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2014年2月11日 (火) 09:21時点における版
東北大学は、宮城県仙台市青葉区片平二丁目1番1号に本部を置く日本の国立大学である。1907年に設置された。大学の略称は特になく、東北大と呼ばれる。
概観
大学全体
国内で3番目の帝国大学である1907年(明治40年)に創設された東北帝国大学を前身とする大学である。
東北帝国大学創立期の大学の略称は、東京帝国大学のそれが「東大」であったため「北大」であった[1]。後に東北帝国大学から分立した北海道帝国大学は「海大」とされた。ただし、現在では「北大」は北海道大学の略称として用いられることが多く、東北大学の略称は「東北大」が用いられる。
「東北」の名を冠しているが、校舎はすべて仙台市内にある。
大学理念
東北大学では、現在「研究第一主義」「門戸開放」「実学尊重」の3つを大学理念としている。
- 研究第一主義
- 「研究第一主義」の標語は、1911年(明治44年)の入学式における式辞で、「…大学の主とするところは研究第一であって…」と初代総長・沢柳政太郎が発言したことに由来している。先行した東京帝国大学が「官僚養成」を、京都帝国大学が「学問」を標榜したことから、第三の帝大である東北帝国大学は「研究」を標榜したものと考えられる。こうした研究第一主義の現れとして、第二次世界大戦前には附置研究所が10を数えた時期もある。なお、1998年-2008年の論文の被引用数では日本国内で第4位(世界第64位)、2005年度の主要研究経費は約260億円で、日本国内で第2位となっている。
- 門戸開放
- 東北帝国大学創設当初、既設の帝国大学が旧制高等学校出身者にのみ入学を認めていたのに対して、東北帝国大学は旧制高等学校以外の教育機関出身者にも入学を認めた(傍系入学)。また、1913年(大正2年)には3人の女子学生に対して入学を許可しているが、これは帝国大学としては初の女子学生に対する入学許可であった。このような経緯のもとに、現在では「門戸開放」のフレーズは、「学生・教員を問わず真に実力のある者はそのバックグラウンドにかかわらず受け入れる」という東北大学の方針を一言で表すための標語となっている。また、男女雇用機会均等法の改正を受け、杜の都女性科学者ハードリング支援事業やサイエンスエンジェル制度も導入されている。現在の学部学生は、東北地方以外の出身者が過半数を占めており、旧帝国大学の中では地元以外からの入学者比率が最も高い(参照)。
- 実学尊重
- 東北大学では創設以来、社会で実用される研究が奨励されてきたことに加え、大学での研究に端を発した企業が設立されるなど実学が重視されている。その伝統は、2007年の大学別特許公開件数で日本国内1位であるところにも現れており、これは、自然科学のみならず、人文科学及び社会科学の学問分野においても根付いている。
教育および研究
QS World University Rankingsによる世界大学ランキング2013では、第75位、アジア第14位、国内第5位である。また、英タイムズ紙系の教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」による世界大学ランキング2013-2014 では、第150位、アジア第15位、国内第5位である。
沿革
東北帝国大学設置に至る過程参照
略歴
東北大学の源流は、医療系部門においては、1736年(元文元年)設置の仙台藩藩校「明倫養賢堂」に繋がるとされる。この藩校が、教育機関としての体制を維持しながら様々な改組・改称を経て、仙台医学専門学校、東北帝国大学医科大学、そして現在の東北大学医学部(医学科・保健学科)および薬学部の系譜に繋がっている。
1900年(明治33年)1月29日、第14回帝国議会において「九州東北帝国大学設置建議案」が採択され、議会として東北地方に帝国大学を設置する正式な要望が政府に表明された。しかし、政府の資金難により設置が進まず、1902年(明治35年)にも「東北帝国大学設立建議案」が再度採択された。1906年(明治39年)、日露戦争の好景気で財を成した古河財閥(現・古河グループ)から寄付があり、その一部と宮城県の寄付金等をあわせて、1907年(明治40年)6月22日に東北帝国大学の本部が仙台市に設置された(創立記念日)。大学全体としては、帝国大学令に基く大学として1907年を創立年としている。なお、2007年(平成19年)は東北帝国大学の本部設置から100周年であり、様々な記念行事が行われた。
1907年(明治40年)6月の本部設置(現在の片平キャンパス)以降、実際の教育機関が拡充されていき、設立初期には計4つの系統が合流または新設された。まず、同1907年(明治40年)9月、北海道札幌区において、札幌農学校を母体とする農科大学を設置し、宮城県仙台市では、1911年(明治44年)に理科大学を新設、1912年(明治45年)に仙台医学専門学校を包摂して医学専門部を設置、および、仙台高等工業学校を包摂して工学専門部を設置した。
1915年(大正4年)、医学専門部は生徒募集を停止し、東北帝国大学医科大学が設置された。新入生は医科大学、以前からの在校生は医学専門部のままという状態であったが、施設は双方とも仙台医学専門学校以来の施設を流用した。ただし、医科大学には新たに先行帝国大学の東京帝国大学卒・京都帝国大学卒の人材を教授として招聘した。1918年に医学専門部の最後の学年が卒業すると医学専門部は廃止された。そのため、医学専門部の教授らは異動を余儀なくされ、他都市の医学専門学校へと移っていった。
大学令公布に伴う各帝国大学の分科大学制から学部制への改組に先立って、仙台市(理大・医大・工専)と札幌区(農大)に分かれている東北帝国大学の分科大学および専門部を各都市毎に分立させることになり、1918年(大正7年)、北海道帝国大学新設と同時に農科大学を移管した。
1919年(大正8年)、学部制に改組すると同時に東北帝国大学工学部が設置された(このときの学部構成は理学部・医学部・工学部・工学専門部)。工学専門部では、医学専門部と同様に廃止されるとの危惧から存続運動が起こった。結果的に工学専門部は、仙台高等工業学校以来の建物等を東北帝国大学工学部に譲り、別の土地に建物を新設して、元の仙台高等工業学校との名称で分離独立した(のちに仙台工業専門学校と改称)。
1922年(大正11年)、法文学部が設置された。同学部は現在の文系諸学部の礎をなす学部である。ちなみに、第二次世界大戦前の帝国大学では、北海道・大阪・名古屋以外の6大学(東京・京都・東北・九州・京城・台北)に文系学部が設置されていた。ただし、戦前に法学部、文学部、経済学部の設置が認められたのは東京・京都のみで、他の大学は法文学部(東北・九州・京城)や文政学部(台北)などの学際学部であった。
1947年(昭和22年)に東北帝国大学は「東北大学」に改称。1949年(昭和24年)に実施された学制改革に伴い、仙台市所在の官立学校(旧制第二高等学校・仙台工業専門学校・宮城師範学校・宮城青年師範学校)を統合、旧制宮城県女子専門学校を包括したうえで新制大学へと改組された。これら高等教育機関は、旧制第二高等学校が教養部へ、仙台工業専門学校が工学部と合流、両師範学校は教育学部へ、宮城県女子専門学校は農学部家政学科へとなった。家政学科は生活科学科と改称後、1960年(昭和35年)に廃止された。
1965年(昭和40年)、国立学校設置法改正を期に、師範学校の流れをくむ教育学部の教員養成系統が分立し、宮城教育大学が設置された。1967年(昭和42年)には、東北大学教育学部附属中学校・小学校および幼稚園を宮城教育大学に移管した。
1994年(平成6年)からは大学院重点化を開始した。また、2004年(平成16年)の国立大学法人化を期に、法科大学院・公共政策大学院・会計大学院の3つの専門職大学院を設置した。現在は青葉山新キャンパスの具体化やその他の改革を行っている。
年表
- 1736年(元文元年)テンプレート:年代要検証 仙台藩が藩校として明倫養賢堂を設置。
- 1760年(宝暦10年)テンプレート:年代要検証 明倫養賢堂で医学教育が開始される。
- 1817年(文化14年)テンプレート:年代要検証 明倫養賢堂から仙台藩医学校を分離。
- 1822年(文政5年)テンプレート:年代要検証 仙台藩は仙台藩学校蘭科を開設し、日本初の西洋医学講座を実施。
- 1869年(明治2年) 仙台藩医学校を施薬所と改称。
- 1872年(明治5年) 仙台県が宮城県へと改称されたのに伴い、施薬所を母体に宮城県立医学所となる。同年中に宮城県立医学所は廃止され、共立病院附属学舎へと改組
- 1873年(明治6年) 共立病院附属学舎は共立義塾と改称ののちに解散、1872年に設立されていた共立病院附属塾舎と統合
- 1879年(明治12年) 共立病院は同年中に仙台公立病院、宮城病院と順次改称、共立病院附属塾舎は最終的に宮城病院附属医学校へ改組
- 1880年(明治13年) 宮城病院附属医学校を宮城医学校と改称(1881年に元の名称に戻るも1882年に再度宮城医学校となる)
- 1887年(明治20年) 宮城医学校を母体に第二高等中学校医学部を設置。
- 1894年(明治27年) 第二高等中学校は学制改革に伴い第二高等学校へ改組。
- 1901年(明治34年) 第二高等学校医学部を母体に仙台医学専門学校を設置。
- 1907年(明治40年)4月 仙台高等工業学校が新設される。
- 1907年(明治40年)6月22日 仙台市に東北帝国大学が創設される(創立記念日)。
- 1907年(明治40年)9月 札幌区に札幌農学校を母体とする農科大学を設置。
- 1911年(明治44年) 仙台市に理科大学を設置。
- 1912年(明治45年)4月1日 仙台医学専門学校を包摂して東北帝国大学医学専門部とし、仙台高等工業学校を包摂して東北帝国大学工学専門部とする。
- 1915年(大正4年) 医学専門部を母体に医科大学を設置。
- 1918年(大正7年) 農科大学を分離し、新設の北海道帝国大学へ移管。
- 1919年(大正8年) 大学令公布に伴い、分科大学制を学部制へ改組。工学部を設置。
- 1921年(大正10年) 工学専門部が、仙台高等工業学校として分離独立。
- 1922年(大正11年) 法文学部を設置。
- 1947年(昭和22年) 農学部を設置。東北大学へと改称。
- 1949年(昭和24年) 学制改革に伴い、仙台市所在の官立学校(第二高等学校・仙台工業専門学校・宮城師範学校・宮城青年師範学校)を統合し、宮城県女子専門学校を包括して新制大学へ改組。法文学部を法学部・文学部・経済学部へ改組。教育学部を設置。
- 1953年(昭和28年) 大学院設置(文学研究科・教育学研究科・法学研究科・経済学研究科・理学研究科・工学研究科・農学研究科)。
- 1955年(昭和30年) 大学院医学研究科設置。
- 1957年(昭和32年) 進駐軍・川内キャンプ(旧仙台城二の丸)の跡地を取得し、川内キャンパスとする。
- 1961年(昭和36年) 大学院薬学研究科設置。
- 1964年(昭和39年) 教養部設置。
- 1965年(昭和40年) 歯学部を設置。教育学部の教員養成系統を宮城教育大学として分離。
- 1972年(昭和47年) 医学部を改組し、医学部薬学科を分離して薬学部を設置。大学院歯学研究科設置。
- 1973年(昭和48年) 医学部を改組し、医療技術短期大学部を設置。
- 1987年(昭和62年) 金属材料研究所を全国共同利用研究所に改組。
- 1993年(平成5年) 教養部を廃止。大学院国際文化研究科、情報科学研究科設置。
- 1994年(平成6年) 大学院各研究科の重点化を開始。大学院医学研究科を大学院医学系研究科へ名称変更。
- 1995年(平成7年) 電気通信研究所を全国共同利用研究所に改組。
- 2001年(平成13年) 大学院生命科学研究科設置。
- 2002年(平成14年) 大学院教育情報学教育部・研究部設置。
- 2003年(平成15年) 大学院環境科学研究科設置。医療技術短期大学部を医学部保健学科へ改組。
- 2004年(平成16年) 国立大学法人法の規定により国立大学法人へ改組。大学院法学研究科を改組、法科大学院(総合法制専攻)、公共政策大学院(公共法政策専攻)設置。
- 2005年(平成17年) 大学院経済学研究科を改組、会計大学院(会計専門職専攻)設置。
- 2006年(平成18年) 薬学部を改組し、創薬科学科(4年制-研究者養成)と薬学科(6年制-薬剤師養成)を設置。
- 2006年 青葉山県有地を宮城県から購入。青葉山新キャンパスとして整備を開始。
- 2007年(平成19年) 創立100周年。公式ロゴマークおよび公式カラーを制定。
- 2008年(平成20年)10月 東北大学記念講堂(川内記念講堂)および松下会館を東北大学百周年記念会館(通称「川内萩ホール」)として改修。
- 2009年(平成21年)4月 日本国内では初となる医工学研究科を設置
- 2012年(平成24年)1月 東北大学が運営を委託された大学入試センター試験気仙沼会場にて、事前確認の不徹底により、英語リスニング試験に使用するICプレイヤーが200個不足するミスが発生し、到着して試験開始するまで受験生を2時間も待たせた失態が発生した。
東日本大震災の影響
- 2011年3月11日の東日本大震災で女子学生2名と入学予定の女子高校生1名が津波に呑まれ死亡し、卒業生にも多数の死者・行方不明者が出た。また教職員・在校生の大半が被災し、沿岸部に住む者の中には住居を失った者も少なくなかった。各キャンパスも震度6強・6弱の激震に見舞われ、更にその後も震度5クラスの強い余震が多発。これにより、大学の各施設や研究設備は過去に例がないほどの甚大な被害を受けた。一部では割れた薬品が反応して火災も発生したが、初期消火で建物全体が燃えることはなかった。
- 大学当局は復旧に追われ、12日に予定されていた後期試験を中止。大学入試センター試験の点数で合格者を決める異例の措置を採った。更に卒業式も中止され、入学式・授業開始も5月初旬へ1カ月延期された。5月に行われた入学式は、宮城県内の主要なホールが震災の影響で使用できなかったため、各学科・研究科の建物内でオリエンテーションとして行われた。
- 被災して著しく損傷した川内キャンパス川内合同研究棟塔屋も2011年7月に取り壊された。
2012年4月1日に、総合的な災害研究を目的とした「災害科学国際研究所(IRIDeS イリディス)」を設立。自然科学系だけでなく、人文・社会科学系の研究者も在籍している。
基礎データ
所在地
- 青葉山キャンパス(仙台市青葉区荒巻字青葉)
- 雨宮キャンパス(仙台市青葉区堤通雨宮町)
象徴
ロゴマーク・スクールカラー
"creativity" "global" "tradition" をキーコンセプトに、昔から宮城野や仙台を象徴する植物とされてきた、本学の種々のマークに用いられた「萩」をモチーフにし、品格をもって、世界に大きく広がっていく動きを表現している。
「紫色」と「黒色」は公式カラーであり、「紫」は知性と想像力を、「黒」は勤勉と実践力を表している。「紫色」は本学のスクールカラーでもある。
学生歌
- 新制第1回卒業生が社会人になった昭和28年、学生部の公募により、まず歌詞を募集し、入選歌詞3編に対して作曲を募集する手順で作られた中の第1位である。現在でも歌われているのは本曲のみである。
- 作詞した野田は卒業後に牧師となり、作曲した阿座上(工学部)は、東北大の教授を経て埼玉工業大学の教授となっている。
校友歌
- 『緑の丘』作詞・作曲:小田和正
- 平成23年、東日本大震災に尽力する学生らに元気づけたいという思いから卒業生である小田が総長の里見進から依頼を受け作成した。大学の公式サイトでは歌詞・楽譜の閲覧が可能となっているほか、一時小田のバージョンもダウンロードできるようになっていた。
組織
学部
- 文学部
- 教育学部
- 教育科学科
- 教育学コース
- 教育心理学コース
- 教育科学科
- 法学部
- 経済学部
- 理学部
- 医学部
- 歯学部
- 薬学部
- 工学部
- 機械知能・航空工学科
- 機械システムデザインコース
- ナノメカニクスコース
- 航空宇宙コース
- 量子サイエンスコース
- バイオロボットシステムコース
- エネルギー環境コース
- 情報知能システム総合学科(旧 電気情報・物理工学科)
- エネルギーインテリジェンスコース
- コミュニケーションネットワークコース
- 情報ナノエレクトロニクスコース
- 応用物理学コース(ナノサイエンスコース)
- コンピュータサイエンスコース
- 知能コンピューティングコース
- メディカルバイオエレクトロニクスコース
- 化学・バイオ工学科
- 応用化学コース
- 化学工学コース
- バイオ工学コース
- 材料科学総合学科
- 金属フロンティア工学コース
- 知能デバイス材料学コース
- 材料システム工学コース
- 材料環境学コース
- 建築・社会環境工学科
- 社会基盤デザインコース
- 水環境デザインコース
- 都市システム計画コース
- 都市・建築デザインコース
- 都市・建築学コース
- 機械知能・航空工学科
- 農学部
- 農学部では「学科」と「学系」の2種類の組織編制が行われている。
大学院
- 文学研究科
- 文化科学専攻
- 言語科学専攻
- 歴史科学専攻
- 人間科学専攻
- 教育学研究科
- 総合教育科学専攻
- 教育設計評価専攻
- 法学研究科
- 経済学研究科
- 経済経営学専攻(博士前期課程・博士後期課程、研究大学院)
- 会計専門職専攻(専門職学位課程、会計大学院)
- 理学研究科
- 数学専攻
- 物理学専攻
- 天文学専攻
- 地球物理学専攻
- 化学専攻
- 地学専攻
- 医学系研究科
- 医科学専攻
- 障害科学専攻
- 保健学専攻
- 歯学研究科
- 歯科学専攻
- 薬学研究科
- 創薬化学専攻
- 医療薬科学専攻
- 生命薬学専攻
- 工学研究科
- 機械・知能系
- 機械システムデザイン工学専攻
- ナノメカニクス専攻
- 航空宇宙工学専攻
- バイオロボティクス専攻
- 量子エネルギー工学専攻
- 電子情報システム・応物系
- 電気・通信工学専攻
- 電子工学専攻
- 応用物理学専攻
- 化学・バイオ系
- 応用化学専攻
- 化学工学専攻
- バイオ工学専攻
- 材料科学系
- 金属フロンティア工学専攻
- 知能デバイス材料学専攻
- 材料システム工学専攻
- 人間・環境系
- 土木工学専攻
- 都市・建築学専攻
- その他
- 技術社会システム専攻
- 機械・知能系
- 農学研究科
- 資源生物科学専攻
- 応用生命科学専攻
- 生物産業創成科学専攻
- 国際文化研究科
- 国際地域文化論専攻
- 国際文化交流論専攻
- 国際文化言語論専攻
- 情報科学研究科
- 情報基礎科学専攻
- システム情報科学専攻
- 人間社会情報科学専攻
- 応用情報科学専攻
- 生命科学研究科
- 分子生命科学専攻
- 生命機能科学専攻
- 生態システム生命科学専攻
- 環境科学研究科
- 医工学研究科
- 教育情報学研究部
- 教育情報学教育部
- 教育情報学専攻
附置研究所
- 災害科学国際研究所
学部・大学院附属施設
- 法学研究科
- 附属法政実務教育研究センター
- 理学研究科
- 附属原子核理学研究施設
- 附属巨大分子解析研究センター
- 附属大気海洋変動観測研究センター
- 附属地震・噴火予知研究観測センター
- 附属ニュートリノ科学研究センター
- 附属惑星プラズマ・大気研究センター
- 附属自然史標本館
- 医学系研究科
- 附属動物実験施設
- 附属創生応用医学研究センター
- 附属地域医療教育開発センター
- 歯学部
- 附属歯科技工士学校
- 薬学研究科
- 附属薬用植物園
- 工学研究科
- 附属災害制御研究センター
- 附属エネルギー安全科学国際研究センター
- 附属超臨界溶媒工学研究センター
- 附属マイクロ・ナノマシニング研究教育センター
- 農学研究科
- 附属複合生態フィールド教育研究センター
- 国際文化研究科
- 附属言語脳認知総合科学研究センター
- 生命科学研究科
- 附属浅虫海洋生物学研究センター
農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター複合陸域生産システム部
宮城県大崎市鳴子温泉字蓬田232-3に所在している。農学部・農学研究科に附属する実習農場で、通称「川渡農場」と呼ばれる。陸軍軍馬補充部に由来。現在は、「東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター」を形成する施設。東北大学の所有する敷地面積の約96%を占める。農場内には農場本館の他にセミナーセンターを併設し農学部・農学研究科以外からも多くの学生が様々な用途で使用することが出来る。アクセスはJR陸羽東線川渡温泉駅より徒歩で約40分となっており、東北大学農学部の本部所在地である仙台市青葉区雨宮からはJRで約1時間半(仙山線・東北本線・陸羽東線利用)車で約2時間を要する。農場内には実験用の田畑以外に演習林、牧場、各種施設等、実に多様な施設が併設され様々な実験・演習・試験などが行われている。農学部・農学研究科の学生も数多く利用しており、学部生はカリキュラムによってはここを訪れることになる。
学内共同教育研究施設
- サイバーサイエンスセンター(旧 情報シナジーセンター)
- 研究教育基盤技術センター
- 学際科学国際高等研究センター
- 未来科学技術共同研究センター
- サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター
- 国際高等研究教育機構
- 国際高等研究教育院
- 国際高等融合領域研究所
未来科学技術共同研究センター
東北大学と産業界との共同研究機関。通称NICHe。現在19の研究プロジェクトが進行している。研究部門のほかに開発企画部もあり、研究企画・コーディネートなどの窓口(ワンストップ・ソリューション)機能を持つ。
その他
- 東北大学病院
- 附属図書館(本館、医学分館、工学分館、北青葉山分館、農学分館)
- 東北大学インターネットスクール
- 東北大学米国代表事務所
- 東北大学教育ネットワーク
教育および研究
研究
21世紀COEプログラム
21世紀COEプログラムは13件採択されている。
- 2002年度
- 生命科学
- バイオナノテクノロジー基盤未来医工学
- 化学・材料科学
- 大分子複雑系未踏化学
- 物質創製・材料化国際研究教育拠点
- 情報・電気・電子
- 新世代情報エレクトロニクスシステムの構築
- 人文科学
- 言語・認知総合科学戦略研究教育拠点
- 2003年度
- 医学系
- シグナル伝達病の治療戦略創生拠点
- 数学・物理学・地球科学
- 物質階層融合科学の構築
- 先端地球科学技術による地球の未来像創出
- 機械・土木・建築・その他工学
- ナノテクノロジー基盤機械科学フロンティア
- 流動ダイナミクス国際研究教育拠点
- 社会科学
- 社会階層と不平等研究教育拠点の形成
- 男女共同参画社会の法と政策
- 2004年度
- 革新的な学術分野
- 医薬開発統括学術分野創生と人材育成拠点
グローバルCOEプログラム
グローバルCOEプログラムは12件採択されている。
- 2007年度
- 生命科学
- 脳神経科学を社会へ還流する教育研究拠点
- 化学・材料科学
- 分子系高次構造体化学国際教育研究拠点
- 材料インテグレーション国際教育研究拠点
- 情報・電気・電子
- 情報エレクトロニクスシステム教育研究拠点
- 学際・複合・新領域
- 新世紀世界の成長焦点に築くナノ医工学拠点
- 2008年度
- 医学系
- Network Medicine 創生拠点
- 数学・物理学・地球科学
- 物質階層を紡ぐ科学フロンティアの新展開
- 変動地球惑星学の統合教育研究拠点
- 機械・土木・建築・その他工学
- 流動ダイナミクス知の融合教育研究世界拠点
- 社会科学
- 社会階層と不平等教育研究拠点の世界的展開
- グローバル時代の男女共同参画と多文化共生
- 学際・複合・新領域
- 環境激変への生態系適応に向けた教育研究
世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム
世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラムは1件採択されている。
- 2007年度
- 世界トップの材料科学研究拠点形成(東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR))
国際化拠点整備事業
文部科学省の国際化拠点整備事業(グローバル30事業)に採択されている。
- 2007年度
- 東北大学原子分子材料科学高等研究機構
教育
特色ある大学教育支援プログラム
- 融合型理科実験が育む自然理解と論理的思考
- 国際コンピテンシー人材育成教育プログラム
「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
- 言語研究者・言語教育者養成プログラム
- 国際的若手研究者養成プログラム
- 生体・ナノ電子科学国際教育拠点
- フライト実践による航空宇宙フロンティア
東北大学インターネットスクール
東北大学インターネットスクール (ISTU, Internet School of Tohoku University) は、主に東北大学大学院に所属する社会人大学院生のために、インターネットで講義をストリーミング提供しているeラーニングシステムである。ISTU では実際の講義で使用されたスライドや、配布資料をインターネットで閲覧しながら、セミナーナウと呼ばれる講義のムービーを見ることができる。また、レポートの提出、復習、採点、受講管理、単位取得など実際と同じように学習できるよう工夫されている。時間や場所にとらわれずに、講義の臨場感を体験しながら、繰り返し受講できることが最大のメリットである。他にもインターネットならではの機能が充実し、IT教育や知識のネットワーク化など大学教育の情報化を進めている。世界中どこにいても講義が受けられるため、すでに医者として働いていて博士号を取りたい者が中心的な利用者となっているが、社会人を受け入れている多くの学部で講義のコンテンツ化が進んでいる。さらに、大学内の講義の補助としても一部利用されている。また、特別講義などについては一般にも視聴が開放されている。
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
スポーツ
- 硬式野球部は仙台六大学野球連盟に加盟している。
- 漕艇部は、1895年(明治28年)の旧制二高水上運動部設立まで遡る。1960年(昭和35年)には在学生が男子エイトの日本代表クルーとしてローマオリンピックに出場している。
- トライアスロン部は、日本で初めて、サークルから大学の公認する体育会の部に昇格したトライアスロンクラブである。また、日本学生トライアスロン連合の設立(1993年)以前の1988年に、全国に先駆けて設立された宮城県学生トライアスロン協議会を結成する母体になった。
- アメリカンフットボール部は、東北代表としてパインボウルへ出場経験がある。
- 熱気球部では、1982年の日本選手権で優勝、1983年の第6回熱気球世界選手権(仏・ナント)参加、また熱気球学生選手権での優勝経験もある。
- Windnauts は、読売テレビ主催の鳥人間コンテスト選手権大会の人力プロペラ機ディスタンス部門で2011年現在で3回の優勝を記録している。また、大会記録も記録している。
大学関係者と組織
大学関係者組織
- 医学部同窓会;東北大学艮陵同窓会
- 東北大学白菊会:篤志献体組織。慰霊祭はかつて松音寺において仏式で行っていたが、1978年(昭和53年)からは特定の宗教に拠らない医・歯学部合同慰霊祭の形で川内記念講堂(現・東北大学百周年記念会館)で開催している。無縁仏の遺骨は1982年(昭和57年)に仙台市葛岡墓園に設けられた「東北大学納骨堂」に納めている。
大学関係者一覧
施設
キャンパス
片平キャンパス
片平キャンパスは研究所や大学本部を中心としたキャンパスである。仙台市中心部という立地から市民との交流の場として位置付けられており、さまざまな公開行事に用いられる他、春には花見客で賑わう。2007年には百周年記念行事の会場としても用いられた。
また、東北大学で最も古いキャンパスであるため歴史的価値のある建築物が現存している。その一つ、仙台医学専門学校に留学した魯迅が学んだ「階段教室」は中国人にとっての観光地ともなっており、1998年11月29日には江沢民・中華人民共和国主席(当時)も公式訪問した。
- 使用学部
- なし
- 使用研究科
- 生命科学研究科
- 法学研究科
- 経済学研究科
- 使用附属施設
- 金属材料研究所
- 電気通信研究所
- 多元物質科学研究所
- 流体科学研究所
川内キャンパス
東北大学では川内キャンパスを川内北キャンパスと川内南キャンパス(通称文系キャンパス)に分けて管理している。
北キャンパスでは全学教育が行われており、1・2年生が最も頻繁に通うキャンパスである。そのため入学シーズンにはサークル勧誘が盛んに行われる。このほか、多くのサークルが部室を持ち、さらに大学祭の会場でもあるため、一年を通して最も活気にあふれている。キャンパス内には放送大学宮城学習センターもある。
- 使用学部
- 文学部、法学部、経済学部、教育学部(すべて南キャンパス)
- 使用研究科等
- 南キャンパス
- 文学研究科、法学研究科、経済学研究科、教育学研究科、教育情報学研究部・教育部
- 北キャンパス
- 国際文化研究科、川北合同研究棟
- 使用附属施設
- 南キャンパス
- 附属図書館本館・同2号館、植物園本館・同記念館、東北大学百周年記念会館
- 北キャンパス
- 東北アジア研究センター、高等教育開発推進センター(同センター高等教育開発部入試開発室が所属する入試センターは南キャンパスに隣接する旧半導体研究所内)
- 交通アクセス
- 仙台市営バス東北大川内キャンパス停留所より徒歩0分、仙台市営バス・宮城交通川内郵便局前停留所より徒歩0分
- 敷地の変遷
- 仙台城二の丸→官軍占領→東北鎮台→仙台鎮台→陸軍第2師団→GHQ/SCAP占領→教養部・文系学部
青葉山キャンパス
東北大学では青葉山キャンパスを北青葉山キャンパスと東青葉山キャンパスに分けて管理しており、それぞれ理・薬学部と工学部が使用している。
その名の通り青葉山山中に置かれているキャンパスで、広大な敷地と豊かな自然が特徴。反面、アクセスに難があり、多くの学生がバイク・自家用車を利用している。(青葉山キャンパス付近には青葉台以外に住宅地が存在せず、大半の学生は市街地もしくは八木山から青葉山へ登る必要がある)そのため周辺での渋滞・事故(特に冬季)が問題となっており、仙台市地下鉄東西線の開通による緩和が期待されている。
なお、宮城教育大学の本部も同名のキャンパス名を使用しているが、これは同大学が元々東北大学だったことに由来する。
- 使用学部
- 理学部、薬学部、工学部
- 使用研究科
- 理学研究科、薬学研究科、工学研究科、環境科学研究科、情報科学研究科
- 使用附属施設
- 情報シナジーセンター、学際科学国際高等研究センター、未来科学技術共同研究センター、サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター、国際高等研究教育院、自動車の過去・未来館
- 交通アクセス
- 仙台市営バス理学部自然史標本館前、情報科学研究科前、工学部西、工学部中央、青葉山植物園ゲート前 各停留所
- 敷地の変遷
- 青葉山山林→陸軍工兵作業場→理工薬学部
星陵キャンパス
- 使用学部
- 医学部、歯学部
- 使用研究科
- 医学系研究科、歯学研究科
- 使用附属施設
- 東北大学病院、加齢医学研究所、歯学部附属歯科技工士学校
- 交通アクセス
- 仙台市地下鉄南北線北四番丁駅、仙台市営バス・宮城交通バス大学病院前停留所、仙台市営バス交通局大学病院前停留所
- 敷地の変遷
- 宮城病院→東北帝国大学・医および附属病院→医歯系学部用地・東北大学病院
雨宮キャンパス
雨宮キャンパスは農学部(及び大学院)のみが使用するキャンパスである。
周辺は超高層マンションが林立する住宅地であり、同じく市内中心部に位置する片平・星陵キャンパスとは異なる閑静な雰囲気を持っている。また、宮城教育大学上杉キャンパス(附属幼稚園・小学校・中学校)や仙台市立上杉山中学校、宮城県立盲学校など各種学校が集中する文教地域でもある。さらに、勝山企業が経営する迎賓館・結婚式場(勝山館)、勝山公園、ボウリング場、スケート場、スーパー、飲食店、インターネットカフェ等、各種施設や店舗が充実している。
キャンパス内には牧場が設けられ、ヒツジなどが放牧されている。
新キャンパス計画に伴い2010年に青葉山へ全面移転するため、東北大学や商工会議所などで跡地の用途を協議している。ただし、2010年6月現在移転計画は計画遅延のため延期されており、今のところ移転は行われていない。
- 使用学部
- 農学部
- 使用研究科
- 農学研究科、生命科学研究科
- 使用附属施設
- 加齢医学研究所雨宮分所
- 交通アクセス
- 仙台市地下鉄南北線北四番丁駅、仙台市営バス堤通雨宮町、農学部前停留所、宮城交通バス堤通雨宮町、仙台放送前
- 敷地の変遷
- 大正時代まで農地→旧制第二高等学校が片平から移転→農学部
キャンパス統合問題
東北大学は仙台市青葉区内の5ヶ所にキャンパスが分散している。片平および雨宮キャンパスについては、青葉山キャンパスに隣接する宮城県有地への移転が1994年ごろから計画されていたが、宮城県有地を使用している仙台カントリー倶楽部との土地明け渡し交渉が難航していたため、計画の進行が停止していた。
2003年4月、宮城県と仙台カントリー倶楽部との間で和解が成立。今後、移転計画が本格化することになるが、移転費用として見込んでいた農学部の跡地(売却先未定)や片平キャンパス南部分(東北学院大学へ売却)などの評価額がバブル景気期から比べて相当下落してしまったこともあり、移転費用をどう捻出するか問題になっている。
青葉山新キャンパスの敷地内には2015年開業予定の仙台市地下鉄東西線青葉山駅が、川内北キャンパスの北門地下には同線川内駅が建設される予定。また、学会などで国際センターと川内記念講堂とが有機的に連携して利用されることを想定し、同線国際センター駅(宮城県スポーツセンター跡地)と川内記念講堂との間には接続歩道が建設される予定である。
長期計画として、片平キャンパスの青葉山新キャンパスへの全面移転と星陵キャンパス研究部門(新設学科分は建物新設。その他は耐震補強のみ)の川内北キャンパスへの移転が構想されている。なお、星陵キャンパス(医学部)では大学病院の病棟を新築中であり、青葉山に移転予定とすると国からの財政支援が断たれる可能性があったことから全面移転計画は作らなかった。
現在の計画は「トライアングル・ビジョン」と名付けられ、
- 青葉山・川内グリーンキャンパス
- 片平アーバンキャンパス
- 星陵メディカルキャンパス
の3つに統合する計画になっている。
学生食堂
東北大学の学生食堂は東北大学生活協同組合が独占経営していた。しかし2006年11月30日の工学部東食堂の廃止に伴い、同年12月7日に外部委託の「こもれびカフェ」およびデイリーヤマザキが工学部機械系前に新設され、独占状態は解消された。
カフェテリアでは酒類も一日中販売されている他、初夏の数日には各カフェテリアが「ビール祭り」を開催する。特に川内キャンパスでは、屋台をずらりと並べたビアガーデンが設置される。
また、FIFAワールドカップ開催中には第一食堂・工学部中央食堂にて生協主催のパブリックビューイングが行われ、生協によってソフトドリンク・軽食が販売される。
以下、建物ごとに記載する。括弧内は別会計のコーナー、または同一建物内で別の部屋となっているものを列記。
- 東北大生協
- 片平キャンパス
- 片平店(さくらキッチン/レストラン萩)
- 北門食堂の愛称で親しまれていた旧食堂が、2011年8月にガラス張りの2階建ての建物に改装された。
- 1階は通常の食堂だが、2階のレストランは夜になると酒を提供している。
- 川内キャンパス
- 川内店(川内の杜ダイニング / キッチンテラスCouleur / bush clover cafe / コンパ弁当部)
- 学内で最大の食堂であり、昼間には長い行列が出来る。2010年に、通称第三食堂のキッチンテラス Couleur と bush clover cafe がオープンし、続いて4月に第一食堂をリニューアルした川内の杜ダイニングがオープンした。これまでと販売の形態を変え、各食堂に機能を分散した点が特徴。従って食べたいものによって利用する食堂を変えることになる。
- また、バス利用の利便性を高めるためにキッチンテラス Couleur からバス停への直結通路ができ、その通路上にバスの接近情報を表示する端末が設置された。
- コンパ弁当部では花見向け弁当の仕出し、芋煮向け食材の販売・機材の貸し出しを行っている。
- 川内店(第二食堂 - Bee ARENA Cafe)
- 2008年10月6日に川内サブアリーナ棟にオープンした新しい食堂。愛称は公募により "Bee ARENA Cafe" となった。旧第二食堂はメニューがカレーばかりだったが、新第二食堂はメニュー数が増えた。内装は旧第二食堂に比べて立派になり、1,2階に吹き抜けを設け明るく開放的にした。2階テラスも含め264席ある。Bee(蜂)という名前は旧制二高の校章の蜂に由来する。
- 旧第二食堂は「貧乏学生のための食堂」又は「貧民食堂」を略して「貧食」の愛称で呼ばれたカレーライス・ピラフ・丼の専門店だった。愛称の由来である低価格や、ユニークなメニューが特徴であった。2008年7月25日、41年の歴史に幕を下ろし閉店した。セレモニーでは閉店を惜しむ者が集まり貧食での思い出を偲んだ。
- 文系店-メイプルパーク川内(文系食堂/麺コーナー/喫茶「ルポー」/パンコーナー)
- ルポーには長年続く名物メニュー、ミルクコーラがある。2006年4月、食堂の内装を一新し、清潔感あるモダンな雰囲気の店内となった。これと同時に新たにパンショップが開店した。
- 青葉山キャンパス
- 工学部店(あおば食堂 / DOCK / チャオ / 麺コーナー / Boook)
- 工学部店(けやきダイニング)
- 理薬店(カフェテリア/麺コーナー/レストラン「AOSIS」)
- レストランは不定期提供されるバイキングが特徴。
- 星陵キャンパス
- 雨宮キャンパス
- 農学部店(カフェテリア/麺コーナー)
- 外部委託
- 青葉山キャンパス
- 四季彩
- 青葉記念会館3F。有限会社自然食彩が経営。通常のレストランの価格帯で、学食とは一線を画するメニューを提供している。ランチは700円。
- Espace Commun (Café & deli) (エスパース・コマン)
- 工学部総合研究棟1F。有限会社自然食彩が経営。菓子類も扱う。
- こもれびカフェ
- 機械・知能系道路より。有限会社自然食彩が経営。名称は公募によるものである。
- デイリーヤマザキ東北大工学部東店
- 株式会社デイリーヤマザキ経営。東北大構内初のコンビニエンスストアで、24時間営業。東北大学植物園より青葉山ゲート側での入場券販売を委託されている。
寮
東北大学の学生寮 を参照
対外関係
海外出先機関
仙台市内にある東北大学グローバルオペレーションセンターが、産学官連携の総合的な対外関係(研究・投資)を統括している。海外にある東北大学の出先機関としては以下のものがある。
- 東北大学米国代表事務所
- 東北大学中国代表事務所
- 海外拠点(リエゾンオフィス)
- スタンフォード大学(ジボール先端材料科学研究所)内
- ハーバード大学(理工学部)内
- シラキュース大学(計算機科学・工学部)内
- ケンブリッジ大学(金属冶金学科)内
- 国立応用科学院リヨン校(金属材料物理研究所)内
- チャルマース工科大学
- モスクワ国立大学(物理学部)内
- ロシア科学アカデミー・シベリア支部(ノボシビルスク学術センター)内
- 中国科学院物理学研究所(表面物理国家重点実験室)内
- 韓国科学技術院(機械工学部)内
- ニューサウスウェールズ大学(国際交流センター)内
地方自治体との協定
- 仙台市との人事交流協定(仙台市の要請により、東北大学の教員が派遣される)
- 「仙台市地域連携フェロー」:「御用聞き」型の企業訪問
- 「寺子屋せんだい」:産学連携セミナー
- 「仙台宣言2007」
- みやぎ産学官連携懇談会(産学官連携ラウンドテーブル)
他大学との協定
- 多大学間協定
- 医学系大学産学連携ネットワーク協議会 (medU-net)
- 学都仙台コンソーシアム
- サステイナビリティ学連携研究機構
- 8大学工学系研究科長懇談会
- 東アジア研究型大学協会
- 環太平洋大学協会
- Top Industrial Managers for Europe (T.I.M.E.)
- サンフランシスコ・ベイエリア大学間連携ネットワーク
- 二大学間協定
民間企業等との協定
研究協力や人材育成などの面での組織的な連携協定
- 河北新報(仙台市)
- 七十七銀行(仙台市)
- DOWAホールディングス(東京都)
- 産業技術総合研究所(茨城県つくば市)
- 放射線医学総合研究所(千葉市)
- 宇宙航空研究開発機構 (JAXA)(東京都)
投資ファンドとの協定
東北大学は、研究成果をスピーディーに事業化するために金融機関との協定を結んでいる。
- TICC大学連携投資事業有限責任組合 (TUF)
- 東北イノベーションキャピタル (TICC) が運営するベンチャーキャピタルで、投資対象が東北大学の先端技術を活用する企業に限定される。類例に、北海道大の「北大アンビシャスファンド」、東京大の「UTEC1号」、大阪大の「阪大イノベーションファンド」がある。
- 国民生活金融公庫仙台支店
- 産学連携の協力推進に関する覚書を締結。東北大は、国民公庫仙台支店が取り次いだ中小企業の新製品開発への助言を行う。一方、国民公庫は、東北大学発ベンチャーを中小企業と見なして融資を行うこともある(すでに融資した東北大学発ベンチャーあり)。
- 七十七銀行
- ベンチャーのようなハイリスク融資を直接するかどうかはっきりした発表が見られない。しかし、TICC には投資しており、TUF への出資も見込まれる。
- 中小企業基盤整備機構
- 中小企業基盤整備機構を中心に、東北大学・宮城県・仙台市・経済産業省・東北経済連合会等の協力で「東北大学連携ビジネスインキュベータ」 (T-Biz) というベンチャー育成機関が2007年夏に開設される。
社会との関わり
阿部次郎記念賞
東北大学文学部は東北大学創立100周年を機に、東北帝国大学法文学部長だった思想家の阿部次郎を記念して「青春のエッセイ 阿部次郎記念賞」という文学賞を創設した。公募形式で、高校生が対象。公募形式の文学賞を創設している国立大学は、日本国内では東北大学以外にない。なお、主催には「阿部次郎記念館」という団体も入っているが、これは東北大学文学部が開設している施設であり、実質的に東北大学が全てを主催する文学賞である。
サイエンスカフェ
研究者が、最先端の話題についての講演と、市民(特に若い世代)との議論をするシンポジウム。月1回せんだいメディアテークで開かれ、その模様は宮城県内の4つのケーブルテレビで放送されているほか河北新報でも記事となり、ウェブ上で閲覧することも出来る。なお、その文系版として2010年度以降、リベラルアーツサロンが開かれている。
公開講座
学外での『公開講座』として「高校生のための公開講座」「みやぎ県民大学」などがある。また、学内講座の開放である『開放講座』もある。
杜の都女性科学者支援ハードリング支援事業
文部科学省の女性研究者支援モデル事業に採択されている。この事業プログラムの一つ「次世代支援プログラム」では、東北大学の自然科学系大学院に所属する女学生によって組織される「サイエンスエンジェル」が理系進学に興味を持つ女子高生や市民の自然科学研究に対する理解促進などを目的に学校やイベントで出張セミナーや講演を行っている。
東北大学教育ネットワーク
Mother's Open College (MOC TOWN) という子育て支援サイトを運営する機関。最先端の研究成果に基づいた育児情報や障害児支援情報を一般に提供するとともに、育児の些細な疑問・質問にも対応してきた。厚生科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業)の援助を受けて制作・運営されていた。
核開発疑惑の研究所から留学生受け入れ
同大学の原子力工学の三村均教授の研究室が、経済産業省が核兵器開発への関与の疑いがあるとして規制リストに掲載したイランの研究所・『ジャッベル・イブン・ハヤーン研究所』から留学生を受け入れた上、使用済核燃料の再処理についての研究の指導を行っていたことが、2009年7月に発覚した。経済産業省は、同大学に対し、規制リストに掲載されていることを2006年7月に説明したものの、三村教授は説明会には出席しておらず、リストの存在をも知らなかったといい、規制についての説明後も、指導を行っていたという。核開発への国際社会の風当たりが強い中、大学の対応が批判を受けている。
実践宗教学寄附講座の設置
同大学文学部・文学研究科では、2012年度より実践宗教学寄附講座を設置し臨床宗教師研修を推進中であるが、「宗教への中立性を求められる国公立大では異例の試み」、さらには国立大学が宗教活動を実践ないし援助しているなど、「心のケア」のありかたを問題視する見方もある。なお、当該講座は全日本仏教会の「推薦団体」、日本宗教連盟の「後援団体」として認定を受けており、さらなる寄付の申し込みを募っている。
ブラック企業疑惑
2007年7月に同大学の助手が同大学病院の研究室から投身自殺する事件が発生。遺族側は2012年12月11日に自殺した原因は過労であるとして、1億円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。その後東日本大震災による研究所全壊を理由に、2年以内の研究室閉鎖を大学から一方的に告げられ、心のバランスを崩した准教授が2012年1月に自殺。同年10月「過重労働の恣意(しい)的強制があった」として労災認定を受けた。これらの結果を受け、2013年ブラック企業大賞ではノミネートされた企業8社のうち11%もの得票率を得てワタミグループに次ぐ2位となり、特別賞に「入賞」した。
脚注
注釈
出典
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