ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦
『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』(-ゼット もえつきろ!!ねっせん・れっせん・ちょうげきせん)は、1993年3月6日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第11弾である。監督は山内重保。
春休みの東映アニメフェア「鳥山明・ザ・ワールドII」として上映された。同時上映作は『Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村はハレのち晴れ』。
解説[編集]
邦画興行収入(23.3億円) 1993年邦画配給収入(13.7億円)
ドラゴンボールの映画では初めてとなる長編作品(70分)として作られており、タイトルは当時人気だったフォーミュラ1をイメージして付けられている。また、この作品からキャラクターデザインと作画監督が、前田実から山室直儀に交代されている。
この作品では悟飯が映画で初めて超サイヤ人になっており、またトランクスが長髪で登場することなどから、『ドラゴンボール大全集』第6巻ではセルゲームまでの明かされた歴史のうち、空白となっている3日間のうちの出来事のひとつであるとされている。セルゲーム前という状況下で花見をしている、セルゲーム開催まで超サイヤ人化を継続する修行をしていた悟空と悟飯が超サイヤ人化を解いているなど、やや不自然な点もあるものの、『とびっきりの最強対最強』同様、原作に挿入してもかなり自然な流れとなっている。
敵キャラクターのブロリーは、今作を含め『危険なふたり!超戦士はねむれない』『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』の計3作にいずれもメインで登場する人気キャラクターとなった。
またブロリーの驚異的な戦闘力を目の当たりにして、戦意を失い物語の後半まで怯え続けるベジータ、「少しは手加減しろ!」と辟易する悟空など、珍しい描写も盛り込まれた。
あらすじ[編集]
悟飯の予備校受験のため、悟空は慣れないスーツを着せられチチから厳しく「教育パパ像」を吹き込まれていた。
悟空がそんな目にあっているとは知らず悟飯達はお花見を楽しんでいた。「翼をください」を熱唱するクリリンのあまりの下手さにベジータが苛立っていた直後、お花見会場に宇宙船が降り立ち、中から一人のサイヤ人が現れた。彼はパラガスと名乗り、ベジータを新惑星ベジータの王として迎えに来たと言う。最初は興味が無かったベジータだったが、パラガスの「伝説の超サイヤ人を倒し、サイヤ人のかつての栄華を取り戻す」という口車に乗せられ彼とともに宇宙へ飛び立ってしまう。酔った勢いで宇宙船に乗り込もうとする亀仙人やそれを止めようとする悟飯、クリリン、ウーロン、ベジータを連れ戻そうとするトランクスも連れて。
同じころ、面接会場にいた悟空は界王から「大変な事が起きた」と呼び出された。界王によると伝説の超サイヤ人が南の銀河を破壊し、次は北の銀河が狙われているので、その討伐を頼まれたのだった。
敵キャラクター[編集]
- ブロリー
- 詳細はブロリーを参照。
- パラガス
- ブロリーの父親。かつて息子の異常な戦闘力からベジータ王によって息子共々撃ち捨てられる。しかし、フリーザが惑星ベジータを攻撃した際に息子のブロリーの潜在能力が覚醒し、九死に一生を得る。その後、制御のきかないブロリーによって左目を潰されるも、何とか制御装置の開発に成功し、ブロリーの力を使い全宇宙を支配することを企む。どう調べたのかは不明だが、未来から来たトランクスを初見で「ベジータの息子」と認識していた。
- ブロリーを緊箍冠のような機械によって制御していたが、新惑星ベジータから脱出しようとした際に暴走したブロリーの手によって脱出用ポットごと押しつぶされ殺される。ブロリーもろともベジータ王に殺されそうになった際に息子の命を助けるよう懇願したり、消滅寸前の新惑星ベジータにブロリーを置き去りにしようとする際も「可哀想だが」と口にするなど、サイヤ人らしからぬ父親らしさを見せている。
- ベジータ王・ベジータ・トランクス(未来世界)の王家三代と面識を持つ数少ないサイヤ人の一人である。
- 名の由来はアスパラガス。
声の出演[編集]
- 孫悟空・孫悟飯:野沢雅子
- ピッコロ:古川登志夫
- クリリン:田中真弓
- トランクス:草尾毅
- ベジータ:堀川亮
- ブルマ:鶴ひろみ
- 亀仙人:宮内幸平
- チチ:渡辺菜生子
- ウーロン:龍田直樹
- ブルマのママ、シャモ、ブロリー(赤子時):江森浩子
- モア:川津泰彦
- 試験官:林延年
- ベジータ王:佐藤正治
- ブロリー:島田敏
- パラガス:家弓家正
- ナレーター・界王・ブリーフ博士:八奈見乗児
スタッフ[編集]
- 製作総指揮:今田智憲、安齊富夫
- 原作:鳥山明
- 企画:森下孝三、清水賢治、金田耕司、週刊少年ジャンプ
- 製作担当:山口彰彦
- 脚本:小山高生
- 音楽:菊池俊輔
- 撮影監督:相磯嘉雄
- 編集:福光伸一
- 録音:二宮健治
- 美術監督:行信三
- 作画監督:山室直儀
- 監督:山内重保
- 作画監督補佐:中鶴勝祥 他
- 原画:稲上晃、細田守 他
- 宣伝協力:フジテレビ
主題歌[編集]
その他[編集]
アメリカにおいてFUNIMATIONからDB初のBlu-ray Disc作品として、本作と『危険なふたり!超戦士はねむれない』が同時収録されたBlu-rayが販売された(現在は、多数のDBのBlu-ray作品が販売されている)。フィルムはオリジナルのままでハイデフ用にリマスターされ画像が向上されている。オリジナルの日本語音声も収録されている。
脚注[編集]
関連項目[編集]
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