「チャンピオンズカップ (中央競馬)」の版間の差分
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− | + | 外国から当レースに出走する場合には競走馬の輸送費、滞在に要する厩舎や飼料にかかる費用、馬主、調教師、騎手、厩務員(馬主、調教師、騎手についてはその配偶者も含む)の交通費や宿泊費はJRAが全額負担する。このような遠征に要する諸費用の負担を外国からの全出走馬に行うレースは日本ではこのほかに[[ジャパンカップ]]がある。世界では[[ドバイミーティング]]([[ドバイワールドカップ]]など)、[[香港国際競走]]がある。なお、外国招待馬は8頭まで出走可能である。[[2008年]]から[[ジャパン・オータムインターナショナル]]に指定されている。 | |
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | JRAにおける最初のダートGIレースは[[1997年]]に昇格した[[フェブラリーステークス]]であったが中距離の[[ダートグレードレース|交流]]GIである[[帝王賞]]や[[東京大賞典]]での熱戦、[[ドバイワールドカップ]]や[[ブリーダーズカップ・クラシック]]の隆盛により中央競馬においてもダートレースの主流である2000m級の距離によるダート[[国際レース]]を望む声が高まり[[2000年]]にジャパンカップダートが創設された。略称はJCD(JはJAPAN、CはCUP、DはDIRTのそれぞれの頭文字)。 | |
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− | + | しかしながら、世界のダートレースの主流が2000mであるにもかかわらず2100mという半端な距離で(JRAではダート2000mというコースが[[阪神競馬場]]以外にない)スタートから第1コーナーまでが短めで競走馬の能力以外の有利不利があることなどがこのレースの欠点となっている。またダートが主流の[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では赤土のようなスピードの出やすいダートが主流だが、日本のダートはスピードが出にくい。2007年に来日した[[スチューデントカウンシル]]は時計のかかる馬場向きと見て[[ブリーダーズカップ・クラシック]]を回避して、このレースに出走した経緯がある<ref name="Gallop">[[週刊Gallop]] [[2007年]][[11月25日]]号。</ref>。そのため2008年からはジャパンカップの翌週の日曜に移動し、阪神競馬場のダート1800m<ref>[http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200711/ke2007112001.html 2007年11月20日のサンケイスポーツ]によると阪神の2000mダートはスタートが芝コースとなる関係もあり、1800mでの開催になったのではと考えられている。</ref>で施行される(関西初の国際招待GIとなる)。これに伴い、一部のレース日程が変更されている<ref>[[阪神ジュベナイルフィリーズ]]が12月第2週目、[[朝日杯フューチュリティステークス]]が12月第3週目にそれぞれ変更となった。また、[[ジャパン・オータムインターナショナル]]シリーズに指定されることになる。</ref>。ちなみに阪神競馬場ではダートのオープン特別は2009年には9レース編成されているが、1800mで施行されるのはこのレースのみである(他は1400mが5レース、2000mが3レース)。 | |
世界各国の一流馬が登録することこそあるものの開催時期が北米勢(および[[クールモアスタッド|クールモアグループ]]など一部の欧州勢)にとっての最大目標であるブリーダーズカップ・クラシックの後ということだけあって、実際に出走することは皆無である。 | 世界各国の一流馬が登録することこそあるものの開催時期が北米勢(および[[クールモアスタッド|クールモアグループ]]など一部の欧州勢)にとっての最大目標であるブリーダーズカップ・クラシックの後ということだけあって、実際に出走することは皆無である。 | ||
− | ただし近年、アメリカのダートコースにも変化が見られるようになり[[オールウェザー (競馬)|オールウェザー]] | + | ただし近年、アメリカのダートコースにも変化が見られるようになり[[オールウェザー (競馬)|オールウェザー]]の競馬場も増えたことからスピードの必要なアメリカ特有のダートに適性がない馬がこのレースを選ぶこともある。また1800mという距離で施行されるため、今後は中距離馬とマイル馬の両方が出走し易くなっている。ただし日本馬のレベルの向上とアメリカ勢の惨敗が続いているためアメリカの競馬関係者の中にはチャンピオンズカップに出走すること自体が無謀という考えも多くあるうえに<ref name="Gallop"/>、アメリカの競馬場は全て左回りであることから今後このレースの外国の有力馬が増えるかどうかは微妙である。 |
− | なおファンファーレは創設以来テープ演奏であったが[[2004年]]から[[2006年]]までと[[2008年]] | + | なおファンファーレは創設以来テープ演奏であったが[[2004年]]から[[2006年]]までと[[2008年]]からは生演奏で行われている。また2007年まで(ジャパンカップと同日開催となった2004年は除く)平地のGIレースでは数少ない、[[土曜日]]に施行されていたレースである<ref>例えば[[2002年]]の[[NHKマイルカップ]]が[[5月5日]]の[[大國魂神社 (府中市)|大国魂神社]]の祭事と重なるため[[5月4日]]土曜日に施行されたほか、[[天皇賞|天皇賞(春)]]が[[4月29日]]の固定開催だった[[1989年]]に土曜日開催となった。</ref>。 |
正賞は日本馬主協会連合会会長賞、全国公営競馬馬主連合会会長賞、[[地方競馬全国協会]]会長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞。 | 正賞は日本馬主協会連合会会長賞、全国公営競馬馬主連合会会長賞、[[地方競馬全国協会]]会長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞。 | ||
== 主な前走 == | == 主な前走 == | ||
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|1||[[武蔵野ステークス]]||GIII||中央||[[東京競馬場]]||ダート1600m | |1||[[武蔵野ステークス]]||GIII||中央||[[東京競馬場]]||ダート1600m | ||
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== 歴史 == | == 歴史 == | ||
− | *[[2000年]] | + | *[[2000年]] 東京競馬場のダート2100mの国際招待指定レースとして創設。 |
*[[2001年]] 日本のクロフネがダート2100mの世界レコード2.05.9で圧勝。 | *[[2001年]] 日本のクロフネがダート2100mの世界レコード2.05.9で圧勝。 | ||
*[[2002年]] 東京競馬場の改修工事により[[中山競馬場]]のダート1800mで施行。 | *[[2002年]] 東京競馬場の改修工事により[[中山競馬場]]のダート1800mで施行。 | ||
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**開催競馬場を[[阪神競馬場]]ダート1800mに移して施行。 | **開催競馬場を[[阪神競馬場]]ダート1800mに移して施行。 | ||
**[[ジャパン・オータムインターナショナル]]に指定。 | **[[ジャパン・オータムインターナショナル]]に指定。 | ||
+ | **3歳の負担斤量が牡馬・騸馬55キロ・牝馬53キロから牡馬・騸馬56キロ・牝馬54キロに変更。 | ||
+ | **日本の[[カネヒキリ]]が当レースで史上初の2度目の優勝を果たすと共に東京、阪神の両方の開催地で制覇。 | ||
+ | *[[2009年]] 当年のみ、[[投票券 (公営競技)|JRAプレミアム]]の対象レースとなる。 | ||
+ | *[[2010年]] 外国馬が1頭も参戦しなかった(予備登録はあった)。 | ||
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+ | **2年連続で外国調教馬が1頭も出走せずに実施される(当年も予備登録はあった)。 | ||
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+ | **[[安田隆行]]が調教師として2人目の連覇。 | ||
+ | **[[藤田伸二]]が騎手として2人目の連覇。 | ||
+ | *[[2012年]] 3年連続で外国調教馬が1頭も出走せずに実施される(当年も予備登録はあった)<ref>[http://www.jra.go.jp/news/201211/111605.html ジャパンカップダート(GI)外国馬情報 -招待受諾馬なし-] JRA公式サイト [[2012年]][[11月16日]]</ref>。 | ||
+ | *[[2013年]] 本レースとしては14回目となる当年が最後となる。 | ||
+ | *[[2014年]] | ||
+ | **開催場を中京競馬場のダート1800mに移設するとともにレース名称を'''チャンピオンズカップ'''に変更。 | ||
+ | **国際招待レースから国際レースに変更。 | ||
+ | **「JRA60周年記念」の副称を付けて施行。 | ||
=== 歴代優勝馬 === | === 歴代優勝馬 === | ||
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− | |style="text-align:center"|第1回||[[2000年]][[11月25日]]|| | + | |style="text-align:center"|第1回||[[2000年]][[11月25日]]||[[ウイングアロー]]||牡5||2:07.2||[[岡部幸雄]]||[[南井克巳]]||池田實 |
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− | |style="text-align:center"|第2回||[[2001年]][[11月24日]]|| | + | |style="text-align:center"|第2回||[[2001年]][[11月24日]]||[[クロフネ]]||牡3||2:05.9||[[武豊]]||[[松田国英]]||[[金子真人]] |
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− | |style="text-align:center"|第3回||[[2002年]][[11月23日]]|| | + | |style="text-align:center"|第3回||[[2002年]][[11月23日]]||[[イーグルカフェ]]||牡5||1:52.2||[[ランフランコ・デットーリ|L.デットーリ]]||[[小島太]]||[[西川清]] |
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− | |style="text-align:center"|第4回||[[2003年]][[11月29日]]|| | + | |style="text-align:center"|第4回||[[2003年]][[11月29日]]||[[フリートストリートダンサー]]||騸5||2:09.2||[[ジョン・コート|J.コート]]||[[ダグ・オニール|D.オニール]]||T.レザーマン |
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− | |style="text-align:center"|第5回||[[2004年]][[11月28日]]|| | + | |style="text-align:center"|第5回||[[2004年]][[11月28日]]||[[タイムパラドックス (競走馬)|タイムパラドックス]]||牡6||2:08.7||武豊||松田博資||[[社台レースホース|(有)社台レースホース]] |
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− | |style="text-align:center"|第6回||[[2005年]][[11月26日]]|| | + | |style="text-align:center"|第6回||[[2005年]][[11月26日]]||[[カネヒキリ]]||牡3||2:08.0||武豊||[[角居勝彦]]||[[金子真人ホールディングス|金子真人ホールディングス(株)]] |
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− | |style="text-align:center"|第7回||[[2006年]]11月25日|| | + | |style="text-align:center"|第7回||[[2006年]]11月25日||[[アロンダイト (競走馬)|アロンダイト]]||牡3||2:08.5||[[後藤浩輝]]||[[石坂正]]||[[キャロットファーム|(有)キャロットファーム]] |
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− | |style="text-align:center"|第8回||[[2007年]]11月24日|| | + | |style="text-align:center"|第8回||[[2007年]]11月24日||[[ヴァーミリアン]]||牡5||2:06.7||武豊||石坂正||[[サンデーレーシング|(有)サンデーレーシング]] |
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− | |style="text-align:center"|第9回||[[2008年]][[12月7日]]|| | + | |style="text-align:center"|第9回||[[2008年]][[12月7日]]||カネヒキリ||牡6||1:49.2||[[クリストフ・ルメール|C・ルメール]]||角居勝彦||金子真人ホールディングス(株) |
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− | |style="text-align:center"|第10回||[[2009年]][[12月6日]]||[[ | + | |style="text-align:center"|第10回||[[2009年]][[12月6日]]||[[エスポワールシチー]]||牡4||1:49.9||[[佐藤哲三]]||[[安達昭夫]]||[[友駿ホースクラブ|(株)友駿ホースクラブ]] |
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+ | |style="text-align:center"|第11回||[[2010年]][[12月5日]]||[[トランセンド (競走馬)|トランセンド]]||牡4||1:48.9||[[藤田伸二]]||[[安田隆行]]||前田幸治 | ||
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+ | |style="text-align:center"|第13回||[[2012年]][[12月2日]]||[[ニホンピロアワーズ]]||牡5||1:48.8||[[酒井学 (競馬)|酒井学]]||[[大橋勇樹]]||[[ニホンピロ・レーシング|小林百太郎]] | ||
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+ | |style="text-align:center"|第17回||[[2016年]]12月4日||[[サウンドトゥルー]]||騸6||1:50.1||[[大野拓弥]]||[[高木登 (競馬)|高木登]]||山田弘 | ||
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− | === | + | === チャンピオンズカップの記録 === |
− | *レースレコード - 2:05. | + | *レースレコード |
+ | **1:48.8(第13回優勝馬ニホンピロアワーズ) - 阪神 ダート1800m | ||
+ | **2:05.9(第2回優勝馬クロフネ、2002年の東京競馬場の改修工事前の記録ではあるが日本レコードとして残っている<ref>[http://www.jra.go.jp/datafile/record/dirt.html 中央競馬レコードタイム] JRA公式サイト 2012年[[12月29日]]</ref>) - 東京 ダート2100m(改修前) | ||
+ | ***2:06.7(第8回優勝馬ヴァーミリアン) - 東京 ダート2100m(改修後、コースレコード) | ||
*2着との最大着差 - 7馬身(第2回優勝馬クロフネ) | *2着との最大着差 - 7馬身(第2回優勝馬クロフネ) | ||
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2024年4月23日 (火) 14:33時点における最新版
チャンピオンズカップ(Champion's Cup)とは日本中央競馬会(JRA)がジャパンカップウィークに中京競馬場のダート1800mで施行する中央競馬の重賞(GI)レース(国際指定)である。
チャンピオンズカップの1着賞金1億3000万円は日本の全ダートレースの中で最高賞金額を誇る。
外国から当レースに出走する場合には競走馬の輸送費、滞在に要する厩舎や飼料にかかる費用、馬主、調教師、騎手、厩務員(馬主、調教師、騎手についてはその配偶者も含む)の交通費や宿泊費はJRAが全額負担する。このような遠征に要する諸費用の負担を外国からの全出走馬に行うレースは日本ではこのほかにジャパンカップがある。世界ではドバイミーティング(ドバイワールドカップなど)、香港国際競走がある。なお、外国招待馬は8頭まで出走可能である。2008年からジャパン・オータムインターナショナルに指定されている。
概要[編集]
JRAにおける最初のダートGIレースは1997年に昇格したフェブラリーステークスであったが中距離の交流GIである帝王賞や東京大賞典での熱戦、ドバイワールドカップやブリーダーズカップ・クラシックの隆盛により中央競馬においてもダートレースの主流である2000m級の距離によるダート国際レースを望む声が高まり2000年にジャパンカップダートが創設された。略称はJCD(JはJAPAN、CはCUP、DはDIRTのそれぞれの頭文字)。
しかしながら、世界のダートレースの主流が2000mであるにもかかわらず2100mという半端な距離で(JRAではダート2000mというコースが阪神競馬場以外にない)スタートから第1コーナーまでが短めで競走馬の能力以外の有利不利があることなどがこのレースの欠点となっている。またダートが主流のアメリカでは赤土のようなスピードの出やすいダートが主流だが、日本のダートはスピードが出にくい。2007年に来日したスチューデントカウンシルは時計のかかる馬場向きと見てブリーダーズカップ・クラシックを回避して、このレースに出走した経緯がある[1]。そのため2008年からはジャパンカップの翌週の日曜に移動し、阪神競馬場のダート1800m[2]で施行される(関西初の国際招待GIとなる)。これに伴い、一部のレース日程が変更されている[3]。ちなみに阪神競馬場ではダートのオープン特別は2009年には9レース編成されているが、1800mで施行されるのはこのレースのみである(他は1400mが5レース、2000mが3レース)。
世界各国の一流馬が登録することこそあるものの開催時期が北米勢(およびクールモアグループなど一部の欧州勢)にとっての最大目標であるブリーダーズカップ・クラシックの後ということだけあって、実際に出走することは皆無である。
ただし近年、アメリカのダートコースにも変化が見られるようになりオールウェザーの競馬場も増えたことからスピードの必要なアメリカ特有のダートに適性がない馬がこのレースを選ぶこともある。また1800mという距離で施行されるため、今後は中距離馬とマイル馬の両方が出走し易くなっている。ただし日本馬のレベルの向上とアメリカ勢の惨敗が続いているためアメリカの競馬関係者の中にはチャンピオンズカップに出走すること自体が無謀という考えも多くあるうえに[1]、アメリカの競馬場は全て左回りであることから今後このレースの外国の有力馬が増えるかどうかは微妙である。
なおファンファーレは創設以来テープ演奏であったが2004年から2006年までと2008年からは生演奏で行われている。また2007年まで(ジャパンカップと同日開催となった2004年は除く)平地のGIレースでは数少ない、土曜日に施行されていたレースである[4]。
正賞は日本馬主協会連合会会長賞、全国公営競馬馬主連合会会長賞、地方競馬全国協会会長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞。
主な前走[編集]
以下はチャンピオンズカップに出走する競走馬の主な前走。
レース名 | 格付 | 団体 | 施行競馬場 | 施行距離 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 武蔵野ステークス | GIII | 中央 | 東京競馬場 | ダート1600m |
2 | JBCクラシック | 統一JpnI | 地方 | 持ち回り | ダート2000m |
歴史[編集]
- 2000年 東京競馬場のダート2100mの国際招待指定レースとして創設。
- 2001年 日本のクロフネがダート2100mの世界レコード2.05.9で圧勝。
- 2002年 東京競馬場の改修工事により中山競馬場のダート1800mで施行。
- 2003年 アメリカのフリートストリートダンサーが外国調教馬として史上初の制覇。
- 2004年 ゴールデンジュビリーデーに伴い当年に限りジャパンカップと同日開催。
- 2005年 武豊が騎手として当レース初の連覇。
- 2006年 外国馬が1頭も参戦しなかった。
- 2007年 石坂正が調教師として当レース初の連覇。
- 2008年
- 開催競馬場を阪神競馬場ダート1800mに移して施行。
- ジャパン・オータムインターナショナルに指定。
- 3歳の負担斤量が牡馬・騸馬55キロ・牝馬53キロから牡馬・騸馬56キロ・牝馬54キロに変更。
- 日本のカネヒキリが当レースで史上初の2度目の優勝を果たすと共に東京、阪神の両方の開催地で制覇。
- 2009年 当年のみ、JRAプレミアムの対象レースとなる。
- 2010年 外国馬が1頭も参戦しなかった(予備登録はあった)。
- 2011年
- 2012年 3年連続で外国調教馬が1頭も出走せずに実施される(当年も予備登録はあった)[5]。
- 2013年 本レースとしては14回目となる当年が最後となる。
- 2014年
- 開催場を中京競馬場のダート1800mに移設するとともにレース名称をチャンピオンズカップに変更。
- 国際招待レースから国際レースに変更。
- 「JRA60周年記念」の副称を付けて施行。
歴代優勝馬[編集]
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 2000年11月25日 | ウイングアロー | 牡5 | 2:07.2 | 岡部幸雄 | 南井克巳 | 池田實 |
第2回 | 2001年11月24日 | クロフネ | 牡3 | 2:05.9 | 武豊 | 松田国英 | 金子真人 |
第3回 | 2002年11月23日 | イーグルカフェ | 牡5 | 1:52.2 | L.デットーリ | 小島太 | 西川清 |
第4回 | 2003年11月29日 | フリートストリートダンサー | 騸5 | 2:09.2 | J.コート | D.オニール | T.レザーマン |
第5回 | 2004年11月28日 | タイムパラドックス | 牡6 | 2:08.7 | 武豊 | 松田博資 | (有)社台レースホース |
第6回 | 2005年11月26日 | カネヒキリ | 牡3 | 2:08.0 | 武豊 | 角居勝彦 | 金子真人ホールディングス(株) |
第7回 | 2006年11月25日 | アロンダイト | 牡3 | 2:08.5 | 後藤浩輝 | 石坂正 | (有)キャロットファーム |
第8回 | 2007年11月24日 | ヴァーミリアン | 牡5 | 2:06.7 | 武豊 | 石坂正 | (有)サンデーレーシング |
第9回 | 2008年12月7日 | カネヒキリ | 牡6 | 1:49.2 | C・ルメール | 角居勝彦 | 金子真人ホールディングス(株) |
第10回 | 2009年12月6日 | エスポワールシチー | 牡4 | 1:49.9 | 佐藤哲三 | 安達昭夫 | (株)友駿ホースクラブ |
第11回 | 2010年12月5日 | トランセンド | 牡4 | 1:48.9 | 藤田伸二 | 安田隆行 | 前田幸治 |
第12回 | 2011年12月4日 | トランセンド | 牡5 | 1:50.6 | 藤田伸二 | 安田隆行 | 前田幸治 |
第13回 | 2012年12月2日 | ニホンピロアワーズ | 牡5 | 1:48.8 | 酒井学 | 大橋勇樹 | 小林百太郎 |
第14回 | 2013年12月1日 | ベルシャザール | 牡5 | 1:50.4 | C.ルメール | 松田国英 | (有)社台レースホース |
第15回 | 2014年12月7日 | ホッコータルマエ | 牡5 | 1:51.0 | 幸英明 | 西浦勝一 | 矢部道晃 |
第16回 | 2015年12月6日 | サンビスタ | 牝6 | 1:50.4 | M.デムーロ | 角居勝彦 | (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン |
第17回 | 2016年12月4日 | サウンドトゥルー | 騸6 | 1:50.1 | 大野拓弥 | 高木登 | 山田弘 |
チャンピオンズカップの記録[編集]
- レースレコード
- 1:48.8(第13回優勝馬ニホンピロアワーズ) - 阪神 ダート1800m
- 2:05.9(第2回優勝馬クロフネ、2002年の東京競馬場の改修工事前の記録ではあるが日本レコードとして残っている[6]) - 東京 ダート2100m(改修前)
- 2:06.7(第8回優勝馬ヴァーミリアン) - 東京 ダート2100m(改修後、コースレコード)
- 2着との最大着差 - 7馬身(第2回優勝馬クロフネ)
注釈[編集]
- ↑ 1.0 1.1 週刊Gallop 2007年11月25日号。
- ↑ 2007年11月20日のサンケイスポーツによると阪神の2000mダートはスタートが芝コースとなる関係もあり、1800mでの開催になったのではと考えられている。
- ↑ 阪神ジュベナイルフィリーズが12月第2週目、朝日杯フューチュリティステークスが12月第3週目にそれぞれ変更となった。また、ジャパン・オータムインターナショナルシリーズに指定されることになる。
- ↑ 例えば2002年のNHKマイルカップが5月5日の大国魂神社の祭事と重なるため5月4日土曜日に施行されたほか、天皇賞(春)が4月29日の固定開催だった1989年に土曜日開催となった。
- ↑ ジャパンカップダート(GI)外国馬情報 -招待受諾馬なし- JRA公式サイト 2012年11月16日
- ↑ 中央競馬レコードタイム JRA公式サイト 2012年12月29日
関連項目[編集]
中央競馬のグレードワンレース | |
GI | フェブラリーステークス | 高松宮記念 | 大阪杯 | 桜花賞 | 皐月賞 | 天皇賞(春) | NHKマイルカップ | ヴィクトリアマイル | 優駿牝馬 | 東京優駿 | 安田記念 | 宝塚記念 | スプリンターズステークス | 秋華賞 | 菊花賞 | 天皇賞(秋) | エリザベス女王杯 | マイルチャンピオンシップ | ジャパンカップ | チャンピオンズカップ | 阪神ジュベナイルフィリーズ | 朝日杯フューチュリティステークス | 有馬記念 | ホープフルステークス |
J・GI | 中山グランドジャンプ | 中山大障害 |
ダートグレードのグレードワンレース | |
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