若者言葉

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若者言葉(わかものことば)とは、主として青少年日常的に用いる俗語スラングなどで、若者以外はあまり使わない言葉のことである。若者言葉には最近になって使われ始めたものと、古くからあって代々若者に受け継がれるもの(例:体育会系に多い「…っす」など)があるので、共時的だけでなく通時的に見る必要がある。このページでは特に明記しない限り2000年代の日本語の事情を先に述べた2つの観点から記述する。

概要[編集]

若者言葉は現代に始まったことではなく、古くは清少納言の『枕草子』にも当時の若者の言葉の乱れに関する記述がある。言語は誤用の定着により変化することが往々にあるが、その変化の過程を共時的に捉えた際、新しく出現した誤用は当然ながら既存の言語規範に反するために、社会的に批判されるのである。そのような新しい世代が使いだした誤用を批判的に呼称したのが「若者言葉」であるといえる。ここで取り上げる言葉の多くは、おおむね昭和後期以降(1980年代以降)に現れた言葉で、社会一般の言語規範からしておかしいと批判される言葉である。若者言葉には、テレビCMドラマの台詞などから流行語となって日常化した物が多くみられる。特徴としては言葉を逆に言ったり、言葉をローマ字化してその頭文字のアルファベットを並べたり(チョーMM、MK5、KYなど)、誇張した表現(「超」の濫用など)といったことが挙げられる。 また元々方言からきている物もある(やばい、ばり**、めっちゃなど)。元々は若者言葉であったものが、世間一般に認知され使われるようになる言葉も少なくない。俗語を参照されたい。国語学者金田一秀穂は、チョベリバを例に、若者言葉というものに関して、「隠語的な要素が含まれているため、公に周知されると使用が控えられる」という傾向を指摘している[1]

統計[編集]

若者言葉は30代を境に使われなくなる傾向にあるとのデータがある。これは新しく出てきた言葉ほど顕著で、「ウザい」「キモい・キショい」「(危ない、という本来の意味からかけ離れた)ヤバい」「ハズい」などは使わなくなる人の方が多いというものである[2]。また、若者言葉をすべての若者が使っているわけではない。大学生などの間では、とりわけ「ウザい」「キショい」「キモい」は侮蔑語でもあり、安易に使っているが相手を傷つけたり不快にさせたりするという理由で用いない者もいる。「ハズい」などを使うのは自らの品格を問われる可能性があるというような理由で「(知らないということはないだろうが、敢えて)知らない」「使わない、使いたくない」という意見もある[3]

最近の傾向[編集]

現在、若い世代に使われているとされる言葉を掲げる。

強調として用いるもの[編集]

「超特急」などと同じ意味の「超」であり、「かなり」「本当に」などの強意を表わすのに使用される接頭語である。通常は漢字で表記する。一般的には「超気持ちいい」「超面白え」などの形容詞、「超感動した」「超寝た」のような「超+(動詞)」との組み合わせで使用される。「超最悪」のように、悪い意味の強調にも使われる。この用法では従来では本来の「○○を超える」という意味合いはほとんどない。例えば、この用法で「超平凡」と言ったら「非凡」という意味ではなく、「極めて平凡である」の意味である。首都圏の若者を中心に利用される。「バリ」「鬼」等の言い回しもある。
シュルレアリスムを超現実主義と訳すことがあるが、超現実とは「現実を超越した非現実」という意味ではなく究極の現実主義といういう意味である。このような「超」の使い方に類似する。
めっちゃ
めちゃくちゃ(滅茶苦茶・滅茶滅茶)の転で、「めっちゃかわいいやん」のように、感慨を込めて強意を表すのに使用される接頭語。転じて「めっさ」や「もっさ」ということもある。「むっちゃ」(無茶苦茶)・「むちゃ」ともいう。 なお「めっちゃ」は元々は大阪から広まった言葉で、現在でも関西圏の若者が多用する傾向にある。(めちゃ2イケてるッ!参照)。その他の表現として「ごっつ」、「ものごっつ」などもある。※方言の域を出ない。
普通に
強調の意味合いで用いる。もう一つの用法として、「普通に大きいじゃん」や「普通に凄いじゃん」などのように使う。特別な意味づけや解釈、見方をするには及ばず、常識的に、「普通に」考えてという意味合いである。「ある意味」や「逆に」と対比的なニュアンスを表したいときに使う。「あなたの価値観はいざ知らず、標準的な感覚としてはそう感じるべきだ」という主張が感じられるため、論争的なニュアンスを裏に持つことも多い。「いや、普通にそうですよ」(あなたにとってはそれは普通とは思えないかもしれませんが)など。ネットスラングの「常識的に考えて」の「常識」の部分に相当する。
パネェ
「半端じゃない」→「半端じゃねぇ」→「半端ねぇ」→「パネェ」と変化した、強意を表わすのに使用される語である。「パネェくらい好き」といえば「ものすごく好き」という意味である。
宗教としての意味合いはない。常識や想定を超える感動を与えるカリスマという意味で使われる。ネットスラングから転用されたもの。
ドカ食い
ある機会に普段以上に大量に食べること。大食いと類似するが、大食いは日常的にたくさん食べることをいう。古くから「どか雪」と一度に極めて多い積雪を表現し、「多い」や「大きい」に代わる強調のことば。「どかべん」とも通じる。
ガン見
視線を外さずにある程度の時間、じっと見ること。それをすることは「ガンを飛ばす」のように表現する。

情緒的な表現[編集]

キモい
「気持ち悪い」が短縮されたもの。「キモい」や「キモイ」と表記される。直接的に対象を「気持ち悪い」と言うよりも若干軽いニュアンスで用いられる。江戸言葉化され「きめぇ」とも。ヘンタイよいこ新聞1980年11月号では、投稿者が「これは方言ですか?それとも、我が家だけで通用している言葉ですか?」と遠慮がちに「キモい」という言葉を使用している。 派生語の「キモキモ」はチェキ語を参照されたい。
類義語に「きしょい」があるが、これは「気色悪い」が転じたものである。意味は「キモい」や「キモイ」とさほど変わらない。
マジ
「真面目」の転であるが、一般的に「本当に〜」や「本気で〜」と、強調または真実性の表現として用いられる。古くは、江戸時代洒落本にやんの事だ』(1781年)「気の毒そふなかほ付にてまじになり」にみられる。この例は名詞であるが、現在は真実性・厳密性を表現する。副詞としての用法が多い。漢字として「本気」の字を当てることもある。例としては「マジビビった」「マジムカついた」「それマジで?」など。最後の例のマジは名詞で、「それは本当(真実)?」の意である。近年はガチンコを略した「ガチ」も同意語で使われることが多い。
ばっくれる
当然いなければならない場所に行かないこと。
ありえない(ありえねぇ)
そんなことが真実であるはずがない。自分がとても困った状況に陥ったときにも用いる。「今日、中国語の試験があったよ。」「ありえねー」。この場合、中国語の試験があったはずはないという意味ではなく、自分が試験を受けなかったことで大いに困った状況に陥ったという意味である。単純に「ない」と表現することもある。
アイフる
「人懐っこく振る舞う」の意。語源はアイフルの動詞化。
〜げ
「〜な様子である」の意。「あの人ヤバげじゃない?」なら「あの人ヤバそうじゃない?」で、「あの人変じゃないかな」という意味。「良さげ」などは若者以外にも用いられる。
なお、形容詞の語幹に「〜げ」をつける用法は、新しいものではなく、古くは平安時代文学にも多用された。「清げ」などである。
たりぃ
「かったるい」の転「かったりぃ」からきた、「面倒くさい」「煩わしい」という意味。
はずい
「恥ずかしい」の転である。「恥ずい」「ハズい」「ハズイ」と表記されることもある。
ハブる
1人を仲間はずれにすること。語源は村八分。「村八分⇒八分⇒ハブ」と略化され、「お前、ハブるよ」など冗談で使ったり「ハブられてるでしょあいつ」などのように陰口として使われた。
広まった過程で「村八分」の説明が通用しなくなり「省く」が音的に近いことから「ハブる⇒ハブく」と転訛していった。
H/K
話変る(けど)の略。堀内健が使用したギャグが元で広まった。主にメールなどで使用されている。同じ意味で S/C(Speak-Change ないし Story Changeの略)も使われる。
こちょい
くすぐったいの意味。こちょこちょといをくっつけた言葉。方言でもこちょいに似た言葉はある。

接頭辞・接頭語[編集]

#強調として用いるもの参考。
てゆうか
「と言うか」が崩れたもの。本来なら文中の接続詞としての役割で使われるが、この場合は”今から話すのでしっかり聞いていてください”という注意喚起の意味合いや、「なんか」と同じく言葉に詰まった際のつなぎとして使われる。現在ではさらにぶっきらぼうに「つーかさぁ〜」(つか・つか・てかー)と用いられることが多い。

接尾辞・接尾語[編集]

「〜の部類に属する人」の意(「癒し系」「和み系」「励まし系」など)、「〜発祥の文化(あるいは流行)」の意(「渋谷系」(音楽・ファッション)、「アキバ系オタク)」、「マターリ破壊系(哲学・思想)」)など。また、「〜っぽい」の意。「こっち系?」などと、意味もなくつける若者もいる。
上記「-系」のうち、「〜の部類に属する人」の意。「(六本木ヒルズ族」など。また、単に暴走族の意。
「〜(だ)し!」
強調表現として用いられることが多い。「ありえねーし!」「マジパねぇし!(あまりにもすごすぎてかなわない)」「意味ねーし!」「うちら最強だし!」など感嘆や怒りの感情にアクセントをつけることができる。
「〜な人」
「あたしって、お酒飲めない人じゃないですかぁ!」「○○君って、ポテトサラダのみかんとか酢豚のパイナップルとか許せない人?」といったように、性格や嗜好の個性を、属性に当てはめて表現させる。

形容詞・感動詞[編集]

ここでは、一般動詞であるものの、形容詞的・副詞的に使われる言葉も含む。

ウザい・うぜえ・うぜぇ
「鬱陶しい」の意味を表わす。
ごく最近では、「うざくない?」という疑問文を、若者言葉の疑問詞「ね?」に変えた形「うざくね?」を更に短縮した形「ざくね?」が誕生し、広がりを見せている。
本来は、東京の多摩方言で同種のものがウジャウジャと集まっているという意味の「うざったい」が短縮された形である。2000年頃から浸透している。古くは「うざっかしい」「うざっこい」という形容詞や、「うざつく」という動詞があった。
類義語として関西を中心に使われる「うっとい」があるが、これは「鬱陶しい」の変形である。
〜入ってる
あるものや人に似ている、それに近いという意味で「〜の要素が入ってる」と表現したものを略した言葉。また他の語とともに用いて様々な状態を表す。「ブルー入ってる」というと「憂鬱な気分だ」の意。ダウンタウン松本人志が最初に使い始めた。また格闘ゲーム等でも「パターンに入った」等と使用する。これは、特定の状態に陥ったままの状態を指す。
やばい・ヤバい・ヤベえ やばす まじやばす!
「良くない」「非常にまずい状態に陥っている」の意。ではあるが、近年では意味が拡大しており、「予想に反して驚き、衝撃を受けてしまった」という際にも使用されるようになってきている。さらには、「衝撃を受けるほどすばらしい」と言う意味でも使われる。マスコミで採り上げられる例としては、「ラーメン店などで頼んだものを口にした途端、『やばい、これほど美味しいとは思っていなかった』」。要は予想外のことを体験してしまい、その衝撃でどうにかなってしまいそうなほど凄い、といった意味である。ヤバす("やばいです"の省略)というのもあり、これは2ちゃんねるから。タレント中川翔子が自身のブログでもよく利用している。
起源は「矢場」(江戸時代的屋が営んでいた射的遊技の的場を指す関東方言)とされる。表向きは遊技場だが、実際には売春の場所だったので「矢場」が危険な場所を表わす隠語となり、さらに危険な状況を表わす形容詞として「矢場い」が生まれたという。昭和40年代ごろから関東を中心に若者が使うようになった。
『隠語輯覧(1915年)』によれば、泥棒が刑事のことを「やば」と呼んだ。それの形容詞形が「やばい」である[4]。(ウィキペディアの弓矢の記事も参照)
ざけんな(よ)
「ふざけるな」が縮まってできた語。
やりぃ、っしゃ、ヤッピー
歓喜の「やった」の意。「っしゃ」は「よっしゃ」の転である。「やっぴー」はのりピー語から。
ピンクい、みどりい
「ピンク色だ」「緑色だ」という言葉を言いやすく強引に形容詞終止形の「~い」に変換させて用いる。
二(に)けつ
自転車に2人乗りをすること。

意味の誤用[編集]

意味がまったく誤って捉えられている語に、下記のような事例がある。

須(すべから)
「全て」の意味で使われることがあるが誤用である。正しくは「すべからく〜べし」であり、「当然〜すべきだ」という意味。<
テキトー
「それなりに力を抜いて」の意味で使われることがあるが誤用である。正しくは「それに適した処置」であり、「あるものに対して相応しいこと・もの」という意味である。
前述の誤用は、大抵「テキトー」とカタカナで表される。
例)「こんな仕事、テキトーにやろうぜ」「テキトーにパパッと終わらせようぜ」など。※この用法は若者言葉に限定されない
あたし的には〜
接尾語の助詞である「」の誤用。(詳細はの項目を参考のこと。)
男子、女子
未成年ではなく、トレンディーな成年男性、女性を指す。(『草食系男子』『メガネ男子』『弁当男子』『ステキ女子』など。)大辞泉では成年を指すことも肯定されているので完全な誤用ではないが、高度成長期以降、「男子」「女子」は未成年男女・学生男女を標榜したものがスタンダードであった為、違和感を持つ者も多い[5]

曖昧な表現[編集]

遠まわし・どっちつかずな表現[編集]

微妙(ビミョー)
良いか悪いか判断がつかないときに使う。「良い」「悪い」の中間というよりは、良いとも悪いともいえない場合、良いとも悪いともいえる場合、または、人によって判断が分かれそうな場合に使われる表現。時に、否定するのが憚られる場合、婉曲な表現としてもちいる。本来は、「言葉で表現できないほど素晴らしいもの(仏教用語)」という意味でも使われる。
普通
「好きでも嫌いでもない」、「良いとも悪いとも思わない」。

ぼかし表現[編集]

物事をはっきりさせなかったり、自分の所在を明確にせず、第三者に見立てたりした表現。

一応(いちおう)
例:「一応、学生やってます」    
かも(知れない);
例:いいかも(知れない)、食べたいかも(知れない)。
無理
「嫌」「やりたくない」の意。例:「手伝って」「無理!!」。
〜くね?
「〜だよね?」と同調を促す。「違うよね?」は、「ちがくね?」と言う若者も増加している。
例:「アムロちゃん超かわいくね?」
とか
例:「うどんとかを食べたい」("うどんを食べたい"をぼかした表現)
みたいな
例:「虫みたいなのを見た」("虫を見た"をぼかした表現)、「素晴らしい、みたいな」("素晴らしい"をぼかした表現)
〜的な
「みたいな」とほぼ同。
例:「たとえば・・・、「カオス」的な?」
例2:「うどん的なものを食べたい。」、「ポテトのS的なものが欲しい」(〜とかとほぼ同)
なんか〜
「なんだか」と同じく、感嘆とし、的確な言葉がはっきりと浮かんでこない際、言葉を濁らせた際のつなぎの語彙。
例:「なんかマジありえないんすけど。」

複合語・造語[編集]

それぞれの項も参照されたい。

否定的な言葉と肯定的な言葉の組み合わせ
キモかわいい」「ダサかっこいい」「ブスかわいい」「コワかわいい」など、いっけん侮辱または軽蔑に聞こえるけれど、「かわいい」「かっこいい」を組み合わすことで、親しみの意を持たせる。しかし、いわれた側が「キモい」「ダサい」「ブス」「恐い」という言葉に引っ掛かりを感じて不快にならないという保証はなく、遠まわしに軽蔑しているように伝わる場合がある。
意味の異なる言葉との組み合わせ
キレカワ(綺麗で、なおかつかわいいないし、すぐキレる女だけど、顔だけはかわいいの意)」「エロかわいいエロかっこいい(ここでの「エロ」はスケベではなくセクシーな、の意)」「カッコかわいい」「ゴツかわいい(CMより)」など、上記とはまた違ってアンビバレント(異質の意)な言葉を組み合わせることで、「〜だけれど、〜でもある」といった二面性を表わす。ただし、得てしてどっちつかずとか中途半端と捉えられがちな部分もある。
控えめの美学
ちょいわるおやじ」「ちょいモテオヤジ

「ちょい」をつける思い切りの悪さ、いい歳をして悪ぶる大人げのなさに対して、嘲笑とともに語られることもある。

若者流の敬語表現[編集]

バイト敬語体育会系(敬)語など、敬語にあって敬語にあらざる表現が指摘される、敬語を使い慣れない若者に多い表現は次のとおり。

  1. ×じゃ博士は、どこへ行かれるのですか(昭和14年、海野十三『火星兵団』)→いらっしゃるのですか
  2. ×そうじゃないですよ(昭和3年、平林初之輔『人造人間』)→そうではありません
  3. ×私ってコーヒー好きじゃないですぁ。→私はコーヒーが好き(なの)です。
  4. ×昨日先輩がタクシーに財布を忘れてきちゃったんですぉ。→昨日先輩がタクシーに財布を忘れてしまったのですよ。

(1)と(2)については、若者に限らず戦前から広く用いられてきた表現であり、誤用と見なさないことも多く、昭和27年には国語審議会によって「(「れる」について)すべての動詞に規則的につき, かつ簡単でもあるので, むしろ将来性があると認められる。」「(「形容詞+です」について)平明・簡素な形として認めてよい。」とされている[6]。(3)と(4)については、元来なら感嘆を意味する終助詞の「か」や「よ」のアクセントをわざと強調させることで、目上の相手に理解を強引に促す表現であり、1999年あたりから激増した要出典。 特に(3)においては、例えば「私って女じゃないですかぁ」は客観的にも、衆目の認めることであるが、当然であるがのように「私ってコーヒー好きじゃないですかぁ」と告白または断定しその事実の理解を強要しているが何ら客観性はなく、話し手の会話の能力や、物事の見方への客観性が疑われることがある。またこの表現は芸能人のトーク番組でも日常的に使われた。

「ですか」や「です」などを短縮し「っスか?」「スよ」と表現する場合もある。その他、「先輩も召し上がりますか」→×「先輩も食べるんっすか?」。「アザッス」(ありがとうございます)「サーセン」(△すいません、○すみません・済みません)などは、敬意や親しみはあっても、社会一般では敬語とみなされない若者に多い敬語の例である。以前から中高大学生を中心に見られ、その後社会人となってもそれらを正しい表現であると誤解している者が少なからずいる。

アクセントの変形[編集]

全国的な名詞アクセントの平板化

かつて起伏型に発音されていた名詞が平板型に発音されるようになる現象。 一般に新語や外来語は後ろから3番目の音節にアクセント核が置かれる。 例:

  • ード → レコード
  • ファイル → ファイル
用言アクセントの起伏化

用言のアクセントについては名詞とは逆に起伏型に移行する傾向がある。 動詞はアクセントの点で、

  1. 終止形が起伏型に発音されるもの(原則として2拍語は頭高型と中高型。3拍語では中高型が多いが、「CVVCV」の構造を持つ以下の6語頭高型になる。"入る、参る、帰る、返す、通る、通す"。4拍語以上は中高型。全体を通して、尾高型は2拍の頭高型や3拍以上の中高型が、母音の無声化によってアクセント核が後部に1拍ずれた場合を除けば存在しない。例:「吹く」の「ふ」の無声化)。
  2. 終止形が平板型に発音されるもの

の2つに分類されるが、かつて (2) に属していた動詞が (1) に移行する傾向が近年強まっている。特に複合動詞で特にこの傾向が強い。保守的なアクセントを用いると考えられているNHKのアナウンサーでも既にかなりの揺れが見られる。 例:

  • 複合動詞
    • 立ち寄る - たちよる → たちよ
    • 持って行く - もっていくっていく
  • 単純動詞
    • はしゃぐ - はしゃぐ → はしゃ
    • 養う - やしなう → やしな

また、形容詞のアクセントも同様に2つに分類されるが、もともと(2)に属する語が少ないこともあって、(1)のように発音される傾向がある。 例:

  • 宜しい - よろしい → よろし
  • くすぐったい - くすぐったい → くすぐった

(2) に属する語は以下のとおり[7]
「赤い」「浅い」「厚い」「甘い」「荒い」「薄い」「遅い」「重い」「堅い」「軽い」「きつい」「暗い」「けむい」「つらい」「遠い」「眠い」「丸い」「明るい」「危ない」「怪しい」「いかつい」「おいしい」「重たい」「悲しい」「黄色い」「けむたい」「冷たい」「眠たい」「平たい」「優しい」「宜しい」「くすぐったい」「難しい」

関東地区に多い名詞アクセントの平板化

主に関東の若者に多い発音の仕方が、名詞の平板化である。1990年代ごろから広められ、倦怠感を表したり、下記の「クラブ」のように発音によって区別する意図を含む場合に用いられる。

  • 彼氏 - れし→かれし
  • クラブ - ラブ→クラブ

左は標準語に基づいた表現で特に用法は限定されていないが、右は旧称「ディスコ」にのみ用いられる。

じゃね?

発音によって賛同を半ば強引に促す表現であり、従来「きれいだよね」といわれていたものならば、「きれいじゃね?」となる。この場合センテンスの最初の一音(この場合なら”き”)のみ低く、それ以外の音(この場合”れいじゃ”)を同じトーンで高く発音し、最後の「ね」は更に高い。ギャル(コギャル)カルチャーが発生してから派生した。現在でも特にギャルギャル男らに利用されることが多い。

流行の終焉

明治時代以降の日本語では女性特有の文末表現が流行し、「異様なる言葉づかひ」(尾崎紅葉)などと批判されたが、この流行は現代の若者の間では終焉しつつある。「〜よ」「〜わ」「〜ね」「〜かしら」といった女性語特有の語尾は1980年代以降廃れ始め、若者世代では男女を問わず「〜だよ」「だね」「〜かな」、これに加えて「〜じゃん」「〜(で)さぁ」「〜なんだよね」のようなユニセックスな語尾が主流になった。ここでいう女性語はそれほど歴史のあるものではない。明治時代の女学生の間で流行し、その後共通語の一部として全国に広まったものである。そのため方言では女性語はあまり使われないし、江戸時代を舞台にした落語時代劇には、現代では廃れた郭言葉のような特殊な女性言葉を使う女性が現れることはあっても、「〜よ」「〜わ」「〜ね」「〜かしら」のようないわゆる女性語を使う女性が登場することはない。落語にしろ時代劇にしろ当時の言葉遣いそのままではなく、現代の観客に分かりやすいようにかなり現代の言葉遣いに近づけているが、それでも江戸時代の女性に女性語をしゃべらせてしまうようなあからさまな嘘は流石につかない。昭和4年に出版された落語の速記録によれば、下記のような言葉を使う女性が登場する。昭和4年は江戸時代に生まれた者も演者や聴衆として寄席へ来ていた時代なので、現代の落語より江戸時代の言葉遣いを正確に反映しているものと考えられる。

  • 「呆れ返っちまうね」「馬鹿々々しいじゃないか」(柳家小さん富八』)
  • 「ワン/\吠(ほ)え出したじゃァないか」「それから私が行って見ると大変なんだよ」(桂文治夢分限』)

普及し始めた当時は使用することをこそ批判された女性語が、全盛期を経て衰退し始めると今度は逆に使用しないことを批判する声があがるのは興味深いところである。しかし特有の語尾を使う女性語は明治から昭和にかけての流行にすぎず、一般に問題となっている日本語の乱れとは性質が異なることから、一般的にはそれほど否定的にとらえられてはいない。ただし、女性が「〜かよ」「じゃねぇか」「うるせえ」「お前」「食う」「やべえ」といった従来は男言葉とされた荒っぽい表現を使うことは、また別の話である。若者の間で女性語がすたれる傾向は1980年代から顕著になり、1980年代中盤からドラマ毎度おさわがせします』、映画『つぐみ』で女の主人公が女言葉を用いていなかったが、バラエティ番組とんねるずのみなさんのおかげです』からこうした言葉が流行した。当初は乱暴な言葉遣いをする女性のキャラクター性を際立たせるために、あえて女性語を使わせていなかったものとみられる。しかし、若い世代でユニセックスな言葉遣いがスタンダードになるにつれ、テレビで若い女性が話す女性語が登場することは少なくなっていく。バラエティ番組はもちろん、フィクションであるドラマ・映画CMの若者女子の台詞も「〜よ」よりも「〜だよ」の方が主流になりつつある(ただし、数十年前などの昔を舞台にしたドラマは除く)。中高年に関しても若者言葉を使う人も多い(明石家さんまヒロミ東ちづる久本雅美麻木久仁子中村メイコなど。特に中村メイコは年長だが、言い方は「(ってる)〜わよ」ではなく「(ってる)〜よ」。以下はかなり主観的かと思いますのでコメントアウトしておきます。これに対し、逆に男性語に特有の「〜だぜ」「〜だぞ」や「〜したまえ」の代わりに、「〜のよ」や「〜なの?」、「〜しようね」といったソフトな表現を好んで使う男性も少なくない(それに従った「〜のよ」言葉を使うCMも出てしまっている。これには男性の女性化を助長すると批判がある)。その他にも最近の若者女性は

など、テレビに男性同性愛者(またはそれに準じた、いわゆるオネエキャラクターも含む)タレントの出る機会が増えたので、従来の女性語を「これはオネエ言葉だ」と考えてしまう女子が増えたようでもある。 アニメについても、若者女性キャラが出ているテレビアニメ女児向けアニメ少女向けアニメを含む)の台詞で現在でも女言葉が出ているのは「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」ぐらいである(ただし、クレヨンしんちゃん原作版においては、女言葉は廃れつつある。ちびまる子ちゃんも主人公は女子だが、「〜だよじゃん」言葉になっている)。近年の新しいアニメはほとんどが若い女キャラから女言葉は捨てられ、「〜だよ」「〜じゃん」などになっている。それは女児向けアニメや少女向けアニメといえども例外ではない。前記のアニメはいずれもゴールデンタイムの放送だが、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」の3番組は女児向けアニメや少女向けアニメではなく、いずれも2007年現在の視聴率は低い(8~9%台前後)。よって、若い女子はゴールデンではアニメよりも上記のタレントがよく出演するバラエティ番組のほうをよく見ているということになり、母や祖母の世代も「だよじゃん」言葉を使っていた場合には女性が使う女言葉には一切触れることのないまま大人に成長していくことになる。なお、普遍的な女性語がほぼ失われた現在でも、一人称においては今なお男女差がはっきりしており、女性が「僕」「俺」などという言葉を使うことには根強い抵抗感がある(ボク少女を参考)。

著名人・各メディアが流行らせた言葉[編集]

句点
句点(。)は、文章の中で一説の区切りとして用いられるもので、固有名詞などには用いられない。しかし、1980年代からCMキャッチコピーに用いられ、モーニング娘。漫画テレビドラマいいひと。」など、1990年代に入ってからこうした表現が見られるようになった。余談だが、読点」は、俳優の藤岡弘、がモー娘。がデビューする以前から用いていたので、決して後乗りではないと語っている。また、楽曲のタイトルや歌詞(ライナーノーツ)に句読点が表記されている例は、「、」は井上陽水(『青空、ひとりきり』、歌詞中など)らが古くから好んで用いていたのに対して、「。」は1980年代になってからである(YMOの『君に、胸キュン。』、B'zの『ギリギリchop』の歌詞など)。
H/K
お笑いコンビくりぃむしちゅー有田哲平が広めたという。「話(は)かわる(Hanashi Kawaru)けど」の意味で、「えいちけー」または、「えっちけー」と読む。
KY(ケーワイ)
「空気が読めない」の略。他者への精神的配慮に欠け、周囲をしらけさせる者を非難する言葉。渋谷の女子高校生が広めた説、朝日新聞珊瑚記事捏造事件または危険予知活動が起因となった説など根拠は確定されていないが、2007年内閣総理大臣安倍晋三が議員の間でまことしやかに「安倍はKY」と嘲笑され、ニュースの話題になったことからメジャー化する。
意味ない
フジテレビ系で放映されたバラエティ番組『明石家マンション物語』で、世の中のありとあらゆる無意味なものを探していく「大日本意味なし教」のコーナーから。しかし、これはさんま自身が作ったわけではない。TBSで放映された『さんまのSUPERからくりTV』のコーナー「ビデオレター」に出演したある中年男性が「意味ないじゃん」と言ったのをさんまが気に入ったため、明石家マンション物語の基となった単発番組で使ったのだった。
がっつり
DJやまだひさしがパーソナリティーを務めていた『ラジアンリミテッド』で使って、聴取者の間で広まった言葉。「がっちり」の変形で、「きっちり」「しっかり」と同義語。また、北海道方言の「がっぱり」「がっぱし」に由来する「たくさん」という意味を指す場合もある(「がっつり食べる」、「がっつり買い込む」など)。
キュン死(氏)に
「胸キュンで死にそうなほどに、恋焦がれる」こと。映画化された漫画『ラブ★コン』から。これも上記の「H/K」同様、女子中高生の間で使われることが殆どのため、それ以外の人間からは「えっ? そんな言葉流行ってたっけ?」と不思議に思われることも。
キショイ・キモイ
「気色悪い」「気持ち悪い」が縮まって形容詞化した言葉。意味合いとしてはそれほど差異はないが、ダウンタウン松本人志がバラエティ番組の『ガキの使いやあらへんで!!』の談話で「キショいは動作、キモいはその人自体や」と定義している。こうした解釈が徐々に広まってきている。
キレる・逆ギレ
お笑い用語では、相手の挑発に対して(そうでなくとも言動に対して)逆上したり声を荒げることをキレると表現する。「逆ギレ」は本来「キレられる」立場である者が「逆らってキレる」ということである。「責められて逆ギレする」など。
正直
「正直に言って」の略。誰が最初に言い出したのかは不明であるが、ナインティナインは、(NSCの後輩である)ココリコ遠藤章造が最初だといっており、「遠藤が口癖で使うてたら、みんなまねして使い始めよった」とラジオ番組『オールナイトニッポン』の中で異口同音にいっている。また、KinKi Kids堂本剛が司会を務めるバラエティ番組『正直しんどい』からとも、2001年3月、プロレスラー佐々木健介の試合後コメント「正直スマンカッタ」からとも。
ダメダメ
1999年明石家さんま明石家マンション物語で流行させ飛び火。2000年3月発売の青色7のシングル『青いスポーツカーの男』の歌詞にも登場した。2014年からエレキマンテルも使用している
S・どM
ドン引き
元々は映画・テレビ業界で「広い画を撮るためにカメラを離れた位置に置くこと」や、舞台で「客の気持ちが離れる(冷める)こと」を表す専門用語であったが、土田晃之がテレビ番組で使い始め広まったとされる。意味はその通り、かなり引かれる(白ける)こと。一般化して広く用いられている。
なし(ナシ)
1889年に東京に生まれた岡本かの子による『家庭愛増進術 ――型でなしに』の表題にも表れる用法が、「〜でなしに(〜やなしに)」である。最近になって関西から広まったものはない。
「ではない」(繋辞)の意味の上記とは別に、「あり/なし」(存在)の意味からきた別の言葉として、否定的な評価の表現もある。許容できない、または却下といった意味合いが含まれる(「その発言はナシでしょ」などと使用)。
なのだ
説明の意図、または強い強調を示す終助詞。文章的でもあるが、話し言葉ではおどけて使う場合が多い。もっとも知られているのは天才バカボンのパパの口癖である。鈴木由美子による漫画作品で、1998年1月5日から3月16日までテレビ朝日系列にてドラマ化された『おそるべしっっ!!!音無可憐さん』で音無可憐が多用したことも有名。タレント・歌手の泰葉や一部のオタク女性が日常会話に愛用。
ぶっちゃけ
「本音を言うと」という意味の副詞。深作欣二監督作品『県警対組織暴力』(1975年作品)において、友安議員(金子信雄)が久能刑事(菅原文太)同席の下、大原組の広谷(松方弘樹)に対し、川手組との兄弟の盃を勧める場面で「ぶっちゃけて」という言葉を使っている。語源には諸説ある。「ぶちまける」(洗いざらい言う)の短縮であるというもの、大阪言葉の「打ち明ける」の転「ぶっちゃける」の名詞化であるというもの、古くは「ぶっつけた話」と言っていたのが変化したもの[8]などである。2008年からは、タレント・歌手のDAIGOが多く活用している。
マジ
萩本欽一が使うことで広まった言葉要出典。萩本が使い始めたころは若者だけが用いていたが、その後島田紳助和田アキ子、明石家さんまら中年層の芸能人の間でも使われ、新語(現代用語の中で、俗語に分類すべき言葉)として定着した感がある。
めっちゃ
2000年に開催されたシドニーオリンピックで、水泳選手の田島寧子が、僅差で銀メダルに終わったことを「めっちゃ悔しい〜!」と感想を述べたのが新語・流行語大賞に選ばれたのは有名。ただし「めっちゃ」は関西では以前から若者言葉として使われており、お笑い芸人は全国区に進出しても普通に使っている。
また、アイドル歌手・松浦亜弥の代表曲『Yeah! めっちゃホリディ』も、彼女が関西(兵庫県姫路市)出身であることを強調したと思われる。

若者言葉を題材にした楽曲[編集]

  • Mi-Ke - 3rdシングル『ブルーライト ヨコスカ』(1991年6月13日発売)で、当時の若者が使っていた言葉を歌詞中に盛り込んだ。
  • フライングキッズ - ミツビシFTOのオリジナルCMソング(1994年10月からオンエアされた。CD発売なし)で上記同様に当時の流行語を取り入れた。
  • ことばおじさん(NHKアナウンサーの梅津正樹)とアナウンサーズ - 『みんなのうた』で放映し、シングル化された『これってホメことば?』で、自らの経験も踏まえて若者言葉を理解しようとする中年男性の思いの丈を歌った。上記2曲は多少シニカルな趣きがあるが、この曲は多少ポジティブに異文化を受け入れようとしている点で趣きが異なる。

方言由来の若者言葉[編集]

近年若者の間で広まっている言葉の中には、方言から取り入れられたものが少なくない。異なる地域同士の言語接触の例とみることができる。こうした方言由来の若者言葉の内訳は、各地域で伝統的に使われていた方言が広まったものと、各地域の若い世代が使い出した「新方言」が広まったものとがあるが、厳密には区別しがたい。以下、方言由来の若者言葉の主な例を掲げる。なお、「(元の)使用地域」および「意味」は、主として『辞典〈新しい日本語〉』[9]および『日本方言大辞典』[10]を参照し、代表的なものを示した。それ以外の典拠も注に記した。

(元の)使用地域 意味
うざい 東京多摩地区の「うざったい」の短縮形[11]。埼玉県西北部で「うざっぽい」[12] 不快だ、いやな(人)、面倒だ、わずらわしい。原義「(濡れた畑に入ったような)不快な感じ」。
うち 関西・中国・四国など[10] 両性の自称。(方言では主に女性の自称)
おちょくる 関西・中国・四国など[10] からかう。愚弄する。
したっけ(ね) 東北で「したけ・したっけ」など[10]。北海道や北関東で若い世代に増える[9]。ただし、北関東でも茨城県南部では使われない。 それじゃあ。さようなら。
〜じゃん 山梨県で明治30年代(≒1897年 - 1906年)に使用、長野県大町で大正時代に使用[13]。静岡県浜松で昭和初期に使用例[14]。横浜に伝播した後、1970年代前後には東京でも使用し全国に伝播。東海地方で「じゃんか」[11] 〜ではないか。〜じゃないか。
〜(だ)べ 東北・関東[10] 〜(だろ)う。元々は「たるべし」だったと推定される。
だもんで 三河弁および遠州弁の方言[9] だから。それで。
ちがくない/
ちがかった/
ちがくて
福島・栃木[11] 違わない・違った・違って
〜っしょ 北海道[9] でしょう。
〜っちゃ 南東北・山口・東九州など[15] 〜よ。
〜(で)ないかい 北海道[16] 〜(では)ないか。
なまら 北海道の若者言葉[9] 大変。とても。
ばり 西日本[9] 大変。とても。
めっちゃ 関西[9] 大変。とても。
~よか 北関東・中部など[17]ただし、北関東でも茨城県南部では使われない。 ~よりも
よめ(さん) 西日本[10] 妻。

海外での若者言葉[編集]

中国[編集]

中国では、ローマ字に置き換えて表現することが流行っているという。Record Chinaでは一例として「MMは妹妹(メイメイ)で女子や彼女の意味、GGは哥哥(グーグー)で男子や彼氏の意味で使われる。」[18]と紹介されている。

脚注[編集]

  1. アスキー新書「適当な日本語」第一章、解答7、27頁
  2. 読売新聞(2007年1月31日朝刊・社会面)
  3. 「問題な日本語」(北原保雄・編著、大修館書店)>
  4. 言葉「やばい」の使用は古くからあり、1955年(和暦??年)月日5月発行の『広辞苑』第一版2144形容詞「危険である」の隠語とされ、さらに1969年(和暦??年)月日5月発行第二版2227頁では「やば」は不都合、けしからぬ、奇怪として『東海道中膝栗毛』の使用例を引用し、「危険」の使用例も示している。1915年(和暦??年)月日5月発行京都府警察部出版、警視富田愛次郎監修『隠語輯覧』二類、三類でも同様の意味合いで載っていると復刻版の『隠語辞典集成』第2巻1996年(和暦??年)月日12月大空社(ISBN:4-7568-0333-4/-0337-7)は記載している。
  5. エキサイトニュース『大人の女性に使う「女子」という言葉について』[1]
  6. 第1期国語審議会記録
  7. 『新明解日本語アクセント辞典』金田一春彦監修(三省堂、2001年 ISBN 4-385-13670-X
  8. 泉鏡花の『婦系図』(1907年)には「打附(ぶッつ)けた話がこうだ。南町はちと君には遠廻りの処を、是非廻って貰いたいと云うもんだから…」が見られる。
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 9.6 井上史雄・鑓水兼貴[編] 『辞典〈新しい日本語〉』東洋書林、2002年
  10. 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 10.5 徳川宗賢[監修]『日本方言大辞典』小学館、1989年
  11. 11.0 11.1 11.2 井上 史雄 (1998)、『日本語ウォッチング』、岩波新書。
  12. 小林初枝 (1974)、『おんな三代』、朝日新聞社。
  13. 馬瀬 良雄 (2003)、『信州のことば―21世紀への文化遺産』、信濃毎日新聞社。
  14. 山口 幸洋(2002)、『方言・アクセントの謎を追って』、悠飛社。
  15. 漫画「うる星やつら」のラム、ドラマ「野ブタ。をプロデュース」で草野彰が使用。
  16. NHK教育テレビ「ふるさと日本のことば・北海道」(2000年5月21日放送)
  17. 平山 輝男 (1992-1994)、『現代日本語方言大辞典』、明治書院。
  18. 『GG?MM?ネット隠語「新世代言語」だらけ!小中学生の作文、大人には「意味不明」―中国』2007年12月13日付配信 Record China

参考文献[編集]

関連項目[編集]