後藤組

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後藤組(ごとうぐみ)は、静岡県富士宮市に本部を置いて20世紀から21世紀の初頭期まで存在した暴力団で、指定暴力団山口組の二次団体であった。構成員と準構成員を併せた人員総数は2006年の時点で1200を数え、後藤忠政を首領に据える山口組有力二次団体として権勢を誇ったものの、山口組から除籍処分を受け2008年に解散。その地盤は同県内に本部を置く良知組藤友会に引き継がれた。

目次

[編集] 来歴

組長後藤忠政は、三代目山口組時代のボンノこと菅谷政雄が興した菅谷組の幹部で「北陸の帝王」と呼ばれた川内弘率いる川内組の幹部だった。 菅谷組の内紛から川内が射殺され、伊堂組舎弟を経て四代目山口組の直参(二次団体組長)に昇格。一和会との「山一抗争」の時には構成員が、一和会会長・山本広宅にダイナマイトを持参してダンプで突入した。またオウム真理教が富士宮市に進出した際はオウムを援助したことでも知られている。

五代目山口組の東京進出時にはいち早く行動を起こし、確固たる地盤を築いた。1990年に起きた「八王子抗争」の後、八王子に傘下の正東会が地位を確立した。その後、世間を騒がせた武富士問題の結果、日本航空の個人筆頭株主となった。後藤組傘下企業舎弟及びフロント企業が東京都内に多数進出。

後藤組の名は、1992年の映画「ミンボーの女」をめぐる伊丹十三監督襲撃事件で、武闘派暴力団として報道された。伊丹十三監督襲撃事件とは、「ミンボーの女」で地上げやゆすりをやる暴力団は市民が勇気を持って賢く行動すれば引き下がることを描いた伊丹監督が、同年5月22日夜に自宅の近くで刃物を持った五人組に襲撃され、顔や両腕などに全治三ヶ月の重傷を負った事件である。伊丹監督は「私はくじけない。映画で自由をつらぬく。」と宣言した。警察は現場の車より山口組系後藤組の犯行であることを突き止めた。5人の組員が4年から6年の懲役刑となった。

[編集] 創価学会との関係

元後藤組組長・後藤忠政の『憚りながら』(宝島社)による。

創価学会が1960年代末から70年代にかけて静岡県富士宮市で土地を買い漁っていた頃、地元住民の反対運動を封じるために後藤組を利用していた。

後藤忠政(現在は天台宗得度し、得度名は忠叡)の自叙伝。後藤の生い立ちから現在までがつづられる中、「創価学会との攻防」に一章が割かれている。

後藤組が創価学会から依頼を受けたのは、創価学会がまだ日蓮正宗から破門される前。当時、創価学会は日蓮正宗の本山である大石寺の周辺の土地を買い漁り、正本堂や霊園の建築・造成を進めていた。しかし左翼などの反発にあい、地元で反対デモなどが起こった。このとき後藤は、創価学会の顧問弁護士だった山崎正友(故人)から、「何とかならんか」と相談を持ちかけられた。山崎は1980年に創価学会から除名されるが、公明党関係者が後を引き継いで、引き続き後藤に地元対策を依頼。後藤組が反対派と「話をつけた」。

反対派対策が終結した後、創価学会は「山崎とあんたが勝手にやったことで、ウチは一切知りません」という態度になった。そこで後藤は創価学会に内容証明郵便を送った。

百条委員会に関しては中心人物、河原崎(澄雄)市議を自宅に呼び、説得に説得を重ねました。私は常に物事に対処するときは、自分の生命を賭け、明日を考えずにその一事、一事、に全力をぶつけて力一杯生きています。ですからこの件にしても、もしこれが刑法二二三条に於ける処の強要罪になったとしても、信念を持ち行動して来ました。 (略) この件に関して私と学会は一心同体のはずです。先にも書いたように、藤桜自然墓地霊園造成問題に関係した、私の若い者が学会のために六年もの刑を受け今だ(ママ)に受刑中です。それを知り、あえて私に百条委調査打ち切り、市民会議解散、山崎正友の証人喚問阻止を依頼して来た事実は拭うことのできない事実であり、私の信念五分、学会側の依頼五分を言うのも分かって頂けると思います。 (略)

この内容証明で後藤は、「池田大作氏の真の声を聞きたい」とした。ところが返事は来ず、この3カ月後に、富士宮署に突然「後藤組壊滅対策本部」が開設され、後藤組では「若い衆が片っ端からパクられていった」。こうした経緯から、1985年に東京・信濃町の創価学会文化会館で、後藤組系幹部らが発砲事件を起こすに至る。

これに対して、学会から「X」なる人物が後藤に詫びを入れに来た。後藤はXの名を明かしていないが、この人物は藤井富雄・元公明党東京都議会議員である。このときの両者の密会ビデオが、後にメディアで取りざたされた。

後藤が創価学会とのかかわりを語るのは、これが初めてである。その理由は、「あいつら(学会)のやっていることが、俺が付き合っていた30年前と同じ、いやそれ以上に悪くなっているから」「創価学会、いや「池田教」が、この日本という国家を乗っ取ろうとしていることが、見過ごせない」。

[編集] バーニングプロダクションとの関係

後藤組警察情報流出事件により、バーニンググループ総帥周防郁雄との密着ぶりが明らかになった。

後藤の長男、後藤正人は父親の情婦であった須之内美帆子が所属していたバイオス株式会社の社長であり、その会社の取締役に周防がいた。

[編集] 芸能人と誕生会

2008年10月、前月の後藤の誕生日を祝って開いたゴルフコンペに細川たかし小林旭角川博松原のぶえ中条きよし須之内美帆子益子梨恵らが参加していたことが報じられた。これを受けNHKが細川、小林、角川、松原、中条の5人について、数カ月間番組への出演を見合わせた。事態を重く見た山口組執行部は、病気を理由に本部の定例会を欠席しながらゴルフコンペを開いたとして、後藤を山口組から除籍し引退させた。

[編集] 除籍・解散

2008年秋に山口組執行部から除籍処分を受け、組長・後藤忠政は引退。後藤組にかわり、元傘下の良知組藤友会が山口組直参となった。 この処分については、六代目山口組執行部による『反執行部勢力の排除』の一環であったとする見方がある。

この処分に連座した団体は後藤組のほかに7団体。すなわち、井奥会神戸大門会熊本六代目奥州会津角定一家福島二代目一心会大阪浅川会大阪太田興業大阪二代目浅川一家福岡で、わけても井奥会と大門会が受けたのは最も重い処分にあたる絶縁であった。

この処分の意思決定者は、高山清司率いる名古屋弘道会であった。このことから、警察庁組織犯罪対策局は、後藤組と弘道会の間での対立抗争の発生の懸念を2008年10月度の愛知県公安委員会に報告するに至っている。

[編集] 「真珠宮ビル」事件

2006年5月8日東京都渋谷区代々木2丁目の真珠宮ビル(12階)所有権を勝手に移転させたとして、警視庁組織犯罪対策4課が、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで組長後藤忠正を逮捕。同様の容疑で不動産会社菱和ライフクリエイト(現:クレアスライフ)社長西岡進ら10人も逮捕。午前中には静岡県富士宮市の後藤組本部の家宅捜索を受けた。2日後の5月10日には不動産ブローカーの男が電磁的公正証書原本不実記録などの容疑で逮捕されている。

[編集] 最高幹部

[編集] その他の組員

[編集] 舎弟

[編集] 幹部


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