ういんど 第5号
ういんど 第5号は、戸塚ヨットスクールを支援する会の機関紙「ういんど」の第4号を読みやすく編集したページである。1992年1月15日発行。
目次
- 1 正義を行動で示した被告達
- 2 正見正語
- 2.1 正しい願いは必ず実現する
- 2.2 あの先生達、悪い人?
- 2.3 あの程度で“教育評論家”…
- 2.4 コーチ達、ご苦労さん
- 2.5 民主主義をかたる全体主義
- 2.6 やっと見つけた心の舵取り場
- 2.7 親以上の愛情に感激
- 2.8 後世は必ず戸塚ヨットを認める
- 2.9 汗のみが知る青少年教育
- 2.10 荒廃した子供達が国を亡ぼす
- 2.11 根の深い問題を矮小化するな
- 2.12 情熱と信念があってこそ教育者
- 2.13 熱意と人格が教育を決める
- 2.14 不当な求刑に断固抗議!
- 2.15 難病の娘で脳幹論を実証
- 2.16 公判レースも最後は戸塚の勝利
- 2.17 世の中、他人のせいにしすぎるぞ
- 2.18 できることからやろう
- 2.19 検察ファッショが国を亡ぼす
- 2.20 親を気違い扱いした警察
- 2.21 最終弁論に期待
- 2.22 どうしても無罪!
- 2.23 快い疲労と壮快感
- 2.24 動機は善意なのか悪意なのか
- 2.25 三千年前から分かっている教育
- 2.26 戸塚氏は日本の宝
- 3 編 集 後 記
- 4 外部リンク
正義を行動で示した被告達
卑劣な妨害に毅然と耐えて9年
弁護士 山本 秀師
戸塚ヨットスクール潰しのきっかけとなった「暴走族事件」発生から8年8か月が経過。公判回数は本件だけでも136回、加藤・小杉両被告人に対する分離公判も加えるならば実に170回を越えます。
しかもこの間、代用監獄への留置、弁護人に対する接見妨害、被告人同士や被告人と弁護人の間の分断工作、スクールと弁護人に対する誹謗中傷、弁護側証人・後援会員らに対するいやがらせなど、ありとあらゆる卑劣な妨害が執拗に繰り返されました。
また、戸塚校長とコーチらに対する不当な身柄拘束は、
- 可児被告人……3年2か月
- 戸塚被告人……3年1か月
- 山口被告人……3年1か月
- 横田被告人……3年1か月
- 東 被告人……2年10か月
- 内田被告人……2年7か月
- 藤浦被告人……2年7か月
- 境野被告人……1年8か月
と、まさに異常としか言いようのないものでした。しかも、保釈後も被告達は居住・旅行の制限をされながら、一部の者は2~3日間を費やして、月2回の公判廷に臨まねぱならなかったのです。
被告達が、このような過酷な試練に耐えながら、検察の圧力に屈することなく、真摯な態度で出廷してきたのは、検・警察の適正手続きを無視したやりたい放題の違法行為と、真実からかけ離れた主張と立証に対する強い憤りがあったからにほかなりません。被告達が示したこうした行動こそ、本事件の公訴事実に対す何よりの反証、“行動証拠”であると考えるものであります。
強引極まるつじつま合わせ
検察側は、「戸塚ヨットスクールは営利目的の常習的暴力集団であり、体罰と称して暴行を加えることを指導方針としていた」(冒頭陳述書)と主張しています。そして、この奇怪な見解を押し通すために「暴力的行為を伴う訓練を一体となって遂行し、利益を享受することで合意していたのだから、戸塚ヨットスクールという組織に属した時点で、コーチ達には監禁・暴行の共謀が成立していた」と、とてつもない論理を展開してきました。
こうした非常識極まる論理と、より一層非常識極まる司法権の乱用、そして煽情的なマスコミ報道とにより、本件はデッチ上げられていったと言って過言でありません。
例えば、戸塚ヨットスクールのコーチが次々と逮捕された昭和58年9月、ただ1人残ってスクールを守っていた境野コーチは、3年前に起き、その時点で既に取調べが終了していた死亡事故を容疑として逮捕されました。これなど、スクール潰しのみを目的とした、ヒステリックな捜査権の乱用の典型です。
あるいは、奄美大島への旅行の際、2名の訓練生が連絡船から行方不明になった事件では、検察側は、「監禁致死」なる罪名の書かれた検面調書など存在しないのに監禁致死で起訴するという、誠に無責任かつ投げやりな態度を見せています。
歴史の汚点とするな
また、検察側の証言は、ほとんどが非行、家庭内暴力など重度の情緒障害児によるものであり、しかも調書作成時には大半が未成年であったという事実もあります。即ち、
15才(恐喝、シンナー、校内暴力)、20才(非行歴6件、補導歴4件)、15才(窃盗、シンナー)、16才(副番長、校内暴力、シンナーなど)、15才(シンナー、無免許運転、窃盗、恐喝、暴力団と交際など)、21才(覚醒剤、薬物中毒と精神病質で入院中に警察官に付き添われて出廷)、15才(シンナー、家庭内暴力、強姦など)、18才(殺人未遂)、19才(父親に対する保険金殺人未遂)、16才(殺人未遂、精神科に入院歴)、15才(家庭内暴力、シンナー、不純異性交遊、家出、万引きなど)
といった具合で、その証言能力には甚だ疑問のある者ばかりなのです。こうした証人達の言動がいかに信頼しがたいものであり、逆に、どんな都合のよい証言でも引き出せるかを、検察側は知悉しているのであります。
このような証言の積み重ねの結果、生活を犠牲にして情緒障害児の更生に取り組んできた被告達がもしも断罪されるのであれば、我が国の司法制度の根幹に関わる汚点を歴史に残すことになるに違いありません。
正見正語
私たちは戸塚ヨットを支持する(戸塚ヨットスクールを支援する会・会報「ういんど」5号より)
正しい願いは必ず実現する
いまの世の中は、すべての点においてかって気ままな一人歩きの傾向が多いように思われます。
その中で、ヨットスクールのように、個人主義のない教育が若いうちに行われていることに、日本人の一人として誇らしく思っています。私も十代の時に、1年だけ四国から大阪へ出まして、夏冬4時半起床で先生と生徒だけの全寮制で生き生きと1年間の生活をさせて頂きました。その後、引揚者として、すべてにおいて最低の所を通ることができたのも、十代の頃のあの体験のおかげと、つくづく学校と両親のありがたさを感じた次第です。
今、八十才を前にして涙ぐみつつ感謝しています。
戸塚先生、日本の強い柱となって力強く頑張って頂きますようせつにお願い申し上げます。正しい願いは実現する。私もこれを目指してあたらしい道を生き抜きさせて頂きます。
あの先生達、悪い人?
小学3年から5年にかけて数回参加させていただいた長男ももうじき成人を迎えます。当時、訓練はつらかったようで、「もう行きたくない」と、そのつど言っておりましたが、先生方をうらむ言葉を聞いたことはありませんでした。
その後、テレビで批判的な取りあげられかたをしていた時も「お母さん、あの先生達悪い人だと思う?」と何度も質問してきました。マスコミで取り沙汰されるような悪い人とは思えず、混乱してしまったのでしょう。
子供というのは、自分のことを真剣に考えていてくれる人は誰なのか、大人以上にきちんとわかっているものだと思います。
(三重県 中尾 明江)
あの程度で“教育評論家”…
八年余りに及ぶ長い裁判のうち、二年余りの傍聴のみなので最初からの状況は分かりかねますが、この度の論告求刑は、事件の本質にふれることなく、ただ一方的な一部の証言と、検察側の感情にのみ片寄った求刑であると、憤りを感じました。
以来、関心をもつようになって、教育評論家によるラジオの教育相談を聞くことがありますが、「あの程度の指導で…」といつも疑問を感じています。
公正であるべき裁判官によって事件の本質を掘り下げた判決があるものと期待しています。
校長はじめ皆様のご健斗をお祈りします。
(寺谷)
コーチ達、ご苦労さん
「戸塚裁判?まだやっているの?もうとっくにすんだかと思っていた」これぐら いに思っている人が多いらしい。いや、「俺には関係ない」ぐらいになってしまった。
体罰をやらざるを得ないのは、そうした雰囲気に酔うからだ…。私自身、戸塚の生徒を叩こうかと思ったことが何度もあったが、「この年になって…」と思いやめただけだ。そうした中に入って仕事をやるコーチ達に心から「ご苦労さん」と思った。
小川君の死亡だけはどうも気になる。今でも“死ぬ筈はない”と思っている。悲しいことを今も忘れない。
老生故、文字を書くのにも一苦労しています。お許しください。
(愛知県 木村 喜七)
民主主義をかたる全体主義
誤った新聞報道に端を発し、一方的な声のみに耳を傾け、一部世論に迎合することは民主主義の名を借りた全体主義に他ならない。
やっと見つけた心の舵取り場
先生の裁判状況を新聞で見ています。
飽食・驕りの世相から生まれた迷える子の親達は、途方に暮れながら、子供の心の舵取りをしてくれる所を探します。私もその一人でした。やっと見つけたのが先生の所です。趣旨を知って安心してお願いしました。今はもう自分を取り戻しつつある子供になって、良かったと思っています。
過去に起きた不運な事故による裁判も、スクール側の真面目な意図を理解した上で行われれば、実刑など無いはずと思います。健康的に若者の心を改善しようとした機関が、屈折して法に照らし合わされ、潰されてはならないと思います。
方向を見失い、無気力になった子を持つ親になって初めて知った大切なスクールです。理解ある判決を希望します。
(静岡市 藤波)
親以上の愛情に感激
事件の内容は良く知りませんが、3年程前に戸塚先生のお話を聞いて″支援する会″に参加しました。
とにかく自分の子供を育てられず、他人に任せる事が不思議です。そして、特に、普通でないというか、異常と言いますか、そういう子供を何とか良くしようと、親以上の愛情で対応する先生方に感激します。
家庭という甘い生活から抜け出し、ヨットという生死の間で性格を変える方法を考え、努力している皆様に、より一層の御健勝とご多幸を祈念します。
(浦和市 佐藤 清章)
後世は必ず戸塚ヨットを認める
吉田松陰は獄死したが後世に名声を博し、塾生の中から、明治維新に貢献した幾多の人材を世に送り、高く評価されて居る。戸塚ヨットスクールも、校長以下コーチが一丸となり非行青少年の矯正に当たったことは、将来必ず、社会から是認されるものと確信する。
現在でも目に余る非行青少年を持つ家庭では、もし戸塚ヨットスクールのような施設があれば、入所させたいと願う親は数多く居られる事と思う。
どうか検察側も報道関係の皆様も、昨今の社会情勢をよく見極めて、本件が公正に決着するよう、御配慮をお願いいたします。
汗のみが知る青少年教育
すっかり秋めいて、肌寒さを感じるこの頃でございます。
私も青少年の教育に少しでもお役に立ちたいと、相撲道場を建て早4年がすぎました。その間、言葉にいいつくせないことも多く、ただ汗のみが知っていると言う感が強くあります。しかし、今日も張り切って、明日の日本及び世界を夢見てまわしをしめています。
荒廃した子供達が国を亡ぼす
戸塚ヨット事件の戸塚氏とは、日本テレビで共に画面に出て知り合った。彼の住居に3日間泊まり、小学6年の長女から、父の収監と事件についてくわしく聞き、テープに採り研究した。
マスコミの逮捕報道によって、世人は煽動されたが、戸塚氏の娘は動揺せず奏然自若としていた。また、戸塚氏と語る時、私は検事の目で観察、刑事の心で弱点を発掘しようと試みた。ところが、戸塚という男は立派な教育者で、正直で善良な人物とわかった。
日本の法の番人共は、世事にうとく、大した学問もない(これは本当だ)。私は戸塚氏が10年ぐらい監獄入りしても、かえって大物教育家になると思う。彼は若いし(私は92才)、刑務所で出版に専念するのも良かろうとさえ考える。
だが、アメリカから授かった憲法を有難がって日本魂を捨て、単なる教育法にある体罰論だけで、戸塚を閉じ込めていい気になっていると、今に荒廃した子供が成長して、国家を亡ぼす大集団と化すだろう。
総理大臣も、よくよく考えるべきだ。
(東京都杉並区 宮崎 鉄雄)
根の深い問題を矮小化するな
日本社会の腐敗は来るところまで来ているようです。
社会主義の崩壊が伝えられますが、日本資本主義も、危うい所に来ているようです。教育荒廃もこの情勢の一環です。何しろ大人がどう生きて良いのかわからないのですから、子供がわけがわからなくなるのは当然でしょう。
戸塚ヨットスクール事件はこのはざまで起こっています。日本資本主義の末期的症状から生じた根の深い大問題を倭少化し、戸塚氏とコーチ達に責任を押しつけるなどというのは言語道断です。検察側は戸塚氏らを厳罰に処すことによって日本の教育を正し、ひいては日本資本主義をも建て直す意気込みのようですが、問題のはき違えもええかげんにしてほしいと思います。
また、事件のいきさつを興味本位にしか取らえない、日本のマスコミにも怒りを感じます。本質的には検察側の考え方をなぞっているにすぎません。
事務局の皆様の御健斗を期待しております。
情熱と信念があってこそ教育者
戸塚先生、とにかく頑張って下さい。
乱れにみだれた世の中で、一般社会が公認の「教育委員会」を始めとする教育に関わる大人達は、ただ手を拱いているばかりです。これでは大勢の子供たちが可愛想です。情熱と信念を持って子供達に関わって行く事こそ″本物の教育″である、と私はいつも思っています。
コーチの方々から、第二第三の戸塚先生のような信念の教育者が現れる事を期待しております。
(名古屋市 児玉 美智子)
熱意と人格が教育を決める
非行少年は幼児教育に欠点がある場合がほとんどである。親が小遣いを与えて共稼ぎ、なおざりのしつけ、さらに、昔のがき大将のような横のつながりがないと非行に走る。若者になってからこれを直すことは、とんでもないエネルギーを要する。教育に当たる者は、日夜苦しんでいる。
教育をしているとビンタの一つくらいやりたくなるが、じっとこらえ、いってきかせている。それでも箸にも棒にもかからない者が出る。これを正道にもっていくための方式に寺門の集合訓練が考えられてきた。
坐禅、ヨーガ教育、農場作業などがある。ヨットスクールもその一つで、訓練する側の人格と熱意が成否を決める。熱心のあまり若干の行き過ぎがあったかもしれない。裁判所は、マスコミに迎合せず本質をみてほしい。実績を評価することも重要なことと思う。
不当な求刑に断固抗議!
「コメ」食ったスズメは大空を飛び、「ヌカ」食ったスズメが大罪…。
今回の宮沢政権の誕生に於いても、政策はそっちのけで派閥実力者の主導権争い。リクルート、ロッキード事件に関係した政治家が十人も宮沢内閣で復権した。一方で、社会・公共の秩序維持の為日夜国民を守る警察官が、十円の拾得物をネコババしても懲戒免職である。
戸塚ヨットスクールの裁判をみるかぎり、戸塚校長を始めその関係者が、我が国の将来を担う青少年問題に国家的危機を感じ、身を挺して立ち上がったことに共鳴するものであります。
不当な求刑に断固抗議し、民族教育回復のため皆様の御健勝を心からお祈り申しあげます。
(東京都世田谷区 米 光男)
難病の娘で脳幹論を実証
名古屋大学出身の戸塚宏氏は、小生の後輩であり異色の人物である。
氏との出会いは、大学同窓会関西支部総会の講演会の席上だった。彼の脳幹論に最初疑問をもったが、氏の本を頂いて読んでから理解した。そして、難病で苦しんでいる娘で実証してもらい、娘の病状が良い方向に向かっており、氏の考えが間違っていないことがわかった。
八年前の事件の実相は小生にはわからないけれども、新聞・テレビで理解した所では、氏は間違っていないと信じられる。ヨットスクールに関係される方々は、世論に負けず頑張ってもらいたい。戸塚君も名古屋大学の名誉のためにも闘ってほしい。
関係者の皆さんも頑張って頂くようにお願いする。
公判レースも最後は戸塚の勝利
戸塚校長、コーチの方々が行ってきた仕事はヨット訓練による人間教育です。「暴力」ではありません!
公判という名のレースでは、最後に必ずヨットスクールの勝利が来ると思います。
世の中、他人のせいにしすぎるぞ
「正義とは何なんだ」と言いたい。いったい誰が決めるものなのか。裁判官が有罪としたものが「悪」で、無罪としたものが「正」なのだろうか。そうじゃないはずだ。
戸塚校長の顔は日本全国中誰もが知っているのに、検察官の顔は見えてこない。おかしいぞ。
世の中、他人のせいにしすぎるぞ。小学校のプールに飛び込み台のブロックがなくなったのはなぜか、知っていますか。プールの底に頭をぶつけてカタワになったのは、息子が悪いのではなくプールが悪い、とする親がいるからだ。川でおぼれたのはサクがないからだと主張する親。そして、それを認める裁判所…。こんなところに善悪の判断をまかせられるものだろうか。
また、「木曜セミナー」で語り合いたいと思います。
(埼玉県狭山市 高安 洋)
できることからやろう
縁あって多少の支援をさせていただいている者です。
この世の中、間違いだらけの馬鹿ばかりそろっております。腹立つことが本当に多いのですが、そう言っても何にもなりません。できることからやっていくしかありません。皆様、どうか頑張って下さい。
検察ファッショが国を亡ぼす
戸塚ヨットスクールの純粋な気持ちによる行為に対し、お上(官憲)に逆らう奴は、感情的世論(実態を見ていない)を利用して潰そうとする姿勢が有々とみえる。
現在、また将来において日本で行われる怖いことといえば昔は軍閥によるファッショ、今は検察によるファショだ。役人・官憲の自己防衛、即ちメンツ維持が、日本国を大変な方向に押し流してしまう。
(大阪府枚方市 S)
親を気違い扱いした警察
私は今、戸塚ヨットスクールの皆様に感謝の気持ちで一杯です。もし戸塚ヨットスクールが無かったら、私たち一家は現在生きていられなかったか、家庭は崩壊・離散して惨憺たるものだったでしょう。
不肖の子は、あの時期、家庭内暴力の走りで、テレビや雑誌等で盛んに精神的に未熟な子供達のほうを煽るようなことをやったので、目標を見誤ったと考えます。
狂った子供の言わんとすることを汲み取り、根本的病因というか原因を探究しようとする人は、戸塚校長以外一人も居ませんでした。
病院の医師、公共の精神衛生センター、保健所…、皆「親が悪い」の一点張りで、警察のごときは、親を気違い扱いします。そして、それを狂った子供に言うので、愚息は「警察が俺の味方だ。親が悪いと警察がいった」と反省どころかますます暴れ出す始末です。私は心労で心臓を患い、昨年は脳梗塞で倒れました。
念のために申しますが、私の愚息は小学1年生と5年生の時、家の金を盗み、近所の悪童と万引き団に入っていました(これは、子供が自分でかいた回顧録に書いてます。戸塚ヨットスクールにも送ってあったから、警察は押収して見ているはずです)。高校生になればやらないと信頼していたら、高校2年間で1500万円ぐらい盗んで遊んだあげく、私の生命保険金を狙って私を殺しに出たのです。2億円位の保険で30年ぐらい遊べると考えての事です。殺人では「支払い不可」ということも知ら無い為ですが、学校では何を教育しているのでしょう。昨今、テレビニュースに出る殺人事件も、ここ等に原因があるのではないでしょうか。
私達戦中派の時代には、県下で殺人事件なんて10年に1回あるか無いかでしたが、今では、人の命を軽々に奪うのはなぜでしょう。やはり教育のせいだと考えます。 私は今、61才ですが、私達の青少年期は満足に食べる物も無く、親は極道者で、家は貧乏、悲しい青少年時代でした。せめて我が子には、同じ悲しみを味あわせたくなく、贅沢三昧で育てたのが大失敗の原因だったと反省して居ります。
警察は国民の生命・財産を守る官庁のはずです。二度と再び、私達にしたようなことはしないで下さい。罰を受けるのは、警察のほうです。猛反省するべきです。
(警察で身体をメチャメチャにされ、今も苦しみ、警察を恨んで死んで行く人間です)
最終弁論に期待
現代のかかえる家庭、教育社会の問題点を一挙に背負わされた形のヨットスクールの立場は、単に刑法からのみで断罪されるのでは納得できないことと存じます。
ましてや裁判官の態度に不当な検察偏向があるとすれば、日本の司法制度のあり方の不公正さが糾弾されねばなりません。
被告、弁護団の皆様の最終弁論での御活躍をお祈りいたします。
(東京都新宿区 安養寺住職 木村 周照)
どうしても無罪!
悪意でやった事でなく善意でした事が認められず、世の中は本当に悪い事をした人が罪にならず、人の為にした行為が悪いなんて…。
私は、どうしても無罪だと主張したいです。
快い疲労と壮快感
私は47才の男性です。スクールには目(緑内症)を悪くしましたので、ヨットを操作できるようになりたくて、お世話になりました。
一日ヨットを操作し、何度となく転覆し、必死に這い上がり、どこで食べるよりも美味しく思う昼食のカレーを食べ、温かいコーヒーを飲んで帰る頃には、快い疲労と、壮快感が身体の底から沸いてくるのを感じました。
事件のことは私は見ていないので、推測だけで、少し乱暴な言い方かも知れませんが、スクールに子供さんを預けた親御さんは、ある意味では子供さんを(半分は)捨てたと言えるケースも多いのではないかと思います。なぜなら、そういう子供さんがいると、家庭が崩れる場合が多いから。
また、コーチの方にも、世の中にそういう子供さんが多くなり、生徒さんも次から次へとあっったので、少し傲りもあったのではないかと思います。紙面も少なく、多くは書けませんので…。
今後の皆様の御活躍をお祈りいたします。
(長田 勝義)
動機は善意なのか悪意なのか
検察側の論告には極めて不満です。
ある事件が起こった場合、それが犯罪か、事故であるかは、そこに至までの動機が善意であったか、悪意であったかで判断すべきでしょう。戸塚先生の、不幸な少年を救おうとする熱意と誠意を汲みとった論告とは思えません。
検察官といえども人間ですから、時には判断を誤ることもあるでしょう。しかし今回の事件については強く反省される事を望みます。
(京都市右京区]] 津田 佐兵衛)
三千年前から分かっている教育
今や立派な子供を育成することに関し、これまでの識者に論ずべき資格がないことは、共産党が至上のもののごとく言っていたのと同じで、結果が証明している。
いままで、悪い子を育てる研究発表をしていたのだから、その反対を実行すれば、素晴らしく良い子が育つはずである。このことは、統制経済より市場開放経済が良いことが分かっていながら、古いしがらみでどうにもならない共産国の官僚やマスコミと同じ体質である。
人をどう育てたら良いかは、三千年前にすでに解決済みの課題でありながら、いつの時代にも、新しい考えとやらが邪魔をしているのが現実だ。
戸塚氏は日本の宝
日本の社会がある臨界点を越えた、というのが、ここ10年の日本の現状であると思います。少年少女の世界の状況は、実はオトナ社会の反映、シワ寄せである。では、現実の現象にどう対処するかというと、何ら手を講じていないのが今の状態。このままでは、社会自体が、異様な妖怪になってしまう。
私は在野の学習人として、大学時代に学んだマル経をもとに今も学習を惜しまないが、あらゆる屋内の理論では解決できない、“人間”の把握の仕方を、戸塚校長の脳幹論から矛盾無く理解しつつある。考えようによっては、日本の宝である。
クリモト、中沢、及び新宗教の学徒の言っていることを、戸塚氏はとっくに凌駕していた。私は、外野席ながら、支援と拍手を積極的に送り続ける。
(東京都港区 竹田 浩生)
編 集 後 記
▼先日、あるマスコミ関係者から誠実な手紙をもらいました。――「事件当時、戸塚ヨットは金目当ての暴力集団という捜査当局の主張をそのまま信じていたが、増え続ける登校拒否や、その後の社会の様子と合わせて考える時、“スクールの存在自体を否定するようなことが、したり顔のマスコミにできるのか”"と考えるようになった」というものです。
彼は、ヨットスクールの現状を紹介するリポートを作ろうとしたが、「刑事被告人に肩入れするようなことはできない」という上からの圧力でダメになったとも述べています。
普段、“言論と報道の自由”を声高に主張するマスコミですが、その社内には、言論の自由がないようです。
戸塚ヨットスクール問題の重要性について、すべての報道機関(毎日新聞系を除く)が真実の報道をしてくれる日を待ち望みたいと思います。
▼戸塚校長に懲役10年を求刑した検察側は、日本中の親達が知りたがっている“極秘の教育機関”について情報を入手しているという噂をご存知でしょうか。
その教育機関に預ければ、子供が登校拒否や非行になっても、体罰もヨットも使わず、安い費用で理想の子供に立ち直らせてくれるらしいのです。そこでは、あらゆる自主性が尊重され、深い愛情と温かい思いやりに満ち溢れた理想の教育によって、どんな苦難にも負けない強い心と身体を持つ子供に育ててくれるのです。短期間に、タダ同然で!
噂が本当なら、この極秘教育機関の情報を独り占めにすることなく、広く国民に知らしめ、公共の福祉に資する責任が、公僕である検察官にはあると思いますが、いかがなものでしょう。
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