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2018年2月16日 (金) 22:46時点における最新版
東洋水産株式会社(とうようすいさん、Toyo Suisan Kaisha,Ltd.)は、日本の食品会社。
「マルちゃん」のブランドで親しまれている。モットーは「やる気」と「誠意」。また、2009年(平成21年)3月には「Smiles for All. すべては、笑顔のために。」というコーポレートスローガンを制定した。
概要[編集]
1953年(昭和28年)3月に横須賀水産株式会社として築地市場で創業。1956年(昭和31年)7月に現在の社名に変更。
当初は社名の通り、水産物の取引および輸出と加工食品(魚肉ハム・魚肉ソーセージなど)の製造・販売が主体であったが、1962年(昭和37年)から「マルちゃん」ブランドにてインスタントラーメンの製造・販売を開始。即席麺業界では日清食品に次いでシェア第2位である。
以降、インスタントの冷やしラーメン(中華)や天ぷらそば(カップ・袋麺ともに)、カレーうどん(カップ・袋麺ともに)、即席ワンタンなど個性的な商品も登場させ、チルド・レトルト食品なども製造・販売している。ラーメンのシェアは、東日本で高く、西日本では低めである(日清食品が関西系であるため)。特に、東北地方と北海道では高いシェアを誇る[1]。
1972年(昭和47年)にはアメリカに現地法人・Maruchan Inc.を設立。1976年(昭和51年)から現地生産した即席麺を北米大陸で販売しており、同地では日清食品と激しいトップシェア争いを演じている。
また1986年(昭和61年)頃からはメキシコにもMaruchan Inc.から即席麺の輸出を開始し、1994年(平成6年)に発生したメキシコ・ペソの大暴落によりライバル企業が撤退する中で販売を継続したことから、同地で大きなシェアを獲得するに至った。2006年(平成18年)現在、メキシコでの即席麺に占める同社のシェアは約85%となり、更に「『マルちゃん』が『早くに~する』と言った動詞とまでなっている」とロサンゼルス・タイムズが一面で伝えるほど、現地では知名度の高いブランドとなっている。また即席めんの通称名ともなっている。
水産・加工食品以外では、創業当初から続く冷蔵倉庫業務も引き続き手がけており、2012年現在約36万トン弱の冷蔵設備を保有しシェアでは業界5位につけている[2]。
1950年代後半から60年代にかけて一時三井物産の子会社だった時期がある関係で、現在も三井物産との取引が多く、三井物産食品グループの一社に数えられている。
東洋水産における味付けや商品展開の東西日本の境界線は関ヶ原であるとされている。また、静岡県内に製造拠点を持っていたこともあり、静岡県限定で発売された商品もいくつか存在する。
2011年(平成23年)11月7日に全国にて発売を開始した即席袋麺の「マルちゃん正麺」は高めの価格設定にも関わらずネット上の口コミなどによりその味が消費者の間で評価され、2013年3月までの1年半弱で累計3億食、希望小売価格を元に計算した合計販売金額は300億円を超えるなど大ヒットを記録している[3][4]。
主なグループ会社[編集]
- 東洋水産株式会社
- フクシマフーズ株式会社(福島県伊達郡桑折町、JASDAQ上場)
- 株式会社酒悦(東京都台東区、福神漬で有名)
- 東和エステート株式会社(東京都港区)
- 甲府東洋株式会社(山梨県中央市)
- ユタカフーズ株式会社(愛知県知多郡武豊町、東京証券取引所第2部上場)
- 伊万里東洋株式会社(佐賀県伊万里市)
- 株式会社シマヤ(山口県周南市、だしの素で有名)
その他のグループ会社については、同社ホームページの事業所・グループ一覧を参照のこと。
マルちゃん誕生の経緯[編集]
創業時は築地市場での屋号として丸の中に社名の読みの頭文字“と”と 日の丸を幾何学的にデザイン化したマークを使用していた。数年間はこれを社章・商標としていたが、幅広い層に親しまれるように現在のハッピースマイルフェイスである「マルちゃん」マークを考案した。 マルちゃんの名前の意味は、最初の屋号の呼び方をもじったもの。「丸と → マルト → マルトちゃん → マルちゃん」
1986年3月には、CI導入により、「マルちゃん」マークと別に「TS」マーク(公式社章)が制定され、同年6月には「マルちゃん」マークが小変更された。なお「TS」マークは1986年1月から放送していたテレビCMにて発表された。
主な食品[編集]
(2014年(平成26年)10月現在・一部抜粋・過去のものを含む)
カップ麺[編集]
- 赤いきつね・緑のたぬきシリーズ(1978年(昭和53年)発売開始。CMには発売開始から武田鉄矢を起用し、現在も出演中)
- 赤いきつねうどん
- 赤いきつねうどん でか盛(1989年(平成元年)発売開始。当初の商品名は「赤い大きつねうどん」だった)
- 赤いまめきつねうどん
- 緑のたぬき天そば
- 緑のたぬき天そば でか盛(1989年発売開始。当初の商品名は「緑の大たぬき天そば」だった)
- 緑のまめたぬき天そば
- 黒い豚カレーうどん
- 黒い豚カレー焼そば(2009年(平成21年)度より夏季限定商品として発売開始。赤いきつね・緑のたぬきシリーズ唯一のカップ焼そば)
- 白い力もちうどん
- あつあつ豚汁うどん
- 紺のきつねそば
- 讃岐風天ぷらうどん
- 山菜乱切りそば
- あつあつけんちん風うどん(2009年11月2日発売)
- ほくほくのコロッケそば(2011年(平成23年)11月14日発売)
- 田舎風なめこおろしそば(2012年(平成24年)10月1日発売)
- 「和庵(なごみあん)」シリーズ(2008年(平成20年)1月販売開始。マルちゃん赤いきつねと緑のたぬきの廉価版にあたる商品で両者共にオープン価格となっており100円ショップでの販売が可能となっている)
- 和庵 きつねうどん
- 和庵 天ぷらそば
- 和庵 肉うどん(2010年(平成22年)1月発売)
- ホットヌードルシリーズ(1992年(平成4年)発売開始。1991年(平成3年)以前は「L.Lヌードル」シリーズという商品名だった)
- マルちゃんヌードル(2009年発売開始。ホットヌードルシリーズの廉価版で100円ショップでの販売が可能となっている)
- 昔ながらのソース焼きそば(1997年(平成9年)発売開始。北海道、東北、信越は一時終売していた時期があったが2007年(平成19年)2月以降販売再開。また姉妹品の「昔ながらの焼うどん」は同じく2007年2月以降東北、信越で販売再開。2010年2月以降の出荷分より無印JAS規格が付与された)
- 昔ながらの中華そば(カップ麺タイプ・袋入り即席麺タイプの両方で展開。麺はノンフライ麺。
- 俺の塩やきそば(1997年発売開始。塩味のカップ焼きそばの源流といえる商品。細麺が採用され1分で調理可能[5]なのが大きな特徴。本来は期間限定の商品として発売されたが、好評のあまりインターネット上で愛好者による復活運動が起こるなどしたため、およそ半年ごとに改良を加えながら定着していった。2007年には発売10周年を記念して本宮ひろ志の「俺の空」とのコラボレーションによる期間限定パッケージが発売された。また、2010年5月以降の出荷分より無印JAS規格が付与され、これに伴い「俺の塩 塩とんこつ味焼そば」が追加され、2012年5月には発売15周年を記念して発売当初(1997年当時)の味をほぼ再現した「俺の塩 復刻版」が数量限定で発売された)
- 富士宮やきそば(2007年2月発売開始。2010年7月以降のリニューアルより無印JAS規格が付与され、これに伴い「富士宮塩焼そば」が追加された)
- でかまるシリーズ(1989年発売開始。エースコックの「スーパーカップ1.5」シリーズに対抗する形で登場した同社の大盛りカップ麺。発売当初は醤油味ワンタンめんやとんこつ味などの各種類の味が存在。一時期焼そばも存在していた。現在のラインナップでは「でかまる バリシャキ! もやし味噌ラーメン」と「でかまる メチャ盛! コーン塩バター味ラーメン」の2種類が存在。既存のカップラーメン類の多くは醤油味が基本形だが「でかまる」の場合、何故か味噌味が基本形となっている)
- でか一シリーズ(バリュー系大盛りカップ麺。2009年秋頃まで販売され、からしマヨネーズ付(キユーピー製)のソース焼そばも存在していた)
- ごつ盛シリーズ(2009年11月発売開始。上記の「でか一」シリーズの後継にあたるバリュー系大盛りカップ麺で、今回は「でかまる」シリーズの廉価版として位置づけられている。2010年2月にからしマヨネーズ付(キユーピー製)のソース焼そばが追加された)
- 麺づくりシリーズ(1992年発売開始。2009年現在、最も多く売れているノンフライ系カップ麺として知られる)
- 「匠(たくみ)」シリーズ(2004年(平成16年)発売開始。プレミアム系カップラーメン。派手さは無いものの、厳選された拘りのある材料を使用しているのが特徴。特に醤油味は一時期、スープの材料の一部にヒゲタ醤油の『本膳』が使用された時期があった。一時期、海老塩ワンタン麺および味噌味、豚骨味などが存在していたものの、味噌味がマルコメとのコラボレーションによる「熟成 旨み味噌」として2011年12月19日に限定発売。事実上6年ぶりの復活となった。なお当シリーズは発売当初~2008年7月まではJAS上級規格認定商品として販売されていたが、2008年8月以降の出荷分よりJAS標準規格に降格、2009年9月以降の出荷分より無印JAS規格に変更となる)
- やきそば弁当シリーズ(1975年(昭和50年)発売開始。現在は北海道限定。2005年(平成17年)には30周年記念パッケージで発売された。最近では一部の地方でも限定販売されることがある。2010年2月以降の出荷分よりシリーズ全種に無印JAS規格が付与された)
- 焼きうどん弁当
- 激めん ワンタンメン(1978年発売開始。現在は北海道・東北・信越・関東限定。ただし、静岡の一部ディスカウントストア・ドラッグストアでも販売が確認されている。1980年代前半頃には「激めん カツカレーラーメン」という商品も存在していた。2007年3月以降【北海道は2007年4月以降】には「激めん みそワンタンメン」と「激めん しおワンタンメン」が追加発売された。また2011年9月5日に「あんかけ風 激めんワンタンメン」が発売される予定[6])
- つるっとワンタン麺(2008年1月販売開始。マルちゃん激めん ワンタンメンの廉価版および全国版にあたる商品でオープン価格となっており100円ショップでの販売が可能となっている。醤油味、味噌味、豚骨味が存在)
- 焼そばバゴォーンシリーズ(1979年(昭和54年)に発売開始。1981年(昭和56年)に中華スープが同梱され1985年(昭和60年)には同梱の中華スープがわかめスープに変更となり現在に至る。2005年2月には「焼うどんバゴォーン」が、2007年2月には「焼そばバゴォーン はま塩味」が、2009年2月には「焼そばバゴォーン ちょい辛」(同シリーズ発売30周年を記念して発売された。2014年3月を以て製造・出荷終了)が、2011年2月には「焼そばバゴォーン 凄太(すごぶと)」が、2014年2月には「焼そばバゴォーン チリトマト味」が順次追加された。現在は基本的に東北・信越限定。ただし、最近関東のセブンイレブンや静岡のイオンタウン内にあるスーパーマックスバリュで販売されているのが確認されている。2010年2月以降の出荷分より無印JAS規格が付与された)
- ソース焼そば→マルちゃん焼そば名人シリーズ(2008年(平成20年)1月販売開始。マルちゃん焼そばバゴォーンの廉価版および全国版にあたる商品でオープン価格となっており100円ショップでの販売が可能となっている。廉価版故にスープは添付されていない。2009年1月に「焼そば名人」に名称を改題し、同時に塩焼そばを追加。更に2010年2月以降の出荷分より無印JAS規格が付与された。ちなみにコメリグループ専売バージョンも存在していた)
- バリうまシリーズ(2001年(平成13年)発売開始。九州限定。発売当初「バリうま ごぼ天うどん」の一種類のみだったが、2007年現在「バリうま 長浜風とんこつラーメン」、「バリうま 久留米ラーメン」、「バリうま 長崎ちゃんぽん」、「バリうま 熊本風黒とんこつラーメン」が発売されており、2006年8月より九州限定のテレビCMも放映されている)
- 本気盛(マジモリ)シリーズ(2006年(平成18年)に発売開始。大盛り系縦型カップ麺で10代後半~30代前半のコアな縦型カップ麺ユーザーをターゲットとした商品。基本的にCVS向けの商品だが、ごく一部のスーパー等で販売される事がある)
- 四季物語シリーズ(2010年3月より発売開始)
- 日本うまいもん 青森味噌カレーミルクラーメン(東北限定のプレミアム系カップ麺。冬季限定商品)
- 日本生活協同組合連合会(CO-OPブランド)向けカップ麺
- きつねうどん(つゆの味は東日本と西日本で異なる)
- 天そば
- ソース焼きそば
- 塩焼きそば
- 沖縄そば 基本的には沖縄県限定販売。時々本土のコンビニやスーパーでも見かける。通常サイズのカップの他にミニサイズ(観光みやげ品用)も販売。
- hanauta(はなうた)シリーズ(2013年(平成25年)3月4日に発売開始。カップ麺を含む即席麺をあまり食べる事のない30代前後の女性ユーザー向けに特化した縦型カップ麺)
コラボレーション商品[編集]
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 チャーシューぬきにんにくラーメン(ローソン限定。どんぶり型カップは2009年5月~6月まで、縦型ラージカップは2010年4月~5月までの完全限定商品。豚骨しょうゆ味)
- PIZZA-LA焼きそば ニュースパイシーイタリアーナ風(2009年9月21日発売。ピザーラ並びにジャパンフリトレーとのコラボレーションを実現したCVS専売商品)
- サンデージャポン 魂の一杯 豚骨醤油(2009年11月30日発売。TBSの人気番組『サンデージャポン』の人気企画である「高橋ジョージのらあ麺ロード」とのコラボレーションを実現した商品。監修は高橋ジョージ)
- あしたのジョー クロスカウンター焼そば 醤油トンコツ味(2010年2月8日発売。大盛りサイズのカップ焼そばで漫画「あしたのジョー」生誕40周年を記念したコラボレーション商品)
- アントニオ猪木監修 燃える闘魂 スタミナネギ塩ラーメン(2010年5月17日発売。アントニオ猪木のデビュー50周年を記念して発売された大盛りカップ麺)
- ちびまる子ちゃん ノスタルジック塩ラーメン(2010年5月28日発売。テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』の放送開始20周年記念限定商品としてセブン-イレブンのみで発売)
- AKB48 白い夏の塩ラーメン(2010年7月9日発売。セブン-イレブン限定。2010年8月までの完全限定商品。シーフード塩味)[7]
- 夢のWコラボ 東京の名店 二代目海老そば けいすけ × 札幌の名店 麺屋 彩末 海老味噌味ラーメン(2011年9月発売)
袋入り即席麺(チルド麺は除く)[編集]
- マルちゃんみそ・しお・しょうゆ(北海道・東北・静岡限定。ただし塩は信越でも販売されている。1968年発売のしょうゆ味は、世界で初めて液体スープ【「調味液」と表記されているため調理する際に同梱の粉末スープと一緒に用いる】を採用したインスタントラーメンである。ただし、しおラーメンに関しては北海道で販売する物と東北・静岡及び信越で販売する物とは味のベースが多少異なる。2010年9月にはおよそ40年ぶりの大幅なリニューアルを実施し、スープの風味と麺の食感がそれぞれ見直された)
- マルちゃん赤みそラーメン(北海道・東北・静岡限定)
- マルちゃんカレーうどん(1966年発売開始。2006年には40周年記念パッケージで発売された)
- マルちゃん天ぷらそば(1963年発売開始。当初の商品名は「マルちゃんのたぬきそば 即席」だった)
- マルちゃんワンタン
- 味噌煮込みうどん(東海限定)
- ハイラーメン(静岡限定。2010年12月にはおよそ48年ぶりの大幅なリニューアルを実施し、スープの風味と麺の食感がそれぞれ見直された)
- 屋台十八番(フライ麺。1987年発売開始。当初は全国で発売されていたがその後北海道限定商品に変更され2010年頃まで販売されていた)
- 屋台十八番 なま味(東北限定→東北・北海道限定。1988年発売開始。ノンフライ麺。しょうゆ・みそ・しお。当初は全国で販売されていた)
- 屋台十八番 なま味(H)(北海道限定。2009年発売開始。同上。醤油味・味噌味・塩味。2013年9月に上記の屋台十八番 なま味に統合される形で販売終了となった)
- 昔ながらの中華そばシリーズ(ノンフライ麺。北海道・東北は除く)
- ダブルラーメン(北海道限定。その名の通り1つの袋に2食分の麺と粉末スープがそれぞれ添付されている)
- たまご麺(みそ・しょうゆ)(北陸・中京以西の西日本限定。名前の通り麺のつなぎに卵粉を使用している)
- バリうまとんこつ(九州限定)
- マルちゃん焼そば(静岡限定)
- やきっぺ(北海道限定)
- 冷やしラーメン(1966年3月より販売開始。いわゆる冷やしラーメンではなく冷やし中華の即席ノンフライ麺[8]。北海道での呼び方だが全国でこの名称にて発売。酢醤油風味だれが基本だが2000年代以降よりゴマ風味だれもラインアップに加わった。2013年には後述するマルちゃん正麺に冷やし中華シリーズが追加されたのに伴いシェアが激減、翌年の2014年3月を以って全て販売終了。結果的に48年の歴史に幕を下ろすこととなった)
- らーめんたべたい(2代目。みそ・しお・しょうゆ・とんこつ。初代(しょうゆ・みその2品)は1985年に発売を開始したが販売不振で翌年に販売終了。その後2009年にオープンプライス商品として24年ぶりに復活(2代目)。ただし5食パックのみの販売となる)
- マルちゃん正麺(せいめん)(2011年11月7日発売開始。同社の袋入り即席麺としては久方ぶりとなる大型商品。乾燥麺でありながら、生の麺本来の味と食感が楽しめるのが特徴で当商品のヒットをきっかけに生産が減少していた袋麺が見直され、各食品会社で即席袋麺の再研究がなされる契機となった。当初は醤油味、および味噌味、豚骨味のラインアップだったが2012年8月6日には塩味が、2013年4月22日には夏季限定商品の冷やし中華(醤油だれ冷やし)がそれぞれラインアップに追加。このうち、味噌味は2013年8月26日に先行リニューアルを実施し、スープの風味の全体的なバランスが見直された[9]。また、2013年10月7日にはシリーズ初の和風麺として(かけ)うどん、およびカレーうどんがそれぞれ発売され、2014年3月24日には夏季限定商品の冷やし中華シリーズにごまだれ冷やしが追加、2014年10月から鍋用の煮込んで食べるマルちゃん正麺が発売された。)
- 華味餐庁(かみさんちん)(五香風味・しょうゆ味、辣醤風味・みそ味のほかにもう1品ある。安永航一郎の漫画「県立地球防衛軍」に登場するインド人留学生・カーミ・サンチンはここからきている)
チルド麺[編集]
- マルちゃん焼そば(1人前・3人前)(1975年発売開始。チルド麺の中で売上げ日本一を誇る。ソース味のほか、塩味、しょうゆ味、たらこ風味、あんかけ焼そば、中華風醤油、お好みソース味が存在する)
- マルちゃん生ラーメン(3人前)(みそ、しょうゆ、タンメンが存在。みそ、しょうゆは北海道を除く全国、タンメンは北海道を除く東日本限定で発売)
- マルちゃん復刻版ラーメンシリーズ
- みそ・中華そば(しょうゆ)(北海道・北陸・中京を除く全国)
- しお(東北・関東・甲信越・近畿・中国・四国限定)
- しょうゆとんこつ・鶏ガラしょうゆ (近畿・中国・四国・九州限定)
- 昔ながらの中華そば(1人前)(みそ、しょうゆ、しお、とんこつ、和風しょうゆが存在。みそ、しょうゆは全国発売だが、とんこつ、和風しょうゆは北海道、 しおは九州では未発売)
- 玉ちゃんぽん(3人前)(九州限定)
- 中華そば(1人前)(東北限定)
- 麺づくり つけ麺(2人前)
- ちゃんぽん(2人前)(北陸・近畿以西の西日本限定)
- 鍋用ラーメン(2人前)(鍋料理専用でスープは添付していない。パッケージにちびまる子ちゃん一家が登場)
- 鍋用パスタ(2人前)(洋風鍋料理専用のパスタ。ちびまる子ちゃん一家がパッケージに登場)
- マルちゃんソフトめん(北海道を除く東日本と中京限定。2011年発売。学校給食の定番メニューであるソフトめんを市販化。パッケージにちびまる子ちゃんが登場)
ほか
加工食品[編集]
- 魚肉ソーセージ
- ソーセージ
- かまぼこ
- ハム・ハンバーグ
- だしの素
- 削り節
- スープ
- ワンタンスープ
- 春雨スープ
- フリーズドライスープ
- その他
- 缶詰(さば、いかげそ等)
- あったかごはん(パック入り米飯)
- 白米
- 雑穀米
- 味付ごはん
- 冷凍食品
- 焼きそば
- ライスバーガー
- 冷凍野菜
- その他
飲料[編集]
- 非常災害用保存飲料水(缶入りナチュラルウォーター)
CM出演者・その他関連人物[編集]
現在(2014年10月現在)[編集]
- 武田鉄矢(「赤いきつね」・「緑のたぬき」シリーズ)
- 赤マルダッシュ☆(「赤いきつね」・「緑のたぬき」シリーズ、武田と共演)
- タカアンドトシ(「激めん」【北海道、東北、信越、関東地区のみ】、「やきそば弁当」【北海道地区のみ】、「焼そばバゴォーン」「昔ながらのソース焼そば」(後者二つは2008年~)。「やきそば弁当」の場合2人が北海道出身のため2007年のCMに関しては本州地区とは別枠CMの可能性あり。)
- 瀧本美織(「麺づくり」シリーズ(2012年9月3日~)、「昔ながらの中華そば」【北海道、東北地区除く】・「屋台十八番 なま味(T)」【東北地区】・「屋台十八番 なま味(H)」【北海道地区】シリーズ、2012年9月〜2013年8月)
- 織本順吉(「麺づくり」シリーズ(2012年9月9日~)、「麺づくり一家」の祖父役として瀧本と共演)
- りりィ(「麺づくり」シリーズ(2012年9月9日~)、「麺づくり一家」の祖母役として瀧本と共演)
- 亀田誠治(「麺づくり」シリーズ(2012年9月9日~)、「麺づくり一家」の父役として瀧本と共演)
- 田中広子(「麺づくり」シリーズ(2012年9月9日~)、「麺づくり一家」の母役として瀧本と共演)
- 池田貴史(「麺づくり」シリーズ(2012年9月9日~)、「麺づくり一家」の従兄弟役として瀧本と共演)
- 松田橙之介(「麺づくり」シリーズ(2012年9月9日~)、「麺づくり一家」の甥役として瀧本と共演)
- 役所広司(「マルちゃん 正麺(せいめん)」)
- 島崎遥香(AKB48)(「マルちゃん正麺(せいめん) 塩味」(2014年9月22日~)、役所と共演)
過去[編集]
「赤いきつね」・「緑のたぬき」シリーズ[編集]
※いずれも武田鉄矢と共演(例外あり)
- 小野真弓
- ふかわりょう
- ジョーダンズ
- TIM
- ドランクドラゴン
- 眞鍋かをり(ただし「あつあつ豚汁うどん」には単独で起用)
- アンタッチャブル
- 長野博、風間俊介、増田貴久、八乙女光(武田鉄矢と共にCMオリジナルユニット「TU→YU」を結成)
- 榮倉奈々
- ヒャダイン
- パパイヤ鈴木
「ホットヌードル」[編集]
「麺づくり」[編集]
- ウッチャンナンチャン
- 上川隆也
- 沢村一樹
- TRFボーカル篇は松木里菜と共演。
- 中川翔子(2007年。CM中のBGMに『仮面ライダー』のOP主題歌「レッツゴー!!ライダーキック」の替え歌が使用されている)
- 狩野英孝(「みんな食べてる」篇。多数の素人が出演の中、狩野は台詞なしで一瞬だけ映るのみ、後に台詞ありバージョンも放送)
- 真矢みき(2009年8月3日〜2012年8月。「昔ながらの中華そば」シリーズ、2009年8月20日〜)
「昔ながらのソース焼そば&昔ながらの焼うどん」[編集]
- YOU THE ROCK★(CM出演:「○焼 昔ながらのソース焼そば」"○焼"は○の中に焼の字。読みはマルヤキ。他に東北/信越地区では「焼そばバゴォーン」も)
- 山田孝之(東北/信越地区では「焼そばバゴォーン」、北海道地区では「やきそば弁当」も)
- 波田陽区(東北/信越地区では「焼そば&焼うどんバゴォーン」、北海道地区では「やきそば&焼うどん弁当」も)
- 石原良純(東北/信越地区では「焼そば&焼うどんバゴォーン」、北海道地区では「やきそば&焼うどん弁当」も)
- 眞鍋かをり(東北/信越地区では「焼そば&焼うどんバゴォーン」も)
「四季物語」[編集]
- ジェロ(2010年)
- 水沢エレナ(「夏のときめき」篇のみ出演。ジェロと共演。)
- 小林幸子(「秋のときめき」篇のみ出演。ジェロと共演。
- 濱田龍臣(CM出演 :「四季物語」シリーズ)同シリーズの2011年度総合イメージキャラクター。
その他商品[編集]
- 細川たかし(CM出演:マルちゃん「みそ」「塩」「しょうゆ」ラーメン)
- 吉幾三(CM出演:東北限定袋入りラーメン「とっておき」シリーズ、東北限定カップ麺「麺遊記」シリーズ(天ぷらうどん「天竺」、チャーシュー麺「猪八戒」))
- 森迫永依(CM出演:「屋台十八番」シリーズ)
- 明石家さんま(CM出演:「焼そばバゴォーン」・「ツクツクスープゼミ」篇、「納豆&わかめラーメン/納豆&わかめそば」・「私はさんま」篇)
- ちびまる子ちゃん(架空人物)(CM出演:「屋台十八番」シリーズ、マルちゃん「みそ」「塩」「しょうゆ」ラーメン・「鍋用ラーメン」パッケージ)
- ナインティナイン(CM出演:「ラーメン横町」)
- 柳沢慎吾(CM出演:「焼そばバゴォーン」、「でかまる」シリーズ)
- 藤原竜也(CM出演:マルちゃん「匠」シリーズ)
- 三橋美智也(CM出演:「激めん」 発売当時「ミッチー」という愛称でラフなスタイルで登場し、話題となった。)
- 西川きよし、山田花子、次長課長、NON STYLE、タカアンドトシ 【企業CM】(東洋水産&よしもと Smiles for All・スマイル工場プロジェクト) 吉本興業とマルちゃんの一大キャンペーン。
関連人物[編集]
- ドミンゴ・マルティネス(元プロ野球選手、西武ライオンズ→読売ジャイアンツ)(西武時代、西武球場での公式戦に限りホームランが出ると「マルちゃん賞」としてファンに抽選で「赤いきつね」などがプレゼントされた)
- 本宮ひろ志(漫画家。代表作「俺の空」とのコラボレーションで「マルちゃん俺の塩やきそば」の10周年記念パッケージのイラストを担当)
提供番組[編集]
現在[編集]
- ごごネタ!火曜・クックTV(CBC制作・TBS系列)
- テレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマ(テレビ朝日系列、福井放送、テレビ高知、テレビ宮崎にも提供)
- ダウンタウンDX(読売テレビ制作・日本テレビ系列)
- ズームイン!!サタデー(日本テレビ系列) - 6時代後半スポンサー
- 24時間テレビ 「愛は地球を救う」(日本テレビ系列)
- 全国高等学校クイズ選手権(日本テレビ系列) - サブスポンサー
- どさんこワイド(STVテレビ、毎週月曜日18時台での提供)
- おふくろ、もう一杯(フジテレビ) - 長年CMキャラクターを務めている武田鉄矢がナレーションを担当している。
- ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー(STVラジオ、「なんでもかんでも三曲クイズ」での提供、10時30分前後)
ほか 最近は上記の番組だけではなく、さまざまな番組のスポンサーになっている。なお、『日高晤郎ショー・なんでもかんでも三曲クイズ』での提供読みは、「マルちゃんでおなじみの東洋水産」となっている。[10][11]
過去[編集]
- 笑点(STV、ローカルスポンサーで40分放送時代だった1996年3月31日放送分まで提供(ネットスポンサーのサントリーに代わって提供)。翌月からは『ズームイン!!朝!』のローカルスポンサーを経て、『どさんこワイド』毎週月曜日18時台に移行)
- マジカル頭脳パワー!!(土曜日)(日本テレビ系列)
- 金曜ロードショー(日本テレビ系列)
- 東洋水産レディス北海道ゴルフ(北海道文化放送制作・フジテレビ系列)[12]
- ちびまる子ちゃん(フジテレビ系列)
- ツヨシしっかりしなさい(フジテレビ系列)
- ウチくる!?(フジテレビ、関東地区のみ)
- SLAM DUNK(テレビ朝日系列)
- ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円(TBS系列)
- ヒカルの碁(テレビ東京系列)
その他[編集]
- 日本生活協同組合連合会との協同開発により、どんぶり型カップ麺の「きつねうどん」および「天ぷらそば」を製造、全国の生協へ供給している。多くの協同開発製品と異なり、「マルちゃん」のロゴが明記されているのが特徴。内容は「赤いきつね」および「緑のたぬき」とほぼ同様。カップに、環境ホルモンの恐れがある物質の溶出を防ぐPETコーティングがされている。この「きつねうどん」の一部は、関連会社の「酒悦」の工場で生産されている。
- 同じく日本生活協同組合連合会との協同開発により、コープブランドの「しょうゆラーメン」「みそラーメン」「しおラーメン」を製造、全国の生協へ供給している。こちらには、「マルちゃん」のロゴはない。通常5食パックでの販売で、製造者として東洋水産の名が記されている。一般の袋入りインスタントラーメンよりやや量が少なめ(調理に要する熱湯は通常500mlだが、この製品は450ml)で、5食パックの通常価格が200円未満という安価な価格設定となっている。
- 北海道のコンビニエンスストア・セイコーマートオリジナルのカップラーメンを、札幌工場で生産している(しょうゆ・みそは2006年3月13日から、しおは2006年4月17日から販売)。
- 他、セブン&アイ・ホールディングスグループのプライベートブランド(PB商品)「セブンプレミアム」など、一部PB商品の製造も行っている。
- アメリカのユナイテッド航空の日本発着を含む長距離路線で、「きつねらあーめん」[1](らーめんではない。ただ、2008年あたりから「きつねらーめん」に修正された模様[2])という日本語表記のあるカップ麺「Chinese Noodles」が機内食として提供されている。麺はラーメン、スープはうどん、具にきつねうどんの油揚げ(ただし、小さく切ってある)等が載せられているという、通常では考えられないような取り合わせである。このカップ麺にはカップの部分に「TOYO SUISAN」と「TS」マークが書かれているが、「マルちゃん」のロゴはない。アメリカの現地法人で製造されたものか、日本で製造されたものかは不明。(「らあーめん」の表記から、アメリカで製造されユナイテッド航空へ納入されている可能性が高い)なお、機内食用のカップ麺は他に全日本空輸(ANA)向けに「ANAとびっきりおうどん」と「ANAとびっきりみそらーめん」も生産・納入している。
- マルちゃんシリーズは海外でも販売されており、特にメキシコでは2004年に7~8割程のシェアを占めている。また即席麺であるので当然手軽に速く作って食べることができるため、現地では「手軽にできる」「素早くできる」といった意味の俗語としても用いられている(現に現地の新聞は、審議を開始早々に中止した議会を「議会が『マルちゃん』した」と報じている)。しかし逆に国民的人気商品となったことでメキシコの伝統料理が危機に瀕しているため問題となっている。
- メキシコでは極めて高い市場シェア(即席めんで85%)を占めているマルちゃんシリーズだが、意外にも現地生産は行われておらず、ほぼ全量が米国Maruchan, Inc.からの輸出である。過去に現地生産に向けた調査が行われたこともあるが、メキシコの国土の大半が標高1000m以上の高地であるために水の沸点が低くなり、麺をゆでる際の品質に問題が生じることが判明したため、現地生産を断念した経緯がある。
- 同社が関連する財団法人として「一般財団法人東和食品研究振興会」(1975年11月設立)がある。元々は魚肉ソーセージなどの保存料として使われていた「フリルフラマイド(通称AF2)」に発癌性・催奇性があるとして1970年代前半に社会問題化したことが背景にあり(結局AF2は1974年に使用禁止となる)、食品に関する安全性を民間で研究する体制を確立すべく設立された。現在は毎年国内の大学や水産系高校に対し公募を行った中から10件前後に対し奨励金を給付している。
- 1993年には生タイプ麺を使ったカップラーメンとして「ヌー大陸」というものが販売されていた。当時「日清ラ王」に対抗する商品として開発され、しょうゆ味ととんこつ味の2種類がラインナップ。その後1995年に商品名を「ラーメン横町」に改名。こちらはしょうゆ味とみそ味の2種類がラインナップされていた。市場では「日清ラ王」に打ち勝つ事が出来ず、1996年に生タイプ系カップ麺の分野から撤退している。
- 2011年同社の生産している「ホットワンタンおかずのスープ」を食べた27歳の会社員が、中にゴキブリの死体が入っているのを発見。食後、激しい腹痛に見舞われたという。[3]
モデル小説[編集]
高杉良の『燃ゆるとき』(実業之日本社、1990年(平成2年))(新潮文庫、1993年(平成5年))は、同社とその創業者である森和夫をモデルにした実名小説である。その続編『ザ エクセレントカンパニー~新・燃ゆるとき』(毎日新聞社、2003年(平成15年))(角川文庫、2005年(平成17年))では、東邦水産の高木遼太郎社長となっている。
さらに高杉は、森の強い勧めで1964年東京オリンピックの招致に尽力したフレッド・イサム・ワダをモデルとした『祖国へ、熱き心を』(世界文化社、1990年(平成2年))(講談社文庫、1992年(平成4年))(新潮文庫、2001年(平成13年))を執筆した。
関連項目[編集]
- 24時間テレビ「愛は地球を救う」 - 2009年(平成21年)・第32回より協賛スポンサーとして参加。本社・支社・工場で期間中に募金を受け付けている。
- R-1ぐらんぷり - 2010年(平成22年)・第8回より冠スポンサーとして参加。優勝者には賞金500万円と副賞として東洋水産から製品一年分が送られる。
脚注[編集]
- ↑ これは水産物の取引時代に築いたコネクションにより高いシェアとなっている。
- ↑ ニチレイロジグループ・2011年度事業報告会資料 p.7
- ↑ http://biz-journal.jp/2013/06/post_2224.html
- ↑ http://www.news-postseven.com/archives/20130623_193124.html
- ↑ 発売当初は凄太を除く昔ながらのソース焼そば(凄太を除く焼そばバゴォーン、やきそば弁当含む)の麺と同等の太さで調理時間は3分だった。
- ↑ 東洋水産ニュース「あんかけ風 激めんワンタンメン」 新発売のお知らせ - 東洋水産 2011年8月15日
- ↑ 2012年現在、AKB48はライバル日清食品のカップヌードルのCMキャラクターである。
- ↑ ただし当初(発売開始から1970年代前半頃まで)は即席フライ麺として発売されていた。
- ↑ その後、2014年3月には醤油だれ冷やし中華が、2014年8月には塩味がそれぞれスープ、およびタレの風味の全体的なバランスが見直され、2014年10月にはかけうどんのスープが東日本向けと西日本向けに細分化された。
- ↑ 北海道地方は番組提供が特に多く、かつては多くの番組を受け持っていた。
- ↑ 「なんでもかんでも三曲クイズ」のプレゼント商品は赤いきつね、緑のたぬき、焼きそば弁当のいずれかだが、どれをプレゼント商品にするかは毎週日高が抽選して決める。
- ↑ 現在は明治チョコレートカップゴルフとして継続されている。