オリエンタルランド
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株式会社オリエンタルランド Oriental Land Co., Ltd.
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 東証1部 4661 ~上場中 |
略称 | OLC |
本社所在地 | 279-0031 千葉県浦安市舞浜1-1 |
電話番号 | 047-305-3017(総務部) 047-305-5111(広報室) 047-310-0733(ゲスト相談室) リゾートについての問いあわせはインフォメーションセンターへ |
設立 | 1960年7月11日 |
業種 | サービス |
事業内容 | テーマパークの経営、運営および、不動産賃貸等 |
代表者 | 代表取締役社長兼COO 福島祥郎 |
資本金 | 632億112万7千円 |
売上高 | 単体:2,845億28百万円 連結:3,440億82百万円 (2007年3月期) |
総資産 | |
従業員数 | 2,387名(2007年4月1日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 京成電鉄 19.41% 三井不動産 15.16% 千葉県 3.29% |
主要子会社 | イクスピアリ ミリアルリゾートホテルズ 他 |
関係する人物 | 川崎千春 (創業者・初代代表取締役社長) 高橋政知(二代目代表取締役社長を勤めた後、代表取締役会長に就任。その後、森光明社長の急死を受け、社長職を兼務することに。) 加賀見俊夫 代表取締役会長兼CEO |
外部リンク | www.olc.co.jp/ |
特記事項: |
株式会社オリエンタルランドは、東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)を中心とする東京ディズニーリゾート(TDR)を経営・運営する企業である。
目次
概要[編集]
東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)をはじめとする東京ディズニーリゾート(TDR)を構成する各施設の、所有・経営・運営を担っている。以前はほとんどの業務を自社で行っていたが、現在では事業の効率化のため、各事業子会社に分社化している場合が多い。
設立時の経緯から京成電鉄と三井不動産が大株主となっている。また、千葉県なども大株主である。そのため第三セクター企業と呼ばれることがあるが、公共団体の出資比率は3.96%であり、第三セクター企業とまでは言い難い。
関連会社は、連結対象会社の17社、持分法適用会社の5社合わせて22社ある。また、米・Disney Enterprises,Inc.(The Walt Disney Companyのライセンス管理部門)、加・Cirque du Soleil、日本郵政公社、京成電鉄とそれぞれ業務提携を締結している。なお、京成電鉄とは資本提携もあわせて締結している。
フジサンケイグループとも関係がある。産経新聞とは、所有するディズニーホテルの朝刊サービスに関する契約を結んでいるほか、フジテレビジョンとは、グループ会社の一つであるOLC・ライツ・エンタテインメントを通じて「ネポスこどもCLUB」を共同制作したり、全国ネット枠のスポンサーを務めるなど、関係を深めている。
2007年4月1日現在、役員は27名、正社員は2,387名、契約社員・準社員は16,200名である。
主要取引銀行は、みずほコーポレート銀行・中央三井信託銀行である。
沿革[編集]
- 1960年7月11日 三井不動産、京成電鉄、朝日土地興業(後に三井不動産に吸収合併)の3社による出資で設立。資本金2億5,000万円、社員3名、本社は東京都墨田区押上にある京成電鉄本社内の一角でスタート
- 1962年1月 川崎千春社長(京成電鉄社長:当時)が、ウォルト・ディズニー・プロダクションズ(現在のウォルト・ディズニー・カンパニー)を訪問
- 1964年9月 浦安沖の海面埋め立て造成工事を開始
- 1970年3月 千葉県から埋立地(レジャー施設用地・住宅用地)の分譲を開始
- 1971年7月 浦安沖の漁業権が全面放棄される
- 1972年1月 レジャー施設「オリエンタルランド」の基本構想まとまる
- 1973年8月 「オリエンタルランド基本計画」を千葉県に提出
- 1974年
- 1975年11月 浦安沖の海面埋め立て造成工事が完了
- 1977年
- 1978年
- 1979年
- 1981年9月 本社事務所を浦安へ移転
- 1983年4月15日 東京ディズニーランドが開園
- 1986年7月20日 「サンルートプラザ東京」内に、商品販売店舗「ディズニーファンタジー」を出店、東京ディズニーランド・オフィシャルホテル内での商品販売事業に進出
- 1988年
- 1991年
- 1992年1月9日 森社長が心筋梗塞で急死、その後、高橋会長が取締役社長職を兼務していたが、千葉県庁出身の加藤康三が代表取締役社長に就任
- 1993年1月28日 第二パークを含めた舞浜地区マスタープランがディズニー社から提示
- 1994年2月14日 100%出資子会社「舞浜コーポレーション」を設立
- 1995年
- 1996年
- 1997年
- 4月9日 100%出資子会社「舞浜リゾートライン」を設立
- 11月26日 「東京ディズニーシー」基本プランを正式発表
- 12月8日 100%出資子会社「グリーンアンドアーツ」を設立
- 1998年
- 1999年
- 2月4日 100%出資子会社「舞浜ビジネスサービス」を設立
- 3月4日 100%出資子会社「イクスピアリ」を設立
- 10月20日 100%出資子会社「アールシー・ジャパン」を設立
- 2000年
- 1月1日 「リゾート宣言」を発表し「東京ディズニーリゾート」が誕生、初代「東京ディズニーリゾート・アンバサダー」が就任
- 2月 三菱商事、レインフォレスト・カフェ・インクの2社との合弁契約を締結、同2社はアールシー・ジャパンに出資し、同社はOLCの完全子会社から連結子会社に
- 7月7日 イクスピアリ・ディズニーアンバサダーホテル・キャンプ・ネポスが開業、ディズニーアンバサダーホテル内に商品販売店舗「フェスティバル・ディズニー」を出店、ディズニーホテル内での商品販売事業に進出
- 10月6日 100%出資子会社「リゾートクリーニングサービス」を設立
- 2001年
- 3月1日 ボン・ヴォヤージュが開業
- 6月8日 100%出資子会社「舞浜ビルメンテナンス」、「オーエルシー・キッチンテクノ」を設立
- 7月27日 ディズニーリゾートラインが開業
- 9月4日 東京ディズニーシーが開園、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタが開業
- 2002年
- 2003年
- 5月26日 100%出資子会社「OLC・ライツ・エンタテインメント」を設立
- 12月3日 日本郵政公社との業務提携契約を締結
- 2004年10月20日 「浦安ブライトンホテル」・「新浦安オリエンタルホテル」・「パーム&ファウンテンテラスホテル」・「ホテルエミオン東京ベイ」の4つのホテルとの間で、新たな提携ホテルプログラム「東京ディズニーリゾート・パートナーホテル」の参加に関する契約を締結
- 2005年
- 2月25日 パーム&ファウンテンテラスホテルが開業
- 4月13日 「シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)専用常設劇場」建設を、Cirque du Soleil、ディズニーとの3社間で合意、契約を締結
- 6月29日 加賀見俊夫が会長兼・最高経営責任者(CEO)、福島祥郎が社長兼・最高執行責任者(COO)、長岡彰夫が副社長兼・最高戦略責任者(CSO: チーフ・ストラテジー・オフィサー)に就任(3者とも代表取締役)
- 7月29日 100%出資子会社「Mテック」を設立
- 9月1日 イクスピアリ内のシネマコンプレックス「AMCイクスピアリ16」の経営権をAMC Entertaiment International, Inc.から取得し直営化(経営はイクスピアリが担当)
- 2006年
- 2月6日 3つ目のディズニーホテルの名称を「東京ディズニーランドホテル」に決定
- 3月1日 新規事業として、全国でディズニーキャラクターを使ったミュージカル公演「ディズニーライブ!」の興業運営、およびシルク・ドゥ・ソレイユの東京ディズニーリゾート常設公演の準備作業を行う部署として「シアトリカル事業部」を設置
- 3月10日 京成電鉄との業務・資本提携契約を締結
- 4月18日 シルク・ドゥ・ソレイユ専用常設劇場の建設工事が開始
- 10月6日 三菱商事の子会社で、スープカフェSoup Stock Tokyoを経営するスマイルズの、第三者割当増資による新株式を全て引き受け資本参加
同社に関わる事件等[編集]
- 米国同時多発テロの影響により、以降TDR全域にわたり警備体制を強化した。
- 2001年11月11日
- 所有する東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの屋上に取り付けられていたクリスマス用の電飾がショートし、小火が発生した。けが人などはなかった。
- 東京ディズニーランド内のアトラクション「スペースマウンテン」で走行中に車両後部の車軸が折れ、脱輪する事故が発生した。
- パーク内で販売する菓子への異物混入など、商品に関するトラブルが続発した。
- 東京ディズニーランドや東京ディズニーシーの「年間パスポート」の顧客情報が流出した可能性があるとの調査結果を発表した。流出した個人情報は、121,607名分(2000年10月~2004年12月・推定)で、氏名・住所・電話番号・生年月日・性別・有効期限・パスポート番号が含まれていた。流出した時期は不明。2001年以降にパスポートを購入した10人に対し、2004年12月23日~29日に「有効期限が切れる前に代金を口座に振り込め」などの電話があったという。オリエンタルランドは、社外からネットワーク経由で侵入された可能性や、パスポート作成窓口での抜き取りの可能性はないとしている。データベースへ情報を登録する作業担当者やメンテナンス担当者、ダイレクトメールの送付を行う外部業者の可能性が考えられる。
- 右翼関連企業との不透明な交際が発覚した。
- 2005年6月
- 京成電鉄との業務・資本提携を強化し、3月6日までに京成電鉄の普通株式を約1000万株取得したと発表した。
- 2006年9月28日
- JR東日本京葉線鍛冶橋変電所配電盤焼失事故による運転見合わせの影響により、TDR各施設のかなりの数のキャスト(従業員)の出勤が困難となり、TDL・TDS合わせ68あるアトラクションのうち、開園時19が稼動できない事態となった(その後約2時間ですべてが稼動)。 また、ゲストのアクセスも代替ルートである東京メトロ東西線の大混雑を中心に多大な影響を与えた。
- 東京ディズニーランド内のレストラン「イーストサイド・カフェ」にて提供された前菜「カプレーゼ(モッツァレラチーズとトマトの前菜)」のうち、9食に賞味期限が1月17日となっているモッツァレラチーズを使用していたことが18日14:10に判明した。 OLCは、判明後直ちに提供を一時中止、新たに賞味期限内のチーズが納品されたことにより、提供を再開し、この事実を翌1月19日に自ら公表し、浦安保健所などに届出を行った。OLCの自社調査によると、原因は自社倉庫の納品担当者が当日の日付を1月17日と勘違いし、賞味期限切れに気付かないまま無いまま当該チーズを出庫・納品していたことに加え、店舗担当者が本来行われるべき納品されたチーズの日付確認及び商品検収記録簿への記載を行わないまま使用し、本来の納品フローと異なる対応をしたためである。
- 2007年2月9日
- リゾート内レストラン及びホテルの予約受付を2月一杯中断した。横浜の「東京ディズニーリゾート・総合予約センター」で1月末の予約管理システム更新時に発生した原因不明のコンピューターシステムダウンのため。
- 緊急走行中のOLC診療所所属・東京ディズニーランド配置の民間救急車とトラックが浦安市運動公園前交差点で衝突し、救急車が横転。運転・添乗していたセキュリティキャストと添乗していた看護師(ナースキャスト)、搬送中のゲスト3名の6名中被搬送者とナース、計4名が軽傷を負った。[1]。
所有資産[編集]
- 所有・経営・運営:自社(外部警備、一部従業員用施設は子会社へ運営を委託)
- 所有・経営・運営:自社(外部警備、一部従業員用施設は子会社へ運営を委託)
- 所有・経営・運営:自社
- 所有:自社、経営・運営:ミリアルリゾートホテルズ
- 所有:自社、経営・運営:ミリアルリゾートホテルズ
- 所有:自社、経営・運営:イクスピアリ
- 所有・経営・運営:自社
- 所有・経営・運営:舞浜リゾートライン
- ディズニーリゾートクルーザー
- 白ナンバー 所有:各ホテル(ディズニーホテル・オフィシャルホテル)、運行管理:大新東
- 緑ナンバー 所有、運行:京成トランジットバス
- パーム&ファウンテンテラスホテル
- 所有・経営:舞浜リゾートライン、運営:ミリアルリゾートホテルズ
建設工事中、2008年開業予定
- 所有:自社、経営:ミリアルリゾートホテルズ(子会社)
- シルク・ドゥ・ソレイユ専用常設劇場(名称未定)
- 所有・経営:自社(シアトリカル事業部)
「東京ディズニーリゾート」の運営について[編集]
「キャスト」と「ゲスト」[編集]
TDRを含む世界のディズニーリゾート・テーマパークでは従業員のことを「キャスト」、入場客のことを「ゲスト」と呼ぶ。また、「キャスト」の本来の意味であるショーの出演者はキャストと呼ばず「出演者(外国人の場合は外国人出演者)」または「エンターテイナー」という呼び方をする(但し、彼らも広義では一般従業員と同じく「キャスト」であり、人事上では「キャスト」の名称が使われる場合もある)。
「パークは巨大なステージであり、従業員はそのステージ上でそれぞれ配役された役割を演じるキャスト(俳優)である」というウォルト・ディズニーの考えに由来している。そのため、ゲストが入れるエリアは「オンステージ」、関係者専用区域を「バックステージ」、キャストが配属される各部署を「ロケーション」と呼ぶなど、映画・演劇用語が使用される。初期研修後各ロケーションに配属される際には「あなたの配役は・・・」と記載された辞令を渡すなど、この考え方による用法は徹底している。
キャストは「いらっしゃいませ」とは言わず、原則「こんにちは(おはようございます・こんばんは)」と迎える。これは「いらっしゃいませ」とキャストに言われてもゲストには返す言葉がなく、コミュニケーションが成立しないためである。これは、園内に自動販売機がないこと(コインロッカーに自動両替機は存在する)でも端的に表されている。また、カストーディアル・キャスト(清掃・案内を担当するキャスト)に限らず、全てのキャストはゴミを見つけたら直ちに清掃することになっている。これは“1つのごみが全体を汚くする”という理念をウォルト・ディズニーが持っていたことに由来し、外でこどもがハイハイ歩きしても安全なようにと教育されているといわれる。閉園後を担当するのは「ナイトカストーディアル・キャスト」このスタッフたちは、開園前までパークの道路すべてをブラシで洗うという。それによって、いつもパークがきれいに保たれている。いかに訪れた人々を迎えるか、どのように接すれば喜んでもらえるか、の教育に力を入れているとされる。
直営でない(ライセンス契約上、マニュアルの遵守が要請される)こと、日本人の国民性などが相俟って、世界のディズニーテーマパークの中で、精緻なマニュアルを一番忠実に実施していると評されている。
「キャスト」の雇用環境[編集]
TDRで働く多くのキャストは準社員・契約社員、いわゆるパート・アルバイトの従業員である。時給制契約により雇用される。パーク内の多くの職種に配され、ゲストが出会うキャストの多くはこの準社員である。当初はパーク内で働くキャストに占める正社員の割合は少なくなかったが、現在はその多くを準社員に行わせている(準社員だけでパークは動かせるとまで評されている) なお、準社員は5段階の職級に分けられ、下からM/A/G/I/Cと区分されていてそれぞれ○キャストと呼称されている。新規入社の準社員はMキャストとされ、OJT(研修)を約2日行いデビューという形になる。Mキャスト期間(入社日の翌月末まで)を過ぎると原則的にAキャストに昇格する。最上位職級のCキャストに関しては時給制であるという以外は、ほぼ契約社員や正社員と同じ業務を行っている。 また、累積勤務時間による昇給制度や優待パスポート・賞与の支給や社会保険への加入、そして仮泊寮等のオリエンタルランドの福利厚生施設の利用権利など、アルバイトとしてはかなり充実した待遇となっている。
また、当初は一部の職種にみ存在したが、後に適用される職種が拡大された「契約社員」制度もある。契約社員は、準社員の監督・指導など、パーク運営業務の第一次的責任を担う「スーパーバイザー(Superviser。略名SV)」の候補(I-A区分)として採用されワーキングリードとして勤務に就く、その後選考により昇格した場合はスーパーバイザー(Ⅱ区分)として、原則1年間の月給制契約により雇用される(更新等に所定の条件がある)。また、「専門業務従事者」として「ファイヤー(防火管理者)」や「ナース(看護師)」などの職種もスーパーバイザーとしての契約があるが、こちらはⅡ区分へのステップアップはない。
Cキャストから契約社員として雇用される場合や、契約社員から正社員として雇用される場合もある。
オリエンタルランドが公表している、2007年4月1日現在の契約社員・準社員数は16,200名。職種による差はあるが、準社員の入れ替わりは激しい。入れ替わりが激しい理由としては、仕事の負担感に比して時給が安いなどの現実的な面と、学生の場合は授業やゼミなど学業、そして就職等との兼ね合いで辞めざるを得なくなるケースも多い。 ただ、一旦辞めても期間を置いて「再入社」という形で戻ってくる(退社後一年以内の再入社は、以前の累積勤務時間が引き継がれ、時給の昇給や前述の職級等で有利になる)キャストも多く、中には退職・再入社を何度も繰り返す者もいる。また、他の職種に鞍替えしたい場合には一旦退職して、面接からやり直さなければならないことも退職・再入社が多い一因となっている。
コスチュームはワードローブビルで全て貸し出しとなっており、イシュー・カウンターよりコスチュームを借り、イシュー・ロッカー内のドレッシング・ルーム(この場合は更衣室)で着替えて仕事に就く。(なお、コスチュームに着替えて勤務するキャストには「着替手当」が付く)
また、ショー出演者(エンターテイナー)の着替えや着付け等は、エンターテイナー専用のドレッシング・ルーム(楽屋)でおこなわれているため、通常のキャスト(準社員、契約社員、正社員の全てを含む)は担当部署のキャスト(エンターテイメント関連)でなければ見ることも関わることもできない。これにより、多くの他の部署の準社員が入れ替わりが頻繁に行われても、エンターテイメント関連の秘密が流出せずに保持されるよう徹底した管理が行われている。
その他[編集]
- 「別世界」の雰囲気を壊さないために、迷子呼び出しなどの放送が一切ない。迷子の届けは各部署のキャストに無線で一斉指令が流れ、保安担当のキャスト「セキュリティー・オフィサー」を中心に全員が通常業務をこなしつつ探す。
- 例外として、ゲストの家族の身体・生命の安全に関わる重大な緊急事態で“大至急連絡を取りたい”と依頼があった場合や、救護室収容のゲストが病院等に緊急搬送される際に、同行者などが見つからず連絡が取れない場合などに限り、“東京ディズニーランド(シー)よりお知らせいたします。○○県よりお越しの○○様、お近くのキャストまでお知らせ下さい”とパーク内に一斉放送が流される。また雷雨等パーク全域でゲスト(及びキャスト)の行動を制限する必要がある場合、公共交通機関が大規模に不通になってしまった場合などにも放送が行われることがある(「ページング」と呼称)。また、主要な放送設備は通常放送設備であっても非常電源で保護されており、停電になっても放送が可能である。呼び出しは月に1回程度、非常インフォメーションは年に数回行われている。なお、試験放送については毎朝、開園前に行われている。ちなみに、総合防災センターの放送設備はバックステージの非常放送設備とも接続されており、落雷警報などの非常放送はバックステージでもオンステージと同じ放送を聞くことが出来る。
- スポンサー企業幹部や建設に協力した地元の名士ら専用の会員制レストラン「クラブ33」が東京ディズニーランドにあったり、各アトラクションにはスポンサー企業が自社の招待者を接待するスポンサーラウンジがあったりするところが、アメリカ的と評される。
- 俗に言われる「すべてのゲストがVIP」は、「キャストは全てのゲストをVIPと思い、自分が対応している相手に、出来る最高のもてなしを提供すべし」といった教育が独り歩きしたものであり、実際にはVIPの様な特別扱いではない。
- 京成グループで、同社のBMK推進運動(接客レベル向上の取り組み)にも参加するが、ディズニーとの契約上(キャストは勤務中に於いてディズニーから許可を受けたアイテム以外は着用することが出来ない為、またOLCのディズニーブランドの施設では、ディズニーから導入された独自の接客マナー向上・表彰制度(グッド・コーテシー・アワード)が存在する)、また、雰囲気にそぐわない為か他のグループ各社が行っているような幟旗の掲示や、社員が運動のPRバッジをつけたりすることは関係会社すべてにおいて行われていない。
- ディズニーの世界を作る為に、例えば「ランド・シーの各パークごとにディズニーキャラクターは一体しか存在しないようにする」、「いわゆる「中の人」を絶対に存在しないように扱う」など、キャラクターの扱いに関して、アイデンティティを維持するよう徹底している。しかし、ディズニーキャラクターがゲストに怪我をさせたなど、ゲストとのトラブルの際の対応にまでそれを徹底させ、説明や謝罪文にまで、「危害を加えたのはあくまで「そのディズニーキャラクター」である」と記載するような例があり、正式な謝罪文にまでキャラクターアイデンティティに拘る姿勢は来園者を冒涜していると一部で批判されている。
「東京ディズニーリゾート」の企業広告について[編集]
オリエンタルランドは、ディズニーとの契約上、東京ディズニーリゾートの運営企業としてCMや広告などには一切その企業名が掲載されない。ただし、求人広告には労働関係法規のため、その企業名が記載されている。また、広告の出稿はウォルト・ディズニー・ジャパンではなく、オリエンタルランド自身が行っている。
「東京ディズニーリゾート」のスポットCMは、首都圏の民放キー局及び首都圏以外の政令指定都市を中心に放映されており、新規アトラクションの告知やイベントの告知、東京ディズニーランドもしくは東京ディズニーシーの施設全体の宣伝など、内容は様々である。地方では、新規アトラクション導入か、春などの閑散期、夏休みなどの繁忙期を除いてスポットCMはめったに放送されない。
以前は特定の番組のスポンサー(全国ネット)になるということはめったになかったが、2006年秋ごろから、フジテレビ系列の番組を中心にスポンサーを務め、提供クレジットに「Tokyo Disney Resort」のロゴを出すようになっている。また、2007年4月からは、フジテレビ系列の水曜21時枠のスポンサー(30秒間)も務めている。これは、フジテレビとディズニーがパートナー契約を締結していることが関係している。
ちなみに、東京ディズニーランド開園前もCMは流された。東京ディズニーランドのテーマソングである「Tokyo Disneyland is your land」にあわせてパークの風景が出され、最後は前売券の宣伝になっているものであった。なお、余談ではあるが、これは麻木久仁子のCMデビュー作でもある。また、東京ディズニーシー開園前には、「ディズニーの海へ」と題して、テーマポートと同じ数である7種類のCMが放映された。なお、このCMはオリエンタルランドがスポンサーを務める(一社提供)「夢の通り道」の中で再度放映された。
「東京ディズニーリゾート」に関するその他の事柄[編集]
- オリエンタルランドが運営する、表には見えない施設として特筆すべきなのは、ファミリーレストランにその起こりが見られる「セントラルキッチン」であろう。ここは、東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーのレストラン(イクスピアリの一部店舗を含む)で提供するメニューの事前調理を集中して行う施設で、1日に米8t以上を炊きあげることができる炊飯ラインや、約70種類のパンを1日に2万5千個以上焼き上げる能力を持つオーブンなどを備えている。なお、全ての事前調理を取り扱っているわけではなく、直接店舗に食材が届けられている場合も一部ある。数多くの飲食店に提供するため、日々大量のご飯やパン、ケーキ、ソースなどの調理を担当するこの施設では、「HACCP(危害分析重要管理点)」に基づき、製造工程ごとの衛生管理が行われている。施設・設備の衛生管理・保守管理、従事者の衛生管理・衛生教育などを徹底しており、1983年の東京ディズニーランドオープン以来、その衛生管理体制を20年以上継続しているのである。また、千葉県知事表彰や日本食品衛生協会会長表彰を受けており、2004年11月には、その長年にわたる衛生管理が評価され、「厚生労働大臣賞(食品衛生優良施設表彰)」を受賞した。この賞は、厚生労働省が事業者への食品衛生の推進を目的とし、行政が定める衛生基準をクリアした優良施設を表彰するものである。
関連企業[編集]
連結対象子会社[編集]
- 舞浜コーポレーション
- ミリアルリゾートホテルズ
- 舞浜リゾートライン
- グリーンアンドアーツ
- フォトワークス
- デザインファクトリー
- ベイフードサービス
- 舞浜ビジネスサービス
- イクスピアリ
- リゾートクリーニングサービス
- 舞浜ビルメンテナンス
- オーエルシー・キッチンテクノ
- リテイルネットワークス
- Eプロダクション
- OLC・ライツ・エンタテインメント
- Mテック
- アールシー・ジャパン
持分法適用会社[編集]
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- オリエンタルランド
- 東京ディズニーリゾートに関連する事業
- 東京ディズニーリゾート以外でディズニーに関連する事業
東京ディズニーリゾート |
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オリエンタルランド |
東京ディズニーランド | 東京ディズニーシー |
ホテル | 施設 | 交通 | 制度 | 商品 | テレビ番組 | 音楽 |