プロクター・アンド・ギャンブル

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プロクター・アンド・ギャンブル
The Procter & Gamble Company
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種類 株式会社
市場情報 ニューヨーク証券取引所(テンプレート:nyse)
略称 P&G(ピーアンドジー)
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 
オハイオ州シンシナティ市
電話番号
設立
業種 小売
事業内容 家庭用製品、化粧品、食品、工業用製品の製造、販売
代表者 A.G.ラフリーCEO
資本金
売上高 835億ドル(2008年)[1]
総資産
従業員数 138000人
決算期
主要株主
主要子会社
関係する人物
外部リンク 公式サイト(英語)
特記事項:
ファイル:Cincinnati-procter-and-gamble-headquarters.jpg
プロクター・アンド・ギャンブルビル(アメリカ・シンシナティ市

プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble,NYSE:PG)はアメリカ合衆国に本拠を置く一般消費財(洗剤トイレタリーメーカーで、略称はP&G。マーケティングの世界で名高い。 

概要[編集]

1837年石鹸業者のジェームス・ギャンブルとローソク業者のウィリアム・プロクターが共同出資で設立した。本社は、アメリカオハイオ州シンシナティ市

CEOはA.G.ラフリー(Alan George Lafley)。売上は567億4100万ドル、営業利益は72億5700万ドル(2005年6月期)。洗剤等の家庭用雑貨品の世界市場におけるトップブランド。世界でも収益性の非常に優れた企業として知られている。収益性を示すROEは32%。

ホームケア製品、ペットフード(アイムス)、紙製品、化粧品マックスファクター)、ヘアケア製品(ヴィダルサスーン)、(パンテーン)、(ハーバルエッセンス)、(ウエラジャパン)、ヘルスケア製品、食品(プリングルズ)などの事業を持ち世界80カ国以上で展開している。

マーケティングに極めて力を入れる企業として知られ、社内でのブランド・マネジャー相互の競争はきわめて激しいという。P&Gのブランド戦略は、MBAのケーススタディの題材としてもよく取り上げられる。

世界最大の家庭用消費財メーカーのP&Gであると共に、ビジネス誌フォーチュンにて、「社員の能力」が業種を超えて世界ランキング第1位に選ばれた、人材輩出企業としても評価が高い。

プロクター・アンド・ギャンブルの評価[編集]

日本法人[編集]

プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
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種類 株式会社
市場情報
略称 P&Gジャパン、P&G Japan
本社所在地  658-0032
神戸市東灘区向洋町中1丁目17番地
電話番号 078-845-5000(大代表)
設立 2006年3月3日
創業1972年
業種 化学
事業内容 日本における洗濯洗浄関連製品・紙製品・医薬部外品・化粧品・食品・ペットフード・小型家電製品などの研究開発、販売、輸出入
代表者 代表取締役社長 桐山一憲
資本金 178億円
売上高 非公開
総資産
従業員数 4,600名
決算期
主要株主
主要子会社
関係する人物
外部リンク 公式サイト
特記事項:
プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン本社ビル(神戸市東灘区)

日本ではプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&Gジャパン、P&G Japan)が事業を展開しており、P&Gの名称で活動している。P&Gジャパンは米国法人であるプロクター・アンド・ギャンブルの子会社である。日本は販売戦略の重要な拠点と位置づけられており、CEOのA.G.ラフリーもP&Gジャパンの社長を経験している。台所用洗剤では「ジョイ」発売以来、業界トップシェアを保っている。

歴史[編集]

  • 1969年 - ミツワ石鹸第一工業製薬、旭電化工業(現・ADEKA)の3社の家庭用日用品・石鹸・洗剤事業を統合し、日本サンホームを設立
  • 1972年 - ミツワ石鹸が後述の日本サンホームのP&Gの買収に反対し、日本サンホームから離脱を表明。日本サンホームは伊藤忠商事と米国ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー(P&G)と合弁で「プロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム株式会社(P&Gサンホーム)」を設立
  • 1973年 - P&Gサンホームが営業開始。同社が日本サンホームの全事業を引き継ぐ。
    • この年発売された洗剤「全温度チアー」(日本での新製品第1号)で有名となる
  • 1975年 - かつての日本サンホームの出資会社の一社で、製品をP&Gに供給していたミツワ石鹸が3月に倒産。ミツワ石鹸(株)富士工場及び商品(石鹸と歯みがき)の商標・営業権を買収(同社が製造していた「ミューズ」などの商品を引き継ぎ、P&G石鹸設立。P&Gサンホーム製品として販売開始)
  • 1976年 - 米国プロクター・アンド・ギャンブル社が日本プロクター・アンド・ギャンブル株式会社を100%出資にて設立
  • 1978年 - 伊藤忠商事から株を譲り受け、日本プロクター・アンド・ギャンブル株式会社がプロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム株式会社を100%完全子会社化
  • 1984年 - プロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム株式会社、日本プロクター・アンド・ギャンブル株式会社等関連会社5社を統合し、プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インクとして発足
  • 1985年 - 米国プロクター・アンド・ギャンブル社がリチャードソン・ヴィックス・インコーポレイテッドを買収。日本でも日本ヴィックス株式会社がP&G傘下となり、便秘薬の「コーラック」、ニキビ治療薬「クレアラシル」等の販売を開始
  • 1988年 - 日本ヴィックス株式会社がプロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケア株式会社に社名変更。
  • 1991年 - 米国プロクター・アンド・ギャンブル社がマックスファクターの買収に伴い、プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インクが日本のマックスファクター株式会社の株式を100%取得し、スキンケア製品「SK-II」等の販売を開始
  • 1993年 - 兵庫県神戸市東灘区六甲アイランドの本社ビルが完成
  • 1994年 - ポテトチップス「プリングルズ」を発売
  • 1996年 - プロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケア株式会社をマックスファクター株式会社に統合
  • 1997年 - 便秘薬「コーラック」の事業を大正製薬株式会社へ売却
  • 1998年 - 殺菌消毒剤「ミルトン」の事業を杏林製薬株式会社へ売却
  • 1999年 - 米国プロクター・アンド・ギャンブル社がペットフードの「ザ・アイムス・カンパニー」を買収
  • 2000年 - ニキビ治療薬「クレアラシル」の事業をブーツ・ヘルスケア・ジャパン株式会社へ売却
  • 2001年 - 日本で事業展開するP&Gグループの法人組織を再編(プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク、マックスファクター株式会社、ピー・アンド・ジー・ノースイースト・アジア・ピーティーイー・リミテッド、ピー・アンド・ジー株式会社、プロクター・アンド・ギャンブル・アジア・ピー・ティー・イー・リミテッド、アイムス・ジャパン株式会社に)
  • 2002年 - 「ヴィックス」の事業を大正製薬株式会社へ売却
  • 2003年 - 米国プロクター・アンド・ギャンブル社がヘアコスメティック製造販売会社「ウエラ」を買収
  • 2005年10月1日 - 米国プロクター・アンド・ギャンブル社が「ジレット」グループを買収。
  • 2006年7月1日 - P&Gグループが日本で事業展開する代表的な法人組織であったプロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インクの事業を、新設のプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社に移管
  • 2007年2月1日 - マックスファクター株式会社がP&Gマックスファクター合同会社に社名変更
  • 2007年6月14日 - 大人用紙おむつアテントの商標権及び生産設備など事業全般を大王製紙株式会社へ譲渡する事を表明
  • 2007年7月1日 - 日本におけるジレットの事業をプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社に移管し、ジレット ジャパン エルエルシーを解散。
  • 2008年5月1日 - 旧ミツワ石鹸時代から続いてきた古参商品、薬用石鹸「ミューズ」の商標権及び事業全般をレキットベンキーザー・ジャパン株式会社に譲渡。これにより、第一工業製薬(モノゲン)とミツワ石鹸の事業から完全に撤退した。 なお、事業譲渡後もP&Gが生産・販売を受託して営業活動を継続していたが、2008年9月1日以降はレキットベンキーザー・ジャパンと業務提携をしているアース製薬から発売され、P&Gは生産のみを行う事になった。
  • 2008年7月1日 - プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社がアイムスジャパン株式会社を吸収合併。

その他[編集]

  • 1980年代以降は兵庫県明石市などに工場を建設。洗濯洗剤の日本でのシェアは花王ライオンの後塵を拝し3位。しかし、台所用洗剤では「ジョイ」発売以来、業界トップシェアを保っている。
  • 日本では当初、P&GをCMなどの名前で使用していたが、最近は前者の後にプロクター・アンド・ギャンブル等正式名を付けることが多い。
  • 当社のテレビCMはサブリミナルCMが多く、問題視されているという疑惑があった。

日本での主な商品[編集]

詳細は P&G製品一覧 を参照

日本での宣伝活動[編集]

現在の提供クレジットキャッチコピーは、「暮らし感じる、変えていく」。日中の帯ドラマゴールデンタイムプライムタイムの番組にスポンサーとなっている。平日13:30~行われるドラマ30TBS系 毎日放送中部日本放送が交互製作)と東海テレビ放送製作の帯ドラマシリーズフジテレビ系)の帯ドラマ競合枠に、筆頭スポンサーとして協賛している。日本テレビ系「午後は○○おもいッきりテレビ」でも隔日で13:35頃にCMが入っていた。

キャッチコピーが「暮らしひろがる世界の品質」だった時代は、青い背景に白文字で「暮らしひろがる世界の品質 P&G(CIマーク)」と表示するサウンドロゴ(「暮らしひろがる世界の品質」が1行目、「P&G」が2行目。原則15秒では音声なし、30秒では「P&Gです」と言う)が存在したが、2002年のキャッチコピー変更時に廃止された。現在はCMの最後に画面の端にP&Gのマークを表示するのみである(1986~1987年頃の同社のCMにも見られた)。

サウンドロゴが存在した時代から、同じ外資系のユニリーバ・ジャパン同様、ブランド名を前面にだす宣伝をする場合が多く、その場合はP&Gのマークを表示しない。

最近はアニメHBCHana*テレビの番組のスポンサーにもなっていたりする。アニメについては、電通が製作に関与しているものにスポンサーになることが多い。テレビ東京系のアニメを、原則地上波と同一のスポンサーをつけて放送しているBSジャパンでは「NARUTO」を除いてスポンサーになっていない。過去には、他のアニメでもスポンサーになっていたことはある。

平日日中、夕方のニュース、情報番組を中心に、同じ外資系の保険会社アリコジャパンと共に提供している番組がある。ゴールデン・プライムタイムの週入れ替えの1時間番組では、同じ外資系の生活用品会社ユニリーバ・ジャパンと共に筆頭スポンサーとして提供している場合がある。この流れは日本リーバ時代から続いているが、P&Gが90秒枠でもユニリーバは60秒枠の場合のみである。番組の内容によっては提供クレジットを自粛する場合もある。

P&Gは地域によって商品展開が異なるケースが多いため、全国枠のCMでも、放送地域によっては、内容はP&G及び関連企業のCMだがキー局と異なるものに差し替えられる場合がある。

近年は低視聴率番組(主に1クールの平均視聴率が概ね8%台)のスポンサー(主に日本テレビやTBS系列)に名を連ねる事が多くなってきた。

歴代キャッチコピー[編集]

  • 暮らしひろがる 世界の品質 (1988年~2002年6月) - 当初はP&Gの文字がゴシック体だったが1992年に変更。2001年10月からCIマークが廃止された。
  • 新しい暮らし見つめて(日本法人30周年) (2002年7月~2003年6月) - CIマークが変更された。P&G 30と表示し、0の部分は地球に日本列島をかたどったものである。
  • 暮らし感じる、変えていく。 (2003年7月~) - &とGの部分の書体が変わった(変更前は&の末端がGの下まで来ていたが、変更後は来ていない。Gの横棒が無くなった。)。90秒以上提供時のキャッチコピー表示が廃止された。そのため、提供枠の大小に関わらず提供クレジットは「P&G」のみでまったく同じである。

主なスポンサー番組[編集]

太字はユニリーバ・ジャパンと共に提供している番組

現在[編集]

冠番組および一社提供
90秒以上
60秒
30秒

過去[編集]

これまで買収した企業[編集]

  • リチャードソン・ヴィックス社(医薬品・日本では日本ヴィックスとして営業していた)
  • マックスファクター(化粧品・現在同社の化粧品事業と一部家庭用品事業を担う)
  • クレイロール(米医薬品大手ブリストルマイヤーズ・スクイブの化粧品事業。但しシーブリーズ資生堂に売却された)
  • アイムスカンパニー(ペットフード・日本法人はアイムスジャパン)
  • ウエラ(ヘアケア用品・日本法人はウエラジャパン
  • ジレット社(替刃式剃刀のジレット、電気式髭剃りのブラウン、乾電池のデュラセルを所有。デュラセルは2002年に日本から実質撤退したが、ニコンデジタルカメラ用乾電池は、一部の家電店などで引き続き取り扱い。また一般用乾電池は2006年からディスカウントショップのコストコホールセールジャパンで取り扱い中。)
  • アイムスカンパニー(ペットフード・日本ではアイムスジャパンとして営業していた)
  • ウエラ(ヘアケア用品・日本法人はウエラジャパン)
  • ジレット(替刃式剃刀のジレット、電気式髭剃りのブラウン
  • デュラセル2005年、親会社のジレットがプロクター・アンド・ギャンブルに買収されたため、それ以降はP&Gのグループ企業となった。

外部リンク[編集]

ブランドサイト[編集]

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  1. http://www.pginvestor.com/phoenix.zhtml?c=104574&p=irol-fundSnapshot