちゃんねらー」などと呼ばれ、逆に彼ら自体が問題視されることもある。一部のアンチ2ちゃんねらーは、場所を構わずアンチ論を掲げ、場の空気を乱すことも少なくない。根拠のない決め付けにより、2ちゃんねるや2ちゃんねらーを批判することもあり、その点では根拠のない誹謗中傷をする2ちゃんねらーに準じて、周囲にとっては迷惑である。特に2ちゃんねるのニュース等のスレッドでは、中国・韓国・北朝鮮(いわゆる“特定アジア”)に批判的な意見、右翼的な言説が主流となっていることから、それらの意見に反発する者が反感を抱くこともある。
2ちゃんねるに反感を持つユーザの多くは、「匿名制」自体には反対ではない。その中には左翼・左派、社民党支持者、フェミニスト、女性団体、東アジア系外国人(在日コリアンなど日本生まれの在日外国人)、2ちゃんねるで槍玉にあがっている企業関係者などが含まれる。2ちゃんねるには従来のマスコミに批判的なユーザが多数存在するため、自らの方針と異なる意見の新たなる発信場所として2ちゃんねるを警戒視するマスコミ関係者は多い。
また、「あやしいわーるど」や「あめぞう」などの一部の利用者は2ちゃんねるを極度に嫌っており、批判や罵倒、嫌がらせを行う。はてなダイアリーやmixi、スラッシュドットなどにも、2ちゃんねるに強い反感を持つユーザーが少なからず存在する。そして、2ちゃんねる内でもアンチ2ちゃんねらーが存在する。
匿名性による影響
2ちゃんねるが持つ匿名性により、一般に公表できないような特殊な趣味を持つ人が集まるスレッドも多く存在する。
板によっては、ある特定の事件に関わっていると見られる個人のプライバシー探りを行い、2ちゃんねるのニュースカテゴリの板でそれを公開する人も相当数存在・または発生する。テレビや雑誌ではモザイク処理がかかっている部分の情報を調べて書き込みをしたり、未成年犯罪者の顔写真をどこからか探し出して来て掲載したり、自宅の住所まで調べ書き込みをしたりする者がいる[2]。
また、「(2ちゃんねるは)匿名だから自由な発言ができる」と主張しながら、他のサイトに乗り込んで言論封殺に近い行為[3]を行う者、またランキング投票サイトであからさまなウケ狙いと思われる項目を追加した上で「うはwwwおkwww」などとコメントを付ける者もいる。
犯罪予告
西鉄バスジャック事件を皮切りに、「明日○○を爆破します」「明日○○を殺します」といった犯罪予告を書いたり、行き過ぎた誹謗中傷を行なったり、動物虐待を生中継で書き込みする者が現れ、2ちゃんねる側から警察側にログを提出した後に当人が逮捕されるケースが、定期的に発生していた時期がある。そのような書き込みが2ちゃんねるを舞台に多発した結果、このような『犯罪性のある書き込み』は運営側に通報することで誰が書き込んだのかが明らかにされるようになった。
しかし、行なわれた犯罪予告を通報することで容疑者が現行犯逮捕され事件が未遂に終わった実例は今のところない。書き込まれた犯罪予告は全て“世間を騒がせたかった”というだけのいたずらであり、威力業務妨害または偽計業務妨害容疑で逮捕されている。
「祭り」
現在進行のイベントや事件などについて、2ちゃんねらーが異常な盛り上がりを見せる状態を「祭り」と呼ぶ。2ちゃんねるではニュース速報板、ニュース速報(VIP)板やネットウォッチ板などで多く発生し、その他の板で発生することはまれである。
「祭り」は、彼らがニュースやインターネット上のウェブサイト、ブログやSNSなどから「祭りを起こすネタ」[4]を2ちゃんねる内で取り扱い、多くの人間により(ブログやSNSなどに関しては、主にネットウォッチ板の住民による)様々な行動にでる、という流れで起こる。この結果、サイト上は殺到した2ちゃんねらーによって批判的なコメントが集中砲火的に寄せられ、時にはサーバのダウンを引き起こすこともある。いわゆる「炎上」である。執筆者のその後の対応によっては、さらに2ちゃんねらーを挑発することとなり、事態が悪化することもある。その結果、「祭り」の被害にあった者は、精神的な損失の他、場合によっては社会的な損失(失職・逮捕・損害賠償など)を被る場合もある。
「祭り」に加わるような一部の2ちゃんねらーは、やり玉に挙げられる相手のことを考慮することなく、彼らから見て不愉快な対象を積極的に見つけ出し、その対象を糾弾という大義名分のもとで2ちゃんねるの掲示板や対象者のブログ等で大勢の人間で罵倒する傾向が強い。しかもそれは、「祭りだワッショイ」などの言葉に代表されるように往々にして遊び感覚であり、一部の2ちゃんねらーは思想や意見の違う者のブログやウェブサイトに攻撃することを正当化して、これらの行為を批判する者に対しても攻撃を行うことがある。また、「非があるのだから何をされても文句は言えない」といった言いがかりのような理由づけで、「晒し」(対象の未開示個人情報などを2ちゃんねる上で公開すること)や、威力業務妨害などその他不法行為に及ぶケースがしばしば発生する。
特に2007年頃には、Winny利用の際にキンタマウイルスなどで流出したわいせつ写真や個人情報などを板に掲載し、流出した男性や女性を罵倒するといった「祭り」が定期的に発生しており、プライバシー問題に触れる行為が行われている。
政治的な話を好む2ちゃんねらーの政治思想
典型的な2ちゃんねらーは、新自由主義にしてタカ派、嫌韓・反中親台。また「反日」の国や人物を徹頭徹尾攻撃する者が多い(相手は韓国・北朝鮮・中国に限らない。日本政府・日本人に少しでも批判的なら全て「反日」と断じる)。右派傾向が強く、特に公明党と社会民主党には否定的。ただし、左記の特徴に当てはまらない書き込みも少なからずあり、右派を厳しく批判する書き込みも根強く存在する。一方で後述するが派遣会社は「現代の奴隷商人」と厳しい批判をし、左派的な一面も見られる。
靖国神社問題のクローズアップ以降、2005年の終戦記念日に20万人を超える参拝者を記録するなど靖国神社への国民の関心は大きく高まっているが、2ちゃんねるでも靖国参拝を呼びかける運動が行われており、靖国神社問題を政治問題化する東アジア3か国と同様の報道を行うマスコミを強く非難している者も多い。またワールドカップ日韓大会においては、共催国である韓国についての報道が偏向的・あるいは擁護一辺倒とも取れる内容であったこととして、マスコミ不信が拡大し、朝日新聞やフジテレビなどが東アジア3か国寄りの報道を行うマスコミとして非難が噴出した。
支持される傾向にある政治家
2ちゃんねるでは様々な意見が交わされており、「2ちゃんねらーから支持される政治家」を特定することはできない。
- 小泉純一郎への賛否
- 元首相・小泉純一郎については大きく賛否が分かれる。靖国神社参拝にこだわり、東アジアとの対等な外交を志向するなどの点を支持する者、朝鮮総連との関係や公約通りに終戦記念日の靖国参拝を行わなかったことや皇室典範問題について批判する者、「反米保守」を称する人々を中心にしたアメリカべったりの傾向を糾弾する者(特に郵政民営化をはじめとする「小泉構造改革」がアメリカに日本を売りわたす「売国」的行為であるとする)など様々である。
- また、その運のよさも話題になり「小泉純一郎は運が強すぎる」というスレッドが継続して建てられている。そこでは「小泉に逆らう者は必ず天罰が下る」「小泉総理が強運を持っている理由は靖国の英霊の加護があるからだ」などのネタが交わされていた[5]。
自由民主党について
憲法改正・軍備増強などを推進している他、主要政党の中では最右派であることから、2ちゃんねるの右派系、及び親米保守(対米従属)の住人からは好意的な意見があり、政治・ニュース系の板では与党であるにもかかわらず公明・民主・社民に比べて批判は少ないほうである。しかし、だからといって無批判というわけではなく、河野洋平などいわゆる「自民党左派(ハト派)」に対しての批判が目立つほか、日本経団連など大企業との癒着や、それによる親中姿勢も批判される。また、自由民主党のアメリカ追従も反米保守や左派を中心に非難の対象となることが少なくない。 自民党支持者の中には狂信的な者もいて、自民党を少しでも批判した者は全て「左翼」であると見なして攻撃する者もいる。政治とは関係のない板でも自民党を礼賛し、他党を非難する書き込みも増加する。それに対して「ネット右翼」とからかう書き込みや自民党批判・誹謗を書きなぐる行動も散見され、選挙期間中はその傾向に一層の拍車がかかる。また小泉・安倍政権時には「自民党系の右翼団体が2ちゃんねるを利用してプロパガンダ活動を行なっているのではないか」と主張する者により、自民党支持、野党批判の書き込みが「チーム世耕」と揶揄されることもあった。
公明党について
中国、韓国に対して好意的であり、外国人参政権への賛成、女性専用車両推進に代表されるようなフェミニズム的な姿勢といったことが右派からの批判を招いただけでなく、自民党との連立政権を組んでいることにより、左派からも批判されている。また、強引な宗教勧誘など社会的な有害性が度々指摘されている創価学会との関係についても政教分離原則や倫理的な側面、「P献金」などの問題から批判する者も多く、基本的に賛同的な書き込みは社民党と並びほとんどみられない政党である。
民主党について
最大野党であった(2009年9月より与党)ことや、外国人参政権(正しくは地方参政権である)に積極的である点、中韓に対しての好意的な姿勢、さらには日本教職員組合や全日本自治団体労働組合といった労働組合に支持されていることから、それらに批判的な住民から叩かれることが多いとされる。ただし、民主党内でも中国脅威論を主張した前原誠司や政教分離問題について追求した石井一などに関しては、部分的に評価されることがある。他にも、党内の保守系議員に関しては好意的な書き込みが多いとされる。批判は、主に党内のリベラル・左派に多いとされる。
安倍政権時では、自民党の不祥事が大々的に報道される一方、民主党が不祥事を起こしても問題が表面化しないとして、マスコミのみならず、民主党自体も槍玉にあがった(小沢一郎代表の不動産問題など)。他には、永田メール問題から発祥したブーメラン効果や、前原誠司代表(当時)の名前を「前田さん」「前川」などと故意に間違える遊びなど、ネタとして扱われることも多い。
日本共産党について
共産党は最左派であるが、日本経団連(=財界)に最も批判的であり、ホワイトカラーエグゼンプション反対、偽装請負問題の追求、政党助成金受取拒否、創価学会や部落解放同盟に対する批判、そして中国やソ連の軍拡も批判する硬派ぶりが評価され、持ち上げられることがある。また、政権との距離が遠いという理由で、野党の中では比較的叩かれることは少ない。ただし、歴史認識や9条を中心とした護憲思想、民主集中制など閉鎖的な側面は政治板や共産党板で批判されることが多い。
社会民主党について
北朝鮮による日本人拉致問題以降は、過去の社会党時代に北朝鮮や朝鮮総連と友好的であった経緯などから「極左」「在日」「北朝鮮の手先」と攻撃・罵倒されることが多い。
維新政党・新風について
かつての副代表者でありネットで積極的に発言をしている瀬戸弘幸の極右ポピュリズム的な発言や排外主義、創価学会や公明党に対する批判や彼らの言うところの「反日マスコミ」や「プロ市民」への電凸などの行動、または明らかに2ちゃんねらーを意識してネットでの宣伝活動を行っていることから、2ちゃんねるに新風を支持する書き込みは比較的多い時もあった。しかし、いまだに国会で議席を獲得できないばかりか、2007年の参議院議員選挙の比例区での投票数は政党・政治団体中最下位だった。これに対し、一部の支持者は「選挙管理委員会が不正に票を操作した」「朝日・毎日のネガキャン」と反論しているが、この主張が1990年衆議院選挙で大敗した際の真理党の主張(陰謀論)と酷似していることからかえって批判を招き、2ちゃんねらーの中では新風の支持者および新風そのものを「ネタ」「ウォッチ対象」として見る動きが広まっている。
2ちゃんねらーの非難対象
2ちゃんねるでは批判や反感の対象として、以下の団体・企業などが一部の2ちゃんねらーによる非難のターゲットとなっている(逆に考えると、以下の団体・企業などに2ちゃんねらーが非難のターゲットにされている)。
団体・企業
- 創価学会
- 創価学会については政教分離の問題などから批判は多いが、特に東アジア3ヶ国(特定アジア)との関わりや学会と関係の深いタレント(例:久本雅美、石原さとみなど)が非難の対象である。アジアとの関わりにおいては、現在は名誉会長である池田大作や学会員の幹部が在日韓国・朝鮮人であるとの噂、またはデマがよく見られる。また、創価学会関連の雑誌に登場するだけで、一方的に「学会員」とレッテル貼りをするなどといった根拠のない叩きも多い(実際には創価学会員でなくても登場している)。
- また、一部の自民党の支持者には、「創価学会を政権から追い出すために、自民党を大勝させる必要がある」と主張する者もいる[6]。
- 部落解放同盟
- 行き過ぎた差別解消活動が構成員の不当な利益に結びついているとの批判が数多くなされている(同和利権も参照)。上記の創価学会とともに、人権擁護法案の成立を積極的に推進していることから、2ちゃんねらーからは「自分たちに都合の悪い言論の封殺を狙っている」として敵視されている。
- 芸能界
- 大手芸能事務所・芸能人に対する反感は、週刊誌レベルに毛が生えた程度で、特筆する部分はあまりない。また「××は層化(“創価”の当てこすり表記)」「○○は在日」などといった、根拠のない情報での叩きが傾向として多い。ディープな書き込みが際立つモーニング娘。、浜崎あゆみ、鈴木亜美などには専用の板が与えられている(かつては広末涼子板もあったが、サーバの移転・整理により、サーバごと消滅した)。ただし、歌唱曲・J-POPの盗作疑惑や美容整形疑惑の者(特にK-POPの女性アイドル。連中は9割が整形だと言い張るがあり得ない)については非難が集中する。
- マスコミ
- 既存マスコミの偏向報道に対する批判が数多くなされている(マスコミ不信、マスゴミも参照)。各社を蔑称で呼ぶことも多く、主要なメディアではNHKを「犬HK」、朝日新聞を「アカヒ」、読売新聞を「ゴミ売り」などと揶揄するケースもある。中でも朝日系列(朝日新聞/テレビ朝日/朝日放送)や毎日系列(毎日新聞/TBS/毎日放送)について、左派的な報道内容が度々批判されており、特にTBSの「筑紫哲也 NEWS23」やテレビ朝日の「報道ステーション」などがニュース系掲示板、ハングル板を中心に非難の対象となる。
- NHKは以前から不祥事が多く、受信料問題も絡んでいるため、しばしば槍玉に上がる。毎日新聞は毎日デイリーニューズWaiWai問題発覚以降、変態新聞と揶揄されるケースも見られる。また、2009年に朝日新聞社の社員が社内のパソコンを使用して、鉄道路線・車両板で荒らし行為を行ったのをきっかけに、同社に対する非難が多くなっている。最近では、NHKの番組をめぐって、その内容が反日偏向しているとして大規模な訴訟に発展するなど、2ちゃんねらーが主体となった反マスコミ運動にも繋がっている(NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」も参照)。
- 外国紙ではリベラル的立場のニューヨーク・タイムズや、反日記事を頻繁に配信するとして韓国・北朝鮮・中国のメディアが批判されている。ただし、韓国の朝鮮日報は日本に対する厳しい記事を出すものの、韓国政府への批判や韓国人に対する内省を促す記事を多く書くとして、一定の評価がある。
- また、全体としては反感の流れが強くとも、特定の番組(フジテレビ「ニュースJAPAN」、テレビ朝日「タモリ倶楽部」など)やアナウンサー個人(長野翼、秋元優里、大島由香里、滝川クリステル、市川寛子、櫻井よしこなど)に対しては寛大な傾向がある。
- 巨大企業:ソニー、任天堂、ソフトバンク、楽天、キヤノン、トヨタ、イオン、JALなど
- 日本を代表する巨大企業に対する反感傾向は、商品・経営手法に対する反感、あるいは経営トップ(孫正義、奥田碩、御手洗冨士夫など)の基本姿勢や不祥事に対する反感が多い。イオンがらみの反感は、経営者一族である民主党代表(当時)の岡田克也関連で、政治・思想からの流れがメインである。
- また、企業の中国進出が進む時勢において、いわゆる「靖国参拝問題」について反対の立場から積極的な発言をする経済団体トップに対する批判も強い。
- 鉄道事業者
- 鉄道系の掲示板において非常に多く、それ以外では生活系掲示板で少し話題になる程度である。特定の車両の乗り心地や、JRを始めとした様々な鉄道会社の経営姿勢やサービス問題に対する批判などが非常に多い。特に、JR福知山線脱線事故以降はJR西日本の経営方針への批判が一時急増した。会社や車両ごとに蔑称を付けることも多く、有名なものとして、JR東日本のことを「JR束日本」、同社の209系電車など新型車両のことを「走ルんです」、JR東海のことを「JR倒壊」、JR西日本のことを「JR酉日本」と呼ぶほか、JRの「J」を裏返して「しR」と書く場合もある。この「しR倒壊」の会長葛西氏を「火災」氏と表記しており、特に静岡県内東海道在来線で快速を運行せず「急ぐ人は新幹線へ」との経営方針を批判している。さらに、車両批判をする際にその車両のことを汚物呼ばわりすることが挙げられる。また、生活系その他の掲示板でも、各地の鉄道の遅れとその対応や、リニモを始めとする万博輸送などに対する批判が見られるほか、女性専用車両に対する不満も多く見受けられ、その沿線や利用する人までもが批判の対象とされる場合もある。
- JASRAC、京都府警
- ニュース系掲示板やDownload板(JASRACについてはFLASH・動画板も含む)で盛んに批判されている。2ちゃんねる発のソフトであるWinnyや、専用板がわざわざ設けられている鈴木亜美がらみの問題、またCCCDや輸入CD規制法、さらに古くからの諸問題などが批判の原因・材料である。特にJASRACについては、近年における著作権料徴収対象の拡大視野検討や、ボランティア団体への音楽無断使用料徴収の訴訟問題に対する批判が2ちゃんねらーからは多数噴出し、「カスラック」などの蔑称で呼ばれている。Winny製作者である金子勇を逮捕した京都府警に関しては、脅迫書き込みをして逮捕された者も出ている(詳細は2ちゃんねるの歴史を参照)。
- フェミニズム団体
- フェミニズム関連では、女性専用車両や女性びいき(社会的風潮なものから、「レディースデー」などの商業的な施行まで)に関するものの他に、ジェンダーフリーや男性差別に対する批判が多い。特にジェンダーフリーに対する批判は強い。さらに、女性天皇問題でも、フェミニズム勢力は右派と真っ向から対立しており、右派政治家や2ちゃんねらーの目の敵とされる。
人物
- 被疑者、犯罪者
- 2ちゃんねらーの多くは「死刑にしろ」などと厳罰を求める傾向が強い。しかし、奈良騒音傷害事件のように、事情によっては同情的な書き込みをしたり、痴漢などの冤罪に対しては捜査機関を非難する書き込みも見られる。
国際関係
- 特定アジア関連:中国共産党、朝鮮民族、在日韓国・朝鮮人、在日団体、プロ市民、黄禹錫のES細胞論文捏造事件、国際連合(2009年現在の事務総長が韓国人の潘基文)
- ニュース系掲示板、ハングル板、中国板などで特に強い。嫌韓・民族差別・排外主義・ゼノフォビアなどの形成に大きく寄与しているとされる。当該国の団体・人物はもちろん、これに関わる団体・人物(当然、日本のものも含まれる)が批判の対象である。
- 中国共産党に対しては南京大虐殺の存在そのもの、あるいは被害者数の誇大捏造疑惑などの歴史問題、チベット民族大虐殺を始めとする現在進行形の周辺諸国への侵略行為、中国人が日本で行った凶悪犯罪が中国国内では全く報道されない、日本からのODAが中国に過剰に支出されている等の意見を持ち、反感が多い。他にも反日活動に対して、2ちゃんねる内では厳しい非難が展開され、中国サイトに対しても一部の2ちゃんねらーがサイバー攻撃を行っているが、近年では逆にボットネットなどを利用したサイバー攻撃を2ちゃんねる側が度々受けるという事態に至っている。
- 2ちゃんねる上の一部の反韓国的な板では、「韓国に与するか、韓国に応援されると必ず不幸な出来事が起きる」という『法則』がしばしば言及される。韓国企業と提携したり、韓国と何かしらの縁を持つようになった企業や人物が何かしらの不利益をこうむった場合に「例の法則発動」という語句が使われる。また国際競技会の決勝戦が韓国で行なわれ、韓国の選手が上位入賞しようものなら、スポーツ系板でさえ“ホームタウンディシジョンだ”などの中傷がなされる。
- 非難の対象は東アジア3ヶ国(特定アジア)に与する、意見を代弁する日本人および日本の団体(親中派、日本共産党、社会民主党、民主党、自民党左派)や国際連合機関にも拡大する。
- ただし、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)に対しては、基本姿勢としては反日的な人物にもかかわらず、その発言や行動の特異性から、一部からは嫌韓流や発言集などが“ネタ”として人気を博しており、自殺した際には追悼のコメントも多数見られた。
- ロシア
- 北方領土問題や過去の条約違反(日ソ中立条約の破棄)などを理由に批判する声が多い。ただし、上記の特定アジア関連と比較すれば微々たるものであり、プーチン人気なども相まっておそロシアと揶揄されるなど、半分ネタ的な部分もある。
その他
- ○○ちゃんを救う会
- 募金詐欺の可能性がある、商業主義的であるなどと2ちゃんねらーが見なしている募金団体。これは難病の子供の治療費集めに行われるべき募金活動の支出項目が不透明であったり、治療終了後もしくは子供が死亡した後の残金は親個人の資産になる、余剰金を運用する団体が関連しているなどと主張する2ちゃんねらーたちが、時には証拠もなしに詐欺的行為であるとして非難するものである。
- この件では、2ちゃんねる内だけでなく実際の嫌がらせまで受けた両親が「裸で歩かされているようだった」とその恐怖感を吐露している[7]。
非難と支持の矛盾
前述の2ちゃんねらーが支持する団体人物と、非難する団体人物によりいくつかの矛盾点が存在する。
自民党と創価学会
2ちゃんねらーが創価学会を強く非難しているにもかかわらず、多くの自民党の国会議員が創価学会の支援を受けて当選している。2008年には橋下徹大阪府知事も大阪で集票能力のある創価学会の支援を受けている[8]。
- 一部の自民党の支持者には、「創価学会を政権から追い出すために、自民党を大勝させる必要がある」と主張する者もいて、創価学会を政権から追い出すために自民党に投票しようという主張も多く見られる。
大阪と産経新聞
現在、産経新聞は大阪府を中心とする大阪本社版以外での夕刊発行を、大阪以外での発行部数低下と販売店が少ないことを理由に停止している。大阪では産経新聞の販売店が多数存在し、勧誘員が多数いるのに対して、東京本社版など他地域ではいないに等しい状況になっている。大阪では産経は毎日を抜いてトップ3のシェアを獲得しており、東京で夕刊が廃止されたことを考えると大阪は産経新聞社にとってなくなっては困る存在となっており、事実上大阪の購読者が産経新聞の経営を支えているという結果になっている。大阪を叩く2ちゃんねらーが産経新聞の記事に対して賞賛のレスを書くのに対して、なぜか大阪叩きをしているという矛盾が生まれている。大阪以外の地方人(東京人を含む)が産経を購読せず夕刊が廃止されたという状況を考えると、大阪叩きをしている者に産経新聞購読者が本当にいるのかという疑問が生じる。
悪意ある利用者
各板で他者に対する誹謗中傷や私人のプライバシー暴露、個人・企業などをおとしめるために虚偽の情報を書き込む者は多い。他にも、ブラウザクラッシャーという有害なリンクや、グロテスクな死体の画像といった精神的苦痛を与えるリンク・いわゆる精神的ブラクラなどを掲示板に貼る人もいる。このため、対策・警戒をせずに無思慮にリンクへアクセスする(リンクを『踏む』と称する)ことは、これらの危険にさらされる危険性がある。また、ある人物や企業へ損害を与えようとして、それらが管理する掲示板を荒らすようにたきつける書き込みがなされたり、検定試験の問題を事前に漏らす者、面白半分で犯行予告を2ちゃんねるに書き込んで実際に逮捕される者、さらにはネオむぎ茶(西鉄バスジャック事件の犯人)など現実に殺人などの犯罪を起こした者もいる。このため、2ちゃんねるを「犯罪者の巣窟」などと呼び批判する人は少なくない。これらの悪意のある利用者には、管理人である西村博之や各運営人もお手上げ状態であり、これが“管理されていない何でもありの掲示板群”という悪評につながっている。そればかりか、管理者側がむしろ誹謗中傷や荒らしに加担しているとの批判もある(外部リンク参照)。
管理者による自作自演荒らし説など、根拠のない批判もあるが、2ちゃんねるが外部荒らしの削除に対して消極的であることは事実である。非公開の個人情報をさらされた場合や、誰が見ても荒らしをそそのかしていると明らかな場合以外は、まず削除に応じない。実質的に荒らしの原因になっていても、文面で明言しない限りは削除されることはまずないといってよい。これは、2ちゃんねるが『削除をできるだけ「しない」』ことを方針にしているからである(システムオペレーター参照)。そのため、結果的に悪意ある利用者に有利な規定になっている。
2ちゃんねらーとは呼ばれないが、スクリプトを使った宣伝広告をスレに貼り、2ちゃんねるのサーバに対して負荷を与える業者もいる。こういった作業を行うのは、多くがアダルトサイト業者である。2ちゃんねる管理側の対策としては、その業者が使っている特定のホスト名からプロバイダごと2ちゃんねるに書き込みをできなくさせる設定を行うために、偶然にもその業者と同じプロバイダを使っている個人が、連帯責任を負わされるような状態にされてしまう(具体的には、書き込みが不可になる)ケースが多い。
この他に、自説や自身が支持する政党等を宣伝するためか、同じ内容のレスを何度もコピペして書き込むという迷惑行為が横行している。
団体行動
詳細・具体例は2ちゃんねるの歴史、「2ちゃんねる発の逮捕者」を参照。
ネットウォッチ板など一部の板では、ネットウォッチ(ヲチ)と称して、サイトの管理人に対する挑発、荒らしなどの行為の実行者を募るスレッドが立ち、閉鎖にまで追い込まれるケースがある。ただしこれらの行為に関しては「ウォッチは見るもので手を出すものではない」と荒らさないよう注意をスレッド作成時に書込まれているものもあるが、最終的には各個人の行動に委ねられてしまうため情報提供と化している可能性も否定できない。
2002年頃からは、2ちゃんねらーの一部が他サイト上で行われているインターネット投票に組織票を投じて投票結果を操作しようとする事件が増加してきた(例:日下部基栄への組織票、田代祭、川崎祭)。この種の事件は、単なる組織票だけではなく、参加者個人が連続多重投票を行うことが極めて多い。これらの行為に対し、管理者が多重投票の分を削減したり、干渉を受けてる項目を削除したりすると、干渉している2ちゃんねらーが2ちゃんねる内で「このサイトの管理者は投票結果を捏造しようとしている!」などと攻撃する。インターネット投票で組織票を投じることに掲示板荒らしのような違法性はないので、この種の事件は問題視されていないばかりか、各板で組織票に参加することを呼びかける者も多数いる。
このような行為はクラッキングなどのあからさまな犯罪行為を除いて、2ちゃんねる上ではそれほどタブー視されていない。ただし、投票結果は無効とされる場合が多い。
また、西鉄バスジャック事件の際に、犯罪の直前に犯人が2ちゃんねるに書き込んだこと・現在も犯罪予告(主に無差別の殺人・傷害、もしくは爆破の予告)が定期的に発生することなどから、2ちゃんねらー全体を『犯罪者予備軍』などと呼ぶ人もいる。実際には、こういったたちの悪いいたずらをするのはごく一部の2ちゃんねらーなのであるが、ネット上で何か事件が起きると2ちゃんねらー全体に疑いの目を向ける人が現れるなど、このような偏見はある程度広まってきている。そのため、2ちゃんねる全体の評判を落とすこうしたいたずらをする人間は、2ちゃんねる内においても白眼視されている。
他にも、生き物苦手板等では動物虐待を推奨する文章や、動物虐待を実行したとの報告が書き込まれたり、PC関係の板では著作権を侵害する違法ファイルの交換に関するやり取りなどが書き込まれたりと、2ちゃんねる内では日常的に犯罪を行なったという内容の報告が繰り返されている。これらの問題に対して、2ちゃんねる運営者は削除・規制などによる対処を行っているが、40万以上現存するスレッドに対し削除人のボランティアはわずか15人ほどで、問題となる投稿の数と頻度の前に、削除制度が有効に機能しているとは言いがたい状況である。
これらの行為は、いずれも長くて1週間程度で飽きられるパターンがほとんどで、単に悪ふざけとして行われている場合が多い。しかし、2ちゃんねらーが悪ふざけのレベルと思っている事柄であっても、世間的には十分な嫌がらせ、もしくは犯罪行為であると見なされることがある。そのことを知ってか知らずか、このような行為は繰り返し行なわれており、その矛先は最近では2ちゃんねるの存在を脅かす(もしくは敵視する)サイトにも及ぶ。
いたずら
代表とする以下のいたずらの定義は、主義主張の乏しい・対価の乏しいフラッシュモブを含める。
- 2001年5月、タイム誌アジア版の「日本は第二次世界大戦の謝罪をすべきか」というネット投票で、YESが急浮上していることに気づいた2ちゃんねらーがNOに集中投票。結果、YES 19%、NO 80%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。
- 2001年12月、朝日新聞サイト「asahi.com」の「2001年の忘れられない本」の投票に『新しい歴史教科書』『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論2』をランクインさせようとする呼びかけが起こった。結果、2位に『新しい歴史教科書』、3位に『戦争論2』がランクインした(1位は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』)。
- 2002年2月、小林幸恵が新曲「more than words」をカラオケなどにリクエストしてほしいというラジオ番組での発言から、「more than words」にExciteのユーザー投票で大量の投票が行われる。発売前日の同年3月19日時点で、延べ225万9327点という圧倒的な得票数を記録した。
- 2003年5月、「マトリックス」の続編・「マトリックス・リローデッド」が日本でも公開されたことに伴い、映画内で繰り広げられる主人公ネオとスミスたちの追いかけっこを模したイベントを行なう「ネオ役」から提案する書き込みが投稿された。この時は周囲からほぼ黙殺されたが、後日に別の者がネオ役候補に名乗りを上げ、6月7日にJR渋谷駅前広場にて『マトリックスオフ』として実現した。
これを2ちゃんねる上の報告で知った2ちゃんねらーたちが面白がり、スーツとサングラスを着用した『エージェント・スミス』たちが公衆電話にダッシュするネオ(役の人)を追い詰めるシーンや、スミス達がネオを囲んだ後で一斉に吹っ飛ばされるシーンを実際に体現する『マトリックスオフ』が、全国各地で相次いで開催されるに到った[9]。 - 2004年4月、イラク日本人人質事件について産経新聞のウェブサイトで調査が行われた。設問は「退避勧告が出ている危険なイラクに自らの意思で入国した3人の日本人の判断と行動は適切だったと思いますか?」というもので、2ちゃんねるにも回答を促すコピー・アンド・ペーストがされた。設問は人質に不利な結果を出すための露骨な誘導だと2ちゃんねるでも批判が上がった。また、多重投票も可能であった。しかし、批判は見られず、「左翼系メーリングリストなどによる介入があった」などの口実の下(これ自体は事実であった)、大多数は産経の意図通りの回答を行った。その結果、YES 6%、NO 94%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。
- 2004年6月、プロ野球球団合併問題において、ライブドアがプロ野球新規参入球団設立を試みて、子会社であるライブドアベースボールの公式サイトで球団名を公募した際、2ちゃんねらーのしわざであると推測が可能な、悪ふざけ目的の投稿が多数送られた。
- 2004年10月に発生した新潟県中越地震発生直後にNHKで放送された安否確認情報番組に、「西村博之」「田代まさし」「田中かたたま」「金田正男」などの明らかにいたずらと分かるふざけた名前の人からの伝言が紹介された。
- 2004年12月20日から25日にかけて、日テレ公式サイト内の@サプリッ!ページにおいて行なわれた「いい男投票」で、俳優ペ・ヨンジュンがトップになっているのを2ちゃんねらーが見つけ、パペットマペットと入れ替えようと大量投票を画策した。
- 2005年1月20日に行われた毎日新聞のウェブサイトのアンケート「NHK番組への政治介入問題」で、2ちゃんねらーが結果をNHK有利にするようあおり、また集中投票した。なお、翌21日、TBSラジオ『荒川強啓 デイ・キャッチ!』がテレゴングを使って行なった同様の設問による調査では、朝日新聞有利の対照的な結果が出ている。
- 2005年8月4日に日本国内でiTunes Music Storeが開店。開店時になぜか松崎しげるの「愛のメモリー」が8位にランキングされていた。これを見つけた2ちゃんねらーにより同曲を購入して皆で聞こうという運動に発展。開店後1週間は同曲の売り上げがiTunes Music Store内で上位にランキングされ続け、一時期は3位まで上昇した。
- 「マガジン9条」の2006年新春特別企画「国民模擬投票」インターネット投票で、選択肢「日本国憲法第9条を変えて日米同盟を強化、“自衛軍”を保持すべき」が高得票となるようあおり、集中投票した。なお、この投票では、「改憲反対」の選択肢にも集中投票が行われたことも判明している[11]。
- 2007年3月、CNNが行なった「日本政府は第二次世界大戦時に軍が運営した売春宿の件(慰安婦問題)で改めて謝罪すべきか」というネット投票で賛否が伯仲状態になっていることに気づいた2ちゃんねらーなどがNOに集中投票。結果、NO(その必要はない)が80%近くを占めた。
フラッシュモブ
代表とする以下のフラッシュモブの定義は、善意以外の主義主張に基づき対価が支払われたフラッシュモブとする。
- 2005年6月8日発売のテレビアニメ『魔法先生ネギま!』主題歌「ハッピー☆マテリアル(5月期)」をオリコン週間売上げチャートで1位にして、テレビの音楽番組などで話題にしようという運動がニュース速報(VIP)板を中心に起こった。結果としては、発売日当日のデイリーチャートでは3位、週間チャートでは4位に終わった。同年NHKが実施した「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」にも「ハッピー☆マテリアル」を投票する運動が起こり、紅組50位にランクインした。
- 2005年7 - 8月「つくる会教科書」採択に反対する市民団体の集団示威運動が各地で行なわれたが、これに対抗した、“人間の鎖を更に2ちゃんねらーで囲むオフ”が杉並区で行なわれた[12]。集まった者達の中には、警戒のために駆けつけた公安警察に「俺たちは右翼じゃない、ただの2ちゃんねらーだ」と叫んだ者もいたという。
- 2006年8月に創刊された日本版オーマイニュースにはオピニオン会員として登録した2ちゃんねらーによる批判の書き込みが殺到した。そもそも日本版オーマイニュースの政治思想が2ちゃんねらーのそれと相容れなかった上に、編集長の鳥越俊太郎が「2ちゃんねるは人間の負の部分のはけ口だから、ゴミためとしてあっても仕方ない[13]」などと2ちゃんねらーを敵視するかのような発言をしたことが大きな原因となった。
- 2009年3月10日、麻生太郎が外務大臣時代の2007年6月に著した「とてつもない日本」をまとめ買い。ニュース速報VIP板に1日に立てられた「麻生首相の本を買おう」での呼びかけに応えてのもの。これにより、「とてつもない―」はアマゾンドットコムや紀伊国屋書店の売り上げランキングで突如上位入りした。同様に、20日に西村幸祐の「反日マスコミの真実2009」を集中購入しようと呼びかけるスレッドも立てられた。
- 2009年4月28日、『パール判事の日本無罪論』(田中正明著)を組織買い。イベント板に立てられたスレッド「4.28 パール判事の日本無罪論購入イベント」の呼びかけを受けてのもの。テンプレートによれば、水間政憲を支援するためだという。
犯罪
代表とする以下の犯罪の定義は、主義主張や事の是非を問わず、第三者に対して不当な損害を与える、もしくは抵触するものとする。
- 2001年11月、P2Pソフト使用者の逮捕のための調査を京都府警に依頼したACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)が協会のサイトで警告を発したことから、2002年4月には「逮捕してみろ!」と挑発する2ちゃんねらーがACCSのサイトのサーバをダウンさせた。
- 鳥取県で人権擁護法案を手本にした独自の人権擁護条例が定められたことをよしとしない2ちゃんねらーたちが県営観光施設のサイトにあった質問・感想記入用の掲示板を荒らし、この掲示板は閉鎖に追い込まれた。
- 2006年9月以降、一部2ちゃんねらーによるmixiコミュニティの乗っ取り行為が頻発するようになった。彼らは、「炎上」したコミュニティの管理者から、事態を沈静化させるとの口実で管理権を受け取り、コミュニティの趣旨やタイトルを書き換えて全く別のコミュニティにしてしまう。これらの行為を行っている者は主にニュー速(VIP)板の住人である(→mixi#コミュニティ乗っ取り)。
- 「募金詐欺」であるとはやし立てられた患者女児の両親に対する各種の誹謗(ひぼう)、個人情報暴露とプライバシー侵害。
- 2005年8月、韓国の政府の支援を受けたNGO団体「VANK」のサイトのトップページが「今、正義をかけた戦いが始まった」というスローガンと韓国人を現したAAなどが書かれた画面に改竄(かいざん)された。そこにはニュー速VIPのURLも記載されていた。事の発端は世界の衛星写真を供給するサイト「グーグルアース」での日本海(The Japan Sea)の表記が韓国名の東海(The East Sea)と変更されたことに始まる。普通ならその検索サイトにサイバー攻撃するものを、韓国のNGO団体のサイトに攻撃したことが注目される。このニュースは韓国のテレビ、新聞などで大きく取り上げられ、その改竄されたトップページがニュース画面や新聞の1面に掲載される。
- 2005年10月、“竹島は自国領土「独島」である”と宣伝する慶尚北道庁の「独島」宣伝サイトがクラックされる。「ちんぽ」の文字や麻原彰晃が新聞を読む写真、更には2ちゃんねるのAAやアドレスが貼られた上、テレビアニメ『魔法先生ネギま!』の主題歌「ハッピー☆マテリアル」が流れるように変えられていた。
ボランティア・支援
代表とする以下のボランティア・支援の定義は、金銭授受の有無を問わず、個々の善意によって団体行動に発展したものを含める。
- パソコンの余力を利用して白血病解析をしようというUDがん研究プロジェクトがあり、2ちゃんねらーによる「Team2ch」は、プロジェクトが解析を開始した2001年以来、2007年4月のプロジェクト終了まで常時世界一の実績を誇った。2007年4月以降多くのユーザーはWorld Community Gridに移籍しており、こちらも現在では世界第1位の成績を挙げている。
- 2002年7月に実施された「湘南ゴミ拾いオフ」。
- 2002年10月、自転車で世界旅行中盗難にあった観光客の新聞報道を見た2ちゃんねらー有志が自転車を捜索・発見した[15]。
- 2002年10月、北朝鮮拉致から帰国した地村保志氏がプラモデル好きだということを知った模型板住人が「拉致されていた24年間のプラモの進化を知ってもらおう」という趣旨でカンパを募り、帰国の際に搭乗した全日空ボーイング767-300やカタログ等を住居のある小浜市役所へ送付。後日地村氏から直接発起人へ感謝状が送られた[16]。
- 2002年から2003年にかけて、アフガニスタンへの学校建築募金が行われた。2004年8月16日に完成したフィールズバハール小学校にはモナーと2ちゃんねるのアドレスが記入された学校名プレートが設置されている[17]。
- 2003年7月、玄界灘での漁船と貨物船の衝突事故が発生。漁船を所有していた共和水産への自主再建の願いに対し、海産物購入という形での助力が行われた。
- 2003年夏、折り鶴放火事件により焼かれた広島原爆慰霊碑の折鶴を折って終戦記念日に届けようという「14万羽折鶴プロジェクト」が行われ、最終的に83万羽が集まり、高校の社会科資料集にも掲載され話題を呼んだ。またこの「折鶴オフ」では「しない善よりする偽善」とのフレーズも生まれた[18]。
- ※勢い余った2ちゃんねらーの不謹慎な行動(平和公園内で胴上げをしたり、慰霊碑によじ登った)が一部のインターネットユーザーに非難された。
- 2004年に発生した新潟県中越地震の際に、救援活動として使い捨てカイロを送る。
- 2005年3月、エントリー直前に大口スポンサーから夜逃げされ、個人スポンサーを募集していたロードレース世界選手権のGP250クラス参戦中の関口太郎選手のスポンサーとして、バイク板他一部板の住民がTeam(・∀・)2ch名義で名乗りを挙げ、累積で300万円以上(2007年6月現在)のスポンサー料を提供。オリジナル応援歌『フルスロットル』は、2006年3月に、史上初の「(2ch上の)CGMによって制作され、一般の音楽流通ルートに乗って販売されたCD」として発売され、著作権料がすべて同選手のスポンサー料に充当された[19]。
- 2006年11月、銚子電気鉄道の経営危機に際し、社が鉄道外事業として生産する「ぬれ煎餅」の購入を開始、「(゚д゚)ウマー(美味しい)」という評判も手伝い一気に大量購入し過ぎた結果、生産が追いつかなくなり一時期ネット販売中止、数ヶ月の発送待ちという事態にまで発展した[20]。
ただし、ホワイトバンドプロジェクトや、日本テレビの24時間テレビ 「愛は地球を救う」などの大々的(ともすれば商業的)なチャリティ活動に欺瞞(ぎまん)性があるとして非難したり、自分達の価値観に合わない左翼的なボランティア運動を否定したりする意見も多い[21][22]。
2ちゃんねらーによって暴かれた真実
嘘・ネタ・冗談も混ざっている2ちゃんねるだが、中にはちょっとしたうわさの書き込みから真実にまでたどり着けた事例もある。もっとも、2ちゃんねらーの性格上、以下のようなもの(要はスキャンダル)に限られる。
過去に報道された例としては、以下のようなものがある。
- 声優・石原絵理子がAV女優・うさだひかると酷似しているといううわさの書き込みから始まり、一時は静まっていたが、彼女の名前が少し売れたころになると、うわさが再燃してしまう[23]。
- 安倍なつみがラジオ番組で発表した作詞が、ラジオ実況板で榊いずみの「サルの歌」と酷似しているといううわさの書き込みにより、新聞記事に「盗作疑惑」にまで報道される[24]。
- 講談社所属の少女漫画家末次由紀の作品に『SLAM DUNK』などの既存の人気漫画からの構図の盗用が多数あるとの書き込みがきっかけとなり、2005年10月19日、講談社ホームページに講談社と末次名義で盗用を認める謝罪文を発表。連載打ち切りと、全ての既刊単行本の回収及び絶版が決定した。
なお、末次の件以降、世間に注目されたものは全く存在しない。
2ちゃんねらーを公言する著名人
自分のことを2ちゃんねらーと公言する著名人は少ないが、以下の人物は自身の発言、Webサイト、書籍などで2ちゃんねらーであることを明かしている。
- 麻生太郎 - 「時々書き込んでいる」程度とライトではあるが、2ちゃんねらーであることを公言している唯一の政治家。
- 小林源文 - 軍事漫画家。「一等自営業 ◆JYO8gZHKO.」というハンドルとトリップで、軍事板を中心に積極的な書き込みをしている。
- 長島☆自演乙☆雄一郎 - 本名は長島 雄一郎。2ちゃんねらーを公言するキックボクサー・総合格闘家。
- 遠藤雅伸 - ゲームクリエーター。「遠藤雅伸 ★」のハンドルで書き込みを行っている。
- きこうでんみさ - トリップは「◆oAoFn2EeuE」
- まっつー - 「ま@ ◆V/BXqMaTSU」というハンドルとトリップで書き込みをしている。
- 三上翔子 - AV女優。猥歌「ちんこ音頭」を熱唱した動画が話題になった。
- 川瀬浩平
- かすみ果穂 - 自らのブログで2ちゃんねるへ書き込みしていると公言。
- 中宮崇 - 「プロ2ちゃんねらー」と自称している。
- すぎやまこういち - JASRACの評議員。前出のとおりJASRACは批判の対象だが(2ちゃんねらーがバッシングの対象とする)演歌・演歌歌手が日本音楽の上位であるという風潮には否定的である。
- 中川翔子 - VIPPER系2ちゃんねらー。発言の「ギザ○○」は「ギガ○○」のタイプミスからきている。
- 戸田久和
2ちゃんねるでの活動を通じて著名になった人物
- 三橋貴明 - 極東アジアニュース板の韓国経済wktkスレなどで活動していた。
脚注
- ↑ 『2ちゃんねらー提案の「新イギリス国旗」、英大手新聞サイトに』ITMedia News、2007年7月12日
- ↑ 例:酒鬼薔薇、長崎女児殺害事件、タリウム使用による母親毒殺未遂事件の被疑者写真を掲載するなど。
- ↑ 弁護士の小倉秀夫は自身のブログに対して非難のコメントが集中した現象を「コメントスクラム」という造語で表現した。
- ↑ 執筆者が社会的常識に欠ける発言や反社会的な発言をした・飲酒運転や未成年喫煙など明らかな法律違反の告白をした・2ちゃんねらーや社会通念の反感を買うような主張を行なった・社会影響度の高い過失を発見した・すでに炎上しつつある何かを見つけた、など。
- ↑ 参考:小泉総理は運が強すぎる まとめページ
- ↑ ただし、創価学会票は自民党に流れるので、比例票における自民党の得票を増やす効果のみにとどまり、創価学会の選挙における影響力は変わらないと思われる。
- ↑ 『ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その1) 難病児募金あざける「祭り」』 毎日新聞、2007年1月1日。
- ↑ 公明国会議員も橋下氏支持 狙いは衆院選 新春年賀会(asahi.com 2008年1月16日)
- ↑ 2ちゃんねるマトリックスオフまとめ
- ↑ Question No.54 イラク邦人人質事件
- ↑ 「なぜ、この数字なのか?」
- ↑ つくる会の教科書反対人間の鎖をさらに囲むOFFまとめサイト
- ↑ 岡田有花 「ブログでも2chでもない「市民新聞」とは――オーマイニュース鳥越編集長に聞く」 ITmedia、2006年7月10日。
- ↑ 海岸沿いの住民には「きれいな海が帰ってきた」とおおむね好評であった。湘南ゴミ拾いはその後も不定期に数回続いた。
- ↑ 自転車捜索まとめサイト
- ↑ PROJECT CHIMURA 地村保志さんにプラモデルを送ろう!
- ↑ 2chねらでも偽善でも、アフガニスタンに学校を作れるんです
- ↑ 14万羽折鶴プロジェクトまとめサイト
- ↑ Team2ch スポンサーまとめサイト
- ↑ 詳細は銚子電気鉄道#資金不足と支援を参照の事。ぬれ煎餅大量購入の他には、電車内に2ちゃんねる関連の中吊り広告を出すなどして広告収入も支援した。
- ↑ ホワイトバンドの問題点
- ↑ 24時間マラソン2ちゃんねる監視プロジェクト本部サイト
- ↑ その後、石原はその事実を認め、2004年11月11日、所属していた81プロデュースから解雇が言い渡され、同時にAV界からも引退。
- ↑ 2004年11月30日、安倍はその事実を認め、事務所は約2か月の活動自粛を発表した。
関連項目
外部リンク
- 2ちゃんねる
- 2ちゃんねる発の逮捕者
- 毎日新聞と2ちゃんねらー 「全面戦争」の様相(J-CASTニュース)