真理党 (日本)

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真理党(しんりとう)は、1990年の第39回衆議院議員総選挙の時、オウム真理教の教祖・麻原彰晃(松本智津夫)が、党首となり結成された政治団体。 麻原や教団幹部ら25名を擁立し、確認団体となったが、全員落選。供託金はすべて没収された。

選挙活動[編集]

当時の東京4区(東京都渋谷区中野区杉並区)から出馬した麻原の選挙活動は異質であった。麻原の等身大マスコットが登場し、白いコスチュームを着た女性信者達のダンスなど派手なパフォーマンスや、他党の候補者を妨害するような選挙活動をした。しかし、他の選挙区から出馬していた真理党の候補者は、選挙公報政見放送、公設の掲示板に掲示するポスター以外の選挙活動を一切しなかった。

麻原以外の同党の候補者は「マイトレーヤ」(上祐史浩)などのように、ホーリーネーム(教団内での名前)での立候補の届出をしようとしたが認められなかった。だが、公設の掲示板に掲示されたポスターには、麻原党首を除き、ホーリーネームが大きく書かれている反面本名は小さくしか書かれていなかった為、奇異に感じられた(白い服で宗教上のポーズをとって写っている写真が多かったのも、他の候補と比べ異彩を放っていた)。

選挙結果[編集]

開票結果は、真理党自身の予想を大きく裏切った。麻原は自身が5-6万票を獲得して当選すると信じていたが、実際には1783票にとどまる大惨敗だった。他の候補も麻原を下回る票数しか獲得できず、いずれも供託金没収となった。

既にマスコミの注目を浴びていた麻原は、開票速報を伝える各テレビ局の番組に出演し、真理党が落選したのは、国家権力による票数操作の陰謀のためと主張したが、唐突な主張として退けられ、冷笑を浴びた(ただし、いわゆる「泡沫候補」に対する報道上の差別は確かに存在し、泡沫視された真理党がまともに選挙報道されたことはなかった。しかし、この差別は泡沫候補全般に対するもので、特に真理党を狙ったわけではない)。

この惨敗の結果、麻原は武力による権力奪取の必要性を感じ、その後の教団がより一層凶暴化した原因になったと言われる。

また、この選挙に出馬する際に、これまでも盛んにオウム真理教に対立する言動を繰り広げてきた弁護士坂本堤が、選挙戦の障害になるとして、麻原が坂本堤弁護士一家殺害事件につながるゴーサインを出したとされる。

真理党候補者と選挙結果一覧[編集]

真理党候補者と選挙結果一覧
候補 選挙区 得票数 最下位
当選候補の
得票数
惜敗率
富田隆 埼玉1区 484 125594 0.39%
杉浦茂 埼玉2区 553 109398 0.51%
大内利裕 埼玉3区 303 68132 0.44%
広瀬健一 埼玉5区 397 80499 0.49%
遠藤誠一 千葉4区 508 130684 0.39%
松本知子 東京1区 276 51940 0.53%
松葉裕子 東京2区 360 76285 0.47%
満生均史 東京2区 58 76285 0.08%
石井久子 東京3区 398 65259 0.61%
麻原彰晃 東京4区 1783 66337 2.69%
上祐史浩 東京5区 310 77426 0.40%
松田ユカリ 東京6区 202 65409 0.31%
鎌田紳一郎 東京6区 71 65409 0.11%
山本まゆみ 東京7区 536 108037 0.50%
杉浦実 東京7区 232 108037 0.21%
村井秀夫 東京8区 72 44152 0.13%
宮本公恵 東京8区 99 44152 0.22%
坪倉浩子 東京9区 272 81724 0.33%
名倉文彦 東京9区 188 81724 0.23%
新実智光 東京10区 205 91160 0.22%
岐部哲也 東京10区 139 91160 0.15%
飯田エリ子 東京11区 494 129169 0.38%
佐伯一明 東京11区 217 129169 0.17%
秋山伸二 神奈川2区 487 107171 0.17%
中川智正 神奈川3区 1445 113661 1.27%
 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


オウム真理教
主な事件 : 村井秀夫刺殺事件 | 坂本堤弁護士一家殺害事件 | 松本サリン事件 | 地下鉄サリン事件
自称信者 : 麻原彰晃(教祖)
信者の一覧 : オウム真理教の信者一覧
関連項目 : 後藤組 | フェラチオ | ホモ | 真理党
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