全日本2歳優駿

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全日本2歳優駿
開催地 川崎競馬場
格付け JpnI
1着賞金 3500万円
距離 ダート1600m
出走条件 サラブレッド系2歳
中央競馬地方競馬全国)
負担重量 牡馬55kg牝馬54kg
創設 1950年8月13日

全日本2歳優駿(ぜんにほんにさいゆうしゅん)とは神奈川県川崎競馬組合川崎競馬場ダート1600mで施行する地方競馬重賞統一JpnI競走である。全国地方競馬の現存する最古の重賞競走でもある。

古くはネンタカラ(中央競馬に移籍後はゴールデンウェーブ)、ダイゴホマレの2頭の東京優駿優勝馬に始まり、天皇賞優勝馬のオンスロートヒカルタカイ東京大賞典優勝馬スピードパーシア、近年もアグネスワールドアグネスデジタルトーシンブリザードユートピアなど、錚々たる名前が歴代優勝馬に連なる、全国の地方競馬でも屈指の出世競走として名高い。

目次

[編集] 概要

1950年全日本三才優駿として創設され、第1回は川崎競馬場のダート1200mで施行された。第1回に限り中央競馬から競走馬を招待して行われたが[1]、第2回(1951年)以降は南関東地区の2歳(旧3歳)チャンプ決定戦として位置付けられ、ダート1400mに延長、更に1956年にはダート1500m、1959年に現在のダート1600mで施行されるようになった。

1985年には地方全国交流競走に指定され、南関東地区だけではない名実共に全日本の地方競馬の2歳(旧3歳)チャンプ決定戦として位置付けされ、1988年全日本3歳優駿に名称変更を行った。

1997年には中央・地方全国指定交流競走に指定され、JRA所属馬に再び門戸が開かれ、前年から施行されたダートグレード競走のGII(統一GII)に格付け、2001年に競走馬年齢(馬齢)を国際基準に合わせた事に伴い、「全日本2歳優駿」に名称変更、2002年にダートグレード競走のGI(統一GI)に昇格、名実共に日本の2歳ダート最強馬決定戦として位置付けされた。

総額賞金は5,950万円で1着賞金3,500万円、2着賞金1,225万円、3着賞金700万円、4着賞金350万円、5着賞金175万円と定められている。

負担重量は定重量で牡馬は55kg牝馬は54kgと定められている。

[編集] 出走条件

サラ系2歳(旧3歳)の競走馬を前提として、南関東所属馬6頭、南関東所属以外の地方所属馬4頭、JRA所属馬4頭と出走枠が定められおり、地方所属馬に限り優先出走権保持馬、指定馬が所属枠内の頭数で出走できる。その指定競走は以下のとおり。

優先出走権トライアル競走
競走名競走格施行競馬場施行コース取得条件
北海道2歳優駿統一JpnIII門別競馬場ダート1800m1着入賞
兵庫ジュニアグランプリ統一JpnIII園田競馬場ダート1400m1着入賞
南関東・岩手枠トライアル競走
競走名競走格施行競馬場施行コース取得条件備考
平和賞南関東S3船橋競馬場ダート1600m1着入賞東日本交流競走
ハイセイコー記念南関東S2大井競馬場ダート1600m1着・2着入賞 
鎌倉記念南関東S3川崎競馬場ダート1500m1着入賞 
指定馬トライアル競走
競走名競走格施行競馬場施行コース取得条件
南部駒賞重賞水沢競馬場ダート1600m1着入賞
九州ジュニアチャンピオンKG1佐賀競馬場ダート1750m1着・2着入賞

また上記以外のダートグレード競走の1着入賞馬、優先出走権トライアル競走の2着・3着入賞馬、中央競馬における重賞競走及びダートのオープン特別競走の1着入賞馬にも指定馬としての権利が与えられる。

[編集] 歴史

  • 1950年 川崎競馬場のダート1200mの2歳(旧3歳)限定の重賞競走「全日本三才優駿」として創設。
  • 1951年 施行コースをダート1400mに変更。
  • 1956年 施行コースをダート1500mに変更。
  • 1959年
    • 施行コースをダート1600mに変更。
    • この年の9月1日から日本競馬の時計表示が変更になったのに伴い、時計が1/5秒表示から1/10秒表示に変更。
  • 1985年 地方全国交流競走に指定。
  • 1988年 名称を「全日本3歳優駿」に変更。
  • 1997年
    • 中央・地方全国指定交流競走に指定。
    • ダート競走格付け委員会にGII(統一GII)に格付けされる。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「3歳」から「2歳」に変更。
    • 名称を「全日本2歳優駿」に変更。
  • 2002年 ダート競走格付け委員会にGI(統一GI)に昇格される。
  • 2005年 負担重量が牡馬54kg・牝馬53kgから牡馬55kg・牝馬54kgに変更。
  • 2007年 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIに変更。

[編集] 歴代優勝馬

回数施行日優勝馬性齢所属勝時計優勝騎手管理調教師馬主
第1回1950年8月13日サチフサ牡2大井1:22 2/5大山末治大山末治小倉極之助
第2回1951年11月4日シンタカラ牡2大井1:22 2/5勝又衛小林元治川俣欣也
第3回1952年9月30日ローズバツト牝2大井1:31 1/5須田茂大山末治平野高次郎
第4回1953年11月6日ネンタカラ牡2大井1:30 2/5遠間波満行小林元治川俣欣也
第5回1954年12月1日タジマオー牡2川崎1:31 1/5井上宥蔵井上宥蔵田島将光
第6回1955年11月23日カブト牡2大井1:31 4/5長沢忠夫大山末治新本秀吉
第7回1956年11月15日エイシヨウ牝2大井1:38 0/5須田茂関口三治鈴木績
第8回1957年11月18日ダイゴホマレ牡2大井1:36 0/5小筆昌天間三之助醍醐幸右衛門
第9回1958年11月20日カチススム牡2大井1:38 0/5内田秋造秋谷元次藤田義男
第10回1959年11月20日オンスロート牡2大井1:41.4赤間清松田中九兵衛三輪野憲治
第11回1960年12月6日ユキロウ牡2大井1:43.8古野重孝栗田武堀場勝
第12回1961年11月21日セルコール牡2船橋1:45.9須田茂出川己代造安達保多
第13回1962年12月1日テルチカラ牡2大井1:44.5高岩隆森田正一塚越昭
第14回1963年12月11日ハロユウ牡2大井1:43.7宮下哲朗伊藤正美青野保
第15回1964年11月18日タマノニシキ牝2大井1:43.6佐々木竹見大南栄蔵宇野智子
第16回1965年11月24日ニユーサカエ牡2大井1:41.7小筆昌平野金一青木福次郎
第17回1966年11月30日ヒカルタカイ牡2大井1:42.6竹山隆鏑木文一郎高井正子
第18回1967年11月15日バトラー牡2大井1:43.6福永二三雄荒井貢只木清太郎
第19回1968年12月26日トウシユン牡2船橋1:41.8渥美忠男出川己代造中井美恵子
第20回1969年12月18日タマプチー牡2大井1:42.3赤間清松竹内美喜男花田まさ
第21回1970年12月10日タニノカツヒメ牝2船橋1:40.5宮下紀英岡林喜和谷中勇
第22回1971年12月10日ヤシマスウパー牡2船橋1:41.6内野健二木村万吉石塚昌男
第23回1972年12月20日チヤイナホープ牡2船橋1:41.9川島正行矢熊壽岡田久夫
第24回1973年12月5日スピードパーシア牡2船橋1:41.0内野健二及川六郎佐藤興業(株)
第25回1974年12月11日シタヤロープ牡2船橋1:40.8佐々木竹見江口勇高氏茂二
第26回1975年12月11日カツフアーム牡2大井1:41.3高橋三郎秋谷元次栗林友二
第27回1976年12月10日カシキユネ牡2浦和1:42.3本間茂中島正治(株)ルイスクラブ
第28回1977年12月8日ヒダカホーリユウ牡2船橋1:41.2岡島茂谷口源吾戸部洋
第29回1978年12月14日マイリマンド牡2大井1:40.5高橋三郎菊池千秋古川一男
第30回1979年12月20日スーパーヤマト牡2船橋1:40.3桑島孝春米山仲司秋元重弘
第31回1980年12月17日シゲノカマダ牡2船橋1:41.4佐藤隆吉田馨鎌田管仲
第32回1981年12月16日ヒノデスター牡2船橋1:42.8桑島孝春栗原清吉種実
第33回1982年12月20日ヨネタロウ牡2川崎1:42.5本間茂高橋久志田所国丈
第34回1983年12月23日ヨシマサボーイ牡2船橋1:42.8石崎隆之出川己代造吉田昌子
第35回1984年12月19日ロングタイシヨー牡2川崎1:42.7佐々木竹見八木弘笠原英政
第36回1985年12月25日ミハマシヤーク牡2川崎1:42.5山崎尋美鈴木敏一関明夫
第37回1986年12月29日ダイカツラモーヌ牝2浦和1:43.8石崎隆之柘榴喜八郎志賀泰吉
第38回1987年12月29日リユウコウキング牡2川崎1:43.2本間茂鳥飼元脩池田徳七
第39回1988年12月21日ミルユージ牡2船橋1:44.7桑島孝春米山仲司藤代由太郎
第40回1989年12月28日ハセノトライアン牡2船橋1:43.9石崎隆之出川己代造長谷川文夫
第41回1990年12月29日ユウユウサンボーイ牡2川崎1:42.7森下博八木弘澤井唯一
第42回1991年12月26日ヤマニンロード牡2川崎1:42.3石崎隆之長谷川蓮太郎安西善作
第43回1992年12月22日キタサンテイオー牡2船橋1:42.0石崎隆之川島正行(有)大野商事
第44回1993年12月27日キタノジライ牡2北海道1:43.2大城剛中村光春吉田秀夫
第45回1994年12月29日ヒカリルーファス牡2浦和1:42.1佐々木竹見牛房榮吉原口常雄
第46回1995年12月27日ホウシュウサルーン牡2川崎1:44.1石崎隆之八木仁共慶商事(株)
第47回1996年12月18日オグリダンディ牡2大井1:42.3佐宗応和菅原秀雄小栗孝一
第48回1997年12月29日アグネスワールド牡2JRA1:41.7武豊森秀行渡辺孝男
吉田照哉
第49回1998年12月29日アドマイヤマンボ牡2JRA1:43.3田中勝春橋田満近藤利一
第50回1999年12月23日アグネスデジタル牡2JRA1:41.1的場均白井寿昭渡辺孝男
第51回2000年12月13日トーシンブリザード牡2船橋1:42.6石崎隆之佐藤賢二稲垣博信
第52回2001年12月25日プリンシパルリバー牡2北海道1:42.5五十嵐冬樹成田春男吉田照哉
第53回2002年12月25日ユートピア牡2JRA1:42.4河内洋橋口弘次郎金子真人
第54回2003年12月17日アドマイヤホープ牡2JRA1:42.8武豊橋田満近藤利一
第55回2004年12月22日プライドキム牡2JRA1:40.6池添謙一池添兼雄深見富朗
第56回2005年12月21日グレイスティアラ牝2JRA1:42.3田中勝春手塚貴久(有)下河辺牧場
第57回2006年12月13日フリオーソ牡2船橋1:41.8内田博幸川島正行ダーレー・ジャパン・レーシング(有)
第58回2007年12月19日イイデケンシン牡2JRA1:41.8藤田伸二昆貢(株)アールエスエーカントリ

[編集] 脚注

  1. 参考文献:三木晴男『競馬社会の戦後史』近代文藝社、1994年

[編集] 関連項目

ダートグレードのGI・JpnI競走
川崎記念 | フェブラリーステークス* | かしわ記念 | 帝王賞 | ジャパンダートダービー | マイルチャンピオンシップ南部杯 | JBCスプリント | JBCクラシック | ジャパンカップダート* | 全日本2歳優駿 | 東京大賞典
  • 中央競馬主催の競走は太字で示している。
  • 国際グレードが得られている競走(GI)には右肩に「*」を付している。

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