長崎県立佐世保北中学校・高等学校
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(佐世保北中学から転送)
長崎県立佐世保北中学校・高等学校は、長崎県佐世保市八幡に所在する県立中学校・高等学校。併設型中高一貫校。過去、総合選抜入試を行っていた佐世保三校のうちの一つである。略称は「佐世保北」、高等学校は「北高」(きたこう)、中学校は「北中」(きたちゅう)。
偏差値は60。長崎県偏差値ランキング7位 / 41校。
目次
高等学校の設置学科[編集]
- 普通科 (2011年(平成23年)現在各学年6クラス)
概要[編集]
- 校訓
「 自律 ・ 積極 ・ 友愛 」
- スローガン
「輝け 北辰のごとく」 - 北辰とは北極星のこと。
- 教育目標
「挑戦の継続」
- 校章
「北」の文字を3つ組み合わせ、雪の結晶に模したものとなっている。高校はこの背景の上に「高」(旧字体)の文字を、中学校は「中」の文字を置いている。
- 校歌
作詞は校歌選定委員会、作曲は平井康三郎によるもの。歌詞は3番まであり、1番に北高校、3番に北高と出てくるので、中学校の場合はそれぞれ「北中学」、「北中」に置き換えられて歌われている。
- 同窓会
「北星会」と称している。
沿革[編集]
前身[編集]
- 旧制中学校(男子校)
- 長崎県立佐世保中学校
- 1908年(明治41年) 8月1日 - 「長崎県立佐世保中学校」が佐世保市保立町10-1(現・佐世保市立清水小学校)[1]に設置。
- 1909年(明治42年)4月17日 - 開校。(長崎県立佐世保中学校 創立記念日)
- 1923年(大正12年)4月 - 佐世保市立夜間中学校を併設。
- 1941年(昭和16年)8月 - 佐世保市日宇町2526番地(現在の佐世保南高校の所在地)へ移転。
- 1947年(昭和22年)4月 - 学制改革で、新制高等学校の発足を1年後に控え、暫定措置として併設中学校を設置し、旧制中学校の2・3年生を収容。1年生の募集を停止。
- 1948年(昭和23年)4月 - 学制改革により、「長崎県立佐世保第一高等学校」(男子校)となる。
- 長崎県立佐世保第二中学校
- 1941年(昭和16年)4月 - 「長崎県立佐世保第二中学校」が開校。
- 1947年(昭和22年)4月 - 学制改革で、新制高等学校の発足を1年後に控え、暫定措置として併設中学校を設置し、旧制中学校の2・3年生を収容。1年生の募集を停止。
- 1948年(昭和23年)4月 - 学制改革により、「長崎県立佐世保第二高等学校」(男子校)となる。
- 佐世保市立東和中学校
- 1940年(昭和15年)4月 - 「東和中学校」(私立)が永安恕によって中里(現・佐世保市立中里中学校)に創立。
- 1947年(昭和22年)4月
- 佐世保市へ移管され、「佐世保市立東和中学校」となる。
- 学制改革で、新制高等学校の発足を1年後に控え、暫定措置として併設中学校を設置し、旧制中学校の2・3年生を収容。1年生の募集を停止。
- 1948年(昭和23年)4月 - 学制改革により、「佐世保市立東和高等学校」(男子校)となる。
- 長崎県立佐世保高等女学校
- 1912年(明治45年)4月 - 「長崎県立佐世保高等女学校」が開校。
- 1947年(昭和22年)4月 - 学制改革で、新制高等学校の発足を1年後に控え、暫定措置として併設中学校を設置し、高等女学校の2・3年生を収容。1年生の募集を停止。
- 1948年(昭和23年)4月 - 学制改革により、「長崎県立佐世保女子高等学校」となる。
- 佐世保市立成徳高等女学校
- 1902年(明治35年)4月12日 -「私立佐世保女学校」が佐世保市八幡町に開校。創立者は山北トミ。佐世保市で初めての女学校であった。
- 1912年(大正元年)8月 - 高等女学校令により、「私立成徳高等女学校」に改称。
- 1919年(大正8年)6月 - 校名から私立を除き、「成徳高等女学校」に改称。
- 1922年(大正11年)3月31日 - 佐世保市に移管され、「佐世保市立成徳高等女学校」と改称。
- 1947年(昭和22年)4月 - 学制改革で、新制高等学校の発足を1年後に控え、暫定措置として併設中学校を設置し、高等女学校の2・3年生を収容。1年生の募集を停止。
- 1948年(昭和23年)4月 - 学制改革により、「佐世保市立成徳高等学校」(女子校)となる。
開校[編集]
- 1948年(昭和23年)
- 1949年(昭和24年)
- 2月1日 - 「長崎県立佐世保北高等学校」(現校名)の開校が認可される。(定員 : 全日制課程 1,200名)
- 校舎 - 旧・成徳女子高等学校のあった「八幡校舎」(現在地)と、旧・佐世保第二高等学校のあった「福石校舎」(現 海上自衛隊佐世保基地干尽[3])を継承。
- 3月31日 - 併設中学校を廃止。統合前の旧制5校が最後の卒業生を送り出して閉校。
- 4月1日 - 定時制課程を併置。(定時制定員 - 250名)
- 2月1日 - 「長崎県立佐世保北高等学校」(現校名)の開校が認可される。(定員 : 全日制課程 1,200名)
- 1951年(昭和26年) - 八幡校舎敷地内に新校舎(木造2階建て10教室)が完成。これに伴い、福石校舎を廃止。
- 1960年(昭和35年)6月30日 - 体育館を新築。
- 1963年(昭和38年)7月15日 - 本館に9教室、一部地階を増築。(現在のC棟)
- 1965年(昭和40年)
- 1971年(昭和46年)2月5日 - 生徒更衣室兼体育職員室および北和寮を新築。
- 1972年(昭和47年)2月3日 - 佐世保市内の全日制普通科を置く佐世保三校(佐世保北高・南高・西高)の入試における総合選抜が開始。
- 1977年(昭和52年)4月1日 - 定時制募集停止。
- 1978年(昭和53年)4月1日 - 定通[4]統廃合により、定時制第3・4学年生徒91名を本校在籍のまま、長崎県立佐世保中央高等学校へ教場移動。
- 1979年(昭和54年) - 新校舎建設のため、梅田町の長崎県立佐世保商業高等学校跡地(現長崎県立佐世保中央高等学校の位置)に仮設校舎(以下梅田校舎)を建設。
- 1980年(昭和55年)3月31日 - 定時制課程を廃止。
- 1982年(昭和57年)
- 1983年(昭和58年)10月14日 - 運動場を整備。
- 1986年(昭和61年)2月17日 - 新体育館が完成。
- 平成
- 1989年(平成元年)3月31日 - 梅田校舎にテニスコートと弓道場が完成。
- 1990年(平成2年)2月20日 - ハンドボールコート兼生徒集会場(中庭)を改装。
- 1991年(平成3年)3月31日 - 梅田校舎運動場およびハンドボールコートを整備。
- 1995年(平成7年)
- 2月~3月 - 総合選抜制度の一部改変により、英語コースと理数コース各1学級を設置し、生徒が直接出願できるようにした。推薦入試を開始。
- 4月1日 - 生徒定員が1,209名となる。
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)1月31日 - 運動場を整備。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)4月1日
- 生徒定員が1,040名となる。
- コースの名称を変更。
- 英語コース → 人文総合コース
- 理数コース → 理数総合コース
- 2001年(平成13年)
- 3月23日 - 万徳体育館を改修。
- 4月1日 - 生徒定員が1,000名となる。
- 2002年(平成14年)
- 3月 - この時の入試をもって、佐世保三校での総合選抜を廃止。最後の総合選抜試験となった。
- 4月1日
- 教頭2名体制となる。
- 生徒定員960名となる。
- 校内に中高一貫事務局,校内研究委員会を設置
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 1月 - 初の県立中学入試を実施。(募集定員120名)
- 4月1日 - 高校定員が880名、中学校定員が120名となる。
- 4月8日 - 長崎県立佐世保北中学校が開校。開校式および第1回入学式を挙行。
- 2005年(平成17年)4月 - 中学定員が240名、高校定員が840名となる。(高校の募集定員を280名から240名に変更)
- 2006年(平成18年)4月 - 中学定員が360名、高校定員が760名となる。
- 2007年(平成19年)4月 - 県立佐世保北中学第1回卒業生の佐世保北高への進学に伴い、他中学校からの募集定員を240人から120人に変更する。
- 高校定員が720名となる。(中学各学年3クラス、高校各学年6クラス)
- 2008年(平成20年)1月30日 - 創立60周年記念式典を挙行。
- 2014年(平成26年)7月 - 佐世保高1女子殺害事件発生
学校行事[編集]
- 1学期
- 4月 - 始業式、入学式、対面式、歓迎遠足、中1・高1野外宿泊活動
- 5月 - 第1回定期考査、おにぎり奉仕(高総体・中総体に向けて練習に励む生徒に対して)、高生徒総会
- 6月 - 高総体、佐世保市中総体、中生徒総会、高生徒会役員選挙、第2回定期考査
- 7月
- -オープンスクール、中クラスマッチ、高球技大会、高三者面談、中1島体験(壱岐島)、中3修学旅行(目的地 - 富士山、東京ディズニーランド等)
- 学習合宿(~8月、中2は2泊3日、高1は4泊5日、高3は6泊7日)
- 8月前半 - 平和学習(9日長崎原爆の日)、高夏期補習
- 2学期
- 8月後半 - 校内実力考査
- 9月 - 北辰祭 - 体育祭(第1日曜)・文化祭(第2日曜)、第3回定期考査(高は10月まで)
- 10月 - 中授業参観、中合唱コンクール、芸術鑑賞会
- 11月 - 高県総文祭、中第4回定期考査
- 12月
- 1月 - 始業式、中学入試(中高ともに休み)、中百人一首大会、高3大学入試センター試験(佐世保市内の会場で受験)
- 2月
- -高校推薦入試、中第2回生徒総会、第5回定期考査、高マラソン大会(距離は男子10km、女子6km、制限時間は女子は60分以内、男子は90分以内)
- 北辰行(中のみ)- 20km以上を歩く
- 3月 - 卒業式、中3卒論発表会、修了式、中 海外英語研修(春休み中)
部活動[編集]
- 運動部
- 文化部
- 主な部活動の実績
- バレーボール(男子)
- 1986年(昭和61)- 第17回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春高バレー)優勝、全国高等学校総合体育大会優勝
- 1990年(平成2)- 第21回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春高バレー)優勝、 全国高等学校総合体育大会優勝
- 1996年(平成8)- 第27回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春高バレー)優勝、 全国高等学校総合体育大会優勝
- 硬式テニス(女子)
- 2001年(平成13)- 全国高等学校総合体育大会優勝(シングルス)
- 2003年(平成15)- 全国高等学校総合体育大会優勝(団体・シングルス)
- 2004年(平成16)- 全国高等学校総合体育大会優勝(団体・シングルス)、第27回全国高校選抜テニス大会優勝(団体)
- 2005年(平成17)- 全国高等学校総合体育大会優勝(ダブルス・シングルス)、第28回全国高校選抜テニス大会優勝(団体)
- 2006年(平成18)- 全国高等学校総合体育大会優勝(団体・ダブルス・シングルス)
- ソフトテニス
- 1999年(平成11)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子個人)
- 2001年(平成13)- 全国高等学校総合体育大会優勝(女子個人)
- バドミントン
- 2000年(平成12年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子団体)
- 体操
- 2003年(平成15年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子個人)
- 陸上
- 2001年(平成13年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(女子100mハードル)
- 2004年(平成16年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子800m・女子競歩3000m)
- 2005年(平成17年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子競歩5000m・女子競歩3000m)
- 2006年(平成18年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子競歩5000m・男子800m)
- 水泳
- 2001年(平成13年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子200m自)
- 2002年(平成14年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子200m自・男子400m自・男子400mリ)
- 剣道
- 2005年(平成17年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子個人)
- 弓道
- 2001年(平成13年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(女子個人)
- 2004年(平成16年)- 第22回全国高等学校弓道選抜大会優勝(女子個人)、全国高等学校総合体育大会優勝(女子団体)
- 空手
- 2005年(平成17年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子個人組手)
- 2006年(平成18年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子個人組手・個人形)
- 2007年(平成19年)- 全国高等学校総合体育大会優勝(男子個人形)
過去存在した部活動・同好会[編集]
- 運動部
- ライフル射撃部 … 北斗館1階に長崎県警察の指定ライフル射撃場(エアライフル・ビームライフル、ともに立射)がある。
- 文化部
- 無線パソコン部 … 旧部室はA棟4階女子トイレ横。
- 山岳同好会
著名な出身者[編集]
各分野で50音順
- 文化
- 川谷伊代 - NHK大阪放送局契約キャスター
- 佐藤正午 - 作家
- 白石一郎 - 作家(直木賞受賞)
- 菅賢治 - 日本テレビプロデューサー
- 宗肖之介 - 文芸評論家
- 多胡聡美 - テレビ佐世保アナウンサー
- 田島都 - モデル(現・村上弘明夫人)
- 堀田かつひこ - 漫画家
- 松尾興 - バリトン歌手
- 峰隆一郎 - 作家
- 村上龍 - 作家(芥川賞受賞)
- 諸岡ケンジ - ミュージシャン
- 学界
- 池田正春 - 産業医科大学教授
- 石橋一彦 - 千葉工業大学教授
- 岩永勝 - 作物研究所所長
- 児玉昌己 - 久留米大学法学部国際政治学科教授
- 篠崎文重 - 九州大学大学院理学研究院教授
- 菅原聖喜 - 東京理科大学教授
- 須川修身 - 東京理科大学教授
- 須川法昭 - 駒澤大学理事長
- 瀬野精一郎 - 早稲田大学文学部教授
- 高尾厚 - 神戸大学大学院経営学研究科教授
- 満屋裕明 - 熊本大学医学部教授
- 山口義彦 - 長崎県立大学栄養健康学科教授
- 吉原博幸 - 京都大学名誉教授
- 政界
- 官界
- 財界
- 江頭邦雄 - 味の素代表取締役社長・会長(1998~2008)、経団連副会長(2007)
- 大川康寛 - リズム時計工業株式会社代表取締役社長(2005.06~現職)
- 尾崎元規 - 花王株式会社代表取締役社長(2004.6~現職)
- 原野直也 - アトラス株式会社創業者 取締役会長(2000.03~2007.06)
- 松永真理 - バンダイ取締役・I-mode開発者(2002.6~現職)
- その他
題材となった作品[編集]
- 佐藤正午『童貞物語』
- 村上龍(卒業生)『69 sixty nine』
- 小玉ユキ『坂道のアポロン』
周辺[編集]
アクセス[編集]
- 最寄りの駅
- 最寄りのバス停
- 最寄りの国道
脚注[編集]
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関連項目[編集]
- 長崎県立佐世保北高等学校
- 長崎県立佐世保南高等学校(源流を同じくし、1949年(昭和24年)に同時開校)
- 長崎県立佐世保西高等学校(生徒増加により、1964年(昭和39年)に市立西高として開校)
- 長崎県立併設型中高一貫校
- 長崎県立長崎東中学校・高等学校(2004年(平成16年)佐世保北とともに中学校開校)
- 長崎県立佐世保北中学校・高等学校
- 長崎県立諫早高等学校・附属中学校(2011年(平成23年)中学校開校)
- 源流