「ステマギカ」の版間の差分

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『魔法少女まどか☆マギカ』(마법소녀 마도카☆마기카)は[[シャフト (アニメ制作会社)|シャフト]]制作による[[韓国]]の糞[[テレビアニメ]]作品。[[2011年]]1月から4月まで[[文化放送 (韓国)|文化放送]] (MBC) ほかで[[深夜アニメ]]として放送された。全12話。略称は「'''まどか'''」、「'''まどマギ'''」。
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『'''魔法少女まどか☆マギカ'''』(まほうしょうじょまどかマギカ、[[ラテン語]]表記: {{lang|la|PUELLA MAGI MADOKA MAGICA}})は[[シャフト (アニメ制作会社)|シャフト]]制作による[[日本]]の[[テレビアニメ]]作品。[[2011年]]1月から4月まで[[MBSテレビ|毎日放送]] (MBS) ほかで[[深夜アニメ]]として放送された。全12話。略称は「'''まどか'''」、「'''まどマギ'''」。
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== 概要 ==
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願いを叶えた代償として「[[魔法少女]]」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・[[鹿目まどか]]を中心に描く。タイトルの「マギカ ({{lang|la|Magica}}) 」は、[[ラテン語]]で「魔法の」を意味する形容詞「{{lang|la|magicus}}」の女性形。
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[[2000年代]]後半より、数多くのテレビアニメシリーズを世に送り出してきた[[新房昭之]]監督・シャフト制作のタッグによる、[[オリジナルアニメ]]作品である<ref name="megami201012" /><ref name="mbs_official" />。企画の発端には、過去に『[[ひだまりスケッチ (アニメ)|ひだまりスケッチ]]』シリーズ、『[[化物語]]』で新房とアニメ制作を行った[[岩上敦宏]]が関わっており<ref name="megami201012" /><ref name="公式ガイド_座談会1" />、プロデューサーとして参加している。
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[[ニトロプラス]]所属の[[虚淵玄]]がシリーズ構成および全話の脚本を、『[[ひだまりスケッチ]]』の原作を手掛ける漫画家の[[蒼樹うめ]]がキャラクター原案をそれぞれ担当。虚淵が描く緻密で重厚な<ref name="mainichi20110410" />設定のストーリーに、蒼樹のキュートで<ref name="walkerplus20110331" />可愛らしい<ref name="mainichi20110427" />絵柄のキャラクターが組み合わされており、こうした組み合わせは岩上の提案による<ref name="オトナアニメvol20_p39" />。音楽は[[梶浦由記]]が担当した。主要登場人物たちの敵となる「魔女」のデザインや戦いの場となる異空間の描写には[[劇団イヌカレー]]が起用され、「メルヘンホラー」<ref name="娘type16" /><ref name="福田20110310" />とも形容される独自の世界が描かれている。
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放送期間中には[[東日本大震災]]の影響により最終回の放送が1か月延期されるといった出来事はあったものの、オリジナル作品ゆえに先の読めない視聴者の興味を引きつけるストーリーが注目を集め、結果的には「近年最大の話題性」<ref>「100人がしゃべり倒す!魔法少女まどか☆マギカ」宝島社 2011年10月28日 33ページ。</ref><ref name="sankei20110609" />と評されるまでに至った。日本市場におけるテレビアニメの[[Blu-ray Disc|BD]]売り上げでは本作の1-3巻が歴代3位までを占める記録を残している<ref name="20110927dog00m200050000c" />。様々な賞を受賞しており、2011年には第15回[[文化庁メディア芸術祭アニメーション部門]]で大賞を、2012年には第11回[[東京アニメアワード]]テレビ部門優秀作品賞を受賞した。2013年には、グッズの売り上げ総額が約400億円に達し、国内外をつなぐ経済圏を作り上げつつあると[[日本経済新聞]]が報じている<ref name="nikkei20130709" />。
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メディア展開としては、テレビアニメ本編の内容を元にしたコミカライズ、ノベライズのほか、世界設定を共有する外伝漫画作品の展開も行われ、PSPでのゲーム化、劇場映画化もされた。また本作をモチーフにしたカフェや、文化庁メディア芸術祭受賞に伴う展示なども行われている。
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== 物語の内容 ==
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=== 舞台設定 ===
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2011年の<ref group="注">外伝漫画『魔法少女おりこ☆マギカ』第6話の魔女化したキリカの抜け殻が置かれた、墓標の様な椅子に記された文字(おそらく彼女の生年から没年。1996-2011)から。</ref>見滝原(みたきはら)という町が作品の舞台となっている。世界観は、未来的でありながら現代でも実現可能な技術が使われているというのが新房監督のイメージであり<ref name="公式ガイド_p109" />、劇中に登場する建築物は[[ドバイ]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[ヨーロッパ]]などに実在する建物をモデルに<ref name="newtype201103" />、場面によっては日本離れした景観で描かれている<ref name="オトナアニメvol20_pp10-13" />。見滝原は近年になって近代的な都市開発が進められた地方都市として設定されており<ref name="official_keyword_mitakiharacho" />、新興住宅地には人工的な景観の緑地や小川が整備され<ref name="オトナアニメvol20_pp10-13" />、郊外には風力発電施設や水門、工場などがある。なお、見滝原の行政区分の設定は、「見滝原'''[[市]]'''」<ref name="official_keyword_mitakiharachugakko" /><ref name="第5話/漫画2巻p7/脚本_p65" />とされる場合と「見滝原'''[[町]]'''」<ref name="official_keyword_mitakiharacho" /><ref name="megami201107付録_p2" />とされる場合があり資料によって統一されていない。
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主人公たちが通う見滝原中学校も日本国外に実在する建築物がモチーフとされており<ref name="newtype201103" />、ごく最近になって大きな改装が行われたという設定で<ref name="official_keyword_mitakiharachugakko" />、未来的な景観を持ち、教室の壁もガラス張りとなっている<ref name="オトナアニメvol20_pp10-13" />。
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本作の世界には[[魔法少女]]と[[魔女]]が存在しているが、一般には存在を知られておらず、主人公のまどかも第1話の時点では魔法少女のことなどは知らない。ただし、有史以前から世界中に多くの魔法少女が人知れず存在し歴史を動かしてきたとされ<ref name="第11話/漫画3巻_pp86-87/脚本_pp148-149" />、劇中の歴史では史実上の人物である[[クレオパトラ7世|クレオパトラ]]、[[卑弥呼]]、[[ジャンヌ・ダルク]]も契約を交わした魔法少女であったと設定されている<ref name="TheBeginningStory_p148,162" />{{#tag:ref|第11話、最終話の劇中ではそれらしい容姿の人物が登場するものの明言はされていない。ただし脚本ではこれらの人物が実名で「クレオパトラ、卑弥呼、ジャンヌ・ダルク」であると明記されている<ref name="TheBeginningStory_p148,162" />。|group="注"}}。また、魔女の標的となった人間は原因不明の自殺や殺人を引き起こしているとされる<ref name="第2話" />。
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=== 登場人物と道具 ===
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{{main|魔法少女まどか☆マギカのキャラクター一覧}}
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本作は[[鹿目まどか]]([[声優|声]] - [[悠木碧]])、[[暁美ほむら]](声 - [[斎藤千和]])、[[美樹さやか]](声 - [[喜多村英梨]])、[[巴マミ]](声 - [[水橋かおり]])、[[佐倉杏子]](声 - [[野中藍]])の5人の魔法少女と、マスコット的な外見をした[[地球外生命]]体である[[キュゥべえ]](声 - [[加藤英美里]])を中心にストーリーが展開される。
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本作における{{anchor|魔法少女}}とはどんな願いでも1つ叶えることと引き換えにキュゥべえと契約を結び、魔女と戦う使命を課せられた存在である。
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魔法少女の素質を示す魔法係数は、その人物が抱える因果の大きさによって決まり、主に国を束ねる者や、[[救世主]]と呼ばれる者等が高い資質を持つ傾向にある<ref name="第11話/漫画3巻_pp80-83/脚本_p146" />。ただし、主人公のまどかは平凡な中学二年生でありながら高い素質を持っている。
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魔法少女の契約の際には{{anchor|ソウルジェム}}と呼ばれる宝石状のアイテムが生み出される。このソウルジェムは魔法少女の霊力をエネルギーに変換する魔法の力の源であると同時に<ref name="TheBeginningStory_p192" />、魔女の存在の感知や<ref name="第2話" />、変身アイテムとしての役割も担うものである。基本的な形状は卵の形で統一されているが、普段は指輪の形状{{#tag:ref|指輪には契約者の人名が魔女文字で刻まれている<ref name="公式ガイド_p31" />|group="注"}}に、変身時はそれぞれ異なるアクセサリーの形状に変形する。
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対する魔女は異形の姿をした化物であり、「結界」と呼ばれる普通の人間には見えない異世界{{#tag:ref|結界の内部は魔女や手下が拾い集めたり、結界に巻き込まれたりした物品が魔力によって変質したものによって構成されている<ref name="newtype201103" />。|group="注"}}から「使い魔」と呼ばれる部下を伴って現れる。魔女はグリーフシードと呼ばれる黒い宝石状の物質{{#tag:ref|グリーフシードは種類ごとに細かな違いはあるが、概ね球体の上部に紋章の装飾、下部に針が付いたデザインであり、針の部分を基点として自動的に直立するようになっている。|group="注"}}を孕んでおり、このグリーフシードは魔法少女が魔女を倒すことで得られる見返りである。
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魔法少女の持つソウルジェムは魔法の使用するたびに穢れが貯まり輝きが失われてゆき、まったく魔法を使わずにいたとしても肉体の維持のため少しずつ濁っていく<ref name="TheBeginningStory_p194" />。グリーフシードはそんなソウルジェムに溜まった穢れを移し替えることが出来るアイテムであり、ソウルジェムからグリーフシードへ穢れを転嫁することで魔法少女は再び魔法を使えるようになる。魔法少女は濁りを回避するために、定期的に魔女を倒さなければならないという仕組みになっている。
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なお、魔女は新たに孕んだグリーフシードから孵化したり、使い魔が多くの人々を襲うことで魔女になったりする形でさらに増殖し、この過程で殖えた魔女は発生元の魔女と同一の形態となる<ref name="official_keyword_tsukaima" />。各々の魔女や使い魔にはそれぞれ個別に設定が与えられており、本編で描かれない所では設定に基づいた行動を取っているとされる<ref name="newtype201103" />{{#tag:ref|魔女の手下たちが発する台詞や、結界内に登場する「魔女文字」と呼ばれる文字で綴られた文章にも意味内容が設定されているが<ref name="newtype201103" /><ref name="オトナアニメvol20_pp28-29" />、劇中ではその内容は明かされない。しかし様々な素材をコラージュして描かれたその姿は、魔女の過去や正体についての想像を掻き立てるものとなっている<ref name="オトナアニメvol20_pp30-31" />|group="注"}}。
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=== ストーリー展開 ===
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{{main|魔法少女まどか☆マギカのエピソード一覧}}
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物語は[[鹿目まどか]]が巨大な怪物に破壊された市街地で傷つきながら戦う少女[[暁美ほむら]]を目撃し、白い動物のような生き物[[キュゥべえ]]から「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と告げられる夢を見るところから始まる。そのすぐ後にほむらはまどかと同じクラスに転校生として現れ、ほむらはまどかに「魔法少女になってはならない」と警告を行う。そして第1話後半ではまどかと友人の[[美樹さやか]]が魔女の結界に迷い込み、2人は[[キュゥべえ]]そこでまどかは魔法少女の[[巴マミ]]と出会う<ref name="第1話" />。
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マミに救われたまどかとさやかは、キュゥべえからは魔法少女になるよう勧誘を受け、マミからは魔法少女の存在と魔女の脅威についての説明を受ける。2人はマミと接することで、魔法少女になることに強い憧れを抱くが<ref name="第2話" />、間もなくマミは魔女との戦いに敗れ、むごたらしい最期を迎える<ref name="第3話" />。マミの死にまどかの魔法少女に対する想いが揺らぐ一方で、さやかはキュゥべえと契約して魔法少女となり<ref name="第4話" />、さら見滝原には別の魔法少女、[[佐倉杏子]]がやってくる。利己主義を信念とする杏子とさやかは反発しあう<ref name="第5話" />。
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第6話では、それまで魔法少女の魔力の源としか思われていなかった「ソウルジェム」の実態が明かになる。ソウルジェムは魔法少女の本体とも言える器官であり、契約の際にキュゥべえによって契約者の肉体から抽出された魔法少女の魂そのものであった。そのため、肉体との距離が100mの範囲を越えると肉体は機能を停止して死体と同様になってしまい、物理的に破壊されると魔法少女は完全に死亡するということが、はからずも発覚する<ref name="第6話" />。一方でキュゥべえは魔法少女は魂と肉体の分離によって痛覚が緩和される上、ソウルジェムが無事である限り理論上は不死身の身体を得るという戦いにおける利点を説明するが、魔法少女からは一様に嫌悪感を示される<ref name="第6話/漫画2巻_pp70-71/脚本_p88" />。
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第7話でさやかは自己嫌悪による葛藤で自暴自棄に陥っていく。一方で、態度を軟化させた杏子はさやかに自分の過去を明かし、過去の自分を重ねて心を寄せていくが<ref name="第7話" />、杏子の想いとは裏腹に、第8話でさやかのソウルジェムは絶望で濁りきり杏子の目の前で魔女と化す<ref name="第8話" />。そしてこのさやかの魔女化をきっかけに、魔法少女の魂は憎悪や絶望などの暗い情念が蓄積することでも穢れを溜め込み、濁りきると魔女を孵化させることが明らかになる。キュゥべえの正体はインキュベーターと呼ばれる[[地球外生命]]体の端末であり、魔法少女が魔女となることは彼らによって仕組まれたことであった。キュゥべえたちの種族の目的は[[熱的死|宇宙の寿命]]を延ばすことにあり、魔法少女たちが希望から絶望へ[[相転移]]して魔女となる際には[[熱力学第二法則]]に縛られない莫大な感情エネルギーが発生するため、そのエネルギーを搾取されることが魔法少女の役割である<ref name="第9話" />。
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第9話で杏子はさやかを元に戻そうとするが、いったん魔女化した魔法少女を戻すことはできず、魔女化したさやかと共に命を落とす。そして第10話では、最強の魔女「[[ヴァルプルギスの夜|ワルプルギスの夜]]」の襲来を前に、見滝原に現存するただ一人の魔法少女となったほむらの素性や目的が明らかにされる。ほむらは異なる時間軸からやってきた[[タイムトラベル|時間遡行者]]であり、元の時間軸において「ワルプルギスの夜」に殺されてしまったまどかが助かる未来への道筋を求めて、[[パラレルワールド|平行世界]]の同じ時間を繰り返し戦い続けてきたのであった<ref name="第10話" />。しかし、その行為は結果としてまどかを最強の魔法少女にして最悪の魔女となる素質を与えることに繋がっていた<ref name="第11話" />。
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第11話で、まどかはキュゥべえと契約することを決意する<ref name="第11話" />。そして最終話で告げられたまどかの願いにより魔女を生み出すルールそのものが覆され、「ワルプルギスの夜」は消滅し、本来なら魔女化するはずであったまどか自身も消滅し、宇宙は新たな法則によって再構成される<ref name="最終話" />。
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新たに構成された世界では、魔法少女が魔女になることはなくなり、力を使い果たした際は心安らかなままソウルジェムとともに消滅し、その魂はまどかの導きで別の宇宙へと転送されるというシステムに変化していたが<ref name="アニメディア201106" />、魔女に代わり魔法少女の敵として魔獣が現れていた。改変前の世界で戦死したマミ、杏子も存命しているが{{#tag:ref|ただし、さやかは戦死<ref name="megami201107付録_p2" /><ref name="megami201107付録_p8" />。|group="注"}}、まどかの存在は彼女の家族を含む人々の記憶から消えている。最後に戦い続けるほむらの姿が描かれて物語の幕は閉じる<ref name="最終話" />。
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== 作風 ==
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=== 構成 ===
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本作は既に類型が確立している魔法少女ものというジャンルに新たな切り口を導入することを意図した作品であり<ref name="mainichi20110418dog00m200052000c" />、本作は題名に[[魔法少女]]を冠してはいるが、いわゆる魔法少女ものと言うよりも魔法少女をモチーフにした[[ダーク・ファンタジー]]としての作風が色濃い<ref name="mainichi20110427" />。物語は概ね[[物語の類型|約束事]]の積み重ねで作られており<ref name="オトナアニメvol20_pp8-9" />、序盤は劇団イヌカレーが描くサイケデリックな「魔女」や、「魔女」の住む異世界(結界)の悪夢<ref name="walkerplus20110331" />の世界を想起させる不気味な背景美術といった要素はあるものの、可愛らしいオープニング<ref name="megami201107付録_p11野中・水橋" />などで正統的な魔法少女もの作品としての雰囲気を醸し出している<ref name="walkerplus20110331" />。しかし、これは魔法少女ものの約束事を踏まえることによって複雑な説明を省き、序盤の展開を迅速に進めると同時に、視聴者の先入観を逆手にとって意外な展開を組み込むための布石である<ref name="mainichi20110427" />。物語は徐々に魔法少女となったヒロイン達に襲い掛かる苛酷な運命に焦点を当てた展開を見せ始め、メインキャラクターの死というショッキングな展開が描かれた第3話以降は完全にハードな作風となり<ref name="mainichi20110427" /><ref name="オトナアニメvol20_p32" />、以後は魔法少女たちが決意を挫かれ精神的に追い詰められていく様子などが、印象的な映像表現と共に描かれていく<ref name="オトナアニメvol20_pp24-25" />。放映中は公式Webサイトや雑誌では先の展開を明かさないことによって視聴者の興味を引く方針が取られ<ref name="mainichi20110422" /><ref name="4gamer20110528" />、次回予告でも先の展開を伏せるために、イラストを背景に台詞が一言だけ流れるのみの構成とした。
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全12話の構成は、各3話区切りで「マミ編(第1話-第3話)」「さやか編(第4話-第6話)」「杏子編(第7話-第9話)」「ほむら編(第10話-最終話)」と呼べるようなものとなっており<ref name="TheBeginningStory_p203" /><ref name="TheBeginningStory_第9話対談" />{{#tag:ref|ただし明示された区分ではないため、スタッフの間でも解釈は幾らか分かれている。脚本・シリーズ構成を担当した虚淵は各3話区切りの全4部構成であるという設定で脚本を執筆したとし、最終話の内容を「ほむら編」に含むものとして位置づけている<ref name="TheBeginningStory_p203" /><ref name="TheBeginningStory_第9話対談" />。一方、キャラクターデザインを担当した蒼樹は第4話から第9話までを「さやか・杏子編」とし、また最終話の内容を「まどか編」と評している<ref name="公式ガイド_座談会1" />。また原画集『魔法少女まどか☆マギカ KEY ANIMATION NOTE』では第10話のみを「ほむら編」、第11話と最終話を「まどか編」と位置づけて巻を分けている。|group="注"}}、それぞれのキャラクターの魅力が順番に描かれていくような構成となっている<ref name="megami201106_p46" /><ref name="公式ガイド_座談会1" />。しかし本作には魔法少女たちが次々とリタイアしていくというコンセプトもあり<ref name="newtype201107付録" />、魔法少女は死亡という形で物語から退場していく。物語後半では、終盤になっても主人公とされる鹿目まどかが魔法少女にならず変身もしないという意外な展開に対し<ref name="walkerplus20110331" />、魔法少女の1人がもう1人の主人公としての役割を帯びるようになる<ref name="mainichi20110427" />。
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=== 表現手法 ===
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映像表現においては[[光源]]の置き方や構図の取り方によって登場人物の立場や心境を表現し、段取りを省きつつ場面の情報量を増やすという、監督の新房昭之がシャフトの作品で多用してきた手法が用いられている<ref name="オトナアニメvol20_pp22-23" />。蒼樹うめの絵柄は[[あおり (写真)|煽り]]などの構図には向かないとされるが、本作の作風には必要であることから多用された<ref name="オトナアニメvol20_pp18-20" />。ただし蒼樹が『ひだまりスケッチ』で用いた頭身が低めの絵柄と比べると、本作のキャラクターはやや高めの頭身で描かれている{{#tag:ref|蒼樹うめによれば、『ひだまりスケッチ』で多用された[[ちびキャラ|極端に頭身の低いデフォルメキャラ]]を用いた表現は、同作との差別化のために『魔法少女まどか☆マギカ』の公式な仕事では避けるようにし、非公式な同人誌の中でのみ用いているという<ref name="蒼樹20110430" />。|group="注"}}。
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劇中の舞台は、主要登場人物たちの生活圏は未来的で清潔感に溢れる安全な空間として描かれる一方、郊外にある工場や鉄塔などの風景は醜く不気味に描かれるなど、登場人物の立場や物語の展開に応じて異なる一面を見せる形で描かれる<ref name="オトナアニメvol20_pp10-13" />。そして魔女やその棲む異空間の描写には、劇団イヌカレーが得意とする[[コラージュ]]の技法{{#tag:ref|ただし、著作権侵害を避けるために、素材の選択には注意が払われている<ref name="オトナアニメvol20_pp28-29" />。|group="注"}}が用いられ、アニメキャラクターとして描かれた主要登場人物とは異質な質感で描かれている<ref name="オトナアニメvol20_pp10-13" /><ref name="オトナアニメvol20_pp30-31" />。秩序ある日常の中におぞましい異物が出現することで、少女たちの日常が異界の不条理なルールによって破壊されることの暴力性が表現されており<ref name="オトナアニメvol20_pp10-13" /><ref name="オトナアニメvol20_pp30-31" />、こうした演出が蒼樹の画風と虚淵の作風を同一の[[世界観#文芸評論のなかでの世界観|世界観]]で繋ぐ役割も果たしている<ref name="娘type16" /><ref name="アニメディア201103" />。
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梶浦由記が手掛ける劇伴曲は、第3話までは専ら[[アコースティック・ギター]]やピアノを用いた[[環境音楽|アンビエント]]系の楽曲が用いられた一方、重苦しい展開となる第4話以降では印象的なコーラスや[[スキャット]]を用いる[[ニューエイジ・ミュージック|ニューエイジ]]調のダークな曲が中心となるなど、展開や場面の内容に応じた使い分けが行われている<ref name="オトナアニメvol20_p32" />。梶浦がしばしば用いる、架空の言語によるスキャットの歌詞は本作でも多用されており<ref name="オトナアニメvol20_p32" />{{#tag:ref|ただし梶浦自身は、本作は他の作品の仕事に比べてコーラス曲が少なかったという印象を語っている<ref name="公式ガイド_p115" />。|group="注"}}、劇伴曲の中には異国の言葉を用いた歌のように聞こえるものもあるが、これらの曲の歌詞に意味は設定されていない<ref name="Fion080674934835784847360" />。
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魔法少女たちの能力には一長一短が設定され、特性を生かすためには駆け引きが必要であるとされているが<ref name="newtype201103" />、新房によれば、実際の作品は当初の想定よりもけれん味に重きを置いたものとなった<ref name="オトナアニメvol20_pp18-20" />。
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=== キュゥべえの存在 ===
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本作では魔法少女に力を授けるマスコット的な動物の正体が、実は信頼できないエイリアンで<ref name="オトナアニメvol20_p87" />、諸悪の根源であり<ref name="TheBeginningStory_p121ト書き" />、人間とは異質な価値観を持ち分かり合うことができない存在であるという<ref name="newtype201105付録" />、一般的な魔法少女もののジャンルにおける約束事を外した設定が用いられており<ref name="オトナアニメvol20_p87" />、これが物語の発想の基幹となるモチーフにもなっている<ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" />。劇中で「[[キュゥべえ]]」という名で呼ばれているこのエイリアンは、脚本やキャラクター原案の段階では可愛らしい動物のように見せかけることが意図されていたものの<ref name="megami201104_pp36-37" /><ref name="公式ガイド_キュゥべえ" />{{#tag:ref|コミカライズ版はこの方向性で描かれている<ref name="megami201104_pp36-37" />。|group="注"}}、テレビアニメ本編では敢えて口や目を動かさずに喋るという不自然さを強調した演出がされ<ref name="公式ガイド_キュゥべえ" />、更には先の展開を知っているスタッフによって監督の思惑以上に不気味で邪悪な演出がされた<ref name="newtype201105付録" /><ref name="TheBeginningStory_第4話対談" />。敢えて邪悪な表情は見せないものの<ref name="megami201104_p34" />、アップの演出や<ref name="公式ガイド_座談会2" />、意味深な場所に立っている描写が多用されるなど<ref name="newtype201103" />、神出鬼没で<ref name="newtype201105付録" />画面に出てくるだけでも怖い存在として描かれており<ref name="オトナアニメvol20_pp18-20" />、第5話で契約を交わす場面はホラーのように演出され<ref name="newtype201105付録" />、第8話で銃殺されても平然と復活する場面は悪魔のようにも描かれた<ref name="newtype201105付録" />。こうしたキュゥべえの出番には、アフレコの際にも出演者から「出た」「キャーキャー」といった悲鳴が上がったという<ref name="newtype201103" /><ref name="公式ガイド_座談会2" /><ref name="TheBeginningStory_第4話対談" />。
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=== テーマ性 ===
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脚本の虚淵は本作のテーマを「少女の祈りを世界が良しとするか否か」だと述べている<ref name="cyzo201211" />。魔法少女ものには、ジャンルを成立させる欠かせない要素として祈りや願いが肯定されるというある種の[[御都合主義]]があるが、虚淵は自身を御都合主義が書けない作家として認識しており、自らが書く物語を魔法少女ものとして成立させるための手段として思いついたのは、いかに御都合主義のある世界に至ったかを書くことであった<ref>虚淵玄、ユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集†魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を、73頁</ref>。そのため、本作は少女の運命が無情に転がっていくだけの世界から、少女の祈りが肯定される魔法少女の世界に変わるまでの物語となっている<ref name="cyzo201211" />。
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また虚淵は、自身が参加した2008年のテレビアニメ『[[ブラスレイター]]』で用いたテーマ性が念頭にあるとも言っており<ref name="福田20110310" />、同作に携わった影響から本作の結末は諸悪の根源を打ちのめすものでも和解を描くものでもなく、折衝という形に落ち着いたとしている<ref name="megami201107付録_p3" />。劇中におけるキュゥべえの契約についても、電気代を無料にすると言われて家の裏庭に[[原子炉]]を置かれるようなものであると説明し、そのような理不尽な契約はお断りであるとしつつも、原子力がそうであるように、魔法のような力にも様々な対価やリスクがあるが、それをただ否定するのも間違いであり、悲劇や犠牲を無駄にしないためにも折り合いをつける方法を探し続けるべきではないかと虚淵は述べている<ref name="アニメディア201103" />。
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監督の新房は、第3話以降の描写について残酷なシーンを見せたいのではなく、それに立ち向かう人たちの感情を見せたかったと語っている<ref>新房昭之、DVD/ブルーレイ第2巻付属ブックレット、4頁</ref>。
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== 製作・スタッフ ==
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{| class="wikitable" | style="float:right; font-size:80%; "
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|+ スタッフ
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|-
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!原作
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|Magica Quartet{{#tag:ref|新房昭之、虚淵玄、蒼樹うめ、シャフトの[[ペンネーム#複数人によるペンネーム|共有筆名]]<ref name="mainichi20110418dog00m200052000c" />。|group="注"|name="Magica_Quartet"}}
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|-
 +
!監督
 +
|[[新房昭之]]
 +
|-
 +
!シリーズディレクター
 +
|[[宮本幸裕]]
 +
|-
 +
!シリーズ構成・脚本
 +
|[[虚淵玄]]<small>([[ニトロプラス]])</small>
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|-
 +
!キャラクター原案
 +
|[[蒼樹うめ]]
 +
|-
 +
!キャラクターデザイン
 +
|[[岸田隆宏]]
 +
|-
 +
!プロダクションデザイン<br />異空間設計
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|[[劇団イヌカレー]]
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!総作画監督
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|谷口淳一郎、[[高橋美香]]
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!アクションディレクター
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|阿部望、神谷智大
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!美術監督
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|稲葉邦彦、金子雄司(1-6話)<br />内藤健(7-最終話)
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!美術設定
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|大原盛仁
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!色彩設計
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|日比野仁、滝沢いづみ
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!撮影監督
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|江藤慎一郎
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!ビジュアルエフェクト
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|酒井基
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|-
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!編集
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|松原理恵
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|-
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!音楽
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|[[梶浦由記]]
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|-
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!音響監督
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|[[鶴岡陽太]]
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|-
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!音響制作
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|[[楽音舎]]
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|-
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!プロデューサー
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|[[岩上敦宏]]、加藤昱夫、細川修<br />土居由直、金庭こず恵、[[丸山博雄]]
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!アニメーション<br />プロデューサー
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|岩城忠雄
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|-
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!アニメーション制作
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|[[シャフト (アニメ制作会社)|シャフト]]
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|-
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!製作
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|Madoka Partners、毎日放送
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|}
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製作には[[製作委員会方式|Madoka Partners]]と毎日放送がクレジットされており、Madoka Partnersにはアニプレックス、芳文社、[[博報堂DYメディアパートナーズ]]、[[ニトロプラス]]、[[ムービック]]、シャフトの6社が名を連ねている。[[新房昭之]]監督・シャフト制作のタッグによるアニメ作品は過去に幾つか作られているものの、この制作体制でオリジナル作品を手がけるのは初である<ref name="megami201012" /><ref name="mbs_official" />。シャフトがアニメーション制作を担当するオリジナルアニメ作品としては『[[この醜くも美しい世界]]』([[2004年]]、[[ガイナックス]]との共同制作)以来であり、新房が手がけるオリジナルアニメ作品としては『[[コゼットの肖像]]』(2004年)以来となる<ref name="megami201012" />。なお、テレビアニメ本編の新作発表の準備を進めている段階にあった2010年の春頃、シャフトが制作中の新作に新房、虚淵、蒼樹が関わっているという情報がリークされ、噂として流れてしまった<ref name="公式ガイド_座談会1" />。当初は本作の作風を悟られないように虚淵の名前を伏せる案もあったというが<ref name="福田20110310" /><ref name="公式ガイド_座談会1" />、このリークのために第1報から3人の名前を同時に発表する方針となった<ref name="公式ガイド_座談会1" />。
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=== 企画 ===
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プロデューサーの岩上敦宏は、魔法少女アニメを企画した動機について、『[[魔法少女リリカルなのは]]』([[2004年]])で一度魔法少女アニメを手がけた新房昭之から「魔法少女か探偵ものをやってみたい」という話を聞いたこと{{#tag:ref|一方で新房は、企画の発端になったというその発言に覚えがないとしており、岩上の側から持ちかけたのではないかと尋ねているが、岩上はそれを否定している<ref name="公式ガイド_座談会1" />。|group="注"}}と<ref name="公式ガイド_p108" />、岩上がロボットや魔法少女が「アニメの魅力を一番発揮できるジャンル」であると考えていたことにあると述べており<ref name="オトナアニメvol20_p39" />、岩上の「新房監督の新たな魔法少女作品を観てみたい、それも監督独自の映像的な個性をより出しやすいオリジナル作品で」という発想の元、本作の企画は始まったとされる<ref name="megami201012" />。
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 +
そして、キャラクターデザインの原案には、本作と同様に岩上と新房が関わっているテレビアニメ『ひだまりスケッチ』の原作者である[[蒼樹うめ]]、脚本には、3人との仕事は初めてとなる[[虚淵玄]]という意外な組み合わせが岩上によって企画を立ち上げる最初期の段階で行われた<ref name="megami201012" />。虚淵の起用経緯については、岩上が劇場版『[[空の境界]]』の試写会の席で、同作の原作者である[[奈須きのこ]]を介して虚淵と知り合い、その後虚淵の小説『[[Fate/Zero]]』をアニメ化する企画を持ちかける過程で<ref group="注">岩上は本作の後にテレビアニメ化された『Fate/Zero』にもプロデューサーとして参加している。</ref>、虚淵を本作にも起用することを思い立ったとされる<ref name="公式ガイド_p108" />。対して蒼樹の起用を思い至った動機としては、岩上と新房が蒼樹の手がけた同人誌を見た際に、蒼樹の商業作品では描かれなかったような憂いの表情を別の作品で活かしたいと語り合ったことが挙げられている<ref name="オトナアニメvol20_p39" />。岩上はこの2人を組み合わせたことについて、脚本だけでなくキャラクターデザインもシリアスでハードなものにしてしまうと見る人が限定されてしまうため、ハードでシリアスな物語をアイドルが演じる「すごく面白いアイドル映画」に近いイメージで企画したとしている<ref name="公式ガイド_p108" />。
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主要スタッフによる最初の会議は2008年10月頃に行われた<ref name="公式ガイド_座談会1" />。プロデューサーの岩上から最初に提示された題目は「魔法少女が次々と脱落する[[バトルロイヤル|バトルロワイヤル]]もの」というものであったという<ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" />。最初の会議の段階では、願いを叶えた魔法少女がやがて魔女になってしまうという設定や、魔法少女を戦いに導く動物(キュゥべえ)が、可愛らしい外見ながら世界のための犠牲を平然と肯定するような価値観の持ち主であること、主人公が魔法少女になることを否定的に捉えつつも最後は魔女となって世界を救う結末などが決定された<ref name="公式ガイド_p124" />。この段階で想定されていた登場人物は、明るく理想主義の主人公、主人公と友情を築く現実主義の魔法少女、魔女の血を引き才能に恵まれた魔法少女、オタクの魔法少女という4人で、また魔法学園ものになる案も検討されていた<ref name="公式ガイド_p124" />。タイトルに「魔法少女」を冠する点にこだわったのは新房で<ref>Blu-ray/DVD第1巻ブックレット、新房昭之監督インタビューより。</ref><ref name="公式ガイド_座談会1" /><ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" />、「まどか☆マギカ」の部分は岩上がつけたものである<ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" />。最初の仮題は、虚淵がつけた『魔法少女黙示録 まどかマギカ』であったが、その後すぐ「『黙示録』はやめよう」という話になり、『まどかマギカ』だけにしようという案もあったが、新房は「魔法少女」という文字を入れないのなら[[魔法少女アニメ]]としてやる意味がないと主張し、このタイトルとなった<ref name="公式ガイド_座談会1" /><ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" />。
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 +
=== 脚本 ===
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虚淵は企画会議でゴーサインが出た直後から構成案に取り掛かり、2回目の会議までに全13話構成のあらすじをA4用紙2ページ分にまとめた構成案を提出している<ref name="公式ガイド_座談会1" /><ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" />。そして、構成案が出た会議にて1話を減らして全12話になることが決定された<ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" /><ref name="公式ガイド_座談会1" />。
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 +
虚淵が蒼樹のキャラクターを取り込むに当たっては、『ひだまりスケッチ』の主人公・[[ひだまりスケッチ#ひだまり荘の住人|ゆの]]を念頭に置きつつ、自分の芸風とは異なる独自の人物像を想定したという<ref name="newtype201107付録" />。なお、虚淵の構成案は書籍で全文が公開されているが<ref name="公式ガイド_p124" />、構成案ではさやかが絶望して魔女となってしまう理由が未定であるなど、第6話から第8話までの内容が煮詰められていなかったが<ref name="公式ガイド_座談会1" />、伏せられた事実を段階的に明かしていくという構成が既に決まっており<ref name="公式ガイド_座談会1" />、第1話が最強の魔女(ワルプルギスの夜)との戦いの夢から始まることや、マミが第3話で死亡退場すること、さやかが恭介のために魔法少女となること、中盤で明かされるソウルジェムの設定、中盤におけるさやかと杏子の関係性とその末路、ほむらがまどかの生存のためにループを繰り返していることが最終話の2話前に明かされること{{#tag:ref|虚淵が所属しているニトロプラスでも2008年にループものを題材としたアダルトゲーム作品『[[スマガ]]』を発表しているが、虚淵が本作と題材が重複していることに気がついたのは『スマガ』のデバッグ作業中のことであり偶然の一致だとしている<ref name="オトナアニメvol20_pp34-36" />。本作のループ構造に影響を与えた作品の一例としては2000年のアメリカ映画『[[メメント (映画)|メメント]]』が虚淵から挙げられている<ref name="オトナアニメvol20_pp34-36" />。|group="注"}}、物語の結末でまどかが全ての魔女の消滅を願って概念的存在へと昇華することなどが既に書かれている<ref name="公式ガイド_p124" />。虚淵は本作のシリーズ構成について、自身が参加した2009年のテレビアニメ『[[Phantom 〜Requiem for the Phantom〜]]』においてシリーズ構成を担当した、[[黒田洋介]]の手法を参考にしており<ref name="newtype201105付録" /><ref name="otalab20120206" />、第3話に最初の山場を設ける構成も黒田から学んだことであるとしている<ref name="newtype201105付録" />。
 +
 
 +
構成案を元にした脚本の執筆は、2008年末から2009年末にかけて毎月1話分のペースで進められたが<ref name="公式ガイド_座談会1" />、脚本会議に提出されたした第1稿はほぼそのまま通り、後から固有名詞の変更や、戦闘シーンのイメージの反映、および矛盾点の修正などは行われたものの、監督から修正を要求することはほとんどなかった<ref name="オトナアニメvol20_p39" /><ref name="公式ガイド_座談会1" /><ref name="公式ガイド_p107" />。監督の新房は虚淵をアニメ脚本家ではなく作家として見ていたため、最初から物語の展開に手を入れる気はなかったと述べており<ref name="オトナアニメvol20_pp18-20" />、脚本の勢いを殺さない意図もあったとしている<ref name="公式ガイド_座談会1" />。しかし、虚淵にとってシナリオの仕事とは7割の修正を余儀なくされるのが常であり、前例のない体験であったという<ref name="公式ガイド_座談会1" />。まどかの母や仁美といったサブキャラクターの設定や役割は、脚本を書き進める段階で固められた<ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" /><ref name="TheBeginningStory_第1話対談" /><ref name="TheBeginningStory_第8話対談" />。
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 +
魔法少女たちの戦いについて、岩下が企画した当初は「能力戦」「誰が勝つか分からないバトルロイヤル」といった方向性を想定していたが<ref name="オトナアニメvol20_p39" />、脚本段階では戦闘の詳細な内容はほとんど煮詰められなかった<ref name="megami201104_pp36-37" /><ref name="newtype201105付録" />{{#tag:ref|こうした要素に対して、インターネット上では2002年の特撮番組『[[仮面ライダー龍騎]]』を彷彿とさせるという指摘があったが、虚淵は本作品で起用されるきっかけとなった『[[Fate/Zero]]』での経験を生かして物語を組み立てたと述べている<ref name="福田20110310" />。|group="注"}}。
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=== デザイン ===
 +
蒼樹うめによるキャラクター原案の第1稿も、最初の企画会議が行われた2008年10月頃から描き進められた<ref name="公式ガイド_座談会1" />。当時の状況についてはスタッフ間で齟齬もあり、蒼樹は初期稿を描き始めた時点で既に全体のあらすじや設定、各キャラクターのイメージカラーが作られていたとし、それに沿ってキャラクターを描き始めたと述懐している<ref name="公式ガイド_p106" />。一方で虚淵は、全体の構成案を作る前に蒼樹からデータでラフ画の画稿を受け取っていたとし、複数の候補の中からどのキャラクターをどの登場人物に当てはめるかという取捨選択を行ったと語っている<ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" />。いずれにせよ、初期稿の段階では髪型が決定稿と異なる人物もおり<ref name="公式ガイド_p106" /><ref name="TheBeginningStory_第0稿対談" />、蒼樹は第2稿の段階でかなり試行錯誤を重ねたという<ref name="公式ガイド_座談会1" />。
 +
 
 +
魔女に関する設定・魔女や魔獣のデザイン・結界内の美術などは、ほとんど全てを[[劇団イヌカレー]]が担当している。監督の新房には魔女のビジュアルを一般的なイメージとは違うものにしたいという思惑があり<ref name="公式ガイド_座談会1" />、『[[さよなら絶望先生 (アニメ)|獄・さよなら絶望先生]]』製作の際にオープニングアニメーションを担当した劇団イヌカレーを起用することを脚本会議の段階から要望していた<ref name="newtype201103" /><ref name="オトナアニメvol20_p39" />。美術設定の会議は2010年5月に行われ、劇団イヌカレーは既に全て上がっていた脚本を事前に読んでからイメージをすり合わせた<ref name="公式ガイド_座談会1" />。魔女の各設定は脚本を基に起こされているが、設定と脚本が食い違った際には、脚本を魔女の設定へ寄せたこともあった<ref name="megami201104_p34" /><ref name="オトナアニメvol20_pp28-29" />。
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なお、監督の新房には本作を『魔法少女リリカルなのは』とは違う印象の作品にしたいという考えがあり、2004年の監督作品『コゼットの肖像』の延長線にある作品であると位置付けていた<ref name="公式ガイド_pp102,124" />。脚本の虚淵も、漠然とではあるが『コゼットの肖像』の映像感覚を想定しながら脚本を執筆したと述べている<ref name="娘type16" />。
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=== アニメーション制作 ===
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本作ではシャフトの制作ラインの関係から、企画の進行が中断していた時期があり<ref name="公式ガイド_p105" />、脚本が完成してからアニメの制作が開始するまでは2年ほどの間が開いた<ref name="TheBeginningStory_第1話対談" />。しかし、新房はこれが結果的にはクールダウンの期間として機能したと語っている<ref name="TheBeginningStory_第1話対談" />。
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スタッフはキャラクターデザインの[[岸田隆宏]]を始め、それまでのシャフト作品とは縁の薄いアニメーターが参加することとなった<ref name="公式ガイド_p107" />。絵コンテなどには注意事項の記載や新房自らによる修正が多く入れられた<ref name="TheBeginningStory_pp218-221" />。一方で、新房には制作作業が予定調和になってしまうと普通の作品になってしまうという発想から、スタッフに詳しい内容を教えずに作業をさせることがあり、エンディングアニメーションの絵コンテから撮影までを一人で担当した[[鈴木博文 (アニメーター)|鈴木博文]]には作品内容が伝えられず、鈴木は自主的に調べて映像を仕上げることとなった<ref name="TheBeginningStory_第1話対談" />。シリーズディレクターの宮本幸裕は途中から制作に加わっており、放映の3,4ヵ月前から参加したという<ref name="公式ガイド_p107" />。
 +
 
 +
脚本段階で詰められなかったアクションシーンの詳細は、監督の新房、脚本の虚淵、シリーズディレクターの宮本、アクションディレクターの阿部望の話し合いで決められた<ref name="公式ガイド_p107" />。
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 +
=== 録音 ===
 +
音響監督は[[楽音舎]]の[[鶴岡陽太]]が務めており、音響の制作は雰囲気に流されず、脚本の組み立てに合わせてコンセプトをしっかりさせるという方向性で進められた<ref name="公式ガイド_p114" />。声優のオーディションの時点で現場には大まかなプロットが用意されていたため、大半のキャストはシビアな展開の作品であることを理解した上で[[アフレコ]]に入った<ref name="公式ガイド_pp52-55" />。マミ役の[[水橋かおり]]も3話で自らが演じる役が死亡することは事前に知っての参加だったという<ref name="公式ガイド_p60" />。ただし、キュゥべえに関してはその素性が知らされておらず、キュゥべえ役の[[加藤英美里]]は収録が始まった時点ではかわいいマスコットキャラクターとして演じていた<ref name="公式ガイド_p63" />。またキュゥべえに関しては3話までは尻尾を上げるときに可愛らしい[[効果音|SE]]が付けられていたが、途中からなくなっている<ref name="公式ガイド_p114" />。
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 +
魔女の声に関しては、設定を考えた劇団イヌカレーに具体的なイメージがあり、劇団イヌカレーからの伝言を元にして試行錯誤が行われた<ref name="公式ガイド_p114" />。
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 +
==音楽==
 +
=== 劇伴 ===
 +
劇伴曲を手がける梶浦由記は『[[コゼットの肖像]]』で新房と組んだ経験があり、さらに虚淵の強い要望から起用となった<ref name="megami201012" /><ref name="公式ガイド_p108" />。梶浦は、キャラクターデザインと全話の脚本を渡され、具体的にどの場面で使う曲であるのかを指定する形で発注を受けた<ref name="公式ガイド_p115" />。こうした発注方法は普通は行われず、脚本が早い段階で完成していた本作ならではの発注方法とされる<ref name="公式ガイド_p115" />。ただし別の場面のために作られたものの、音響監督の判断で巴マミのテーマ曲として転用された楽曲“Credens justitiam”や<ref name="公式ガイド_座談会2" />、後になってから「人魚の魔女」の専用曲として急遽追加発注された楽曲“Symposium magarum”など<ref name="公式ガイド_p115" /><ref name="公式ガイド_座談会2" />、例外的なものもあった。なお、梶浦は渡された脚本を電車の中で読み、降車駅を乗り過ごしてしまうほど夢中で脚本を読んだ末にヒットを確信したといい<ref name="公式ガイド_p115" />、企画に乗り気であったという<ref name="公式ガイド_p108" />。
 +
 
 +
劇伴曲集はBD/DVDの特典としてリリースされ、Vol.1は第2巻、Vol.2は第4巻、Vol3は第6巻の初回限定版に収録されている。なお劇伴曲にはラテン語の曲名がつけられているが、これらはサウンドトラックの収録時にアニプレックスによってつけられたもので、制作スタッフの間では番号で呼ばれていた<ref name="公式ガイド_p115" />。
 +
{| class="wikitable collapsible collapsed"  style="font-size:small;width:450px;"
 +
|-
 +
!colspan="3"|オリジナルサウンドトラックVol.1
 +
|-
 +
!#
 +
!曲名
 +
!日本語(意訳)
 +
|-
 +
|1
 +
|Sis puella magica!
 +
|魔法少女になってよ!
 +
|-
 +
|2
 +
|Salve, terrae magicae
 +
|魔法の世界にようこそ
 +
|-
 +
|3
 +
|Gradus prohibitus
 +
|禁じられた道程
 +
|-
 +
|4
 +
|Credens justitiam
 +
|正義を信じて
 +
|-
 +
|5
 +
|Clementia
 +
|共感
 +
|-
 +
|6
 +
|Desiderium
 +
|切望
 +
|-
 +
|7
 +
|Conturbatio
 +
|紛争
 +
|-
 +
|8
 +
|Postmeridie
 +
|放課後
 +
|-
 +
|9
 +
|Puella in somnio
 +
|夢の中で会ったような
 +
|-
 +
|10
 +
|Umbra nigra
 +
|黒い影
 +
|-
 +
|11
 +
|Terror adhaerens
 +
|つきまとう恐怖
 +
|-
 +
|12
 +
|Scaena felix
 +
|幸福な場面
 +
|-
 +
|13
 +
|Pugna cum maga
 +
|魔女との対決
 +
|}
 +
{| class="wikitable collapsible collapsed"  style="font-size:small;width:450px;"
 +
|-
 +
!colspan="3"|オリジナルサウンドトラックVol.2
 +
|-
 +
!#
 +
!曲名
 +
!日本語(意訳)
 +
|-
 +
|1
 +
|Decretum
 +
|宿命
 +
|-
 +
|2
 +
|Agmen clientum
 +
|使い魔
 +
|-
 +
|3
 +
|Venari strigas
 +
|魔女狩り
 +
|-
 +
|4
 +
|Signum malum
 +
|凶兆
 +
|-
 +
|5
 +
|Amicae carae meae
 +
|わたしの最高の友達
 +
|-
 +
|6
 +
|Incertus
 +
|葛藤
 +
|-
 +
|7
 +
|Inevitabilis
 +
|避けて通れない道
 +
|-
 +
|8
 +
|Serena ira
 +
|悲劇と憤り
 +
|-
 +
|9
 +
|Anima mala
 +
|穢れた魂
 +
|-
 +
|10
 +
|Pugna infinita
 +
|終わり無き戦い
 +
|-
 +
|11
 +
|[[ヴォカリーズ (ラフマニノフ)|Vocalise Op.34 no.14]]
 +
|ヴォカリーズ 作品34 第14曲
 +
|-
 +
|12
 +
|[[アヴェ・マリア (グノー)|Ave Maria]]
 +
|アヴェ・マリア
 +
|}
 +
{| class="wikitable collapsible collapsed"  style="font-size:small;width:450px;"
 +
|-
 +
!colspan="3"|オリジナルサウンドトラックVol.3
 +
|-
 +
!#
 +
!曲名
 +
!日本語(意訳)
 +
|-
 +
|1
 +
|Numquam vincar
 +
|どうしても勝てない
 +
|-
 +
|2
 +
|Quamobrem?
 +
|何のために?
 +
|-
 +
|3
 +
|Cor destructum
 +
|壊された心
 +
|-
 +
|4
 +
|Surgam identidem
 +
|私は繰り返す
 +
|-
 +
|5
 +
|Confessio
 +
|告白
 +
|-
 +
|6
 +
|Sagitta luminis
 +
|光の矢
 +
|-
 +
|7
 +
|Nux Walpurgis
 +
|ワルプルギスの夜
 +
|-
 +
|8
 +
|Cubilulum album
 +
|白い部屋
 +
|-
 +
|9
 +
|Taenia memoriae
 +
|リボンの記憶に
 +
|-
 +
|10
 +
|[[前奏曲 (ドビュッシー)|La Fille aux Cheveux de Lin]] ([[クロード・ドビュッシー|Claude Debussy]])
 +
|亜麻色の髪の乙女
 +
|-
 +
|11
 +
|Symposium magarum
 +
|魔女の饗宴
 +
|-
 +
|12
 +
|Pergo pugnare
 +
|私は戦い続ける
 +
|-
 +
|13
 +
|[[#挿入歌|コネクト -Game INST-]]
 +
|コネクト -ゲームインスト-
 +
|-
 +
|}
 +
 
 +
===オープニングテーマ===
 +
オープニングテーマには[[ClariS]]が起用された。第10話、最終話(第12話)にはOPアニメーションがなく、直接本編が開始される。
 +
;「[[コネクト (曲)|コネクト]]」
 +
:作詞・作曲 - [[渡辺翔]] / 編曲 - [[湯浅篤]] / 歌 - ClariS
 +
:オープニングアニメーション絵コンテ・演出 - [[板村智幸]]
 +
:第1話 - 第9話、第11話OPテーマ。明るい正統派の魔法少女アニメのオープニングを想起させる内容となっており<ref name="megami201107付録_p11野中・水橋" />、映像にはまどか、マミ、さやかが魔法少女姿で共演しているという、本編時間軸では実現しなかった場面も描かれている<ref name="娘type16" />。視聴者や出演者の間では本編第3話以降のシリアスな内容との落差が話題になり「オープニングは詐欺」とも言われたが<ref name="megami201107付録_p11野中・水橋" />、第10話で暁美ほむらの過去が明かされると、歌詞の内容が劇中で伏せられ続けていたほむらの心情に寄り添ったものであることが示唆されるようになる<ref name="newtype201105付録" /><ref name="オトナアニメvol21_p17" /><ref name="公式ガイド_p43" />。このことを第10話まで視聴者に悟られないよう、OP映像は意図的にまどか中心で描かれているが、実はこの映像がほむら視点から見たものであるという解釈での演出を終盤に付け加える構想もあったという<ref name="公式ガイド_p65" />。
 +
:第10話、最終話ではEDテーマとして使用されたが、エンドクレジット上ではいずれもOP扱いとなっている。
 +
 
 +
===エンディングテーマ===
 +
エンディングテーマには[[Kalafina]]が起用された。オンエア版の第1話、第2話、第9話、第11話はEDアニメーションがなく、本編ラストシーンにかかる形でエンドクレジットが流された。第10話、最終話では主題歌「コネクト」がEDテーマとして使用された。BD/DVD版では第1話、第2話、第9話にオリジナルのエンディングテーマと一枚絵の映像が使用されている。
 +
;「[[Magia]]」
 +
:作詞・作曲・編曲 - [[梶浦由記]] / 歌 - [[Kalafina]]
 +
:エンディングアニメーション - [[鈴木博文 (アニメーター)|鈴木博文]]
 +
:第3話 - 第8話EDテーマ。第1話、第2話、第10話では挿入歌として使用された。BD/DVD版第11話では本編ラストシーンにかかる形で使用され、そのままEDへとつながった。
 +
:巴マミの死が描かれる第3話からはED映像を伴うようになるが、その内容は作品のダークな内容を象徴するような<ref name="公式ガイド_p66" />、視聴者にインパクトを与えるものになっており<ref name="公式ガイド_p25" />、エンドクレジットも赤文字で描かれるという趣向が施されている。第1話と第2話でED映像が用いられなかったのは、その内容がネタバレとなってしまうためである<ref name="TheBeginningStory_第1話対談" />。
 +
;「また あした」
 +
:作詞・作曲 - [[hanawaya]] / 編曲 - [[流歌]]、[[田口智則]] / 歌 - 鹿目まどか([[悠木碧]])
 +
:エンディングイラスト - [[蒼樹うめ]]
 +
:BD/DVD版第1話・第2話EDテーマ。
 +
;「and I'm home」
 +
:作詞・作曲 - [[wowaka]] / 編曲 - [[とく]]、wowaka / 歌 - 美樹さやか([[喜多村英梨]])、佐倉杏子([[野中藍]])
 +
:エンディングイラスト - [[蒼樹うめ]]
 +
:BD/DVD版第9話EDテーマ。
 +
 
 +
===挿入歌===
 +
劇伴曲の中には歌のように聞こえる曲もあるが、多くは歌詞に意味が設定されていない[[スキャット]]である(詳細は「[[#表現手法]]」を参照)。例外としてOPテーマ、EDテーマが挿入歌として使用されている場面がある。
 +
;「『コネクト』ゲームインスト」
 +
:作曲 - [[渡辺翔]] / アレンジ - [[NIHILISTICA]]
 +
:OPテーマのアレンジ曲。第6話において、杏子がゲームセンターでプレイしていた[[音楽ゲーム|ダンスゲーム]]の曲として流れた。劇中ゲームやその筐体に描かれているキャラクターは劇団イヌカレーが担当している<ref name="公式ガイド_p31" />。
 +
 
 +
== 放送時の出来事 ==
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日本国内では2011年1月から4月にかけて製作局の[[MBSテレビ|毎日放送]]ほかにて[[深夜アニメ]]として放送され、[[インターネットテレビ|ネット配信]]も行われた。
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{| class="wikitable collapsible collapsed" style="font-size:small;"
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!colspan="6"|製作局での本放送開始から1年以内に放送された放送局一覧
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!放送地域!!放送局!!放送期間!!放送日時!!放送系列!!備考
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|rowspan=2|[[広域放送|近畿広域圏]]||rowspan=2|[[MBSテレビ|毎日放送]]||[[2011年]][[1月6日]] - [[3月10日]](第10話まで)||木曜 25:25 - 25:55||rowspan="6"|[[Japan News Network|TBS系列]]||rowspan=2|'''製作局'''
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|2011年[[4月21日]](第11話・第12話連続放送)||木曜 26:40 - 27:40
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|rowspan=2|[[広域放送|関東広域圏]]||rowspan=2|[[TBSテレビ]]||2011年[[1月7日]] - [[3月4日]](第9話まで)||金曜 25:55 - 26:25||rowspan=2|
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|2011年4月21日(第10話 - 第12話連続放送)||木曜 27:00 - 28:30
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|rowspan=2|[[広域放送|中京広域圏]]||rowspan=2|[[中部日本放送]]||2011年[[1月12日]] - [[3月9日]](第9話まで)||水曜 26:00 - 26:30||[[あにせん]]枠
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|2011年[[4月24日]](第10話 - 第12話連続放送)||日曜 26:45 - 28:15||
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|rowspan="4"|[[全国放送|日本全域]]||[[ニコニコチャンネル]]||2011年[[1月12日]] - [[3月16日]]<br />未配信話数は4月24日に配信||水曜 27:00 更新||rowspan="3"|[[インターネットテレビ|ネット配信]]
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|[[アニメワン]]||2011年[[1月13日]] - [[3月17日]]<br />未配信話数は[[4月25日]]に配信||木曜 更新||
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|[[ShowTime]]||2011年[[1月14日]] - [[3月25日]]<br />未配信話数は4月25日に配信||金曜 更新||
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|[[アニメシアターX|AT-X]]||2011年[[4月2日]] - [[6月18日]]||土曜 9:30 - 10:00||[[日本における衛星放送#CSデジタル放送|CS放送]]||リピート放送あり
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|}
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[[東日本大震災]]における[[報道特別番組]]の影響で、最終回を含む2011年[[3月11日]]以降の放送は一時休止となった<ref name="mainichi20110410" /><ref name="mainichi20110421dog00m200015000c" />。
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=== 放送前から中断まで ===
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本作では先の読めない展開を視聴者に楽しんでもらうという方針から、放送前にはストーリーに関わる情報が徹底的に伏せられたが<ref name="mainichi20110427" /><ref name="4gamer20110528" />、本作のスタッフとして「ファンシーかつ優しい絵柄と物語作り」の蒼樹うめ、『化物語』などを手掛けたシャフトなどと共に、「シナリオの暴力的描写がアダルト」である虚淵玄の名が発表されると、異色の組み合わせとして受け取られ<ref name="mainichi20110427" /><ref name="excite20110127" />、監督の新房は「今までになかった新しい『魔法少女』が出来るのではないでしょうか」というコメントを残していた<ref name="gigazine20101029" />。放送前には「蒼樹うめのかわいらしい絵で誰か死ぬの!?」と注目を集め、蒼樹の代表作『[[ひだまりスケッチ]]』をもじって「血溜まりスケッチ」という物騒な異名で呼ばれるようになったが<ref name="excite20110127" />、虚淵は番組公式サイトのコメントで「テレビの前の皆様が温かく幸せな気持ちで一杯になってもらえるよう、精一杯頑張ります!」と発言していた<ref name="official_comment_2" /><ref name="excite20110127" />。
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しかし、第3話以降は完全にハードな作風となり<ref name="mainichi20110427" /><ref name="オトナアニメvol20_p32" />、視聴者の間では重厚な設定や悲壮な展開に注目が集まるようになった<ref name="mainichi20110421dog00m200015000c" /><ref name="getnews20110219" />。第3話の放送後、虚淵は自身の[[Twitter]]で放送前までの自身のコメントなどが「展開を見透かされないためのミスリード」だったことを認め<ref name="Butch_Gen28506345321791488" />{{#tag:ref|こうした先の展開を見透かされないための手段として、当初は虚淵の名前を伏せるという構想もあったという<ref name="福田20110310" /><ref name="公式ガイド_座談会1" />。虚淵は雑誌のインタビューにおいて、実際のところこうしたミスリードに騙されてくれる視聴者が誰もいなかったとし、自分の芸風がここまで認知されているのは意外であったとも述べている<ref name="アニメディア201103" />。|group="注"}}、「これからは普通の虚淵に戻ります」<ref name="Butch_Gen28506546468036609" />と宣言した。その後も、予想のできないストーリー展開<ref name="mainichi20110410" />には、劇中で描かれる秘密の謎解きや解釈に対する関心が集まった<ref name="jcast20110423" />。
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ショッキングな描写<ref group="注" name="マミ死亡描写" />に対しては[[放送倫理・番組向上機構]](BPO)への苦情も寄せられたものの<ref name="jcast20110302" />、匿名掲示板[[2ちゃんねる]][[漫画・小説等 (2ちゃんねるカテゴリ)#アニメ|アニメ板]]における記録的な盛り上がりが本作の公式Twitterでも言及されたり<ref name="jcast20110303" />、放送が行われていない日本国外の地域から寄せられたものを含めた<ref name="オトナアニメvol20_pp34-36" /><ref name="excite20110127" />様々な反響があり、同時期のテレビアニメの中では抜きんでた話題を集めるに至った<ref name="福田20110310" /><ref name="walkerplus20110331" /><ref name="reallive20110624" />。
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=== 放送休止と再開 ===
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最終回を前に、2011年3月11日に発生した[[東北地方太平洋沖地震]]と、それに伴う[[東日本大震災]]のための特別報道番組によって本作の放送が中止となり、第11話以降の放送およびネット配信も「自粛」<ref name="nitroplus20110316" />を理由に延期されることとなり<ref name="gigazine20110323" /><ref name="AVWatch20110323" />、放送が危ぶまれた<ref name="reallive20110616" /><ref group="注">なお、4月下旬に地上波3局(MBS・TBS・CBC)で一挙放送されていた時点では提供3社(芳文社・[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]](SME)・アニプレックス)の内、SMEが提供クレジットを自粛扱いにしていた。</ref>。
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2011年3月末までの放送を予定していたレギュラー放送はそのまま終了となったが、公式Twitter上で、レギュラー放送とは違った形で4月中に最終話までの公開を目指す旨が発表され<ref name="walkerplus20110331" /><ref name="officialtwitter50517715831619584" />、その後の告知で、最終回は放送休止となっていた2話または3話分(放送局により異なる)の未放送エピソードをまとめて放送する形となることが発表された<ref name="mainichi20110410" />。最終回がいつ放送されるのかが話題となり<ref name="megami201107付録_p8" />、その間にもゲームメーカーなどがエイプリルフールのネタとして本作を取り上げたほか<ref name="gigazine20110401" /><ref name="itmedia20110401" />、第11話と最終話(第12話)の台本が[[インターネットオークション]]や[[電子掲示板|掲示板]]へ流出するというトラブルもあった<ref name="jcast20110423" />。放送日は2011年[[4月21日]]深夜([[4月22日]]未明)となり、最終回の集中放送当日の[[読売新聞]]朝刊([[夕刊|統合版]]地域<ref group="注">夕刊発行エリアであるが山間部や離島など配送の関係で夕刊が発行できない地域。</ref>は除く)には[[新聞広告|全面広告]]が掲載されるなど、大々的な告知も行われた<ref name="mainichi20110421dog00m200015000c" />。テレビアニメが何らかの事情で予定の期間内に最終話までの放送を完了できなかった場合、そのまま[[打ち切り]]になってしまうことも多い中、こうした形で放送が行われたり、新聞広告を用いた告知が行われたりすることは極めて異例とされる<ref name="mainichi20110410" /><ref name="mainichi20110421dog00m200015000c" /><ref name="mainichi20110422" />。平日の深夜3時放送となった最終回はネット上や秋葉原でも大きく盛り上がり<ref name="itmedia20110422" /><ref name="animatetv20110422" />、視聴率は高く<ref name="reallive20110616" />、MBSで2.3パーセントを記録。同占拠率は22.6パーセントだった(共に[[ビデオリサーチ]]調べ)<ref name="mainichi20110422" />。
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=== 日本国外での放送 ===
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日本国外では2011年[[6月18日]]19時から25時 ([[日本標準時|JST]]) にかけ、[[ニコニコ生放送]]で日本・台湾同時全話生配信を行った。台湾での視聴者に向けて中国語(繁体字)での字幕を付加している<ref>[http://mantan-web.jp/2011/05/23/20110523dog00m200045000c.html 魔法少女まどか☆マギカ : ニコ動で全話一挙無料配信 台湾向けも同時に]、毎日新聞、2011年5月23日</ref>。配信後の6月21日16時30分時点で視聴者数は99万5,869人、総コメント数は186万1,565件と発表され、いずれも同配信サイトで行われたアニメ番組一挙放送企画における最多記録を更新した<ref name="AVWatch20110621" />。
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[[イタリア]]では、国営放送である[[イタリア放送協会]]のRai 4で、現地時間の2012年2月5日から日曜午前10時 ([[協定世界時|UTC]] +1) の「Anime Morning」枠内にてイタリア語吹き替え版が放送されている<ref>{{Cite news |url=http://www.rai4.rai.it/dl/Rai4/programma.html?ContentItem-fae0f7cf-373f-419a-81b9-5870b39d0bcd&refresh_ce |title=Anime Morning |work=programmi di Rai 4 |publisher=イタリア放送協会 |date=2012年2月 |accessdate=2012年2月20日 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20120225170340/http://www.rai4.rai.it/dl/Rai4/programma.html?ContentItem-fae0f7cf-373f-419a-81b9-5870b39d0bcd&refresh_ce |archivedate=2012年2月25日}}</ref>。また放送に伴ってイタリアのAmazonDVD総合ランキングの1位に本作のBDが登り出たこともあった<ref>{{Cite web
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|date=2012-02-05
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|url=http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1202/05/news005.html
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|title=イタリアが始まってた 「まど☆マギ」イタリアAmazonのDVD総合トップに
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|work=ねとらぼ
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|publisher=[[ITmedia]]
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|accessdate=2012-02-21
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}}</ref>。
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[[韓国]]では日本の放送の1週間後にケーブルチャンネルで放送され、全作品で視聴率1位を獲得している<ref name="sonyfamilyno185" />。
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2012年2月11日の13時30分 (JST) からは、英語吹替版BD/DVDの発売を記念して、ニコニコ生放送で日本・アメリカ合衆国・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージランドの全6か国に向けた英語吹き替え版の配信が行われた<ref>{{Cite web
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|date=2012-02-02
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|url=http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1202/02/news085.html
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|title=「魔法少女まどか☆マギカ」英語吹き替え版がニコニコ生放送で無料上映
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|work=ねとらぼ
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|publisher=[[ITmedia]]
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|accessdate=2012-02-21
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}}</ref>。
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==関連作品==
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関連作品としてはテレビアニメ本編の内容を再現したコミカライズ、ノベライズ作品のほか、[[外伝]]作品も作られた。一連のシリーズ作品はテレビアニメ版に軸を置いており、外伝漫画はそこからの派生作品という位置づけとなっている<ref name="megami201104_pp36-37" />。
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[[劇場版 魔法少女まどか☆マギカ]]は世界展開も行われており、日本以外では[[アメリカ合衆国]]、[[フランス]]、[[イタリア]]、[[サンマリノ]]、[[大韓民国]]、[[台湾]]、[[香港]]、[[シンガポール]]、[[オーストラリア]]、[[カナダ]]、[[メキシコ]]の11カ国43都市以上で10月から5月にかけて上映が予定されている。
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{{main|魔法少女まどか☆マギカの関連作品|魔法少女まどか☆マギカの漫画作品}}
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== 社会の反応 ==
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本作が放送された当時の日本の深夜アニメの傾向として、売り上げの予想が立てられないオリジナルアニメ作品は商業的には不利であると見なされて敬遠され、漫画やライトノベルなど原作付きのアニメが主流となる傾向が強くなっていた<ref name="reallive20110422" /><ref name="mainichi20110423" />。本作に関しても、当初はスタッフの間でも女児向けの魔法少女アニメの改編期との競合を不安視する意見もあり<ref name="福田20110310" />、実際に放送開始前にはそれ程注目されているとは言い難かったが<ref name="mainichi20110427" />、衝撃的な展開となった第3話は反響を呼び<ref name="mainichi20110427" />、その後も魔法少女の苦悩を描いた内容が各所で話題となっていった<ref name="オトナアニメvol20_p7" />。
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延期されていた最終回の放送後は、[[アニメ雑誌]]各誌が熱の入った特集記事を競うように掲載し<ref name="オトナアニメvol21_pp12-13" />、普段はアニメを取り扱わない一部雑誌もそれに続き<ref name="オトナアニメvol21_pp12-13" /><ref name="reallive20110715" />、評論本も出版された<ref name="reallive20110715" />。ファンの間でも作品解釈、分析、考察、ファンアートの発表などが、日本国内外のインターネット上やそれ以外のコミュニティで盛んに交わされ<ref name="オトナアニメvol21_pp12-13" />、ファンやメディア上の論者の間ではこうした視聴者の盛り上がりの様相を指して「[[社会現象]]」として語ったり、『[[機動戦士ガンダム]]』『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』と並べて「エポックメイキングなオリジナルアニメが15年あるいは16年の周期で出現する」<ref name="週刊SPA!20110719_p55宮台" />とされる[[ジンクス]]の文脈で捉えたりする意見も相次いだ<ref name="オトナアニメvol21_pp12-13" /><ref name="reallive20110715" />。一方で、エヴァンゲリオンと比較することに対しては時期尚早ではないかという意見もアニメライターの前田久からあった<ref name="オトナアニメvol21_pp12-13" />。
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原作となる作品の枯渇も起こっている中、2010年には『[[Angel Beats!]]』、2011年には本作をはじめ、『[[TIGER & BUNNY]]』『[[あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。]]』『[[輪るピングドラム]]』といったオリジナル作品が相次いで注目を集めたこともあり、本作のようなオリジナル作品でも方法によっては多くのファンを獲得できることが示され、先の見えない展開に対する話題性という強みがあることが見直された<ref name="walkerplus20110331" /><ref name="reallive20110422" /><ref name="mainichi20110423" />。本作が支持を得られた要因の一つとしては、異なる分野で成功した作り手を取り揃えたスタッフ布陣が功を奏したという指摘もあった<ref name="オトナアニメvol20_pp8-9" /><ref name="tokyonp20111206" />。
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第15回[[文化庁メディア芸術祭]]に審査員として関わった[[映画監督]]の[[押井守]]は絵柄は好みではないが話は面白いといい、自らの若い頃と比べてアニメで[[メタフィクション]]的構造を持つ作品が受け入れられたことを評価しなければいけないとしている<ref>[[エンターブレイン]]刊「ジャイアニズムDX」より。</ref>。[[庵野秀明]]は記号化されたキャラクターとして徹底された[[キュゥべえ]]や魔女の記号化が巧く第10話も良いと述べた<ref>{{Cite journal|和書|journal=[[月刊ニュータイプ]]|issue=2011年12月号|page=21|publisher=[[角川書店]]|date=2012-11-10}}</ref>。外部の作家にも反響を呼び、[[推理作家|ミステリ作家]]の[[芦辺拓]]<ref>「100人がしゃべり倒す!魔法少女まどか☆マギカ」宝島社 2011年10月28日 40ページ。</ref>や、[[SF作家]]の[[山本弘 (作家)|山本弘]]<ref>[http://hirorin.otaden.jp/e173632.html 山本弘のSF秘密基地BLOG]</ref>、[[漫画家]]の[[吾妻ひでお]]<ref>{{Cite web|author=[[吾妻ひでお]]|date=2011年6月22日|url=http://twitter.com/azuma_hideo/status/83547338177650688|title=「魔法少女まどか・マギカ」全話観た傑作!びっくりした!!|publisher=[[Twitter]]|accessdate=2013年2月24日}}</ref>、[[放送作家]]の[[鈴木おさむ]]<ref>[http://news.nicovideo.jp/watch/nw269343 鈴木おさむ、アニメ「まどか☆マギカ」を世界に誇れると絶賛]ニコニコニュース 2012年5月25日</ref>が絶賛した。
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=== 作品批評 ===
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本作は魔法少女ものというジャンルを逆手に取った意外な展開と放送時の秘密主義が功を奏して作品のヒットにも繋がったとも言われており、アニメ[[評論家]]の[[氷川竜介]]は魔法少女・美少女アニメというジャンルの枠組みや既成概念を乗り越え、近年の内閉的な傾向を打破した作品だと評した<ref>氷川竜介、『メガミマガジン』2011年8月号付録、14頁。</ref>。アニメライターの前田久は、アニメファンにとっては全く予想がつかないことばかりが起こる作品ではないとしつつも、本作には受け手の期待から半歩はみ出す絶妙なさじ加減があり、そういった作品のあり方がファンを熱狂させたのではないかと分析している<ref name="オトナアニメvol20_pp8-9" />。アニメ評論家の[[藤津亮太]]は「美少女ゲームやSFの文脈から読み解かれるのが本作の正当な読み方」としながらも、主人公が母の生き方を理解し成長していくという王道も隠し味のように潜んでいると分析し、過去の魔法少女からの流れも遠巻きながら受け継がれているのではないかと評している<ref name="asahi20110507" />。
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総合週刊誌[[SPA!]]においては、[[社会学者の一覧|社会学者]]の[[宮台真司]]が主人公が周囲に承認されればいいセカイ系とは逆の周りから承認される世界から敢えて出ていく終盤に着目し、セカイ系が陥っていた自意識のどん詰まり感を超えていく物語であり、[[ドラマ]]が他力本願になりがちなセカイ系の課題を乗り越えた作品だと述べ<ref>週刊SPA! 7/19号 55項。</ref>、評論家の[[宮崎哲弥]]は希望が絶望を生み出す本作の世界構造を[[仏教]]の因果に例えた上で、「[[凡夫]]であるまどかが[[菩薩]]や[[如来]]への階梯を駆け上がっていく成長物語」であると評した<ref name="週刊SPA!20110719_p56宮崎" />。
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[[ニコニコ生放送]]の各種番組においては、評論家の[[宇野常寛]]が本作には「[[戦闘美少女]]」の要素、「[[セカイ系]]」の要素、「[[バトルロイヤル]]系」の要素、「[[空気系]]」の擬似同性愛([[百合 (ジャンル)|百合]])的な[[ホモソーシャル]]空間(異性を排除した同性のみの空間)の要素、「[[ループもの]]」の要素、といった[[2000年代|ゼロ年代]]までに日本のサブカルチャー領域で流行した諸要素が劇中に効果的に散りばめられており、ゼロ年代の総決算といえる作品だと評し<ref name="nicovideo_nw59946" /><ref>[[宇野常寛]]・[[黒瀬陽平]]・[[石岡良治]]・[[坂上秋成]]「誌上ニコ生PLANETS 魔法少女まどか☆マギカ」『PLANETS SPECIAL 2011 夏休みの終わりに』第二次惑星開発委員会、2011年、94-95頁。ISBN 978-4905325024</ref>、漫画原作者の[[小池一夫]]は、2011年一番ヒットしたキャラクターは『まどか☆マギカ』であると評した上で「キャラクターを立て、設定を決め事件を起こす」という、小池が漫画を作る際のわかりやすく進む手法とは全く逆の作り方であると述べている<ref name="nico20110824" />。
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[[SF作家]]の[[山本弘 (作家)|山本弘]]は、超常的な存在から逃げるのがホラー、交流するのがファンタジー、思考停止せずに研究するのが[[サイエンス・フィクション|SF]]であると定義した上で、魔法少女をスカウトするマスコット的な動物(キュゥべえ)の裏の目的や少女を選ぶ意味に具体的な理由付けがされている点、必然性があれば銃火器も登場し生死の概念にも踏み込むという魔法少女の約束事に囚われないバトル、クライマックスにおける最大の問題の解決手段が論理的であった点に着目し、魔法少女アニメの様式に論理を持ち込んだSFだと評している<ref name="オトナアニメvol21_p21" />。[[日本SF大賞]]の選評においては、[[宮部みゆき]]がミステリーと友情物語とSF的思考を含んだ贅沢な造りで、劇中の台詞が観る者の心を揺さぶるとの印象を語るように物語が評価される一方で、終盤のSF的解釈が弱くSF作品とは別の感動が残ったと[[堀晃]]に述べられている<ref name="読楽">『読楽』2012年2月号</ref>。
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=== 売上 ===
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日本市場にて2011年4月27日に発売されたBD第1巻の初週売り上げは5万3000枚を売上げ、テレビアニメの[[Blu-ray Disc|ブルーレイメディア]]初週売上げでは、これまでの最高だった『[[化物語]]』6巻の5万1000枚を抜いて史上最高を記録した<ref name="mainichi20110504" /><ref group="注">ただし、同時期に発売されるDVDとブルーレイディスクを総合した売上は抜いていない。</ref>。更にその記録は5万4000枚の初週売り上げを記録したBD第2巻によって塗り替えられた<ref name="mainichi20110601" />。またテレビアニメのBD売り上げは魔法少女まどか☆マギカの1-3巻が歴代3位まで独占している<ref name="20110927dog00m200050000c" />。BDとDVDの総売り上げは2012年10月2日時点で深夜アニメとしては異例の60万枚を記録している<ref name="mezamashitv20121002" />。
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本作はグッズ販売も大きく展開されており、ショッキングな3話放送後使用許諾のオファーの電話が殺到し、結果的に2012年春時点で100社近くものメーカーが製品を制作。ライセンス収入は当初の予想の数十倍に及んだ<ref name="sonyfamilyno185" />。[[フィギュア]]も2011年、2012年の[[グッドスマイルカンパニー]]内の年間ランキングや[[amazon.co.jp]]におけるホビー部門の年間ランキングにおいて本作関連の商品が複数ランク入りする人気を見せている<ref>[http://ameblo.jp/gsc-mikatan/entry-11118741097.html 2011年総決算!毎年恒例 「グッスマ取り扱い商品ランキング」 大発表ー!!|フィギュアメーカー・グッドスマイルカンパニー勤務 『ミカタンブログ -押上駅から17up-』]</ref><ref>[http://ameblo.jp/gsc-mikatan/entry-11435200117.html 2012年総決算!「グッスマ取り扱い商品&色々ランキング」 大発表ー!!|フィギュアメーカー・グッドスマイルカンパニー勤務 『ミカタンブログ -押上駅から17up-』 ]</ref><ref>[http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=br_lf_m_3077057086_grlink_2?ie=UTF8&docId=3077057086&plgroup=2 Amazon Best of2012] Amazon 2013年1月16日閲覧</ref>。通常ではライセンスビジネスはテレビ放映から6ヶ月程度で終息することが多い中、本作の場合2年半経っても展開が継続しており、グッズの累計売上総額も約400億円に達している<ref name="nikkei20130709" />。
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[[北米]]市場では、以前に比べて日本のアニメが存在感を示すことがない状況が続いていたが<ref name="animeanime20121026" />、本作ブックレット付属の吹き替え版DVDは通常の約2倍の値段ながら予約で完売する好調さを見せた<ref name="sonyfamilyno185" />。
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=== 受賞歴 ===
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2011年9月に第16回[[アニメーション神戸|アニメーション神戸賞]]作品賞・テレビ部門を受賞。受賞理由の中で[[月刊ニュータイプ]]編集長の水野寛は、「夢や希望だけでは語れない〝魔法少女〟の世界に、多くのアニメファンが釘付けにされたのではないか」と評価、脚本の虚淵、キャラクター原案の蒼樹、異世界設計の劇団イヌカレーの三者の世界を融合し、それを監督の新房と制作会社のシャフトの手腕によって骨太のアニメーションに昇華させ、「早く次が見たいと言うテレビシリーズならではの醍醐味を味合わせてくれた」ということを選出理由にしている<ref>{{Cite web|url=http://www.anime-kobe.jp/archive/2011/anime-kobe/|title=アニメーション神戸-第16回アニメーション神戸賞|publisher=アニメーション神戸実行委員会|accessdate=2012年9月9日}}</ref>。
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2011年10月に発表されたニュータイプアニメアワードでは作品賞を始めとして12部門、主演女優賞(悠木碧)と助演女優賞(斎藤千和)も含めると14部門を制覇する結果となった<ref name="gigazine20111009">[http://gigazine.net/news/20111009_newtype_anime_award_machiasobi7/ 驚異的な強さで「まどかマギカ」が12部門制覇、ニュータイプ・アニメ・アワード 2011発表・授賞式],GIGAZINE,2011年10月09日</ref>。同じく2011年10月には第32回[[日本SF大賞]]にノミネートされ、受賞は逃すものの最終候補作のひとつに残った<ref>{{Cite web |url=http://sfwj.jp/list.html |title=第32回日本SF大賞最終候補作 |work=日本SF大賞 |publisher=日本SF作家クラブ |date=2011-10-31 |accessdate=2013-01-22 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20111117000048/http://sfwj.jp/list.html |archivedate=2011年11月17日}}</ref>。[[インターネット]]上でも本作におけるマスコット的キャラクター・キュゥべえの台詞「僕と契約して、魔法少女になってよ!」が元ネタの、「僕と契約して、○○になってよ!」が流行し、2011年度[[ネット流行語大賞]]銅賞(3位)を受賞した<ref name="sankei20111201">{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111201/its11120108190000-n1.htm |title=ネット流行語大賞2011 金賞は「ポポポポーン」 |work=MSN産経ニュース |publisher=産経新聞 |date=2011-12-01 |accessdate=2013-01-22 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20111204025235/http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111201/its11120108190000-n2.htm |archivedate=2011年11月4日}}</ref>。
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2011年12月には第15回[[文化庁メディア芸術祭アニメーション部門]]で大賞を受賞。テレビアニメ作品が大賞を受賞するのは前年の『[[四畳半神話大系]]』に続いて2度目である。贈賞理由では、アニメオリジナル作品である点を高く評価すると共に、ジャンルの根幹をも揺さぶる批評的な罠を仕掛けたこと、1週間経たないと続きが分からないテレビの特性の活用などを評価点としてあげており、「何かを変えてみたいという変革のエネルギーが満ちあふれている。時代を変える触媒となる期待をこめ、大賞を贈る」としている<ref>[http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/04media_geijutsusai/old/23media_geijutsusai.html 平成23年度 第15回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品],文化庁,2011年12月15日</ref>。審査委員の[[古川タク]]は、映像面で凝らなければいけない所に手が掛かっており、説得力があるとしてから本作スタッフの今後に期待を寄せた<ref>[http://www.ustream.tv/recorded/20658576 文化庁メディア芸術祭 基調シンポジウム]2012年2月24日</ref>。
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また、[[フランス]]でもAnime & Manga 19th Grand Prixで最優秀エスポワール(希望)賞を受賞している<ref name="animeanime20120409" />。
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* 第16回[[アニメーション神戸|アニメーション神戸賞]]作品賞・テレビ部門
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* ニュータイプアニメアワード
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** 作品賞(テレビ放送作品)
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** キャラクター賞(女性) - 暁美ほむら
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** キャラクター賞(マスコット) - キュゥべえ
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** 主演女優賞 - 悠木碧
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** 助演女優賞 - 斎藤千和
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** 主題歌賞 - コネクト
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** 劇伴賞
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** 監督賞
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** シナリオ賞
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** キャラクターデザイン賞
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** 撮影賞
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** 美術賞
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** 色彩設定賞
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** エフェクト賞
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* [[ネット流行語大賞]]2011銅賞 - 「僕と契約して、○○になってよ!」
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* 第15回[[文化庁メディア芸術祭アニメーション部門]]大賞
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* [[東京国際アニメフェア]]2012・第11回[[東京アニメアワード]]
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** テレビ部門優秀作品賞
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** 個人部門監督賞 - 新房昭之
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** 個人部門脚本賞 - 虚淵玄
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* 第6回[[声優アワード]]
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** 主演女優賞 - 悠木碧
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** 助演女優賞 - 加藤英美里
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* [[日刊スポーツ]]第1回日刊アニメグランプリ<ref>日刊スポーツ東京本社版2012年3月26日宅配版「[[アニメ!!パンチ]]」面</ref>
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** クイーンオブヒロイン賞 - 鹿目まどか
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** ワーストダークキャラ賞 - キュゥべえ
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** ベストテレビアニメ賞
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** ベストアニメ楽曲賞 - コネクト
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** MIP女性声優賞 - 悠木碧
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* 第32回パリ・ブックフェア第19回アニメ&マンガ大賞最優秀エスポワール賞<ref name="animeanime20120409" />
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* Licensing of the Year 2012 in JAPAN選定委員特別賞<ref>[http://www.charabiz.com/award/2012/2012award.html 2011年の最高のライセンスブランド&キャラクターが決定!!]</ref>
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* 第43回[[星雲賞]]メディア部門<ref>{{Cite web|date=2012-07-07|url=http://www.sf-fan.gr.jp/awards/2012result.html|title=2012年 第43回星雲賞|work=[[星雲賞]]|author=|publisher=日本SFファングループ連合会議|accessdate=2013-06-11}}</ref>
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* 第11回[[センス・オブ・ジェンダー賞]]シスターフッド賞<ref>{{Cite web|date=|url=http://gender-sf.org/sog/2011.html|title=2011年度 Sense of Gender賞 受賞作品|work=[[センス・オブ・ジェンダー賞]]|author=|publisher=ジェンダーSF研究会|accessdate=2013-06-11}}</ref>
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</div><div class="visualClear"></div>
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== 外部作品への影響 ==
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テレビアニメ『[[PSYCHO-PASS]]』では虚淵が脚本を務めているが、同作で総監督を務める[[本広克行]]が本作を視聴した際に脚本に感心し、それが虚淵の起用に繋がったとされている<ref>[http://www.excite.co.jp/News/column_g/20121011/Shueishapn_20121011_14536.html?_p=1 話題の深夜アニメで夢タッグ結成! 『踊る大捜査線シリーズ』本広克行&『魔法少女まどか☆マギカ』虚淵玄 “サイコパス”対談] exciteニュース 週プレNEWS 2012年10月11日 2012年10月11日閲覧</ref>。
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この他、ラジオ番組『[[おぎやはぎのメガネびいき]]』でまどかの特集を組んだ回が、放送枠の『[[JUNK]]』開始以来18年で初めて『[[ナインティナインのオールナイトニッポン]]』を抜き聴取率一位になるという記録を達成した<ref>[http://japan.techinsight.jp/2012/03/naomaru201203250254.html ラジオ下克上!? 『ナイナイオールナイトニッポン』を抜いて『JUNKおぎやはぎ』が聴取率1位に。]Techinsight Japan 2012年3月26日</ref>。
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==その他の動き==
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* 製作にニトロプラスが関わっていることから、同社が制作を手がけたゲーム『[[STEINS;GATE]]』のテレビアニメ版公式サイトにて、2011年[[2月14日]]限定で[[バレンタインデー]]を題材にしたコラボレーションイラストが掲載<ref name="公式ガイド_p20" />、また同年3月22日にもコラボレーションイラストが掲載された<ref name="officialtwitter50118878877061120" /><ref name="公式ガイド_p20" />。
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*2011年4月1日、ニトロプラスは、公式サイト上に[[すーぱーそに子]]が主人公の「魔法少女そにこ☆マギカ」の放映決定という[[エイプリルフール]]のジョークを発表した<ref name="otasuke20110401" />。他にも本作を題材にしたエイプリルフールのジョークが多数発表されており、その中にはキャラクター原案の蒼樹うめがかつて関わっていた[[ねこねこソフト]]が発表したジョークもあった<ref name="gigazine20110401" /><ref name="itmedia20110401" />。
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*2011年5月に発売された『[[俺の妹がこんなに可愛いわけがない]]』のコミカライズ版第4巻、および同時期に発売された原作ライトノベル第8巻の[[帯 (出版)|帯]]では、同作が各巻で行っている他作品とのコラボレーション企画の一環として、それぞれに本作の登場人物である暁美ほむらとキュゥべえが登場し、内容が繋がった形のコメントを寄せている<ref>{{Cite news |url=http://www.amazon.co.jp/gp/customer-media/product-gallery/4048704869/ref=cm_ciu_pdp_images_0?ie=UTF8&index=0 |title=俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)のカスタマーイメージギャラリー |publisher=[[Amazon.co.jp|Amazon]] |date=2011年5月10日 |accessdate=2013年1月22日}}</ref>。
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*2011年5月3日から同年8月14日{{#tag:ref|当初は2011年7月18日までの予定であったが<ref name="itmedia20110506" />、好評であったことを理由に8月14日まで期間が延長された<ref name="goodsmilecafe20110628" />。|group="注"}}までの期間限定で、[[グッドスマイルカンパニー]]が[[松戸市]]で運営する「グッドスマイルカフェ」にて、コラボカフェ「魔法少女まどか☆マギカCAFE」が営業された<ref name="itmedia20110506" />。サービス内容は作品世界の再現に注意が払われ<ref name="sankei20110609" />、作品の内容を題材にした飲食物の提供や資料の展示が行われたほか、店内には「お菓子の魔女」ことシャルロッテの大きなオブジェも置かれ、第3話で巴マミが魔女に食い殺される場面を来客者が体験できるようになっている<ref name="gizmode20110603" />。朝から時間待ちの列が絶えず、土日には200人待ち、平日でも3時間30分待ちで、日本国外からの来客もあるなど、開店以来とされる大盛況であったという<ref name="sankei20110609" />。好評を博したことから、2011年10月28日に[[秋葉原]]に開店した「グッドスマイル&[[鉄人化計画|カラオケの鉄人]]カフェ」のオープニング企画として再びこのコラボカフェの営業が行われており<ref>[http://news.dengeki.com/elem/000/000/420/420627/ 秋葉原で明日28日に“グッスマ×カラ鉄カフェ”がオープン! まずは『魔法少女まどか★マギカ』『Fate/stay night』などのコラボカフェが展開]、電撃オンライン、2011年10月27日</ref>、日本国外でも、2011年12月18日から[[台湾]]の[[台北市]]での営業が行われ、オープン初日に200人以上が列を作る人気振りとなった。<ref>{{Cite web
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|author=勝田哲也
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|date=2012年2月7日
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|url=http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120207_510170.html
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|title=【Taipei Game Show 2012特別編】「魔法少女まどかマギカカフェ台北店」レポート アニメの要素をふんだんに盛りこんだ台湾アニメファンの新名所!
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|work=[[Impress Watch|GAME Watch]]
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|publisher=[[インプレス]]
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|accessdate=2012-03-19
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}}</ref>。
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*大手コンビニエンスストアチェーンの[[ローソン]]は、2011年6月21日から7月18日までの期間限定で、指定商品の購入者を対象に抽選で本作のキャラクターグッズが当たるという内容のキャンペーンを行った<ref name="lawson20110605" /><ref name="reallive20110616" />。ネット上では対象商品を何百個も買ったことを写真で報告する者が現れるなど、景品を巡っての盛り上がりがあった<ref name="reallive20110624" />。大好評だったため、9月27日から10月10日まで第2弾が行われた<ref name="netlab20110922">[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1109/22/news064.html 僕と契約してまたローソンに来てよ!:ローソンで「魔法少女まどか☆マギカ」キャンペーン再び] ねとらぼ 2011年9月22日閲覧。</ref>。また2012年2月に[[十六茶]]にまどか☆マギカのキャラのストラップをつけて販売した所売上が普段の10倍にまでなる現象が起きた<ref>[http://www.j-cast.com/mono/2012/02/08121546.html?p=1 まどか完売!さやかちゃんも!ローソン、十六茶の売れ行き「普段の10倍」]J-CAST 2012年2月8日</ref>。
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* 2011年9月25日には、認定[[特定非営利活動法人]]全国盲導犬施設連合会と、民間ボランティア盲導犬普及支援の会・パストーネとの協力により制作された年次の[[盲導犬]]育成ボランティアの募集・啓発ポスター、「盲導犬普及支援オリジナルポスター」先行公開【特別版】(B3サイズ)に、本作とキャラクター佐倉杏子が起用される。原画は本作のキャラクターデザインを手がけた岸田隆宏、美術イメージボードは本作のOP美術を手がけた稲葉邦彦が参加。盲導犬候補生の[[ラブラドールレトリバー]]「メロゥ」と朝の公園を歩行訓練する情景となっている。先行公開【特別版】は、[[福岡県]]福岡市の小・中学校、および一部公共機関で掲示<ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1109/26/news036.html 「魔法少女まどか☆マギカ」が盲導犬普及支援ポスターに],ITmedia,2011年9月26日</ref>。また、同年12月30日には第2弾として暁美ほむらを起用したポスターを制作したことが発表された。今回のポスターは「子犬との別れもパピーウォーカーの大切な役目」をコンセプトに、盲導犬候補生の黒いラブラドールレトリバー「アプリ」と夕暮れ時にともに過ごした楽しい思い出を回想しながら佇む情景となっており、原画を総作画監督の谷口淳一郎が、美術を東地和生が手がけている<ref>[http://www.gd-rengokai.jp/topics/tp.php?tp=94 「魔法少女まどか☆マギカ」盲導犬普及支援ポスター第二弾 新作完成!],全国盲導犬施設連合会,2011年12月30日</ref>。
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* 2011年12月に東京、2012年2月に大阪、3月に名古屋で名シーンに沿って世界観を再現したり、設定資料や蒼樹うめによるキャラクター設定やイラストの原画などを展示したり、物語の内容を元にしたアトラクションなどを設けたりした『魔法少女まどか☆マギカ展』が開催された<ref>{{Cite web|date=|url=http://www.mpsinc.co.jp/madoka-magica-event/|title=魔法少女まどか☆マギカ展|work=|author=|publisher=ムービックプロモートサービス|accessdate=2013-06-03}}</ref><ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1111/21/news056.html 「魔法少女まどか☆マギカ」展開催決定 東京と大阪で],ITmedia, 2011年11月21日</ref>。
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* 第15回文化庁メディア芸術祭の2012年2月22日から3月4日まで作品展示を開催するのに伴い、サテライト会場の[[メルセデス・ベンツ]]コネクションにて、本作のイラストを[[痛車|ラッピング]]した[[スマート (自動車)|スマート エレクトリック・ドライブ]]が展示された。まどかとほむらのイラストを用いた「魔法少女バージョン」とお菓子の魔女のイラストを用いた「魔女バージョン」の2台が用意され、試乗することも可能となっている<ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1202/21/news084.html まどマギのラッピングカーや一挙上映も 文化庁メディア芸術祭作品展が2月22日から],ITmedia,2012年2月21日</ref>。
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* 雑誌『デジモノステーション』の企画、「デジモノザオブイヤー2011」においては実写映画を押しのけ2011年のベストBDに選出された<ref>[http://www.digimonostation.jp/year/2011/index2.html デジモノオブザイヤー2011結果発表]デジモノステーション 2012年3月1日</ref>。
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* 2012年7月中旬より[[サンリオ]]のキャラクター、[[マイメロディ]]とのコラボレーショングッズが発売される。まどかとマイメロディ、ほむらと[[クロミ]]がそれぞれコラボしたキャラクターのぬいぐるみやプチタオルが販売されている<ref>[http://news.walkerplus.com/2012/0521/24/ まどか☆マギカ×マイメロディのキュートすぎるコラボキャラが登場!],Walkerplus,2012年5月21日</ref>。
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* 2012年8月より、[[オリエントコーポレーション]]が本作とタイアップした[[クレジットカード]]「魔法少女まどか☆マギカMasterCard UPty」の発行を開始している。券面には最終話エンドカードのイラストが用いられ、会員特典としてオリジナルプレミアムカードが貰えるほか、映画の劇場鑑賞券の抽選プレゼントも行う<ref>[http://news.mynavi.jp/news/2012/08/03/082/ 映画化決定『魔法少女まどか☆マギカ』、クレジットカードで登場 - オリコ],マイナビニュース,2012年8月3日</ref>。
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* 2012年9月28日から1ヶ月間、[[水道橋駅]]西口にある芳文社本社ビルの壁面で本作と『ひだまりスケッチ』とのコラボレーションによる壁面広告が掲出された<ref group="注">いずれも蒼樹うめが本作ではキャラクター原案を、『ひだまり』では原作を手がけており、芳文社が関連書籍を発行、アニプレックスとシャフトがアニメーション制作に携わり、TBS系列で放送されたという関連性がある。</ref>。本作劇場版映画公開と『ひだまり』のアニメ4作目放送開始によるもので、芳文社に寄れば平成元年以降一切の看板掲出などが無く、24年ぶりの掲出になるという<ref>[http://news.mynavi.jp/news/2012/09/28/201/index.html 『ひだまりスケッチ』と『劇場版まどか☆マギカ』が芳文社の壁面で初コラボ]、マイナビニュース、2012年9月28日</ref>。
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* 2012年10月16日より、[[報知新聞社]]は自社が発行するスポーツ新聞・[[スポーツ報知]]と本作とのコラボレーション企画として「スポーツ報知 魔法少女まどか☆マギカ特別号」を発売した。総監督新房昭之をはじめとするスタッフ・キャスト陣へのインタビューや、芸能・スポーツ業界のファンによる本作の解説などが掲載されている。本企画の経緯について、スポーツ報知は「なぜ報知が『まどマギ』と思われる方も多いはずだが、(喋りだしたら1時間は止まらない)熱狂的なファンが自社にいて、凄い企画書を出してきた。その熱意で企画が通り、発行となった」と述べている<ref name="hochiyomiuri20121016" /><ref name="sportshochi20121016" />。
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* 2013年5月28日、[[三ツ矢サイダー]]と[[コラボ]]した限定缶が、一部[[コンビニ]]などで数量限定で発売。[[デザイン]]は全4種類<ref>[http://news.mynavi.jp/news/2013/05/28/208/ 「魔法少女まどか☆マギカ」の三ツ矢サイダー缶4種を限定発売 - アサヒ飲料] - マイナビニュース2013年5月28日参照。</ref>。
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== 脚注 ==
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{{脚注ヘルプ}}
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=== 注釈 ===
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<div style="font-size:small">
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{{Reflist|group="注"|refs=
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<ref group="注" name="マミ死亡描写">テレビアニメ版では、はっきりと死亡したことが伝わるような描写が意図されつつも、食いちぎられる瞬間の描写や流血はなく、首から上の様子は明確に描かれない形となっている。</ref>
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}}</div>
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=== 出典 ===
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<div style="font-size:small">
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{{Reflist|3|refs=
 +
<ref name="getnews20110219">{{Cite news
 +
|date=2011年2月19日
 +
|url=http://getnews.jp/archives/99868
 +
|title=絵にだまされるな!アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」はリアル社会だ!
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|publisher=ガジェット通信
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|accessdate=2011年3月2日
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}}</ref>
 +
<ref name="福田20110310">{{Cite web
 +
|author=福田淳
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|date=2011年3月10日
 +
|url=http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2011/03/post-dd05.html
 +
|title=「魔法少女まどか☆マギカ」虚淵玄さんのこぼれ話
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|work=popstyle blog
 +
|publisher=[[読売新聞社]]
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|accessdate=2011年4月28日
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}}</ref>
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<ref name="walkerplus20110331">{{Cite news
 +
|date=2011年3月31日
 +
|url=http://news.walkerplus.com/2011/0331/7/
 +
|title=2011年アニメ界最大の衝撃作「魔法少女まどか☆マギカ」って知ってる!?
 +
|work=Walkerplus
 +
|publisher=[[角川マーケティング]]
 +
|accessdate=2011年4月1日
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}}</ref>
 +
<ref name="animatetv20110422">{{Cite news
 +
|author=小俣猛
 +
|date=2011年4月22日
 +
|url=http://www.animate.tv/news/details.php?id=1303463372
 +
|title=ついに完結! 『魔法少女まどか☆マギカ』の最終回にネット上は大反響! 実況掲示板&ツイッターでの感想を大紹介!
 +
|work=アニメイトTV
 +
|publisher=フロンティアワークス
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|accessdate=2011年8月1日
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}}</ref>
 +
<ref name="蒼樹20110430">{{Cite web
 +
|author=蒼樹うめ
 +
|date=2011年4月30日
 +
|url=http://aokiume.blog21.fc2.com/blog-entry-872.html
 +
|title=お仕事情報/COMIC1☆5
 +
|work=*apricot days*(蒼樹うめ公式ブログ)
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 +
|archivedate=2011年5月5日
 +
}}</ref>
 +
<ref name="nicovideo_nw59946">{{Cite news
 +
|author=伊川佐保子
 +
|date=2011年5月7日
 +
|url=http://news.nicovideo.jp/watch/nw59946
 +
|title=「まどか☆マギカ」対「フラクタル」 ゼロ年代を経てつくられた2つのアニメ
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|work=ニコニコニュース
 +
|publisher=ニワンゴ
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|accessdate=2011年5月8日
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}}</ref>
 +
<ref name="asahi20110507">{{Cite news
 +
|author=藤津亮太
 +
|date=2011年5月7日
 +
|title=茶話 アニメ 魔法少女の成長物語
 +
|newspaper=[[朝日新聞]]東京版夕刊
 +
|publisher=[[朝日新聞社]]
 +
|page=文化面
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}}</ref>
 +
<ref name="gizmode20110603">{{Cite web
 +
|author=佐脇風里
 +
|date=2011年6月3日
 +
|url=http://www.gizmodo.jp/2011/06/cafe_madokamagika.html
 +
|title=BD売上最高記録更新中!ノリにノッてる魔法少女まどか☆マギカのカフェに行ってきました(写真ギャラリーあり)
 +
|work=[[ギズモード|ギズモード・ジャパン]]
 +
|accessdate =2011-06-05
 +
}}</ref>
 +
<ref name="sankei20110609">{{Cite news
 +
|author=谷口隆一
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|date=2011年6月9日
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|url=http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110609/ent11060916430010-n1.htm
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|title=千葉・松戸 グッドスマイルカフェ 人気アニメとタイアップ ファン殺到
 +
|newspaper=[[SANKEI EXPRESS]]
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|publisher=[[産業経済新聞社]]
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|archiveurl=http://web.archive.org/web/20110612180650/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110609/ent11060916430010-n1.htm
 +
|archivedate=2011年6月12日
 +
}}</ref>
 +
<ref name="lawson20110605">{{Cite press release
 +
|date=2011年6月15日
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|url=http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000002914.html
 +
|title=伊藤園社製飲料をお買い上げ頂くと 人気アニメのオリジナルキャラクターグッズが当たる 「魔法少女まどか☆マギカ」キャンペーン開催
 +
|publisher=[[ローソン]]
 +
|accessdate=2011年6月16日
 +
}}</ref>
 +
<ref name="goodsmilecafe20110628">{{Cite web
 +
|date=2011年6月28日
 +
|url=http://www.goodsmilecafe.jp/news2011.html
 +
|title=おかげさまで大好評につき、「まどか☆マギカカフェ」が8月14日(日)まで期間延長が決定しました!
 +
|publisher=グッドスマイルカフェ
 +
|accessdate=2013年1月22日
 +
}}</ref>
 +
<ref name="nico20110824">{{Cite web
 +
|date=2011年8月24日
 +
|url=http://news.nicovideo.jp/watch/nw104512
 +
|title=漫画原作の巨匠・小池一夫「『まどか☆マギカ』は僕の考えの上をいく作品」
 +
|publisher=ニコニコニュース
 +
|accessdate=2011年9月3日
 +
}}</ref>
 +
<ref name="tokyonp20111206">{{Cite news
 +
|author=早川由紀美
 +
|date=2011年12月6日
 +
|title=オリジナル作品 快進撃 今年の大人向け深夜アニメ
 +
|work=[[東京新聞]]朝刊
 +
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|date=2011年6月16日
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|url=http://npn.co.jp/article/detail/78202497/
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|title=ローソンで「魔法少女まどかマギカ」キャンペーン21日から!
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|work=[[リアルライブ]]
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|title=【雅道のサブカル見聞録】好調の『魔法少女まどか☆マギカ』から今後のアニメが動きを見る
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|title=【雅道のサブカル見聞録】『魔法少女まどか☆マギカ』は社会現象アニメになれるのか?
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<!-- おた☆スケ -->
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|title=4月1日ということで「魔法少女そにこ☆マギカ」OP公開
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|work=おた☆スケ -おたくのスケジュール帳-
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|title=今までにない新しい魔法少女アニメが登場か、「魔法少女まどか★マギカ」公式サイトオープン
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|title=「魔法少女まどか☆マギカ」放送・配信とも当面休止、再開の目処は今のところ立たず
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|title=エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2011年版
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|interviewer=小倉正也
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|title=スキルフェーズの今後から,「まどか☆マギカ」タイアップの裏話までじっくり聞いてきた「TARTAROS-タルタロス-」開発&運営インタビュー
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|title=レギュラー放送とは形態が変わりますが、4月中を目途に ...
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|title=TVアニメ『シュタインズ・ゲート』公式HP(http ...
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<!-- 週刊SPA! -->
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<ref name="週刊SPA!20110719_p55宮台">宮台真司、[[#CITEREF週刊SPA!20110719|『SPA!』2011年7月19日号]]、[http://nikkan-spa.jp/37230 55頁]、2011年9月12日閲覧。</ref>
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<ref name="週刊SPA!20110719_p56宮崎">宮崎哲弥、[[#CITEREF週刊SPA!20110719|『SPA!』2011年7月19日号]]、56頁。</ref>
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<!-- その他雑誌記事 -->
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<!-- 公式ガイドブック -->
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=== 参考文献 ===
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*{{Cite book|和書
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*{{Cite journal|和書
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|title=巻頭大特集1 魔法少女たちの光と闇
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|journal=メガミマガジン
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*{{Cite journal|和書
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|title=別冊付録(2) 魔法少女まどか☆マギカ COMPLETE BOOK
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}}
 +
*{{Cite journal|和書
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|title=大人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の正体
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|url=http://www.magastore.jp/product/3304
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|journal=[[SPA!]]
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}}
 +
*{{Cite book|和書
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|author=Magica Quartet(原作)
 +
|editor=まんがタイムきらら(編)
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|title=魔法少女まどか☆マギカ公式ガイドブック you are not alone.
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|date=2011年9月11日
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|isbn=978-4-8322-4061-2
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* {{Cite book|和書
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|author=Magica Quartet(原作)
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|coauthors=[[虚淵玄]](シナリオ)
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|editor=ニュータイプ(編)
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|title=魔法少女まどか☆マギカ The Beginning Story
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 +
{{Refend}}
 +
 
 +
== 外部リンク ==
 +
* [http://www.madoka-magica.com/tv/ 公式サイト(アニプレックス)]
 +
* [http://www.mbs.jp/madoka-magica/ 公式サイト (MBS)]
 +
* {{Twitter|madoka_magica|魔法少女まどか☆マギカ}}
 +
 
 +
{{前後番組
 +
|放送局= [[MBSテレビ|毎日放送]]
 +
|放送枠= [[毎日放送木曜深夜アニメ枠|木曜25:25枠]]
 +
|前番組= [[咎狗の血]]
 +
|番組名= 魔法少女まどか☆マギカ<hr>※[[東日本大震災|震災]]の影響で中途放送休止</br>(後日特別編成で一括放送)
 +
|次番組= [[Aチャンネル]]</br>(25:40 - )
 +
}}
 +
 
 +
{{魔法少女まどか☆マギカ}}
 +
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 +
{{Nitroplus}}
 +
{{アニメイズム}}
 +
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[[Category:中学校を舞台としたアニメ作品]]『魔法少女まどか☆マギカ』(마법소녀 마도카☆마기카)は[[シャフト (アニメ制作会社)|シャフト]]制作による[[韓国]]の糞[[テレビアニメ]]作品。[[2011年]]1月から4月まで[[文化放送 (韓国)|文化放送]] (MBC) ほかで[[深夜アニメ]]として放送された。全12話。略称は「'''まどか'''」、「'''まどマギ'''」。
  
 
*さやか→セガ 杏子→任天堂 ほむら→ソニー 仁美→マイクロソフト その他→顧客 して物語に当てはめると上手いことゲーム業界史になる
 
*さやか→セガ 杏子→任天堂 ほむら→ソニー 仁美→マイクロソフト その他→顧客 して物語に当てはめると上手いことゲーム業界史になる

2013年8月7日 (水) 15:33時点における版

魔法少女まどか☆マギカ』(まほうしょうじょまどかマギカ、ラテン語表記: PUELLA MAGI MADOKA MAGICA)はシャフト制作による日本テレビアニメ作品。2011年1月から4月まで毎日放送 (MBS) ほかで深夜アニメとして放送された。全12話。略称は「まどか」、「まどマギ」。

概要

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。タイトルの「マギカ (Magica) 」は、ラテン語で「魔法の」を意味する形容詞「magicus」の女性形。

2000年代後半より、数多くのテレビアニメシリーズを世に送り出してきた新房昭之監督・シャフト制作のタッグによる、オリジナルアニメ作品である[1][2]。企画の発端には、過去に『ひだまりスケッチ』シリーズ、『化物語』で新房とアニメ制作を行った岩上敦宏が関わっており[1][3]、プロデューサーとして参加している。

ニトロプラス所属の虚淵玄がシリーズ構成および全話の脚本を、『ひだまりスケッチ』の原作を手掛ける漫画家の蒼樹うめがキャラクター原案をそれぞれ担当。虚淵が描く緻密で重厚な[4]設定のストーリーに、蒼樹のキュートで[5]可愛らしい[6]絵柄のキャラクターが組み合わされており、こうした組み合わせは岩上の提案による[7]。音楽は梶浦由記が担当した。主要登場人物たちの敵となる「魔女」のデザインや戦いの場となる異空間の描写には劇団イヌカレーが起用され、「メルヘンホラー」[8][9]とも形容される独自の世界が描かれている。

放送期間中には東日本大震災の影響により最終回の放送が1か月延期されるといった出来事はあったものの、オリジナル作品ゆえに先の読めない視聴者の興味を引きつけるストーリーが注目を集め、結果的には「近年最大の話題性」[10][11]と評されるまでに至った。日本市場におけるテレビアニメのBD売り上げでは本作の1-3巻が歴代3位までを占める記録を残している[12]。様々な賞を受賞しており、2011年には第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を、2012年には第11回東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞を受賞した。2013年には、グッズの売り上げ総額が約400億円に達し、国内外をつなぐ経済圏を作り上げつつあると日本経済新聞が報じている[13]

メディア展開としては、テレビアニメ本編の内容を元にしたコミカライズ、ノベライズのほか、世界設定を共有する外伝漫画作品の展開も行われ、PSPでのゲーム化、劇場映画化もされた。また本作をモチーフにしたカフェや、文化庁メディア芸術祭受賞に伴う展示なども行われている。

物語の内容

舞台設定

2011年の[注 1]見滝原(みたきはら)という町が作品の舞台となっている。世界観は、未来的でありながら現代でも実現可能な技術が使われているというのが新房監督のイメージであり[14]、劇中に登場する建築物はドバイアメリカヨーロッパなどに実在する建物をモデルに[15]、場面によっては日本離れした景観で描かれている[16]。見滝原は近年になって近代的な都市開発が進められた地方都市として設定されており[17]、新興住宅地には人工的な景観の緑地や小川が整備され[16]、郊外には風力発電施設や水門、工場などがある。なお、見滝原の行政区分の設定は、「見滝原[18][19]とされる場合と「見滝原[17][20]とされる場合があり資料によって統一されていない。

主人公たちが通う見滝原中学校も日本国外に実在する建築物がモチーフとされており[15]、ごく最近になって大きな改装が行われたという設定で[18]、未来的な景観を持ち、教室の壁もガラス張りとなっている[16]

本作の世界には魔法少女魔女が存在しているが、一般には存在を知られておらず、主人公のまどかも第1話の時点では魔法少女のことなどは知らない。ただし、有史以前から世界中に多くの魔法少女が人知れず存在し歴史を動かしてきたとされ[21]、劇中の歴史では史実上の人物であるクレオパトラ卑弥呼ジャンヌ・ダルクも契約を交わした魔法少女であったと設定されている[22][注 2]。また、魔女の標的となった人間は原因不明の自殺や殺人を引き起こしているとされる[23]

登場人物と道具

詳細は 魔法少女まどか☆マギカのキャラクター一覧 を参照

本作は鹿目まどか - 悠木碧)、暁美ほむら(声 - 斎藤千和)、美樹さやか(声 - 喜多村英梨)、巴マミ(声 - 水橋かおり)、佐倉杏子(声 - 野中藍)の5人の魔法少女と、マスコット的な外見をした地球外生命体であるキュゥべえ(声 - 加藤英美里)を中心にストーリーが展開される。

本作におけるテンプレート:anchorとはどんな願いでも1つ叶えることと引き換えにキュゥべえと契約を結び、魔女と戦う使命を課せられた存在である。 魔法少女の素質を示す魔法係数は、その人物が抱える因果の大きさによって決まり、主に国を束ねる者や、救世主と呼ばれる者等が高い資質を持つ傾向にある[24]。ただし、主人公のまどかは平凡な中学二年生でありながら高い素質を持っている。

魔法少女の契約の際にはテンプレート:anchorと呼ばれる宝石状のアイテムが生み出される。このソウルジェムは魔法少女の霊力をエネルギーに変換する魔法の力の源であると同時に[25]、魔女の存在の感知や[23]、変身アイテムとしての役割も担うものである。基本的な形状は卵の形で統一されているが、普段は指輪の形状[注 3]に、変身時はそれぞれ異なるアクセサリーの形状に変形する。

対する魔女は異形の姿をした化物であり、「結界」と呼ばれる普通の人間には見えない異世界[注 4]から「使い魔」と呼ばれる部下を伴って現れる。魔女はグリーフシードと呼ばれる黒い宝石状の物質[注 5]を孕んでおり、このグリーフシードは魔法少女が魔女を倒すことで得られる見返りである。

魔法少女の持つソウルジェムは魔法の使用するたびに穢れが貯まり輝きが失われてゆき、まったく魔法を使わずにいたとしても肉体の維持のため少しずつ濁っていく[27]。グリーフシードはそんなソウルジェムに溜まった穢れを移し替えることが出来るアイテムであり、ソウルジェムからグリーフシードへ穢れを転嫁することで魔法少女は再び魔法を使えるようになる。魔法少女は濁りを回避するために、定期的に魔女を倒さなければならないという仕組みになっている。

なお、魔女は新たに孕んだグリーフシードから孵化したり、使い魔が多くの人々を襲うことで魔女になったりする形でさらに増殖し、この過程で殖えた魔女は発生元の魔女と同一の形態となる[28]。各々の魔女や使い魔にはそれぞれ個別に設定が与えられており、本編で描かれない所では設定に基づいた行動を取っているとされる[15][注 6]

ストーリー展開

詳細は 魔法少女まどか☆マギカのエピソード一覧 を参照

物語は鹿目まどかが巨大な怪物に破壊された市街地で傷つきながら戦う少女暁美ほむらを目撃し、白い動物のような生き物キュゥべえから「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と告げられる夢を見るところから始まる。そのすぐ後にほむらはまどかと同じクラスに転校生として現れ、ほむらはまどかに「魔法少女になってはならない」と警告を行う。そして第1話後半ではまどかと友人の美樹さやかが魔女の結界に迷い込み、2人はキュゥべえそこでまどかは魔法少女の巴マミと出会う[31]

マミに救われたまどかとさやかは、キュゥべえからは魔法少女になるよう勧誘を受け、マミからは魔法少女の存在と魔女の脅威についての説明を受ける。2人はマミと接することで、魔法少女になることに強い憧れを抱くが[23]、間もなくマミは魔女との戦いに敗れ、むごたらしい最期を迎える[32]。マミの死にまどかの魔法少女に対する想いが揺らぐ一方で、さやかはキュゥべえと契約して魔法少女となり[33]、さら見滝原には別の魔法少女、佐倉杏子がやってくる。利己主義を信念とする杏子とさやかは反発しあう[34]

第6話では、それまで魔法少女の魔力の源としか思われていなかった「ソウルジェム」の実態が明かになる。ソウルジェムは魔法少女の本体とも言える器官であり、契約の際にキュゥべえによって契約者の肉体から抽出された魔法少女の魂そのものであった。そのため、肉体との距離が100mの範囲を越えると肉体は機能を停止して死体と同様になってしまい、物理的に破壊されると魔法少女は完全に死亡するということが、はからずも発覚する[35]。一方でキュゥべえは魔法少女は魂と肉体の分離によって痛覚が緩和される上、ソウルジェムが無事である限り理論上は不死身の身体を得るという戦いにおける利点を説明するが、魔法少女からは一様に嫌悪感を示される[36]

第7話でさやかは自己嫌悪による葛藤で自暴自棄に陥っていく。一方で、態度を軟化させた杏子はさやかに自分の過去を明かし、過去の自分を重ねて心を寄せていくが[37]、杏子の想いとは裏腹に、第8話でさやかのソウルジェムは絶望で濁りきり杏子の目の前で魔女と化す[38]。そしてこのさやかの魔女化をきっかけに、魔法少女の魂は憎悪や絶望などの暗い情念が蓄積することでも穢れを溜め込み、濁りきると魔女を孵化させることが明らかになる。キュゥべえの正体はインキュベーターと呼ばれる地球外生命体の端末であり、魔法少女が魔女となることは彼らによって仕組まれたことであった。キュゥべえたちの種族の目的は宇宙の寿命を延ばすことにあり、魔法少女たちが希望から絶望へ相転移して魔女となる際には熱力学第二法則に縛られない莫大な感情エネルギーが発生するため、そのエネルギーを搾取されることが魔法少女の役割である[39]

第9話で杏子はさやかを元に戻そうとするが、いったん魔女化した魔法少女を戻すことはできず、魔女化したさやかと共に命を落とす。そして第10話では、最強の魔女「ワルプルギスの夜」の襲来を前に、見滝原に現存するただ一人の魔法少女となったほむらの素性や目的が明らかにされる。ほむらは異なる時間軸からやってきた時間遡行者であり、元の時間軸において「ワルプルギスの夜」に殺されてしまったまどかが助かる未来への道筋を求めて、平行世界の同じ時間を繰り返し戦い続けてきたのであった[40]。しかし、その行為は結果としてまどかを最強の魔法少女にして最悪の魔女となる素質を与えることに繋がっていた[41]

第11話で、まどかはキュゥべえと契約することを決意する[41]。そして最終話で告げられたまどかの願いにより魔女を生み出すルールそのものが覆され、「ワルプルギスの夜」は消滅し、本来なら魔女化するはずであったまどか自身も消滅し、宇宙は新たな法則によって再構成される[42]

新たに構成された世界では、魔法少女が魔女になることはなくなり、力を使い果たした際は心安らかなままソウルジェムとともに消滅し、その魂はまどかの導きで別の宇宙へと転送されるというシステムに変化していたが[43]、魔女に代わり魔法少女の敵として魔獣が現れていた。改変前の世界で戦死したマミ、杏子も存命しているが[注 7]、まどかの存在は彼女の家族を含む人々の記憶から消えている。最後に戦い続けるほむらの姿が描かれて物語の幕は閉じる[42]

作風

構成

本作は既に類型が確立している魔法少女ものというジャンルに新たな切り口を導入することを意図した作品であり[45]、本作は題名に魔法少女を冠してはいるが、いわゆる魔法少女ものと言うよりも魔法少女をモチーフにしたダーク・ファンタジーとしての作風が色濃い[6]。物語は概ね約束事の積み重ねで作られており[46]、序盤は劇団イヌカレーが描くサイケデリックな「魔女」や、「魔女」の住む異世界(結界)の悪夢[5]の世界を想起させる不気味な背景美術といった要素はあるものの、可愛らしいオープニング[47]などで正統的な魔法少女もの作品としての雰囲気を醸し出している[5]。しかし、これは魔法少女ものの約束事を踏まえることによって複雑な説明を省き、序盤の展開を迅速に進めると同時に、視聴者の先入観を逆手にとって意外な展開を組み込むための布石である[6]。物語は徐々に魔法少女となったヒロイン達に襲い掛かる苛酷な運命に焦点を当てた展開を見せ始め、メインキャラクターの死というショッキングな展開が描かれた第3話以降は完全にハードな作風となり[6][48]、以後は魔法少女たちが決意を挫かれ精神的に追い詰められていく様子などが、印象的な映像表現と共に描かれていく[49]。放映中は公式Webサイトや雑誌では先の展開を明かさないことによって視聴者の興味を引く方針が取られ[50][51]、次回予告でも先の展開を伏せるために、イラストを背景に台詞が一言だけ流れるのみの構成とした。

全12話の構成は、各3話区切りで「マミ編(第1話-第3話)」「さやか編(第4話-第6話)」「杏子編(第7話-第9話)」「ほむら編(第10話-最終話)」と呼べるようなものとなっており[52][53][注 8]、それぞれのキャラクターの魅力が順番に描かれていくような構成となっている[54][3]。しかし本作には魔法少女たちが次々とリタイアしていくというコンセプトもあり[55]、魔法少女は死亡という形で物語から退場していく。物語後半では、終盤になっても主人公とされる鹿目まどかが魔法少女にならず変身もしないという意外な展開に対し[5]、魔法少女の1人がもう1人の主人公としての役割を帯びるようになる[6]

表現手法

映像表現においては光源の置き方や構図の取り方によって登場人物の立場や心境を表現し、段取りを省きつつ場面の情報量を増やすという、監督の新房昭之がシャフトの作品で多用してきた手法が用いられている[56]。蒼樹うめの絵柄は煽りなどの構図には向かないとされるが、本作の作風には必要であることから多用された[57]。ただし蒼樹が『ひだまりスケッチ』で用いた頭身が低めの絵柄と比べると、本作のキャラクターはやや高めの頭身で描かれている[注 9]

劇中の舞台は、主要登場人物たちの生活圏は未来的で清潔感に溢れる安全な空間として描かれる一方、郊外にある工場や鉄塔などの風景は醜く不気味に描かれるなど、登場人物の立場や物語の展開に応じて異なる一面を見せる形で描かれる[16]。そして魔女やその棲む異空間の描写には、劇団イヌカレーが得意とするコラージュの技法[注 10]が用いられ、アニメキャラクターとして描かれた主要登場人物とは異質な質感で描かれている[16][30]。秩序ある日常の中におぞましい異物が出現することで、少女たちの日常が異界の不条理なルールによって破壊されることの暴力性が表現されており[16][30]、こうした演出が蒼樹の画風と虚淵の作風を同一の世界観で繋ぐ役割も果たしている[8][59]

梶浦由記が手掛ける劇伴曲は、第3話までは専らアコースティック・ギターやピアノを用いたアンビエント系の楽曲が用いられた一方、重苦しい展開となる第4話以降では印象的なコーラスやスキャットを用いるニューエイジ調のダークな曲が中心となるなど、展開や場面の内容に応じた使い分けが行われている[48]。梶浦がしばしば用いる、架空の言語によるスキャットの歌詞は本作でも多用されており[48][注 11]、劇伴曲の中には異国の言葉を用いた歌のように聞こえるものもあるが、これらの曲の歌詞に意味は設定されていない[61]

魔法少女たちの能力には一長一短が設定され、特性を生かすためには駆け引きが必要であるとされているが[15]、新房によれば、実際の作品は当初の想定よりもけれん味に重きを置いたものとなった[57]

キュゥべえの存在

本作では魔法少女に力を授けるマスコット的な動物の正体が、実は信頼できないエイリアンで[62]、諸悪の根源であり[63]、人間とは異質な価値観を持ち分かり合うことができない存在であるという[64]、一般的な魔法少女もののジャンルにおける約束事を外した設定が用いられており[62]、これが物語の発想の基幹となるモチーフにもなっている[65]。劇中で「キュゥべえ」という名で呼ばれているこのエイリアンは、脚本やキャラクター原案の段階では可愛らしい動物のように見せかけることが意図されていたものの[66][67][注 12]、テレビアニメ本編では敢えて口や目を動かさずに喋るという不自然さを強調した演出がされ[67]、更には先の展開を知っているスタッフによって監督の思惑以上に不気味で邪悪な演出がされた[64][68]。敢えて邪悪な表情は見せないものの[69]、アップの演出や[70]、意味深な場所に立っている描写が多用されるなど[15]、神出鬼没で[64]画面に出てくるだけでも怖い存在として描かれており[57]、第5話で契約を交わす場面はホラーのように演出され[64]、第8話で銃殺されても平然と復活する場面は悪魔のようにも描かれた[64]。こうしたキュゥべえの出番には、アフレコの際にも出演者から「出た」「キャーキャー」といった悲鳴が上がったという[15][70][68]

テーマ性

脚本の虚淵は本作のテーマを「少女の祈りを世界が良しとするか否か」だと述べている[71]。魔法少女ものには、ジャンルを成立させる欠かせない要素として祈りや願いが肯定されるというある種の御都合主義があるが、虚淵は自身を御都合主義が書けない作家として認識しており、自らが書く物語を魔法少女ものとして成立させるための手段として思いついたのは、いかに御都合主義のある世界に至ったかを書くことであった[72]。そのため、本作は少女の運命が無情に転がっていくだけの世界から、少女の祈りが肯定される魔法少女の世界に変わるまでの物語となっている[71]

また虚淵は、自身が参加した2008年のテレビアニメ『ブラスレイター』で用いたテーマ性が念頭にあるとも言っており[9]、同作に携わった影響から本作の結末は諸悪の根源を打ちのめすものでも和解を描くものでもなく、折衝という形に落ち着いたとしている[73]。劇中におけるキュゥべえの契約についても、電気代を無料にすると言われて家の裏庭に原子炉を置かれるようなものであると説明し、そのような理不尽な契約はお断りであるとしつつも、原子力がそうであるように、魔法のような力にも様々な対価やリスクがあるが、それをただ否定するのも間違いであり、悲劇や犠牲を無駄にしないためにも折り合いをつける方法を探し続けるべきではないかと虚淵は述べている[59]

監督の新房は、第3話以降の描写について残酷なシーンを見せたいのではなく、それに立ち向かう人たちの感情を見せたかったと語っている[74]

製作・スタッフ

スタッフ
原作 Magica Quartet[注 13]
監督 新房昭之
シリーズディレクター 宮本幸裕
シリーズ構成・脚本 虚淵玄ニトロプラス
キャラクター原案 蒼樹うめ
キャラクターデザイン 岸田隆宏
プロダクションデザイン
異空間設計
劇団イヌカレー
総作画監督 谷口淳一郎、高橋美香
アクションディレクター 阿部望、神谷智大
美術監督 稲葉邦彦、金子雄司(1-6話)
内藤健(7-最終話)
美術設定 大原盛仁
色彩設計 日比野仁、滝沢いづみ
撮影監督 江藤慎一郎
ビジュアルエフェクト 酒井基
編集 松原理恵
音楽 梶浦由記
音響監督 鶴岡陽太
音響制作 楽音舎
プロデューサー 岩上敦宏、加藤昱夫、細川修
土居由直、金庭こず恵、丸山博雄
アニメーション
プロデューサー
岩城忠雄
アニメーション制作 シャフト
製作 Madoka Partners、毎日放送

製作にはMadoka Partnersと毎日放送がクレジットされており、Madoka Partnersにはアニプレックス、芳文社、博報堂DYメディアパートナーズニトロプラスムービック、シャフトの6社が名を連ねている。新房昭之監督・シャフト制作のタッグによるアニメ作品は過去に幾つか作られているものの、この制作体制でオリジナル作品を手がけるのは初である[1][2]。シャフトがアニメーション制作を担当するオリジナルアニメ作品としては『この醜くも美しい世界』(2004年ガイナックスとの共同制作)以来であり、新房が手がけるオリジナルアニメ作品としては『コゼットの肖像』(2004年)以来となる[1]。なお、テレビアニメ本編の新作発表の準備を進めている段階にあった2010年の春頃、シャフトが制作中の新作に新房、虚淵、蒼樹が関わっているという情報がリークされ、噂として流れてしまった[3]。当初は本作の作風を悟られないように虚淵の名前を伏せる案もあったというが[9][3]、このリークのために第1報から3人の名前を同時に発表する方針となった[3]

企画

プロデューサーの岩上敦宏は、魔法少女アニメを企画した動機について、『魔法少女リリカルなのは』(2004年)で一度魔法少女アニメを手がけた新房昭之から「魔法少女か探偵ものをやってみたい」という話を聞いたこと[注 14][75]、岩上がロボットや魔法少女が「アニメの魅力を一番発揮できるジャンル」であると考えていたことにあると述べており[7]、岩上の「新房監督の新たな魔法少女作品を観てみたい、それも監督独自の映像的な個性をより出しやすいオリジナル作品で」という発想の元、本作の企画は始まったとされる[1]

そして、キャラクターデザインの原案には、本作と同様に岩上と新房が関わっているテレビアニメ『ひだまりスケッチ』の原作者である蒼樹うめ、脚本には、3人との仕事は初めてとなる虚淵玄という意外な組み合わせが岩上によって企画を立ち上げる最初期の段階で行われた[1]。虚淵の起用経緯については、岩上が劇場版『空の境界』の試写会の席で、同作の原作者である奈須きのこを介して虚淵と知り合い、その後虚淵の小説『Fate/Zero』をアニメ化する企画を持ちかける過程で[注 15]、虚淵を本作にも起用することを思い立ったとされる[75]。対して蒼樹の起用を思い至った動機としては、岩上と新房が蒼樹の手がけた同人誌を見た際に、蒼樹の商業作品では描かれなかったような憂いの表情を別の作品で活かしたいと語り合ったことが挙げられている[7]。岩上はこの2人を組み合わせたことについて、脚本だけでなくキャラクターデザインもシリアスでハードなものにしてしまうと見る人が限定されてしまうため、ハードでシリアスな物語をアイドルが演じる「すごく面白いアイドル映画」に近いイメージで企画したとしている[75]

主要スタッフによる最初の会議は2008年10月頃に行われた[3]。プロデューサーの岩上から最初に提示された題目は「魔法少女が次々と脱落するバトルロワイヤルもの」というものであったという[65]。最初の会議の段階では、願いを叶えた魔法少女がやがて魔女になってしまうという設定や、魔法少女を戦いに導く動物(キュゥべえ)が、可愛らしい外見ながら世界のための犠牲を平然と肯定するような価値観の持ち主であること、主人公が魔法少女になることを否定的に捉えつつも最後は魔女となって世界を救う結末などが決定された[76]。この段階で想定されていた登場人物は、明るく理想主義の主人公、主人公と友情を築く現実主義の魔法少女、魔女の血を引き才能に恵まれた魔法少女、オタクの魔法少女という4人で、また魔法学園ものになる案も検討されていた[76]。タイトルに「魔法少女」を冠する点にこだわったのは新房で[77][3][65]、「まどか☆マギカ」の部分は岩上がつけたものである[65]。最初の仮題は、虚淵がつけた『魔法少女黙示録 まどかマギカ』であったが、その後すぐ「『黙示録』はやめよう」という話になり、『まどかマギカ』だけにしようという案もあったが、新房は「魔法少女」という文字を入れないのなら魔法少女アニメとしてやる意味がないと主張し、このタイトルとなった[3][65]

脚本

虚淵は企画会議でゴーサインが出た直後から構成案に取り掛かり、2回目の会議までに全13話構成のあらすじをA4用紙2ページ分にまとめた構成案を提出している[3][65]。そして、構成案が出た会議にて1話を減らして全12話になることが決定された[65][3]

虚淵が蒼樹のキャラクターを取り込むに当たっては、『ひだまりスケッチ』の主人公・ゆのを念頭に置きつつ、自分の芸風とは異なる独自の人物像を想定したという[55]。なお、虚淵の構成案は書籍で全文が公開されているが[76]、構成案ではさやかが絶望して魔女となってしまう理由が未定であるなど、第6話から第8話までの内容が煮詰められていなかったが[3]、伏せられた事実を段階的に明かしていくという構成が既に決まっており[3]、第1話が最強の魔女(ワルプルギスの夜)との戦いの夢から始まることや、マミが第3話で死亡退場すること、さやかが恭介のために魔法少女となること、中盤で明かされるソウルジェムの設定、中盤におけるさやかと杏子の関係性とその末路、ほむらがまどかの生存のためにループを繰り返していることが最終話の2話前に明かされること[注 16]、物語の結末でまどかが全ての魔女の消滅を願って概念的存在へと昇華することなどが既に書かれている[76]。虚淵は本作のシリーズ構成について、自身が参加した2009年のテレビアニメ『Phantom 〜Requiem for the Phantom〜』においてシリーズ構成を担当した、黒田洋介の手法を参考にしており[64][79]、第3話に最初の山場を設ける構成も黒田から学んだことであるとしている[64]

構成案を元にした脚本の執筆は、2008年末から2009年末にかけて毎月1話分のペースで進められたが[3]、脚本会議に提出されたした第1稿はほぼそのまま通り、後から固有名詞の変更や、戦闘シーンのイメージの反映、および矛盾点の修正などは行われたものの、監督から修正を要求することはほとんどなかった[7][3][80]。監督の新房は虚淵をアニメ脚本家ではなく作家として見ていたため、最初から物語の展開に手を入れる気はなかったと述べており[57]、脚本の勢いを殺さない意図もあったとしている[3]。しかし、虚淵にとってシナリオの仕事とは7割の修正を余儀なくされるのが常であり、前例のない体験であったという[3]。まどかの母や仁美といったサブキャラクターの設定や役割は、脚本を書き進める段階で固められた[65][81][82]

魔法少女たちの戦いについて、岩下が企画した当初は「能力戦」「誰が勝つか分からないバトルロイヤル」といった方向性を想定していたが[7]、脚本段階では戦闘の詳細な内容はほとんど煮詰められなかった[66][64][注 17]

デザイン

蒼樹うめによるキャラクター原案の第1稿も、最初の企画会議が行われた2008年10月頃から描き進められた[3]。当時の状況についてはスタッフ間で齟齬もあり、蒼樹は初期稿を描き始めた時点で既に全体のあらすじや設定、各キャラクターのイメージカラーが作られていたとし、それに沿ってキャラクターを描き始めたと述懐している[83]。一方で虚淵は、全体の構成案を作る前に蒼樹からデータでラフ画の画稿を受け取っていたとし、複数の候補の中からどのキャラクターをどの登場人物に当てはめるかという取捨選択を行ったと語っている[65]。いずれにせよ、初期稿の段階では髪型が決定稿と異なる人物もおり[83][65]、蒼樹は第2稿の段階でかなり試行錯誤を重ねたという[3]

魔女に関する設定・魔女や魔獣のデザイン・結界内の美術などは、ほとんど全てを劇団イヌカレーが担当している。監督の新房には魔女のビジュアルを一般的なイメージとは違うものにしたいという思惑があり[3]、『獄・さよなら絶望先生』製作の際にオープニングアニメーションを担当した劇団イヌカレーを起用することを脚本会議の段階から要望していた[15][7]。美術設定の会議は2010年5月に行われ、劇団イヌカレーは既に全て上がっていた脚本を事前に読んでからイメージをすり合わせた[3]。魔女の各設定は脚本を基に起こされているが、設定と脚本が食い違った際には、脚本を魔女の設定へ寄せたこともあった[69][29]

なお、監督の新房には本作を『魔法少女リリカルなのは』とは違う印象の作品にしたいという考えがあり、2004年の監督作品『コゼットの肖像』の延長線にある作品であると位置付けていた[84]。脚本の虚淵も、漠然とではあるが『コゼットの肖像』の映像感覚を想定しながら脚本を執筆したと述べている[8]

アニメーション制作

本作ではシャフトの制作ラインの関係から、企画の進行が中断していた時期があり[85]、脚本が完成してからアニメの制作が開始するまでは2年ほどの間が開いた[81]。しかし、新房はこれが結果的にはクールダウンの期間として機能したと語っている[81]

スタッフはキャラクターデザインの岸田隆宏を始め、それまでのシャフト作品とは縁の薄いアニメーターが参加することとなった[80]。絵コンテなどには注意事項の記載や新房自らによる修正が多く入れられた[86]。一方で、新房には制作作業が予定調和になってしまうと普通の作品になってしまうという発想から、スタッフに詳しい内容を教えずに作業をさせることがあり、エンディングアニメーションの絵コンテから撮影までを一人で担当した鈴木博文には作品内容が伝えられず、鈴木は自主的に調べて映像を仕上げることとなった[81]。シリーズディレクターの宮本幸裕は途中から制作に加わっており、放映の3,4ヵ月前から参加したという[80]

脚本段階で詰められなかったアクションシーンの詳細は、監督の新房、脚本の虚淵、シリーズディレクターの宮本、アクションディレクターの阿部望の話し合いで決められた[80]

録音

音響監督は楽音舎鶴岡陽太が務めており、音響の制作は雰囲気に流されず、脚本の組み立てに合わせてコンセプトをしっかりさせるという方向性で進められた[87]。声優のオーディションの時点で現場には大まかなプロットが用意されていたため、大半のキャストはシビアな展開の作品であることを理解した上でアフレコに入った[88]。マミ役の水橋かおりも3話で自らが演じる役が死亡することは事前に知っての参加だったという[89]。ただし、キュゥべえに関してはその素性が知らされておらず、キュゥべえ役の加藤英美里は収録が始まった時点ではかわいいマスコットキャラクターとして演じていた[90]。またキュゥべえに関しては3話までは尻尾を上げるときに可愛らしいSEが付けられていたが、途中からなくなっている[87]

魔女の声に関しては、設定を考えた劇団イヌカレーに具体的なイメージがあり、劇団イヌカレーからの伝言を元にして試行錯誤が行われた[87]

音楽

劇伴

劇伴曲を手がける梶浦由記は『コゼットの肖像』で新房と組んだ経験があり、さらに虚淵の強い要望から起用となった[1][75]。梶浦は、キャラクターデザインと全話の脚本を渡され、具体的にどの場面で使う曲であるのかを指定する形で発注を受けた[60]。こうした発注方法は普通は行われず、脚本が早い段階で完成していた本作ならではの発注方法とされる[60]。ただし別の場面のために作られたものの、音響監督の判断で巴マミのテーマ曲として転用された楽曲“Credens justitiam”や[70]、後になってから「人魚の魔女」の専用曲として急遽追加発注された楽曲“Symposium magarum”など[60][70]、例外的なものもあった。なお、梶浦は渡された脚本を電車の中で読み、降車駅を乗り過ごしてしまうほど夢中で脚本を読んだ末にヒットを確信したといい[60]、企画に乗り気であったという[75]

劇伴曲集はBD/DVDの特典としてリリースされ、Vol.1は第2巻、Vol.2は第4巻、Vol3は第6巻の初回限定版に収録されている。なお劇伴曲にはラテン語の曲名がつけられているが、これらはサウンドトラックの収録時にアニプレックスによってつけられたもので、制作スタッフの間では番号で呼ばれていた[60]

オープニングテーマ

オープニングテーマにはClariSが起用された。第10話、最終話(第12話)にはOPアニメーションがなく、直接本編が開始される。

コネクト
作詞・作曲 - 渡辺翔 / 編曲 - 湯浅篤 / 歌 - ClariS
オープニングアニメーション絵コンテ・演出 - 板村智幸
第1話 - 第9話、第11話OPテーマ。明るい正統派の魔法少女アニメのオープニングを想起させる内容となっており[47]、映像にはまどか、マミ、さやかが魔法少女姿で共演しているという、本編時間軸では実現しなかった場面も描かれている[8]。視聴者や出演者の間では本編第3話以降のシリアスな内容との落差が話題になり「オープニングは詐欺」とも言われたが[47]、第10話で暁美ほむらの過去が明かされると、歌詞の内容が劇中で伏せられ続けていたほむらの心情に寄り添ったものであることが示唆されるようになる[64][91][92]。このことを第10話まで視聴者に悟られないよう、OP映像は意図的にまどか中心で描かれているが、実はこの映像がほむら視点から見たものであるという解釈での演出を終盤に付け加える構想もあったという[93]
第10話、最終話ではEDテーマとして使用されたが、エンドクレジット上ではいずれもOP扱いとなっている。

エンディングテーマ

エンディングテーマにはKalafinaが起用された。オンエア版の第1話、第2話、第9話、第11話はEDアニメーションがなく、本編ラストシーンにかかる形でエンドクレジットが流された。第10話、最終話では主題歌「コネクト」がEDテーマとして使用された。BD/DVD版では第1話、第2話、第9話にオリジナルのエンディングテーマと一枚絵の映像が使用されている。

Magia
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina
エンディングアニメーション - 鈴木博文
第3話 - 第8話EDテーマ。第1話、第2話、第10話では挿入歌として使用された。BD/DVD版第11話では本編ラストシーンにかかる形で使用され、そのままEDへとつながった。
巴マミの死が描かれる第3話からはED映像を伴うようになるが、その内容は作品のダークな内容を象徴するような[94]、視聴者にインパクトを与えるものになっており[95]、エンドクレジットも赤文字で描かれるという趣向が施されている。第1話と第2話でED映像が用いられなかったのは、その内容がネタバレとなってしまうためである[81]
「また あした」
作詞・作曲 - hanawaya / 編曲 - 流歌田口智則 / 歌 - 鹿目まどか(悠木碧
エンディングイラスト - 蒼樹うめ
BD/DVD版第1話・第2話EDテーマ。
「and I'm home」
作詞・作曲 - wowaka / 編曲 - とく、wowaka / 歌 - 美樹さやか(喜多村英梨)、佐倉杏子(野中藍
エンディングイラスト - 蒼樹うめ
BD/DVD版第9話EDテーマ。

挿入歌

劇伴曲の中には歌のように聞こえる曲もあるが、多くは歌詞に意味が設定されていないスキャットである(詳細は「#表現手法」を参照)。例外としてOPテーマ、EDテーマが挿入歌として使用されている場面がある。

「『コネクト』ゲームインスト」
作曲 - 渡辺翔 / アレンジ - NIHILISTICA
OPテーマのアレンジ曲。第6話において、杏子がゲームセンターでプレイしていたダンスゲームの曲として流れた。劇中ゲームやその筐体に描かれているキャラクターは劇団イヌカレーが担当している[26]

放送時の出来事

日本国内では2011年1月から4月にかけて製作局の毎日放送ほかにて深夜アニメとして放送され、ネット配信も行われた。

東日本大震災における報道特別番組の影響で、最終回を含む2011年3月11日以降の放送は一時休止となった[4][96]

放送前から中断まで

本作では先の読めない展開を視聴者に楽しんでもらうという方針から、放送前にはストーリーに関わる情報が徹底的に伏せられたが[6][51]、本作のスタッフとして「ファンシーかつ優しい絵柄と物語作り」の蒼樹うめ、『化物語』などを手掛けたシャフトなどと共に、「シナリオの暴力的描写がアダルト」である虚淵玄の名が発表されると、異色の組み合わせとして受け取られ[6][97]、監督の新房は「今までになかった新しい『魔法少女』が出来るのではないでしょうか」というコメントを残していた[98]。放送前には「蒼樹うめのかわいらしい絵で誰か死ぬの!?」と注目を集め、蒼樹の代表作『ひだまりスケッチ』をもじって「血溜まりスケッチ」という物騒な異名で呼ばれるようになったが[97]、虚淵は番組公式サイトのコメントで「テレビの前の皆様が温かく幸せな気持ちで一杯になってもらえるよう、精一杯頑張ります!」と発言していた[99][97]

しかし、第3話以降は完全にハードな作風となり[6][48]、視聴者の間では重厚な設定や悲壮な展開に注目が集まるようになった[96][100]。第3話の放送後、虚淵は自身のTwitterで放送前までの自身のコメントなどが「展開を見透かされないためのミスリード」だったことを認め[101][注 18]、「これからは普通の虚淵に戻ります」[102]と宣言した。その後も、予想のできないストーリー展開[4]には、劇中で描かれる秘密の謎解きや解釈に対する関心が集まった[103]

ショッキングな描写[注 19]に対しては放送倫理・番組向上機構(BPO)への苦情も寄せられたものの[104]、匿名掲示板2ちゃんねるアニメ板における記録的な盛り上がりが本作の公式Twitterでも言及されたり[105]、放送が行われていない日本国外の地域から寄せられたものを含めた[78][97]様々な反響があり、同時期のテレビアニメの中では抜きんでた話題を集めるに至った[9][5][106]

放送休止と再開

最終回を前に、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と、それに伴う東日本大震災のための特別報道番組によって本作の放送が中止となり、第11話以降の放送およびネット配信も「自粛」[107]を理由に延期されることとなり[108][109]、放送が危ぶまれた[110][注 20]

2011年3月末までの放送を予定していたレギュラー放送はそのまま終了となったが、公式Twitter上で、レギュラー放送とは違った形で4月中に最終話までの公開を目指す旨が発表され[5][111]、その後の告知で、最終回は放送休止となっていた2話または3話分(放送局により異なる)の未放送エピソードをまとめて放送する形となることが発表された[4]。最終回がいつ放送されるのかが話題となり[44]、その間にもゲームメーカーなどがエイプリルフールのネタとして本作を取り上げたほか[112][113]、第11話と最終話(第12話)の台本がインターネットオークション掲示板へ流出するというトラブルもあった[103]。放送日は2011年4月21日深夜(4月22日未明)となり、最終回の集中放送当日の読売新聞朝刊(統合版地域[注 21]は除く)には全面広告が掲載されるなど、大々的な告知も行われた[96]。テレビアニメが何らかの事情で予定の期間内に最終話までの放送を完了できなかった場合、そのまま打ち切りになってしまうことも多い中、こうした形で放送が行われたり、新聞広告を用いた告知が行われたりすることは極めて異例とされる[4][96][50]。平日の深夜3時放送となった最終回はネット上や秋葉原でも大きく盛り上がり[114][115]、視聴率は高く[110]、MBSで2.3パーセントを記録。同占拠率は22.6パーセントだった(共にビデオリサーチ調べ)[50]

日本国外での放送

日本国外では2011年6月18日19時から25時 (JST) にかけ、ニコニコ生放送で日本・台湾同時全話生配信を行った。台湾での視聴者に向けて中国語(繁体字)での字幕を付加している[116]。配信後の6月21日16時30分時点で視聴者数は99万5,869人、総コメント数は186万1,565件と発表され、いずれも同配信サイトで行われたアニメ番組一挙放送企画における最多記録を更新した[117]

イタリアでは、国営放送であるイタリア放送協会のRai 4で、現地時間の2012年2月5日から日曜午前10時 (UTC +1) の「Anime Morning」枠内にてイタリア語吹き替え版が放送されている[118]。また放送に伴ってイタリアのAmazonDVD総合ランキングの1位に本作のBDが登り出たこともあった[119]

韓国では日本の放送の1週間後にケーブルチャンネルで放送され、全作品で視聴率1位を獲得している[120]

2012年2月11日の13時30分 (JST) からは、英語吹替版BD/DVDの発売を記念して、ニコニコ生放送で日本・アメリカ合衆国・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージランドの全6か国に向けた英語吹き替え版の配信が行われた[121]

関連作品

関連作品としてはテレビアニメ本編の内容を再現したコミカライズ、ノベライズ作品のほか、外伝作品も作られた。一連のシリーズ作品はテレビアニメ版に軸を置いており、外伝漫画はそこからの派生作品という位置づけとなっている[66]

劇場版 魔法少女まどか☆マギカは世界展開も行われており、日本以外ではアメリカ合衆国フランスイタリアサンマリノ大韓民国台湾香港シンガポールオーストラリアカナダメキシコの11カ国43都市以上で10月から5月にかけて上映が予定されている。

詳細は 魔法少女まどか☆マギカの関連作品 を参照

社会の反応

本作が放送された当時の日本の深夜アニメの傾向として、売り上げの予想が立てられないオリジナルアニメ作品は商業的には不利であると見なされて敬遠され、漫画やライトノベルなど原作付きのアニメが主流となる傾向が強くなっていた[122][123]。本作に関しても、当初はスタッフの間でも女児向けの魔法少女アニメの改編期との競合を不安視する意見もあり[9]、実際に放送開始前にはそれ程注目されているとは言い難かったが[6]、衝撃的な展開となった第3話は反響を呼び[6]、その後も魔法少女の苦悩を描いた内容が各所で話題となっていった[124]

延期されていた最終回の放送後は、アニメ雑誌各誌が熱の入った特集記事を競うように掲載し[125]、普段はアニメを取り扱わない一部雑誌もそれに続き[125][126]、評論本も出版された[126]。ファンの間でも作品解釈、分析、考察、ファンアートの発表などが、日本国内外のインターネット上やそれ以外のコミュニティで盛んに交わされ[125]、ファンやメディア上の論者の間ではこうした視聴者の盛り上がりの様相を指して「社会現象」として語ったり、『機動戦士ガンダム』『新世紀エヴァンゲリオン』と並べて「エポックメイキングなオリジナルアニメが15年あるいは16年の周期で出現する」[127]とされるジンクスの文脈で捉えたりする意見も相次いだ[125][126]。一方で、エヴァンゲリオンと比較することに対しては時期尚早ではないかという意見もアニメライターの前田久からあった[125]

原作となる作品の枯渇も起こっている中、2010年には『Angel Beats!』、2011年には本作をはじめ、『TIGER & BUNNY』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『輪るピングドラム』といったオリジナル作品が相次いで注目を集めたこともあり、本作のようなオリジナル作品でも方法によっては多くのファンを獲得できることが示され、先の見えない展開に対する話題性という強みがあることが見直された[5][122][123]。本作が支持を得られた要因の一つとしては、異なる分野で成功した作り手を取り揃えたスタッフ布陣が功を奏したという指摘もあった[46][128]

第15回文化庁メディア芸術祭に審査員として関わった映画監督押井守は絵柄は好みではないが話は面白いといい、自らの若い頃と比べてアニメでメタフィクション的構造を持つ作品が受け入れられたことを評価しなければいけないとしている[129]庵野秀明は記号化されたキャラクターとして徹底されたキュゥべえや魔女の記号化が巧く第10話も良いと述べた[130]。外部の作家にも反響を呼び、ミステリ作家芦辺拓[131]や、SF作家山本弘[132]漫画家吾妻ひでお[133]放送作家鈴木おさむ[134]が絶賛した。

作品批評

本作は魔法少女ものというジャンルを逆手に取った意外な展開と放送時の秘密主義が功を奏して作品のヒットにも繋がったとも言われており、アニメ評論家氷川竜介は魔法少女・美少女アニメというジャンルの枠組みや既成概念を乗り越え、近年の内閉的な傾向を打破した作品だと評した[135]。アニメライターの前田久は、アニメファンにとっては全く予想がつかないことばかりが起こる作品ではないとしつつも、本作には受け手の期待から半歩はみ出す絶妙なさじ加減があり、そういった作品のあり方がファンを熱狂させたのではないかと分析している[46]。アニメ評論家の藤津亮太は「美少女ゲームやSFの文脈から読み解かれるのが本作の正当な読み方」としながらも、主人公が母の生き方を理解し成長していくという王道も隠し味のように潜んでいると分析し、過去の魔法少女からの流れも遠巻きながら受け継がれているのではないかと評している[136]

総合週刊誌SPA!においては、社会学者宮台真司が主人公が周囲に承認されればいいセカイ系とは逆の周りから承認される世界から敢えて出ていく終盤に着目し、セカイ系が陥っていた自意識のどん詰まり感を超えていく物語であり、ドラマが他力本願になりがちなセカイ系の課題を乗り越えた作品だと述べ[137]、評論家の宮崎哲弥は希望が絶望を生み出す本作の世界構造を仏教の因果に例えた上で、「凡夫であるまどかが菩薩如来への階梯を駆け上がっていく成長物語」であると評した[138]

ニコニコ生放送の各種番組においては、評論家の宇野常寛が本作には「戦闘美少女」の要素、「セカイ系」の要素、「バトルロイヤル系」の要素、「空気系」の擬似同性愛(百合)的なホモソーシャル空間(異性を排除した同性のみの空間)の要素、「ループもの」の要素、といったゼロ年代までに日本のサブカルチャー領域で流行した諸要素が劇中に効果的に散りばめられており、ゼロ年代の総決算といえる作品だと評し[139][140]、漫画原作者の小池一夫は、2011年一番ヒットしたキャラクターは『まどか☆マギカ』であると評した上で「キャラクターを立て、設定を決め事件を起こす」という、小池が漫画を作る際のわかりやすく進む手法とは全く逆の作り方であると述べている[141]

SF作家山本弘は、超常的な存在から逃げるのがホラー、交流するのがファンタジー、思考停止せずに研究するのがSFであると定義した上で、魔法少女をスカウトするマスコット的な動物(キュゥべえ)の裏の目的や少女を選ぶ意味に具体的な理由付けがされている点、必然性があれば銃火器も登場し生死の概念にも踏み込むという魔法少女の約束事に囚われないバトル、クライマックスにおける最大の問題の解決手段が論理的であった点に着目し、魔法少女アニメの様式に論理を持ち込んだSFだと評している[142]日本SF大賞の選評においては、宮部みゆきがミステリーと友情物語とSF的思考を含んだ贅沢な造りで、劇中の台詞が観る者の心を揺さぶるとの印象を語るように物語が評価される一方で、終盤のSF的解釈が弱くSF作品とは別の感動が残ったと堀晃に述べられている[143]

売上

日本市場にて2011年4月27日に発売されたBD第1巻の初週売り上げは5万3000枚を売上げ、テレビアニメのブルーレイメディア初週売上げでは、これまでの最高だった『化物語』6巻の5万1000枚を抜いて史上最高を記録した[144][注 22]。更にその記録は5万4000枚の初週売り上げを記録したBD第2巻によって塗り替えられた[145]。またテレビアニメのBD売り上げは魔法少女まどか☆マギカの1-3巻が歴代3位まで独占している[12]。BDとDVDの総売り上げは2012年10月2日時点で深夜アニメとしては異例の60万枚を記録している[146]

本作はグッズ販売も大きく展開されており、ショッキングな3話放送後使用許諾のオファーの電話が殺到し、結果的に2012年春時点で100社近くものメーカーが製品を制作。ライセンス収入は当初の予想の数十倍に及んだ[120]フィギュアも2011年、2012年のグッドスマイルカンパニー内の年間ランキングやamazon.co.jpにおけるホビー部門の年間ランキングにおいて本作関連の商品が複数ランク入りする人気を見せている[147][148][149]。通常ではライセンスビジネスはテレビ放映から6ヶ月程度で終息することが多い中、本作の場合2年半経っても展開が継続しており、グッズの累計売上総額も約400億円に達している[13]

北米市場では、以前に比べて日本のアニメが存在感を示すことがない状況が続いていたが[150]、本作ブックレット付属の吹き替え版DVDは通常の約2倍の値段ながら予約で完売する好調さを見せた[120]

受賞歴

2011年9月に第16回アニメーション神戸賞作品賞・テレビ部門を受賞。受賞理由の中で月刊ニュータイプ編集長の水野寛は、「夢や希望だけでは語れない〝魔法少女〟の世界に、多くのアニメファンが釘付けにされたのではないか」と評価、脚本の虚淵、キャラクター原案の蒼樹、異世界設計の劇団イヌカレーの三者の世界を融合し、それを監督の新房と制作会社のシャフトの手腕によって骨太のアニメーションに昇華させ、「早く次が見たいと言うテレビシリーズならではの醍醐味を味合わせてくれた」ということを選出理由にしている[151]

2011年10月に発表されたニュータイプアニメアワードでは作品賞を始めとして12部門、主演女優賞(悠木碧)と助演女優賞(斎藤千和)も含めると14部門を制覇する結果となった[152]。同じく2011年10月には第32回日本SF大賞にノミネートされ、受賞は逃すものの最終候補作のひとつに残った[153]インターネット上でも本作におけるマスコット的キャラクター・キュゥべえの台詞「僕と契約して、魔法少女になってよ!」が元ネタの、「僕と契約して、○○になってよ!」が流行し、2011年度ネット流行語大賞銅賞(3位)を受賞した[154]

2011年12月には第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞。テレビアニメ作品が大賞を受賞するのは前年の『四畳半神話大系』に続いて2度目である。贈賞理由では、アニメオリジナル作品である点を高く評価すると共に、ジャンルの根幹をも揺さぶる批評的な罠を仕掛けたこと、1週間経たないと続きが分からないテレビの特性の活用などを評価点としてあげており、「何かを変えてみたいという変革のエネルギーが満ちあふれている。時代を変える触媒となる期待をこめ、大賞を贈る」としている[155]。審査委員の古川タクは、映像面で凝らなければいけない所に手が掛かっており、説得力があるとしてから本作スタッフの今後に期待を寄せた[156]

また、フランスでもAnime & Manga 19th Grand Prixで最優秀エスポワール(希望)賞を受賞している[157]

  • 第16回アニメーション神戸賞作品賞・テレビ部門
  • ニュータイプアニメアワード
    • 作品賞(テレビ放送作品)
    • キャラクター賞(女性) - 暁美ほむら
    • キャラクター賞(マスコット) - キュゥべえ
    • 主演女優賞 - 悠木碧
    • 助演女優賞 - 斎藤千和
    • 主題歌賞 - コネクト
    • 劇伴賞
    • 監督賞
    • シナリオ賞
    • キャラクターデザイン賞
    • 撮影賞
    • 美術賞
    • 色彩設定賞
    • エフェクト賞
  • ネット流行語大賞2011銅賞 - 「僕と契約して、○○になってよ!」
  • 第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞

外部作品への影響

テレビアニメ『PSYCHO-PASS』では虚淵が脚本を務めているが、同作で総監督を務める本広克行が本作を視聴した際に脚本に感心し、それが虚淵の起用に繋がったとされている[162]

この他、ラジオ番組『おぎやはぎのメガネびいき』でまどかの特集を組んだ回が、放送枠の『JUNK』開始以来18年で初めて『ナインティナインのオールナイトニッポン』を抜き聴取率一位になるという記録を達成した[163]

その他の動き

  • 製作にニトロプラスが関わっていることから、同社が制作を手がけたゲーム『STEINS;GATE』のテレビアニメ版公式サイトにて、2011年2月14日限定でバレンタインデーを題材にしたコラボレーションイラストが掲載[164]、また同年3月22日にもコラボレーションイラストが掲載された[165][164]
  • 2011年4月1日、ニトロプラスは、公式サイト上にすーぱーそに子が主人公の「魔法少女そにこ☆マギカ」の放映決定というエイプリルフールのジョークを発表した[166]。他にも本作を題材にしたエイプリルフールのジョークが多数発表されており、その中にはキャラクター原案の蒼樹うめがかつて関わっていたねこねこソフトが発表したジョークもあった[112][113]
  • 2011年5月に発売された『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のコミカライズ版第4巻、および同時期に発売された原作ライトノベル第8巻のでは、同作が各巻で行っている他作品とのコラボレーション企画の一環として、それぞれに本作の登場人物である暁美ほむらとキュゥべえが登場し、内容が繋がった形のコメントを寄せている[167]
  • 2011年5月3日から同年8月14日[注 23]までの期間限定で、グッドスマイルカンパニー松戸市で運営する「グッドスマイルカフェ」にて、コラボカフェ「魔法少女まどか☆マギカCAFE」が営業された[168]。サービス内容は作品世界の再現に注意が払われ[11]、作品の内容を題材にした飲食物の提供や資料の展示が行われたほか、店内には「お菓子の魔女」ことシャルロッテの大きなオブジェも置かれ、第3話で巴マミが魔女に食い殺される場面を来客者が体験できるようになっている[170]。朝から時間待ちの列が絶えず、土日には200人待ち、平日でも3時間30分待ちで、日本国外からの来客もあるなど、開店以来とされる大盛況であったという[11]。好評を博したことから、2011年10月28日に秋葉原に開店した「グッドスマイル&カラオケの鉄人カフェ」のオープニング企画として再びこのコラボカフェの営業が行われており[171]、日本国外でも、2011年12月18日から台湾台北市での営業が行われ、オープン初日に200人以上が列を作る人気振りとなった。[172]
  • 大手コンビニエンスストアチェーンのローソンは、2011年6月21日から7月18日までの期間限定で、指定商品の購入者を対象に抽選で本作のキャラクターグッズが当たるという内容のキャンペーンを行った[173][110]。ネット上では対象商品を何百個も買ったことを写真で報告する者が現れるなど、景品を巡っての盛り上がりがあった[106]。大好評だったため、9月27日から10月10日まで第2弾が行われた[174]。また2012年2月に十六茶にまどか☆マギカのキャラのストラップをつけて販売した所売上が普段の10倍にまでなる現象が起きた[175]
  • 2011年9月25日には、認定特定非営利活動法人全国盲導犬施設連合会と、民間ボランティア盲導犬普及支援の会・パストーネとの協力により制作された年次の盲導犬育成ボランティアの募集・啓発ポスター、「盲導犬普及支援オリジナルポスター」先行公開【特別版】(B3サイズ)に、本作とキャラクター佐倉杏子が起用される。原画は本作のキャラクターデザインを手がけた岸田隆宏、美術イメージボードは本作のOP美術を手がけた稲葉邦彦が参加。盲導犬候補生のラブラドールレトリバー「メロゥ」と朝の公園を歩行訓練する情景となっている。先行公開【特別版】は、福岡県福岡市の小・中学校、および一部公共機関で掲示[176]。また、同年12月30日には第2弾として暁美ほむらを起用したポスターを制作したことが発表された。今回のポスターは「子犬との別れもパピーウォーカーの大切な役目」をコンセプトに、盲導犬候補生の黒いラブラドールレトリバー「アプリ」と夕暮れ時にともに過ごした楽しい思い出を回想しながら佇む情景となっており、原画を総作画監督の谷口淳一郎が、美術を東地和生が手がけている[177]
  • 2011年12月に東京、2012年2月に大阪、3月に名古屋で名シーンに沿って世界観を再現したり、設定資料や蒼樹うめによるキャラクター設定やイラストの原画などを展示したり、物語の内容を元にしたアトラクションなどを設けたりした『魔法少女まどか☆マギカ展』が開催された[178][179]
  • 第15回文化庁メディア芸術祭の2012年2月22日から3月4日まで作品展示を開催するのに伴い、サテライト会場のメルセデス・ベンツコネクションにて、本作のイラストをラッピングしたスマート エレクトリック・ドライブが展示された。まどかとほむらのイラストを用いた「魔法少女バージョン」とお菓子の魔女のイラストを用いた「魔女バージョン」の2台が用意され、試乗することも可能となっている[180]
  • 雑誌『デジモノステーション』の企画、「デジモノザオブイヤー2011」においては実写映画を押しのけ2011年のベストBDに選出された[181]
  • 2012年7月中旬よりサンリオのキャラクター、マイメロディとのコラボレーショングッズが発売される。まどかとマイメロディ、ほむらとクロミがそれぞれコラボしたキャラクターのぬいぐるみやプチタオルが販売されている[182]
  • 2012年8月より、オリエントコーポレーションが本作とタイアップしたクレジットカード「魔法少女まどか☆マギカMasterCard UPty」の発行を開始している。券面には最終話エンドカードのイラストが用いられ、会員特典としてオリジナルプレミアムカードが貰えるほか、映画の劇場鑑賞券の抽選プレゼントも行う[183]
  • 2012年9月28日から1ヶ月間、水道橋駅西口にある芳文社本社ビルの壁面で本作と『ひだまりスケッチ』とのコラボレーションによる壁面広告が掲出された[注 24]。本作劇場版映画公開と『ひだまり』のアニメ4作目放送開始によるもので、芳文社に寄れば平成元年以降一切の看板掲出などが無く、24年ぶりの掲出になるという[184]
  • 2012年10月16日より、報知新聞社は自社が発行するスポーツ新聞・スポーツ報知と本作とのコラボレーション企画として「スポーツ報知 魔法少女まどか☆マギカ特別号」を発売した。総監督新房昭之をはじめとするスタッフ・キャスト陣へのインタビューや、芸能・スポーツ業界のファンによる本作の解説などが掲載されている。本企画の経緯について、スポーツ報知は「なぜ報知が『まどマギ』と思われる方も多いはずだが、(喋りだしたら1時間は止まらない)熱狂的なファンが自社にいて、凄い企画書を出してきた。その熱意で企画が通り、発行となった」と述べている[185][186]
  • 2013年5月28日、三ツ矢サイダーコラボした限定缶が、一部コンビニなどで数量限定で発売。デザインは全4種類[187]

脚注

注釈

  1. 外伝漫画『魔法少女おりこ☆マギカ』第6話の魔女化したキリカの抜け殻が置かれた、墓標の様な椅子に記された文字(おそらく彼女の生年から没年。1996-2011)から。
  2. 第11話、最終話の劇中ではそれらしい容姿の人物が登場するものの明言はされていない。ただし脚本ではこれらの人物が実名で「クレオパトラ、卑弥呼、ジャンヌ・ダルク」であると明記されている[22]
  3. 指輪には契約者の人名が魔女文字で刻まれている[26]
  4. 結界の内部は魔女や手下が拾い集めたり、結界に巻き込まれたりした物品が魔力によって変質したものによって構成されている[15]
  5. グリーフシードは種類ごとに細かな違いはあるが、概ね球体の上部に紋章の装飾、下部に針が付いたデザインであり、針の部分を基点として自動的に直立するようになっている。
  6. 魔女の手下たちが発する台詞や、結界内に登場する「魔女文字」と呼ばれる文字で綴られた文章にも意味内容が設定されているが[15][29]、劇中ではその内容は明かされない。しかし様々な素材をコラージュして描かれたその姿は、魔女の過去や正体についての想像を掻き立てるものとなっている[30]
  7. ただし、さやかは戦死[20][44]
  8. ただし明示された区分ではないため、スタッフの間でも解釈は幾らか分かれている。脚本・シリーズ構成を担当した虚淵は各3話区切りの全4部構成であるという設定で脚本を執筆したとし、最終話の内容を「ほむら編」に含むものとして位置づけている[52][53]。一方、キャラクターデザインを担当した蒼樹は第4話から第9話までを「さやか・杏子編」とし、また最終話の内容を「まどか編」と評している[3]。また原画集『魔法少女まどか☆マギカ KEY ANIMATION NOTE』では第10話のみを「ほむら編」、第11話と最終話を「まどか編」と位置づけて巻を分けている。
  9. 蒼樹うめによれば、『ひだまりスケッチ』で多用された極端に頭身の低いデフォルメキャラを用いた表現は、同作との差別化のために『魔法少女まどか☆マギカ』の公式な仕事では避けるようにし、非公式な同人誌の中でのみ用いているという[58]
  10. ただし、著作権侵害を避けるために、素材の選択には注意が払われている[29]
  11. ただし梶浦自身は、本作は他の作品の仕事に比べてコーラス曲が少なかったという印象を語っている[60]
  12. コミカライズ版はこの方向性で描かれている[66]
  13. 新房昭之、虚淵玄、蒼樹うめ、シャフトの共有筆名[45]
  14. 一方で新房は、企画の発端になったというその発言に覚えがないとしており、岩上の側から持ちかけたのではないかと尋ねているが、岩上はそれを否定している[3]
  15. 岩上は本作の後にテレビアニメ化された『Fate/Zero』にもプロデューサーとして参加している。
  16. 虚淵が所属しているニトロプラスでも2008年にループものを題材としたアダルトゲーム作品『スマガ』を発表しているが、虚淵が本作と題材が重複していることに気がついたのは『スマガ』のデバッグ作業中のことであり偶然の一致だとしている[78]。本作のループ構造に影響を与えた作品の一例としては2000年のアメリカ映画『メメント』が虚淵から挙げられている[78]
  17. こうした要素に対して、インターネット上では2002年の特撮番組『仮面ライダー龍騎』を彷彿とさせるという指摘があったが、虚淵は本作品で起用されるきっかけとなった『Fate/Zero』での経験を生かして物語を組み立てたと述べている[9]
  18. こうした先の展開を見透かされないための手段として、当初は虚淵の名前を伏せるという構想もあったという[9][3]。虚淵は雑誌のインタビューにおいて、実際のところこうしたミスリードに騙されてくれる視聴者が誰もいなかったとし、自分の芸風がここまで認知されているのは意外であったとも述べている[59]
  19. テレビアニメ版では、はっきりと死亡したことが伝わるような描写が意図されつつも、食いちぎられる瞬間の描写や流血はなく、首から上の様子は明確に描かれない形となっている。
  20. なお、4月下旬に地上波3局(MBS・TBS・CBC)で一挙放送されていた時点では提供3社(芳文社・ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)・アニプレックス)の内、SMEが提供クレジットを自粛扱いにしていた。
  21. 夕刊発行エリアであるが山間部や離島など配送の関係で夕刊が発行できない地域。
  22. ただし、同時期に発売されるDVDとブルーレイディスクを総合した売上は抜いていない。
  23. 当初は2011年7月18日までの予定であったが[168]、好評であったことを理由に8月14日まで期間が延長された[169]
  24. いずれも蒼樹うめが本作ではキャラクター原案を、『ひだまり』では原作を手がけており、芳文社が関連書籍を発行、アニプレックスとシャフトがアニメーション制作に携わり、TBS系列で放送されたという関連性がある。

出典

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参考文献

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外部リンク

毎日放送 木曜25:25枠
前番組魔法少女まどか☆マギカ
震災の影響で中途放送休止</br>(後日特別編成で一括放送)
次番組
咎狗の血Aチャンネル</br>(25:40 - )

テンプレート:魔法少女まどか☆マギカ テンプレート:シャフト テンプレート:Nitroplus テンプレート:アニメイズム テンプレート:文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞 テンプレート:星雲賞メディア部門 テンプレート:オリコン週間BD総合チャート第1位 2011年 テンプレート:オリコン週間DVDアニメチャート第1位 2011年『魔法少女まどか☆マギカ』(마법소녀 마도카☆마기카)はシャフト制作による韓国の糞テレビアニメ作品。2011年1月から4月まで文化放送 (MBC) ほかで深夜アニメとして放送された。全12話。略称は「まどか」、「まどマギ」。

  • さやか→セガ 杏子→任天堂 ほむら→ソニー 仁美→マイクロソフト その他→顧客 して物語に当てはめると上手いことゲーム業界史になる
       | ○ |         r‐‐、
      _,;ト - イ、      ∧l☆│∧  良い子の諸君!
     (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l  
     |ヽ   ~~⌒γ ⌒ ) r'⌒ `!´ `⌒) よく頭のおかしいライターやクリエイター気取りのバカが
    │ ヽー―'^ー-'  ( ⌒γ ⌒~~ / 「誰もやらなかった事に挑戦する」とほざくが
    │  〉    |│  |`ー^ー― r' |  大抵それは「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ。
    │ /───| |  |/ |  l  ト、 |  王道が何故面白いか理解できない人間に面白い話は作れないぞ!
    |  irー-、 ー ,} |    /     i
    | /   `X´ ヽ    /   入  |
  • 【最終話流出】
    • 「ウソバレ乙w」「アンチ必死すぎ!」「そんな投げっぱなしの最終回があるか」
    • →本流出決定
    • →「俺は面白かったぞ!」「うまくまとめたな!」「流石うろぶちだぜ!!」
  • 【視聴率】
    • 「新聞広告とかヤベぇw」「実況盛り上がりすげーな!」「視聴率6.8%出たぞww」
    • →関西2.3%
    • →「俺は録画した」「四時なんて誰も起きてない」「DVD売れるから問題ない」
    • [ネタバレ流出時]
  • 「最終回がそんな素人脚本のワケがないだろ!」
  • 「捏造乙、そんなクソENDありえない!」
r'"PSP命ヽ
(_ ノノノノヾ ) nnn
6 `r._.ュ´ 9   LLLh
|∵) e (∵|  ∩ー|
`-ニニ二‐'   丶) ノ

[放映後]

「良いENDだったね!さいっこー!!」 「面白かった!!さすが虚淵!!」

r'"PSP命ヽ        クルッ
(_ ノノノノヾ )   nnn 彡
6 `r._.ュ´ 9   fHHH
|∵) e (∵|    |^^^T)
`-ニニ二‐'     丶 ノ


  • ■まどか☆マギカのそんな事はなかったぜ!
  • 何故かまどかに四週目の記憶があるぜ!
    • 特に何の意味もなかったぜ!
  • ソウルジェムが体から百メートル以上離れると死ぬぜ!
    • →特に何の意味もなかったぜ!
  • ソウルジェムに魂があるおかげで、肉体の痛みも苦痛もシャットアウトできるぜ!
    • →でも手刀一発でダウンするぜ!
      • 杏子は全治3カ月の傷を与えたと思っていたが、実際は手刀一発にも足りないダメージだったぜ!(杏子アホの子派) 
      • ほむらの手刀は一撃で全治3カ月以上の損傷をさやかに与えられる威力だったぜ!(筋肉少女ほむら☆マギカ派)
      • ほむらは時を止めて何回も手刀を連打したぜ!(火中天津甘栗拳派)
  • さやかはほむらの事を誤解してるんだぜ!
    • →でもまどかは事情を一切説明しないぜ!
  • さやかが偶然乗り合わせたホストを暴行or殺害したぜ!
    • →何故か綺麗さっぱり忘れて成仏したぜ!
  • 杏子はさやかを殺そうとするほど嫌ってたぜ!
    • →たった五日で心中するほどに愛するようになったぜ!
  • キュゥべえの目的はエネルギーの回収なんだぜ! 回収しないと宇宙が危ないんだぜ!
    • →でもその後どうなったかはスルーされたぜ!
  • ワルプルギスの夜は超弩級の魔女だぜ! 出現しただけで何千人も死ぬんだぜ!
    • →でもほむら以外の魔法少女は全員スルーだぜ!
  • 杏子の父親は奇跡のカラクリを知ったことで絶望したぜ!

→でも魔法少女の起こす奇跡は無条件で希望だから無駄にできないぜ!

  • さやかは魔法少女の正体(ソウルジェム化)を知って絶望したぜ!
    • →でも上條の腕治せたからどうでもいいぜ!前の世界じゃ魔女化したけどな!
  • ほむらは何回もループしてみんなの知らないことを知ってるぜ!
    • →別にほむらからの情報がなくても何とかなったぜ!
  • 【魔法少女まどか☆マギカ こんなところが糞アニメ】
    • ○絶望()を描くためにキャラをひたすら愚かで非常識にする糞脚本 キャラの言動はすべて展開のために操り人形のように操作され、まさに茶番
      • 例①未来のことを知りながら何も説明しないコミュ障ほむら。話さなかった理由は、下手糞な1回の説明で信じてもらえなかったから。リアル中学生でももう少し考えます。 「もう誰にも頼らない(キリッ」
      • 例②魔法少女にソウルジェムが弱点であることを説明しないQB。魔法少女が効率よく戦うため、魂をソウルジェムに移したという。しかし、ソウルジェムを破壊されると即死。魔法少女が魔女化しないまま死ねば、当然エネルギー回収率は下がり、ノルマ達成に支障が出る。事実、ループのある周回ではジェムを破壊され死ぬ魔法少女が連続して出た。なのに最大の弱点を説明しない合理的な生物QB。 わけがわからないよ(笑)
      • 例③さやかを追い詰めるための不自然で非常識な登場人物の行動。入院中、ひたすら見舞いに来てくれていたさやか(幼馴染)に一言も知らせずに退院し、その後も一切会話すらしない上條。これと仁美の突然の告白により、さやかは追い詰められ魔女となる
      • 例④「ここじゃ人目がある、場所を移そう」と言って、なぜか余計に人目につくであろう場所に移動する杏子。この他にも、本気で殺そうとしていた相手にたかが数日で心中してやるまでに入れ込んだりと、思い込みと感情のみで行動しているフシがある。
      • 例⑤「君には途方もない可能性がある」「万能の神にだってなれるかもしれない」と事前に自分の力の説明をされていて、よりよい願いを考える時間も十分にあって、なおかつどんな願いでも口にすることのできた状況で、「魔法少女が魔女にならないようにしたい」などという中途半端で根本的な解決にならない願いを言うまどか。リアル中学生でももう少し考えてから発言します。「がんばって(笑)」
      • 例⑥自分たちにとって明らかに不利な願いをなぜか律儀に叶えてやるQB。あくまでも「契約」ならば、QB側が拒否してしまえば不成立のはずなのに・・・もし「そんな願い叶うはずがない」と思っていたとすれば、そもそも自らの技術のリスクすら把握していないということになる。人間を超越した知能の持ち主のはずなのに、まるでどこかの東京○力のような失敗をするQB。

こんな蛆虫をウィキペディア・アンサイクロペディア・チャクウィキの超バ管理者は「社会現象」とステマしていますwwwwww


「真犯人」と朝日新聞記者らにメール PC遠隔操作事件

遠隔操作されたパソコンからの犯罪予告事件で、「真犯人」を名乗る人物からのメールが13日夜、朝日新聞記者などに届いた。発信元のメールアドレスは、10月にTBSや東京都内の弁護士宛てに送られた犯行声明メールと同じだった。

メールは、朝日新聞の記者を含む七つの宛先に、13日午後11時55分に届いた。「おひさしぶりです。真犯人です。ミスしました。ゲームは私の負けのようです。楽しいゲームでした」などと書かれていた。

写真も1枚添付され、広げた新聞紙の上に人形が置かれ、パソコン関係のケーブルで囲った様子などが写っていた。文面の後には、発信元のアドレスに対して10月に朝日新聞記者などが取材の申し込みや質問を投げかけたそれぞれのメールの文面がはりつけてあった。


で、その人形の画像ww

77627ba1-s.jpg

関連項目