第56回NHK紅白歌合戦

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第56回NHK紅白歌合戦は、2005年12月31日(JST、以下同じ)にNHKホールで行われた、通算56回目のNHK紅白歌合戦。19時20分~23時45分に生放送された(21時25分~21時30分はニュースのため中断。BShiは別番組)。双方向対応番組

この回は、戦後60年にあたって、「スキウタ ~紅白みんなでアンケート~」が実施された。アンケートの意義などについては賛否の声があった。

放送メディア

放送まで

当日のステージ

ハプニング

  • 山本耕史前川清を「山川」と間違え、慌てて訂正する一幕も。この時前川は歌い終わりの挨拶で「どうも、山川でした」と言って笑いを取った。また、みのもんたも後で前川に「山川さん」とわざと呼びかけるなど終始ネタにされた。2015年の裏のガキ使いに奥さんが登場した
  • WaTの小池徹平が演奏開始直後にギターの弦を切ってしまった。また、ちょうどサビに入ったところでカメラマンが誤ってマイクスタンドを2本とも倒してしまう。スタンドが立て直されるまでの間、2人は声を張り上げて歌い続け、マイクが直った後は観客から大きな拍手が送られた。
  • 中島美嘉の時は時間が押していたらしく、彼女が「雪の華」の歌唱終了直後、同曲の(歌詞の後の)最後の演奏を切る形で、いきなり次の北島三郎の「風雪ながれ旅」のイントロが流れ、不自然な終わり方となった。また、曲紹介では仲間由紀恵に「なかまみか」と言い間違えられた。
  • ポルノグラフィティは、曲紹介を省略された。
  • みのがラジオ放送席から聴取者に向けたラジオ放送のみのメッセージを送った。これは、NHKの番組制作者がみのに与えた、2分間のフリートークの一環として行われたものである。
  • 松任谷由実は上海から中継で出演したが、放送直前に中継場所が変更された。
  • 時間がおしてしまい、結果発表後にみのもんたが優勝旗を急いで山本に渡し、さらに旗を渡している真っ最中に蛍の光が始まるなど例年になくあわただしい幕切れになった。

結果

審査の集計方法が大きく見直され、会場審査・デジタルテレビ・携帯電話を含めた全審査員の投票数すべてをそのまま反映するようになった。なお、会場での審査には専用の紅白の団扇のうち勝ったと思われる方をステージ上のレーダーに向ける『ポップジャム』でのブレイクレーダーの方式が用いられた。団扇を用いる審査は、2002年の第53回以来3年ぶりであったが、団扇はブレイクレーダーに反応するよう、加工が施してある(従来のように、両軍司会者の似顔絵は描かれていない)。また、この回からNHK番組制作局長が務めていた審査委員長は撤廃となった。

投票の結果、28,884対23,414で白組が優勝し、通算「紅組28勝・白組28勝」のタイとなった。

前年までNHKの放送総局長が司会者に優勝旗を渡すのが恒例だったが、この回では、みのもんたが山本耕史に優勝旗を渡した(翌年以降は特別審査員の主格人物が担当している)。

司会者

今回の紅白歌合戦は、司会者に関して、初めて紅白の区別を設けないことになったが、事実上は、紅組司会を仲間由紀恵が、白組司会を山本耕史が務めた。また、NHK以外のアナウンサー経験者としては古舘伊知郎以来となるみのもんたが司会に加わった。

みのはNHKで、山本は地上波で初の司会となった。みのの過去のNHKへの出演番組は衛星放送の特集で、山本はBS2の「新・真夜中の王国」で司会をした程度だった。また、一部では紅組司会を仲間、白組司会をSMAPの中居正広がそれぞれ務めるとも報じられた他、中居が辞退したために山本に変更されたという報道もある(ちなみに中居は翌年に白組司会に復帰)。

メイン演奏

  • 三原綱木とザ・ニューブリード・東京放送管弦楽団(指揮:三原綱木)

審査員

  • ゲスト審査員(別記
  • デジタルTV審査員(地上BSデジタルハイビジョン放送の視聴者)
  • ケータイ審査員(携帯電話で審査、10,000名)
  • ふるさと審査員(デジタルTV審査員・ケータイ審査員の応募者から抽選で会場に招待された20名)
  • 会場審査員(ふるさと審査員・特別審査員を含めたNHKホールの観客全員)

出場歌手

紅組 白組
歌手 歌手
第一部
川中美幸 (18) 二輪草 細川たかし (31) 北酒場
鈴木亜美 (3) Delightful 北山たけし (初) 男の出船
水森かおり (3) 五能線 w-inds. (4) 十六夜の月
坂本冬美 (17) ふたりの大漁節 布施明 (21) 少年よ
松浦亜弥 (5) & DEF.DIVA (初)
モーニング娘。 (8)
気がつけば好きすぎて♪盛り上がって♪LOVEマシーン! コブクロ (初)
BoA (4) 抱きしめる 氣志團 (初) One Night Carnival
長山洋子 (12) 三線夏川りみ 芭蕉布 ゴスペラーズ (5) ひとり
藤あや子 (14) むらさき雨情 LOUDNESS (初) CRAZY DOCTOR
倉木麻衣 (3) Love, Day After Tomorrow 美川憲一 (22) 愛の讃歌越路吹雪
島谷ひとみ (4) 亜麻色の髪の乙女 前川清 (15) 夜霧よ今夜も有難う石原裕次郎
平原綾香 (2) 明日 鳥羽一郎 (18) & 山川豊 (11) 海の匂いのお母さん
香西かおり (13) 無言坂 スキマスイッチ (初) 全力少年
伊藤由奈 (初) ENDLESS STORY TOKIO (12) 明日を目指して!
大塚愛 (2) プラネタリウム CHEMISTRY (5) almost in love
吉永小百合による原爆詩の朗読
森山良子 (9) & 森山直太朗 (2) さとうきび畑 さだまさし (17) 広島の空
第二部
全員ソング スキウタ1位曲 「世界に一つだけの花
倖田來未 (初) 倖田來未 スペシャルバージョン D-51 (初) NO MORE CRY
HIGH and MIGHTY COLOR (初) PRIDE 氷川きよし (6) 面影の都
SHOW-YA (初) 限界LOVERS WaT (初) 僕のキモチ
タイムスリップ60年 昭和・平成ALWAYS
小林幸子 (27) 越後絶唱 T.M.Revolution (3) WHITE BREATH
一青窈 (3) ハナミズキ グループ魂 (初) 君にジュースを買ってあげる♥
aiko (4) スター 山崎まさよし (初) One more time, One more chance
石川さゆり (28) 天城越え ポルノグラフィティ(4) ジョバイロ
AI (初) Story 森進一 (38) おふくろさん
夏川りみ (3) 涙そうそう アリス (2) アリス プレミアム 2005
松任谷由実 with Friends Of Love The Earth(初) Smile again Def Tech (初) My Way
DREAMS COME TRUE (10) 何度でも~紅白スペシャルバージョン~ 五木ひろし (35) ふりむけば日本海
渡辺美里 (初) My Revolution m-flo (初) ♥ Akiko Wada (29) HEY!
中島美嘉 (4) 雪の華 北島三郎 (42) 風雪ながれ旅
天童よしみ (10) 川の流れのように美空ひばり SMAP (13) Triangle

「世界に一つだけの花」を歌った歌手一覧

  • SMAP
  • AI、DEF.DIVA、m-flo、伊藤由奈、北山たけし、
  • グループ魂、コブクロ、SHOW-YA、スキマスイッチ、渡辺美里
  • 大塚愛、氣志團、鈴木亜美、平原綾香、水森かおり、
  • T.M.Revolution、BoA、w-inds.、島谷ひとみ、中島美嘉
  • 夏川りみ、ゴスペラーズ、モーニング娘。(一部)、天童よしみ、森山良子
  • 山川豊、長山洋子、香西かおり、藤あや子、坂本冬美
  • さだまさし、鳥羽一郎、美川憲一、石川さゆり、和田アキ子
  • 細川たかし、五木ひろし、森進一、北島三郎

タイムスリップ60年 昭和・平成ALWAYSの内容一覧

ゲスト出演者

ゲスト審査員

演奏ゲスト

応援ゲスト

スタッフ

視聴率

放送日の12月31日の夜、TBSフジテレビでは高い視聴率が見込める格闘技の特別番組を用意し(「K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!」・「PRIDE 男祭り 2005」)、日本テレビテレビ朝日も各自特別番組を編成して紅白に対抗した。また例年「年忘れにっぽんの歌」を放送しているテレビ東京は紅白の開始時間である19時20分前後に(紅白には落選した)松平健マツケンサンバI~IIIのメドレーを放送した。

視聴率競争のさらなる激化が予想された中で、司会のみのもんたは「視聴率65%、最低でも50%」と意欲を見せていたが、結果は1部が35.4%(前年30.8%)、2部が42.9%(前年39.3%)で、前年を4.6%、3.6%上回った(以下、データは関東地区、総合テレビのみでBS2・BSハイビジョンは含まない。ビデオリサーチ調べ。以下同じ)。結果発表で、瞬間最高視聴率50.1%を記録した。例年史上最低を更新する状況にこそ歯止めがかかったものの、目標とした65%にははるかに及ばず、みのは「自分の非力を嘆いています」とのコメントを発表した。

なお、注目された各局の視聴率は、フジテレビの「PRIDE 男祭り 2005」が17.0%(20時~23時、番組全体では16.2%(前年14.0%))、TBSの「K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!」(21時~23時40分)が14.8%(前年20.1%)などとなった。

例年翌年2月に総合テレビで行われていた再放送は、トリノオリンピック中心で編成が組まれていたため行われなかった。

関連項目