ニンテンドー3DS
ニンテンドー3DSは、任天堂が開発、発売した携帯型ゲーム機。2011年2月26日に日本で発売されたのを皮切りに、世界各国で販売されている。
2004年より約6年間続いたニンテンドーDSシリーズを後継する携帯ゲーム機である。コンセプトは「持ち歩く、響きあう、毎日が新しい。」。CMなどでは「メガネがいらない3DのDS」というキャッチコピーも用いられている。
本項では、2012年7月28日より日本で発売されているサイズバリエーションモデル、ニンテンドー3DS LL(ニンテンドースリーディーエス エルエル、英称:Nintendo 3DS XL)および2013年10月12日に北米と欧州で発売されたニンテンドー2DS(ニンテンドーツーディーエス、英称:Nintendo 2DS)についても記載する。
目次
ハードウェア
2画面で、下画面がタッチパネル(抵抗膜方式)、マイク、カメラ(DSi、DSi LL)という前世代機の特徴はそのまま引き継がれている。
- 裸眼3Dディスプレイ搭載
- 上画面に視差バリア方式ワイド3D液晶ディスプレイ(サイズは3DSでは3.53インチ、3DS LLでは4.88インチ)を採用しており、裸眼で立体的なゲーム映像を見ることができるが、2DSでは3D表示が省略される。
- 過去に任天堂から発売されたファミコン3Dシステムなどでは、専用の3D眼鏡を装着する必要があったが、ニンテンドー3DSではその必要がない。
- 立体映像の見え方には個人差があるなどの理由から、上画面の横に「3Dボリューム」というアナログスライダーが付いており、無段階で3D表示の立体深度を変化させたり、オフにして従来の2D表示にしたりすることができる。ただし、プリレンダリングのCGや3Dカメラの映像など、一部の映像はオンとオフの2段階の場合があり、全てのソフトが常に3Dで表示されるわけではない。3D表示が可能な場合のみ、アナログスライダーの横に緑色の「3D」の文字が点灯する(3DS LLを除く)。
- なお、タッチ操作で付く指紋などの汚れが3D表示の立体感や画面の透明度を低下させることから、下画面には3Dディスプレイを搭載せず、従来の2D表示のままとしている。
- グラフィックス性能
- ディジタルメディアプロフェッショナル社の3DグラフィックスIPコア「PICA200」を採用し、前世代機よりグラフィック表示性能が大幅に向上している。その性能は、「レゴ:パイレーツ オブ カリビアン」開発者が3DSに移植の際、Wiiの素材をそのまま利用できたことから、Wiiとほぼ同等であるとされ、一部機能に関してはWii以上であるのではないかと発言している。
- スライドパッド搭載
- 「スライドパッド」と呼ばれるアナログパッドを搭載。スライドパッドの下部には従来型の十字ボタンも搭載されている。DS/DSi用のソフトではアナログ入力にはならないが、十字ボタンと同じ役割として、8方向へのデジタル入力が可能。
- 3Dカメラ搭載
- 本体外側に2つのカメラを搭載しており、ステレオカメラとして立体的な写真を撮影することができる。当初は静止画のみだったが、『Ver.3.0.0-5J』への更新により動画撮影も可能となった。本体内側のカメラは従来のDSiと同様に1つだけだが、レンズはDSiより小さくズーム機能が搭載されている(ただし、光学ズームではなくデジタルズームのため、多少の補正は行なうが画質は少々悪くなる)。
- モーションセンサーとジャイロセンサーの搭載
- モーションセンサーと、ジャイロセンサーを内蔵しており、本体を傾けたり動かしたりしてゲームをプレイすることができる。「思い出きろく帳」(プリインストールソフト)では、この機能を生かして歩数の記録ができる。
- すれちがい通信機能
- すれちがい通信機能を本体機能として搭載。従来は対応ゲームをスタートさせてすれちがい通信モードにしておく必要があったが、3DSでは複数のゲームのすれちがい通信プログラムが本体に常駐し、(電源が入っている間)常時動作し続けるようになる。本体の「おしらせランプ」が緑色に光り、すれちがい通信が発生したことを通知する。すれ違い通信で得た情報などは、ソフトの中断時でも利用可能な「おしらせリスト」にて確認できる。通信の対象ソフトは最大12種類まで登録が可能で、本体設定から解除することもできる。しかし従来のDS/DSi用ソフトは、従来と同様にゲームを起動しなければならず、ソフトを起動している時は3DSソフトのすれちがい通信は行なわれない。
- いつの間に通信
- 3DSのスリープ時に自動でニンテンドーゾーンや無線LANアクセスポイントを探索し、情報、ゲームのデータ、無料体験版ソフト、映像などをインターネットより受信し、3DS内に保存する機能(WiiのWiiConnect24に近い)。本体の「おしらせランプ」が青色に光り、いつの間に通信でデータを受信したことを通知する。すれちがい通信と同じく、いつの間に通信で得た情報などは、ソフトの中断時でも利用可能な「おしらせリスト」にて確認できる。
- 3DSカード
- 記憶容量が大幅に上がり、発売時点では最大2GBとなっていたが、2011年半ばで4GBを採用するメーカーも出てきている。なお、カードを製造するメーカーは「製造ラインとしては8GBまで対応できる」と本体発売前に語っており、さらなる大容量ROMも将来的には登場する思われる。形状はDSカードとほぼ同じだが、角に出っぱりがついており、従来のニンテンドーDSシリーズのDSカードスロットには挿入できない形状になっている。
- カードケース
- カードケースはDS用ソフトのものと縦横サイズはほぼ同じだが、厚さは若干薄くなっている。また、穴が空いており、一部のソフト(マリオカート7など)ではその穴からイラストが見える。カラーリングは2010年以降のWiiと同様に、CEROレーティングがA(全年齢対象)とB(12歳以上対象)および「教育・データベース」区分のものは白、C(15歳以上対象)以上のものは黒となっている他、『スーパーマリオ 3Dランド』では青、『マリオカート7』では赤、『New スーパーマリオブラザーズ 2』では黄色のケースが使われている。
- HOMEボタン
- 従来のニンテンドーDSシリーズにはなかった「HOME」ボタンが追加されている。ゲームのプレイ中に中断して、HOMEメニューを呼び出せる。
- ただし、DSカードおよびDSiウェアの場合はHOMEメニューが表示されず、ソフトを終了するかどうかの確認画面が表示される(この際、ソフトはスリープ状態となる)。
- リージョンコードおよび動画配信の地域制限
- 「ニンテンドーDSi」から引き続きリージョンコードが設定された。使用するDSi専用ソフト(DSi対応ソフト・DSiウェア含む)および3DS専用ソフト(ダウンロードソフト・3DS用ダウンロードプレイ含む)と本体のリージョンコードが一致しないとそのソフトを起動することができない。なお、従来のDS専用ソフトにはリージョンコードが設定されていないため、リージョンコードの影響は受けない。
- スペシャルMiiのQRコードにも本体のリージョンコードが一致しないと読み込むことができない。
- 動画配信の地域制限が設定された。ニンテンドーeショップを除く、いつの間にテレビおよびニンテンドービデオでは同一国内の地域と本体を一致しないと動画を見ることができない(いつの間にテレビは2011年6月21日にサービス終了)。
- 音量調節および輝度調整
- DSiおよびLLのボタン式から、DS Liteまでのスライド式に戻された。これによりDSiとLLにあった、セレクトボタンを押しながら音量ボタンを押す形式の輝度調整機能から、HOMEボタンを押すことによりHOMEメニューを呼び出して輝度調整を行う方式に変更された。DS/DSiソフトプレイ時はHOMEメニューを呼び出せないが、HOMEボタンを押した後にSTARTボタンを押しながら十字キーの上下で輝度の調整が、左右で省エネモードのオンオフが可能。
互換機能
ニンテンドーDSシリーズ用ソフト、DSi・DSi LL専用のニンテンドーDSiウェアもそのままプレイできる互換機能を有している。ただしDSi、DSi LLと同様、GBA用ソフトやDS振動カートリッジなどの拡張機器を差し込めるGBAスロットは搭載されていない。
カメラ機能を使用したDSi対応・DSiウェアのソフトは利用可能で、3DSのカメラはDS用に切り替わって解像度などはそのまま利用できる(日本国内で発売されたDSi専用ソフトモンスターファインダーも含む)。
DS・DSiウェアのソフト(DS用ダウンロードプレイ・Wi-Fiコネクション設定を含む)を表示させると、両機種の解像度の相違のため映像が多少ぼやけて表示される。STARTまたはSELECTボタンを押しながらDSのソフトを起動すると、画面サイズは小さくなるが本来の解像度で表示させることができる(いわゆる「Dot by Dot」表示)。また、3DSの上画面はDSよりワイドになっているため、DSのソフトを表示している時の上画面は左右に黒い縁が付けられる。
DS用ソフトの起動中は、3DSの機能が使用できない(思い出きろく帳は記録されるが、7日分に限られる)。また、HOMEボタンを押すと、ソフトを一時中断してHOMEメニューに戻るか尋ねる画面が表示される。この画面上で輝度調整・省エネモード切替ができ(後述)、調整後「キャンセル」を選ぶとプレイ画面に復帰する。「OK」を選ぶとHOMEメニューに戻るが、その際にソフトは終了され、セーブしていないプレイデータは失われる。
ソフトウェア・サービス
2012年7月28日から任天堂タイトルについては、原則としてパッケージ版とダウンロード版が用意される。
ダウンロード版はクラブニンテンドーのポイントが優遇される。
- ソフトウェアの一覧
- ニンテンドー3DSのゲームタイトル一覧 - 日本で発売された全パッケージソフトの一覧(発売日順)
- ニンテンドー3DSダウンロードソフトのタイトル一覧 - 日本で配信された全ダウンロードソフトの一覧(配信開始日順)
- Category:ニンテンドー3DS用ソフト - 上記のうち日本語版ウィキペディアに記事が存在するソフトの一覧(五十音順)
- ニンテンドー3DS版バーチャルコンソールのゲームタイトル一覧 - 3DSのバーチャルコンソールで配信されている全ソフトの一覧(配信開始日順)
- 同時発売ソフト
- 同時発売ソフトおよび初期発売のソフトは、日本国内・日本国外ともに一部を除いて日本のソフトメーカーが中心となっている。これは日本市場が携帯型ゲーム中心という世界的に異色の市場構造となったため日本企業の注目度が高く、逆に日本国外のメーカーは日本ほど注目しなかったためとされる。
- また「任天堂ハードで売れるのは任天堂ソフトばかり」という批判に配慮し、発売前からサードパーティー重視に取り組んだ。このため発売初期に任天堂ソフトの割合が旧ゲーム機に比べて少なく抑えられている。
3DSのミリオンセラー作品の数は11本(2013年12月現在)。
- 日本で300万本以上を販売したソフト
タイトル | メーカー |
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とびだせ どうぶつの森 | 任天堂 |
ポケットモンスターX・Y(2バージョン合計) | 任天堂 |
モンスターハンター4 | カプコン |
- 日本で200万本以上を販売したソフト
タイトル | メーカー |
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マリオカート7 | 任天堂 |
New スーパーマリオブラザーズ 2 | 任天堂 |
- 日本で100万本以上を販売したソフト
タイトル | メーカー |
---|---|
スーパーマリオ 3Dランド | 任天堂 |
モンスターハンター3(トライ)G | カプコン |
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち | スクウェア・エニックス |
トモダチコレクション 新生活 | 任天堂 |
ルイージマンション2 | 任天堂 |
パズドラZ | ガンホー・オンライン・エンターテイメント |
- Mii対応
- Miiを作成するソフト『Miiスタジオ』、ネットワーク経由でMiiの交換などを行う『すれちがいMii広場』が本体にプリインストールされる。『Miiスタジオ』はWiiの『似顔絵チャンネル』に比べて強化され、内蔵カメラで撮った顔写真を分析してMiiを作成する機能がある。また顔のパーツも増えている。作成したMiiはQRコードに変換して他のニンテンドー3DSで取り込むことができるほか、画像ファイルとしても保存できる。
- AR(拡張現実)
- ニンテンドーDSi専用ソフトにもカメラを活用したものがあるが、3DSではさらに強化され、カメラで撮影した空間とゲームのグラフィックを合成する拡張現実の表現が可能になる。本体にはARを体験できるミニゲーム集『ARゲームズ』がプリインストールされる。
- ニンテンドー3DS画像投稿ツール
- ゲーム内のスクリーンショットをTwitter・Facebook・Tumblrなどへ投稿できるWebサービス。
- ニンテンドーネットワークID
- ニンテンドーeショップでさまざまなソフトをダウンロードできたり、「Miiverse」へ投稿ができたり、お得なキャンペーン情報を受け取ったりすることができる。 また、Wii Uとニンテンドー3DSを両方お持ちの方は、「ニンテンドーeショップ」の残高を合算し、共有することも可能なサービス。
HOMEメニュー
ニンテンドー3DSを起動すると、HOMEメニューが表示され、3DSに内蔵されている機能や追加したソフトのアイコンが一覧表示される。ソフトアイコンの表示スペースは300個分まで用意されている。DSiウェア用ソフトは本体保存メモリが残っていても最大で40種類までしか追加できない。
1画面に表示されるソフトアイコンの数を下画面の左上にある「表示数変更」のアイコンをタッチすることで縦1・横3 - 縦6・横10の6段階まで変更することが出来る。ソフトアイコンの並び替えはタッチペンによって自由に変更可能。ソフトの削除は本体設定内の「ソフト管理」の項目で可能。
本体バージョン『Ver.4.0.0-7J』(2012年4月25日配信開始分)以降はフォルダ機能が追加され、ソフトアイコンをフォルダ内で整理できるようになった。フォルダは最大57個まで作成可能。また、1つのフォルダにはソフトアイコンを60個まで収納可能。フォルダアイコンには任意で付けたフォルダ名の最初の一文字が表示される。
上画面にはソフトアイコンに対応したグラフィックが表示され、マイクに反応があると勢い良く回転したり、浮いたりする。上部には、通信状況、その日の歩数 / ゲームコインの枚数(交互に表示)、日付と時刻、バッテリー残量が表示されている。
基本的に本体のHOMEボタンを押せば、プレイ中のソフトを中断したままこのメニューに戻ることができるが、DS用ソフト、DSiウェア用ソフト、およびバーチャルコンソールのゲームボーイアドバンス用ソフトのプレイ時は例外で、一度ゲームを終了しないとHOMEメニューに戻ることはできない。
ソフトアイコンとして表示される内蔵機能
購入時は以下の機能がソフトアイコンとして表示されている。これら13種類は削除することができない。一部の機能を除いて取扱説明書が内蔵されており、HOMEメニュー内で説明書を選ぶことでそのソフトの説明を見ることができる。フォルダへ収納できないソフトには●を付記。
- カードソフトアイコン●
- 本体に差し込んだ3DSカードおよびDSカード(DS専用ソフト・DSi対応ソフト・DSi専用ソフト)を起動する項目。
- DSiと同様に差し込んでいるソフトをプレイしている時以外なら、電源を切らずにカードを抜き差ししても認識される。HOMEメニューを表示しているときにカードを挿入すると、カーソルは自動的にこのアイコンを選択する。
- 安全に使用するために
- 3DSで使用する際の注意を確認できる項目。3D映像、健康、使用の3つから確認できる。
- ニンテンドー3DSカメラ
- 3DSに搭載されているカメラで写真や動画を撮影するソフト。DSiウェア用ソフトで使用できるのはこのソフトで撮影した写真(本体に保存する必要がある)のみ。
- ニンテンドー3DSサウンド
- SDカードに入っている音楽ファイルを再生したり、内臓マイクで声などを録音して遊ぶためのソフト。
- Miiスタジオ
- Miiを作成するためのソフト。
- すれちがいMii広場
- すれちがい通信でMiiを集めて、交流など様々な機能を楽しむソフト。
- ニンテンドーeショップ●
- ダウンロードソフト(ニンテンドー3DSダウンロードソフト、バーチャルコンソール用ソフト、ニンテンドーDSiウェア用ソフト)を購入・ダウンロードしたり、ソフトウェア各種の情報を閲覧するためのソフト。
- 本体のバージョン『Ver.2.0.0-2J』(2011年6月7日配信分)の更新時に追加されたが、本体購入時のバージョンが『Ver.2.0.0-2J』以降であっても本体を1度更新しないと利用できない。
- ARゲームズ
- 3DSカメラでARカードを映して、さまざまなゲームなどで遊ぶことができるソフト。同梱されている6枚のARカードを使用する。
- 顔シューティング
- カメラで顔を撮影して、撮影した顔でシューティングゲームが遊べるソフト。
- 思い出きろく帳
- 持ち歩いた歩数や遊んだソフトなどを確認できるソフト。歩数は本体をスリープにした状態で持ち歩くことで記録される。
- ニンテンドーゾーンビューア
- 「ニンテンドーゾーン」のサービスを利用するためのソフト。
- ダウンロードプレイ
- ワイヤレス通信を使ってソフトをダウンロードして遊ぶ項目。最初に3DS用かDS用かを選択する。
- 本体設定●
- 本体の各種設定を行う項目。インターネット設定、保護者による使用制限、データ管理、その他の設定の4つに分けられている。ソフトの引っ越しはこの項目から行う。
- 3DS用のインターネット設定のほか、DSソフト用のインターネット設定もできる(Wi-Fi対応のDSソフトにあるWi-Fi設定と同じ)。DSiにあった上級者設定は無いが、機能的には3DS用の設定がこれにあたるため、接続先はDSi同様6つとなる。
- 本体背面のバッテリーを取り外すと、日時がリセットされる。
ソフトアイコン以外の内蔵機能
以下の機能はソフトアイコンとは別に、HOMEメニューに設置されており、HOMEメニューが表示されている間であれば、いつでも利用することが出来る。
- ゲームメモ
- 手書きのメモを取ることができる機能。ソフトをプレイしている途中で中断して、中断中の画面を見ながらメモを取ることもできる。
- フレンドリスト
- フレンド登録したプレーヤーのリスト。お互いにオンライン環境にあれば、相手がプレイしているソフトを見ることができる。相手が同じソフトをプレイしていれば、合流することもできる。また、16文字以内で「ひとことコメント」を入力することもできる。
- お知らせリスト
- 成功した「すれちがい通信」の情報や、「いつの間に通信」で受信されたメッセージを確認できる機能。購入直後には使い方を簡単に説明するおしらせが届く。
- インターネットブラウザー
- インターネットを接続して、ホームページなどを見ることができる機能。一部のソフトを除き、この機能はゲームを中断して、HOME画面にいる状態でも使用できる。
- ACCESSのNetFront Browser。本体のバージョンを『Ver.2.0.0-2J』以降に更新することで追加される。
- ニンテンドーDSiブラウザーと異なり、内蔵機能扱いであるため消去されることはない。
- DSiブラウザーと比べると通信速度や描画速度が向上し、新たに3D対応画像を閲覧・保存できるようになった。動画・音声・Adobe Flashの表示に対応していない点はそのまま。
- お気に入りは64件まで登録可能で、サイト閲覧履歴は32件まで保存可能(32件を超えたら一番古い履歴から順に自動的に削除される)。閲覧履歴・Cookieはインターネットブラウザーを終了しても保持される。
- Miiverse
- Miiを使ったTwitter形式の新しいコミュニケーションサービス。すでにWii U、パソコン、スマートフォンで展開しており、3DSでもMiiverseの閲覧や書き込みができるようになった。本体のバージョンを『Ver.7.0.0-13J』以降に更新することで追加される。
- カメラモード
- カメラで写真を撮影する機能。HOMEメニュー内にアイコンは存在せず、HOMEメニュー表示時にL / Rボタンを押すことで起動する(本体のバージョン『Ver.4.0.0.7-J』以降はL/Rボタンを長押しすることで起動)。ここで使用できるカメラの撮影モードは、「合体カメラ」のみ使用できる。本体のバージョン『Ver.2.0.0-2J』以降はQRコードを読み込む機能が追加された。
- 撮った写真を閲覧したり、さまざまな撮影機能を利用するときは、前述の3DSカメラを立ち上げる必要がある。
追加ソフト
本体に内蔵されているソフト以外にも新しく無料のソフトを不定期に追加。また同梱のSDカードにプリインストールされている。
- いつの間に交換日記
- 「フレンド」同士で手軽に手書きの日記をやりとりできるソフト(2012年5月より同梱のSDカードにプリインストール 。2013年11月1日にいつの間に通信によるサービス停止)。
- 3D体験映像
- 2分11秒の3Dムービーソフト。一般配信はされていないが、2012年7月11日から8月9日までニンテンドービデオで配信されていた(2012年5月より同梱のSDカードにプリインストール)。
- うごくメモ帳 3D
- DSiおよびDSi LLで人気があったうごくメモ帳の3DS版で2013年7月24日より無料配信。(2013年11月1日にフレンドうごメモギャラリーのみサービス停止)
- YouTube
- YouTubeが見られるようになるソフト。
ニンテンドーeショップ
Wiiにおける「Wiiショッピングチャンネル」と「みんなのニンテンドーチャンネル」に相当する機能を統合したオンラインストアである「ニンテンドーeショップ」を2011年6月7日に開設した。後に発表されたニンテンドーネットワークのサービスの一つ。
ニンテンドーDSiシリーズで展開されているニンテンドーDSiウェアも配信されている。(DSiウェアを含む)配信されている主なソフトの種類は、「ニンテンドー3DS ダウンロードソフト」「バーチャルコンソール」「DSiウェア」「3Dクラシックス」の4種類である。以前にニンテンドーDSi本体でダウンロードしたニンテンドーDSiウェアを3DSに引っ越しできるようにし利便性を向上させる。なお、これらの機能は同日の本体更新によって提供された。また本体買い替えにも対応できるよう、3DSから3DSに引っ越しできる機能は本体バージョン『Ver.3.0.0-5J』以降で可能となった。
残高の追加は2011年6月に発売開始された3DS対応の「ニンテンドープリペイドカード」のみ対応で、それ以前に発売されていたWii/DSi用のニンテンドーポイントプリペイドカードは使用できない。
- バーチャルコンソール
- 3DS用のバーチャルコンソールでは、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ファミリーコンピュータ・ゲームギアの旧作ソフトを配信している。
- 十字ボタンだけでなくスライドパッドでの操作も可能。
- ニンテンドー3DSダウンロードソフト
- ニンテンドーDSiウェアやバーチャルコンソールだけでなく、ニンテンドー3DS専用の配信タイトルもある(タイトル一覧はニンテンドー3DSダウンロードソフトのタイトル一覧を参照)。往年のクラシックゲームの名作を3D表示可能にして甦らせたソフトを「3Dクラシックス」という名称で展開するのがその一例である。任天堂カンファレンス2010では『ゼビウス』が参考出展された。またオープン記念として、『3Dクラシックス エキサイトバイク』が2011年7月31日までの期間限定で無償提供された(期間終了後は600円)。
- ソフトウェアの追加コンテンツ販売
- 2012年2月からソフトウェアの追加コンテンツの販売に対応した。
- パッケージソフトのダウンロード版
- 2012年7月28日からパッケージソフトのダウンロード販売も開始された。他社の販売形態とは異なり、ニンテンドーeショップの他にも、店頭に置かれているダウンロードカードに書かれた番号を入力することでダウンロード版を購入することも可能になっている。一部のソフトでは、ダウンロードカードの提供が行われていないため注意が必要。
- 任天堂は「ソフトそのものの価値をお客様に提供している」という観点からパッケージ版、ダウンロード版共に希望小売価格は同額に設定しているがサードパーティのソフトはパッケージ版とダウンロード版の希望小売価格が異なる場合もある。パッケージ版同様に店が自由に値引き販売が可能なため、ダウンロード版も店頭によって価格が異なってくる。
- ダウンロード販売にはPOS端末がPOSAに対応していることが条件となり、大手量販店、コンビニエンスストアから順次販売を開始している。
- 体験版のダウンロード
- 3DS用ソフトの体験版もダウンロードできるが、全タイトルで起動可能な回数が制限されている(期日による制限は設けられていない)。
- 起動可能な回数はそれぞれの体験版によって異なるが、3回程度~最大30回のものが多い。
- 起動できる回数が0回になると、削除以外の操作ができず、当該の体験版を再度ダウンロードしても残り0回が保持されたままで起動できない。
- ニンテンドービデオ
- 2011年7月13日より任天堂がおすすめする3D映像を動画配信するサービス「ニンテンドービデオ」がスタート。当初は、NHKエンタープライズや吉本興業がコンテンツを提供していた。同年12月15日からは、ハリウッドの映画スタジオとの提携によって、3D映画の予告編も配信されている(第一弾はドリームワークスの『長ぐつをはいたネコ』)。
- これとは別に、2011年6月21日から2012年6月20日までの1年間、日本テレビ・フジテレビと任天堂が協力して独自の3D映像を配信するサービス「いつの間にテレビ」が配信されていた。
本体更新
本体のファームウェアや内蔵ソフト・機能は、インターネットや一部のゲームソフトを利用して更新(アップデート)することができる。
ゲームソフトに更新プログラムが含まれている場合は、そのゲームソフトの初回起動時に自動更新が行われる(更新作業を行わないとそのゲームソフトは起動できない)。インターネットを利用した本体更新は「本体設定」の「本体の更新」を選択することで実行できる。Ver.2.0.0-2Jより、いつの間に通信にて本体更新データなどを自動で受信し、オフライン状態にて本体更新が可能となった。一部の更新プログラム(NGワードリスト、アクセスポイント情報など)は、いつの間に通信を利用して自動的に更新される場合がある。
更新が完了すると本体のバージョン番号が変わる場合がある。バージョン番号は「本体設定」内の上画面に表示されており、発売時の日本国内仕様の本体の初期バージョン番号は「Ver.1.0.0-0J」。一度更新が完了すると過去のバージョンへ戻すことはできない。
ファームウェアを不正に改変した場合や、任天堂の許可していない機器(マジコン・PARなど)を使用した場合、その履歴が本体に記録され、任天堂での修理が受け付けられなくなる(販売店によっては、不正改造や履歴がないか確認し、判明すれば買い取りを拒否、または初期化をされる場合もある)。
以下では日本国内仕様の3DS向けに配布されている更新プログラムについてのみ記載している。
- Ver.1.1.0-0J
- 『パイロットウイングス リゾート』などの一部のゲームソフトに内蔵(インターネット経由での配信はない)。
- システム全般の安定性が向上される。
- いつの間に通信のおしらせなどのデータを受け取る機能の一部が拡張される。
- 一部のニンテンドーゾーンや無線LANアクセスポイントにおいて、通信ができない不具合が修正される。
- Ver.1.1.0-1J
- インターネット経由のみの配信。2011年3月2日配信開始。
- Ver.1.1.0-0Jの更新内容に加えて、3D映像「任天堂ゲームミュージックライブ映像」が追加される(期間限定・Ver.2.0.0-2Jに更新後削除)。
- Ver.2.0.0-2J
- インターネット経由のみの配信。2011年6月7日配信開始。
- HOMEメニュー・内蔵ソフト
- 『ニンテンドーeショップ』が追加され、ニンテンドーeショップの各種サービスが利用可能になる。
- 『インターネットブラウザー』が利用可能になる。
- 『すれちがいMii広場』で「ピースあつめの旅」または「すれちがい伝説」をプレイしていないMiiがいた場合において、入口を選択した際に確認メッセージが表示されるようになる。
- 『すれちがいMii広場』でMiiを選択した際に表示されるメニューに「さいごにあそんだゲーム」が追加される(それを選択すると『ニンテンドーeショップ』に切り替わり詳細情報が表示される)。
- 『おしらせリスト』のソフト関連のおしらせ内に「ソフトを起動」のボタンが追加される。
- 本体設定
- 「データ管理」内の「DSiウェア管理」とニンテンドー3DSソフトの「ソフト管理」が使えるようになる。
- 「ソフトとデータの引っ越し」が使えるようになり、ニンテンドーDSi(LL含む)から購入したニンテンドーDSiウェアのソフト・写真データ・音声データ・Wi-Fiユーザー情報の全てまたは一部を3DSに引き継ぐことが可能になる。
- 「インターネット設定」内に「いつの間に通信」の設定項目が追加される。
- 「保護者による使用制限」内に「配信動画の視聴」の設定項目が追加される。
- いつの間に通信
- 本体更新データを自動で受信する機能が追加される。
- 無料ソフトや体験版ソフトを自動で受信する機能が追加される。
- その他
- 電源ボタンを押した際に表示される画面の「スリープする」の選択項目が削除される。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- 3D映像「任天堂ゲームミュージックライブ映像」が削除される。
- HOMEメニュー・内蔵ソフト
- Ver.2.1.0-3J
- 現時点ではインターネット経由のみの配信。2011年6月16日配信開始。
- Ver.2.0.0-2Jでの『リッジレーサー3D』において、特定の操作を行うとフリーズする不具合が修正される。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.2.1.0-4J
- 現時点ではインターネット経由のみの配信。2011年7月26日配信開始。
- ニンテンドー3DSサウンドの「すれちがい」で相手の曲名が表示される。
- ※公式発表では「本体内蔵ソフトの安定性や利便性の向上」のみ
- Ver.2.2.0-○J
- 『スーパーマリオ 3Dランド』などの一部のゲームソフトに内蔵。○部分はアップデート前のバージョンと同じ数字となる。
- フレンドリストからオンライン中のフレンドが遊んでいるソフトへの参加ができるようになる(『マリオカート7』が最初の対応ソフト)。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.3.0.0-5J
- インターネット経由では2011年12月7日配信開始。
- 『ニンテンドー3DSカメラ』
- 3Dムービーの撮影機能と再生機能が追加される。
- HOMEメニューのカメラモード、または『ニンテンドー3DSカメラ』にて撮影した写真の閲覧時に、スライドパッドを上下させることで、写真の表示範囲を変更できるようになる。
- 『すれちがいMii広場』
- 「ピースあつめの旅」に新しいピース・パネルが追加される。
- 「ピースあつめの旅」で完成させたパネルを連続で見られる「スライドショー」が追加される。
- 「すれちがい伝説II」が追加される。
- 「すれちがいマップ」が追加され、今までにすれちがったMiiの地域(全世界対応)を地図上で確認することが可能になる。
- 「お祝いリスト」が追加される。一定条件を満たすとすれちがいMii広場開始時にお祝いメッセージが表示され、お祝いリストが埋まっていく。
- 「音楽リスト」が追加され、一度聴いたことがあるBGMを聴くことができる。
- いつの間に通信に対応し、「ピースあつめの旅」や「すれちがい伝説II」の新要素が随時追加されるようになる。
- 『ニンテンドーeショップ』
- 起動回数制限付きのソフト体験版の受信に対応する(起動可能な回数はそれぞれの体験版によって異なるが、最大30回のものが多い)。
- 引換番号によるソフトのダウンロードに対応する。
- クレジットカード情報を保存することが可能になる。
- 購入したソフトを後でいつの間に通信を利用してスリープ中にダウンロードすることが可能になる(1度に10個のソフトまで設定可能)。
- ソフトの購入・ダウンロード完了後、従来はトップ画面に戻されていたが、戻されなくなる。
- 検索後のソフト一覧画面やソフト情報のページの評価(星マーク)の部分の右側に総投票数が表示されるようになる。
- 検索後のソフト一覧の表示画面で、ゲーム名の下に「ニンテンドーeショップ」で買えるソフトかどうかが明示されるようになる。
- 「ニュース」において、未読ニュースを表すマークが「New」から青丸印に変更される。
- HOMEメニュー
- 本体設定
- 「データ管理」の「ニンテンドー3DSデータ管理」内に「追加コンテンツ管理」が追加され、追加コンテンツの消去が可能になる。
- 「ソフトとデータの引っ越し」に「ニンテンドー3DSから引っ越し」が追加され、3DS本体から別の3DS本体へ全てのデータを引継ぐことが可能になる(引っ越しは5回までの制限あり)。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- 『ニンテンドー3DSカメラ』
- Ver.3.0.0-6J
- インターネット経由では2011年12月22日配信開始。
- 本体内蔵ソフトの安定性が向上される。
- 『イナズマイレブン GO シャイン/ダーク』において、音声の途切れる不具合が修正される。
- Ver.4.0.0-7J
- インターネット経由では2012年4月25日配信開始。
- Ver.4.1.0-8J
- インターネット経由では2012年5月15日配信開始。
- ニンテンドーeショップにて、『マリオカート7』の更新データを受け取ることができるようになる。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.4.2.0-9J
- インターネット経由では2012年6月27日配信開始。
- ニンテンドーeショップにて、クレジットカード情報を保存する際に設定するパスワードで利用できる文字種が追加されるなどの安全性が向上される。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.4.3.0-10J
- インターネット経由では2012年7月25日配信開始。
- ニンテンドーeショップの安定性が向上される(詳細不明)。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.4.4.0-10J
- インターネット経由では2012年9月20日配信開始。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.4.5.0-10J
- インターネット経由では2012年12月5日配信開始。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.5.0.0-11J
- インターネット経由では2013年3月26日配信開始。
- Ver.5.1.0-11J
- インターネット経由では2013年4月5日配信開始。
- 一部の3DS本体にて、Ver.5.0.0-11Jに更新中にエラーメッセージが表示され、その後『本体設定』『ニンテンドーeショップ』『ゲームメモ』が起動できなくなる不具合が修正される。
- Ver.6.0.0-12J
- インターネット経由では2013年6月18日配信開始。
- 『すれちがいMii広場』
- 更新データを受信する機能が追加される。
- 更新データを受信することで、あいさつするときの表情を変更したり、新しいあそび(すれちがいシューティング、すれちがい迷宮、すれちがい合戦、すれちがいガーデン)を購入したりできる。
- セーブデータのバックアップ機能追加。3DSのダウンロードソフト、バーチャルコンソール(一部除く)のセーブデータをバックアップ可能。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- 『すれちがいMii広場』
- Ver.6.1.0-12J
- インターネット経由では2013年6月28日配信開始。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.6.2.0-12J
- インターネット経由では2013年8月6日配信開始。
- すれちがい通信中継所のサービスが利用可能になる。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.6.3.0-12J
- インターネット経由では2013年9月13日配信開始。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- Ver.7.0.0-13J
- インターネット経由では2013年12月10日配信開始。
- 『ニンテンドーeショップ』の更新。
- ニンテンドーネットワークIDに対応。
- 『Miiverse』の追加。
- ニンテンドー3DSで、Miiverseの閲覧や投稿ができるようになった。
- 『ニンテンドーネットワークID設定』の追加。
- 『Miiverse』など一部のネットワークサービスを利用する際に必要なニンテンドーネットワークIDを『本体設定』で作成・登録・設定変更することができるようになった。
- 『ソフトとデータの引っ越し』の更新。
- ニンテンドー3DS LL/3DS本体同士で引っ越しできる回数の上限を撤廃。
- ソフトの「更新データ」に関する通知機能。
- 新しい「更新データ」が配信されている場合、そのソフトを起動する際に「更新データ」について通知。
- HOMEメニューカメラ起動方法の変更。
- HOMEメニューでのカメラ起動方法を、Lボタン+Rボタンの同時押しに変更。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
- 『ニンテンドーeショップ』の更新。
- Ver.7.1.0-14J
- インターネット経由では2013年12月20日配信開始。
- システムの安定性や利便性が向上される(詳細不明)。
変遷
- 発売前
- 2010年3月23日に初めてその存在が公式に発表され、同年6月15日からロサンゼルスで開催されたE3の「任天堂メディアブリーフィング」で、詳細と実機が発表された。
- 2010年9月29日、千葉・幕張メッセで行われた「任天堂カンファレンス2010」にて、日本での発売日と価格が発表された。25000円という本体の希望小売価格は、同社の携帯ゲーム機史上最も高額となった。2009年に値下げされた同社の据置型ゲーム機であるWiiよりも高い。ただし、ニンテンドーDS発売時(15000円)にニンテンドーゲームキューブの価格は14000円に値下げされていたため、同社において携帯ゲーム機が同世代の据え置きゲーム機より高かったのはこれが初めてではない。
- 2011年1月8日・9日・10日の3日間に幕張メッセ展示ホール9にて、一般向け公開イベント「NINTENDO WORLD 2011ニンテンドー3DS体験会」が開催された。また、2011年1月から2月にかけて行われた次世代ワールドホビーフェア'11winterに出展されたほか、プレミアム・アウトレットの御殿場プレミアム・アウトレットとりんくうプレミアム・アウトレットで1月14日から4月3日まで体験イベントが開催された。
- 発売後
- 2011年2月26日、日本国内で発売開始。エンターブレインの調査によると、発売後2日間で推定37.1万台を販売した。
- 2011年3月までの販売台数(海外は出荷ベース)は、世界で361万台、日本国内で106万台。発売前の目標(世界で400万台、日本国内で150万台を出荷)には未達となった。日本国外での出荷は255万台と予定の250万台を若干上回っているにもかかわらず、最大の市場である北米では、発売から5月末までの二ヶ月で69万台程度と、販売台数、消化率ともに振るわなかった。(2012年には初代DS越えを果した)原因としては世界市場全体からは本体が歴代携帯ハードより高額であったこと、携帯機より据置が強いこと、次世代機の乗換えが遅いこと、任天堂から発売の大作の不在などが挙げられているが、日本では発売直後に発生した東日本大震災による広告・消費の自粛風潮やソフトの一部発売延期がなされたことがマイナス要因になったとも推測されている。ただし、上でも見たように、発売直後の同期間で見た場合、日本での普及台数は世界的に見て最も高い数値を示している。
- 2011年6月7日、ゲームソフトのダウンロード販売と販促映像配信を行うニンテンドーeショップを開設した。
- 2011年7月28日、同年8月11日より価格を15000円に改定すると発表。日本国外でも7 - 9月期に同様の値下げを行う。ニンテンドーDSiは15000円・DSi LLは18000円であり、旧機種と価格が逆転する異例の状態となった。
発売から半年にも満たずに異例の値下げに踏み切った理由としては、「発売前と状況が大きく変わり、このままでは満足な普及ができず、多くのユーザーに3DSを楽しんでいただけないため」としており、「値下げ後の価格だと本体だけでは赤字になるが、ハードの未来を考えると今手を打つしかない」ともしている。一部では発売時点の製造コストが約103米ドルという試算があったが、値下げによりコストが売価を上回る「逆ざや」となっていた。任天堂はこの大幅値下げによる不公平を少なくするために、大幅値下げ前に購入した顧客に対しては2011年8月10日までの特典として「アンバサダー・プログラム」を実施することを発表した。また任天堂自身もこの件で給与カットをしてお詫びをした。 - 値下げ発表後は一時的に販売台数が落ち込むが、値下げ後4週間で約38万3900台(エンターブレインの調査)の販売台数を記録した。
- 2011年10月、発売33週で日本での販売台数が200万台を突破(メディアクリエイトの調査)。
- 年末商戦からは大手タイトルの充実から販売台数が大きく増加し始め、大手タイトルの一つである『マリオカート7』が発売された12月第1週で約21万6360台(エンターブレインの調査)と値下げ時とほぼ同様の週間売り上げを記録。その翌週(2011年12月11日集計)は同じ大手タイトルの一つであった『モンスターハンター3(トライ)G』の発売もあり、約37万8000台(エンターブレインの調査)とそれまでで最大の週間販売台数を記録するとともに、発売42週で日本での販売台数が300万台を突破した。更に翌々週(2011年12月25日集計)には週間51万629台を記録、発売44週で日本での販売台数が400万台を突破した。
- 2012年2月、発売52週で日本での販売台数が500万台を突破。
- 2012年4月11日、ルーブル美術館に来館者向けの専用オーディオガイドシステムを内蔵したニンテンドー3DSを提供。
- 2012年5月、発売65週で日本国内での販売台数が実売600万台を突破しDSより早く到達した(エンターブレインの調査)。
- 2012年6月22日、新しいラインナップとして『ニンテンドー3DS LL』を7月28日に発売することを発表。希望小売価格は18,900円(税込)。
- 2012年7月06日、『ニンテンドー3DS LL』が7月28日に発売にするのに合わせ3DSのACアダプタの値下げを発表。7月12日より希望小売価格は1,000円(税込)。
- 2012年7月、4─6月期は円高、3DS値下げによる「逆ざや」などが原因で営業赤字になったが、任天堂によれば「逆ざや」は現時点の製造分では解消したという。
- 2012年7月28日、ニンテンドー3DS LL発売。同時にパッケージソフトのダウンロード版の販売(詳細は上述)が開始された。
- 2012年8月16日、ニンテンドー3DSとLLの合計で、日本での販売台数が700万台を突破。
- 2012年12月16日、ニンテンドー3DSとLLの合計で、日本での販売台数が900万台を突破。
- 2013年1月6日、ニンテンドー3DSとLLの合計で、日本での販売台数が1000万台を突破。
- 2013年8月29日、任天堂の海外法人が『Nintendo 2DS』を発表。本体の外観及び仕様と、北米・欧州での発売日が明らかにされた。
仕様
ニンテンドー3DS | ニンテンドー3DS LL | |||
---|---|---|---|---|
サイズ(閉じた状態) |
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画面 |
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カメラ |
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無線通信 |
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入力(操作系) |
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その他入力 |
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コネクタ |
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サウンド |
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タッチペン |
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バッテリー |
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バッテリー持続時間 |
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ゲームカード | ||||
CPU |
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グラフィックス | ||||
本体付属品 | ||||
CTR-003 | 専用バッテリーパック | ○ | × | 3DS専用バッテリーパック。本体内蔵のほか、任天堂ホームページからも購入できる。Wii U PROコントローラー(WUP-005)のバッテリーとしてもこれが使用されている。 |
SPR-003 | × | ○ | 3DS LL専用のバッテリーパック。本体内蔵のほか、任天堂ホームページからも購入できる。 | |
CTR-004 | 専用タッチペン | ○ | ○ | 3DS専用タッチペン。70 - 102mmの間で伸縮でき、使用していない時は本体に収納可能。本体同梱。 |
SPR-004 | ○ | ○ | 3DS LL専用タッチペン。使用していない時は本体に収納可能。寸法約96mmで伸縮はできない。ブラック・ホワイト・オレンジ・ターコイズの4色がある。本体同梱。 | |
CTR-005 | 3DSカード | ○ | ○ | カードのみの販売はない。色は白。側面に突起があり、ニンテンドーDSi LL以前の本体には挿入できない。 |
CTR-006 | 3DSカードケース | ― | ― | ソフトに付属。DSカードケース(NTR-006)とは違い、サイズの幅が2mm短くなっている。 |
CTR-007 | 専用充電台 | ○ | × | 3DS専用充電台。ACアダプタを接続し、本体を置いて充電する。本体同梱。 |
SPR-007 | × | ○ | 3DS LL専用充電台。別売。3DS LL本体と同時発売。 | |
CTR-009 | 専用拡張スライドパッド | ○ | × | 3DS専用拡張スライドパッド。本体に取り付けるとスライドパッドとボタンが追加される。対応ソフトでのみ使用可能。要単4電池(動作確認用にアルカリ電池一本付属)。本体とは赤外線で通信を行う。付属の専用ストラップが同梱されている。 |
SPR-009 | × | ○ | 3DS LL専用拡張スライドパッド。付属の専用ストラップは同梱されていない。 | |
CTR-010 | ニンテンドー3DS専用スタンド | ○ | ○ | 3DS、3DS LL本体を置いてプレイできる折りたたみ式のスタンド。3DSソフト新・光神話 パルテナの鏡に同梱されているほか、店頭で単品でも購入できる。 |
RVL-020 | SDメモリーカード512MB | ○ | ○ | 市販されているSDメモリーカードと機能は同じであるが、この容量の製品は多くが生産を終了している。 |
RVL-033 | SDメモリーカード2GB | ○ | ○ | RVL-020の2GB版。なお、3DS本体同梱の2GB SDメモリーカードはこれではない。 |
RVL-037 | SDHCメモリーカード8GB | ○ | ○ | 別売(2011年12月上旬発売)。SDスピードクラス4に準拠する市販のSDHCメモリーカードと機能は同じである。 |
RVL-038 | SDHCメモリーカード16GB | ○ | ○ | |
CX*-CTR-S-C0 | ARカード | ○ | ○ | 6種類あり、型番の*部分が異なる。A:?(はてなマーク)、B:マリオ、C:リンク、D:カービィ、E:サムス、F:ピクミン。本体同梱のほか、任天堂ホームページから購入したり、PDFデータをダウンロードできる。クラブニンテンドーのグッズとして「等身大MiiさつえいARカード」(約73cm×46cm)をポイント交換で入手できる。 |
その他
- 3D表示時の健康に関する懸念
- 6歳以下の子供は視覚が発達の途中の段階であり、3D表示の映像を長時間見ると目の成長に悪影響を与える可能性があるとして、任天堂は3D表示での長時間プレイを控えるようにと呼びかけている。そのため、社団法人電子情報技術産業協会と、独立行政法人産業技術総合研究所、3Dコンソーシアムが作成したガイドラインに従い、6歳以下の子供に対する利用制限を促すことを決定した。この制限は、同協会、研究所が設置した「快適3D基盤研究推進委員会」により、ISO(国際標準化機構)に国際標準として提案する予定である。なお、ペアレンタルコントロール機能を使えば3Dの表示を制限することが出来る。
- だが、こういった懸念を疑問視する声も挙がっており、アメリカ検眼協会によれば過剰な使用を控える限り害はなく、かえって視覚異常の早期発見に役立つ可能性もあるという。
- ニンテンドー3DSを使った館内案内サービス
- フランスパリの世界最大級の美術館の1つとして知られるルーブル美術館で、ニンテンドー3DSを使った館内案内サービスが2012年4月11日より実施されている。
- 展示品を画像と音声で解説、利用者の現在位置を表示、裸眼立体視対応で3Dで見ることができ、言語はフランス語、日本語、英語、イタリア語、韓国語などの7言語に対応している。
- 3D機能採用について
- 社長が訊くによれば、任天堂はファミコン時代から3Dを採用したゲームを出しており、その数年後に「バーチャルボーイ」を発売するも商業的に失敗、撤退を余儀なくされた。
- バーチャルボーイの失敗後も任天堂は3Dの研究をし続け、「ゲームボーイアドバンスSP」の試作機に裸眼立体視を実験として取り入れる、「ニンテンドーゲームキューブ」では3D対応の回路を組み込むといったことを行なってきたが、当時は3D液晶が非常に高価であったことや、技術的な問題が解決せず実現しなかったという。
- その後、技術が進歩し3D液晶が安価になったこともあり、ニンテンドー3DS開発のタイミングで裸眼立体視を採用する。開発(発表)当時は3Dブームだったため、「ニンテンドー3DSは3Dブームに乗っかった商品」と言われがちだが、これは誤りである。
- レビューシステム「みんなの声」
- 「ニンテンドーeショップ」には、ソフトをレビューするシステム「みんなの声」が存在する。このシステムはソフトを1時間以上遊ぶとレビューできる仕組みになっており、購入者しか書き込めないため、信頼度の高いレビューを見ることが可能。
- 現在はニンテンドー3DSからでしかレビューを観覧することができないが、将来的にはニンテンドーeショップのWEB化を目指し、パソコンやスマートフォンからのアクセスが出来るように取り組んでいるとのこと。
- ニンテンドー3DS LLの発表に関する出来事
- Electronic Entertainment Expo 2012(以降E3)が開催される数日前に、日経が「任天堂、新型Wii多機能に カーナビ・電子書籍 スマホに対抗」という見出しの記事を掲載し(記事内容は カーナビ・電子書籍対応というWii U関連の情報とニンテンドー3DS LLの情報で、これらをE3で発表するかのように書かれてある)、これを受けて任天堂は、「(日経にあるE3でWii U関連の情報とニンテンドー3DS LLの情報を発表は)当社が発表したわけではなく数多くの間違いが含まれた日経の全くの憶測記事です」というニュースリリースを発表する。
- だが、ゲームのニュースを配信しているインサイドなどのインターネットメディアは、日経が発表した記事の「ニンテンドー3DS LL」の部分のみを抽出し記事にして大きく取り上げたため、任天堂のニュースリリースを見た一部のネットユーザーに「ニンテンドー3DS LLは発売されないのではないか?」という誤解を生じさせる結果となった。
- また、インサイドは先述の記事の他にも、E3終了後に任天堂の宮本茂が海外サイトのインタビューを翻訳したとされる記事を掲載し、その見出しが「任天堂宮本氏『ニンテンドー3DS LLは今後発売しない』」となっている。しかし、記事内容は一行目から「ニンテンドー3DS LLは今後も発売されない可能性を示唆」となっており、あくまでも可能性の話として書かれている(※6月22日夜に該当記事削除、その後再度掲載し、訂正の文字が書き足されている)。なお、そのインタビューで宮本は3DS LLは今後発売しないとは言っておらず、今後も発売しない可能性の示唆はしていない。
- ニンテンドー2DS
- 2013年8月29日に、ニンテンドー・オブ・アメリカのウェブサイトで3DSのバリエーションモデル、ニンテンドー2DSが発表された。
- 2013年10月12日に北米と欧州地域のみで発売され、北米での希望小売価格は129.99ドル(約13,000円)。
- 現地の経済事情に合わせた廉価版モデルと位置付け、3D立体視の機能は無し、折りたたみ廃止、モノラル音声(ヘッドフォン使用時はステレオ)。
アンバサダー・プログラム
2011年7月28日の価格改定発表に伴い、任天堂は価格改定前(2011年8月10日)までに購入したユーザーに対して岩田社長名で謝罪するとともに「アンバサダー・プログラム」の実施を発表した。このプログラムへの参加者にはバーチャルコンソールにおけるファミリーコンピュータ(FC)用ソフト10タイトル、ゲームボーイアドバンス(GBA)用ソフト10タイトル、計20タイトルが無料で提供される。
8月10日23時59分までに3DS本体をインターネットに接続し、ニンテンドーeショップに一度アクセス(要本体更新)すると参加扱いになる。ソフトはeショップの購入履歴にカウントされた扱いになっており、「購入履歴より再受信」することでダウンロードできる。また「アンバサダー・プログラム登録証」のソフトを受信することにより、アンバサダー・プログラムについての新規情報を受け取ることが可能。
FC用ソフト10タイトルは先行配信版という扱いであり、正式版に搭載されている「まるごとバックアップ機能」は使えないが、正式版配信後には無料でアップデートすることができる。
一方、GBA用ソフト10タイトルは今回限りの配信であり、3DS用ソフトとして将来的にも販売の予定はないとしている。またいくつかの制限があり、「まるごとバックアップ機能」や「中断機能」に対応していないほか、起動中は本体を閉じてもスリープ状態にならず、「すれちがい通信」や「いつの間に通信」も発生しなくなる。
発表当初はFC用ソフト・GBA用ソフトともに5タイトルずつ、計10タイトルの発表だったが、GBA用ソフトは12月15日までに、配信全タイトルが明らかになった。
対象の20タイトルは以下の通り(配信日前日に発表されたタイトルには『*』を付記)。
ファミリーコンピュータ用ソフト(2011年9月1日配信開始)
|
ゲームボーイアドバンス用ソフト(2011年12月16日配信開始) |
関連項目
外部リンク
- ニンテンドー3DS
- ニンテンドー3DS LL
- ニンテンドー3DS 画像投稿ツール
- ニンテンドー2DS
- 発売前
テンプレート:ニンテンドー3DS
テンプレート:家庭用ゲーム機/任天堂
テンプレート:任天堂
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