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『'''ドラゴンボール'''』 (DRAGON BALL) は[[鳥山明]]による[[漫画]]作品とこれを[[原作]]とする[[アニメ]]作品のシリーズ、及びこれらの作中に登場する架空の道具の名称。 | 『'''ドラゴンボール'''』 (DRAGON BALL) は[[鳥山明]]による[[漫画]]作品とこれを[[原作]]とする[[アニメ]]作品のシリーズ、及びこれらの作中に登場する架空の道具の名称。 | ||
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鳥山自身は、[[ピッコロ (ドラゴンボール)#ピッコロ(マジュニア)|マジュニア]]との決着をつけたところで物語を完結させる予定だった(連載終了後のインタビューでは、「ピッコロ大魔王編が描いていて一番楽しかった」とも語っている<ref name=F/>)。この為、第23回天下一武道会編では残されていた[[伏線]]の回収や、悟空の成長、成長したチチとの再会と結婚、天津飯との決着等それまでの総決算的な内容となった。 | 鳥山自身は、[[ピッコロ (ドラゴンボール)#ピッコロ(マジュニア)|マジュニア]]との決着をつけたところで物語を完結させる予定だった(連載終了後のインタビューでは、「ピッコロ大魔王編が描いていて一番楽しかった」とも語っている<ref name=F/>)。この為、第23回天下一武道会編では残されていた[[伏線]]の回収や、悟空の成長、成長したチチとの再会と結婚、天津飯との決着等それまでの総決算的な内容となった。 | ||
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こうした背景もあって、『ドラゴンボール』は約10年間にも及ぶ長期連載となった。最終回もまた新たな展開を匂わせる様な形で終わっているが、最終ページで鳥山本人が完結の経緯を説明するなど、最後の最後まで波乱含みの展開が続いた。 | こうした背景もあって、『ドラゴンボール』は約10年間にも及ぶ長期連載となった。最終回もまた新たな展開を匂わせる様な形で終わっているが、最終ページで鳥山本人が完結の経緯を説明するなど、最後の最後まで波乱含みの展開が続いた。 | ||
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同年[[12月]]には『[[ONE PIECE]]』と本作のコラボレーション漫画『'''[[CROSS EPOCH]]'''』(週刊少年ジャンプ[[2007年]]04・05合併号、2006年12月25日発売)を発表した。ちなみに『ONE PIECE』の作者・[[尾田栄一郎]]は、鳥山明と『ドラゴンボール』の熱心なファンであることを公言している。 | 同年[[12月]]には『[[ONE PIECE]]』と本作のコラボレーション漫画『'''[[CROSS EPOCH]]'''』(週刊少年ジャンプ[[2007年]]04・05合併号、2006年12月25日発売)を発表した。ちなみに『ONE PIECE』の作者・[[尾田栄一郎]]は、鳥山明と『ドラゴンボール』の熱心なファンであることを公言している。 | ||
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一方で、悟空の父・[[バーダック]]やパイクーハンなどアニメオリジナルの人気キャラクターも生まれ、バーダックにいたっては、逆輸入の形で原作のフリーザの回想シーンで登場を果たした。 | 一方で、悟空の父・[[バーダック]]やパイクーハンなどアニメオリジナルの人気キャラクターも生まれ、バーダックにいたっては、逆輸入の形で原作のフリーザの回想シーンで登場を果たした。 | ||
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+ | また、アニメ版は原作が手薄なまま映像化した為、オリジナルストーリーや引き伸ばしで対処していたが、それでも追い付く様になった為、Z末期の[[1994年]]以降はプロ野球、Jリーグ、期首期末特番への差し替えを余儀なくされる。特番休止はドラゴンボールGTでも行われ、ワンピースに切り替わった後も拡大スペシャル多発の悪影響で十分に放送出来なくなり、[[2000年]]には遂に水曜夜7時台のアニメ枠を時間帯移動と言う形で廃枠となってしまった。 | ||
== 歴代担当編集者 == | == 歴代担当編集者 == | ||
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− | : | + | : 久しぶりの天下一武道会の為、一日だけこの世に帰って来た悟空は、全宇宙の神である界王神から最強最悪の存在、魔人ブウ復活の危機を告げられ、その復活を阻止する戦いに巻き込まれる。激闘の10年後、悟空が魔人ブウの生まれ変わりである少年、ウーブと共に更なる強さを求めて修行に旅立つ所で物語は完結する。悟空の次男、孫悟天や、超サイヤ人3、フュージョン、ポタラなどの新要素も登場。人造人間編で死亡した孫悟空に変わり、孫悟飯が新たな主人公となったはずだったが、結局最後は孫悟空が主人公としての扱いを受けていた。これはガンダムSEEDディスティニーも同じだった。(あちらはシンアスカが主役だったが出番が前作の主役のキラヤマトの方が多くなり最終回のエンドクレジットでもキラが上になっていた。余談であるがラクスはビルスの奥さんである)。故に最終決戦もゴテンクス⇒孫悟飯⇒孫悟空といった活躍展開となっている。なお完全版では最終回などに一部加筆されている。 |
== 作品設定 == | == 作品設定 == | ||
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いずれも次回予告は、悟空を演じた[[野沢雅子]]による「'''オッス、オラ悟空!'''」の台詞で始まるのが基本。初期には、たまに崩しとして他のキャラクターが類似したセリフを言うこともあったが、後半になると悟空が登場しない回でさえ、このセリフが登場するまでに浸透した。ちなみに予告の最後は『無印』は悟空の「絶対見てくれよな」、『Z』は悟飯のコメントでしめていた。 | いずれも次回予告は、悟空を演じた[[野沢雅子]]による「'''オッス、オラ悟空!'''」の台詞で始まるのが基本。初期には、たまに崩しとして他のキャラクターが類似したセリフを言うこともあったが、後半になると悟空が登場しない回でさえ、このセリフが登場するまでに浸透した。ちなみに予告の最後は『無印』は悟空の「絶対見てくれよな」、『Z』は悟飯のコメントでしめていた。 | ||
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;特別編 | ;特別編 | ||
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:* 『[[IQサプリ]]』「IQミラーまちがい7」 | :* 『[[IQサプリ]]』「IQミラーまちがい7」 | ||
:: 鏡像による間違い探し「IQミラーまちがい7」用オリジナルアニメ。2006年3月25日放送。 | :: 鏡像による間違い探し「IQミラーまちがい7」用オリジナルアニメ。2006年3月25日放送。 | ||
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: アジア圏内では、[[大韓民国|韓国]]や[[台湾]]にて無許可の作品が数本制作されている。発炎筒を乗せた台を紐で釣り、その上に人が乗って筋斗雲とするほか、かめはめ波を塗料で染めた水を放出して描くといったもので、多くは安い制作費で作られている。'''違法作品であり'''、日本で視聴できる機会はまず無い。 | : アジア圏内では、[[大韓民国|韓国]]や[[台湾]]にて無許可の作品が数本制作されている。発炎筒を乗せた台を紐で釣り、その上に人が乗って筋斗雲とするほか、かめはめ波を塗料で染めた水を放出して描くといったもので、多くは安い制作費で作られている。'''違法作品であり'''、日本で視聴できる機会はまず無い。 | ||
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* [http://www.toei-anim.co.jp/ 東映アニメーション] | * [http://www.toei-anim.co.jp/ 東映アニメーション] |
2023年12月14日 (木) 19:11時点における最新版
『ドラゴンボール』 (DRAGON BALL) は鳥山明による漫画作品とこれを原作とするアニメ作品のシリーズ、及びこれらの作中に登場する架空の道具の名称。
本項はこのうち漫画作品と関連作品全般について述べる。
目次
概説[編集]
世界中に散らばった七つ全てを集めると、どんな願いでも一つだけ叶えてくれるという『ドラゴンボール』と、主人公・『孫悟空』を中心に展開する大冒険や、凶悪な敵との激しいバトル、ライバル達との熱い友情などの物語を描いた長編漫画である。
本作は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1984年51号から1995年25号までの間、其之一から其之五百十九に渡り約11年間連載された。タイトルの正式表記は『DRAGON BALL』。略称は「DB」。各話数はそれぞれ「其之○○」という通し番号になっており、数字は漢数字で表される。単行本は集英社より新書版で全42巻。各折り返しで鳥山明のコメントがつけられている。2002年より2004年まで完全版全34巻を刊行。これは単行本より一回り大きなA5版でカラーページと追加描き下ろしが収録されたものが発行されている。2009年5月から鳥山明による描き下ろした背表紙と表紙のロゴタイトルを変更した新カバー重版を発行予定。内容は新書版と変わらない。
ストーリー[編集]
七つ集めれば、どんな願いでも一つだけ叶えてくれる「神龍(シェンロン)」を呼び出すことができる、ドラゴンボール。人里はなれた山奥に住む尻尾の生えた少年・孫悟空が、世界中に散らばる七つのドラゴンボールを捜して西の都から来たという少女・ブルマと出会い、共に旅に出る事から物語は始まる。
盗賊ヤムチャらも巻き込んだドラゴンボール探しの旅の末、何とか七つすべてのボールを揃えるが、世界征服を企むピラフ一味の野望を阻止する為、神龍に下らない願いを叶えてもらってしまう。その後、悟空は、旅の途中に知り合った武術の達人、亀仙人の下で、後に親友となるクリリンと共に修行し、天下一武道会へ出場。天津飯ら様々なライバル達と出会い、心身共に成長。またドラゴンボールの悪用を企む、レッドリボン軍やピッコロ大魔王との闘いを通じて、さらに強さを増していく。天界の神殿に住む神様の下での修行後は、父・ピッコロ大魔王の復讐を誓う、マジュニアをも退け、同時に天下一武道会初優勝を飾り、まさしく地球最強となる。
その後、結婚して息子・孫悟飯を儲け、しばらく平和な日々を過ごすが、マジュニアとの戦いから5年たったある日、宇宙より飛来した悟空の実の兄と名乗るラディッツにより、悟空は惑星ベジータの戦闘民族、サイヤ人であることを知らされる。更にその約1年後には、ドラゴンボールを求めて地球に侵略しに来たサイヤ人の王子、ベジータも来襲、仲間らと迎え撃ち、何とか退ける事には成功するが多くの仲間を失う。その仲間達を甦らせる為、ドラゴンボールを創った神様の故郷・ナメック星へ向かうが、かつてサイヤ人をも支配していた宇宙の帝王、フリーザとドラゴンボールをめぐり激突、大きな犠牲の上、伝説の超サイヤ人に覚醒、見事勝利する。
地球帰還後、未来から来た青年、トランクスから、かつて悟空が少年時代に壊滅させたレッドリボン軍の生き残りであるドクター・ゲロの存在、彼が造り上げた人造人間が3年後に現れ、そして絶望の未来をもたらす事を知らされる。悟空ら戦士達はそれらを未然に防ぐのではなく、直接戦い未来を変える事を選択。しかし事態は未来のトランクスが知っている歴史とは大きく違うものとなり、トランクスさえ知らなかった人造人間、さらにはドクター・ゲロのコンピューターが造り上げた究極生命体、セルが登場。セルは地球の命運を決める武道会「セルゲーム」の開幕を宣言。激闘の末、セルには勝利するも、悟空はこの戦いの際に命を落とす。
その7年後、天下一武道会の為に一日だけ悟空がこの世に帰ってくるが、この時、全宇宙の神である界王神から最強最悪の存在、魔人ブウ復活の危機を告げられ、高校生に成長した孫悟飯と新たに生まれた次男、孫悟天や仲間らと共に、全宇宙の存亡を賭けた決戦に巻き込まれていく。
背景[編集]
連載開始までの経緯[編集]
『ドラゴンボール』は連載が始まるまでに様々な紆余曲折があった。鳥山は当時連載中であった『Dr.スランプ』のアイデアが尽きかけていたため、連載を終了させたがっていた。「終了して3ヶ月後に次の連載を始めること」という編集部の条件の下、『Dr.スランプ』終了の確約を取り付けた鳥山は[1]、以前に描いた二つの読み切り作品『騎竜少年(ドラゴンボーイ)』、『トンプー大冒険』(両作品とも『鳥山明○作劇場VOL.2』に収録)が好評だったことを受け、次の連載はこの2つの作品の世界観を更に膨らませたものにしようと考えた。実際、『騎竜少年』と『トンプー大冒険』は初期の『ドラゴンボール』の雰囲気が色濃く残る作品である[2]。
プロット段階においては『西遊記』と『南総里見八犬伝』の要素も取り入れ(「ボールを集める」というアイデアは『南総里見八犬伝』に由来している[3])、初期『ドラゴンボール』の構想がまとまった[4]。また、タイトルはブルース・リーの映画『燃えよドラゴン』に由来している[5]。
当初は鳥山版『西遊記』を目指しストーリーを進めようとしていたが、担当の鳥嶋和彦の反応は冷たかった[6]。そのため、第二稿(服装が現代風)、第三稿(現行の『ドラゴンボール』にかなり近い設定)と変更が加えられ、最終的には『西遊記』の要素は主人公の名前やしっぽ、いくつかのエピソードのみにその名残を留めるのみとなった[7]。
連載終了までの経緯[編集]
連載開始前からアニメ化が内定、5週連続カラーという大々的な扱いで始まった本作であったが、初回こそは高い支持を得たものの、徐々に人気は下降し、アンケートでは最下位に近い順位になることもあった[8]。担当の鳥嶋に「主人公が地味だ。だから人気がないんだ」と指摘された鳥山は、以後「強さを追い求める主人公」というテーマを作品に持たせることになる[8]。その発想から天下一武道会が始まり、主人公孫悟空のキャラクターも確立され、人気も急激に上昇する。
鳥山自身は、マジュニアとの決着をつけたところで物語を完結させる予定だった(連載終了後のインタビューでは、「ピッコロ大魔王編が描いていて一番楽しかった」とも語っている[8])。この為、第23回天下一武道会編では残されていた伏線の回収や、悟空の成長、成長したチチとの再会と結婚、天津飯との決着等それまでの総決算的な内容となった。
しかし、当時すでにアンケートで不動の1位であった本作の終了を編集部がそう簡単に認めるわけもなく、連載は続行されることになる。そしてナメック星編が佳境に入る頃には、ドラゴンボールの人気および経済効果は、国内のみならず世界的な規模に拡大していた。それ単体で「一大産業」と呼ばれるまでになり、その人気と経済効果の大きさゆえに、鳥山や編集部の意向だけでは連載の有無をコントロールすることが不可能な状態になってしまうという、かつてない規模の漫画作品となっていた。ドラゴンボールの連載が終了すれば、ジャンプ本誌の発行部数に与える影響のみならず、発行元の集英社、メディアミックス展開で中核をなしてきたバンダイ・フジテレビ・東映動画、その他この作品に関連した各種ビジネスを行っている各企業の業績や株価に対して多大な影響を及ぼす事が懸念された。そうした判断から、とにかく連載を続けなければならない、終わらせる訳にはいかないという状況が否応なく形成されるに至った。
本作の終了については、鳥山の強い要望によるものであったとはいえ、最終的には関係各社のトップ級会議などの調整や各社の上層部による経営判断すらをも必要とし、関連企業の株価・業績への影響を最小限に抑えるべく様々な配慮を行いその上でようやく連載を完結終了させるという、日本漫画史上でもある意味で前代未聞の事態となった[9](ブウ編開始前、鳥山はブウ編が終わったら連載を終了するという約束を集英社と取り付けていたが、当時の編集長であった堀江信彦はその事実を途中まで知らされていなかった。理由は不明[10])。
こうした背景もあって、『ドラゴンボール』は約10年間にも及ぶ長期連載となった。最終回もまた新たな展開を匂わせる様な形で終わっているが、最終ページで鳥山本人が完結の経緯を説明するなど、最後の最後まで波乱含みの展開が続いた。
近年の漫画誌における展開[編集]
連載終了から暫くは、「もうドラゴンボールは描きたくない」とインタビュー等で語っていた[11]鳥山だが、2002年にアメリカ版『SHONEN JUMP』(VIZ Media)でのインタビューにて、「(週刊連載は)辛かったが、今はドラゴンボールを最後まで描き切って良かったと思っている。でなければ、ここまで長くみなさんに愛される作品にはならなかったでしょうから」と語っている。そうした心境の変化からか、近年は『ネコマジン』等の短編作品にパロディとして本作のキャラクターがよく登場するようになった。
また2006年9月には『超こち亀』(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』連載30周年記念本)に『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とのコラボレーション漫画、『こちらナメック星ドラゴン公園前派出所』が掲載。
同年12月には『ONE PIECE』と本作のコラボレーション漫画『CROSS EPOCH』(週刊少年ジャンプ2007年04・05合併号、2006年12月25日発売)を発表した。ちなみに『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎は、鳥山明と『ドラゴンボール』の熱心なファンであることを公言している。
その他[編集]
アニメ版では、進行が原作進行を追い抜かないようにすることも兼ねて、原作で語られなかったオリジナルのスピンオフストーリーが多く手がけられた。
ただし、鳥山自身は『ドラゴンボール』世界のかなり多くの詳細設定を頭の中に描いていたことを明らかにしている。しかし「説明臭くなるから描きたくなかった」とのことで、18号とクリリン、ブルマとベジータの恋愛劇なども頭の中には出来上がっているが「恥ずかしい」という理由で作品にはしなかったという[12]。鳥山が頭に描いていた構想と、鳥嶋和彦・ジャンプ編集部・アニメスタッフ等が考察し鳥山に進言したりして作った、各キャラクターの裏設定については、ドラゴンボールの登場人物を参照。
一方で、悟空の父・バーダックやパイクーハンなどアニメオリジナルの人気キャラクターも生まれ、バーダックにいたっては、逆輸入の形で原作のフリーザの回想シーンで登場を果たした。
また、アニメ版は原作が手薄なまま映像化した為、オリジナルストーリーや引き伸ばしで対処していたが、それでも追い付く様になった為、Z末期の1994年以降はプロ野球、Jリーグ、期首期末特番への差し替えを余儀なくされる。特番休止はドラゴンボールGTでも行われ、ワンピースに切り替わった後も拡大スペシャル多発の悪影響で十分に放送出来なくなり、2000年には遂に水曜夜7時台のアニメ枠を時間帯移動と言う形で廃枠となってしまった。
歴代担当編集者[編集]
- 初代担当 鳥嶋和彦(とりしま かずひこ)
- 前作『Dr.スランプ』からの担当編集者で、23回天下一武道会終了まで担当。『Dr.スランプ』のDr.マシリトのモデル。ラブコメ好きで、『ドラゴンボール』でも悟空とブルマを恋愛させようとして、ラブコメが苦手な鳥山は困惑していた[13]。本作品のシリアス格闘バトル路線への移行を提案した人物でもある。担当を外れた後もチチ、ランチ、天津飯などの作中の扱いが、自分の思惑と大きく違ってた事もあり、あまりに酷いと判断した時はアドバイスを続けた(例えば人造人間19号、20号登場時に鳥山に電話し「ジジイとデブじゃないか」とケチをつけ、仕方なく17号、18号を出したら「今度はガキか」と言い放ったなど[14])。
- 二代目担当 近藤裕(こんどう ゆう)
- ラディッツ登場から完全体セル登場まで担当。少女誌で実績を上げ、「週刊少年ジャンプ」移籍後いきなり鳥山の担当になった。冷静沈着な性格で、少女誌にいた経験から、常に女性読者を意識したアドバイスを心がけた。前述の理由で鳥山がセルを出したところ「かっこ悪いですよ。もちろん変身しますよね。」と言われ、第2形態にすると「今度の奴、馬鹿みたいじゃないですか、早く完全体にしましょう。」と言われたので「完全体セルは近藤さん好みのかっこいいキャラにした」と鳥山は述べている[14]。また鳥山が画集表紙用に気合を入れてドラゴンのウロコを一枚一枚塗った渾身のイラストを、表紙としてのインパクトに欠けるという理由で全て描き直させた[15]。ちなみに口癖は「ぜんぜん駄目」らしい[16]。
- 三代目担当 武田冬門(たけだ ふゆと)
- 完全体セル登場から最終回まで担当。上記二人に比べると穏やかな性格なのか、鳥山も比較的自由にやらせてもらっていたようで、特に文句はないようである。また、ミスターサタンに対し「このキャラ良いですね」と言った事により、当初はチョイ役で終わらせる予定だったサタンを、その後も登場させることになったと言われている[17]。
完全版[編集]
『ドラゴンボール 完全版』は集英社より2002年12月から2004年4月まで全34巻が刊行された。番外編『TRUNKS THE STORY -たった一人の戦士-』は34巻に収録されている。発行部数は2000万部を超えている。
完全版では、最終巻となる34巻で魔人ブウ編の終盤数ヶ所と最終話に鳥山本人が4ページ分加筆している。そのため、先に発売されている通常版と完全版とでは最終話のニュアンスが変わっており、鳥山が本来込めた意図が完全版ではより明確になっている(「連載終了までの経緯」で触れた、通常版最終話にあった作者による完結の経緯の説明は、完全版では削除されている)。
- 完全版34巻の追加部分
- 183頁1コマ目 魔人ブウのカット
- 184頁6コマ目 ベジータの表情とセリフ変更
- 185頁 悟空のコマ拡大、ベジータのカット追加
- 229~231頁 悟空とウーブのやり取り変更
- 232頁 作者の挨拶がベジータのカットに変更
- その他の変更点
- 原画の紛失により2色カラーの扉絵が一部CGで塗り直されている(其之五、其之八十六)。
- 其之五の扉絵のブルマのくわえタバコが削除。
- 巻末に掲載されている扉絵のアオリ文の削除(だが紛失した白黒ページのトビラ絵はジャンプ掲載時のものを使っているため線が荒くアオリ文がそのまま掲載されている)。
- 完全版25巻91頁3コマ目のセリフが「オレ」から「オラ」に修正。
- セルゲームの日付が「Mの17日」から「5の26日」に変更。
ドラゴンボール大全集[編集]
本作の連載終了を記念して出版された全7巻+補足版3巻からなる全集で、表紙は補巻を除き鳥山の描き下ろしである。内容はイラストレーションや世界観など、ファンブック的要素が強い。DBファンである著名人の寄稿文、各スタッフ座談会、鳥山明のコラム等が付いた付属冊子の神龍通信付き。現在は絶版。
1巻 COMPLETE ILLUSTRATIONS(1996年6月25日発行)
- ドラゴンボールのみのイラスト集。ジャンプでの表紙イラストも掲載されている。
- 付録・神龍通信第1号 ・歴代担当者座談会、鳥山コラム、I Love DB(ジャッキー・チェン)
2巻 STORY GUIDE(1996年8月9日発行)
- ストーリーの詳しい紹介、考察など。巻末には鳥山明のインタビューが掲載。
- 付録・神龍通信第2号 ・歴代担当者+鳥山明座談会、鳥山コラム、I Love DB(香取慎吾)
3巻 TV ANIMATION PART1(1996年9月9日発行)
- アニメオリジナルエピソード等の解説。
- 付録・神龍通信第3号 ・アニメDBメインスタッフ座談会、鳥山コラム、I Love DB(佐竹雅昭)
4巻 WORLD GUIDE(1996年10月9日発行)
- ドラゴンボールの世界観、乗り物等の解説。
- 付録・神龍通信第4号 ・DBファン座談会、鳥山コラム、I Love DB(さくらももこ)
5巻 TV ANIMATION PART2(1996年11月7日発行)
- DBアニメの全話ダイジェストや製作裏話など。
- 付録・神龍通信第5号 ・アニメDBメインスタッフ座談会、鳥山コラム、I Love DB(堀井雄二)
6巻 MOVIES & TV SPECIAL(1996年12月9日発行)
- 映画全作品及びTVスペシャルのエピソード等の解説。
- 付録・神龍通信第6号 ・アニメDBメインスタッフ座談会、鳥山コラム、I Love DB(奥本大三郎)
7巻 DRAGON BALL 大辞典(1997年2月25日発行)
- 全キャラ、技、地名、乗り物の辞典、その他考察等、圧倒的な情報量を誇る決定版。
- 付録・神龍通信第7号 ・鳥山明インタビュー&コラム、I Love DB(桂正和)
大全集別巻 DBカードダス パーフェクトファイル PART1(1997年2月18日発行)
- DBカードダスのデータ、解説等。
大全集別巻 DBカードダス パーフェクトファイル PART2(1997年4月19日発行)
- バーコードやジャンボカードダス等のデータ、解説。
大全集補巻 TV ANIMATION PART3(1997年8月18日発行)
- アニメ映画『最強への道』の解説、声優陣の座談会、その他アニメの舞台裏等。
人気[編集]
箇条書きは本文に組み入れてほしいと言っていた人がいたようです。 |
日本[編集]
- 2008年12月の時点で、日本国内公表発行部数は単行本と完全版(完全版の発行部数は2000万部を超える[19])を合わせて1億5000万部以上[20]、全世界では3億5000万部を超える[21]。
- フリーザ編の頃にジャンプの1000票アンケートで815票を獲得する[15]など、当時のジャンプで圧倒的な人気を誇っていた。
- テレビアニメはシリーズ、原作部分のアニメ化作品である『ドラゴンボール』と『ドラゴンボールZ』は11年に渡り、平均視聴率は20%超を維持し続けた[22]。
- 劇場版映画は東映まんがまつり、東映アニメフェアの中のメイン作品として17作が製作され、総動員数4900万人を記録した[23]。
- 2003年に発売された完全予約限定生産のDVD-BOXが3万セットを超える[24]。
- テレビゲームは1986年9月にスーパーカセットビジョンでゲーム化されて以降、40本以上発売されている。2003年までにドラゴンボール計27本のゲームソフトの総売上数は日本国内で1150万本を記録[25]、2004年~2006年の3年間に『ドラゴンボールZ2』『ドラゴンボールZ3』『ドラゴンボールZスパーキング!』の3タイトル合計で売上数150万本以上を記録した[26]。また、カードやアクションフィギュアなどのキャラクターグッズも数多く発売されており、カードダスが1995年に20億枚を突破するなど関連商品も大きな売り上げを記録した[27]。
- 完全版・DVD・ゲームが発売された2002年頃から、リバイバルブームが起きている[28]。そのため本作品が連載・放映されていた時期には生まれていない世代でも知名度が高く、2007年に0歳から12歳の子供を持つ保護者を対象にバンダイが行ったお子様の好きなキャラクターアンケートの男女総合では常に上位に入っており[29]、2008年現在新作として放送されていないにもかかわらず児童向けの文房具などのグッズも多数発売されている。また2005年末より、『ドラゴンボールZ』を収録した全ページオールカラーのフィルムコミックが刊行されている。
- 「漫画全巻ドットコム」を運営する株式会社TORICOによると、2007年度(2007年4月~2008年3月)、漫画全巻ドットコム内約1300タイトルから最も読まれた漫画全巻セットのランキングベスト5になった(海外含む)[30]。
- 月刊ビデオ・インサイダー・ジャパンの主催するビデオ・オブ・ザ・イヤー2006の最優秀アニメ賞を受賞。月刊DVDナビゲーター主催のDVD・オブ・ザ・イヤー2006」でも、作品はTVアニメ・OVA部門第3位を受賞した。また日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合が65,000人を対象におこなったアンケート「心に残るマイベストムービー」のTVアニメ部門で、『ドラゴンボール』が1位に輝いた[31]。
- Oricon Styleが「ヒーローの必殺技といえば何か?」を1000人の中・高校生から40代までの男女を対象にリサーチを行ったところ、かめはめ波が1位となった[32]。 同アンケートの「漫画史上最強キャラクター」、「最もなってみたいテレビアニメの主人公」でいずれも孫悟空が1位に選出された[33] [34]。またgooが行った宇宙最強だと思うアニメ・コミックキャラクターでも孫悟空が1位となった[35]。
- 週刊少年ジャンプ40周年記念号となった2008年34号で、現連載作家21人にアンケートをとったところ、好きなキャラクター・一番強いと思うキャラクター共に孫悟空が選ばれた。
- 2006年度には東映の版権事業のトップにもなった[36]。また、2008年4月、オリコンが行った「今までで最も面白かったテレビアニメ」のアンケートでは総合1位に選出された[37]。
- 2007年、漫画全巻セットの販売サイト「全巻読破.com」が、最も全巻読破された人気コミックランキングを発表しドラゴンボール(全42巻)が1位になり、2位はドラゴンボール完全版(全34巻)となった[38]。
- 2007年にはカヤックのラボ「ブッコミイレブン(BM11)」が提供するアイディア提供サービス「元気玉」[39]が登場、2006年にはサイトの戦闘力を計測する「Web Scouter」(英語版有)がインターネット無料ツールとして登場[40]するなど、変わったコンテンツとしての人気も高い。
- 2008年4月現在、有料携帯アニメサイトで、現在最もアクセスが大きいのは、東映アニメが運営する「ドラゴンボール☆ANIMO」である[41]。
- ドラゴンボールをビジネス論に例えたり[42]、野球の打法に生かすなど[43]、その社会的認知度の高さから、ドラゴンボール関連のものが一般名詞としても使われることも多々ある。
日本以外[編集]
アニメは40ヶ国以上で放映[19]、コミックスが発売された。米国だけで4000万ドル(約44億円)[44]。アメリカでは、ドラゴンボールのビデオとDVDの売上が2500万本を超え[45]、更には"dragonball" のキーワードが米LYCOSの検索ランキングで2年連続第1位を獲得[46]。 また米Yahoo!の検索ランキングでも3位になった[47]。中国や韓国などアジア各国では海賊版が多数出回り、タイでは20社もの出版社が海賊版を発行するという「タイのドラゴンボール争奪戦」というものがおこるなど[48]、版権元を悩ませている。
フランスでは1987年9月からアニメ版『ドラゴンボール』が放送されるとたちまち人気を博し、最高視聴率は87.5%に達した[49]。1988年にはアニメ雑誌『PIFジャーナル』のテレビフィルムアニメーション部門アニメグランプリ「金のトリュフ賞」受賞、1991年にはTF1局の番組『クラブドロテ』の優秀アニメーション賞第1位、1995年には『ドラゴンボールZ』が再び同賞第1位を受賞した[50]。 また在仏日本大使館が毎年行っている『フランスで最も有名な日本人はだれか』という調査では、鳥山明がトップになることもあった。 原作コミックスは2008年7月時点で1900万部以上発行[51]、フランス語版の完全版も出版されている。 ドイツでは日本には無いハードカバーの豪華版が出版されている。
アメリカ合衆国には1996年に進出したが、日本アニメの地位の低さ及び『Z』に関しては暴力的とみなされた事から当初は大手放送局ではなく、ローカル局で週一回、深夜や早朝5時台での放送を余儀なくされ、インターネット上ではカルト的人気を得ていたものの視聴者数は思うように伸びなかった。しかし1998年ケーブル局カートゥーンネットワークで週5日の放送が始まると、放送直後から爆発的人気を獲得し、局の視聴率記録を塗り替えるまでになった[52]。 2002年にはINFOGRAMES(現ATARI)社が欧米でのゲーム化権を獲得、北米開発のソフトが発売されると100万本を超えるヒットとなり、これを機に日本でのゲーム化権を持つバンダイも世界展開を視野に入れたドラゴンボールのゲームソフトを次々に企画、PS2ソフト『ドラゴンボールZ』は2003年に世界で売上200万本を突破し[25]、『ドラゴンボールZ』シリーズ3作の累計販売本数は835万本を記録した[53]。ATARIは2005年度にはドラゴンボール関連で8500万ドルの売上を記録するなど、ドラゴンボールが収益の柱となっていた[54]。日本でのリバイバルブームのきっかけともなった。 米国のポップカルチャー業界情報会社のICv2の調査によると、2008年初頭に北米で最も注目されたアニメDVDの2位になった[55]。
また、アメリカのニールセン・ビデオスキャンの分析データによると、アニメ版ドラゴンボールZ・シーズン1は、2007年のアメリカのアニメDVD売上でトップを記録。 同社の社長は「ドラゴンボールZは絶え間なく増え続けるファンベースを持つ非常に人気の作品です。根強いファンと次世代のファンのおかげで、ドラゴンボールZはアメリカで最も人気のある作品の一つとして君臨し続けます。」と感想を述べた[56] 。 アメリカでのドラゴンボールのビデオ、DVDはこれまでに合わせて2500万枚を売り上げている[57]。
北欧においてはデンマークのカールセン社が1998年からデンマークで単行本を翻訳・発行を開始した。その他北欧諸国やドイツでも続いてカールセン社から単行本が発行されている。デンマークにおいては人口が550万人ほどであるにも拘らず、150万部を超える販売部数を記録している[58]。また、人口約908万人の国、スウェーデンではDBのコミックスが4巻までの合計で120万冊売れている。これは日本の人口に換算すると1冊あたり400万冊以上の売り上げに相当する[59]。フィンランドではSangatsu Manga社から単行本が出版された。しかし4巻を出版した時点で「児童ポルノにあたる描写がある」という理由で一時期販売禁止になってしまったことがある[60][61]。後に全巻が出版されたが、一部修正が施されている[62]。アニメも放送されたが、こちらも児童ポルノを連想させるシーンが夕方の放送にふさわしくないという理由で、番組の途中で急遽放送が中断され夜中に再放送されたことがあった[63]。
ニュージーランドの首都ウェリントンのTSBバンク・アリーナで開催されている、SFとコミックの祭典「アルマゲドン・パルプ・カルチャー・エキスポ」では、「かめはめ波コンテスト」が毎年開催されている。参加者は実際にかめはめ波を出しているかのようなパフォーマンスをし、それを競う大会である。ちなみに、この「かめはめ波コンテスト」は2001年から開催されていて、すでに7年の歴史がある[64]。
テレビで放送された、「世界に進出した日本の人気アニメ ベスト100」でドラゴンボールは1位を獲得した[65]。
構成[編集]
次の一覧に記する話数は原作のものである。話数表示は本来原作では其之○○と漢数字で記されているが、ここでは第○話と記す。物語は大きく別けて三つに分かれており、更に細かく分類すると10の章に分ける事ができる。
第一部[編集]
- 少年時代編 - 第1話~第134話
- 悟空の少年時代の物語。ブルマとの出会いから始まり、天津飯との対決まで。ドラゴンボールを探す話と「天下一武道会」とが交互に展開される。さらに細かく分類すると次のようになる。
- ボール探し編1 - 第1話~第23話
- 第21回天下一武道会編 - 第24話~第54話
- ボール探し編2(レッドリボン軍編) - 第55話~第111話
- 第22回天下一武道会編 - 第112話~第134話
- ピッコロ大魔王編 - 第135話~第194話
- 悟空の仲間であるクリリンや亀仙人がピラフ一味によって復活したピッコロ大魔王に殺され、悟空が仇討ちのためにピッコロ大魔王と闘う。3年後には第23回天下一武道会で、後にライバルであり仲間となる、ピッコロ大魔王の生まれ変わり・マジュニア(ピッコロ)が登場。この頃からバトル漫画の要素がより色濃くなり、ギャグ色を排したバトルメインのストーリーになっていく。
- ピッコロ大魔王編
- 第23回天下一武道会編(マジュニア編)
第二部[編集]
- サイヤ人編(ベジータ編) - 第195話~第241話
- 悟空は、満月を見ると大猿に変身する宇宙最強の戦闘民族「サイヤ人」だったことが明らかにされ、地球の戦士達は地球侵略を目論む3人のサイヤ人と闘う事になる。悟空の長男・孫悟飯と、後に悟空の永遠のライバルとなるベジータはこのシリーズから登場する。このサイヤ人編から次のナメック星編にかけて、強さの数値化「戦闘力」が頻繁に登場する。完全なバトルメインのシリアス路線となり、またアニメではここから『ドラゴンボールZ』になる。
- ナメック星編(フリーザ編) - 第242話~第329話途中
- サイヤ人の生き残りであるベジータとナッパによって殺された仲間達を生き返らせるため、本家本元のドラゴンボールを求めてナメック星へと旅立つ。そこで悟空達は、宇宙の帝王と恐れられるフリーザとその一味、フリーザを裏切ったベジータとの間で、三つ巴のドラゴンボール争奪戦を繰り広げる。なお「超(スーパー)サイヤ人」はこのナメック星編で初登場する。シリアスなバトルストーリーもさらに磨きをかけていく。
- 人造人間編(セル編) - 第329話途中~第420話、番外編
- 未来からやってきた青年、トランクス(ブルマとベジータの息子)から、レッドリボン軍の生き残りであるドクターゲロが作り出した人造人間がもたらす、絶望の未来を告げられ、それらの人造人間や、究極生命体・セルと闘う。このシリーズで悟空だけでなく、トランクス、ベジータ、孫悟飯も超サイヤ人となる。セルとの戦いには勝利するも、悟空はその際に死亡してしまう。また、419話、420話はシリーズ唯一のアナザーストーリーとなっている。
第三部[編集]
- 魔人ブウ編 - 第421話~第519話(最終話)
- 久しぶりの天下一武道会の為、一日だけこの世に帰って来た悟空は、全宇宙の神である界王神から最強最悪の存在、魔人ブウ復活の危機を告げられ、その復活を阻止する戦いに巻き込まれる。激闘の10年後、悟空が魔人ブウの生まれ変わりである少年、ウーブと共に更なる強さを求めて修行に旅立つ所で物語は完結する。悟空の次男、孫悟天や、超サイヤ人3、フュージョン、ポタラなどの新要素も登場。人造人間編で死亡した孫悟空に変わり、孫悟飯が新たな主人公となったはずだったが、結局最後は孫悟空が主人公としての扱いを受けていた。これはガンダムSEEDディスティニーも同じだった。(あちらはシンアスカが主役だったが出番が前作の主役のキラヤマトの方が多くなり最終回のエンドクレジットでもキラが上になっていた。余談であるがラクスはビルスの奥さんである)。故に最終決戦もゴテンクス⇒孫悟飯⇒孫悟空といった活躍展開となっている。なお完全版では最終回などに一部加筆されている。
作品設定[編集]
登場人物[編集]
詳しくはドラゴンボールの登場人物を参照
主な技[編集]
詳しくはドラゴンボールの技一覧を参照
道具[編集]
詳しくはドラゴンボールの道具を参照
歴史[編集]
詳しくはドラゴンボールの世界における年表を参照
用語[編集]
気[編集]
- 体の中を流れるエネルギーの比喩であり、これを操作して飛行することや、凝縮、放出して気功波を作ることもできる。初めて気の概念が登場したのはピッコロ大魔王編で、超神水を飲んだ悟空がピッコロの気を感じ取り、カリンに驚かれている。戦闘に用いる場合、気功波として放つ以外にも、体の一部分に込めることで、攻撃力や防御力を上げたり、気を具現化させて手や体を作ったりと、用法は様々である。気の弱っている者に別の者が気を送り、体力を回復させることも可能。
- 訓練すれば相手の気の強さや位置を感じることが可能で、数億キロ離れた相手の場所さえ分かってしまう。また、気の強さをコントロールすることで気配を隠したり、強さをカムフラージュすることができる。訓練次第では気を完全に消すことができ、その場合肉眼で探すしかなくなる。気は強弱以外にも個人の特色が出るようで、その人物を知るものであれば気の探索により個人の特定が可能である。フリーザや魔人ブウに対しては「邪悪な気」、「不気味な気」といった表現もみられた。
- 敵として登場したキャラクターの大部分は気を探索することができないが、中期であればナメック星編でのベジータ、後期であれば魔人ブウ等、パワーアップ時に可能になるパターンも多く、戦闘に関する学習能力の高さを表現したり、知性の高まりの表現としてしばしば用いられた。
- 気の容量はそのまま実力と結びついているが、気を高めることで膨れ上がった筋肉によりスピードが殺され、総合的に見ればマイナス効果の方が大きくなったとする表現もあり、力量を測る指針にはなるが、絶対的なものでは無い。
気功波[編集]
- 体内の気を体外にエネルギー化して発射する技。孫悟空をはじめ、多くの戦士達が使用する。作中では「エネルギー波」および「エネルギー弾」などとも呼ばれている。気の使用量により、大きさや威力が異なる。かめはめ波やどどん波のような光線型と、元気玉や繰気弾・クラッシャーボールのような光球型の2種類のタイプが存在し、光線型も先の球が大きければ爆発系、小さければ貫通系と分かれる。光球型は主に爆発型だが稀に貫通型のものもある。主に手の平から放つが他にも指先、口、目などキャラ(種族)によって様々な箇所から放出可能であり、ごく稀な例として足の裏から発射するケースも見られる。他にも変化させて円盤状にしたり、操作したりできるものもある。人造人間編以降は、一般人にはトリックだと思われている。
- ドラゴンボール大全集4巻によると以下のように区別されている。
- 基本型
- ごくシンプルな手の平から放つエネルギー波、エネルギー弾で作中最も数が多い。エネルギー波の例)かめはめ波、爆力魔波、ギャリック砲、ダブルサンデー、デラックスボンバー、魔閃光など。エネルギー弾の例)クラッシャーボール、ビッグバンアタック、デスボール、電撃地獄玉など
- 連続型
- その名の通り気功波を連続発射する。一発一発は大抵普通のエネルギー波やエネルギー弾でありそうでない場合は融合型に分類される(後述)。例)連続かめはめ波、連続死ね死ねミサイル、連続超ギャリック砲など。
- 集中型
- 手の平以外の体の一部分(指、目、口など)からためた気を放つ技。特徴として一点集中されている技が多く貫通力が高い。気の束が太い場合は破壊力に優れる。例)どどん波、魔貫光殺砲、イレイザーガン、ワハハノ波、アイビームなど。
- 誘導型
- 相手に向けて自動的に追跡する、もしくは使い手の意思で自在に動かせる気功波。スーパーゴーストカミカゼアタックは気の塊(?)そのものが意思をもって動くかなり特殊な例である。例)操気弾、スーパーゴーストカミカゼアタック、追跡エネルギー弾など。
- 気合い型
- 通常の気功波と違いその軌跡が目に見えないもの。発動させる箇所は主に手の平、眼光、体全体からは自らの体を中心に360°方向に範囲が及ぶ。例)気合い砲、気合い眼、衝撃波、衝撃斬、気功砲、超爆裂魔波、ウルトラファイテングボンバー、ベジータファイナルブラストボムなど。
- 集積型
- 自らの気だけではなく他者からもしくは植物、動物といった微生物からも気を集めた特殊な形態。集めた気の分だけ威力も上がるが気を練る時間が長いのが難点。このタイプの技は作中最も少なく次の二つしかない。例)元気玉、リベンジデスボール。番外)超一星龍の「マイナスエネルギーパワーボール」はマイナスエネルギーを集めそれを巨大なエネルギー球にした技、気功波の類ではないが技の原理は同じである。
- 変化型
- 気功波に使い手が独自のアレンジを加えて特徴的な形や効果(切り裂く、突き刺すなど)を持つ。例)気円斬、ブレーンクラッシュハンマー、サウザーブレード、スピリッツソード、ギャラクティカドーナツ、龍拳など。
- 融合型
- 上に挙げた基本型以外の系統に二つ以上該当する技の事。
- 変化型+誘導型の例)誘導気円斬
- 気合い型+連続型の例)新気功砲
- 変化型+連続型の例)連続気円斬、連続スーパードーナツなど
- 集中型+連続型の例)フラッシュボンバー、クレイジーフィンガービーム、スーパーワハハノ波など
- 集中型+変化型の例)デスウェーブ
- 誘導型+連続型の例)スーパーバルーンボンバー、人類絶滅攻撃など
- 変化型+誘導型+連続型の例)拡散エネルギー波
戦闘力[編集]
- モノクル型の装置「スカウター」によって気の強さを数値化したもの。強さを表す一つの指標で、サイヤ人編から取り入れられた概念。直接気を感じる技術よりは具体的に力量を著わしているが、ごく一部の「気のコントロール」が出来る戦士達は、戦闘時に気を爆発的に高めることで戦闘力を上げたり、気を消す事で戦闘力をゼロにまで下げることができるため、その数値は強さの指標として絶対ではない。
- スカウターは気を感じることのできなかったフリーザ一味をはじめ、サイヤ人などが使用していた。劇中で、初めて計測した農夫の戦闘力は5、宇宙最強の存在であるフリーザの変身前の戦闘力は53万である。これは敵味方とも数千から数万前後であった当時としては、フリーザが如何に強いかを読者に示すこととなった。なお、フリーザの変身後はスカウターによって戦闘力を計ることができず、作中に戦闘力の数値は出てきてはいない。連載終了後に発行された『ドラゴンボール大全集』によると、フリーザの最終形態の戦闘力は1億2,000万、超サイヤ人となった悟空の戦闘力は1億5,000万にまで達している。
- 以降の戦闘力は、物語中では特別な単位は語られていないが、ブウ編において魔導士バビディは、エネルギーの量を「キリ」という単位を用いて測定しており、それによると、超サイヤ人1の悟空は「3,000キリ」であった。ただし、この単位は物語上ではほとんど使われていない。
- GTではサイヤ人限定で「サイヤパワー」という表現もなされているが、気や戦闘力と同義語である。
- 当時発売されたカードダスやRPGゲームでは「BP(Battle Power)」と表記された。カードダスでは人造人間編より廃止され、「DP(Destroit Power=破壊力)」に変更された。
魔族[編集]
- ピッコロ大魔王やスラッグのように悪の気を持つナメック星人の種族。この種族に殺された者の魂は、成仏できずに永久に空中を彷徨うことになる。また、魔族の攻撃は筋斗雲を消滅させる働きも持つ。自身の産み出す卵によって増えるようで、産んだ物と同じ姿とは限らないようである。また、若返ったピッコロ大魔王によって作られた魔族は生まれてすぐでも高い戦闘力を誇った。
- アニメにおいてはガーリックJrのように、魔凶星出身の邪悪な種族も魔族と呼ばれている。
精神と時の部屋[編集]
- 神の神殿最下層にある修行のための部屋。老界王神は時の異次元空間と呼ぶ。出入り口兼用の建物以外には何も無い、地球と同じ広さの真っ白な空間が延々と広がっている。建物には、シャワーカーテン付きシャワールーム完備の風呂、トイレ、ベッド、食料庫がある。食べ物は、質素な粉と水があるのみ。空気は外の約4分の1、重力は地球の10倍、気温は50度からマイナス40度へと急激に変化する過酷な環境。悟空が子供の頃、初めて入った際には、気が狂いそうで1ヶ月もいられなかったという。生涯で48時間しか使用できず、それを超えた場合は部屋の出口が消えて出られなくなる。ただし、出口が無くなってしまっても、とてつもない気の力で次元に穴を開け、脱出することも可能。ここでは時間の流れが異なるため、ここでの1年は地球時間の1日と同じである。部屋の扉を閉めてしまえば完全に下界の情報はシャットダウンされるが、ピッコロのテレパシーによる心に話しかける会話は可能。部屋の定員は2人までとされている[66]。
アニメ[編集]
すべて、製作は東映動画(現・東映アニメーション)、放映テレビ局はフジテレビ系列、放映時刻は毎週水曜日19:00~19:30(日本時間)であった。
基本的には原作漫画をそのまま踏襲しているが、一部オリジナル設定もあり、その最たるものとしてはドラゴンボールはもともとは一つの球で、神殿に飾られていたが人間たちが欲深くなったためにそれを神様が七つの球に分割し、各地に散らばらせたということがアニメでは亀仙人の口から語られていた。
『ドラゴンボール(無印、元祖とも呼ばれる)』、『ドラゴンボールZ』、『ドラゴンボールGT』の3作が製作されて、TVシリーズ全508話+スペシャル3話+劇場版17作という長期シリーズになった。
いずれも次回予告は、悟空を演じた野沢雅子による「オッス、オラ悟空!」の台詞で始まるのが基本。初期には、たまに崩しとして他のキャラクターが類似したセリフを言うこともあったが、後半になると悟空が登場しない回でさえ、このセリフが登場するまでに浸透した。ちなみに予告の最後は『無印』は悟空の「絶対見てくれよな」、『Z』は悟飯のコメントでしめていた。
ナレータースーパーの11話までは一貫して八奈見乗児が務めた。スーパーの12話からはエスカルゴンが代理で担当した
- ドラゴンボール
- 詳細は ドラゴンボール (アニメ) を参照
- 1986年2月26日~1989年4月19日。全153話。原作のうち、連載開始から第23回天下一武道会までのアニメ化に当たる。シリーズ初期は秘宝「ドラゴンボール」を集める冒険活劇だったが、徐々に格闘バトル路線へとシフトしていく。
- ドラゴンボールZ
- 詳細は ドラゴンボールZ を参照
- 1989年4月26日~1996年1月31日。全291話 + スペシャル2話。サイヤ人編から原作ラストまでがここに当てはまる。シリーズの中ではもっとも高い人気を博し、人気の面で絶頂を迎えたといえる作品である。タイトルの「Z」には鳥山の「これで最後にしたい」という思いが込められている[67]。
- ドラゴンボールGT
- 詳細は ドラゴンボールGT を参照
- 1996年2月7日~1997年11月19日まで、『ドラゴンボールZ』の続編としてフジテレビ系で放送された。原作漫画および『ドラゴンボールZ』共通の最終話から5年後の世界が舞台のオリジナル作品。前半は初期『ドラゴンボール』のような冒険主体のストーリー構成となっていたが、後半に進むにつれて次第にバトルの色合いが濃くなってきた。本作で作品世界そのものを完結させる最終回を迎える。
- ドラゴンボール改
- 詳細は ドラゴンボール改 を参照
- 2009年4月5日から、2015年6月28日まで『ドラゴンボールZ』のデジタルリマスター版としてフジテレビ系で放送。ストーリーを原作漫画に近づける形で再構成している。
- 特別編
- その他
- 約10分の防災ビデオ作品。
- ドラゴンボールZ あつまれ!悟空ワールド
- てれびっこ用ソフトウェアとしてVHS形式でリリースされた。
- ファミリーコンピュータで発売された同名作品の攻略ビデオ。
- 『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』「アニメ実写版劇場」
- アニメと実写の合成による、悟空と山田邦子の共演。第38回放送(1990年7月18日)。
- 『FNS大感謝祭'93』 オリジナルアニメ
- 孫一家が一年の放送をダイジェストで振り返る年末スペシャル。1993年12月31日放送。
- '94新年アニメスペシャル(正式タイトル不明)
- 毎年正月の朝に放送していた劇場版だが、この年は劇場版の導入部分に悟空とちびまる子ちゃんが映画を紹介するオリジナルアニメが挿入された。
- お台場冒険王2003「アトム・悟空・ルフィの球体パニックアドベンチャー!」
- お台場冒険王2004「両さん・悟空・ルフィの球体パニックアドベンチャーリターンズ」
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、『ドラゴンボールZ』、『ONE PIECE』のアニメ3作品と実写の合成によるオリジナル作品。2004年。フジテレビ球体展望室で上映。
- 『IQサプリ』「IQミラーまちがい7」
- 鏡像による間違い探し「IQミラーまちがい7」用オリジナルアニメ。2006年3月25日放送。
ネット局[編集]
全シリーズ(ドラゴンボール改を除く)を通して。※印は時差ネット ⇒印はネットチェンジ
DVD-BOX[編集]
全三部作となるアニメと劇場版すべてが、DRAGON BOXの名でDVD化された。Z編はVol.1とVol.2に分けられ発売された。
玩具[編集]
キン肉マン消しゴム(略称キン消し)時代の無色タイプのガチャポンフィギュア、ゲーム、カード関連は数え切れぬというほどでているがアマダ(天田印刷工業の愛称。現エンスカイ)、バンダイ、バンプレスト、エポック社等高クオリティのフィギュアは珍しい。
97年あたりになり、無色でないフルカラーのガシャポンHGシリーズが発売されたが、そこでしばらく関連商品は停止された。海外ではちょうど放送を始め玩具が充実し一時期スポーンブームと並行して輸入品のフィギュアが、フィギュアショップに並び日本でも売れていた。どれも日本ではとてもこのサイズのフィギュアで発売されないであろうキャラも発売された(亀仙人等)。
コミックスの完全版と平行してテレビゲームがいくつも次々と出され再ブームとなり、コスパ等で大人サイズのTシャツ等衣服も各種発売されるほどで、亀仙流等の胴衣関連はとくに人気商品。特に変わった物では、ウーロンの「ギャルのパンティーをおくれ」と願う(作中における、神龍への最初の願い)シーンまで販売されている。掲示板などでも多数紹介。DVD発売では海洋堂制作によるフィギュアも、BOX封入商品、単発版DVD連続購入応募期間限定特典等として販売された。
映画[編集]
- ドラゴンボール 神龍の伝説(1986年12月20日)
- ドラゴンボール 魔神城のねむり姫(1987年7月18日)
- ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険(1988年7月9日)
- ドラゴンボールZ(1989年7月15日)
- ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ(1990年3月10日)
- ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦(1990年7月7日)
- ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空(1991年3月9日)
- ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強(1991年7月20日)
- ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち(1992年3月7日)
- ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人(1992年7月11日)
- ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦(1993年3月6日)
- ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴(1993年7月10日)
- ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない(1994年3月12日)
- ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ(1994年7月9日)
- ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ(1995年3月4日)
- ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる(1995年7月15日)
- ドラゴンボール 最強への道(1996年3月2日)
- 上記の作品は、東映まんがまつり、東映アニメフェアの中の一作品として上映。
ゲーム[編集]
- 家庭用ゲーム機
- ドラゴンボール ドラゴン大秘境(スーパーカセットビジョン、1986年9月27日、エポック社)
- ドラゴンボール 神龍の謎(ファミリーコンピュータ、1986年11月27日、バンダイ)
- ドラゴンボール 大魔王復活(ファミリーコンピュータ、1988年8月12日、バンダイ)
- ドラゴンボール3 悟空伝(ファミリーコンピュータ、1989年10月27日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人(ファミリーコンピュータ、1990年10月27日、バンダイ)
- ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!(ファミリーコンピュータ、1991年8月10日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説(スーパーファミコン、1992年1月25日、バンダイ)
- ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間(ファミリーコンピュータ、1992年8月7日、バンダイ)
- データック専用ミニカセット ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会(ファミリーコンピュータ、1992年12月29日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 超武闘伝(スーパーファミコン、1993年3月20日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画(ファミリーコンピュータ、1993年8月6日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 超武闘伝2(スーパーファミコン、1993年12月17日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 武勇烈伝(メガドライブ、1994年4月1日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 真サイヤ人絶滅計画 -地球編-(プレイディア、1994年9月23日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 超武闘伝3(スーパーファミコン、1994年9月29日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説(PCエンジン、1994年11月11日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 真サイヤ人絶滅計画 -宇宙編-(プレイディア、1994年12月16日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 超悟空伝 -突激編-(スーパーファミコン、1995年3月24日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22(プレイステーション、1995年7月28日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-(スーパーファミコン、1995年9月22日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 真武闘伝(セガサターン、1995年11月17日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ HYPER DIMENSION(スーパーファミコン、1996年3月29日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 偉大なるドラゴンボール伝説(プレイステーション・セガサターン、1996年5月31日、バンダイ)
- ドラゴンボール FINAL BOUT(プレイステーション、1997年8月21日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ(プレイステーション2/ゲームキューブ、2003年2月13日/2003年11月28日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ2(プレイステーション2、2004年2月7日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ3(プレイステーション2、2005年2月10日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ Sparking!(プレイステーション2、2005年10月6日、バンダイ)
- 超ドラゴンボールZ(プレイステーション2、2006年6月29日、バンダイナムコゲームス)
- ドラゴンボールZ Sparking! NEO(プレイステーション2 / Wii、2006年10月5日 / 2007年1月1日、バンダイナムコゲームス)
- ドラゴンボールZ Sparking! METEOR(プレイステーション2 / Wii、2007年10月4日、バンダイナムコゲームス)
- ドラゴンボールZ バーストリミット(プレイステーション3 / Xbox 360、2008年6月5日、バンダイナムコゲームス)
- ドラゴンボールZ インフィニットワールド(プレイステーション2、2008年12月4日、バンダイナムコゲームス)
- 体感ゲーム
- 携帯ゲーム機
- ドラゴンボールZ 悟空飛翔伝(ゲームボーイ、1994年11月25日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 悟空激闘伝(ゲームボーイ、1995年8月25日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち(ゲームボーイカラー、2002年8月9日、バンダイ)
- ドラゴンボール(ワンダースワンカラー、2003年11月20日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 舞空闘劇(ゲームボーイアドバンス、2004年3月26日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ THE LEGACY OF GOKU II INTERNATIONAL(ゲームボーイアドバンス、2004年7月23日、バンダイ)
- ドラゴンボール アドバンスアドベンチャー(ゲームボーイアドバンス、2004年11月18日、バンプレスト)
- ドラゴンボールZ 舞空烈戦(ニンテンドーDS、2005年12月1日、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 真武道会(PSP、2006年4月20日、バンダイナムコゲームス)
- ドラゴンレーダーモバイル(液晶ゲーム、2007年1月下旬、バンダイ)
- ドラゴンボールZ 遥かなる悟空伝説(ニンテンドーDS、2007年3月21日、バンダイナムコゲームス)
- ドラゴンボールZ 真武道会2(PSP、2007年6月7日、バンダイナムコゲームス)
- ドラゴンボールDS(ニンテンドーDS、2008年9月18日、バンダイナムコゲームス)
- DRAGONBALL EVOLUTION(PSP、2009年3月19日、バンダイナムコゲームス)
- ドラゴンボール改 サイヤ人来襲(ニンテンドーDS、2009年4月29日予定、バンダイナムコゲームス)
- アーケードゲーム
- ドラゴンボールZ(アーケード、1993年、バンプレスト)
- ドラゴンボールZ2 Super Battle(アーケード、1994年、バンプレスト)
- ドラゴンボールZ V.R.V.S(アーケード、1994年、セガ)
- 超ドラゴンボールZ(アーケード、2005年12月22日、バンプレスト)
- データカードダス ドラゴンボールZ(アーケード、バンダイ)
- データカードダス ドラゴンボールZ2(アーケード、2006年4月下旬~5月上旬稼動開始、バンダイ)
- データカードダス ドラゴンボールZ 爆烈IMPACT(アーケード、2007年3月稼動開始、バンダイ)
- データカードダス ドラゴンボールZ W爆烈IMPACT(アーケード、2008年5月14日稼動開始、バンダイ)
- PCゲーム
NTLが企画・開発、原作の完結から約200年後の世界を舞台としたMMORPG。鳥山明が全面監修。
韓国では2007年夏ごろバンダイコリアによりβ版サービスが開始予定。2008年日本・韓国にて本サービス開始予定。
実写版[編集]
- ハリウッド版
- アジア版
- アジア圏内では、韓国や台湾にて無許可の作品が数本制作されている。発炎筒を乗せた台を紐で釣り、その上に人が乗って筋斗雲とするほか、かめはめ波を塗料で染めた水を放出して描くといったもので、多くは安い制作費で作られている。違法作品であり、日本で視聴できる機会はまず無い。
脚注[編集]
- ↑ 『Dragonball LANDMARK 少年編~フリーザ編』152ページ。
- ↑ 『Dragonball LANDMARK 少年編〜フリーザ編』153ページ。
- ↑ 『アメリカ版『SHONEN JUMP』創刊号 鳥山明インタビューより
- ↑ 鳥山明○作劇VOL.2 鳥山明コラムより
- ↑ 「テレビアニメ完全ガイド 『DRAGON BALL Z』 孫悟空伝説」 100ページ
- ↑ 週刊少年ジャンプ特別編集『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』136ページ
- ↑ 『Dragonball LANDMARK 少年編~フリーザ編』152、154ページ
- ↑ 8.0 8.1 8.2 「DRAGON BALL大全集―鳥山明ワールド(2) 1995 鳥山明インタビューより
- ↑ 「親の顔がみてみたい 夏休み企画3週まるまる ドラゴンボールスペシャル」『週刊ファミ通』、エンターブレイン刊、2006年。
- ↑ STUDIO VOICE 2008年2月号
- ↑ 週刊プレイボーイ 1995年06月06日号 鳥山明インタビューより
- ↑ 集英社『鳥山明ザ・ワールド アニメスペシャル』、同『ドラゴンボール大全集』
- ↑ 『Dr.スランプ』17巻おまけページ、鳥山明、集英社<ジャンプコミックス>、1984年。
- ↑ 14.0 14.1 「神龍通信 第二号 歴代担当者+鳥山明座談会」『ドラゴンボール大全集』別冊付録、集英社、1995年。
- ↑ 15.0 15.1 15.2 「神龍通信 第一号 歴代担当者座談会」『ドラゴンボール大全集』別冊付録、集英社、1995年。
- ↑ (『犬マユゲでいこう』より)
- ↑ 『鳥山明○作劇場「改」』其乃壱188ページ
- ↑ 『ドラゴンボール フォーエバー 人造人間編〜魔人ブウ編』149ページ
- ↑ 19.0 19.1 ドラゴンボールZ DVD 単巻初登場!!
- ↑ 映画「DRAGONBALL EVOLUTION」オフィシャルサイト INTRODUCTION
- ↑ サンケイスポーツ 2008年12月10日
- ↑ 「テレビアニメ完全ガイド 『ドラゴンボールZ』 孫悟空伝説」 198ページ
- ↑ 世紀のメガヒット・アニメ「ドラゴンボール」三部作最終章が、ついに単巻で登場!DVDdeliver 2007年12月3日。
- ↑ NTT-XSTORE。
- ↑ 25.0 25.1 CESAゲーム白書 2003年
- ↑ PlayStation Awards 2004 2004年7月12日(月)ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン.
PlayStation Awards 2005 2005年7月21日(木)ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン.
Playstation Award 2006 2006年7月25日(火)ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン. - ↑ バンダイ・バンプレスト プレスリリース 2004年12月8日。
- ↑ 『ドラゴンボール フォーエバー 人造人間編〜魔人ブウ編』154ページ
- ↑ バンダイこどもアンケートNo.142、バンダイ、2007年。
- ↑ ValuePress プレスリリース2008年4月14日12時
- ↑ 65,000人が選ぶ「マイベストムービー」発表-グランプリは「24」
- ↑ ヒーローの必殺技。使えるとしたら誰に?、オリコン、2007年4月8日
- ↑ 1000人が選んだ!漫画史上“最強”キャラクターランキング!、オリコン、2007年6月22日。
- ↑ [1]、オリコン、2008年4月14日。
- ↑ 宇宙最強だと思うアニメ・コミックキャラクターランキング
- ↑ 東映アニメーション・国内版権事業
- ↑ ドラゴンボール、ガンダムを制して1位
- ↑ 2007年、最も全巻読破されたコミックランキング1位は「ドラゴンボール」
- ↑ アイデアが浮かばないとき、お金を払って“元気玉”を集める方法 ITmedia 2007年11月09日 20時30分
- ↑ サイトの“戦闘力”を計測する「Web Scouter」 ITmedia 2006年12月18日 20時54分
- ↑ アメリカとは異なる「アニメ先進国」 アニメ!アニメ! 2008年4月16日
- ↑ 新社会人ウェブ担当者のための心得2~これからのウェブ担当者像 報連相(実践編)~
- ↑ 東日本国際大・宮下“かめはめ波投法”で4季連続V狙う SANSPO.COM 4月17日
- ↑ 引用エラー: 無効な
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タグです。 「C
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ http://www.animenewsnetwork.com/press-release/2007-05-17/dragon-ball-z-season-one-the-number-one-anime-seller-year-to-date
- ↑ アニメ人気も、株価急落にブリットニーたじたじ!?、マイコミジャーナル、2002年8月5日。
- ↑ Britney loses out to PlayStation、BBC、2002年12月30日。
- ↑ 東大オタク学講座1997年9月26日版。
- ↑ 「足りません、映像ソフト 確保へ業界は“国際戦略”」『朝日新聞』1989年12月2日付夕刊、17面。
- ↑ 『東映アニメーション50年史』東映アニメーション、2006年。
- ↑ 読売新聞2008年7月30日付朝刊『フランスMANGA熱・中』少年ジャンプ全仏席巻より
- ↑ Mark Lasswell, "Year of the Dragon," TV Guide
Sally Beatty, "Kids Are Glued to a Violent Japanese Cartoon Show," The Wall Street Journal, 1999. - ↑ バンダイプレスリリース、2005年4月18日
- ↑ アタリ、「ドラゴンボール」のライセンス問題で350万ドルを支払い INSIDE NEWS ARTICLE 2007年12月11日11時55分
- ↑ 2008年初頭 北米アニメDVD 1位に「エクスマキナ」 アニメ!アニメ! 2008年4月29日。
- ↑ [2] "Dragon Ball Z Season One the Number One Anime Seller" ANIME NEWS NETWORK, May 17th 2007.
- ↑ [3]"Dragon Ball Z Season One the Number One Anime Seller" ANIME NEWS NETWORK, May 17th 2007.
- ↑ 在デンマーク日本大使館「デンマークにおける日本マンガ市場」
- ↑ [4] ふたつのM-マンガと村上春樹1〉北欧に響く「かめはめ波」
- ↑ 北信州ネット『トキコのフィンランドEメール日記Vol.16』
- ↑ MTV3.fi 2003年5月21日
- ↑ フィンランド語版ウィキペディア
- ↑ 『北欧スタイル』2006年9号107ページ
- ↑ [5] "DragonballZ Kamehameha Contest" ArmageddonExpo homepage.
[6] "Armageddon 2008 Preview" NZGamer.com 2008年4月14日. - ↑ 決定!これが日本のベスト 世界に進出した日本の人気アニメ ベスト100
- ↑ 魔人ブウが入った際には4人が入室している(理由は不明)
- ↑ 「テレビアニメ完全ガイド 『ドラゴンボールZ』 孫悟空伝説」 92ページ
- ↑ http://www.jumpland.com/animetour/db/index_ja.html アニメツアー08版公式サイト。2008年11月24日~2009年1月31日まで無料配信されていた。