コーラック

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コーラック (Colac) とは、日本の大手医薬品メーカーである大正製薬から発売されている便秘薬のブランド名である。「ピンクの小粒 コーラック」のキャッチフレーズで有名である。

歴史[編集]

コーラックは元々、米国の製薬会社リチャードソン・ヴィックス社の製品であった(日本での発売元はヴィックス社の日本法人であった日本ヴィックスである)。1985年日本ヴィックスの親会社であるリチャードソン・ヴィックス社がプロクター・アンド・ギャンブル (P&G) の傘下となり、1988年にその日本ヴィックスが社名を「プロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケア」(P&Gヘルスケア)に変更したため、これ以後はP&Gの製品として発売された。1994年にP&Gヘルスケアと新しくP&G傘下となったマックスファクターが統合され、販売元がマックスファクター(現・P&Gマックスファクター合同会社)に変更されても、引き続きP&G製品として発売されていた。さらに、1997年にP&Gが事業再編に伴い、日本における「コーラック」の事業を大正製薬に売却し、現在に至っている(後にP&Gは2002年に大正製薬へ日本における「ヴィックス」の事業も譲渡している)。なお、日本以外の「コーラック」の事業は引き続きP&Gグループが行っている。

現在発売中の製品[編集]

コーラック【第2類医薬品】
胃で溶けず腸で働く5層コートを採用。2000年8月に容量アップと希望小売価格の値下げを実施。後に350錠瓶入りを追加発売している。
コーラックII【第2類医薬品】
2004年11月発売。ビサコジルとDSSを同時配合。症状を見ながら調節できる。「コーラック」同様、5層コートを採用。
コーラックハーブ
生薬配合の便秘薬。2000年8月発売。
P&G時代の商品名は「コーラックS」。「S」を「生薬」ではなく「スーパー」や「スペシャル」と誤解される事が多かったため、大正製薬に譲渡されてから生薬配合をイメージしやすい名称に変更している。
コーラックソフト【第2類医薬品】
2000年8月発売。効き目とやさしさを両立しているため、初めて服用する方にも最適。
コーラックファイバー
2004年3月発売。生薬成分と食物繊維を配合。後に容量の変更を行っている。(製造販売元:日本製薬工業
コーラック坐薬タイプ【第3類医薬品】
2003年6月発売。即効性のある坐薬タイプの便秘薬。(製造販売元:京都薬品工業

CM出演者[編集]

現在[編集]

  • 現在、有名タレントは起用していない。その代わりに商品名に肖った「コーラッコ」というラッコが登場する。

過去[編集]

  • 大正製薬時代: 飯島直子
  • 日本ヴィックス時代とP&G時代は有名タレントは起用していなかったが、但し、1987年頃はモデル女性の吹き替えとして、声優の小山茉美が起用されていた。

その他[編集]

都市伝説[編集]

笑点に出演している落語家三遊亭好楽がピンクの着物を着ているのはこのコーラックに肖ったもの(コーラック→好楽)だという都市伝説があるが、無関係である。(好楽が現在の名前になった頃も笑点に出演しているが、その頃は水色の着物であった)

訴訟問題[編集]

1994年、まだコーラックの発売元がP&Gだった頃、皇漢堂製薬が製造する「ビューラック」のロゴ等がコーラックに酷似しているとして神戸地裁にビューラックの販売差し止めを求め、P&Gが提訴した事がある。

外部リンク[編集]