CTCダイナミックナイター
CTCダイナミックナイター (CTC Dynamic Night Games - シーティーシーダイナミックナイター)は、千葉テレビ放送で放送されていたプロ野球中継番組の呼称。
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概略[編集]
千葉テレビ放送では、1971年5月1日の開局とともに、同日の東京球場のロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)対東映フライヤーズ戦を皮切りに、東京球場で開催されるロッテ主催試合の完全中継を開始した。CTCマリーンズナイター#開局当初もロッテ戦を自主制作 も参照
CTC開局当初はロッテオリオンズの東京球場での主管試合を自社製作したが、同球場から撤退した1973年からは自社制作は千葉県野球場で開催のオープン戦のみとなり、それ以外はロッテオリオンズの千葉移転する直前の1991年までの19年間は、主にサンテレビからのネット供給による阪神タイガース戦(阪神甲子園球場などの主管試合のほか、広島東洋カープ主管の阪神戦も)を中心に、テレビ神奈川 (TVK) 発の大洋→横浜大洋ホエールズ(開局当初は川崎球場、1978年に本拠地を横浜スタジアムへ移転)、ヤクルトスワローズ(神宮球場)と、1978年に川崎球場に本拠地を移したロッテオリオンズの主管試合(一部テレビ埼玉製作のロッテ主管試合中継あり)などを放送してきた。さらに1976年より、日本テレビ(NTV)制作で後楽園球場の読売ジャイアンツ(巨人)戦のトップ&リレー中継を開始。
そして1979年のテレビ埼玉開局と同時に西武ライオンズ戦(西武ライオンズ球場、現・メットライフドーム)、日本ハムファイターズ(後楽園・東京ドーム 1988年以後はテレビ埼玉で中継されない試合の一部が東京ケーブルネットワーク制作・千葉テレビ発で放映された事例あり)のネットも開始される。1988年、東京ドーム開場とともに、日テレ制作の巨人戦中継の番組名を『ビッグエッグナイター』となり、同時に延長時のリレー中継が廃止に。そして1992年に千葉ロッテマリーンズ移転に伴い中継を地元密着型にするとともに番組名も『CTCダイナミックスポーツ』に改称。2001年、現在の『CTCマリーンズナイター』へと至る。巨人戦参照
番組テーマ曲は「スパーツ将軍」(陸上自衛隊中央音楽隊演奏)[1]で、中央競馬関連を除く殆どのCTC製作スポーツ中継でも採用されていた[2]。
放送概要[編集]
- CTCダイナミックナイター 一般カード
- 試合開催日の火曜、水曜、木曜、金曜、土曜日の18:15-21:30(試合終了まで→最大延長21:55→21:30打ち切り)
- 巨人戦放送の場合、19:00-21:30(試合終了まで→最大延長21:55→21:30打ち切り)
- 水曜日はCTCの看板番組である『カラオケ大賞』放送のため野球の放送ができなかったが、のちに水曜日も放送可能となる(→のちに金曜日に移動。なお、現在『カラオケ大賞21』は月曜日に放送されている)。
- 金曜日は『SONY MUSIC TV』(TVK制作、23:30-26:50(→25:30))を放送する関係で、試合が延長していても22:00までに中継を打ち切っていた。
- 巨人戦トップ&リレーナイター/ビッグエッグナイター(現在は放送なし)
- 後楽園球場(→東京ドーム)の巨人戦ナイター開催日の18:15-19:00、20:52または21:22-21:55(日テレの放送終了時間(延長オプションを行使するかどうか)によって異なる)。
- 1987年よりリレーナイター廃止。
- なお、スコアテロップは日テレ出しではなく、自社またはテレビ神奈川出しだった。
放送していたカード[編集]
- ロッテオリオンズ戦(東京スタジアム時代は自主制作。仙台時代は不明だが、千葉県野球場でのオープン戦は引き続き自主制作。1973年に実施された西京極球場開催分は近畿放送(現・KBS京都)。川崎時代はTVK・テレビ埼玉)
- 大洋ホエールズ→横浜大洋ホエールズ→横浜ベイスターズ戦(川崎球場→横浜スタジアム、TVK)
- 西武ライオンズ戦(西武ライオンズ球場、テレビ埼玉・TBSビジョン→テレビ埼玉・テレテック)
- 日本ハムファイターズ戦(後楽園球場→東京ドーム。テレビ埼玉・TCN、試合によってはテレビ埼玉で放映しないカードがあったので、その場合TCN制作・千葉テレビ発のものあり)
- 関西テレビ制作『パ・リーグアワー』(阪急ブレーブス・南海ホークス・近鉄バファローズ主催デーゲームの、フジテレビへのネットがないカードの一部)
- 中日ドラゴンズ戦(ナゴヤ球場。三重テレビ。ただし制作は東海テレビ)
- ヤクルトスワローズ戦(神宮球場、千葉マリンスタジアム開催を含む。TVK。但し対阪神戦の一部はサンテレビ)
- 阪神タイガース・阪急ブレーブス→オリックス・ブレーブス→オリックス・ブルーウェーブ・福岡ダイエーホークス戦(サンテレビ。西京極球場で開催時はKBS京都制作の場合あり)
- 近鉄バファローズ・南海ホークス戦(KBS京都)
- 読売ジャイアンツ戦(トップ&リレーのみ)(日テレ制作)
出演者[編集]
開局当初のロッテ戦中継[編集]
東京スタジアムでの公式戦および同球場撤退後の千葉県野球場でのオープン戦中継。
解説者[編集]
実況[編集]
- 藤巻久也(当時CTC社員アナウンサー)
- 新納泰一(同上)
1988年から90年代にかけての日本ハム戦中継[編集]
『TVSヒットナイター』での日本ハム戦(テレビ埼玉制作)とほぼ同じ布陣であった。
解説者[編集]
実況[編集]
オープニング・エンディング[編集]
オープニング・エンディングとも、ブルーバックに白文字で表示し、そこに番組テーマ曲「スパーツ将軍」(現在の夏の高校野球中継と同一)が流れる簡素なものだった。流れは次の通り。
- オープニング
- 「CTCダイナミックナイター」のタイトル。
- 中継カードの表示(例:「西武 × 日本ハム [改行](西武球場)」)。
- 解説・実況・制作局を表示(「<解説>○○ □□<実況>▲▲ ●● <制作>(略称ロゴ)」)[3]。末期は解説・実況のみの表示となった。
- 提供クレジット・アナウンス(「この番組は(略)ご覧のスポンサーがお送りします(しました)」)。
ただし、19:00からの放送となる場合など、曜日や放送日程によっては、1→2→4の順になる場合もあった。
- エンディング
オープニング4→3の順に流れた後「CTCダイナミックナイター 終」を表示して終了。なお、番組終了後からCMを1〜2分流した後、今後の放送予定をブルーバックで紹介。中継延長した場合は続けてコンピュータによるテロップ表示で、この後の番組を放送時間とともに告知していた(年間の最終中継日はそれ以降に放送される千葉県内スポーツの中継放送予定を紹介していた)。
ただし、オープニング同様、曜日や放送日程によっては、4→「終」の順になる場合もあった。
脚注[編集]
- ↑ 陸上自衛隊中央音楽隊「運動会・行事用マーチ集」 | CRCD-70001 | 4988007056045 | Shopping | Billboard JAPAN
- ↑ 群馬テレビの『GTVパワフルナイター』では、朝日放送のスポーツ中継で知られる「ウィーンはいつもウィーン」が使用されていた(群馬テレビ製作の他のスポーツ中継でも同様。この他『東海ラジオ ガッツナイター』などで使用されていた)。
- ↑ 『TVSライオンズアワー』では解説者なしの実況・リポーターのみで放送していた時代があり、TVSネット受けの場合「<実況>○○ □□<リポーター>▲▲ ●● <制作>TVS」としていた。
関連項目[編集]
- CTCマリーンズナイター - 後身番組
- tvkプロ野球中継 横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE(テレビ神奈川)
- TVSライオンズアワー(テレビ埼玉)
- TVSヒットナイター(テレビ埼玉)
- 三重テレビナイター(三重テレビ)
- サンテレビボックス席(サンテレビ)
- KBS京都エキサイトナイター(京都放送)
- Fun!BASEBALL!!(日テレ)
- 千葉ロッテマリーンズ