武蔵浦和駅
武蔵浦和駅(むさしうらわえき)は、埼玉県さいたま市南区別所七丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
目次
乗り入れ路線[編集]
当駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線(別線)と武蔵野線であり(詳細は路線記事および「鉄道路線の名称」を参照)、東北本線を当駅の所属線としている[1]。東北本線別線に関しては、運転系統としては埼京線の電車が乗り入れており、旅客案内では「東北(本)線」の名称は用いられない。
この他、当駅の武蔵野線西浦和方からは東北本線の与野・大宮方面へ通じる武蔵野線支線(西浦和支線)が分岐している。この支線は主に貨物列車が使用するほか、「しもうさ号」などの旅客列車も経由している。下り線(与野方面)は駅のすぐ西側で武蔵野線から分岐しているが、上り線は西500メートルほどの地点で合流している。これらの分岐・合流地点は、当駅が開業する前は田島信号場とされていた。
歴史[編集]
- 1985年(昭和60年)9月30日 - 日本国有鉄道(国鉄)埼京線の開通に伴い、田島信号場を当駅構内に統合し開業する。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカード「Suica」のサービス開始に伴い、当駅でも本格的な供用を開始する。
駅構造[編集]
武蔵野線は相対式ホーム2面2線(1・2番線)、埼京線は島式ホーム2面4線(3 - 6番線)を有する高架駅である。埼京線は当駅で上下線ともほとんどの列車が緩急接続を行う。
埼京線が武蔵野線をオーバークロスしているが、それぞれのホームは両線の交点から少しずれた位置にある。1番線ホームへは階段を使い武蔵野線の線路の下をくぐって至る格好となるため、乗り換えは長い距離を歩く。4・5番線は各駅停車が快速・通勤快速を接続待避するほか、平日の朝夕ラッシュ時は新宿・大崎方面へ折り返す列車が発着する。
改札口は1か所のみ(自動改札機設置)である。指定席券売機・自動券売機・みどりの窓口が埼京線ホーム下の改札口右手に設置されている。武蔵野線のホームへは連絡通路を介するため距離がある。
のりば[編集]
埼京線ホームは外側の3番線と6番線を本線としており、当駅で快速・通勤快速を待避する各駅停車や当駅始発・終着列車は、待避線である4番線と5番線を使用する。
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | ■武蔵野線 | 南浦和・新松戸・西船橋方面 | |
2 | ■武蔵野線 | 西国分寺・府中本町方面 ■しもうさ号 大宮行 |
|
3・4 | ■埼京線 | 池袋・新宿・大崎・りんかい線方面 | 当駅始発・終着の一部は5番線 |
5・6 | ■埼京線 | 大宮・川越方面 |
ステーションカラー[編集]
1985年9月30日開業の埼京線の各駅(全10駅)には、駅ごとに異なる色が配されている。当駅のカラーは桜色である。
改札内の主な旅客設備[編集]
バリアフリー設備は、埼京線ホーム(3・4番線、5・6番線)へは上り・下りエスカレーターとエレベーターが各1基設置されている。このうちエスカレーターは、平日朝ラッシュ時には2台とも上り専用となる。武蔵野線ホームの2番線(府中本町方面)へは階段を使わずに移動できる。1番線(西船橋方面)側にはエスカレーターが設置されているが、エスカレーター設置以前は階段昇降機(リフト)が設置されていた。また、2014年3月17日には1番線のエレベーターも供用開始となり、すべてのホームがバリアフリー化された。
トイレは、改札内外にそれぞれ1箇所設置されている。このうち改札外のものについては多機能トイレは設置されていない。
清涼飲料水の自動販売機も設置されており、同じくSuicaによる販売に対応している。
コインロッカーおよび証明写真自動撮影機が、改札内外にそれぞれ1箇所設置されている。
改良工事[編集]
2014年3月現在、高架橋の耐震補強工事が進められている。それに伴い、駅ビル 「ビーンズ武蔵浦和」は2014年4月1日より休業することとなった。[2]
また、2013年12月から以下の改良工事が予定されている。店舗群を除く施設の改装を2014年6月ごろまで、店舗群については同年5月に着工し、同年冬に完了する予定である[3]。
- みどりの窓口と改札窓口は利用客の待機場所を室内に設けるほか、仕切り窓のないオープンカウンター形式に変更する。
- トイレの面積を現状の2倍にあたる120平方メートルに拡張するほか、出入口にはスロープを設けて段差を解消する。
- 床面を、すべりにくい御影石に変更する。
- 店舗の再配置を実施する。報じられた支社長のコメントによると、「乗換時間などの短時間で買い物ができる」ことを重視し、ファーストフードや惣菜・洋菓子などを販売する店舗を配置するとしている。
利用状況[編集]
2013年度の一日平均乗車人員は48,610人である[4]。なお、統計には含まれていない乗り換え客が1日約9万人あるとされる。
- JR東日本全体では第95位、埼京線内(大崎 - 大宮間)では20駅中第8位、武蔵野線内では26駅中第5位である。年々利用者数が増加している。
開業以降の年度別の一日平均乗車人員は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
備考・出典 |
---|---|---|
1985年(昭和60年) | 7,446 | 開業日(9月30日)から年度末までの数値(183日間)。 |
1986年(昭和61年) | 11,269 | |
1987年(昭和62年) | 14,913 | |
1988年(昭和63年) | 18,174 | |
1989年(平成元年) | 20,269 | |
1990年(平成 | 2年)22,294 | |
1991年(平成 | 3年)23,950 | |
1992年(平成 | 4年)25,515 | |
1993年(平成 | 5年)26,392 | |
1994年(平成 | 6年)27,194 | |
1995年(平成 | 7年)28,018 | |
1996年(平成 | 8年)29,187 | |
1997年(平成 | 9年)29,482 | |
1998年(平成10年) | 31,017 | |
1999年(平成11年) | 31,510 | |
2000年(平成12年) | 32,280 | [8] |
2001年(平成13年) | 34,307 | [9] |
2002年(平成14年) | 36,431 | [10] |
2003年(平成15年) | 37,994 | [11] |
2004年(平成16年) | 38,958 | [12] |
2005年(平成17年) | 39,847 | [13] |
2006年(平成18年) | 41,318 | 初めてJR東日本全体で100位以内の数値となる。[14] |
2007年(平成19年) | 42,919 | [15] |
2008年(平成20年) | 44,115 | [16] |
2009年(平成21年) | 45,327 | [17] |
2010年(平成22年) | 45,978 | [18] |
2011年(平成23年) | 46,290 | [19] |
2012年(平成24年) | 47,236 | [20] |
2013年 (平成25年) | 48,610 | [4] |
駅周辺[編集]
別所 (さいたま市) も参照 当駅周辺は埼京線が開通してから開発が進んでいる。さいたま市の副都心と位置付けられており、約52haが9つの街区に分けられ、複数の大規模再開発プロジェクトが進行中または完成している。
- 駅ビル 「ビーンズ武蔵浦和」 ※テナントの詳細は、公式サイトのフロアマップ & ショップリストを参照。
- 駅ビル「マーレ」 ※テナントの詳細は、公式サイトのショップガイドを参照。
- 駅ビル ビバホーム武蔵浦和店
- ラムザタワー(西口方面から駅直結)
- ライブタワー(東口方面から駅直結)
- ザ・ダイソー
- 須原屋(書店)
- スポーツクラブNAS
- ファーストタワー(MUSE CITY、東口から徒歩)
- オリンピック 武蔵浦和店
- ニトリ
- コナミスポーツクラブ
- プラウドタワー武蔵浦和ガーデン・テラス(NALIA、西口方面から駅直結)
- マルエツ ナリア武蔵浦和店
- ウエルシア関東 武蔵浦和店
- プラウドタワー武蔵浦和マークス(西口方面から駅直結)
- サウスピア(西口方面から駅直結)
- 武蔵浦和図書館(2-3階)
- さいたま市南区役所(4-7階)
- 武蔵浦和 味の散歩道(飲食店街、東口から徒歩)
- さいたま中央郵便局(東口から徒歩)
- ゆうちょ銀行 さいたま支店
- 三井住友銀行 武蔵浦和支店(東口から徒歩)
- 武蔵野銀行 武蔵浦和支店(東口から徒歩)
- 聖みどり病院(東口から徒歩2分)
- ADEKA(旧旭電化工業) 浦和開発研究所(東口から徒歩)
- ケルヒャージャパン 東京支店(東口から徒歩)
- 武蔵浦和ラーメンアカデミー(西口から徒歩)
- セレモニー 武蔵浦和ホール(東口から徒歩)
- ロッテ 浦和工場
- 島忠ホームズ浦和南店
- 野球場
- 東京ガス
- 国道17号
- 田島通り
- 沼影公園(市民プール)
- 白幡沼
- 埼玉県立浦和商業高等学校
- さいたま市立白幡中学校
- さいたま市立内谷中学校
- さいたま市立浦和大里小学校
- さいたま市立沼影小学校
- さいたま市立浦和別所小学校
- さいたま市立岸町小学校
路線バス[編集]
東西の駅ロータリーおよび駅付近の「田島通り」に、複数のバス乗り場が設置されている。このうち、国道17号方面から来たバスは、直接田島通り乗り場へ向かうのではなく一旦、東口ロータリー乗り場を経由してから田島通り乗り場へ向かう。ただし、例外として南浦08系統はロータリーに入らず、直接田島通り乗り場へ向かう。
当駅に発着する路線バスは、国際興業バスにより運行されている(羽田空港への共同運行路線を除く)。なお、かつては日本中央バスの「ミリオンライナー」(板橋・さいたま - 仙台線)がライブタワー前の田島通りに発着していたが、2011年11月30日で運行を終了した。
- 発着する路線
- 東口ロータリー
- 田島通り
- ※武浦01・武浦80・南浦08系統は深夜バスも運行されている。
- 西口ロータリー
- 1のりば
- 武浦02(始発) 松本循環
- 武浦02-2(始発) 松本三丁目 行き
- 2のりば
- 南浦80 白幡坂上経由、南浦和駅西口 行き
- 3のりば
- 南区01(さいたま市コミュニティバス南区役所線) 南浦和駅西口・二十三夜経由、明花 行き(さいたま市が運営し、国際興業バスが運行を受託[21]。バス停名は「武蔵浦和駅西口(南区役所)」と称している。)
- 4のりば
- 1のりば
隣の駅[編集]
- 東日本旅客鉄道
- ■埼京線
- ■武蔵野線
脚注[編集]
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ↑ http://beans.jrtk.jp/musashiurawa/wp-content/uploads/2014/03/a6c73d053ca5a932af8e9cde8542d9c6.pdf
- ↑ 武蔵浦和駅を全面改修 安全、利便性向上へ/JR東日本大宮支社 - 埼玉新聞(2013年11月19日付、同年12月18日閲覧)
- ↑ 4.0 4.1 各駅の乗車人員(2013年度・ベスト100) - JR東日本
- ↑ 埼玉県統計年鑑
- ↑ さいたま市統計書
- ↑ 旧浦和市統計書
- ↑ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2006年度・ベスト100) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2007年度・ベスト100) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2008年度・ベスト100) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2009年度・ベスト100) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2010年度・ベスト100) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2011年度・ベスト100) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2012年度・ベスト100) - JR東日本
- ↑ さいたま市コミュニティバスの概要 - さいたま市(2013年12月18日閲覧)
- ↑ ☆高速バス〔浦和羽田線〕浦和・武蔵浦和 - 羽田空港 - こくさいばすどっとこむ(国際興業バス、2013年12月18日閲覧)