藤原和博

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民主党石井登志郎政治資金パーティーで乾杯のあいさつをする藤原

藤原 和博(ふじはら かずひろ、1955年 - )は、元公立中学校校長、著述家東京都生まれ。

東京都初の民間人校長として杉並区立和田中学校の校長を務めた。現在は大阪府教育委員会特別顧問東京学芸大学客員教授[4][5]構想日本政策委員、特定非営利活動法人子供地球基金顧問などを務めている。サッチャー型の新自由主義の教育関係者要出典

略歴

東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーを立ち上げる。


人物

来歴

リクルート在籍中、年俸契約客員社員フェロー」制度を創出。第1号になる(第3号はマラソンランナー有森裕子)。その後、「たった一人からの教育改革」を旗印に自治体の教育委員会の教育改革担当を経て、杉並区立中学校の校長に就任。東京都で義務教育初の民間人校長になる。

世間的な知名度が上がったのは杉並区立和田中学校校長になってからである。校長に就任してからは、生徒や大人も参加して、自営業者ホームレス等の様々な社会人の講義を聞いたりして世の中について学習するよのなか科の創設や、学習塾と連携した有料の課外授業夜スペ」で知られている[6]

2007年、社会的にいじめが問題になりTBS系情報番組みのもんたの朝ズバッ!」に出演した際には「テレビで芸人たちがやっていることは子供たちに悪影響を与えている」という趣旨の発言をして、番組司会者のみのもんたと共に実名こそは出さなかったもののお笑い芸人批判を展開したが、この発言はインターネット上での論争を呼んだ要出典

人脈

その著書で藤原は、子供のテレビ漬け・ケータイ漬けを嘆いているが、モバイルゲーム略してモバゲーを運営するDeNA社長の南場智子iモードの仕掛け人とされるバンダイ社外取締役の松永真理も、藤原とは旧知の関係(著書「人生のつくり方」より)。藤原がリクルート時代に立ち上げたメディアファクトリーは深夜アニメの一大量産・提供元でもある。

藤原は和田中学校で漢字検定を実施、「よのなか」科のホームページはオールアバウトジャパンスーパーおすすめサイト2003審査員特別賞を受賞しているが、日本漢字能力検定協会前副理事長の大久保浩も、オールアバウト社長の江幡哲也も、リクルート出身。

「よのなか」科に関与、和田中学校をモデルとした学校支援地域本部事業を文部科学省より受託したキャリアリンク社長の若江眞紀も、藤原とは旧知の関係[7]である。

政界との関係

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リクルート出身の樫野孝人が、2009年神戸市長選挙に無所属で立候補した際、旧知の高野孟が運営するニュースサイト「THE JOURNAL」に応援のメッセージを[8]寄稿し、民主党小沢執行部を批判するも、現在文部科学副大臣鈴木寛とは、校長になる前から、議員になる前からの関係[9]。鈴木の政策秘書であった石井登志郎資金集めパーティーでは[10]乾杯のあいさつを行っている。 また、リクルート出身の吉田平が、2009年千葉県知事選挙堂本暁子の後継として立候補した際は、やはりリクルート出身で現在首相補佐官加藤公一、同じく元東京大学副理事の竹原敬二らと共に吉田の応援に参じている。

NHKの予算を審議する衆議院総務委員会(2008年3月24日)では、民主党の玄葉光一郎が藤原の最終授業を見学。ライブドア堀江貴文の創業当時・絶頂期・事件直前・保釈直後の新聞写真を素材とした「よのなか」科の授業を、これはいわばメディアリテラシーだと評する[11]も、堀江と共に事件に関与した当時取締役岡本文人も、リクルート出身。

2009年11月には民主党による事業仕分け人に抜擢され、心のノートについて「正義は危険、気持ち悪い」と発言。官僚に対しての数々の発言がメディアを席巻するが、食育について「お米の健康法」と述べ、相手側の反論を受ける場面も。

和田中学校で蓮舫事業仕分けを模した授業を行った際[12]に、ベネッセコーポレーション出身の民主党世田谷区議会議員のページ[13]がトップに表示されたが、ベネッセ退職後、区議になる前に、参画したウィルシード社の代表取締役は藤原同様、日本教育再興連盟発起人[14]。和田中学校学校運営協議会委員であり、その協力会社[15]。その区議のブログでは藤原[16][17][18][19][20]や上記加藤[21]との関係が少なからず見い出せる。

近しい政治家・経済人(著名人)

        (「人生のつくり方」(藤原和博と107人の仲間たち:2002年12月:サンマーク出版)[22]より)

同じくリクルート出身加藤藤原の行っている「よのなか」科を称賛したプレス民主 2006年6月17日号外

教育界に関与するリクルート出身者

東日本大震災関連

プロデュース

テンプレート:宣伝 2008年末から、製造をプロデュースした高級腕時計が販売された。ネオ・ジャパネスクを掲げた「japan」ブランドを冠した限定50個の時計は20万円前後の価格ながら予約で完売した。これには、日本の成熟した消費社会に対する回答の一つとして、嗜好やこだわりに答えた製品コンセプトが提示されつつ、売上高の10%が企画者の報酬とされる印税方式を導入してアイデアがビジネスに直結するスタイルを提示するなど、新たな試みが用いられている。藤原は、自動車など同様な手法を拡大して新たな製品を送り出したいと意気込んでいる。

ロールケーキ騒動

東日本大震災に於いて、藤原の現地での活動代理を務める人物が避難所に700個のロールケーキ間食用に持ち込んだところ、その避難所には800人が生活しており、平等に配るには100個も足りないので、持ち帰させられたという事に端を発する騒動[34]。 校長は上がりの職だと言って憚らない藤原だが、一方で阪神大震災で伝えられたのが、避難所となった教員の奮闘ぶり。これについては、林真理子勝間和代猪瀬直樹ら、藤原が参加するエンジン01文化戦略会議[35]の構成メンバー[36]が、管理側の落ち度を非難するメッセージを発した事[37]に対し、様々な形で反論が続出[38][39]。林や勝間が激しい批判にさらされる一方[40][41][42][43][44][45][46][47][48][49][50][51][52]、当の藤原は講演会等で、参加者に対し、もし管理者だったら、どうするかというテーマを投げかけ、ディスカッションの素材としている[53]

なお、既述加藤への政治献金リストには、その当人と思しき者も[54]

校長公募

上記の関係の関係からか、2005年の東京都議会議員選挙で民主党は「校長公募200人」を主張[55]。以降も、マスメディアへ露出する毎に民間人校長の大登用を主張。橋下徹の下、藤原自身が特別顧問として参画した大阪府大阪市では校長公募を実施するも、希望者が集まらず、年収1000万円以上を対象とした転職会社[56]が、これに加担[57]。また、藤原自身も、東京で行なわれた説明会には盟友の鈴木寛と共に参加している[58][59][60]。なお、民間人校長について、藤原自身は成功例はごく少数と言い、大阪府教育委員でもある陰山英男も、応募者が少ないであろう事を理由に公募には反対をしている。

新聞雑誌掲載・テレビ出演(及び関連事項)

(時系列順)

2002年

2003年

  • 5月17日~2004年9月18日朝日新聞東京版朝刊土曜地域面に「杉並校長日記」を連載。

2004年

2005年

2006年

安倍政権による教育再生論議

2007年

2008年

2009年

2010年

  • 1月15・22日合併号・週刊ポスト(事業仕分けについて)

2011年

2012年

2013年

 朝日新聞社のデータベースによると、2008年3月末までに朝日新聞(朝刊夕刊)・週刊朝日・AERAと計149件登場(東京版限定、論座は除く)。他紙については不明。  国立国会図書館の雑誌記事データベースによると、2010年3月末までに45件登場。

批判的な雑誌・書籍

PRの為に駆使した造語

  • 「よのなか」科:東京都立大学教授(当時)宮台真司と共に考案した授業形態
  • 〝ナナメの関係〟親・教師との関係を縦、同級生との関係を横とした場合の近隣地域住民との関係
  • 〝ドテラ〟土曜寺子屋の略:成績下位層を対象に土曜日に行われる補習授業(実施主体はボランティア
  • 〝夜スペ〟夜スペシャルの略:成績上位層を対象に放課後・夜間に行われる授業(実施主体は大手有名進学塾のサピックス
  • 〝吹きこぼれ〟落ちこぼれとは対称的に、学校の授業にはもの足りなさを持つとされる成績上位層を指しての発言
  • 〝水増し先生〟大分県での教員不正採用についての発言

著書

  • つなげる力
  • キミが勉強する理由
  • 本当の友だちってどんな友だちだろう
  • 35歳の教科書 --今から始める戦略的人生計画
  • 世界でいちばん受けたい授業 足立十一中[よのなか]科 〔民主党参議院議員鈴木寛(現文部科学副大臣)と関係〕
  • 世界でいちばん受けたい授業2 足立十一中[よのなか]科 〔民主党・鈴木と関係〕
  • 人生の教科書 よのなかのルール 宮台真司との共著
  • 人生の教科書 家づくり
  • リクルートという奇跡
  • 公教育の未来
  • 人生がつまらない人へ
  • 対人関係
  • 親と子の[よのなか]科 ちくま新書
  • 国語 心に届く日本語 -- [よのなか]教科書
  • 公立校の逆襲 いい学校を作る!
  • お金じゃ買えない。 -- [よのなか]の歩き方〈1〉 ちくま文庫
  • 給料だけじゃわからない! -- [よのなか]の歩き方〈2〉 ちくま文庫
  • 味方をふやす技術 -- [よのなか]の歩き方〈3〉
  • 数学 数学脳をつくる -- [よのなか]教科書
  • 民間校長、中学改革に挑む
  • 英語 自分を語る英語術 -- [よのなか]教科書
  • 自分「プレゼン」術 (新書)
  • 情報編集力 -- ネット社会を生き抜くチカラ  〔鈴木他共著〕
  • サクラ、サク
  • 建てどき
  • 人生の教科書よのなか
  • 人生の教科書 -- [ロボットと生きる]
  • 人生の流れを変える
  • 中学改造 学校には何ができて、何ができないのか 〔鈴木他共著〕
  • 母にできること、父にしかできないこと。
  • 処生術 -- 生きるチカラが深まる本
  • 父生術
  • 人生のつくり方 〔藤原和博と107人の仲間たち:2002年12月サンマーク出版
  • 僕らはどんなふうに大人になったのか
  • エネルギーを奪う仕事、もらえる仕事
  • プライド -- 処生術〈2〉
  • 「よのなか」入門
  • 新しい道徳
  • バカ親、バカ教師にもほどがある -- 子ども化する大人たち(聞き手:川端裕人

wikipediaとの比較

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