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『絶対可憐チルドレン』(ぜったいかれんチルドレン)は、椎名高志による日本の漫画作品、及びそれを原作とするテレビ東京系列にて放送されている日本のテレビアニメ作品。
初出は小学館『少年サンデー超増刊』2003年7月増刊号の読切で、一部設定を変え『週刊少年サンデー』2004年第39 - 42号に短期集中連載として掲載された後、同誌2005年第33号から連載されている。話数カウントは「○th sense.」。略称は「絶チル」。
概要[編集]
内容[編集]
世界でトップクラスの超能力を持つ3人の少女と、彼女らに振り回される上司兼教育係である普通の青年が、様々な事件を解決していくコメディアクション。
登場人物[編集]
登場する組織・国家・勢力[編集]
B.A.B.E.L.[編集]
B.A.B.E.L.(バベル)は、内務省特務機関超能力支援研究局、BAse of Backing Esp. Laboratoryの略。現場へ出動する場合はエスパーと現場運用主任(ノーマル)とによるチーム制を採っている。大日本帝国陸軍特務超能部隊を前身とし、半世紀前に発足したらしい。また、専用機としてBAe 146などを使用している。原作コミックではノーマルの護身用火器としてベレッタM92を採用している。
ザ・チルドレン[編集]
B.A.B.E.L.に所属する、日本で最高の超能力を持つ少女3人のチーム。普段は3人とも六篠院小学校に通っているが、機密保持のため周囲にはレベル2と偽っている。作中、彼女らの背中に光る天使の羽根のようなものが確認されることがあるが、はっきりしたことは判っていない。しかもこれを実際に確認したのは、皆本と澪だけである。
彼女らは精神的に実年齢らしい情緒面の未成熟さが垣間見えるが、その一方で桁外れの能力を持つ事による「普通の子どもには、なりたくてもなれない」という冷めた自己認識がある。作中「普通の人々」に代表されるエスパーへの疑念を受けて、現在の立場への鬱屈がくすぶっているような描写(主に薫)が時々ある。
能力と情緒のアンバランスさ、そして「日本の宝」だとする桐壺局長の甘やかしで、彼女らは周囲が手を焼くほどの我侭ぶりを見せている。チルドレンの3人は、皆本に出会う前はその性悪な性格は特に酷く荒みきっていたが、心を許せる皆本との出会いによりかなり丸くなってきた。
彼女たちの上司である現場運用主任は皆本。作中では4人の運用主任が確認されている。だが、その全員が重傷を負っている。薫たちはなにか理由があるようだが、作中では明らかになっていない(その内1人は壁に身体半分が埋め込まれているため、葵がやったと思われる)。また、皆本の前任者はチルドレンによって叩き出されている。チルドレンは皆本に対しては我侭ぶりを見せているが、慕ってもいる。彼女たちは皆本のマンションで生活している。
普段の生活ではESPリミッターにより能力を抑えられているが、任務の際には皆本がリミッターを解除して本来の能力を発揮する。超能力そのものは他を圧倒するほど強いが、応用技術が未熟なため指揮官・皆本による補助が不可欠。また、幼い彼女たちには負担が掛かり過ぎるという皆本の判断で能力の応用的利用は教えられていない。
ESPリミッターに搭載されているブースト機能で葵と紫穂の能力を薫に上乗せする事で、さらに強力な能力を使うことができる。ただし、その代償として効果が切れてからしばらくは薫はサイコキノを使うことができない。これまでにESPリミッターに搭載された機能はECCM(超能力者対抗対抗装置)等がある。なお、1年半前チルドレンが付けているESPリミッターは超能力を抑制すると同時に電気ショックが流れる首輪型のリミッター。皆本が前主任にリミッターの強化を依頼されたが、皆本は断っている(そのため、この時の事を見ていた桐壺は皆本のことを気に入っている)。
チルドレンの制服はブレザーとミニスカートで、白いシャツの襟元に幅広のリボンを、頭にはベレー帽を、両足には革靴を着用している。ただし、薫だけはベレー帽を被っておらず、また、革靴ではなく運動靴を履いている。リボンとベレー帽の色は各自異なる。メアリーはザ・チルドレンの制服のミニスカは駄目だと言っているが、皆本がザ・チルドレンの主任になってから薫が制服にミニスカを希望し、それが通ったようだ。ちなみにその意図は「葵と紫穂のがチラチラ見えた方がやる気が出る」という彼女のオヤジ趣味から来ている。なお、1年半前に薫が皆本と初めて出会った時はミニスカの制服ではなく、その上にジャケットのような物を羽織っている。
ザ・ハウンド[編集]
バベルに入る以前から付き合いのあった明と初音のチーム。特務エスパーの採用試験で皆本が指揮し、ザ・チルドレンと対決した。その結果重大な欠点が判明するが、ザ・チルドレンに肩入れしている事がばれた局長が支援する事で合格となった。その後、小鹿が正式に指揮官に任命される。
ザ・ダブルフェイス[編集]
バベル本部の看板娘である2人組の受付エスパーチーム、常盤奈津子と野分ほたるの二人。その能力により不審者を見分ける。ただし、任務の一環として探り出した来訪者のプライバシーを口に出してしまうなどのミスをしでかすこともある。「デートの約束は半年待ち」だが、両者とも皆本に気がある(賢木談)ようで、合コンの時には皆本が来るということで参加を了承したらしい。不審者撃退用に拳銃を携帯しているが、射撃のセンスはいまいち。
P.A.N.D.R.A.[編集]
P.A.N.D.R.A.(パンドラ)は、エスパーを解放するための革命組織。何の略称なのかは不明。兵部京介をリーダーとし、他に真木、紅葉、葉と幹部が3人いる。メンバーは確認されているだけで30人近くいる。黒巻に一軒家を提供するなど活動資金は豊富で、西エイジアの某国の武装政治組織との非合法な取引で資金を稼ぐエピソードがあった。
コメリカ合衆国[編集]
コメリカ合衆国(コメリカがっしゅうこく)は、本作におけるアメリカ合衆国の名称。漢字表記は「米国」。太平洋戦争で日本と戦争したのも、「アメリカ」ではなく「コメリカ」となっている。
ちなみに、「コメリカ」という名称自体は椎名が好んで使用するものであり、『(有)椎名百貨店(読切漫画『マリちゃんたすけて!』など)』にも登場している。
ザ・リバティーベルズ[編集]
合衆国中央情報局在日エスパーチーム。
黒い幽霊[編集]
黒い幽霊(ブラック・ファントム)は、普通人による殺し屋組織。魔法使い(ウィザード)級の催眠能力(ヒュプノ)を始めに捕らえ、それを利用しエスパーを攫い洗脳し、道具として扱う。組織名は『サイボーグ009』に登場する009達の敵組織、黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)のパロディと思われる。
インパラヘン王国[編集]
インパラヘン王国(インパラヘンおうこく)は、世界最小だが日本への最大の希少金属(レアメタル)輸出国。エスパーの巫女が王室顧問を務める。レアメタルの結晶でできた玉座に座り息を引き取ったエスパーの魂(残留思念)は死後もレアメタルの像に宿り生き続け、それを次代の巫女が精神感応で読み取ることで能力と精神を引き継ぐことができる。なおインパラヘンの由来は、インドやパキスタンの辺り(『印』『パ』らへん)ということで特にモデルはない。
普通の人々[編集]
普通の人々(ふつうのひとびと)は、超能力排斥を訴える反エスパー団体。エスパーは人類文明の破壊者であるとし、エスパー追放を目的として掲げている。場合によっては銃器などによる実力行使も辞さない過激な団体。
「我々はどこにでもいる」のスローガン通り、人間社会の様々な場所に「普通の人々」を名乗る者達が潜伏・存在している。数多くのノーマルの支持者がおり、新型ECMといった最新鋭の対エスパー用兵器を容易に入手できる事からも、支持者の中には政財界や軍部に太いパイプで繋がっている者もいる事が予想できる。しかし、組織としての横のつながりはほとんどないという欠点もあり、それ故に普通の人々を名乗る者の中には、あくまで自分達を「普通」と定義しながらも、エスパー排斥の為には無関係なノーマルの犠牲も厭わない危険思想の持ち主もおり、半ば暴徒と化した彼らは「普通」という概念の持つ曖昧さを自ら皮肉る存在となっている。
読切版では『サザエさん』、短期集中連載では『渡る世間は鬼ばかり』のパロディキャラが登場したが、連載開始以降は、その種のパロディはほとんどない。ただし、『バビル2世』のコスプレなどをしたことがある。そのため、「今回えらいフツーやん?」と葵からブーイングが飛ぶこともあった。
基礎用語[編集]
ESP関連[編集]
- 超度(レベル)
- 超能力の能力の度合いを1から7の数字で表す尺度。数字が大きいほど強力。が、超度6を超えると計測不能になる為に、超度7の中でも力の優劣は大きく分かれてくる。分類は1996年以前の震度の基準をもじったものである。
- 超度1 - 静止している人や、特に超能力に敏感な人が感じる程度。
- 超度2 - 大勢の人が感じる。戸や障子が揺れる程度。
- 超度3 - 家屋が揺れ、電灯などのつり下げ物が大きく揺れる。
- 超度4 - 花びん等が倒れ、歩いている人にも感じられる。多くの人が驚いて外に飛び出す。
- 超度5 - 壁に割れ目が入り、墓石が倒れる。
- 超度6 - 家屋倒壊3%以下。地割れや山崩れが発生する。
- 超度7 - あらゆる物が破壊され、物が飛ぶ。
- 普通人
- ノーマルとも言う。超能力を持たない一般の人々のこと。
- ESPは元々ノーマルからの変異(第7巻までにはそこまでにいたる詳細なコメントは無し)な為、生来のもの以外に事故や病気などノーマルと認定された人物が何らかのきっかけでESPに目覚めるケースも存在し、両者の境界は曖昧なものとなっている。
- ESPリミッター
- 超能力者が普通人に疎外迫害されない様に自ら装着している超能力を弱める機能を持った装置。形状はアクセサリー型が多い。しかし万全ではなく、超度を3弱めることが限度である。そのためチルドレンはこれを装着しても超度4までしか超度を弱められないが、数を持つ事でほぼ0まで引き下げることは可能(兵部が実行)。あくまで装着具の類であるため、ESP錠などの拘束型を除き、外してしまえば能力は回復する為、最終的に着用は個人の意思に任せられる。
- チルドレン達が身に付けているESPリミッターも性質的には後述のESP錠に分類されており、皆本の指令をうける事でロックが外れ全能力が解禁される仕組みになっている(従来のリミッター同様、自分の意思で取り外しができる)。
- チルドレンのものは、途中から他のESPの念波を一人に上乗せする事で出力を上げられるようパワーアップされた(ただし、パワーアップを受けた者は反動で少しの間超能力を使えない)。
- ESP錠(ESPロック)
- 超能力者を拘束する場合などで使用する、超能力を阻害する手錠。拘束具である為鍵となる解除コードが個別に設定されており、外部からの接続解除は困難を極めるようになっている(兵部には簡単に外された)。
- ESPリミッター同様、ある程度以上の能力者を完全に止めることはできないが、外部電源を使用した強制遮断能力を有する物も存在する。
- ECM
- 超能力対抗措置 (Esp Counter Measure)の略。人工的に念波を照射して超能力を中和し阻害する。機械装置を用いるが、効果に比例して装置も巨大化する。しかし、ECMの影響を回避する能力を持つ兵部にはあまり効かない。また、暴走時の薫にもECMは意味を成さない。後に皆本の携帯電話に内蔵されるようになった。
- ECCM
- 超能力対抗対抗措置 (Esp Counter Counter Measure) の略。ECMを中和し、超能力の阻害を解消する装置。皆本はECM対策としてチルドレンのリミッターに搭載していたが、エピソード『ギフト・オブ・チルドレン』以降の新型リミッターには搭載されていない。
- 対超能力遮断施設(仮名)
- 超能力対抗措置 (Esp Counter Measure)と超能力対抗対抗措置 (Esp Counter Counter Measure) を施設内いたるところに設置する事でESPリミッターやESP錠を使わなくとも、施設内ではノーマルと同じように活動が出来る。通常は銀行の地下金庫などの重要施設にて使われているが、大半は当初兵部がいた隔離施設などエスパーにたいする監禁施設(刑務所)として劇中では使用されている。
- 簡易設置型ESP探査機器(仮名)
- 公的公共機関においてエスパーを確認する装置。作中で遊園地のもぎりに設置されていることから、一般機械として普及していると思われる。
軍事・技術関連[編集]
- 光学迷彩
- 周囲の景色に合わせ自動的に自らの色彩を変化させる迷彩服。かなり目立ちにくいが、完全に見えなくなるわけではない。ヘルメットが外れたりすると機能は停止する。
- ネオ・クリア・エネルギー
- 架空のエネルギーの一つ。日本では発電などで平和利用しているが、ネオ・クリア爆弾として大量破壊兵器にも転用が出来る。放射能を伴うが人体には無害。ニュースでは食べても安全というふれこみが流れた。ネーミングは「nu - clear(核)」から。
- 大日本帝国陸軍特務超能部隊
- 劇中では旧日本軍も超能力開発研究を行っていたらしい。兵部京介・蕾見不二子ら複数の少年兵(作中の回想談より)が所属しており、伊 - 九号・伊 - 八号・桃太郎などの動物実験が行われた。現在のB.A.B.E.L.の雛形となっている。
その他[編集]
- 甲殻王者カニキング
- 劇中に登場するカードゲーム。『甲虫王者ムシキング』のパロディ。市販が決定したらしい。
超能力について[編集]
「超感覚」と「念動力」の二通りに分けられる。またこの作品にはそれらの組み合わせなどによって複合能力と合成能力が存在する。最近では合成能力主体のエスパーが主流になっており、チルドレンのような純粋種の高超度エスパーは希少。
超能力は、生まれたときから持っている先天性のものと、事故などで突発的に得る後天性のものとがある。
また、全てのエスパーは下記に書かれている超能力の内の1つ及び幾つかの能力を使えるが、読切版には「アンチエスパー(超能力を無効化する超能力)」と「アンチアンチエスパー(超能力を無効化する能力を無効化する超能力)」という相手の超能力に直接干渉する2つの超能力がある。なお、この2つの能力は超感覚・念動力・複合能力・合成能力の4つのどの分類に属されるかということは明らかになっていない。
超感覚[編集]
超感覚的知覚。ESP(Extra Sensory Perception)と表記される事も。霊感・テレパシー・第六感・予知・過去視など、通常見たり感じたり出来ないものを察知する能力。
- 接触感応能力(サイコメトリー)
- 超感覚の代表。
- 体表面を接触させることにより、人間や物体から過去や現在の情報を読み取ることができる。読み取る内容は状況によって異なるため必ずしも万能ではない。また、同じ精神感応系超能力者や、自制心等精神的プロテクトの強い人には多少能力が効き辛い。
- 対象物体と体表面が間接的にでも接触していれば能力の対象になる。衣服越しでも「人物」を対象に、壁などを挟んでもその室内などを対象に能力を使える。また、風など実体のない物も対象になる。
- 発動条件は体表面と示されるが、(少なくとも)紫穂は手の平で触れないと読めないようである。
- 透視能力(クレヤボヤンス)
- 物影を見通す能力。ポケットの中身から心臓などの臓器まで、前方以外の360度も透視、視認できる。
- 遠隔透視能力(リモートネスクレヤボヤンス)
- 透視能力(クレヤボヤンス)よりもさらに遠くの物影を見通す能力。力が強ければ数百キロ範囲でも見通す事が可能。
- 作中ではケン・マクガイアが遠隔透視能力を持っている。
- 予知能力(プレコグ)
- 未来を予知する能力。比較的数の多いESPだが、高い超度が出にくい能力でもある。そのためバベルでは数十人の予知能力者の予知を統合し、ひとつの予知として扱う特殊な機械を使い、予知の精度を高めている。
- 精神感応能力(テレパス)
- 他人の思考を読んだり自分の思考を相手に送ったりする能力。思考だけでなく、他人の視覚イメージを他者に送ることも出来る。他者同士の思考を中継することで、意思伝達の手間を大幅に省ける。
- 催眠能力(ヒュプノ)
- テレパシーで他人の脳の化学物質をイメージどおりに変化させ、暗示をかける能力。相手の望まない暗示やイメージを与えようとすると、強力な念力が必要な上短時間しか効果が持続しない。
- その為、長期に渡って効果を持続させようとする時には相手の思考を自分の考えに誘導しようとする。
念動力[編集]
PK:(Psycho Kinesis)と表記される事も。精神の力で物を動かしたり状態を変化させたり外の世界に働きかける能力を広い意味でそう呼ぶ。
- 念動能力(サイコキネシス)
- 念動力の代表。精神の力で物を動かし、超度が上がるほど重いものを動かしたり、細かいコントロールができるようになるが、不安定さも増すため、常に暴走の危険がある。超度6あたりで自分の体を持ち上げて飛ぶこともできるようになるが、かなりの才能と特訓が必要。衝撃波による攻撃や身体能力の強化など戦闘の第一線で活躍する能力。人によっては物を燃やしたり凍らせたりもできる。又、波形を電気的な物(電磁波など)にも変換できるようだ。薫に限っては能力を使う際には「サイキック」もしくは「サイコ」と言ってから技名を言っている為、一種の解号だと思われる。低レベルであっても心臓を止めるなどして害を加えられるため、兵部やバレットなど、人によっては念動能力を殺しの道具に使っている。
- 火炎発火能力(パイロキネシス)
- 発火能力。熱風を操る。
複合能力[編集]
一人のエスパーがいくつかの能力を併せ持っている状態。組み合わせて使えるため応用範囲は広いが、ほとんどの場合個々の能力の超度は低く、兵部京介、蕾見不二子のような高レベルの複合能力者はほとんど例外である。
合成能力[編集]
複合能力の変形で、複数の能力が組み合わさって全く新しい一つの能力のように発動した能力。どんな特殊な能力もESPとPKの組み合わせとなっている。
- 瞬間移動能力(テレポーテーション)
- 合成能力の代表。基本的にはPKだが、移動先の空間を無意識に感じ取ったりするので厳密には合成能力になる。一瞬で物体を別の場所に転送できる、超度が一定以上でないと発動させることが難しい高度な超能力。そのため、超度が低いと光の屈折率を変える程度しかできない。移動の距離・回数・質量は互いに反比例する。「暴走すると様々な物が降ってくる「石降り現象」が起こる。発動に一瞬の間がある。近い念波で干渉されると能力が発動しない。雨や雪など水や埃が多い所では能力が制限される。近距離に移動する場合、目線などを通して出現場所が読まれることがあるなどの弱点がある。発動形質には念動能力同様バリエーションがあり、物質透過や部分的な移動なども出来る。非公式ながら葵はそのすべてにおいて世界記録を保持している。超度が高くなればヘリコプター程度の質量も瞬間移動させられる。また、何種類かの原理があるようで、この作品でも、数種類が挙げられている。作者曰く、「テレポーテーションに、何種類かの原理があるというアイディアは、『ぼくの地球を守って』から」らしい。
備考[編集]
- 登場人物の名前は初期は殆ど『源氏物語』から採られていたが、連載が進むにつれてそうではない人物も多くなった。
以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
単行本[編集]
- 2005年10月18日発売 ISBN 4-09-127371-8
- 2005年10月18日発売 ISBN 4-09-127372-6
- 2006年1月14日発売 ISBN 4-09-120028-1
- 2006年3月17日発売 ISBN 4-09-120127-X
- 2006年6月16日発売 ISBN 4-09-120415-5
- 2006年9月15日発売 ISBN 4-09-120578-X
- 2006年12月16日発売 ISBN 4-09-120708-1
- 2007年2月16日発売 ISBN 978-4-09-121010-4
- 2007年5月18日発売 ISBN 978-4-09-121068-5
- 2007年8月10日発売 ISBN 978-4-09-121167-4
- 2007年11月16日発売 ISBN 978-4-09-121215-3
- 2008年3月18日発売 ISBN 978-4-09-121302-2
- 2008年6月18日発売 ISBN 978-4-09-121397-6
テレビアニメ[編集]
2008年4月より、テレビ東京系にて放送中。『MÄR-メルヘヴン-』、『ハヤテのごとく!』と週刊少年サンデー原作のアニメが続いた日曜朝10時枠での放送となる。椎名高志原作の漫画作品でテレビアニメ化されるのは、『GS美神』(ABC・東映動画(現:東映アニメーション)制作、テレビ朝日系)以来2作目。
なお、前作『ハヤテのごとく!』同様にハイビジョン制作であるが、地上波アナログ放送、ならびにCS放送ではレターボックス付16:9比率での放送となっている(前作の場合は地上波アナログ放送では4:3サイドカット放映)。地上波のみ字幕放送を実施。
さらに、前作『ハヤテのごとく!』同様にアイキャッチが「しりとり」になっており、冒頭の注意テロップも似たようなものになっていて、スタッフ・声優も同番組に携わっていた人が多く、同番組のキャラクターが声優繋がりのネタで出演していることもある。
また、サブタイトルは「○○○○!……」(○には漢字が入る)のスタイルである。
チルドレンらの登場シーンが、「決め台詞と共に高所から登場し、名乗りと共に爆炎が上がる」ものだったり(スーパー戦隊シリーズ)、「ワンダバダ」とスキャットをリピートする男性コーラスがBGM(帰ってきたウルトラマン)だったり、と往年の特撮ヒーローもの、冒険活劇アニメのオマージュと取れる演出が見られる。
番組終了時の提供クレジット画面は、毎回奈津子とほたるが登場したシーンが流れる構成となっている(これは前番組の『ハヤテのごとく!』でも西沢歩で同様の構成となっていた)。
スタッフ[編集]
- 監督 - 川口敬一郎
- 企画 - 津田寛人(TV TOKYO)、沢辺伸政(小学館)、中沢利洋(小学館集英社プロダクション)
- 企画協力 - 都築伸一郎、松田章男、小学館キャラクター事業センター
- スーパーバイザー - 大村信、林正人
- 原案協力 - 武藤心平
- シリーズ構成 - 西園悟→猪爪慎一
- メインキャラクターデザイン - 加々美高浩
- サブキャラクターデザイン - 西尾公伯
- メインメカニックデザイン - 松本秀幸
- プロップデザイン - 今野幸一
- 美術デザイン - 比留間崇
- 美術監督 - 椋本豊(スタジオちゅーりっぷ)
- 色彩設計 - なかむらちほ
- 撮影監督 - 坪内弘樹
- 3DCGI - 橋本英明
- CGプロデューサー - 河田成人
- 編集 - 小野寺桂子
- 音響監督 - 松岡裕紀
- 音響効果 - 和田俊也(スワラ・プロ)
- 録音調整:星野賢爾
- 録音助手:宮本賢人
- キャスティング:津金裕子
- 音響プロデューサー - 南沢道義(81プロデュース)、西名武
- 録音制作担当:浦狩裕樹
- 録音スタジオ/音響制作 - HALF H・P STUDIO
- 音楽 - 中川幸太郎
- 音楽プロデューサー - 田中統英、川口真司
- 音楽協力 - テレビ東京ミュージック、ジェネオンエンタテインメント、小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント
- アシスタントプロデューサー - 根岸智也
- アニメーションプロデューサー - 桜井涼介
- プロデューサー - 岩田伸一(テレビ東京)、古市直彦(小学館集英社プロダクション)
- アニメーション制作 - Synergy SP
- 制作 - 超能力支援研究局(川村明廣、斎藤裕、川崎由紀夫、内田康幸、安田正樹)
- 製作 - TV TOKYO、小学館集英社プロダクション
主題歌[編集]
発売元はいずれもジェネオンエンタテインメント。
- エンディングテーマ
原作とアニメの相違点[編集]
- 皆本とチルドレンの出会いと、皆本がチルドレンの担当指揮官に就任するまでの経緯(原作のように無理矢理ではなく、主任研修から戻ってから彼女らと初めて会っている)
- 須磨前主任の性格が、「見かけは厳しいがチルドレンに対し愛情を持っている」という設定
- バベルの目的(特務機関→地球防衛軍)及び、本部の建物が変更(アニメ版では現実での法務省旧本館所在地付近に、バベルの塔を模した本部ビルが存在している)
- 桃太郎が最初から兵部と共にいる
- チルドレンが皆本の住むマンションに引っ越す際に、対エスパー補強工事が行われている
- 呉竹寮に野分ほたるがいる
- ザ・チルドレンらがエスパー犯罪者らに対し、自ら「絶対可憐チルドレン」を名乗っている(原作では一度も言ったことがない)
- 原作では薫がリミッターを自分で破壊するエピソードがあったが、アニメではできない
- 登場人物やエピソードの登場が原作より早い(九具津、マッスル大鎌、桃太郎等の登場、テレポートによる服の着せ替え、など)
- ダブルフェイスは全話登場する。(詳細は前述)
その他にも、かなりシナリオや表現方法が異なっている箇所が多々ある。
ラジオ[編集]
アニメイトTVで配信される「絶チル」との連動番組である。パーソナリティは戸松遥、白石涼子、小杉十郎太。DVD[編集]
先行レンタル版が2008年4月下旬より全国のレンタルビデオ店に流通している。内容は第1話(ただしレターボックス収録)、及び『東京国際アニメフェア '2008』でのイベント映像、主要声優によるインタビュー映像。
本編シリーズは全14巻予定。
サブタイトル[編集]
この「サブタイトル」はまだ完結していない作品や番組に関する記事又は節です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。 |
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
01 | 絶対可憐!その名はザ・チルドレン | 西園悟 | 川口敬一郎 | 相坂ナオキ 沼田誠也 | |
02 | 高枕無憂!バベルの塔はそびえたつ | 川口敬一郎 | 加藤茂 | 小野田寛之 | |
03 | 悪木盗泉!エスパーはつらいよ | 佐野隆史 | 橋口洋介 | 秋谷有紀恵 大庭小枝 | |
04 | 柳暗花明!いけいけ♥ プリティ女子高生 | ふでやすかずゆき | 川口敬一郎 | 西尾公伯 | |
05 | 油断大敵!フツー入ってこないよね | 西園悟 | こでらかつゆき | 渡辺正彦 | 松本朋之 |
06 | 喧嘩上等!クラスメイトの目の前で…!? | 赤星政尚 | ワタナベシンイチ | 藤崎賢二 中島渚 | |
07 | 平々凡々!しばられたチルドレン | 西園悟 | 佐野隆史 | 則座誠 | 石丸賢一 |
08 | 兵部京介!あ、出ちゃったの? | 石井久志 | 加藤茂 | 小野田寛之 | |
09 | 容姿端麗!あたしたちがオトナに!? | ふでやすかずゆき | 川口敬一郎 | 近藤優次 | |
10 | 釜中之魚!いそげバベル2! | 赤星政尚 | ワタナベシンイチ | 玉川明洋 | |
11 | 露天風呂!湯けむりに光る目 | ふでやすかずゆき | 川口敬一郎 | 西尾公伯 | |
12 | 前途遼遠!日本の未来をテレポート!! | 赤星政尚 | 佐野隆史 | 橋口洋介 | 秋谷有紀恵 大庭小枝 |
13 | 家庭崩壊!ゴクラク大作戦!! | ふでやすかずゆき | 寺岡巌 | 渡辺正彦 | 松本朋之 |
14 | 頭脳明晰!?チルドレンはメイ探偵 | 白根秀樹 西園悟 |
佐野隆史 | 櫛引康史 | 藤崎賢二 |
15 | 金科玉条!逃げちゃダメ!! | 西園悟 | こでらかつゆき | 緒方隆秀 | 小野田貴之 |
16 | 一諾千金!遠い日の思い出・・・ | ワタナベシンイチ | 玉川明洋 | ||
17 | 弱肉強食!食べちゃうゾ♪ | 赤星政尚 | 川口敬一郎 | 近藤優次 |
放送局[編集]
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送区分 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 (制作局) |
2008年4月6日 - | 日曜 10時00分 - 10時30分 | テレビ東京系列 |
北海道 | テレビ北海道 | |||
愛知県 | テレビ愛知 | |||
大阪府 | テレビ大阪 | |||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | |||
福岡県 | TVQ九州放送 | |||
大分県 | 大分朝日放送 | 2008年4月19日 - | 土曜 6時00分 - 6時30分 | テレビ朝日系列 |
静岡県 | 静岡朝日テレビ | 土曜 7時00分 - 7時30分 | ||
新潟県 | テレビ新潟 | 土曜 25時50分 - 26時20分 | 日本テレビ系列 | |
高知県 | テレビ高知 | 2008年4月24日 - | 木曜 16時24分 - 16時54分 | TBS系列 |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 2008年4月27日 - | 日曜 6時15分 - 6時45分 | フジテレビ系列 |
石川県 | テレビ金沢 | 2008年4月28日 - | 月曜 15時53分 - 16時23分 | 日本テレビ系列 |
滋賀県 | びわ湖放送 | 2008年5月2日 - | 金曜 17時15分 - 17時45分 | 独立UHF局 |
鳥取県・島根県 | 日本海テレビ | 2008年5月3日 - | 土曜 5時00分 - 5時30分 | 日本テレビ系列 |
岩手県 | 岩手めんこいテレビ | 2008年5月21日 - | 水曜 16時54分 - 17時24分 | フジテレビ系列 |
青森県 | 青森朝日放送 | 2008年6月2日 - | 月曜 16時00分 - 16時30分 | テレビ朝日系列 |
秋田県 | 秋田テレビ | 2008年6月10日 - | 火曜 16時23分 - 16時53分 | フジテレビ系列 |
長野県 | 長野放送 | 2008年6月17日 - | 火曜 15時30分 - 16時00分 | |
愛媛県 | 南海放送 | 2008年6月23日 - | 月曜 15時53分 - 16時21分 | 日本テレビ系列 |
宮城県 | 東日本放送 | 2008年7月23日 - | 水曜 15時54分 - 16時24分 | テレビ朝日系列 |
山口県 | テレビ山口 | 2008年8月 - | 月曜 16時25分 - 16時55分 | TBS系列 |
日本全域 | AT-X | 2008年4月20日 - | 日曜 7時30分 - 8時00分 (リピートあり) |
CS放送 |
キッズステーション | 2008年7月4日 - | 金曜 17時00分 - 17時30分 (リピートあり) | ||
BSジャパン | 2008年5月1日 - | 木曜 19時30分 - 20時00分 | BSデジタル放送 |
テレビ東京系 日曜10:00枠 | ||
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ハヤテのごとく! | ||
関連書籍[編集]
- ガイドブック
- 椎名高志『絶対可憐チルドレン《解禁》ガイドブック+椎名高志ワークス』 2008年4月18日発売 ISBN 978-4-09-121330-3
- 小説
- 三雲岳斗 著 / 椎名高志 原作 & 表紙イラスト『絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~』 2008年5月20日発売 ISBN 978-4-09-451069-0
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- WEBサンデー 絶対可憐チルドレン
- 絶対可憐チルドレンアニメ公式サイト
- テレビ東京・あにてれ 絶対可憐チルドレン
- まんが家BACKSTAGE 椎名高志
- (有)椎名百貨店電網支店 - 作者公式サイト
- 完成原稿速報・ブログ版