「東進ハイスクール」の版間の差分
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* 各生徒を社員が担任として担当し、月に1回、生徒に合った講座の推薦・合格指導面談を行う。担任指導費として31,500円(税込)が必要であり、通常入学時および次年度への更新時に支払う。 | * 各生徒を社員が担任として担当し、月に1回、生徒に合った講座の推薦・合格指導面談を行う。担任指導費として31,500円(税込)が必要であり、通常入学時および次年度への更新時に支払う。 | ||
* 「担任助手」と呼ばれる東進生のOB・OGが週1回実施される生徒へのグループ面談などを担当。 | * 「担任助手」と呼ばれる東進生のOB・OGが週1回実施される生徒へのグループ面談などを担当。 | ||
− | * | + | * 担任助手は受講生OB・OGの上位大学進学者から選ばれることが多い。リーダー的に働く少数の社員とサポートする複数の優秀な現役大学生により校舎を運営する、ある種のビジネスモデルを構築しているとも言える。これは、VOD形式で講義が常に一定程度の均質を維持されていることにより成立している。 |
* 担任は専属担任と校舎社員とに分かれており、専属担任は正規社員契約をしていない。 | * 担任は専属担任と校舎社員とに分かれており、専属担任は正規社員契約をしていない。 | ||
2015年1月4日 (日) 19:59時点における最新版
東進ハイスクール(とうしんハイスクール)は、株式会社ナガセによって運営される東京都武蔵野市吉祥寺に本部を置く大学受験予備校である。関東地方を中心に92の校舎を展開し(2013年3月末現在)、フランチャイズの東進衛星予備校を加えると日本全国で約800校が展開されている[1]。
また、東進ハイスクールは、現役生中心となっており、浪人生向けの本科コースを設置する校舎は吉祥寺本部校他11校のみとなっている(東進衛星予備校は別)[2]。
目次
概要[編集]
社長の永瀬昭幸が東京大学在学中にアパートの一室ではじめた「ナガセ進学教室」に、その起源を持つ[3]。
立ち上げ当時は株式会社方式の予備校として話題を集めた(通常は準学校法人による経営のため)。1988年には有名講師を競合予備校からスカウトし、1990年代初頭の大浪人時代のピーク前に「現役中心」の運営体系に切り替えた。授業方式は、一部の例外を除いてVODの視聴によるものであり、生授業の予備校のスタイルは全く残っていない。大学全入時代となり、浪人生が減少している現在では、三大予備校も従来の準学校法人方式の校舎運営から切り離した現役生専用館を株式会社方式で別会社として設立したり、映像授業専門コースなどを取り入れ追随している。
沿革[編集]
設置講座[編集]
高速基礎マスター講座[編集]
- 高速基礎マスター講座には高速暗記講座と高速トレーニング講座の2種類があり、高速暗記講座は英単語や古文単語、史実や化学式などの暗記を必要とする基本項目のほとんどはこの講座で確認できるしくみとなっている。これには自分が間違えた単語などをまとめて確認・印刷できる機能もある。一方、高速トレーニング講座では英語の音読(教材はアメリカの教科書に使われた文章)や計算力を上げるための数学の問題が用意されている。
- なお、料金体系としては高速基礎マスター講座は、英語・数学・国語で通年授業1講座分、理科や社会(地歴・公民)を利用したい場合は講習授業1講座分(日本史と世界史は2講座分)の料金が必要である。ただし、利用したい科目の通年授業1講座、または講習授業2講座を受講していなければ利用することができない。
- 一方で英語の単語や熟語は文字が出てきて9つの中から選ぶやり方である。また、2009年2月16日から文法はドラッグ&ドロップ方式を採用している。
東大特進コース[編集]
東京大学志望の現役高校生用に毎年開講される短期集中型特別コースで、東京地区、大阪地区と名古屋地区、またt-POD(自宅受講)のみ設置される。このコースは以下の点で通常コースと差別化が図られている。
- 東大入試に特化した生授業を行い、高密度の授業展開を目指す。
- 通常コースの受講料に比べて割安な授業料を設定し、東進や駿台、河合塾の模試成績、学校内順位により、特待生として認定する。割安な授業料を設定しているため、当コース授業料の損益分は、通常コースの授業料に上乗せしているのが現状である。
- 現役東大生スタッフ等による担任助手制度を設ける。
担任制度[編集]
- 各生徒を社員が担任として担当し、月に1回、生徒に合った講座の推薦・合格指導面談を行う。担任指導費として31,500円(税込)が必要であり、通常入学時および次年度への更新時に支払う。
- 「担任助手」と呼ばれる東進生のOB・OGが週1回実施される生徒へのグループ面談などを担当。
- 担任助手は受講生OB・OGの上位大学進学者から選ばれることが多い。リーダー的に働く少数の社員とサポートする複数の優秀な現役大学生により校舎を運営する、ある種のビジネスモデルを構築しているとも言える。これは、VOD形式で講義が常に一定程度の均質を維持されていることにより成立している。
- 担任は専属担任と校舎社員とに分かれており、専属担任は正規社員契約をしていない。
校舎[編集]
東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・茨城県・静岡県・長野県・奈良県に校舎を展開している[1]。
各校舎の詳細情報は公式サイト「校舎一覧」を参照。
東進衛星予備校[編集]
東進衛星予備校(とうしんえいせいよびこう)は、株式会社ナガセによって経営される東進ハイスクールの部門の一部(予備校)[3]。1985年に開校した東進ハイスクールが、1991年に衛星授業サテライブを開始し、自校舎への映像配信システムを他の学習塾が利用できるシステムに発展させたものが東進衛星予備校で、現在全国に約800校ある。映像配信システムとフランチャイズ方式を用いた大学受験予備校。講師の講義を通信衛星やインターネット回線を利用して全国の加盟校に送信するシステムを用いる。
当初は東進ハイスクールでは生授業が行われていたので東進衛星予備校は衛星授業を行う部門として位置づけられていたが、現在は東進ハイスクールでも特別公開授業などを除いて生授業を廃止したため、直営校が東進ハイスクール、フランチャイズ校が東進衛星予備校という違いがあるだけで、学習システムや教育方法の差はない。
東進模試[編集]
東進模試(とうしんもし)は、大学受験などの対策として、株式会社ナガセ(社長・永瀬昭幸)が運営する東進ハイスクール、東進衛星予備校が実施している模擬試験の総称。
すべての模試で相対評価方式ではなく、絶対評価方式を採用している(ただし、本番換算の形で偏差値が出ることもある)。
種類[編集]
センター試験本番レベル模試[編集]
大学入試センター試験対策模試。受験対象は受験生・高2生・高1生。年6回、10月を除く偶数月(10月は全国統一テストのため非実施)に実施している。
レベルは5回とも、実際のセンター試験と同じレベルに合わせてある(前述の絶対評価のため)。そのため、志望大の判定は点数で、「第一志望合格まであと○点」といった表示となる。また、判定は問題の難易度に影響される。
試験時間、問題量、問題形式や傾向、解答方式は実際のセンター試験に準じている。ただし、英語のリスニングは全受験者がICプレーヤーを使用しない。数学(2)に関しては選択問題の統計とコンピュータ(BASIC)[4]、確率分布と統計的な推測は載っていないため、その分野で受験する者は模試としては利用できない[5]。理科や社会では教科ごとに別冊子になっており、センター試験本番のように余った時間で次の教科を解くことはできない。
試験日の7日後(最短時)に成績表が返却され、英語、数学(1)(2)、国語、物理、化学は後日VODで東進講師による解説授業を見ることができる。ただし、最終センター試験本番レベル模試(12月)とセンター同日体験受験(後述)の場合、その他の理科や社会も見ることができる。採点講評などがインターネット上に公開されておりヒヤリングも聞くことができる。
この他、センター試験本番レベル模試に準ずるものとして、次にあげるような模試がある。
- 全国統一高校生テスト
- 10月に実施され、無料で受験出来る。試験内容はセンター試験本番レベル模試と同様であるため、センター試験本番レベル模試は実質偶数月に実施されている。試験実施後に成績上位者の表彰と復習ツールの公開が東進の公式サイトで行われる。
- センター同日体験受験
- 大学入試センター試験当日に、実際に出題された問題を時間差で受験するもの。厳密には模試ではない。受験料は特別に招待するため無料となっている[6]。センター試験本番レベル模試と同様に数学(2)の確率分布と統計的な推測は載っていない。センター試験本番レベル模試と同じ成績表が返却される。
- センター高校生レベル模試(旧:高1・2レベルセンター模試)
- センター試験出題範囲が未了の高2・高1向けの模試。出題内容はセンター試験に準じていない。必須問題のほか,英語・国語については高2向け・高1向けの選択問題があり,数学は履修状況に応じた選択問題を回答する。高2は7月実施までが対象。
大学合格力判定テスト[編集]
旧:対志望大基礎学力判定テスト。生徒の基礎学力のどこが欠けているのかを分析するために行われる模試。全生徒が受験できる。教科は国語、数学(Ⅰ・AとⅡ・B)、英語。原則的にマークシート方式。かつては記述式の英作文や課題作文(国語)の出題もあったが、2010年度以降はマークシート方式の問題のみの出題である。
大問は分野ごとに分かれており(例:英語なら「単語」「熟語」「文法構文」「長文読解」など)、その分野ごとに制限時間が決定されている(例:英語の第1問「単語」は10分)。成績は分野ごとに算出される。そのため、問題冊子は独特の袋とじになっており、大問毎に該当部分を開封する仕組みになっている(開封に要する時間はカウントされない)。なお解答に要する時間も成績算出に影響するため、時間が余っても他の大問は解いてはならない。
二次試験対策模試[編集]
二次試験に対応できる力を総合的にはかる「難関大」「有名大」と、各大学への個別の対応力をはかる「東大」「京大」「北大」「東北大」「名大」「阪大」「九大」の本番レベル模試が用意されている。「難関大」「有名大」模試は3月を除く奇数月(1月はセンター試験本試験の1週間後)に実施される。
東進Dスクール[編集]
東進Dスクール(とうしんデジタル - )は、衛星デジタル放送開始と同時に開始し、スカイパーフェクTV!を利用した学習システム。株式会社ナガセの東進スクール内に属する[3]。
基本的に東進スクールに所属する講師によって授業が行なわれる。市販される講師が著した参考書か、Dスクールオリジナルテキストを使用する。
なお、東進ハイスクールが、在宅受講コースを作ったため、2005年度をもって、東進Dスクールは終了した。
東進スクール[編集]
東進スクールは、株式会社ナガセによって運営される塾で、対象は主に小中学生。小学生向きの有名中学進学塾である四谷大塚への入学を果たすための進学塾としての存在でもあった。なお、2006年8月には、その四谷大塚を買収し傘下となっている。
もともと中学入試や高校入試を扱っていたが、大学入試分野にも進出した。1988年に東進ハイスクールとして高卒生(いわゆる浪人生)も対象にし始めたときは、株式会社方式の予備校として話題を集めた。当時の校舎がそのまま現在も使用されているために校舎は古い。小・中学部を対象とした少人数の塾で、一クラスはせいぜい多くても5人程度と少ない。また、個別で高校生も受け持っている。
校舎[編集]
現在存在する校舎[編集]
- 吉祥寺校舎(本校)
- 荻窪校舎
- 石神井校舎
- 町田校舎
閉校した校舎[編集]
- 小金井校舎(2014/3/31閉校)
東進四国[編集]
株式会社東進四国(とうしんしこく)は、ナガセのグループ企業である。松山市を中心に愛媛県において進学塾や予備校を経営している。
会社概要
沿革
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 1.0 1.1 株式会社ナガセ会社概要
- ↑ 東進ハイスクール校舎案内
- ↑ 3.0 3.1 3.2 株式会社ナガセ・沿革
- ↑ 旧課程入試のため2015年迄
- ↑ 引用エラー: 無効な
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タグです。 「moshi_sugaku
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ http://www.toshin.com/hs/event/doujitsu/
関連項目[編集]
- 今井宏 - 英語科講師
- 安河内哲也 - 英語科講師
- 宮崎尊 - 英語科講師
- 大岩秀樹 - 英語科講師
- 出口汪 - 現代文科講師
- 樋口裕一 - 小論文科講師(客員講師)
- 橋元淳一郎 - 物理科講師
- 和角仁 - 元古文科講師
- 神山睦美 - 国語科講師(客員講師)
- 吉野敬介 - 古文科講師(客員講師)
- 慎一之 - 英語科講師
- 林修 - 国語科講師
- 栗原隆 - 古文科講師
- 金谷俊一郎 - 日本史科講師
外部リンク[編集]
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・東進ハイスクールを利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |