戸田駅 (埼玉県)
戸田駅(とだえき)は、埼玉県戸田市大字新曽字柳原にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
当駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線(別線)であるが、運転系統上は埼京線として案内される。
歴史
埼京線開通以前の戸田市内は「陸の孤島」と呼ばれていたほど交通の便が悪かったが、同線の開通により市内には当駅および戸田公園駅・北戸田駅が開業し、交通の便が向上した。
- 1971年(昭和46年) - 1973年(昭和48年)にかけて「東北・上越新幹線反対運動」が始まる。
- 1974年(昭和49年)4月13日 - 戸田市・与野市・浦和市による「新幹線反対県南三市連合会(三市連)」が発足する。以降、反対運動が激化する。
- 1978年(昭和53年)
- 1979年(昭和54年)11月20日 - 「三市連」代表と地崎宇三郎運輸大臣が会談。以降、反対運動が収束していくとともに、日本国有鉄道(国鉄)との条件闘争に転換する。
- 1985年(昭和60年)9月30日 - 国鉄の駅として開業する。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカード「Suica」の、当駅における本格的な供用を開始する。
- 2005年(平成17年)7月31日 - 上下線の放送案内が開業当時からのPRC連動放送からATOS連動放送へ移行する要出典。
- 2007年(平成19年)8月1日 - 上り線の発車メロディが戸田市歌「ああ わが戸田市」に変更される[1]。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する高架駅である。当駅のステーションカラーはバーミリオン(朱色)である。
戸田公園駅管理の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託[2])。改札口はホーム下に1箇所、出入口は西口・東口の2箇所にそれぞれ設置されている。自動券売機、指定席券売機は改札手前左手に設置されている。
改札口を出て正面にサミットストア戸田駅店、左手にNEWDAYS戸田など7店舗が出店するジェイアール東日本都市開発運営の駅ビル「ビーンズ戸田」がある。
改札階とホームとの間を連絡するエレベーターが1基設置されている。また、改札階と改札内コンコースとの間、改札内コンコースとホームとの間を連絡する上りエスカレーターが各1基設置されている。西口ロータリーには車椅子用のスロープがある。
トイレは、改札内コンコースに男女別に1箇所設置されている。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■埼京線 | 池袋・新宿・大崎・りんかい線方面 |
2 | ■埼京線 | 武蔵浦和・大宮・川越方面 |
発車メロディ
2007年8月1日から、1番線ホームの発車メロディに戸田市歌「ああ わが戸田市」が使用されている[1]。
利用状況
2013年度の1日平均乗車人員は17,984人で、JR東日本全体では202位、埼京線19駅中では15位だった[3]。2011年度に戸田駅の人数を北戸田駅がわずかに上回ってから、戸田市内にある3駅の中では戸田駅が最も少ない人数となっている。
戸田市ではJR東日本に埼京線の快速列車を当駅に停車させることを要望している。さらに利用客からも快速列車停車の要望が出ている。
当駅周辺は東京のベッドタウンとされることから、朝夕のラッシュ時は混雑するが昼間は比較的静かで落ち着いた雰囲気である。
近年の1日平均乗車人員および順位(JR東日本全体)の推移は以下の通り[3]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
順位 |
---|---|---|
2000年 | 14,236 | 222 |
2001年 | 14,300 | 223 |
2002年 | 14,589 | 222 |
2003年 | 15,158 | 217 |
2004年 | 15,418 | 213 |
2005年 | 15,746 | 211 |
2006年 | 16,069 | 212 |
2007年 | 16,279 | 214 |
2008年 | 16,257 | 212 |
2009年 | 16,225 | 213 |
2010年 | 16,811 | 205 |
2011年 | 16,985 | 203 |
2012年 | 17,373 | 203 |
2013年 | 17,984 | 202 |
駅周辺
地理的に戸田市の中心に位置し、市役所に近く、教育施設も点在している。駅前には各商業施設も立地するが、おおむね閑静な住宅街が広がっている。
ガード下南北にそれぞれ市営の大型駐輪場があり、ラッシュ時には混み合う。また、北ガード下に「憩いの広場〜戸田一番地」があり、木製の机やベンチ、自動販売機が設置されている。
東口
駅のある新曽方面から、上戸田方面へと繋がり、蕨市との市境も近い。戸田市の中枢地区を形成し、駅開業前からの狭い路地なども存在する。北を北大通り、南を市役所南通りに囲まれ、比較的閑静な住宅街が広がっている。西口と異なりロータリーは設置されていないが、「戸田駅市民花壇」がある。区画整理による再開発で、大規模なマンションなどの建築が盛んである。
- 主な施設
西口
ロータリーがあり、タクシー乗車も基本的には、この西口ロータリーからとなる。駅のある新曽方面から、本町方面や笹目方面へと広がる。東口同様に北を北大通り、南を市役所南通りに囲まれているが、「戸田翔陽高校(南)」交差点で両通りが合流し、以西は北大通りとなっている。駅開業後に順次開発が行われており、現在はロータリーの大型化や周辺道路の新設等に向けて工事が進められている[4]。ロータリーの南側には、大型コインパーキング「セントラルパーク 戸田駅西口」がある。
- 主な施設
- 戸田市立図書館 本館
- 戸田市立郷土博物館
- 戸田市スポーツセンター
- 戸田市消防本部
- 蕨警察署 戸田駅前交番
- 埼玉県立戸田翔陽高等学校
- 戸田市立新曽中学校
- 戸田市立新曽北小学校
- 戸田新曽郵便局
- 住友倉庫 東京支店戸田営業所
路線バス
すべて国際興業バスにより運行されている。
戸田駅(西口ロータリー)[5]
- 戸田市コミュニティバス『toco』西循環 - (下笹目→氷川町→戸田公園駅西口→新曽柳原→戸田駅→スポーツセンター→戸田市立図書館→境橋→笹目一丁目→下笹目)
戸田駅入口(戸田駅南ガード下)[5]
- 西川62 北戸田駅行き
- 蕨54 下笹目行き
- 西川62 西川口駅西口行き
- 蕨54 蕨駅西口行き
- (貸切)イオンモール北戸田行き - 無料シャトルバス。運行日および運行時刻の詳細はイオンモール北戸田公式サイト内の「バスのご案内」を参照。
付記
JRグループ内では山陽本線にも同名の「戸田(へた)駅」があることから、乗車券面上では区別するために、所属路線である東北本線を意味する字を冠し「(北)戸田」と記載されることもある。
電報略号はタトが付与されている。なお、「トタ」は豊田駅に付与されている。
隣の駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 戸田市歌「ああ わが戸田市」の発車メロディーが駅で流れます! - 戸田市(2007年7月26日付)
- ↑ 事業ネットワーク(駅業務) - 東日本環境アクセス
- ↑ 3.0 3.1 各駅の乗車人員 東日本旅客鉄道。
- ↑ 戸田都市計画事業新曽第一土地区画整理事業 設計図PDF - 戸田市
- ↑ 5.0 5.1 戸田(乗り場・行き先一覧) - こくさいばすどっとこむ(国際興業)