怒羅権

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怒羅権(「ドラゴン」)は、東京都江東区/港区台場/江戸川区を拠点とする暴走族中国残留孤児の2、3世を中心とした暴走族グループである。

目次

概要

東京都江東区/港区台場/江戸川区を縄張りとし、葛西怒羅権、深川怒羅権、府中怒羅権、王子華魂、赤羽華龍のようにいくつかのグループに分かれている。1989年5月に千葉県浦安市で暴走族同士の抗争が起こり怒羅権のメンバーが抗争相手を刺殺した(浦安ウエスタンレーン事件)。これを機に怒羅権の名前が知られるようになった。1990年代に様々な凶悪事件を起こした事から、1990年代以降の関東最大の暴走族と言われていた。

構成員は成人すると東北チャイニーズマフィアとして裏社会に進出。元来は西葛西麗心愚と名乗っていた。怒羅権とは「日本人に対する怒り、団結、権利」の意。

中国残留孤児帰国者の一時入所施設「常盤寮」があった東京都/江戸川区/多摩/葛西で1988年に結成。設立当初の構成員らの言によれば、中国残留孤児帰国者らは日本語が不自由なため授業に付いてゆくことが困難であり、また学校で差別イジメを受けていた。そして自身らが日本人なのか中国人なのか分からなくなり、同じ境遇にあった中国残留孤児の2、3世で自然と集合化していった。ちなみに怒羅権で一番凄いのは大偉(ターウェイ)というボス的存在人物。藤岡剛(瓜田純士と兄弟分)より全然年上。この大偉にさえ「怒羅権はお前ら(藤岡剛)の世代が一番危険だった」と言われるほど暴れ回っていた。

当初は暴走族まがいの集団だったが、構成員が次々と成人し、2000年以降、歌舞伎町や六本木などにも進出。マフィア化していった。葛西以外にも、深川、府中、王子、赤羽などにグループがあり、総勢数百人にも上る。

「彼らは捕まっても決して仲間のことをしゃべらない。グループごとに地場の暴力団とつながりがあるようですが、口を割らないだけに、警察も実態をつかみきれていない。それで捜査が難航するんです」(警視庁OB)

犯罪ジャーナリストの田代篤氏はこう話す。

「チャイニーズドラゴンは相手が警察だろうと暴力団だろうとお構いなしに立ち向かっていくので、ヤクザからも一目置かれる存在になったようです。構成員はナイフや包丁、青竜刀を所持し、暴力団組員の耳をそぎ落とした、なんて事件も起こしています。そんな武力を背景に、飲食店などからみかじめ料を取って財力をつけ、組織を拡大していったのです」

構成員は中華包丁/ナイフ/青竜刀で武装し、敵対する暴走族だけでなく警察(交番/パトカー)を襲撃。脱退しようとした構成員や暴力団員、通行中の一般市民を殺害する事件なども起こしており2011年11月28日現在、2000年の6月に発生した殺人事件で、怒羅権のメンバー1人が現在でも全国公開指名手配されている。

怒羅権が一目置かれるようになったのは刺したとか殺したとかではない。指定暴力団の住吉の組員を北区や江戸川で何度も何度も襲撃してボコボコにしまくって存在を認めさせた。仲間を救う為に交番/警察署を襲撃して奪還した。

怒羅権の結束力と攻撃力は輝いてた。葛西怒羅権は2006年に一度解散したが、2008年に16代の構成員から指示を受け、少年17人で17代目が再結成。

十代目藤岡剛氏談話より抜粋

職の世界も武闘派が結局は求心力で生き残るのと一緒で 検挙されても加入する人間が後を立たない 彼らは包丁やポン刀を抜いたとき「刺すぞ」とかは言わない
抜いたら刺す。脅しはしない。
死なないように刺し所をちゃんと把握(胸の上とか腹とか微妙な位置)
関東連合も多数の人を殺めてしまったのは有名ですが、彼らも一躍有名になった浦安事件等で対立チームを殺めてしまっている
暴走族で水戸少年刑務所は半端じゃないですよ。
あそこは現役ヤング本職専門の刑務所ですから・・・ 松本や盛岡もかなり厳しい(親父も懲役仲間も)みたいだし、冬はメチャクチャ寒いらしいしね。
最近は山谷連合龍門一族等の似たようなチームも出来てる。
チャイニーズドラゴンは怒羅権から暖簾分けされたグループ
以前に環七か環八のファミレスデニーズで関東連合の人間と怒羅権OBが一緒に居たときに敵対チームが襲撃に来て怒羅権OBがめった刺しされた事件があったりして、基本的には当時関東連合怒羅権は友好団体 この他に東京の別地域や横浜/大阪/福井/福岡にもグループが存在する。

マフィア化

17、8年前Steed軍団とSR軍団の集団で走ってたら橋の下からビール瓶が何本も何本も飛んできた

こっちは30台近くで流していたがと棘のバラセン巻き付けた金属バットを振り回しながら3、4台の単車に追いかけられた

怒羅権の集団にクラクションを鳴らした車の2名のヤクザが即フルボッコされた

大黒パーキングにいきなり乗り込んで来てナイフをちらつかせながら片言の日本語で「殺・す・ぞ」って言われた
アメリカンバイクのリーダーがレインボーブリッジから落とされた

暴走族グループは成人となるとマフィア的性格を帯び、東北グループ(東北幇)を形成
通称、大偉(ター・ウェイ)・小偉(シアオ・ウェイ)の兄弟を中心にいくつかのグループに分かれている。
大偉グループ(約200人)や金山(キンザン)グループ(約130人)などがある。
彼らは日本国籍や一般永住者の為、逮捕されても強制送還はされない。

歌舞伎町で新興の福建グループ(三弟グループ)が上海グループと抗争し共倒れると、東北グループが勢力を拡大。住吉会と対立し、2002年(平成14年)には銃乱射で射殺事件を起こすが、後に和解し協力関係を築く。

中国人の経営する店に対するみかじめ料の徴収/パチンコの裏ロム/ハイウェイカード詐欺/クレジットカード偽造/振り込め詐欺/偽装結婚/不法就労/覚せい剤の密売/窃盗(自動販売機荒らし/車上荒らし/貴金属強奪)の犯罪行為を行っている。

また日中貿易など合法的なビジネスにも手を伸ばそうとしている。
大偉も現在は中国で合法的なビジネスをしている。
合法的な商売であっても客の取り合いなどで暴力を行使するという事例が確認されたことがある。

怒羅権、関東連合…半グレ集団が台頭したワケ

キャバクラの店長らを脅して飲食代約8万円を踏み倒したとして、中国籍で無職の宋国慶(32)ら6人が逮捕された。

事件があったのは2012年4月。飲食代を請求された際、宋容疑者は「誰だか分かっているのか。おれは怒羅権だぞ」などと脅し、店の外まで追いかけてきた店長の腹部を殴るなど暴行を働いた疑いがもたれている。

宋は中国残留孤児帰国者の二世・三世らで構成された不良グループ「怒羅権」のメンバーで、東京都府中市を拠点に活動する「府中怒羅権」のナンバー2だった。脅しに使われるほど名が知られている「怒羅権」とは、どういうグループなのか。

「怒羅権」は、日本語が不自由なため学校でイジメを受けていた残留孤児帰国者らが1988年に結成。90年代には、刃物や鈍器で武装して敵対する暴走族への襲撃を繰り返し、関東最大の不良グループになった。その成り立ちから中国系マフィアとのつながりが強く、日本の暴力団も手を焼くほどの存在となっている。

2011年も、怒羅権のメンバーが住吉会系の暴力団組員に路上で因縁をつけ、中華包丁で耳を切り落とすという事件が発生し世間を震撼させた。普通に考えれば、これだけの事件があれば大掛かりな復讐がありそうなものだが、暴力団側は報復行動に出ていない。

市川海老蔵事件などで注目された「関東連合」や「怒羅権」など「半グレ」「愚連隊」などと呼ばれる不良集団の強みは、暴力団対策法の適用外ということ。暴力団側が下手に動けば、暴対法で警察に一網打尽にされてしまうだけに、不良グループのように自由に動けないという事情がある。また、不良グループは暴力団のような「親分・子分」といった明確な組織化はされていないため、実態も非常につかみにくい。

暴力団側も不良グループと敵対するよりも、共存し上手く利用する道を選び始めている。2011年12月、キャバクラで飲んでいた山口組系組員らが関東連合OB約20人に襲撃される事件があった。襲撃グループのバックには住吉会系暴力団がいたといわれ、カネで不良グループを「殺し屋」のように使う新しいタイプの喧嘩だったという見方がある。

2012年9月に六本木のクラブ「フラワー」で飲食店経営者が複数の男に襲撃され殺害された事件でも、関東連合の関与が疑われている。少なくとも犯人の中に関東連合OBの中堅クラス1人が含まれているとされ、警察も情報をつかんでいたが、海外への高飛びを許してしまっている。

事件の闇に半グレ集団ありという状況になっているが、なぜここまで彼らが台頭するようになったのか。

「警察が暴力団の締め付けに躍起になっている間に台頭してきたのが彼ら。暴力団の力が弱まれば、その分、暴対法適用外の不良グループや海外マフィアが勢力を伸ばすのは当然です。『暴力団排除』という分かりやすいスローガンだけ掲げ、その結果どうなるのかを全く考えていなかったのは警察の怠慢。いまだに不良グループ捜査の担当部署すら決めていない時代錯誤の状態です」

中国マフィアと連携して闇社会に君臨する怒羅権も、経済界や芸能界にまで浸出している関東連合も、警察の介入がない限りは今後も勢力を拡大させていくに違いない。遠隔操作ウイルス事件でも警察の「時代遅れ」が指摘されたが、半グレ集団に関しても時代に即した対応をしていかなければ、いつまでも彼らをのさばらせることになるだろう。

怒羅権事件史

仲間抜けると制裁 少年ら3人を逮捕 東京

警視庁深川署などは10日までに、監禁や傷害などの疑いで、東京都中央区勝どき、暴走族「ドラゴン」の元メンバーで中国籍の無職、蘭浩容疑者(20)と、リーダーの無職少年ら17歳の少年2人を逮捕した。

調べでは、3人はメンバーの都立高1年の男子生徒(15)がグループを抜けようとしたため、別のメンバー2人と共謀し9月30日午前8時半ごろ、江東区辰巳の公園付近で生徒を乗用車に監禁して車内や公園で顔を殴るなどし、下着を脱がせカメラ付き携帯電話で撮影した疑い。

中国残留孤児2世中心の暴走族グループ「怒羅権」摘発

掲載日:1990/12/20 毎日新聞 夕刊

東京都江東区で七月上旬に起きた暴走族同士の抗争事件で、警視庁少年二課と城東署は二十日までに、暴走族「怒羅権(ドラゴン)」の五十人(うち少年四十二人)を取り調べ、十六人(同十二人)を傷害の疑いで逮捕した。

調べによると、少年らは七月八日午前一時半ごろ、「七夕集会」として乗用車四台、オートバイ十台に分乗して、江東区大島七の都道を走行していた。そこへ、他の暴走族から車を奪う目的で、都営新宿線東大島駅付近で待ち伏せしていた暴走族「一寸法師」の十数人に、ビール瓶や木刀で襲撃され、乱闘になり、逃げ遅れた江戸川区内の無職少年(18)に四カ月の重傷を負わせた疑い。   同署は、「一寸法師」のメンバーからも凶器準備集合罪などの疑いで引き続き調べる。

「怒羅権」は一九八六年ごろ結成。約百人のうちほとんどが中国残留孤児の子供や親せきで、二~五年前に帰国した。同署によると、日本語がうまくしゃべれず、学校などでバカにされた者も多く、「怒羅権」は「日本人のいじめに対する怒り、団結、権利」という意味だという。

中国残留孤児2世の不良少年グループ 「怒羅権」を一斉摘発

[1997年07月01日 東京夕刊]

警視庁少年二課、葛西署などは一日までに、恐喝や傷害、窃盗などの容疑で、中国残留孤児二世を中心とした不良少年集団「怒羅権(ドラゴン)」のリーダーで中国籍の東京都江戸川区南葛西六ノ一九ノ一三、「佐々秀工業」社長、佐々木秀夫こと張栄興(二七)容疑者ら成人十人を逮捕するとともに、十六-十九歳の少年十五人を窃 盗容疑などで摘発した。   「怒羅権」は中国残留孤児二世の張容疑者が中心となり、昭和六十三年に発足。最盛期には二百人にのぼる構成員がおり、葛西周辺で傷害事件などを頻繁に起こしていたほか、自販機荒らしや暴走行為を繰り返していた。

調べによると、千葉県浦安市富士見四ノ六ノ三五、土木作業員、永見健一容疑者(二二)ら怒羅権メンバー数人は昨年十月五日未明、江戸川区葛西の西葛西駅前で、会社員男性(二七)ら三人を鉄パイプなどで殴るなどして頭などにけがを負わせた疑い。   また、張容疑者は昨年四月から十一月までの間、東京都品川区の工事現場で十六歳の少年を深夜まで働かせていたため、児童福祉法違反容疑で逮捕された。

不良少年集団「怒羅権」 新たに7人逮捕へ

[1997年07月28日 東京夕刊]   中国残留孤児二世を中心とした不良少年集団「怒羅権」の集団暴行、窃盗事件で警視庁少年二課と葛西署などは二十八日、傷害や窃盗などの疑いで新たに横浜市や東京都北区の「怒羅権」の支部に属する成人を含むメンバー七人の逮捕状を取った。同日中にも逮捕する方針。   調べによると、七人は今年に入って横浜市や都内で自販機荒らしを繰り返し、数百万円相当を盗んだり、都内で暴走行為をとがめた男性らに鉄パイプやゴルフクラブで暴行を加え、数週間のけがを負わせた疑い。

中国残留孤児2世らの不良少年集団「怒羅権」 交番襲撃、刑事を脅迫…の無法ぶり

[1997年07月31日 東京朝刊]

交番襲撃にパトカーの破壊、そして捜査員へのいやがらせ電話…。中国残留孤児二世らを中心とした不良少年集団「怒羅権(ドラゴン)」による集団傷害事件は、警視庁少年二課の三十日までの調べで、少年らが傷害や暴行事件以外に警察当局を標的に乱暴を繰り返していたことが分かった。少年らは犯行動機について「残留孤児二世ということで差別され居場所がなかった」と口をそろえているが、常軌を逸した行動に捜査員や地元の人々は「同情の余地はない」。少年らの無法ぶりの実態を追った。

怒羅権幹部ら4人 交番襲撃で再逮捕 警視庁葛西署

[1997年09月04日 東京夕刊]   中国残留孤児二、三世を中心とした暴走族「怒羅権」の傷害事件を捜査している警視庁少年二課と葛西署などは四日までに、怒羅権の最高幹部らが交番を襲撃していた事実を突き止め、傷害などの疑いで幹部四人を逮捕した。   逮捕されたのは、東京都江戸川区南葛西六ノ一九ノ一三、土木会社社長で怒羅権初代リーダー、佐々木秀夫こと張栄興(二七)、江東区枝川三ノ六ノ一、水道工事工で同幹部、湯利(三〇)ら四容疑者。   調べによると、張容疑者は怒羅権メンバー約二十人と暴走中、昨年七月三十日午後十時五十分ごろ、江東区北砂四ノ二〇ノ二五、城東署砂町交番で停止を求めた警察官三人にワゴン車からエアガンを二十発以上発射し、巡査長(二六)の右腕に五日間のケガを負わせるなどした疑い。

パトカー襲い仲間を奪還 車内で聴取中、暴走族30人 2人逮捕2人送検

掲載日:1998/11/27 産経新聞 東京夕刊

東京都江東区で九月、暴走族がパトカーを取り囲み、車内で聴取を受けていたメンバーを奪い返す事件が起きていたことが二十七日、分かった。警視庁少年二課と深川署の共同捜査本部は同日までに、公務執行妨害と傷害の疑いで、暴走族の少年ら二人を逮捕、二人を書類送検した。

調べによると、九月九日午後九時ごろ、江東区を拠点とする暴走族「深川ドラゴン」のメンバー約三十人が同区内などの路上で、ジグザグ運転や信号無視を繰り返していた。   通報を受けた深川署員二人がパトカーで現場に駆けつけた際、大半のメンバーは逃走したが、オートバイの少年二人が転倒して逃げ遅れた。署員が道交法違反の参考人として車内で事情を聴いていたところ、メンバー約三十人が現場に戻ってきてパトカーの窓ガラスをたたくなどしてドアを開け、二人を奪い返して逃走。その際、署員に軽いけがを負わせた疑い。

捜査本部では、摘発した少年のほか、リーダーで江東区に住む少年(一八)=別の強盗傷害容疑で逮捕済み=や他のメンバーも犯行に加わっていたとみて、調べている。   深川ドラゴンは、中国残留孤児二世らを中心とする暴走族「怒羅権(ドラゴン)」の下部団体。「怒羅権」は昭和六十三年に結成され、他の暴走族や暴力団とも衝突を繰り返し、ミニパトや交番を襲撃したこともあった。

昨年、警視庁がメンバー七十人を摘発したが、今春再び活動を活発化させたため、取り締まりを強化。二十七日までに、恐喝、監禁、傷害などの疑いで、メンバー十七人を逮捕した。

暴走族、組員を襲う 壊滅状態「怒羅権」 夏に向け活発化警戒 江戸川区

掲載日:1999/04/22 産経新聞 東京朝刊

東京都江戸川区の路上で、暴力団組員が暴走族「怒羅権(ドラゴン)」に襲われてけがを負っていたことが二十一日までに分かった。

ドラゴンは警視庁の徹底取り締まりの結果、この二月までに壊滅状態に追い込まれたばかり。葛西署は「夏に向けてまた活動が活発になるかもしれない」と警戒を強めている。   同署によると、二十日午後十一時四十五分ごろ、東京都江戸川区西葛西三ノ一五ノ一三の路上で「けんかが起きている」と住民から一一〇番通報があった。署員が駆けつけると、千葉県の暴力団組員の男性(二八)が両足から血を流して路上に倒れていた。男性は両足をナイフのようなもので刺され、全治二週間のけが。男性の話などによれば、男性は同日午後十一時半ごろ、別の組員ら三人といるところを、ドラゴンのメンバーとみられる少年ら十数人と口論となり、逃げ遅れた男性が暴行を加えられ、刺された。同署は傷害事件として調べる方針。   ドラゴンは中国残留孤児二、三世を中心に約十年前に結成されたグループ。警視庁は今年二月までにメンバー約七十人を摘発、壊滅状態に追い込んでいた。

足立のリンチ死 手配の主犯格逮捕

掲載日:1999/09/09 産経新聞 東京夕刊

東京都足立区で六月、土木作業員の北島広大さん(一九)ら二人が暴走族グループに暴行を受けて死傷したリンチ事件で、警視庁綾瀬署捜査本部は九日までに、殺人容疑で指名手配していた杉井文治容疑者(二〇)を逮捕した。

杉井容疑者は中国残留孤児の子供らで構成される暴走族「怒羅権(ドラゴン)」のメンバーで、リンチ事件の主犯格だった。この事件の逮捕者は十一人となった。

少年集めひったくり訓練 東京・江戸川区の窃盗団主犯らを逮捕

掲載日:2000/03/07 日刊スポーツ

警視庁捜査3課は6日までに、少年を集めて訓練させた上でひったくりをさせていたとして、窃盗の疑いで東京都江戸川区のタイル工奥本雅也容疑者(21)ら2人を逮捕、1人を指名手配した。奥本容疑者は元中国残留孤児の子や孫を中心に結成された暴走族「怒羅権(ドラゴン)」のメンバー。

江戸川区の公園で遊んでいた15歳から18歳の少年12人に声を掛け、オートバイを使ってひったくりの訓練をし「1日5万円」などノルマを課して犯行を繰り返させていた。拒否した少年を木刀で殴るなどして服従させて、盗んだ金は奥本容疑者ら3人が「山分け」し、少年らには「ジュース代」として数百円だけを渡していたという。


<特報・パトカー襲撃>暴走族が逮捕の仲間奪い返そうと 警視庁(毎日新聞)

掲載日:2000/08/28 毎日新聞

 暴走族「怒羅権」の傘下で「華人連盟會(チャイ連)」のメンバーが先月下旬、逮捕された仲間を奪い返そうと警視庁志村署のパトカーを木刀などでたたき破損させていたことが28日分かった。少年7人が、対立する暴走族を襲おうとした凶器準備集合容疑などで既に逮捕されており、同庁少年事件課は公務執行妨害容疑でも取り調べる方針。

 逮捕されたのは、東京都や埼玉県の16~17歳の少年7人。調べによると7人は7月29日午前1時ごろ、対立グループを襲おうと北区西が丘3の公園に文化包丁や鉄パイプ、木刀などを持って集合。襲撃に向かう途中、バイクが板橋区内で乗用車と物損事故を起こし、2人が志村署に銃刀法違反などの疑いで現行犯逮捕された。

 これを知った5人は2人を奪い返そうと、連行中のパトカーを止め、鉄パイプや木刀などでたたいて破損させた。パトカーに乗っていた署員3人にけがはなかった。

布施博 昨年12月に暴行された事件 暴走族メンバーで中国籍の男2人を逮捕

掲載日:2000/04/18 日刊スポーツ

俳優の布施博(41)が昨年12月、東京都江戸川区の路上で若い男のグループに頭を殴られた事件で警視庁葛西署は17日までに、傷害の疑いで、土木作業員張栄興容疑者(30)ら中国籍の男2人を逮捕した。2人は元中国残留孤児の2、3世らで結成された暴走族「怒羅権(ドラゴン)」のメンバー。いずれも同日までに傷害罪で起訴された。   起訴状などによると、張被告らは12月5日午後11時半ごろ、同区の地下鉄東西線西葛西駅前の路上で、布施の顔を殴ったり腹部をけったりし、約10日間のけがをさせた。布施の乗った車が現場付近を徐行して通り掛かり、布施に気付いた張被告らが車のトランクをたたくなどした。布施は車を降りて注意したところ襲われた。

中国残留孤児2世などで結成する暴走族「怒羅権」の男らが、マッサージ店から100万円を脅し取ったなどとして、警視庁に逮捕されました。恐喝などの疑いで逮捕されたのは、「怒羅権」のメンバー、山田清貴容疑者(27)と、包景松容疑者(30)ら3人です。

警視庁の調べによりますと、このうち包容疑者は今年1月、立川市の中国人が経営するマッサージ店で、「店をこわされたくなければ100万円よこせ」などと言って、現金100万円を脅し取った疑いがもたれています。

また、山田容疑者は、3月にこの店で日本刀のようなものを振り回し、店の家電製品などを壊すなどした疑いが持たれています。店の経営者はまた襲われるのが怖くて店を廃業したということですが、警視庁の調べに対し、全員容疑を否認しています。

組幹部殺害で中国人逮捕 歌舞伎町の喫茶店銃撃事件

昨年9月、東京都新宿区歌舞伎町の喫茶店で暴力団幹部2人が撃たれ死傷した事件で、警視庁国際捜査課などは29日までに、殺人などの疑いで中国人3人を逮捕した。

調べでは、3人は昨年9月27日午後7時ごろ、新宿区歌舞伎町、「風林会館」1階の喫茶店「グリル・パリジェンヌ」店内で、指定暴力団住吉会系藤本組の白石和雄幹部=当時(34)=と同組幹部(36)に拳銃数発を発砲。白石幹部を殺害し、同組幹部にも大けがをさせた疑い。 この事件では殺人容疑で既に中国人3人が逮捕されている。

住吉会系組員3人再逮捕 残留孤児三世の殺害容疑

東京都新宿区の路上で昨年10月、中国残留孤児3世の熊谷俊男(中国名・張立濤)さん=当時(26)=が刺殺体で見つかった事件で、警視庁戸塚署捜査本部は29日、殺人の疑いで新宿区百人町、無職堀口敏幸容疑者(35)ら指定暴力団住吉会系幸平一家の組員3人=逮捕監禁罪で起訴=を再逮捕した。  

事件5日前に新宿区歌舞伎町の喫茶店で、住吉会系の組幹部=当時(34)=が中国人グループに射殺される事件があり、堀口容疑者は調べに 「(熊谷さんが)中国人グループのリーダーと面識があったので、リーダーの居場所を聞きだそうとした」と供述、容疑を認めているという。   調べでは、堀口容疑者らは2002年10月2日午後11時半ごろ、新宿区上落合1丁目の路上で、熊谷さんの胸や腹などを刃物で刺して殺害した疑い。

2011年12月因縁付け切り付け4容疑者を逮捕 4月に2人重体

繁華街で通りかかった男性2人に因縁を付け刃物で切り付けたとして、警視庁組織犯罪対策2課は2011年12月5日、中国残留孤児の子孫らのマフィアグループ「怒羅権(ドラゴン)」幹部、姜海鋒容疑者(40)らメンバー4人を殺人未遂などの容疑で逮捕した。全員が容疑を否認しているという。

逮捕容疑は2011年4月1日午前3時ごろ、東京都文京区湯島のディスカウントストアで、20~30代の男性2人の全身をパン切りナイフ(刃渡り約35センチ)などで繰り返し切り付けたとしている。2人は意識不明の重体になった。

組対2課によると、容疑者の一人が事件直前、近くの路上で被害男性と肩が触れたなどとしてトラブルになったとみられる。

入店拒否の店員に暴行(2012年3月)

入店を拒否した飲食店の経営者らを暴行したとして、葛西署が暴行の現行犯で、中国人残留孤児2、3世らの不良グループ「怒羅権(ドラゴン)」メンバーで、自称、通信制大学生、加藤剛容疑者(32)=足立区=を逮捕していたことが2012年3月26日、捜査関係者への取材で分かった。同署によると、容疑を認めているという。

逮捕容疑は、25日午前0時ごろ、江戸川区内の飲食店に入店拒否されたことに腹を立て、男性経営者(31)と母親(62)、男性従業員(40)を殴ったとしている。

経営者が逃げ出し、110番通報。駆け付けた葛西署員が加藤容疑者を取り押さえた。経営者と母親は軽傷で、同署は傷害容疑に切り替え捜査する方針。

同署によると、加藤容疑者は以前にも店内で暴れるなどトラブルを起こしていたため、経営者が入店を拒否したところ逆上して、暴れたという。当時、酒に酔っていたとみられる。

怒羅権を名乗るグループは首都圏に複数あり、昨年7月、錦糸町のグループメンバーが男性に因縁をつけ耳を切り落としたなどとして逮捕され、12月にも別のメンバーが文京区の路上でトラブルになった男性2人に重傷を負わせたなどとして逮捕された。

「誰だか分かっているのか。怒羅権だぞ」飲食代8万円踏み倒し、恐喝容疑でメンバー逮捕(2012年11月)

飲食店の店長らを脅し、飲食代約8万円を踏み倒したとして、警視庁組織犯罪対策2課は、恐喝の疑いで、中国籍で東京都三鷹市井口、無職・宋国慶(32)ら6人を逮捕した。

宋は中国残留孤児の2、3世らでつくる不良グループ「怒羅権(ドラゴン)」のメンバーで、府中市を中心に活動するグループのナンバー2だった。「店には行ったが、料金のことはよく覚えていない」と供述している。

逮捕容疑は、4月22日午前2時45分ごろ、立川市柴崎町の飲食店で、男性店長(30)らに「誰だか分かっているのか。怒羅権だぞ」などと脅し、腹部を殴るなどの暴行を加え、飲食代約8万円を踏み倒したとしている。店長らにけがはなかった。

同課によると、他に逮捕された5人のうち4人は同グループのメンバー。立川市内では2012年7月以降、怒羅権のメンバーを名乗り飲食代を踏み倒す事件が数件相次いでおり、同課が関連を調べる。

スキミングでカード偽造、中国人組織「怒羅権」メンバーらを逮捕(2012年11月)

クレジットカードの磁気データを読み取る「スキミング」という手法で作成した偽造カードを使い、ATMから現金を引き出したとして、大阪府警捜査3課などは11月1日、窃盗と不正作出支払用カード電磁的記録供用容疑で、東京都江東区東雲の自営業、郭海(グオ・ハイ)(36)=公判中=ら中国籍の男5人を逮捕したと発表した。

郭は中国残留孤児2、3世を中心に結成された組織「怒羅権」のメンバーで、「偽造カードで現金を引き出したのは間違いない」と容疑を認めている。

郭らのグループは平成21年3月~24年2月、全国のゴルフ場に侵入し、貴重品用ボックスに小型カメラを仕掛けて暗証番号を確認。利用客がプレー中にクレジットカードを抜き取って短時間でスキミングし、ボックスに戻していた。同様の手口で犯行を繰り返し、被害総額は約1億4300万円に上る。

郭の逮捕容疑は、平成21年9月19日午後12時半ごろ、大阪市中央区谷町のコンビニで偽造カードを使用し、現金約180万円を引き出したとしている。

六本木襲撃事件で「怒羅権」のリーダーら4人に逮捕状(2012年12月)

東京・六本木の飲食店で2011年12月、指定暴力団山口組系組幹部らが約20人の男らに襲撃され重軽傷を負った事件で、警視庁組織犯罪対策4課が中国残留孤児2、3世でつくる不良グループ「怒羅権」の元リーダーで指定暴力団住吉会系組員の男ら4人を新たに実行犯と断定し、傷害容疑などで逮捕状を取った。

男らは事件直前、襲撃された組幹部と同席していた山口組系元組員と六本木の路上で口論となっており、警視庁は元組員を狙った襲撃に組幹部らが巻き込まれたとみて捜査。警視庁は2012年11月、実行犯の一人とみられる住吉会系組員の男(32)=処分保留で釈放=を傷害容疑などで逮捕していた。

その後の捜査で、主犯格として元怒羅権リーダーで住吉会系組員の男の存在などが判明。警視庁は、この組員の男らが怒羅権のメンバーや暴走族「関東連合」のOBらを集めて、襲撃したとみている。

警察庁、「関東連合」や「怒羅権」のような元暴走族集団の摘発強化へ(2013年3月)

警察庁は2013年3月7日、「関東連合」(解散)などの元暴走族メンバーを中心に犯罪行為を繰り返しているグループを「準暴力団」と規定し、実態解明を進めるとともに、取り締まりを強化することを決めた。

準暴力団は、「半グレ」と呼ばれる不良集団と同じ。半グレは、暴力団と一般人の中間を意味する造語という。

グループは暴力団のように明確な組織性はないが、暴走族時代の先輩後輩や独自の人脈で緩やかにつながり、集団的、常習的に暴力的な不法行為をしている。暴力団とも密接な関係がある。

警察当局が念頭に置いているのは、関東連合のほか、中国残留孤児2、3世らを中心に結成された「怒羅権」の元メンバーや日本人らでつくるグループ。

関東連合は首都圏の暴走族が集まって1973年ごろに結成。2003年に解散したが、元メンバーが2010年11月、歌舞伎俳優・市川海老蔵さん暴行事件を起こした。

また、別の元メンバーらは2012年9月、東京・六本木のクラブで、客の男性を金属バットで殴るなどして死亡させたとして、その後、傷害致死罪などで起訴された。

怒羅権は1988年ごろから首都圏で活動。元メンバーらのグループが、あいさつ料を徴収したり、薬物密売に関与したりしている。

こうしたグループが台頭してきた理由について、警察庁の担当者は「振り込め詐欺などで資金源を得たことや、暴力団に入ってもあまり収入を得られないことが背景にあるのではないか」と分析している。

詐欺被害者に「回復できます」韓国籍の男ら不良グループ関係者11人逮捕(2014年4月)

詐欺事件の被害者に被害回復を持ちかけて現金をだまし取ろうとしたとして、警視庁組織犯罪対策2課は詐欺未遂で、韓国籍で東京都渋谷区笹塚、無職、朴剛領(21)ら19~32歳の男11人を逮捕した。組対2課によると、朴ら6人は容疑を否認し、5人は認めている。

朴ら大半が中国残留孤児の2、3世で構成される不良グループ「怒羅権(ドラゴン)」の関係者で、いずれも振り込め詐欺でだましの電話をする「架け子」とみられる。港区豊島区のアジトからは約7000人分の詐欺被害者らの名簿などが見つかっており、組対2課は実際に金を詐取したケースもあるとみて全容解明を進める。

逮捕容疑は平成25年12月、エビ養殖名目の巨額詐欺事件で摘発された投資会社「ワールドオーシャンファーム」の被害者で、新潟県の無職男性(78)に「被害額の60~80%を回復できます」と虚偽の電話をし、手数料名目で現金をだまし取ろうとしたなどとしている。

同4月ごろ、文京区のマンション関係者から「たくさんの男性が出入りしている部屋がある」と警視庁に連絡があり、組対2課が捜査していた。

池袋で妻射殺、中国人男は「怒羅権」メンバー。覚醒剤反応「離婚迫られた」(2014年7月)

東京池袋喫茶店で、中国籍の何梅娟さん(51)が射殺された事件で、殺人容疑で送検された夫で中国籍の曹剣平(54)が中国残留孤児の2、3世で構成される不良グループ「怒羅権(ドラゴン)」のメンバーだったことが17日分かった。

曹の尿から覚醒剤が検出されており、警視庁組織犯罪対策2課は覚せい剤取締法違反(使用)容疑での立件も視野に捜査している。

曹は当初、ドラゴンには所属していないとみられていたが、交友関係などを捜査した結果、メンバーと接触を重ねていたことが判明。新たにメンバーと認定した。曹宅からは覚醒剤とみられる白い結晶約50グラムが見つかっており、同課は成分鑑定を進めている。

事件は6日午後10時40分ごろに発生。豊島区池袋の喫茶店で、曹が拳銃を2発撃ち、何さんのあごと胸に命中して死亡した。曹は店員に取り押さえられ、殺人未遂容疑で逮捕、殺人容疑で送検されていた。曹は当初、黙秘していたが、「妻から離婚を迫られ、妻を殺して自分も死のうと思った」と供述している。

みかじめ料70万円を恐喝「チャイニーズドラゴン」リーダーら4人を逮捕(2014年11月)

みかじめ料名目で飲食店経営の女性から現金70万円を脅し取ったとして、警視庁組織犯罪対策2課は恐喝で、中国籍、張栄興(44)=東京都江戸川区東葛西=ら4人を逮捕した。同課によると、張は黙秘し、他の3人も黙秘や否認している。

同課によると、張は中国残留孤児の2、3世で構成される準暴力団「チャイニーズドラゴン」のリーダーの1人で、その基になった暴走族「怒羅権」の初代総長。張は平成25年9月、江東区門前仲町の飲食店で、女性(37)に「ドラゴンの者だけど、分かっているな」などと言って脅し、144回にわたって計70万円を払わせた。

同様の被害にあっていた別の飲食店経営の女性が深川署に相談し、関与が浮上した。

「カネ払うまで出さない」投資家女性を監禁、暴行 容疑で「怒羅権」関係者の女ら6人逮捕(2017年9月)

投資家の女性を監禁し、暴行を加えるなどして現金を脅しとろうとしたとして、警視庁組織犯罪対策2課は監禁と傷害、恐喝未遂で、中国籍で東京都豊島区池袋の無職、馮雪華(57)ら男女6人を逮捕した。

同課は認否を明らかにしていない。

馮らは2017年7月23日午後、豊島区西池袋のカラオケ店埼玉県川口市の投資家女性(53)を呼び出して現金を要求、「カネを払うまでこの場から出さない」などと脅してビール瓶を投げつけるなどの暴行を加え、女性宅へ向かう車中など約3時間に渡り監禁した。女性は頭部打撲などで軽傷を負った。

馮は中国残留孤児の2、3世で構成される不良グループ「怒羅権(ドラゴン)」の関係者で、投資話を通じて女性と知り合い、トラブルになったとみられる。

暴力団関係

ある中堅幹部は2009年に受けたインタビューにおいて、山口組住吉会稲川会工藤会などの暴力団組織の関係者らとの自身の繋がりを主張している。

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