シュワルツコフヘンケル
シュワルツコフヘンケルとはドイツのヘンケルグループに属する日本の化粧品会社である。主にヘアカラー製品や頭髪化粧品の開発・販売を営んでいる。この会社の親会社にあたるドイツのシュワルツコフヘンケル社は1996年にヘンケルグループがシュワルツコフ社を吸収合併した形で誕生した。
現在の本社は東京都品川区東品川の天王州アイルにある(ヘアカラー製品の本部は大阪市北区堂島に置いてあり、各商品の製造・販売メーカー名の所には「シュワルツコフヘンケル株式会社」と書かれている。しかし、その住所は現在の本社である東京都品川区東品川である。以前は大阪府大阪市北区堂島と書かれていた。現在はお客様相談室の電話番号のみ書かれている)。
シンボルマーク
人の頭の形をしたブラックヘッドという印象的なロゴで有名。(ちなみにシュワルツコフとはドイツ語で「黒い頭」という意味である。)
歴史
前身は1888年にメリヤス製造会社として創業し、戦後はホーユーとともにヘアカラーの老舗メーカーとして白髪染め「パオン」やシャンプー式ヘアカラー「フェミニン」などエポックメイキングな製品をヒットさせていた山発(やまはつ)産業である。本社は現在、ヘアカラー製品の本部が置かれている大阪市北区堂島にあった。
2000年に経営難に陥っていた山発産業をヘンケルグループが買収。また、ヘアカラー業界への参入を画策していたライオンがこの山発産業に資本参加したため、山発産業は当時子会社として分離していたフェミニン株式会社などを併合した上で社名をヘンケルライオンコスメチックス株式会社と変更。山発産業はヘンケルとライオンの合弁会社ヘンケルライオンコスメチックス株式会社として生まれ変わった。
だが、いつまで経っても債務超過の状態が解消されなかったため、2004年にライオンが契約を更新せずに保有していた株の大半をヘンケルグループに売却、2005年から現在の社名となった(このため2005年4月現在、ヘンケルジャパンが85%、ライオンが15%という株主構成になっている)。
また、ライオン自身が提携して、「ルックO2クリーナー」を2007年10月30日に発売している。
2016年8月1日に親会社のヘンケルジャパンに吸収合併され、消滅した。展開していたブランドはヘンケルジャパンに継承されている。
主な商品
- パオン(中・高年層向け白髪染め。シェアはトップクラス。2006年に発売50周年を迎えた)
- 粉末染毛剤 パオン - 水で溶く一剤式粉末白髪染め。パオン第一号。
- パオン ディオーサ - カシミアのようにしなやかで上質な髪に仕上がるヘアカラーで無香料。2008年9月に白髪用ヘアカラーでは珍しい黒を基調にしたパッケージを採用した「クリームタイプ」を発売。また2009年9月には全体染めに適した乳液状の「ミルキータイプ」を発売。こちらは白を基調にシルバーの箔押しを施したパッケージを採用している。さらに2011年3月には、濃密な泡がワンプッシュで出せるエアゾールボトルを採用した「泡タイプ」を発売、同年9月には専用のチップで塗るだけで気になる白髪を簡単に隠せるジェルファンデーションタイプの白髪隠し「髪のコンシーラー」を発売した。なおヘアカラー(クリームタイプ・ミルキータイプ)には、アルガンオイル(Argan oil)を配合した「髪の美容液(アフターケアトリートメント)」が付属されているが、ユーザーからの熱い要望に応えて、2010年9月に単品で発売している。
2012年9月には、クリームタイプがしっかり染まって、白髪浮きしない「リッチカラ―処方」採用によりリニューアルした。 - パオン エッセンスリッチ - 杏由来のパーシック油(うるおい成分)と加水分解コムギたん白液(毛髪保護成分)を配合。滑らかな髪に仕上がるヘアカラー。香りがツンとしない。全体染めに適した乳液タイプの液状と部分染めに便利なクリームの2タイプ。
2012年9月に自信の品質を訴求する為にパッケージデザインを改良した。2013年9月に新色2色を追加した。 - パオン クリームカラー - 必要な量だけ無駄なく使えるチューブ式ヘアカラー。
- ミスターパオン セブンエイト - 男性向けの早染めタイプのクリームヘアカラー。
- パオン クイックリタッチ - 生え際・分け目の気になる白髪を自然にカバー。使うたびにだんだん白髪が染まる洗い流し不要のヘアマニキュア。
- パオン 白髪かくしマスカラ - 生え際・分け目の白髪をひと塗りでしっかりカバーするマスカラタイプの白髪隠し。
- パオン カラースプレー黒艶 - 分け目などの広い範囲の気になる白髪をワンタッチで隠すスプレータイプの白髪隠し。
- パオン メンパーフェクト - 白髪にノズルで直塗りできる男性用の早染めヘアカラー。
- パオン ゴールド - うるおい成分(コラーゲン&シルクエッセンス)配合のクリームヘアカラー。
- マロン(かぶれない非酸化系白髪染め。ジアミン不使用)
- ビジョン(シュワルツコフブランドの定番商品。20~30年代向け。黒髪用と白髪用がある)
- フレッシュライト(若年層向け黒髪用ヘアカラー・ヘアブリーチ) - 男性用と女性用がある。男性用は、高橋ヒロシ原作の人気不良漫画「クローズ」とその続編にあたる「WORST」に登場するキャラクターを、また女性用は、1972年にアメリカのケナー社 (Kenner) から発売された人形ブライスをパッケージキャラクターに使用している。
- フレッシュライト ミルキーヘアカラー - 2013年3月発売。「ニオイブロック処方」によりツンとしたニオイが気にならない乳液タイプのヘアカラー。
- フレッシュライト 泡タイプカラー
- フレッシュライト 泡タイプヘアカラー(かんたんワンプッシュ) - 2012年6月発売。軽くプッシュするだけで簡単に染められるエアゾール式の泡タイプヘアカラー。取り置きができ、ボトルに残った薬液は次回も使用できる。
- フレッシュライト ブリーチ - メガメガブリーチ・ハードブリーチ・ナチュラルブリーチの3種類がある。2012年3月にリニューアル。
- フレッシュライト プリン解消ミストブリーチ - スプレータイプのヘアブリーチ。2012年3月にリニューアル。
- フレッシュライト ミルキー髪色もどし - 2013年9月発売。ニュアンスのある黒髪を楽しめる乳液タイプのターンカラー。
- フレッシュライト 泡タイプカラー 髪色もどし - 髪色を黒に戻す泡タイプのターンカラー。男性用は「」(こちらは液状タイプ)。
- フレッシュライト 髪色もどしスプレー - 一日だけ髪色を黒に戻し、シャンプーで洗い落とせるスプレータイプの髪色もどし。2011年3月にパッケージをリニューアル。
- メンズフレッシュライト ヘアカラー
- メンズフレッシュライト ブリーチ - メガメガブリーチとワイルドブリーチの2種類がある。
- メンズフレッシュライト ターンカラー - ナチュラルブラックとディープブラックの2色。
- フェミニン(白髪隠し。日本初のシャンプー式ヘアカラー) - かつては若・中年層向けヘアカラーブランドだったが、現在ヘアカラーはパオンに統合されている。
- サイオス(ヘアケア製品・ヘアカラー) - プロのスタイリストと共同で開発した製品で、ヘアケア製品には毛髪成分に近いアミノ酸とケラチンが配合されている。
- 2010年9月にシャンプー・コンディショナー・トリートメントマスクを発売(リペア インテンシブケアとモイスチャー インテンシブケアの2タイプ)。2011年9月には、白髪用ヘアカラーとアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)シリーズとスタイリングシリーズを発売した。2012年3月、ヘアカラーの新色として、人気ヘアスタイリストで東京・青山にあるヘアサロンasia代表の時枝弘明の監修による「スタイリストセレクション」(3色)を発売した。
- 2012年9月には、2週間の集中補修トリートメント「2-week ディープリペアトリートメント」、スタイリングシリーズには日本の一般市場では初となる粉末タイプの整髪料「ボリュームデザインパウダー」とオイルタイプの「エアリーデザインワックスオイル」「ルースデザインワックスオイル」を、さらにヘアカラーの「スタイリストセレクション」に新色2色を発売した。
- 2013年3月にシャンプー・コンディショナー・トリートメントマスクをリニューアルし、希少性が高いマルーラオイルを贅沢に配合した「オイルリペア」、天然由来成分配合・ノンシリコン処方の「リペア&スムース」、高純度ヒアルロン酸配合の「モイスチャーグロス」の3つのタイプとなった。さらにヘアカラーの「スタイリストセレクション」に新色3色を発売した。
- 2013年9月には、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)シリーズとヘアカラーの新色として「ワールドスタイリストセレクション」2色を発売した。
- 2014年3月には、キューティクルとなじみの良いピュアオイル(パルミチン酸イソプロピル、毛髪保護成分)を配合した「オレオクリーム ヘアカラー」を発売した。
過去のブランド
- センセーション(メッシュ(部分染め、又はヘアアクセントカラー)ブランド)
- モンシック(若年層向けヘアカラーブランド)
- コミュニケーション(センセーションとほぼ同じ)
- イブルック(主婦向けヘアカラーブランド)
- エンダッタ(育毛剤)
- プロテクターP(染毛用保護クリーム)
- フレッシュUVキュア(頭髪用日焼け止め)
- コンフィデンス(女性専用ハイジーン消臭スプレー)
- ルックO2クリーナー(住宅用洗浄剤、ライオンと提携)
CM
主な提供番組
- MBS制作
- クイズ!!ひらめきパスワード(当初はヒッチハイク後にクレジット表記に)
- 世界まるごとHOWマッチ!!(センセーション、コミュニケーション、毛染めパオンの提供読みとCM)
- 新伍Niタッチ!
- たけし・所のドラキュラが狙ってる
- グラフィティ96以降ジパング大決戦!までの毎日放送制作木曜夜8時枠(後半は30秒提供・途中からフェミニンブランド一本化)
- すてきな出逢い いい朝8時(フェミニンブランド)
- 水曜夜10時のドラマ(モンシック、イブルック、毛染めパオンの提供読みとCM)
- 土曜夜10時のドラマ(フェミニン、毛染めパオンの提供読みとCM)
- ABCテレビ制作
- おはようワイド・土曜の朝に
- 朝だ!生です旅サラダ
- 上沼恵美子のおしゃべりクッキングのヒッチハイク(15秒・フェミニンブランド)
- KTV制作
- 三枝の愛ラブ!爆笑クリニック(途中降板。後半複数社提供の1社)
- ytv'制作
- TBSテレビ制作
- フジテレビ制作
- クイズグランプリ フェミニンブランドのみ。
- テレビ朝日制作
CMに起用されていた主なタレント
現在
過去
- パオン - 乙羽信子、長山藍子、イーデス・ハンソン、伊藤雄之助、草笛光子、野川由美子、谷啓、小松政夫、余貴美子
- パオン ディオーサ - 松田聖子、神田沙也加
- サイオス - 栗山千明(ヘアケア)、沢尻エリカ(スタイリング)、南野陽子(ヘアカラー)
- コミュニケーション - 多岐川裕美
- イブルック - 木の実ナナ
- フェミニン - 青木エミ、田中好子、アン・ルイス
- エンダッタ - 山倉和博
- フレッシュライト - MAX、Janne Da Arc
- ビジョン - 武田梨奈
その他
- 山発産業時代は主に在阪テレビ局のテレビ番組のスポンサーによく提供されていた。
- ヘンケルライオンコスメチック時代はライオンの提供番組(主に「ごきげんよう」(フジテレビ)、「はなまるマーケット」(TBS)、「知ってるつもり!?」(日本テレビ)、「木曜劇場」(フジテレビ)など)内で「パオン」の最新TV-CM(15秒がほとんどだった)を流していた。
- ルックO2クリーナーはライオンが製造・販売しているため、ライオンのCMでもしばしば流れていた。
- 現在はスポットCMが中心である。
関連項目
外部リンク
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