東京大学
東京大学(とうきょうだいがく、英語: The University of Tokyo)は、東京都文京区本郷七丁目3番1号に本部を置く日本の国立大学である。1877年に設置された。大学の略称は東大(とうだい)。
目次
ミス&ミスター東大コンテスト2012[編集]
11月25日、東京大学駒場キャンパスで『ミス&ミスター東大コンテスト2012』が開催された。
ミス東大は文科三類2年の徳川詩織さん、準ミスは教養学部文科三類一年の林詩遥子さん、ミスター東大は理科一類2年の安宅晃樹くん、準ミスターは東京大学文科一類1年の戸塚康文くんがそれぞれ選ばれた。
特筆すべきは、候補者達のハイスペックぶりだ。
例えば戸塚くんは今年のセンター試験で900満点中899点という最高得点を叩き出した経験を活かし、今月センター試験の関連本を出版したばかり。
安宅くんは水泳で県での優勝経験があり、習字の師範免許を取得している。
林さんは県のピアノのコンクールで3回も優勝。
会場から「たいがー」とひっきりなしに名前を呼ばれていた渕上大河くんはかつてバスケで全国大会に出場したことがあるという。
ほとんどの候補者が、サークルを3つほどかけもちしていることからも、爆発的な行動力に美が加わったスーパー大学生の寄せ集めであることが伺える。
2013年度Miss.東大コンテストファイナリスト5名[編集]
ミス東大2013グランプリは赤チャイナが似合う色白美女[編集]
特技披露のなかでも特に芸達者ぶりが目立ったのは大筋さん。 「女子力満載の空手を披露します」と、ピンクのかわいいコートを羽織ったまま、美しいハイキックと正拳突きでの板割りを披露。さらに、楽しんごの「ラブ注入」のモノマネなど、意外な才能に会場を沸かせた。
概観[編集]
大学全体[編集]
東京大学は日本の国立大学である。東京大学は江戸幕府の昌平坂学問所や天文方、さらに種痘所からの流れを汲み、欧米諸国の諸制度に倣い、日本で初めての近代的な大学として設立された。後に、政府直轄の大学となり「帝国大学」と改称した。その後、各地に帝国大学や官立大学が設置されていき、同大学も「東京帝国大学」と改称した。第二次世界大戦後、「国立東京大学」となった。国立大学法人化でも、旧7帝国大学全てにおいて統合はない。付置研究機関もしくは附属研究所が、大学共同利用機関化されると同時に、新たな研究科などが新設され、現在の陣容になる。
憲章[編集]
東京大学は特に創立時に定められた建学の精神はない。しかし、国立大学法人化に伴い、現在は「東京大学憲章」というものが定められている。東京大学憲章は、「大学」としての使命を公に明らかにすることと、目指すべき道を明らかにすることを目的として学内有識者会議によって制定されたものである。学部教育の基礎としてリベラル・アーツ教育を重視することを謳っている。
教育および研究[編集]
東京大学はキャンパスによって教育内容・研究内容を異にする。教育内容の面からは、主に教養課程を実施する駒場キャンパス、専門教育を行う本郷キャンパス、大学院課程のみの教育を行う柏キャンパスに分けられる。また研究内容の面からは、伝統的な学問領域の研究を行う本郷キャンパス、学際的な研究を行う駒場キャンパス、新しい学問領域の研究を行う柏キャンパスに分けられる。こうしたキャンパス分立体制は、学部によってキャンパスを分けることの多い他の大学では珍しい形態である。さらに現在でも入学時の教養課程を分化し設置している大学も日本では数が少なく、日本国内では珍しい存在となっている(詳しくは、学内組織の欄を参照。現在もカレッジ制を採用している大学でもあるからである。つまり、駒場カレッジ、本郷カレッジ、柏カレッジと呼んでも良い。設立経緯にもあるように、大学予備門・大学・工部大学・東京開成学校・東京医学校などの統合によって生まれた大学でもあるからである)。
上述したとおり、リベラル・アーツ教育(教養教育)を重視しているのが東京大学の教育の大きな特徴である。教養教育は教養学部前期課程として開講されているが、その実施には東京大学のすべての学部・研究科・研究所が参加している。主に担当する教養学部では、各大学1件ずつしか応募できない特色ある大学教育支援プログラムに「教養教育と大学院先端研究との創造的連携の推進」で応募したことが、大学として教養教育を重視していることの現れであるとしている[1]。教育内容の詳細は東京大学大学院総合文化研究科・教養学部を参照。
現在においては、東京大学のより一層の国際化推進を図り、総長直轄の本部組織である国際連携本部を中心とした国際化推進計画が進行中である。
なお、最近では「知の開放」プログラムの一環として、諸外国の大学に倣い、一般向けの講義を中心に講義のビデオをポッドキャスティングで配信している。
卒業生にノーベル賞受賞者がいる。なお、東京大学が博士号学位授与した卒業生は2008年現在で4名で、学士の学位を授与した卒業生は2008年現在で6名となっている。
国立大学法人になって以降、積極的な改革を行いつつある。商標登録などのブランド力向上の施策(#シンボルマークを参照)、知的財産移転に関する関連団体の設立、任期付講師の積極的な外部からの登用、学外識者も参加する大学運営理事会などである。また、教育というサービスを提供する観点から、学内にレストランやコンビニエンスストアなど外部テナントの誘致を進めてきた。本郷キャンパスにはスターバックスコーヒーやサブウェイ、ローソンなどが店舗を構えており、医学部研究棟にはイタリアンレストランが入るなど、アメリカの大学キャンパスに見られるような施設誘致が成されている。 情報発信を強化する観点から、学生によるホームページの運営なども行っている。
沿革[編集]
東京大学 (1877-1886)も参照のこと
略歴[編集]
東京大学の起源は、1684年(貞享元年)に江戸幕府が設立した天文方と、1858年(安政5年)に江戸の医者の私財によって設立された神田お玉ヶ池種痘所、1797年(寛政9年)に創設された昌平坂学問所(昌平黌)である(1871年に廃止されたため組織的に直接のつながりはない)。
天文方はその後、1857年(安政4年)に蕃書調所、1862年(文久2年)に洋書調所、1863年(文久3年)に開成所と変遷していった。
また、種痘所も1860年(万延元年)に江戸幕府へ移管された後、1861年(文久元年)に西洋医学所、1863年(文久3年)に医学所と変遷していった。
これら3つの江戸幕府直轄の教育機関は、明治政府が1868年(明治元年)に、開成学校、医学校、昌平学校として復興した。それぞれ洋学、西洋医学、国学・漢学の教育機関であったが、1869年(明治2年)にはこれらを統合するため、昌平学校が大学校(本校)となり、開成学校および医学校が大学校分局とされた。同年のうちに大学校、開成学校、医学校は大学、大学南校、大学東校と改称されたが、1870年(明治3年)には学制改革により大学が閉鎖されてしまう。1871年(明治4年)に大学は廃止され、大学南校、大学東校は南校、東校と改称された。両校は1874年(明治7年)にそれぞれ東京開成学校、東京医学校と改称された。1877年(明治10年)4月12日に東京開成学校と東京医学校が合併して東京大学となり、日本で初めての近代的な大学が設立された(なお、4月12日は現在「東京大学記念日」となっており、この日に入学式が行われている)。
本稿ではこの経緯から創立は天文方の設置年である1684年、設立は東京大学が誕生した1877年としている(なお、日本最古の大学については大学寮参照)。東京大学設立後の沿革については以下の年表を、歴代の総長については歴代総長を参照のこと。
年表[編集]
- 1877年4月12日 東京開成学校と東京医学校が合併し「東京大学」設立(旧東京開成学校を改組して法・理・文の3学部、旧東京医学校を改組して医学部を設置、東京大学予備門を付属)
- 1878年12月 文部省、東京大学に学位(学士号)の授与権を与える
- 1879年4月 東京大学の授与する学士号を法学士・理学士・文学士・医学士・製薬士とする
- 1880年8月 法理文の3学部に学士研究科を設置(大学院の前身)
- 1881年6月 東京大学職制を制定(東京大学に総理を置き、4学部と予備門を統括)
- 1884年10月 東京大学副総理を置く
- 1885年9月 東京法学校を法学部に統合。工芸学部設置(理学部より分割)
- 1886年3月 工部大学校を統合し、帝国大学令により「帝國大學」と改称(法・医・工・文・理の5分科大学および大学院を設置)
- 1887年7月 分科大学卒業生に授与する学士号は称号とし法学士・医学士・薬学士・工学士・文学士・理学士とする
- 1888年11月 東京天文台を設置
- 1890年6月 東京農林学校を統合し、農科大学を設置
- 1897年6月 京都帝国大学の設置に伴い「東京帝國大學」と改称
- 1916年4月 伝染病研究所を設置。
- 1919年2月 分科大学制を廃し学部を設置。経済学部を新設
- 1921年4月 学年を4月1日から翌年3月31日までとする
- 1921年7月 航空研究所を設置
- 1925年11月13日 地震研究所を設置
- 1939年1月 平賀粛学により、経済学部が壊滅状態となる
- 1941年11月 東洋文化研究所を設置
- 1942年3月 千葉県千葉市に第二工学部を設置。本郷の工学部は第一工学部に改称
- 1944年1月 南方自然科学研究所を設置
- 1945年1月 輻射線化学研究所を設置
- 1946年 南方自然科学研究所を改組して立地自然科学研究所を設置
- 1946年3月 航空研究所を改組して理工学研究所を設置
- 1946年8月 社会科学研究所を設置
- 1947年9月 「東京大学」に改称
- 1949年5月 旧制第一高等学校・旧制東京高等学校高等科を併合し、新制の東京大学となる(法・医・工・文・理・農・経済・教養・教育の9学部)。新聞研究所を設置
- 1950年 輻射線化学研究所を廃止
- 1950年5月 文学部附属の史料編纂所を東京大学附置研究所とする
- 1951年3月 教育学部附属中学校・高等学校を設置、第一工学部、第二工学部を改組。第二工学部跡地は新制千葉大学と東京大学生産技術研究所(生研)になる。
- 1952年 立地自然科学研究所を廃止
- 1953年3月 新制の大学院を設置(人文科学・社会科学・数物系・化学系・生物系の5研究科)
- 1953年7月 応用微生物学研究所、宇宙線観測所(全国共同利用研究所)を設置
- 1955年3月 全国共同利用研究所として原子核研究所を設置
- 1957年4月 全国共同利用研究所として物性研究所を設置
- 1958年4月 薬学部設置(以後の学部新設はない)。理工学研究所を改組し航空研究所を設置
- 1962年4月 前期課程の4科類(文科一類・二類、理科一類・二類)を現在の6科類に再編。全国共同利用研究所として海洋研究所を設置
- 1963年4月 大学院人文科学研究科・社会科学研究科を改組し、人文科学・教育学・法学政治学・社会学・経済学の5研究科を設置
- 1964年4月 航空研究所を改組し全国共同利用研究所として宇宙航空研究所を設置
- 1965年4月 大学院数物系研究科・化学系研究科・生物系研究科を改組し、理学系・工学系・農学系・医学系・薬学系の5研究科を設置
- 1967年6月 伝染病研究所を改組して医科学研究所を設置
- 1969年2月 東大紛争の余波で入学試験見送り
- 1976年5月 宇宙線観測所を宇宙線研究所に改組
- 1981年4月 宇宙航空研究所を廃止(→宇宙科学研究所)
- 1983年4月 大学院総合文化研究科を設置
- 1987年5月 先端科学技術研究センターを設置
- 1988年7月 東京天文台を廃止(→国立天文台)
- 1991年4月 大学院重点化を開始
- 1992年4月 大学院数理科学研究科を設置
- 1993年4月 応用微生物学研究所を分子細胞生物学研究所に改組
- 1994年4月 大学院農学系研究科を大学院農学生命科学研究科に改称
- 1994年6月 地震研究所が全国共同利用研究所となる
- 1995年4月 大学院社会学研究科を廃止し、人文科学研究科を人文社会系研究科に改組
- 1997年4月 大学院重点化が完了。原子核研究所を廃止(→高エネルギー加速器研究機構)
- 1998年4月 大学院新領域創成科学研究科を設置
- 2000年4月 大学院情報学環・学際情報学府を設置。教育学部附属中学校・高等学校が中等教育学校へ移行
- 2001年4月 大学院情報理工学系研究科を設置
- 2003年3月 東京大学憲章を制定
- 2004年4月 国立大学法人法の規定により「国立大学法人東京大学」となる。大学院法学政治学研究科法曹養成専攻(法科大学院)、大学院公共政策学連携研究部・公共政策学教育部(公共政策大学院)を設置。先端科学技術研究センターを附置研究所へ転換。特別栄誉教授制度を創設
- 2005年4月 全学的な海外学術交流拠点として北京代表所を設置
- 2006年1月 国際研究型大学連合(IARU)発足
- 2007年10月 世界トップレベル国際研究拠点「数物連携宇宙研究機構」発足。
- 2007年11月 東京大学創立130周年記念式典挙行。東大-イェール大学・イニシアティブ設立
- 2009年1月 東大・慶應レセプションの開催。
- 2009年10月 東京大学放射光連携研究機構 物質科学ビームライン完成
基礎データ[編集]
所在地[編集]
その他、創立以来日本全国各地に研究施設、実習施設、課外活動施設を設けている。
象徴[編集]
スクールカラー[編集]
東京大学のカレッジカラーは淡青(ライトブルー)である。これは東京大学ボート部が京都大学とボート競技対抗戦を行った際、乗るボートをくじ引きで決めたところ、京都大学は濃青、東京大学は淡青となったことに由来する。
各学部ごとのカレッジカラーも存在し、例えば法学部は緑、医学部は赤、理学部は橙色、農学部は紫等になっている。
シンボルマーク[編集]
東京大学のシンボルマークは黄色と青(淡青)の2枚の銀杏の葉を組み合わせたもので商標として登録(商標登録第4871651号)されている。このシンボルマークは「東大マーク」と呼称されるが、商標は図案のみの登録で「東大マーク」という名称は商標登録されていない。
この「東大マーク」は国立大学法人化された時に制定されたが、東京大学にはそれ以前から様々なところで使用されてきた銀杏のマークがあり(銀杏の葉の形状は「東大マーク」と類似している、中央に「大學」と書かれている)、「東大マーク(旧)」と呼ばれている。「東大マーク(旧)」は1948年に「銀杏バッジ」として制定されたものであり、正式な校章ではない。「東大マーク(旧)」も商標登録(第4868079号、図案のみ)されている。
これらシンボルマークのほかに「東京大学」(第4845999号、第4868078号)、「東大」(第4846000号、第4853892号、第4872824号、第4872825号、第4872826号、第4872827号、第4878617号、第4901389号、第4903509号、第4903510号、第4903511号、第4928970号、第4928971号)、「UNIVERSITY OF TOKYO」(第4871650号)も国立大学法人東京大学によって商標登録されている。
「東大マーク」および「東大マーク(旧)」の図柄は公式サイト内の「東大マーク・東京大学の歌」に掲載されている。
なお、駒場Iキャンパスでよく見られる3枚の銀杏の葉を組み合わせたマークは、大学院総合文化研究科・教養学部のシンボルマークである。
校歌・応援歌[編集]
東京大学には校歌が存在しないが、応援歌『ただ一つ』と運動会歌『大空と』が「東京大学の歌」として公認されている。 また、[学生歌]として『足音を高めよ』が存在する。 各種学校/専門学校から帝國大學令を廃止して旧制の新「大学令」により1920年以降に旧制大學に昇格した歴史は東大には無く、最初から大学として存在するため、校歌というよりもむしろ、「学生歌」だけの存在で代替できるとの見解もある。 2004年6月に東京大学の校歌についての検討会が設置され、『大空と』を暫定的に校歌とする提案がなされた。しかし、『ただ一つ』の方が親しみがあるという意見が多く寄せられたため、『ただ一つ』と『大空と』を校歌ではなく「東京大学の歌」と位置づけた。
これに加え新しい「東京大学の歌」の歌詞を公募したが、入選作品はなく、今後の対応は2005年4月現在検討中である。
東京大学で現在も歌われている歌には以下のようなものが存在する。
- 応援歌『ただ一つ』
- 校歌に代わって、式典での斉唱や運動部の試合でのエール交換に使用されている。曲名の表記は、大学当局は『ただ一つ』、応援部などの運動部は『ただひとつ』とすることが多い。
- 運動会歌『大空と』
- 北原白秋作詞、山田耕筰作曲。1932年に誕生。制作当時は学歌としての制定を意図していたが、手続上の混乱で学歌とはならなかった経緯がある。北原は格下げともいえるこの処遇に不満を抱いていたという。
- 学生歌『足音を高めよ』
- 上の2曲とならんで東京大学の関係者には有名。
- 応援歌『闘魂は』
- 第一応援歌に相当する。
- 第一高等学校寮歌『嗚呼玉杯に花うけて(第十二回紀念祭東寮寮歌)』
- 「少年倶楽部」に連載された佐藤紅緑の少年小説 「あゝ玉杯に花うけて」で広く人口に膾炙した。
楽譜・歌詞などは公式サイト内の「東大マーク・東京大学の歌」に掲載されている。また、これらの歌が収録されたCDも東大生協で販売されている。
大学公認商品[編集]
東京大学内の大学生協や購買部などでは、商標登録された図形商標及びThe University of Tokyo名を入れた商品なども販売している。報道各社では東大ブランドと使う時には、こちらの商品以外のものにも使われる場合がある。大学公認の商品の場合には、図形商標及びThe University of Tokyo名が入った商品が大学公認のものである。なお、校章の入ったものは、学生証、本部出版物などに限られている。
東京大学カード[編集]
三菱UFJニコスと提携し、在校生、同窓生向けのクレジットカードを発行している。黒を基調にした一般カードとゴールドカードがある。付加機能としては総合図書館の入館証、東大生協での会員と同等の割引サービスの適用がある。
教育および研究[編集]
組織[編集]
大学としての、教育及び研究を行う組織をそれぞれ、教育を行う組織を学部と言い、研究を行う組織を研究科と言う。東京大学の場合には、全ての進学者が日本では数少なくなった教養学部へ一旦入学し、その後進学振り分けによって、各専門教育を行う学部へ進学する制度を採用している。なお、教養学部課程も専門教育組織としての学部もあり、そして大学院研究科としての総合研究科もある。このため、約2年間の教養課程においては、文科・理科を問わない仲間と一緒に教育を受けることになる。
学部[編集]
東京大学の入学者は全員が6つの科類に分かれて教養学部に所属し、2年間の前期課程を履修する。その後、教養学部も含めた10学部に分かれて2年間(ただし医学部医学科と農学部獣医学課程、薬学部薬学科は4年間)の後期課程を履修する。前期課程から後期課程への進学時に行われる進学振分けについては東京大学大学院総合文化研究科・教養学部#進学振分けを参照。
なお、後期課程(3年次)への編入学、学士入学を行っている学部もある。
- 法学部(東京大学大学院法学政治学研究科・法学部を参照)
- 第1類(私法コース)
- 第2類(公法コース)
- 第3類(政治コース)
- 医学部(東京大学大学院医学系研究科・医学部を参照)
- 医学科(6年制)
- 健康科学・看護学科*
- 工学部(東京大学大学院工学系研究科・工学部を参照)
- 社会基盤学科
- 建築学科
- 都市工学科
- 機械工学科
- 産業機械工学科
- 機械情報工学科
- 精密工学科
- 航空宇宙工学科
- 電気電子工学科
- 電子情報工学科
- 物理工学科
- 計数工学科
- マテリアル工学科
- 応用化学科
- 化学システム工学科
- 化学生命工学科
- システム創成学科
- 文学部(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部を参照)
- 思想文化学科
- 歴史文化学科
- 言語文化学科
- 行動文化学科
- 理学部(東京大学大学院理学系研究科・理学部を参照)
- 農学部(東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部を参照)
- 応用生命科学課程
- 環境資源科学課程
- 獣医学課程(6年制)
- 経済学部(東京大学大学院経済学研究科・経済学部を参照)
- 経済学科
- 経営学科
- 金融学科
- 教養学部(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部を参照)
- 前期課程(文科一類・二類・三類、理科一類・二類・三類)
- 後期課程
- 超域文化科学科
- 地域文化研究学科
- 総合社会科学科
- 基礎科学科
- 広域科学科
- 生命・認知科学科
- 教育学部(東京大学大学院教育学研究科・教育学部を参照)
- 総合教育科学科
- 薬学部(東京大学大学院薬学系研究科・薬学部を参照)
- 薬科学科
- 薬学科(6年制)
大学院[編集]
特記している以外の専攻には修士課程および博士課程が設置されている。
- 人文社会系研究科東京大学大学院人文社会系研究科・文学部を参照
- 基礎文化研究専攻
- 日本文化研究専攻
- アジア文化研究専攻
- 欧米系文化研究専攻
- 社会文化研究専攻
- 文化資源学専攻
- 韓国朝鮮文化研究専攻
- 教育学研究科東京大学大学院教育学研究科・教育学部を参照
- 総合教育科学専攻
- 学校教育高度化専攻
- 法学政治学研究科東京大学大学院法学政治学研究科・法学部を参照
- 経済学研究科東京大学大学院経済学研究科・経済学部を参照
- 経済理論専攻
- 現代経済専攻
- 経営専攻
- 経済史専攻
- 金融システム専攻
- 総合文化研究科東京大学大学院総合文化研究科・教養学部を参照
- 言語情報科学専攻
- 超域文化科学専攻
- 地域文化研究専攻
- 国際社会科学専攻
- 広域科学専攻
- 生命環境科学系
- 相関基礎科学系
- 広域システム科学系
- 理学系研究科東京大学大学院理学系研究科・理学部を参照
- 物理学専攻
- 天文学専攻
- 地球惑星科学専攻
- 化学専攻
- 生物化学専攻
- 生物科学専攻
- 工学系研究科東京大学大学院工学系研究科・工学部を参照
- 社会基盤学専攻
- 建築学専攻
- 都市工学専攻
- 機械工学専攻
- 産業機械工学専攻
- 精密機械工学専攻
- 航空宇宙工学専攻
- 電気系工学専攻
- 物理工学専攻
- システム創成学専攻
- マテリアル工学専攻
- 応用化学専攻
- 化学システム工学専攻
- 化学生命工学専攻
- 先端学際工学専攻(博士課程)
- 原子力国際専攻
- バイオエンジニアリング専攻
- 技術経営戦略学専攻
- 原子力専攻(専門職学位課程)
- 情報理工学系研究科東京大学大学院情報理工学系研究科を参照
- コンピュータ科学専攻
- 数理情報学専攻
- システム情報学専攻
- 電子情報学専攻
- 知能機械情報学専攻
- 創造情報学専攻
- 農学生命科学研究科東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部を参照
- 生産・環境生物学専攻
- 応用生命化学専攻
- 応用生命工学専攻
- 森林科学専攻
- 水圏生物科学専攻
- 農業・資源経済学専攻
- 生物・環境工学専攻
- 生物材料科学専攻
- 農学国際専攻
- 生圏システム学専攻
- 応用動物科学専攻
- 獣医学専攻(4年制博士課程)
- 医学系研究科東京大学大学院医学系研究科・医学部を参照
- 分子細胞生物学専攻(4年制博士課程)
- 機能生物学専攻(4年制博士課程)
- 病因・病理学専攻(4年制博士課程)
- 生体物理医学専攻(4年制博士課程)
- 脳神経医学専攻(4年制博士課程)
- 社会医学専攻(4年制博士課程)
- 内科学専攻(4年制博士課程)
- 生殖・発達・加齢医学専攻(4年制博士課程)
- 外科学専攻(4年制博士課程)
- 健康科学・看護学専攻
- 国際保健学専攻
- 医科学専攻(修士課程)
- 公共健康医学専攻(公衆衛生大学院)(専門職学位課程)
- 薬学系研究科東京大学大学院薬学系研究科・薬学部を参照
- 分子薬学専攻
- 機能薬学専攻
- 生命薬学専攻
- 統合薬学専攻
- 数理科学研究科東京大学大学院数理科学研究科を参照
- 数理科学専攻
- 新領域創成科学研究科東京大学大学院新領域創成科学研究科を参照
- 物質系専攻
- 先端エネルギー工学専攻
- 複雑理工学専攻
- 先端生命科学専攻
- メディカルゲノム専攻
- 自然環境学専攻
- 環境システム学専攻
- 人間環境学専攻
- 社会文化環境学専攻
- 国際協力学専攻
- 海洋技術環境学専攻
- 情報生命科学専攻
- 情報学環・学際情報学府東京大学大学院情報学環教育部を参照
- 情報学環
- 学際情報学圏
- 社会情報学圏
- 学際情報学府
- 学際情報学専攻
- 情報学環
- 公共政策学連携研究部・公共政策学教育部東京大学大学院公共政策学連携研究部・公共政策学教育部を参照
- 公共政策学専攻(公共政策大学院)(専門職学位課程)
附属機関[編集]
運営管理が、学部及び大学院各研究科によって行われている組織。各組織は、教育及び研究課題別に組織されており、学部附属が教育組織及び実習組織、センターが大学院研究科毎の研究室に相当する組織。大学共同研究及び研究課題によっては、学外からの利用も可能。
学部附属施設[編集]
大学院研究科附属施設[編集]
- 人文社会系研究科附属
- 次世代人文学開発センター
- 北海文化研究常呂実習施設
- 教育学研究科附属
- 学校教育高度化センター
- 法学政治学研究科附属
- 比較法政国際センター
- ビジネスローセンター
- 外国法文献センター
- 近代日本法政史料センター
- 経済学研究科附属
- 日本経済国際共同研究センター
- 金融教育研究センター
- 経営教育研究センター
- 総合文化研究科附属
- アメリカ太平洋地域研究センター
- 理学系研究科附属
- 植物園(小石川植物園)
- 日光分園(日光植物園)
- 臨海実験所
- スペクトル化学研究センター
- 地殻化学実験施設
- 天文学教育研究センター
- 木曽観測所
- 原子核科学研究センター
- ビッグバン宇宙国際研究センター
- 超高速強光子場科学研究センター
- 遺伝子実験施設
- 植物園(小石川植物園)
- 工学系研究科附属
- 水環境制御研究センター
- 量子相エレクトロニクス研究センター
- 総合研究機構
- 工学教育推進機構
- 農学生命科学研究科附属
- 農場
- 多摩農場
- 演習林
- 北海道演習林
- 千葉演習林
- 秩父演習林
- 愛知演習林
- 富士演習林
- 樹芸研究所
- 田無試験地
- 牧場
- 家畜病院
- 水産実験所
- 緑地植物実験所
- 放射性同位元素施設
- バイオトロン研究室
- 放射線育種共同利用施設
- 小石川樹木園
- 農場
- 医学系研究科附属
- 疾患生命工学センター
- 薬学系研究科附属
- 薬用植物園
- 新領域創成科学研究科附属
- 生涯スポーツ健康科学研究センター
- オーミクス情報センター
- 情報学環附属
- 社会情報研究資料センター
研究所[編集]
現行法に基づく、附置研究所に相当する組織。専門研究を目的にしており、大学院教育を行うことを目的に設置。研究課題によっては、学外からも利用可能。
- 医科学研究所
- 附属病院
- 附属実験動物研究施設
- 附属奄美病害動物研究施設
- 附属遺伝子解析施設
- 附属ヒトゲノム解析センター
- 附属ヒト疾患モデル研究センター
- 附属先端医療研究センター
- 附属感染症国際研究センター
- 地震研究所
- 1925年に設置された。地球流動破壊部門、地球ダイナミクス部門、地球計測部門、地震火山災害部門の4研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属地震予知研究推進センター
- 附属地震地殻変動観測センター
- 附属地震予知情報センター
- 附属火山噴火予知研究推進センター
- 附属海半球観測研究センター
- 八ヶ岳地球電磁気観測所
- 江の島津波観測所
- 東洋文化研究所
- 1941年に設置された。汎アジア研究部門、東アジア研究部門、南アジア研究部門、西アジア研究部門の4研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属東洋学研究情報センター
- 社会科学研究所
- 1946年に設置された。比較現代法部門、比較現代政治部門、比較現代経済部門、比較現代社会部門の4研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属日本社会研究情報センター
- 生産技術研究所
- 1949年に第二工学部を改組して千葉県千葉市に設置された(現・西千葉地区)。1962年に六本木に移転し、さらに2001年に駒場IIキャンパスに移転した。基礎系部門、機械・生体系部門、情報・エレクトロニクス系部門、物質・環境系部門、人間・社会系部門の5部門および以下の附属施設から成る。
- 附属千葉実験所
- 附属計測技術開発センター
- 附属海中工学研究センター
- 附属マイクロメカトロニクス国際研究センター
- 附属都市基盤安全工学国際研究センター
- 附属戦略情報融合国際研究センター
- 附属サステイナブル材料国際研究センター
- 史料編纂所
- 1950年に文学部から独立して東京大学附置研究所となった。古代史料部、中世史料部、近世史料部、古文書・古記録部、特殊史料部の5研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属画像史料解析センター
- 分子細胞生物学研究所
- 附属細胞機能情報研究センター
- 宇宙線研究所
- 1953年に東京大学宇宙線観測所が設置され、1976年に現名称に改称された。2000年に柏キャンパスに移転した。東京大学宇宙線観測所は日本初の全国共同利用研究機関であった。宇宙ニュートリノ研究部門、高エネルギー宇宙線研究部門、宇宙基礎物理研究部門の3研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属乗鞍観測所
- 附属乗鞍観測所鈴蘭連絡所
- 附属明野観測所
- 附属神岡宇宙素粒子研究施設(スーパーカミオカンデ)
- 附属宇宙ニュートリノ観測情報融合センター
- 物性研究所
- 1957年に設置された。2000年に六本木から柏キャンパスに移転した。新物質科学研究部門、物性理論研究部門、ナノスケール物性研究部門、極限環境物性研究部門、先端分光研究部門の5研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属軌道放射物性研究施設
- 附属物質設計評価施設
- 附属中性子科学研究施設
- 附属国際超強磁場科学研究施設
- 海洋研究所
- 1962年に設置された。海洋物理学部門、海洋化学部門、海洋底科学部門、海洋生態系動態部門、海洋生命科学部門、海洋生物資源部門の6研究部門および以下の附属施設から成る。
- 附属海洋科学国際共同研究センター
- 附属先端海洋システム研究センター
- 附属国際沿岸海洋研究センター
- 先端科学技術研究センター
- かつて存在した研究所
- 東京天文台
- 宇宙航空研究所
- 社会情報研究所東京大学大学院情報学環・学際情報学府 を参照
- 立地自然科学研究所
- 輻射線化学研究所
- 原子核研究所
- 1955年に全国共同利用研究所として東京都田無市に設置された。1997年に高エネルギー加速器研究機構に改組された。
全学センター[編集]
全学センターは、東京大学教員、学生全てに開放された組織。学生証のID及び教員のIDで利用可能。大学共同利用の場合にも、開放している。総合研究博物館は、学外にも開放されており、企画展なども開催されている。
- 総合研究博物館
- 低温センター
- アイソトープ総合センター
- 環境安全研究センター
- 留学生センター
- 人工物工学研究センター
- 生物生産工学研究センター
- アジア生物資源環境研究センター
- 大学総合教育研究センター
- 国際・産学共同研究センター
- 駒場オープンラボラトリー
- 空間情報科学研究センター
- 医学教育国際協力研究センター
- 保健センター
- 本郷支所
- 駒場支所
- 柏支所
- インテリジェント・モデリング・ラボラトリー
- 情報基盤センター
- 気候システム研究センター
- 素粒子物理国際研究センター
- 大規模集積システム設計教育研究センター
附属図書館[編集]
東京大学附属図書館は本郷キャンパスの総合図書館、駒場キャンパスの駒場図書館、柏キャンパスの柏図書館と、各部局ごとの図書館等、大小計52の図書館・図書室から構成されている。
蔵書数は全館合計で約850万冊、国内の大学機関で最も多い。卒業生でも利用カード、あるいは東京大学卒業生カードを作れば利用が可能である。
機構[編集]
東京大学総長室直属の研究機構。最大の目的は、研究分野毎の研究科連携を進める学際横断型研究機構及び専門研究機構からなる。総括プロジェクト機構が、大学本部内機構。事務部門の効率化を進め、各研究分野毎の公平性を保つことを目的にしている。
- 総括プロジェクト機構
- サステイナビリティ学連携研究機構
- 生命科学教育支援ネットワーク
- 地球観測データ統融合連携研究機構
- 生命科学研究ネットワーク
- 放射光連携研究機構
- 生物機能制御化合物ライブラリー機構
- ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
- 知の構造化センター
- 海洋アライアンス
- エネルギー関連研究ネットワーク
- トランスレーショナル・リサーチ・イニシアティブ
- 数物連携宇宙研究機構
- IRT拠点
- 政策ビジョン研究センター(東京大学系)
出版会[編集]
財団法人東京大学出版会は東京大学総長を会長とする財団法人。独立採算性であり、組織的には独立しているため、正確には附属機関ではないが、東京大学本郷キャンパス内に事務所があることや東京大学関係者の書籍を発行することを目的としているため、本節においてまとめた。主に学術書や、大学の講義で使う教科書などを出している。なお、組織の詳細は該当記事を参照。
研究[編集]
- 1995年度に、文部省令(現:文部科学省令)によって、中核的研究拠点形成促進プログラムが始まる。日本学術会議及び科学技術・学術政策局の科学技術・学術審議会答申に基づき、研究課題毎の中核拠点形成の活動が始まる。中核的研究拠点は、大学共同利用研究所に相当する機関として形成することを目的として始める。
- 2001年度に、新たに法制度化された、競争的研究資金獲得制度に基づく、研究プログラムをCOEと呼ぶ。COE制度は、研究者個人ではなく、研究課題毎に採択される必要があるため、大学内審査を経て、第三者評価によって採択される。各課題は、大学毎によって特色があるため、以下は東京大学の場合について記述する。なお、全てのプログラムは数値管理に基づく評価法によって評価される。詳しくは、大学評価及び競争的研究資金については書籍「研究評価 研究者・研究機関・大学におけるガイドライン」(根岸正光・山崎茂明 編著)、丸善、2001を参考にされたい。
- 2006年度に、21世紀COEプログラムの実施後の第三者評価を行い、いくつかの問題点が指摘されたため、それに基づき、グローバルCOEプログラムへ制度変更が行われる。21世紀COEでは、ばらまきの批判があったため、研究課題を精査して、産業界への展開や応用研究に絞ることになる。産業界への展開を目的としたため、採択においては、研究テーマ課題毎に採択することにした。この事業には、日本学術会議、科学技術振興機構、日本学術振興会なども参加している。
- 2007年度に、グローバルCOEプログラム開始と同時に、世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラムが始まる。文部科学省の外郭団体である日本学術振興会の事業として、基礎研究分野への大幅な予算を投入することで、基礎研究分野の大幅な強化を目的として、大学間連携や専門研究者育成、研究拠点となる研究所の設立及び強化が始まる。
東京大学の場合には、いずれのプログラムの企画及び形成にも関与する。そして、制度化された後、内部審査を経て募集しており、採択を受けている。
21世紀COEプログラム[編集]
21世紀COEプログラムとして、28件のプロジェクトが採択されている。
- 2002年
- 生命科学
- 生体シグナル伝達機構の領域横断的研究
- 「個」を理解するための基盤生命学の推進
- 戦略的基礎創薬科学
- 化学・材料科学
- 動的分子論に立脚したフロンティア基礎化学
- 化学を基盤とするヒューマンマテリアル創成
- 情報・電気・電子
- 情報科学技術戦略コア
- 未来社会を担うエレクトロニクスの展開
- 人文科学
- 共生のための国際哲学交流センター
- 生命の文化・価値をめぐる「死生学」の構築
- 基礎学力育成システムの再構築
- 学際・複合・新領域
- 融合科学創成ステーション
- 2003年
- 医学系
- 脳神経医学の融合的研究拠点
- 環境・遺伝素因相互作用に起因する疾患研究
- ゲノム医科学の展開による先端医療開発拠点
- 数学・物理学・地球科学
- 科学技術への数学新展開拠点
- 極限量子系とその対称性
- 多圏地球システムの進化と変動の予測可能性
- 強相関物理工学
- 機械・土木・建築・その他工学
- 機械システム・イノベーション
- 都市空間の持続再生学の創出
- 社会科学
- 国家と市場の相互関係におけるソフトロー
- 先進国における《政策システム》の創出
- 市場経済と非市場機構との連関研究拠点
- ものづくり経営研究センター
- 学際・複合・新領域
- 生物多様性・生態系再生研究拠点
- 心とことば — 進化認知科学的展開
- 2004年
- 革新的な学術分野
- 言語から読み解くゲノムと生命システム(次世代バイオインフォマティクス拠点の創成)
- 次世代ユビキタス情報社会基盤の形成
グローバルCOEプログラム[編集]
グローバルCOEプログラムとして、16件のプロジェクトが採択されている。
- 2007年
- 生命科学
- 生体シグナルを基盤とする統合生命学
- 化学・材料科学
- 理工連携による化学イノベーション
- 電気・電子・情報
- セキュアライフ・エレクトロニクス
- 人文科学
- 死生学の展開と組織化
- 共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)
- 学際・複合・新領域
- 世界を先導する原子力教育研究イニシアチブ
- 2008年
- 医学系
- 疾患のケミカルバイオロジー教育研究拠点
- ゲノム情報に基づく先端医療の教育研究拠点
- 数学・物理学・地球科学
- 未来を拓く物理科学結集教育研究拠点
- 数学新展開の研究教育拠点
- 機械・土木・建築・その他工学
- 都市空間の持続再生学の展開
- 機械システム・イノベーション国際拠点
- 社会科学
- 国家と市場の相互関係におけるソフトロー
- ものづくり経営研究センター アジア・ハブ
- 学際・複合・新領域
- 次世代型生命・医療倫理の教育研究拠点創成
- 学融合に基づく医療システムイノベーション
注)21世紀COEプログラム、グローバルCOEプログラム以外にも通常の研究教育活動が行われており、科学研究費(略:科研費)での研究が行われている。なお、科研費以外にも研究テーマによって、特別研究費・企業委託研究費・採択研究費(特定領域など)の研究費があり、これらが研究活動の源泉となっている。例として、GRAPEプロジェクトは、採択研究費と企業委託研究費(委託研究員も受け入れている)からなる。また、寄附講座によって運営される研究室もあり、この場合には教職員は企業からの派遣によって成り立っている(研究費は企業からの持ち出しであり、税額控除対象となっているようである)。
特別栄誉教授[編集]
特別栄誉教授とは、東京大学において世界的に著しい功績を挙げた教授その他として勤務した者に対して授与される終身称号のことである。東京大学より称号の授与とともに栄誉手当が支給される。2004年4月1日に「東京大学特別栄誉教授規程」を制定し、2005年1月1日付で初めて4人の東京大学元教授に東京大学特別栄誉教授の終身称号を授与した。授与者に関しては東京大学の人物一覧#特別栄誉教授授与者を参照。
稷門賞[編集]
東京大学稷門賞(とうきょうだいがくしょくもんしょう)は、東京大学の活動の発展に顕著な功績のあった個人、法人あるいは団体に授与される賞である。2002年度から授与されている。具体的には、私財の寄付、ボランティア活動、寄附講座設置などを行った者が対象とされている。
なお、稷門は中国の戦国時代の斉の首都・臨淄の城門の名前である。斉の威王、宣王が学者を都に集めたため、学府として栄えたことに由来する。
教育[編集]
文部科学省の国公私立大学を通じた大学教育改革の支援プログラムに採択されたプログラム名を以下に掲げる。
- 現代的教育ニーズ取組支援プログラム
- ICTを活用した新たな教養教育の実現 -アクティブラーニングの深化による国際標準の授業モデル構築-
- 特色ある大学教育支援プログラム
- 教養教育と大学院先端研究との創造的連携の推進
- 大学教育の国際化推進プログラム
- 国際標準の学部初年次教育実現のモデル構築 -留学生も視野に入れた先進的研修プログラムの試行-
- 国際連携による初年次教養教育のモデル実現 -職員・学生の参画をとおした「学び」のエンパワーメント-
- 世界公共政策ネットワーク推進計画(ダブル・ディグリーの導入とグローバル化に対応する教育基盤の構築)
- 法科大学院等専門職大学院形成支援プログラム
- トランスナショナル・ロー・プログラムズ
- 国際化・実践化手法による政策形成能力試行
- 質の高い大学教育推進プログラム
- PISA対応の討議力養成プログラムの開発 -日本における国際先端の教養教育の実現-
教養教育(前期課程教育)[編集]
東京大学の教養教育は、カリキュラムこそ現代に合わせて変化しているものの実質的に旧制高等学校時代で重視されていた教養教育の流れを汲んでいる。大手予備校を中心に教育関係者やマスメディアの間では、現在の日本で旧制高等学校からの教養教育体系がそのまま維持されている大学は東京大学以外存在していないという評価がある。これは現在の日本では実学が重視されており、多くの大学で教養教育を大幅に縮小するというカリキュラム改変が実施されているためである。現在のカリキュラムの詳細については東京大学大学院総合文化研究科・教養学部#前期課程教育を参照。
研究成果の社会展開[編集]
財団法人東京大学出版会と同じくして、2005年には独立採算制による株式会社「東大TLO」を設立して、研究成果の特許化及び特許流通を進めることになった。研究成果を広く社会に認知してもらうことと、大学研究資金の一助としての活動が期待されている。なお、TLO組織は会津大学より始まり、東京大学でも2008年度から特許流通事業を開始したところである。
学生生活[編集]
課外活動[編集]
本節では、一般的な課外活動である運動会・サークルについて解説する。教養学部前期課程のクラス活動については東京大学大学院総合文化研究科・教養学部#クラス活動を参照。
運動会・サークル[編集]
東京大学の場合、課外活動を行う団体・組織は、大きく分けて運動会とサークルに分かれる。このうち運動会は一般に他大学で称されるところの体育会にあたる。学部学生は、原則として全員運動会に入会するので、学部学生であれば誰でも御殿下記念館などの施設を用いて運動を行うことができ、また運動会が主催する各種大会・講習会への参加、保健体育寮「スポーティア」などでの宿泊等が可能である。しかしながら運動会に所属する部が出場している大会等に参加する場合には、さらに当該する部に所属する必要がある。
課外活動を運動系、音楽系、文化系に分けた場合、運動系の活動は、運動会の部の他、サークルに参加しても行うことができる。また、運動会は運動系のための団体であるので、音楽系と文化系の活動を行う場合にはサークルに参加することになる。
- 東京大学運動会
- 学部生・院生・研究生・教職員・卒業生・元教職員などを会員とする財団法人。学部生は、原則として全員入学時に入会することになっている。年会費が必要。アメリカンフットボール部や漕艇部、硬式野球部、応援部などが有名である。全国七大学総合体育大会の参加校で、2009年より京都大学との間で東京大学京都大学総合対校戦も開催されている。
- サークル
- サークルは大きく分けて、学生部(もしくは各学部)学生課の管轄下にある学生団体と、教養学部学友会(同窓会の連合体としての東京大学学友会とは別組織)に加盟しているサークルの2つに分けられる。またこのどちらにも属さない非公認サークルも存在する。
- 学生団体
- 大学当局の公認サークル。ただ団体設立には必ず顧問教官を置く必要があるほか、本郷キャンパスにサークルの活動拠点になるような場所が事実上存在しないため、サークル活動を維持するには駒場キャンパスでの便宜を受けられる学友会加盟サークルで十分な場合が多いなどの理由から、公認を受けないサークルが多い。
- 教養学部学友会加盟サークル
- 教養学部の学生自治団体の一つである学友会に加盟しているサークル。サークル設立に際し顧問教官を置く必要がない上、学友会を通じ大学からのサークル援助金を受け取ることが可能。また援助金以外にも部室の確保など、駒場Iキャンパスにおけるサークル活動を行う際の便宜が十分に得られることから、大半のサークルはこちらを選択している。
大学祭[編集]
東京大学には五月祭と駒場祭の2つの大学祭がある。五月祭が全学的な大学祭であるのに対して、駒場祭は駒場Iキャンパスに在籍している学生を中心として行なわれている。
五月祭[編集]
五月祭(ごがつさい、May Festival)は東京大学本郷キャンパス(弥生地区も含む)で開催される大学祭。五月祭常任委員会により開催されている。例年5月末の土日の2日間にかけて開催されている。五月祭の起源は、1923年5月5日に東京帝国大学で催された第1回大園遊會であり、その後、全学大懇親會、全学公開と名称が変わり、1933年に現在の名称になった。
最近のテーマ[編集]
駒場祭と違い、五月祭ではテーマがあったりなかったりする。近年は安易な横文字テーマが目立つ。
- 82回(2009年) Academic Pandemic
- 81回(2008年) En-join
- 80回(2007年) Re Academic
- 79回(2006年) My Favorite May Festival
- 78回(2005年) いろとりどり
- 77回(2004年) Making the Future
- 76回(2003年) -
- 75回(2002年) -
- 74回(2001年) あなたが伸ばしたその手のひらに
駒場祭[編集]
駒場祭(こまばさい、Komaba Festival、略称:駒祭)は東京大学駒場Iキャンパスで開催される大学祭。教養学部前期課程の学生のみで構成される駒場祭委員会により開催されている。例年11月下旬勤労感謝の日付近の3日間に開催いる。 駒場祭の起源は、1891年(明治24年)に旧制第一高等学校(一高)で開催された第1回紀念祭にまでさかのぼる。1950年(昭和25年)3月一高が廃止され、新制東京大学に移行した後、同年11月25日に第1回駒場祭が開催され、現在に至る。初代委員長は小倉寛太郎。
テーマ一覧[編集]
- 60回(2009年) クロノグラフ
- 59回(2008年) コマパズル
- 58回(2007年) 祭結晶
- 57回(2006年) 情熱華火 〜三日咲く夢〜
- 56回(2005年) 一祭合彩
- 55回(2004年) Be Natural, Be Crazy…
- 54回(2003年) 東大発見!
- 53回(2002年) 観
- 52回(2001年) 喝
- 51回(2000年) Next Frontier
- 50回(1999年) BREAK
- 49回(1998年) 静と動の交響曲
- 48回(1997年) 前途多難な羅針盤
- 47回(1996年) Stop to Start ~今、立ち止まる瞬間~
- 46回(1995年) 究極の自己主張 究極の自己満足
- 45回(1994年) いましかできないことが いまあるはず
- 44回(1993年) -
- 43回(1992年) 開殻
- 42回(1991年) 何か少し、変わるかもしれない
- 41回(1990年) 駒場に来た 東大生を見た
- 40回(1989年) 最・前・線
- 39回(1988年) 現場はここにある。
- 38回(1987年) きみと、はなしがしたいんだ
- 37回(1986年) 朝に道を聞いても 夕べに死んではもったいない
- 36回(1985年) どうして? どうして? どうして?
- 35回(1984年) パラレルワールド 橋架けて
- 34回(1983年) ヒト ヒト コマバサイ ヒト
- 33回(1982年) 平和・真実・自由 ―きみのために ぼくのために―
- 32回(1981年) 時代の奔流に 世界が眠り込む今 真理を叫べ 警鐘を鳴らせ 世紀末の暗雲を突き破り 飛翔しよう!
- 31回(1980年) さあ、踏みだそう 湧きおこる理性の声を 体現しよう 未来は我らが切り拓くのだ
- 30回(1979年) 歴史を創り出す若人よ 真理の探究者よ 眩惑を断ち真実を見つめよ 若き魂の 不断の燃焼と昇華を求めて 新たなる時代へ旅立とう
- 29回(1978年) 目は太陽をとらえる 手は空へとのびる しかし 足は地面から離れない 今こそ 土をつかもう 大地を見つめよう 我々は ここに立っているのだから
- 28回(1977年) 迷妄の時代は 今こそ 新たな展望を求めている 沸き上がる無数の呼気の奔流 巨大な構想を担い 鳴らせ時代の暁鐘
- 27回(1976年) 見つめよ 我等生きんとする時代を 語るがいい 輝く未来を 創ろうではないか 我等の手で
- 26回(1975年) 広場へ行こう こんな時こそ こんな危機にこそ 駒場のエネルギーを感じたい 駒場の広場は 皆が話し合う 皆が理解し手を結びあう 駒場の英知と創意とエネルギーの総結集だ! 壁を知らない青年)の可能性だ! サァ広場へ
- 25回(1974年) 駒場の学友諸君、駒場を訪れたみなさん、ともに唱い、ともに語り、友情と連帯の輪を築きあげましょう!
- 24回(1973年) 我等の開く扉は 真に人民に貢献する学問の扉 我等の開く扉は 日本の文化を豊かにする扉 我等の開く扉は 真に日本の平和を築く扉 我々の開く扉は 我々自身の力で開く扉
- 23回(1972年) 眼ざまし時計のベルを鳴らせ 睡り込んだ教養学部を呼びさまそう 若き生命の問いかけに応えうる大学の創造を
- 22回(1971年) 破産通告に揺らぐ侵略者の砦 友よ、今こそ歴史の舞台に飛翔せよ!
- 21回(1970年) 告発せよ 取りもどせ 不安を怒りへ 怒りを力に!!
- 20回(1969年) 団結を! 連帯を! 統一の旗の下に
- 19回(1968年) とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く(※ポスターにのみ用いられたコピー)
- 18回(1967年) -
- 17回(1966年) -
- 16回(1965年) 観念の原点よりも 認識と科学の原点を
- 15回(1964年) 平和観念の死滅を救え!! 押し返せ反動化 創り出そう未来を 反戦意識の新たなる胎動を!
- 14回(1963年) 俺たちでつくろう おしきせはごめんだ
- 13回(1962年) -
- 12回(1961年) 反体制の新しいいぶきを 真の人間性追求のために
- 11回(1960年) 安保闘争の教訓を学び、更に民主主義運動を発展させよう/学問の自由と学園の自治に対する政治権力の介入を阻止しよう/若き可能性と主体性の追求のために
- 10回(1959年) 第十回駒場祭を平和と民主主義のために/安保条約改定の本質究明/戦争と破壊を目的とした科学の研究には協力しないことを固く誓おう
- 9回(1958年) 創造的文化の建設と発展のために/日本の核武装化反対/民主教育を権力の支配から守り学園の自治を確立しよう
- 8回(1957年) 平和と民主主義を守ろう/創造的文化の建設と発展のために/原子戦争準備反対
- 7回(1956年) -
- 6回(1955年) -
- 5回(1954年) -
- 4回(1953年) -
- 3回(1952年) -
- 2回(1951年) -
- 1回(1950年) -
スポーツ[編集]
- 硬式野球部は東京六大学野球連盟に所属している。
- 旧帝国大学が持ち回りで開催している全国七大学総合体育大会に参加している。
- 一橋大学との対抗戦は一橋大学の前身である東京商科大学時代から続いており、漕艇部、柔道部、陸上運動部、ゴルフ部、ホッケー部など様々な運動部で開催されている。両大学では東京大学の「東」と一橋大学の旧称である東京商科大学の「商」を取って、東商戦(商東戦)と呼ぶ。また、単に相手校の名を冠して一橋戦(商大戦・東大戦)と呼ぶこともある(イッキョウセンと呼ぶ部もある)。特に漕艇部の東京大学一橋大学対校競漕大会は体育会以外の学生や出身者も観戦に訪れるため、他の同対抗戦と比べて盛大であると同対抗戦の関係者は考えている。
- 運動部所属者以外にも運動の場を提供するという趣旨の下、運動会は総長杯サッカー大会・総長杯野球大会・伊豆戸田マラソン等の諸大会、ダンス・グライダー・ボウリングといった数々のスポーツについての講習会・体験会を主催している。
大学関係者と組織[編集]
学内組織[編集]
安田講堂占拠事件以来、総長制を学長制に変更したこともある。各学部及び研究科は、管理責任者である、学長を中心として学部・研究科などが組織された。しかしながら、時代の流れによって、再び学問の自治を保障することを目的として、国立大学法人化を期に総長制となる。
総長は、あくまでも東京大学の象徴として、学内選挙によって選出される。管理責任者のみならず、東京大学という学問の府を象徴する存在として機能している。また、同時に副学長制を引くことになった。これは、学長制の時代に、管理責任者である学長を補佐することが目的に設置されたものであるが、学外への公報活動や渉外を担当する責任者として任命されることになっている。なお、これもまた学内選挙によって選出される。
東京大学の場合には、自律した専門単科大学の集合体としての東京大学の側面と、学問の自由、学問の自治によって成り立つ組織でもある。そのため、現在も日本では例外的に教養学部(旧制第一高等学校から派生する高等専門学校としての教養単科大学、無論大学院相当課程まで有する。教養学士、学術修士、学術博士号を授与できる大学でもある)以降の専門学部選択にあっても選抜制をとり、その後の大学院(専攻科や研究科)においては学部(専攻科や研究科)・コース別選抜主体の教育・研究プロセスによって成立しているのである(日本国内では普通に行われている、管理教育制度によって成り立っている)。
組織制度[編集]
- 幹部職員(総長、副学長3名、理事、外部招請理事)
- 評議員会(監査役、各センター事務長、大学附属病院事務長)
- 事務部門(本部事務、学部事務、研究科事務、男女共同参画センター、学生支援センター)
- 教職員(教授会、教授、准教授、講師、助教、助手)
- 学生(自治会、寮自治会、各部活動自治会、各同好会自治会)
- 非常勤職員(外部招請教員、外部登用教員、外部登用事務員)
- 卒業生(全学での同窓会は無い。各学部、研究科、部活動、同好会毎に組織)
職制度[編集]
基本的には、同じく官立である総合研究大学院大学と同じ職制である。
- 大学院卒業者に対しては、他大学と同じく、ポストドクター制度を採用している。
- 学位取得者や専門免許職の再教育を目的として、特別研究員制度を設けている。特別研究員の場合には、専門免許職において専門職としての能力を開発することを目的に設定してある。
- 特任研究員制度は、日本国内では唯一本学から始まった制度であるが、本学もしくは本学以外の大学で学位(準学士・学士・修士・博士を問わない)を取得し、社会的にも顕著な業績を挙げた研究者を招請する制度のことである。最大の目的は、新規研究分野における人材発掘や社会的に要請される研究課題を遂行するに当たり、各研究センターもしくは大学本部からの推薦によって、学内会議によって任命される研究者に与えられる任務及び職制のことである(最大雇用期間はとりあえず設定していないが、別の研究機関や大学等との併任は出来ない場合に限る。なお、併任の場合には大学院課程相当期間に当たる最大5年となる)。
- 受託研究員制度とは、過去には国内留学と呼ばれた制度の一つであるが、企業や公的機関から研究員を受け入れ、研究課題の遂行を支援する制度のこと。
- 寄附講座職員制度とは、寄附講座を設立した企業などから、職員を受け入れ、研究課題遂行及び求人活動を支援する制度のこと。
- 研究室連携制度とは、産学官連携などを進めるために、大学内に研究室の設立を希望した企業等に研究室を貸与することで、共同研究などを行いやすくする制度のこと。
注)日本国内では、唯一に近い形でカレッジ制及びグラジュエイト制度(専門職大学院)を有する大学として、戦後一貫して機能している大学なのである。
大学関係者組織[編集]
同窓会[編集]
東京大学には各学部・学科ごとに同窓会が分立している。これは、東京帝国大学時代に各学部(分科大学)の独立性がとても大きかったことの名残である。最近になって、全学的な同窓会組織である「東京大学同窓会連合会」、「東京大学学友会」が発足したが、これらは同窓会の連合体であり、卒業生は各学部ごとの同窓会に加入している。ただし、2008年4月より東京大学学友会は「赤門学友会」に改称され、卒業生個人も加入できるようになった。
- 鉄門倶楽部(医学部医学科)
- 東京大学保健学同窓会(医学部健康科学・看護学科)
- 東京大学工学部丁友会(工学部)
- 東京大学経友会(経済学部)
- 東京大学薬友会(薬学部)
- 東京大学理学部数学教室・大学院数理科学研究科同窓会(東大数学同窓会)(理学部数学科、数理科学研究科)
- 創域会(新領域創成科学研究科)
- 東京大学公共政策大学院同窓会(公共政策大学院)
この他に、サークル・ゼミ・クラス単位の同窓会や地域ごとの同窓会もある。また、女子卒業生のみ(女子在学生も入会可能)の「さつき会」もある。駒場友の会は駒場キャンパスの同窓会としての性格をもっている。
東京大学新聞社[編集]
財団法人東京大学新聞社は、学生新聞「東京大学新聞」を発行している財団法人。編集委員はすべて東京大学の学生で構成されており、新入生募集などが一般のサークルと一緒に掲載されることもあるが、東京大学教授を理事長とする財団法人である点が大きく異なる。詳細は該当記事を参照。
学士会[編集]
社団法人学士会は、1886年に東京大学(当時は帝国大学)卒業生によって設立された同窓会組織であり、旧帝国大学出身者および教授・准教授(助教授)・学長とその経験者で構成されている。東京大学の卒業生の多くが加入している。詳細は、該当記事を参照。
2008年度まで本郷キャンパスの赤門付近に学士会分館があったが、一帯の再開発計画(経済学部学術交流研究棟など)に伴い閉鎖された。1965年から毎年夏季に開かれていたビアガーデンも2007年度を最後に廃止された。
大学関係者一覧[編集]
施設[編集]
キャンパス[編集]
東京大学は新制大学となってから長い間(日本全国に分布する研究施設などを除くと)本郷・駒場の主要2キャンパスで構成されていたが、1992年6月に立案された三極構造構想に基づいて柏キャンパスが設置されてからは、本郷・駒場・柏が主要キャンパスと扱われるようになった。現在、東京大学公式サイトでは、これらに白金・中野を加えた5キャンパス体制を謳っている。本郷・駒場・柏はさらに複数のキャンパスに分かれている。
「東京大学キャンパス計画委員会規則」(平成14年2月19日評議会可決)では、「『本郷地区』とは本郷、浅野及び弥生の各キャンパスをいい、『駒場地区』とは駒場第一及び駒場第二の各キャンパスをいい、『柏地区』とは柏キャンパスをいい、『検見川・西千葉・柏II地区』とは検見川、西千葉及び柏IIの各キャンパスをいう」と定義されていたが、2007年1月の「柏地区キャンパス開発・利用計画要綱」(平成7年12月12日評議会承認)の改正により、現在では柏IIキャンパスは柏地区キャンパスに含まれることになっている。
東京大学構内には歴史的建築が多数存在するため、代表的な建造物については東京大学の建造物で詳しく解説している。
本郷地区キャンパス[編集]
後期課程と大学院のほとんどが設置されているキャンパス。
駒場地区キャンパス[編集]
教養課程などが設置されているキャンパス。
柏地区キャンパス[編集]
自然科学系研究所などが集中設置されているキャンパス。
白金キャンパス[編集]
「白金地区」あるいは「白金台キャンパス」とも呼ばれる。
中野キャンパス[編集]
- 使用学部:なし
- 使用研究科:なし
- 使用附属施設:海洋研究所
- 交通アクセス:東京地下鉄丸ノ内線中野新橋駅より徒歩10分、京王新線幡ヶ谷駅より徒歩20分、都営地下鉄大江戸線西新宿五丁目駅より徒歩15分、JR新宿駅西口より京王バス利用
「中野地区」とも呼ばれる。旧制東京高等学校があった場所である。教育学部附属中等教育学校もこのキャンパスにある。なお、海洋研究所は2009年までに柏キャンパスへ移転することを予定している。移転後の同研究所跡地は中野区の防災公園として整備される予定である。
その他施設[編集]
- 小石川地区(東京都文京区)
- 使用附属施設:理学系研究科附属植物園、農学生命科学研究科附属小石川樹木園、総合研究博物館小石川分館
- 交通アクセス:都営地下鉄三田線白山駅より徒歩10分、東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅より徒歩約15分
- 田無地区(田無キャンパス)(東京都西東京市)
- 以前は宇宙線研究所、原子核研究所(現・高エネルギー加速器研究機構)も同キャンパスに設置されていたが、現在はいずれも移転している。
- また、多摩農場は検見川キャンパスに移転される予定であったが、地元の市民団体による反対運動もあったことから、2007年8月に移転中止が決定された。逆に、これまで検見川キャンパスにあった緑地植物実験所および神奈川県二宮町の附属農場二宮果樹園を田無地区に移転することとなった。なお二宮果樹園は、移転に先立って2008年3月19日に閉鎖された。
- 将来的には、検見川キャンパスの運動場機能の一部を柏IIキャンパスに移すことが計画されている。
- また、農学生命科学研究科附属農場の多摩農場(田無地区)・二宮果樹園を検見川キャンパスに移転させる計画もあったが、これは上述のように中止となった。
- 千葉実験所は、駒場IIキャンパスでは実施が難しい大規模な実験的研究やフィールドテストなどのための生研附属施設である。
- なお、現在中野キャンパスにある海洋研究所は、当初、西千葉キャンパスへの移転が予定されていたが、最終的には柏キャンパスへの移転に変更された。このため、当初の移転予定用地は、移転財源確保のため処分される見込みである。
- 原子力専攻は研究室・事務室の他に、研究設備として高速中性子源炉「弥生」、ライナック(LINAC) 、核融合炉ブランケット研究施設、重照射研究設備(HIT)を有する。
- 秋葉原拠点(秋葉原ダイビル内)(東京都千代田区)
- この他、スーパーカミオカンデ、農学生命科学研究科附属演習林、医科学研究所附属奄美病害動物研究施設など全国各地に研究施設を持つ。
大講堂(安田講堂)[編集]
東京大学大講堂は、安田講堂の異名を持ち、東大紛争の際に同講堂で発生した東大安田講堂事件は昭和の事件史では必ず取り上げられるエポックとなっている。背後に建つ理学部1号館により景観が失われたという声もある。
寮[編集]
東京大学には以下の4つの学生寮がある。前期課程学生は三鷹国際学生宿舎または白金学寮に入寮できる。
- 豊島学寮(男子)
- 白金学寮(女子)
- 豊島国際学生宿舎(男子・女子) - 2006年4月より女子学生も入居可能となった。
- 三鷹国際学生宿舎(男子・女子) - 教養学部が管理しており、教養学部生と留学生、留学生のチューターを行う大学院生のみ入居できる。
- かつて存在した学生寮
検見川総合運動場[編集]
検見川総合運動場はサッカー日本代表がかつて代表合宿を組んでいたことで日本国内のサッカーファンにはよく知られている。また、同運動場は、約二千年前の地層から大賀ハスという植物の種子が採集されたため、植物学者の間でも著名な場所となっている。部活動やサークルの合宿が行われることも多かったが、現在は手放している。
他大学との協定[編集]
- 国際学術交流協定
- 東京大学では国際交流を推進するために世界各地の約40か国の大学と国際学術交流協定を結んでいる。大学間の協定だけでなく、AIKOMのような部局(学部・研究科・研究所など)間の協定もあるが、それらをすべて合わせた協定数は308となっている(2008年8月現在)。
- 東アジア4大学フォーラム(BESETOHA)
- 東京大学、北京大学、ソウル大学校、ベトナム国家大学ハノイ校の4大学で構成されている学術会議である。1999年に東京大学駒場Iキャンパスで第1回会議が開催された。
- 東京大学リベラルアーツ南京交流センター(東京大学教養教育南京交流中心)
- 総合文化研究科・教養学部の海外学術交流拠点として2004年11月25日に南京大学に設置された。
- サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)
- 2005年8月1日に東京大学が中心となって発足した、複数の大学の連携研究機構である。参加大学は東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学、茨城大学であり、各大学に研究拠点がおかれている。また、東洋大学、東北大学、国立環境研究所、千葉大学、早稲田大学、立命館大学が協力機関となっている。サステイナビリティ学における世界的な研究拠点となることを目指している。
- 8大学工学系研究科長懇談会
- 工学系研究科長(工学部長)が参加する懇談会である。
赤門[編集]
本郷キャンパスの校門の一つである赤門(あかもん)はそのまま東京大学の異称にもなっており、日本国内の大学における第二次世界大戦前の異称にも影響を与え、「○門」という異称を持つ大学を増やした。また、鉄門(てつもん)は東京大学医学部が自ら名乗る異称だが、これも赤門に影響されて付けられたものと推測されている。現在の赤門は、重要文化財としての価値が主であり、東京大学を紹介するTV番組などでも、その背景に用いられる。
入学試験[編集]
高度経済成長期において、東京大学の入学試験は、日本社会に対して様々な社会的影響を与えていた。詳細は東京大学の入学試験を参照。
舞台になった作品[編集]
漫画。[編集]
ラブひな
テレビ[編集]
受験地獄及び殺人偏差値 日本テレビ 前者は1982年 後者は2014年7月2日に放送
附属学校[編集]
- 東京大学教育学部附属中等教育学校(中高6カ年一貫教育実験校)
- 東京大学医学部附属看護学校(2002年閉校)
- 東京大学医学部附属助産学校(2002年閉校)
公式サイト[編集]
参考文献[編集]
- ↑ www.c.u-tokyo.ac.jp/jpn/kyoyo/gakubuhou3.pdf
テンプレート:東京大学 テンプレート:東京六大学 テンプレート:MATvp テンプレート:東アジア研究型大学協会 テンプレート:国際研究型大学連合 テンプレート:環太平洋大学協会 テンプレート:東アジア4大学フォーラム