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(テレビドラマ)
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そんな明朗快活な性格が魅力の彼女だが、そう思えるようになるまでには沢山の時間がかかったそう。誌面では、元気なショートヘアと弾ける笑顔がトレンドマークの“剛力彩芽”が誕生するまで、何度も挫折を繰り返し、今の自分を好きになれた過程が赤裸々に語られている。
 
そんな明朗快活な性格が魅力の彼女だが、そう思えるようになるまでには沢山の時間がかかったそう。誌面では、元気なショートヘアと弾ける笑顔がトレンドマークの“剛力彩芽”が誕生するまで、何度も挫折を繰り返し、今の自分を好きになれた過程が赤裸々に語られている。
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== 「ガッチャマン」4点(100点満点中) ==
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Gatchaman 2013年8月24日公開 全国東宝系 2013年/日本/カラー/113分/配給:東宝
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原作:[[竜の子プロダクション]] 監督:[[佐藤東弥]] 脚本:[[渡辺雄介]]
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スタントコーディネーター:小池達朗 キャラクターデザイン:[[荒牧伸志]](『APPLESEED』監督) VFX:白組 キャスト:[[松坂桃李]] [[綾野剛]] 剛力彩芽 [[濱田龍臣]] [[鈴木亮平]] [[光石研]]
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=== 剛力ジュンが、原作ファンを過激に挑発 ===
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先ほど更新した「[[スター・トレック イントゥ・ダークネス]]」の記事で、「邦画エンタテイメントは[[ハリウッド]]に比べて社会問題をテーマにするのが下手」と述べたが、その典型例がこれである。しかも、娯楽と時事性を高度に両立させて本国の批評家筋から高い評価を得た前者と同週公開とは皮肉である。
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21世紀初頭、侵略者ギャラクターにより地球の半分が壊滅した。彼らに対抗できるのは「石」の力を引き出せる800万人に1人といわれる適合者のみ。ISO(国際科学技術庁)の[[南部博士]]([[岸谷五朗]])は彼らを幼いころから鍛え上げ、最精鋭のエージェント「[[ガッチャマン]]」として対抗しようとしていた。
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70年代に放映されたアニメ「ガッチャマン」は、[[小林亜星]]作曲の熱い主題歌や科学忍法「火の鳥」などスタイリッシュな見せ場、クールなキャラクターといった魅力で人気を博した。特徴的なのは、当時の子供向けアニメとしては珍しく社会問題を扱ったりと意欲的な作風だったこと。子供向きアニメだからと馬鹿にせず、真摯に作品(脚本)の質を高めようとの気概がそこにはある。だからこそ長い年月にさらされても、高く評価されているわけだ。
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ところがこの実写版は、そのどれも継承しないという、いささか挑発的な態度で原作ファンに戦いを挑む。
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ガッチャマンたちはえらくラジカルな思想を持っており、一人を救うためなら一千万人がどうなろうとかまわない、とのトンデモない価値観で戦う斬新なヒーロー。これには[[福田赳夫]]元首相もびっくりだ。
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内容の4割くらいは彼らヒーローが語る青臭い中二病的理屈を聞かされ、のこり6割は剛力彩芽演じるジュンの、ケン(松坂桃李)に対する横恋慕で構成される。
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このジュンは色狂いの設定になっているのか、はたから見るとケンとどうすればヤれるのか、そんなことばかり考えているように見える。映画のほとんどはこの剛力さんの一人ラブコメを楽しむ形になる。
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おまけに彼女の毒舌ぶりが半端ではない。たとえばケンの元カノが死んだ話を聞いた時、だからケンは彼女を忘れられないのかと意気消沈するが、それが実は他の男の彼女だったと知るや開口一番「なんだ、よかったぁ♪」とのたまう。他人の死より自分の恋の方が大事なスイーツジュン、である。
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さらに、個人的にはうまく実写にしたなあと感心していた恰好いいスーツを「あんな醜いスーツ着せられて」などとディする場面まであり、まさに傍若無人といった風体だ。
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そんなわけでこの映画を子供と見に行くと、「ねえお父さん、どうしてあの人たちは女の子の話ばかりしてて戦いにいかないの」と、返答に困る質問をされてしまうだろう。事前に回答を考えてから映画館に行くことをすすめたい。
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私がこの映画にいいたいことは、仲間内のゴタゴタは後回しにしてさっさと困っている人を助けにいってくれ、地球を救いにいってくれ、という一点につきる。
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君たちの所属するISOなる機関が税金で運営されているのかどうか、それは知らない。だが君たちが雇われている理由は、人類を救う仕事をするためのはずだ。南部博士よ、目の前でもめている彼ら従業員を頼むから叱ってくれ、大人として。
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脚本はいちいちつじつまのあわない事だらけで、つっこみ始めたらきりがない。見る人たちは、なぜ、なぜ、なぜそうなるの? を脳内で何回も繰り返すことになることになるだろう。エンドロール後には、続編やる気満々のワンシーンも用意され、最後の最後まで観客を呆れ、いや驚かせる。
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それにしても、この映画は年度を代表するエンターテイメント大作のはずである。冗談ならともかく、真面目に作ってこんな風になってしまうのなら、映画会社の製作システムのどこかに重大な問題があるように思えてならない。[[中小企業診断士]]なのか[[マッキンゼー]]なのか、誰が適切かは知らないが、一度外部のチェックが必要なのではないかと思わず頭を抱えてまう。
  
 
== 主な出演 ==
 
== 主な出演 ==

2013年8月24日 (土) 23:01時点における版

剛力 彩芽
剛力 彩芽
剛力 彩芽

剛力 彩芽(ごうりき あやめ、1992年8月27日 - )は、日本ファッションモデル女優タレント。本名同じ。

神奈川県出身。オスカープロモーション所属。身長162cm、スリーサイズは、B77・W58・H84。

愛称は「ゴリ押しブス」。

経歴

幼い頃から目立つのが好きで、小学生になると「モデルになりたい」と両親に相談し、4年生の時に芸能事務所に入った。2002年の第8回全日本国民的美少女コンテストのオーディションにも参加していたが、2次選考で落選したという。

2008年2月から、ファッション雑誌Seventeen』の専属モデルとして活動。

2011年1月、フジテレビ月9ドラマ大切なことはすべて君が教えてくれた』で月9ドラマに出演。この作品への出演をきっかけに、それまでトレードマークであった}}ロングヘアーをショートカットにして、イメージチェンジをする。

同年7月にはテレビ東京の『IS〜男でも女でもない性〜』でテレビドラマ初主演。この時は福田沙紀との共同主演で、単独では2012年1月-3月ティーンコート」(日本テレビ放送網)が初となった。

ミスタードーナッツ』、『積水ハウス』、『ランチパック山崎製パン)』、『au』など立て続けにCMに出演し、注目を集める。

2011年11月、『日経トレンディ』が選ぶ「今年の顔」に選ばれる。

2012年4月、ニッポン放送にて初の冠番組『剛力彩芽 スマイル s2 スマイル』が放送開始。

人物

2012年現在8世帯存在する珍しい苗字であるが、芸名ではなく本名である。父親は静岡県出身である。苗字が力強いことから、名前を柔らかい印象にしようと「彩」という字が好きだった母親が命名した。剛力という苗字については「1回で覚えてもらえるのでラッキーネーム」と語っている。

愛称はゴリ押しブス。

趣味はフルート演奏、お菓子作り。特技は、ダンス料理。高校時代はダンス部に所属していた。

アロマテラピーアドバイザーの資格を持っている。姉が1人いる。

足立梨花ARISAとは「大親友」で、2010年の年初に3人で新年会をしたことをブログに記している。

同じ事務所の武井咲忽那汐里とともに「オスカー平成3人娘」と呼ばれている。

人気なきゴリ押し

月9でゴールデン初主演。2012年1月スタートのフジテレビ系「ビブリア古書堂の事件手帖」

ビブリア古書堂の事件手帖

女優、剛力彩芽(20)が、2012年1月スタートのフジテレビ月9ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」に主演する。月9主演はもちろん、ゴールデンの連続ドラマ主演は初めて。2011年から今年の民放連ドラ7クール連続出演を経て、異例のスピード出世で月9主演の座を射止めた剛力は「ドッキリかな?と思うくらい」と驚いている。

飛ぶ鳥を落とす勢いの剛力が、早くも月9主演の大役をつかんだ。米倉涼子(37)、上戸彩(27)、武井咲(18)ら多くの人気女優を擁する所属事務所オスカープロモーションの中でも、月9主演を務めるのは初めてとなる。

剛力は「最初に『月9主演』と聞いた時は、もちろん驚きの方が大きかった。まだ実感がわいていないのも事実」と吐露する。中学の卒業式の時に母親にあてて書いた手紙に「いつか月9ドラマに出る」と書いたことがあると明かすほど、あこがれのドラマ枠。「とにかく皆さんの期待に応えたい」と力を込める。

「ビブリア-」は作家、三上延氏(41)のミステリー小説で、2011年から2012年にかけて文庫3巻が発刊され累計310万部を突破する人気シリーズ。鎌倉でひっそりと古本店「ビブリア古書堂」を営む店主・篠川栞子(しおりこ)が、古書に関する豊富な知識をもとに客が持ち込んだ古書をめぐる謎、秘密を解いていくストーリーだ。

剛力演じる栞子は、内向的で極度の人見知りだが、古書については、とたんに雄弁になるという異色キャラクター。役作りについて「今の自分とは正反対な気がするけど、昔の私は人見知りだったので、昔の自分を引っ張り出してこようかな」。

制作側からは「今回の役では笑わないで」と求められたと明かし、「今まではずっと笑っているような明るい女の子の役が多かったので、新たな挑戦になると思う」と、チャームポイントの笑顔も封印して臨む。

制作側は「『月9=ラブ』を楽しみにしている視聴者にも楽しんでもらえる仕掛けも作りたい」とし、ラブストーリーの要素も盛り込む方針。剛力は「皆さんにも古書の世界に浸っていただけたらいいなと思う」と意気込んでいる。

1年前“転身”のきっかけ「大切なドラマ枠」

剛力は2011年1月期の月9学園ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」(戸田恵梨香三浦春馬のW主演)で、女子高生の1人として出演。この時はオーディションで役を獲得、モデル業中心だった剛力が本格的に女優に転身した作品となった。

同作から2012年7月期のTBS系「ビギナーズ!」まで、民放連ドラに7クール連続で出演する“売れっ子”に成長。出発点が月9だったことから、剛力は「初心に戻ったような感覚。思い入れのある大切なドラマ枠」と話している。

ネット上の反応

栞子は極度の人見知りで内向的。まして、原作のイラストではロングヘアで描かれているため、本作のドラマ化が発表されると、ツイッター上では、そのキャスティングに納得いかないユーザから、下記の通りに不満と非難の声が相次いだ。

「どうみてもこれ栞子さんじゃないだろ… いい加減売りたい芸能人をゴリ押すのやめて欲しいなぁ 原作の雰囲気も味わいもあったもんじゃねぇ」

「栞子さんは……違うよね」

「何をどう考えたら『栞子は剛力彩芽にしよう!』という結論に至るんだろうか」

「剛力彩芽主演でホントにきてた。違いっぷりがぶっ飛んでるので、どうでもいいや」

「イメージ違いすぎるんだって」

「ゴーリキーさんキャスティングは今流行の炎上商法って事でいいのかな(^ω^)?ゴーリキーさんまじお断りします」

「考え得る限り最悪のキャスティングだと思う」

「しかも主演が剛力彩芽ってどんなミスキャストですか。制作の人、原作読んだ?」

中には、「ウィッグつけるのかな」「1話だけ見てゴウリキーさんが長髪ロングじゃなかったら切る」という声もあったが、ドラマでは一体どのような仕上がりとなるのか。厳しい目が寄せられる中、注目を集める初回の放送を迎えることになりそうだ。

剛力彩芽、怒涛の8冠!「ベストビューティストアワード」を受賞!

2012年12月8日東京ビッグサイトで「2012年ベストビューティストアワード」授賞式が行われ、剛力彩芽が女優部門で受賞した。

トロフィーを受け取った剛力は「美やオシャレは大好きで女性にとって永遠の課題と思っているので、そういう賞の第1回目を受賞させていただいてうれしいです」と喜びを語った。

「ベストビューティストアワード」は日本最大のコスメ・美容の総合サイト@cosmeが本年度より新設した賞。さまざまな分野で、今年最も美しく輝いていた人を表彰する。テレビやCM、映画といった1年間の活躍が評価された剛力は、黒いシックなドレスに身を包んで笑顔で登場。今年について「いろいろと初挑戦させていただいて、楽しくてあっという間でした」と振り返ると、来年は「自分を出して、自分色に染められる年にしたい」と更なる飛躍を誓った。

剛力はすでに「第41回ベストドレッサー賞」「VOGUE JAPAN Women of the year 2012」「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2012」「ベストレザーニスト授賞式2012」「ベストキャラクター賞」「第25回 日本 メガネ ベストドレッサー賞」を獲得しており、今年4月には「第21回日本映画批評家大賞新人賞」も受賞。「2012年ベストビューティストアワード」が今年8個目の受賞となった。

授賞式後の囲み取材では、数多くの賞を受賞したこともあり、「次はアカデミー主演女優賞なんてどうですか?」といった質問も飛び出し、剛力は「取りたいですね。そこまで狙えるようにがんばります。そのつもりで死ぬまで女優を続けます」と生涯女優であることを宣言した。

月9史上最低更新。剛力彩芽主演「ビブリア古書堂の…」最終回8.1%

剛力彩芽主演のフジテレビ系“月9”ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」の最終回が25日に放送され、平均視聴率が8.1%だった。

14.3%とまずまずのスタートを切った同作。第2話以降は10%~12%台を上下していたが、最終話で2009年6月22日に放送されたSMAP中居正広が主演した「婚カツ!」第10話で記録した8.8%を下回り、月9史上最低となる8.1%を記録した。全11話の平均は11.3%だった。

3巻累計で310万部を突破した三上延氏の大人気ライトノベルシリーズのドラマ化。原作は昨年、文庫として初めて「本屋大賞」にノミネートされたほどで、小説のみならず、コミック化もされ、人気を呼んでいる。美しき古都・鎌倉の片隅にある古書店を舞台に、古書にまつわる謎、秘密を解き明かし、時を超え人と人との絆を紡いでいくヒューマンミステリー。ゴールデン枠連続ドラマ初主演となる剛力は古書店・ビブリア古書堂の店主である篠川栞子を演じる。脚本はヒットドラマ「鍵のかかった部」などを手掛けた相沢友子氏が務めた。

ビブリア古書堂で店員として働くことになるフリーターの大輔をEXILEのパフォーマー、AKIRA(31)が、ビブリア古書堂に住み着いている謎の男・志田を高橋克実(51)がそれぞれ演じていた。

剛力「ビブリアは原作が難しいから数字が取れないのはわかってた」

先日はフジテレビ系のドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』の最終回視聴率が8.1%で、月9史上最低の数字を記録した。

このことでさぞ本人も落ち込んでいるかと思いきや、ドラマの制作関係者によると「本人は『やっぱり原作が難しすぎて数字が取れないよね。演ってるときからそう思ってた』と平然と言っていて、周囲を驚かせた」というのだ。

「誰がなんと言おうと可愛いはず」

「MAQUIA」1月号のカバーガールに、女優の剛力彩芽が登場した。

“私が世界でいちばん可愛い”と思える秘訣

毛先に動きがあるやんちゃなショートヘアに、可愛いだけでなく女性らしいセクシーさを感じさせるメイクで等身大の白雪姫を体現した剛力。誌面のインタビューでは、“私が世界でいちばん可愛い”と思える秘訣について明かした。

「自分の顔はキライじゃない」と明かす剛力。「メイクした顔もノーメイクの眠そうな顔も。メイクしないとヒヨコみたいな小さな目になっちゃうんですけど、それも好き」とキッパリ。

さらに、「美しいや可愛いというのは、自己満足が大切だと思う」と持論を展開し、「家族や身近な人が『彩芽は可愛いね』って言ってくれるから、誰がなんと言おうと可愛いはず(笑)」と前向きな思考を明かした。

そんな明朗快活な性格が魅力の彼女だが、そう思えるようになるまでには沢山の時間がかかったそう。誌面では、元気なショートヘアと弾ける笑顔がトレンドマークの“剛力彩芽”が誕生するまで、何度も挫折を繰り返し、今の自分を好きになれた過程が赤裸々に語られている。

「ガッチャマン」4点(100点満点中)

Gatchaman 2013年8月24日公開 全国東宝系 2013年/日本/カラー/113分/配給:東宝

原作:竜の子プロダクション 監督:佐藤東弥 脚本:渡辺雄介

スタントコーディネーター:小池達朗 キャラクターデザイン:荒牧伸志(『APPLESEED』監督) VFX:白組 キャスト:松坂桃李 綾野剛 剛力彩芽 濱田龍臣 鈴木亮平 光石研

剛力ジュンが、原作ファンを過激に挑発

先ほど更新した「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の記事で、「邦画エンタテイメントはハリウッドに比べて社会問題をテーマにするのが下手」と述べたが、その典型例がこれである。しかも、娯楽と時事性を高度に両立させて本国の批評家筋から高い評価を得た前者と同週公開とは皮肉である。

21世紀初頭、侵略者ギャラクターにより地球の半分が壊滅した。彼らに対抗できるのは「石」の力を引き出せる800万人に1人といわれる適合者のみ。ISO(国際科学技術庁)の南部博士岸谷五朗)は彼らを幼いころから鍛え上げ、最精鋭のエージェント「ガッチャマン」として対抗しようとしていた。

70年代に放映されたアニメ「ガッチャマン」は、小林亜星作曲の熱い主題歌や科学忍法「火の鳥」などスタイリッシュな見せ場、クールなキャラクターといった魅力で人気を博した。特徴的なのは、当時の子供向けアニメとしては珍しく社会問題を扱ったりと意欲的な作風だったこと。子供向きアニメだからと馬鹿にせず、真摯に作品(脚本)の質を高めようとの気概がそこにはある。だからこそ長い年月にさらされても、高く評価されているわけだ。

ところがこの実写版は、そのどれも継承しないという、いささか挑発的な態度で原作ファンに戦いを挑む。

ガッチャマンたちはえらくラジカルな思想を持っており、一人を救うためなら一千万人がどうなろうとかまわない、とのトンデモない価値観で戦う斬新なヒーロー。これには福田赳夫元首相もびっくりだ。

内容の4割くらいは彼らヒーローが語る青臭い中二病的理屈を聞かされ、のこり6割は剛力彩芽演じるジュンの、ケン(松坂桃李)に対する横恋慕で構成される。

このジュンは色狂いの設定になっているのか、はたから見るとケンとどうすればヤれるのか、そんなことばかり考えているように見える。映画のほとんどはこの剛力さんの一人ラブコメを楽しむ形になる。

おまけに彼女の毒舌ぶりが半端ではない。たとえばケンの元カノが死んだ話を聞いた時、だからケンは彼女を忘れられないのかと意気消沈するが、それが実は他の男の彼女だったと知るや開口一番「なんだ、よかったぁ♪」とのたまう。他人の死より自分の恋の方が大事なスイーツジュン、である。

さらに、個人的にはうまく実写にしたなあと感心していた恰好いいスーツを「あんな醜いスーツ着せられて」などとディする場面まであり、まさに傍若無人といった風体だ。

そんなわけでこの映画を子供と見に行くと、「ねえお父さん、どうしてあの人たちは女の子の話ばかりしてて戦いにいかないの」と、返答に困る質問をされてしまうだろう。事前に回答を考えてから映画館に行くことをすすめたい。

私がこの映画にいいたいことは、仲間内のゴタゴタは後回しにしてさっさと困っている人を助けにいってくれ、地球を救いにいってくれ、という一点につきる。

君たちの所属するISOなる機関が税金で運営されているのかどうか、それは知らない。だが君たちが雇われている理由は、人類を救う仕事をするためのはずだ。南部博士よ、目の前でもめている彼ら従業員を頼むから叱ってくれ、大人として。

脚本はいちいちつじつまのあわない事だらけで、つっこみ始めたらきりがない。見る人たちは、なぜ、なぜ、なぜそうなるの? を脳内で何回も繰り返すことになることになるだろう。エンドロール後には、続編やる気満々のワンシーンも用意され、最後の最後まで観客を呆れ、いや驚かせる。

それにしても、この映画は年度を代表するエンターテイメント大作のはずである。冗談ならともかく、真面目に作ってこんな風になってしまうのなら、映画会社の製作システムのどこかに重大な問題があるように思えてならない。中小企業診断士なのかマッキンゼーなのか、誰が適切かは知らないが、一度外部のチェックが必要なのではないかと思わず頭を抱えてまう。

主な出演

テレビドラマ

八重の桜、(2013年、NHK 雪役)

テレビ番組(レギュラー、準レギュラー)

映画

ガッチャマン (2013年8月24日公開 風のジュン役)

ラジオ

配信ドラマ

CM・広告

連載

ゲーム

ミュージック・ビデオ

出版

雑誌

写真集

受賞歴

  • The Best of Beauty 2011(2011年9月)
  • 第2回日本ウェディングベストドレッサー賞(2011年12月)
  • 第21回日本映画批評家大賞新人賞(2012年3月)

関連項目

外部リンク

テンプレート:オスカープロモーション