「京王動物園線」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
(ページの作成:「right ファイル:京王動物園線.jpg|400px|thumb|側面に動物のイラストが描かれた専用車7801F (2011年4月3...」)
 
(相違点なし)

2015年7月14日 (火) 05:41時点における最新版

京王グループ.jpg
側面に動物のイラストが描かれた専用車7801F (2011年4月3日、高幡不動-多摩動物公園間)
動物園線専用車6022F「TAMA ZOO TRAIN」2011年3月
高幡不動駅1番線にある0キロポスト(2009年11月13日、高幡不動駅にて撮影)

動物園線(どうぶつえんせん)は、高幡不動駅から多摩動物公園駅までを結ぶ京王電鉄鉄道路線。全線が東京都日野市内を走行する。

路線データ[編集]

  • 路線距離:2.0km
  • 軌間:1372mm
  • 駅数:2駅(起終点駅含む。途中駅なし)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 保安装置:京王ATC、速度制御式

運転[編集]

動物園線は東京都立多摩動物公園への来場客のために建設され、その後は多摩動物公園駅の南側に設置された明星大学日野校や中央大学への通学輸送を担い、特に中央大学多摩キャンパスの開設と全面移転が進んだ1970年代後半には大幅に利用者が増えた。しかし、同線と並行する上に、多摩動物公園駅の南側に両大学の最寄駅として中央大学・明星大学駅が設置された多摩都市モノレール線1999年に開業して以来、利用客が激減した。その結果、帰宅時間帯に運転されていた不定期列車の廃止、編成の短縮、ワンマン化などの合理化が実施された。ただ、両大学での入学試験などでは列車が増発される。高幡不動 - 多摩動物公園間を乗車する場合と京王線沿線から多摩動物公園へ行く場合は、京王を利用する方が運賃・所要時間の点で有利である。

現在は基本的に4両編成のワンマン運転列車が1時間に3本運転され、ワンマン改造された7000系(4両編成 7801Fと7802Fの限定)が使用される。まれに他の編成・他の車両が入るが、その場合は車掌が乗務する。

2002年から動物のイラストを車体にあしらうとともに中吊り広告も動物園関連のみの専用編成である「TamazooTrain」(当初は「TAMA ZOO TRAIN」)が運行されており、2011年3月13日までこれに6000系6722F(5扉車)が使用されていた。後継の7000系はしばらく専用の装飾を施さない状態で運行されていたが、2011年3月28日より新たに2代目専用車両となった7801Fの側面に動物のイラストがラッピングされた。なお、2代目の動物のイラストは先代と異なる。

これに加え、2006年9月1日のダイヤ改定からそれまで観光シーズンとオフシーズンに分かれていた土曜・休日ダイヤが一本化され、2013年2月22日のダイヤ改定時点では通年で土曜・休日に新宿から多摩動物公園行の急行が1本運行されている。また、かつては平日にも新宿発の急行が1本設定されていたほか、土休日には都営新宿線本八幡発の急行(新宿線内各駅停車)が1本、新宿行の急行が3本設定されていた。

同月のダイヤ改定までは観光シーズン中の土曜・休日に動物園への来園客のために新宿からの直通急行が設定され、高幡不動駅までの線内往復列車も最大で毎時6本運転された。さらに、2001年3月27日のダイヤ改定まではシーズンダイヤ休日に高幡不動で高尾線系統と分割・併合する急行があった。高幡不動駅の構造上、高尾線系統と併合する上り急行は2番線に到着後同駅までの乗客を降ろして一旦京王八王子方に進み、それから上り線に転線し、4番線に入って高尾山口からの編成を待っていた。かつては新宿からの通勤快速も存在していた。

2011年7月から9月にかけての節電ダイヤでは京王線に直通する急行運転が休止され、当線を走行する列車は線内運転の各停のみとなった。

歴史[編集]

1960年に開設された東京都立多摩動物公園へのアクセス路線である。また、多摩動物公園駅に近い丘陵地には本田技研工業の子会社である株式会社モータースポーツランド[1]が開設したモータースポーツセンター兼遊園地、多摩テック1961年に開業していて、両者への観光・レジャー輸送が主体となっていた。さらに、同線の開業と同じ1964年に現在の八王子市で開学した明星大学(日野校)に続き、1977年にはその近くに中央大学多摩キャンパスを竣工させて徐々に全面移転へ踏み切った事で、両大学への主要交通手段となった動物園線は通学路線として大幅な乗客増となった。しかし、多摩都市モノレールの開業による通学客の移転、2009年の多摩テック閉園などで同線の需要は激減した。

現在は一区間・単線運行であるが、動物園の多客対応のために開業当初から複線分の用地が確保されている。多摩ニュータウン新線の建設に際し、京王多摩川駅からの延伸案、聖蹟桜ヶ丘駅からの延伸案とともに多摩動物公園駅からの延伸案が検討された。しかし、高幡不動駅スイッチバックになり、急曲線、急勾配の連続になることから必要な輸送力の確保が困難なこと、また多摩ニュータウンの東側をカバーできないことから、早い時期に選択肢から外れた[2]。現在は京王多摩センター駅まで多摩都市モノレールによって結ばれている。

  • 1964年昭和39年)4月29日 - 開業[3]
  • 2000年平成12年)10月20日 - ワンマン運転開始。
  • 2002年(平成14年)3月23日 - 6000系に動物イラストのラッピングを施した「TAMA ZOO TRAIN」が運行開始[3][4]
  • 2008年(平成20年)8月9日 - 都営新宿線大島駅から多摩動物公園駅までの臨時列車が運行される。2004年10月9日にも多摩動物公園駅から大島駅まで「鉄道フェスティバルトレイン号」(神保町駅三田線の臨時列車に接続)が運転される予定だったが、台風の影響で中止となった。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月28日 - 「TAMA ZOO TRAIN」が7000系になる[5]。これにともない、従来の6000系は運用終了。
    • 6月30日 - 節電ダイヤ実施によりこの日限りで京王線との直通運転を休止。
    • 9月23日 - 休日ダイヤに限り京王線との直通運転を再開。
    • 10月2日 - ATCの使用を開始。
  • 2013年(平成25年)
    • 2月22日 - ダイヤ改定によって、土曜・休日ダイヤの当駅発の急行新宿行が廃止(新宿発の急行多摩動物公園行は従来通り残存)。
    • 10月10日 - 京王れーるランドのリニューアルオープンと多摩動物公園駅の改装工事竣工に伴い多摩動物公園駅に「(京王れーるランド)」の副駅名を導入。
  • 2015年(平成27年)3月22日 - 「TAMA ZOO TRAIN」の内装を更新して「新TamazooTrain」として運行開始[6]

駅一覧[編集]

  • 設定種別による停車駅の違いがないため、停車駅は省略している。
  • 駅の所在地はすべて東京都日野市
  • 駅番号は2013年2月22日から順次導入[7]
駅番号 駅名 累計キロ 接続路線
高幡不動から 新宿から
 
KO29 高幡不動駅 0.0 29.7 京王電鉄京王線
多摩都市モノレール多摩都市モノレール線
KO47 多摩動物公園駅
(京王れーるランド)
2.0 31.7 多摩都市モノレール:多摩都市モノレール線
  • 全区間で多摩都市モノレール線と並走している。なお、同線には途中に程久保駅があるが、当路線には設置されていない。

参考文献[編集]

  1. 閉園時の社名は「モビリティランド」。
  2. 『京王帝都電鉄25年史』
  3. 3.0 3.1 京王の電車・バス開業100周年年表 - 京王電鉄、2015年3月8日閲覧
  4. (2002-02-27) 3月23日(土)多摩動物公園駅に「TAMAZOO TRAIN」登場 京王電鉄 2002-02-27 arch. 2002-10-20 2015-03-08
  5. 京王7000系7801編成が「TAMA ZOO TRAIN」に - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2011年4月1日
  6. リニューアルした「新TamazooTrain」が運行開始します。PDF  - 京王電鉄、2015年2月24日
  7. 京王線・井の頭線全駅で「駅ナンバリング」を導入します。PDF  - 京王電鉄、2013年1月18日、2013年1月19日閲覧

関連項目[編集]

テンプレート:京王電鉄の路線

Wikipedia-logo.svg このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・京王動物園線を利用して作成されています。変更履歴はこちらです。