三島駅

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三島駅(みしまえき)は、静岡県三島市一番町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)・伊豆箱根鉄道である。

概要[編集]

三島市の代表駅である当駅は、JR東海・JR貨物と伊豆箱根鉄道が使用する駅であり、JR東海の東海道新幹線、JR東海・JR貨物の東海道本線(JR東海が第一種鉄道事業者でJR貨物が第二種鉄道事業者)、伊豆箱根鉄道の駿豆線の合計3路線が乗り入れている。JR東海の駅舎と伊豆箱根鉄道の駅舎は分離されているが、駅構内は隣接し、線路がつながっている。JR東海の南口駅舎は富士山三嶋大社をイメージしたものになっており、中部の駅百選にも選定された。

東海道本線で運行される列車のうち、当駅に停車するものは普通列車が中心だが、東海道本線と駿豆線を直通運転する特急踊り子」も停車している。当駅以西へ向かう特急列車も存在していたが、2007年平成19年)3月18日の特急「東海」の廃止により消滅した。快速「ムーンライトながら」は下りのみ(臨時を含む)当駅に停車していたが、2009年(平成21年)3月14日のダイヤ改正で臨時列車への格下げと同時に停車駅が見直され、両方向とも当駅通過となった。その他夜の下りホームライナー1本が当駅始発で運転されていたが、始発駅が沼津に変更され、こちらも当駅への停車がなくなった[1]。東海道新幹線の列車は、「こだま」の全列車と、東京 - 岡山間(上下各1本は新大阪発着)の「ひかり」が1日上下6本ずつ(2時間に1本)停車し、「こだま」は当駅発着列車も設定されている。

駅は東海道本線の丹那トンネル開削に伴って1934年昭和9年)12月に開業した。同時に、1898年明治31年)に運行を開始した駿豆線も下土狩駅から起点を変更し乗り入れた。この三島駅は2代目であり、駿豆線の起点であった下土狩駅が初代の三島駅であった。1969年(昭和44年)4月には東海道新幹線側にも駅が完成し、1987年(昭和62年)4月に行われた国鉄分割民営化では、それまで日本国有鉄道(国鉄)が運営していた三島駅の旅客営業をJR東海、貨物営業をJR貨物がそれぞれ継承した。

歴史[編集]

当駅は1934年昭和9年)に開業した。丹那トンネル開削に伴う熱海 - 沼津間の開通に合わせての開業である。この三島駅は2代目であり、長泉町にあった初代三島駅こと下土狩駅と区別するため、「三島新駅」と呼ばれた[2]

1889年(明治22年)に東海道線が国府津駅から静岡駅まで開通した際、東海道宿場町三島宿として栄えた三島町に駅は開設されなかった。その理由は、町の人々が鉄道建設に猛反対したため[3]鉄道忌避伝説)と、積極的な誘致活動を展開したが地勢の都合で鉄道を通せなかったため[4]とも言われる。

いずれにせよ鉄道が通らなくなり、人の流れから外れた三島町は寂れてしまった。苦境を脱するために、1891年(明治24年)に隣の長泉村(長泉町の前身)に駅を開設するよう国に請願したが、これは却下された[3]。そんな中、東海道本線から伊豆半島中部温泉地への便を図る目的で、沼津から大仁に至る「豆相鉄道」(伊豆箱根鉄道駿豆線の前身)の計画が立てられた。その話を聞いた三島町では土地の無償提供まで行って誘致を行い、三島町を経由して長泉村で東海道線と接続するように計画を変更させた[3]。これが功を奏し、東海道線が開通した9年後に豆相鉄道線の分岐駅として、ようやく現在の下土狩駅である初代三島駅が設置されたのである。

その後、丹那トンネルを開削し、勾配のきつい御殿場経由から熱海経由に東海道本線のルートを変更させようという計画が発表された。三島町ではその話を聞くや明治時代の二の舞は起こすまいと、当初丹那トンネルの出口に当たる函南から直線ルートで沼津まで抜け、三島市街を通過せずその南を通るルートが取られる予定であったのを、当時の鉄道院総裁であった後藤新平の元へ三島町長が直接請求をするなど当初から積極的な誘致を行い、市街北部を通過させる計画に変更させ、現在地に新しい三島駅を開設させた[3]。それに合わせて以前の三島駅を下土狩駅に改称し、豆相鉄道改めた駿豆鉄道の起点も新しい三島駅に変更された。三島町ではようやく市街地近くに東海道本線の駅が開設された事を大いに喜び、新駅の開業日には富士山を模した駅舎の前に同じ形のアーチが組まれ、同町のみならず、周辺からの人も集めて盛大な式典が催された。また夜になると、アーチには電飾が翌朝まで灯されたといわれる[3]

新幹線の駅は、新幹線の開業当初から在来線駅に隣接して保線基地や車両基地信号場が設けられたが、駅は設置されなかった。しかし開通後、地元からの強い要望があり[5][3]、開業5年目の1969年(昭和44年)4月に当駅にもホームが開設された。これは、新幹線の新駅第1号となるものでもあった。

年表[編集]

  • 1934年(昭和9年)12月1日 - 丹那トンネル開業に伴う東海道本線のルート変更と同時に三島駅(2代目)として開業、旅客・貨物営業開始[6]。同時に駿豆鉄道線(現在の伊豆箱根鉄道駿豆線)が乗り入れ。
  • 1965年(昭和40年)4月8日 - 長泉町内に「新幹線三島電留線基地計画」が確定したのを契機に、「国鉄新幹線静岡県東部地域新駅設置期成同盟会」が設立される。
  • 1967年(昭和42年)11月8日 - 国鉄理事会で、三島での新駅設置が正式に決定する。
  • 1968年(昭和43年)4月9日 - 駅舎の着工。
  • 1969年(昭和43年)4月4日 - 駅舎の完成。
  • 1969年(昭和44年)4月25日 - 東海道新幹線の駅が開業[6]
  • 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物の取り扱い範囲を専用線発着の車扱貨物のみに縮小[6]
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取り扱いを廃止[6]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅は東海旅客鉄道(JR東海)と日本貨物鉄道(JR貨物)が継承[6]
  • 1993年(平成5年)2月6日 - 在来線改札口に自動改札機を導入。
  • 1995年(平成7年)12月27日 - 三島駅乗客転落事故が発生。
  • 1998年(平成10年)3月10日 - 新幹線改札口に自動改札機を導入。
  • 2001年(平成13年)9月3日 - 第3回「中部の駅百選」に選定される[7]
  • 2002年(平成14年)3月15日 - 伊豆箱根鉄道改札口に自動改札機を導入。
  • 2003年(平成15年)10月1日 -東海道山陽新幹線のダイヤ改正によりひかりが増停車。(一日3往復から6往復に増加し9時台~19時台に2時間ごとの停車となる。)
  • 2007年(平成19年)5月 - 東レ専用線廃止。その後、2008年3月15日のダイヤ改正で、当駅を発着する貨物列車の設定が廃止された。
  • 2008年(平成20年)3月1日 - 東海道線でICカードTOICA供用開始。
  • 2008年(平成20年)6月6日 - アスティ三島(駅構内の商業施設)がグランドオープン。
  • 2013年(平成25年)8月 - 駅舎の耐震補強工事が完了、新駅舎の使用を開始[8]

駅構造[編集]

JR東海[編集]

ホーム・駅構内[編集]

在来線(東海道本線)のホームは駅構内の南側にあり、その北側に東海道新幹線のホームがある。在来線ホームは地上にあり、新幹線ホームは高架上にある。

在来線ホーム(1 - 4番線)
在来線は島式ホーム2面4線を使用する。南側のホームが1番線と2番線、北側のホームが3番線と4番線である。内側の2番線と3番線が駅の本線であり、外側の1番線と4番線は待避線副本線)である。また、4番線の北側にも待避線が1本あるがホームはない。貨物列車の待避に使われている。
東海道本線から駿豆線に乗り入れる特急「踊り子」は上下共1番線の函南寄りから発着する。この1番線の線路ではホーム途中に東海道本線から駿豆線への左片開き分岐器が設置されており、建築限界を破らないようにホームの線路側端に湾状に抉られた部分がある。この部分には黄色の回転灯が2つ設置されている。
ホーム上ではキヨスク[9]桃中軒立ち食いそば・うどん店[10]が営業している。
新幹線ホーム(5・6番線)
新幹線は島式ホーム1面2線を使用する。ホームの南側が5番線、北側が6番線である。ホームがある線路は待避線(副本線)であり、その外側にホームのない本線(通過線)がある。島式ホームの外側に本線(通過線)を設ける構造は全国の新幹線駅では当駅のみである。熱海駅新幹線ホームが2面2線の通過本線がない関係で、当駅始終着を除く「こだま」号の大半は、小田原駅と共に通過列車の待ち合わせを行なう。ホームの南側には検修庫(三島車両所検修線)が設置されているため、ここから在来線ホームを見渡す事ができない。
検修庫の東側には新幹線の保線基地(三島保線所)が置かれている。また、駅の西方には三島車両所の新幹線留置線が広がっている。車両所・保線所の他に、新幹線関連の機関として三島電力所と三島信号通信所が駅構内に置かれている。
ホーム上では、コンビニエンスストアベルマート)やキヨスク[11]、桃中軒の駅弁販売店[12]や立ち食いそば・うどん店[10]が営業している。
ホームの使用状況
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 駿豆線直通 大場修善寺方面 特急「踊り子」専用
(両方向とも同一ホーム発着)
東海道本線
(駿豆線からの直通)
上り 熱海東京方面[13]
2 東海道本線 下り 沼津静岡方面[13]  
3 東海道本線 上り 熱海・東京方面  
4 東海道本線 下り 沼津・静岡方面 当駅始発
上り 熱海・東京方面 1日1本のみ
5 ■東海道新幹線 下り 名古屋新大阪方面  
6 ■東海道新幹線 上り 新横浜・東京方面  

駅舎・設備[編集]

駅の出入口は、在来線ホームの南側にある南口と、新幹線ホームの高架下にある北口の2ヶ所。2つの出入口は地下通路で結ばれている。地下通路の在来線ホームと新幹線ホームの間には、日本で初めて設置された平面付き2段階エスカレーターオートウォークがあり、「ゆうロード・三島」と命名されている。このエスカレーターは登場当初日立製作所CMでも紹介された。エレベーターは、地下通路と各ホームの間及び地下通路と南口の間の合計4ヶ所に設置されている。在来線側の3基は1999年度に、新幹線側の1基は2006年度に整備された[14]

南口の駅本屋は1934年の開業当初からのもので、神保忠良によって設計された[15]木造一階建て372平方メートルで[15]、屋根の緩やかな曲線により富士山と三嶋大社の社をイメージしているといわれる。南口にはJR線の改札口が1ヶ所ある他、伊豆箱根鉄道との乗り換え口がある。改札口・乗り換え口共に自動改札機が導入されている。駅本屋には自動券売機(在来線のものはTOICA対応・タッチパネル[* 1])やみどりの窓口があり、南口側にはTOICAチャージ機、TOICA非対応のタッチパネル式自動精算機が設置されている。また南口・北口には、エクスプレス券売機が設置されている。連絡改札口には自動精算機はなく、JRで乗り越し精算する場合はJR側の有人改札口で精算して入鋏印が押された精算証を受け取り、伊豆箱根鉄道の改札口で入鋏印が押された精算証と伊豆箱根鉄道の乗車券を渡す事になる。この時自動改札機は利用できない。地下通路の南口へのエレベーターの前の伊豆箱根鉄道の発車標には「←JR線精算所」と精算所の案内が表示される。南口側の改札外では、ベルマート[9]JR東海ツアーズ三島支店[16]が営業している。

高架下にある北口の駅舎には、在来線・新幹線の各改札口や両線の乗り換え口が開設されている。北口は南口と異なり深夜は営業しておらず、そのため地下通路は夜間閉鎖される。駅舎内には南口と同様にすべての改札で自動改札機が導入されている。改札外にはタッチパネル式自動券売機(在来線のものはTOICA対応・タッチパネル式)、みどりの窓口が設置されている。在来線北口改札内にはTOICAチャージ機とタッチパネル式自動精算機があり、新幹線連絡改札口の在来線側には新型のタッチパネル式の新幹線特急券自動券売機がある[* 2]。北口側では、新幹線改札内でギフトショップ(ギフトキヨスク三島)が、在来線改札内でベルマートが営業している[9]他、飲食店などが入居する「アスティ三島」が北口駅舎に併設されている。

発車標は、以前は在来線・新幹線のホームに反転フラップ式のものが設置されていたが、現在は両者ともLED式となっている。この他にも在来線ホームにはLED式の列車接近案内表示器や、新幹線ホームにはLED式のお知らせ表示器がある。改札口前の発車標は北口・南口共にすべてLED式となっている。

JR東海の駅長駅員配置駅(直営駅)であり、管理駅として函南駅を管理している[17]

伊豆箱根鉄道[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線から構成される2面3線の櫛形ホームを持つ地上駅である。南側の単式ホームが7番線、北側の島式ホームが8番線と9番線である。8・9番線のホーム上には売店と休憩所がある。駿豆線に乗り入れる特急「踊り子」は全列車がここから発着せずにJR側の1番線を発着する[* 3]

駅舎はホームの東端にあり、JR三島駅南口に隣接している。駅舎内部には駿豆線の改札口やJR線との連絡改札口が開設され、自動券売機(連絡改札口の1台と駿豆線改札口の2台のうち1台はタッチパネル式)と自動改札機が設置されている。[* 4]立ち食いそば屋は改札口横にあり、改札内外のどちらからでも利用可能。トイレは改札外にある。その他にコインロッカーが駿豆線の改札前に設置されている。また電車発車時に発車ベルと発車ブザーが流れるが、電車接近放送などの自動放送はない。駿豆線はTOICA非導入であるため、連絡改札口ではTOICAおよび相互利用が可能なICカードは利用できない。

発車標は改札前・ホーム(8・9番線の自動販売機の前のみ)・JRの地下通路の南口へのエレベーターの横に設置されており、すべてLED式である。

ホームの使用状況
ホーム 路線 行先
7・8・9 駿豆線(普通列車) 伊豆長岡修善寺方面
  • 7番線は使用される頻度が低く、ごく一部の営業列車や回送列車などが使用する。このため、8・9番線に比べるとホーム幅が狭く、売店や自動販売機、ベンチなども設置されていない。

貨物取扱・専用線[編集]

JR貨物の駅は臨時の車扱貨物のみを取り扱い、2010年現在の取り扱い品は伊豆箱根鉄道大場工場を発着する大雄山線鉄道車両のみである。

2007年(平成19年)5月下旬まで、駅北側にある東レ三島工場へ続く専用線(全長約1km非電化)があり、重油末広町駅根岸駅発送)やエチレングリコール浮島町駅発送)が到着していた。しかし、同年7月よりボイラーの燃料が都市ガスへ転換され、取り扱い量の半分以上を占める重油輸送が終了したため、専用線自体も廃止された。

また、専用線内に貨物ホームがあり、有蓋車(1994年10月にコンテナ化)輸送も行われていたが、1998年(平成10年)10月に廃止された。なお、専用線は駅の5番線北側の側線から分岐していたため、発着する貨車はすべて上り貨物列車で輸送されていた。

駅弁[編集]

桃中軒が製造する駅弁の全種類が当駅(北口・新幹線ホーム)で販売されている。地元の三嶋大社で平氏打倒の旗揚げをした源頼朝をイメージした「三嶋旅情 頼朝公旗挙げ御膳」は当駅のみで購入可能である(沼津駅では取り扱っていない)。また、三島名物のうなぎを使用した「清流うな重」や沿線の静岡市由比蒲原地区で揚げられた桜海老使用の「桜えびめし」もある。[18]

  • 清流うな重
  • 三嶋旅情 頼朝公旗挙げ御膳
  • 桜えびめし
  • 三嶋物語 おおね御膳(季節弁当)
  • 港あじ鮨
  • さとやまのさち
  • 御弁当(幕の内)
  • 地鶏どん
  • 奥駿河の磯ちらし
  • 鯛めし
  • 助六寿司
  • サンドウィッチ
  • 桜えびのおにぎり
  • とり重
  • 富嶽あしたか牛すき弁当
  • 伊豆龍馬飛翔会席膳
  • 伊豆の思い出 文士の玉手箱

利用状況[編集]

  • JR東海 - 1日の平均乗車人員は約29,686人(2012年度)である。静岡県内では静岡浜松に次いで3番目、JR東海の駅では9番目である。
  • 伊豆箱根鉄道 - 1日の平均乗車人員は8,729人、降車人員は8,505人(2012年度)であった。駿豆線の駅では最も乗降人員が多い。

「静岡県統計年鑑」「三島の統計」によれば、近年の1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。

年度 JR東海 伊豆箱根
鉄道
1993年 34,312 11,142
1994年 31,095 11,111
1995年 30,701 11,052
1996年 31,338 11,236
1997年 30,281 10,630
1998年 29,782 10,544
1999年 29,447 10,146
2000年 29,188 9,901
2001年 29,447 9,958
2002年 29,337 9,983
2003年 29,216 9,817
2004年 29,306 9,451
2005年 29,574 9,439
2006年 29,882 9,371
2007年 30,447 9,394
2008年 30,210 9,379
2009年 29,198 8,896
2010年 29,314 8,794
2011年 29,214 8,426
2012年 29,686 8,729

駅周辺[編集]

箱根の坂は東海道の難所の一つに挙げられるが、その箱根西坂の麓の宿場町として、また、伊豆国の中心地として三島は古くから栄えてきた事から、周辺には見どころも多い。源頼朝平家打倒の旗揚げをした事で有名な三嶋大社は南口から南へ徒歩10分の距離であり、三島市の名勝である楽寿園は南口を出てすぐである。が名物で、これを扱う料理店も駅周辺に散在している。

北西に約1 - 2km程行くと御殿場線下土狩駅がある。ここは当地に駅ができるまで「三島駅」を名乗っており、当時は駿豆線も下土狩駅まで延びていた。

なお、三島市の中心市街地としては、当駅周辺よりも三島大通り商店街に隣接する伊豆箱根鉄道駿豆線三島広小路駅付近を挙げる場合が多い。また、三島市役所へは三島田町駅が最寄り駅である。

駅から数百メートル進むと長泉町であり、清水町も当駅から2kmとない。

南口[編集]

南口側には駅前広場が整備され、環境先進都市を目指している三島市に相応しい、水と緑が溢れる美しい駅前広場となっている。駅前広場はツインロータリー方式で西側がバス乗り場、東側がタクシーと一般車の乗降場となっている。

北口[編集]

北口駅前広場[編集]

北口では2006年(平成18年)4月現在、大規模な再開発工事が計画されている。北口前にあった約1万m²規模の三共三島工場が2003年(平成15年)に平塚工場に移転統合された事で駅前の再開発事業がスタートした。再開発事業に伴い三共三島工場跡地の約1万m²については、三島市が約3035m²・日本大学が約4920m²・増進会出版社が約1651m²を取得した。

三島市が取得した土地部分では、駅前広場のリニューアル工事がなされ、2006年(平成18年)3月に完成している。広場は南口と同様にツインロータリー方式である。

日本大学が取得した土地については、地上8階建て・延べ床面積約1万5000平方メートルのビルが完成しており、日本大学国際関係学部の校舎として使用されている。1階にはコンビニや飲食店のテナントが入っている。

増進会出版社取得分の土地については「Z会三島本社ビル」が完成し稼働している。館内にはZ会の設置による「大岡信ことば館」が併設されている。

2006年8月には、北口駅前広場奥に新しい自転車駐輪場が完成した。3階建ての建物に約1,400台が収容可能である。さらに立体駐輪場の東側には静岡県立三島長陵高等学校が建設され開校した。

この他、三島駅北口再開発関連では、北口交差点付近にビジネスホテル東横インが進出し、2008年秋にオープンした。

バス路線[編集]

南口[編集]

南口バスターミナルには伊豆箱根バス沼津登山東海バス西伊豆東海バス富士急シティバス富士急山梨バス小田急箱根高速バス富士急伊豆タクシーが乗り入れている。行先は主に三島市街や沼津裾野方面であるが、御殿場プレミアム・アウトレット富士急ハイランド松崎などの観光地への直通便もある。バス乗り場は1番から6番までで、一部の便を除き当バスターミナル始発である。

近距離バス
  • 伊豆箱根バス
    • 大岡・自由が丘経由 沼津駅
    • 新道経由・旧道経由 沼津駅行
    • 旭ヶ丘・加茂・富士見台行
  • 富士急シティバス
  • 沼津登山東海バス
    • 沼津港行
    • 山中・箱根峠経由 元箱根港
    • 新道経由・旧道経由 沼津駅行
    • (卸団地)・医療センター経由沼津駅行
    • サントムーン・静岡医療センター・岡村記念病院経由 三島駅行
    • 西玉川・サントムーン経由 沼商
    • 西玉川・サントムーン経由 中徳倉循環
    • 柿田川湧水公園経由 柿田川循環
    • 新城橋・大平行
    • 川原ヶ谷・三恵台行
    • 遺伝研坂下経由 夏梅木循環
    • 柳郷地行
    • 玉沢行
    • 大場駅経由 奈古谷温泉口行
中距離バス
  • 沼津登山東海バス・西伊豆東海バス
  • 富士急シティバス
    • 【直通】御殿場プレミアム・アウトレット行
    • 【急行】裾野駅入口・ぐりんぱ経由 富士山新五合目
  • 富士急シティバス・富士急山梨バス・富士急行

三島市内のバス停にはすべて停車する。

高速バス
深夜便
  • 伊豆箱根バス
    • 【臨時】大場・伊豆長岡・大仁経由 修善寺駅行
100円バス

北口[編集]

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
三島駅北口 1 三島エクスプレス 池尻大橋 新宿駅 沼津登山東海バス
小田急箱根高速バス
南口も停車
2 みしまコロッケ号 東名江田渋谷駅 新宿高速バスターミナル 富士急シティバス
京王バス東
南口も停車
  下土狩駅・長泉役場 がんセンター 富士急シティバス 南口も停車
  桜堤・徳倉循環 三島駅 富士急シティバス 南口も停車
3 特急バス[19] 伊豆の国市役所・順天堂大学静岡病院・古奈温泉南口 長岡温泉駅 伊豆箱根バス 東駿河湾環状道路経由

その他[編集]

  • 当駅のJR線と伊豆箱根鉄道駿豆線の連絡線には、数10cmながらデッドセクション(無電区間)が設置されている。これは、両路線共直流1500V電化されているが、両路線の電流混触させないためである。
  • 駅の南北を結ぶ自由通路の建設計画が、産官学の代表者で組織された三島市南北自由通路推進協議会によって策定されており、2006年9月現在JR東海との協議が行われている[20]。協議中の計画案は、駅東側に橋上通路を建設する案と、JR在来線上に橋上駅舎を設置し現在の地下通路を自由通路とする案の2つ[20]である。
  • 1991年から年に1度、JR東海と伊豆箱根鉄道が合同で1番線で伊豆箱根鉄道の車両(主に3000系)を用いて訓練を行う事がある。この時伊豆箱根鉄道の車両が普段入線する事がないJR側のホームに入線する。この訓練の様子は県内のメディアなどでも紹介される。

隣の駅[編集]

※新幹線の停車駅及び特急「踊り子」の東海道本線内の停車駅は各列車記事を参照のこと。

東海旅客鉄道
東海道新幹線
熱海駅 - 三島駅 - 新富士駅
東海道本線
函南駅 - 三島駅 - 沼津駅
伊豆箱根鉄道
駿豆線
特急「踊り子」
熱海駅(JR東海道本線) - 三島駅 - 三島田町駅
普通
三島駅 - 三島広小路駅

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 在来線の券売機はTOICA導入時にすべてタッチパネル化された。
  2. 南口同様、在来線の券売機はTOICA導入時にすべてタッチパネル化され、同時に在来線北口の改札口の前(改札内)にTOICAチャージ機が設置された。また、新幹線のものは連絡改札にあるものも含めてすべて新型のタッチパネル式に更新された。
  3. 当駅から修善寺行に乗車する場合、改札係員に「踊り子」号に乗車する旨を伝えれば乗車できる。また、伊豆箱根鉄道側からも修善寺行「踊り子」号に関する案内放送(肉声)が流れる。
  4. 珍しくも自動券売機ではバス連絡乗車券(伊豆長岡乗り換え長岡温泉まで)も購入可能。

出典[編集]

  1. 但し、乗車整理券は始発駅変更後も改札外の自動券売機で沼津からの分を販売している。
  2. 原口隆行著 『日本の路面電車 2』 JTB、2000年
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 原口隆行著 『鉄道唱歌の旅 東海道線今昔』 JTB、2002年
  4. 森信勝著 『静岡県鉄道興亡史』 静岡新聞社、1997年
  5. 三島町を中心とした17ヶ市町村が「国鉄新幹線静岡県東部地域新駅設置期成同盟会」を設立した。
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』 JTB、1998年
  7. 第3回『中部の駅百選』25駅の認定について[リンク切れ](中部運輸局ホームページ)
  8. 【社長会見】三島駅 駅舎耐震化の完了について東海旅客鉄道ニュースリリース 2013年9月11日
  9. 9.0 9.1 9.2 東海キヨスク株式会社 : 主要駅マップ(三島駅コンコース・在来線ホーム)、2009年9月12日閲覧。
  10. 10.0 10.1 桃中軒 店舗紹介、2009年9月12日閲覧。
  11. 東海キヨスク株式会社 : 主要駅マップ(三島駅新幹線ホーム)、2009年9月12日閲覧。
  12. 桃中軒 駅弁、2009年9月12日閲覧。
  13. 13.0 13.1 駅構内における案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2011年1月現在)。
  14. 東海旅客鉄道編『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年、784頁
  15. 15.0 15.1 交建設計・駅研グループ著 『駅のはなし』 交通研究協会、1996年
  16. JR東海ツアーズ 三島支店、2009年9月12日閲覧。
  17. 『東海旅客鉄道20年史』
  18. JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)168ページ
  19. 特急バス運行開始
  20. 20.0 20.1 市長大いに語る 三島駅南北自由通路(三島市ホームページ)による

関連項目[編集]

外部リンク[編集]