関西大学
関西大学(かんさいだいがく)は、大阪府吹田市山手町三丁目3番35号に本部を置く日本の私立大学である。1922年に設置された。大学の略称は関大(かんだい)。
概観[編集]
大学全体[編集]
関西大学は、当時の司法省の顧問を務めていたボアソナードに学んだ有田徳一、井上操、小倉久、土居通夫、野村ちん吉ら大阪在勤の裁判官、彼らの上司である児島惟謙、漫画家手塚治虫の祖父手塚太郎、自由民権運動家である吉田一士らにより、1886年に関西初の法律学校として大阪市西区の願宗寺に開かれた「関西法律学校」を起源とする。
建学の精神(校訓・理念・学是)[編集]
関西大学の建学の精神は「正義を権力から護れ」である。これは大津事件裁判において、政府の圧力から司法の独立を守り抜いた児島惟謙が創立に関わっていることが大きい。また、教育の理念を「学の実化(じつげ)」すなわち「学理と実際との調和」としている。戦後の復興期を経て、学理と実際との調和、学技一体の学風は脈々と受け継がれている。
教育および研究[編集]
13学部、大学院15研究科を設置している。近年、専門職大学院の充実を図っており、法科大学院・会計専門職大学院・臨床心理専門職大学院を設置している。
沿革[編集]
略歴[編集]
1886年に創立された関西法律学校を起源とする大学。1922年に大学令に基づく旧制大学となった。
年表[編集]
- 1886年 関西法律学校が開校。
- 1893年 司法省指定学校として認可指定学校に認可。
- 1903年 専門学校令による専門学校として認可。
- 1905年 社団法人に改組し、私立関西大学と改称。大学科、大学予科および専門科を設置。各科に法律学科、経済学科を置く。
- 1906年 大学科、専門科に商業学科を増設。
- 1911年 専門部に高等商業予科を新設し、従来の商業学科も高等商業学科と改称。
- 1913年 関西甲種商業学校(関西大学第一中学校・高等学校の前身)が開校。
- 1920年 財団法人に改組し、関西大学と改称。
- 1922年 大学令による大学を設立し、大学科、大学予科を法学部(法律学科、政治学科)、商学部(商業学科)と大学予科に改組。
- 1924年 専門部に文学科、商学部に経済学科を設置。商学部を経済学部に改称。
- 1928年 法学部に文学科(哲学と英文学の2専攻科)を増設し、法文学部となる。
- 1929年 天六学舎竣工。
- 1930年 専門部第1部(昼間部)を設置。
- 1935年 経済学部を経商学部と改称。
- 1941年 文部省の指示により、学部、予科、専門部1部・2部それぞれに報国団を結成。
- 1943年 徴兵猶予撤廃により、12月出陣の学生に特別講義を実施。
- 1944年 法文学部と経商学部がそれぞれ法学部と経済学部になる(戦局悪化による学科廃止のため)。関西工業専門学校(工学部の前身)が開校。関西大学人文科学研究所を開設。
- 1948年 新制大学に移行し、法学部・文学部・商学部・経済学部の4学部を設置。
- 1950年 関西大学短期大学部を設置。募集は1955年まで。
- 1951年 学校法人関西大学に改組。
- 1958年 工学部を設置。
- 1967年 社会学部を設置。
- 1972年 考古学研究室が飛鳥の高松塚古墳を発掘調査し、極彩色の壁画を発見。
- 1985年 関西大学総合図書館および情報処理センターを開館。
- 1994年 高槻市に総合情報学部を設置。関西大学博物館を開館。第二部が天六から千里山へ移転。
- 1997年 エクステンションリードセンターを開設。関西大学黒菱山の家を閉所。関西大学白馬栂池高原ロッジ竣工。
- 2000年 外国語教育研究機構を設置。
- 2002年 先端科学技術推進機構、ソシオネットワーク戦略研究センターを開設。外国語教育学研究科(博士前期課程・後期課程)を開設。
- 2003年 関西大学東京センターを開設。第二部を廃止し、フレックス(昼夜開講制)を導入。
- 2004年 法科大学院を設置。関西大学中之島センターを開設。文学部8学科を廃止し、総合人文学科1学科10専修の組織へ移行。
- 2005年 高槻市の新キャンパス構想を発表(JR高槻駅近隣に新設するキャンパスで、現行の高槻キャンパスとは別)。
- 2006年 会計専門職大学院を設置。総合学生会館(メディアパーク凛風館)開館。文学部で昼夜開講制を廃止。
- 2007年 法学部・経済学部・商学部のデイコース、フレックスコース制を廃止し、昼夜開講制へ。政策創造学部を新設。工学部をシステム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3学部へ再編。大阪大学との間で包括学術交流協定を締結。東京センターを東京駅前のサピアタワー内へ規模を拡充の上で移転。
- 2008年 千里山キャンパスに高松塚古墳壁画再現展示室を設置。法学部の法律学科と政治学科を統合し、新たに「法学政治学科」を設置。大学院心理学研究科を設置。早稲田大学と学術交流協定締結。大阪市立大学・大阪府立大学と包括連携協定締結。大阪市中央区のアメリカ村に、入試情報提供等のサービスを行う「心斎橋オフィス」を設置(2010年8月末日に閉鎖)。
- 2009年 千里山キャンパスに外国語学部を設置。大学院心理学研究科に心理臨床学専攻 (専門職大学院を設置。4月より同学ブランドの価値向上を目指すものとして、新しいコミュニケーション・マーク「Global 'KU'」とタグライン「THINK × ACT」(シンク・バイ・アクト)を導入。2010年4月に開設予定の高槻市の新キャンパスの名称を「高槻ミューズキャンパス」に決定。関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学は、文部科学省「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」に採択され、共同して「三大学医工薬連環科学教育研究機構」を設置し、「医工薬連環科学」の教育とその具体的実践活動を開始した。
- 2010年 大阪府堺市堺区に「堺キャンパス」を開設し、人間健康学部を新設。高槻市の高槻駅前に「高槻ミューズキャンパス」を開設し、社会安全学部および大学院社会安全研究科を設置。
- 2011年 大学院東アジア文化研究科、ガバナンス研究科を設置。
- 2013年 関西大学留学生別科(日本語・日本文化教育プログラム進学コース)を開設。関西大学南千里国際プラザを開設(留学生宿舎と留学生別科用教育施設)。高槻キャンパスに情報演習棟を設置。8月6日に、大阪教育大学と近畿大学が合同で2015年4月に開設する予定の連合教職大学院(同年3月28日発表分)に、本学が合流すると発表。
- 2014年 使用されていなかった天六キャンパスの廃止・取り壊しを決定。2016年に大阪・梅田に新キャンパスを開設予定。
基礎データ[編集]
所在地[編集]
- 千里山キャンパス(大阪府吹田市山手町)
- 高槻キャンパス(大阪府高槻市霊仙寺町)
- 高槻ミューズキャンパス(大阪府高槻市白梅町)
- 堺キャンパス(大阪府堺市堺区)
- 北陽キャンパス(大阪府大阪市東淀川区上新庄)
象徴[編集]
スクールカラーは紫紺である。
校章[編集]
風雨に晒されながらも力強く生い茂っていく淀川の葦の葉をイメージしている。
ロゴマーク[編集]
2014年度から使用開始になった。校章を「印章・関西大学・1886年」のラテン語である「SIGILLUM・UNIVERSITATIS・KANSAIENSIS・MDCCCLXXXVI」で囲んでいる。1886年とは関西大学の創立年である明治19年を表している。関西大学の学長を務めた岩崎卯一が第1回海外留学生としてコロンビア大学に留学しているが、校章をラテン語で囲むのはコロンビア大学の印章に因んだデザインとされ、当時の留学団が使用した印章のデザインである。
コミュニケーションマーク・タグライン[編集]
関西大学は2009年度から2013年度までコミュニケーション・マーク「Global 'KU'」とタグライン「THINK × ACT」(シンク・バイ・アクト)を使用していた。コミュニケーションマークは、"Kansai University" の「K」と「U」の2文字を重ねて地球の形にデザインし、色はスクールカラーである紫紺を用いていた。2014年度にロゴマークが導入されたことにより大学では使用中止となったが、コミュニケーションマークについては関西大学初等部・中等部・高等部のマークとして、引き続き使用されることになった。
歌[編集]
以下は、毎年春に関西大学教育後援会が新入学生たちに配布する音楽CD『関西大学歌集』に収録される学園歌である。ただし、実際にCDに収録される曲はこのうちの一部のみに留まる。また、収録曲はCDのバージョンごとに異なる。
- 学歌
- 関西大学では大学歌のことを「校歌」と呼ばずに「学歌」と呼ぶ。「自然の秀麗 人の親和…」で始まる学歌は、1922年9月に関西大学が大学令による大学に昇格した後に制定された。校歌はすでにあったが、時の総理事山岡順太郎が提唱する「学の実化」を受けて、新時代の学歌が待望されていた。学歌は、関西大学教授であった服部嘉香が作詞し、服部の知人で作曲界の異才山田耕筰が作曲した。その後、山田耕筰は歌唱上の制約から第3節の「自由の訓練 自治の発揮」を「自由の尊重 自治の訓練」と、第2節の「学の実化」を「〜じつげ」と歌うように指導し、それ以来、今日に至るまでその歌詞で歌われている。
- 応援歌
- 応援歌に「応援歌」「王者関大」「関大マグマ」などがある。いずれも関西大学応援団の団員たちが製作した歌、あるいは一般公募の中から選ばれた歌で、総合関関戦や大学祭の後夜祭などで学生たちによって歌われる。なお、関大マグマは『マグマ大使』の主題歌の替え歌である。
- その他
- 他にも「学生歌」「関西大学讃歌」「逍遥歌」などがある。
マスコットキャラクター[編集]
フクロウ。ギリシア神話やローマ神話で学問・技芸・知恵を司る女神の使者、知の象徴とされている鳥。若者たちに学生生活の中で自分を見つめ直し、物事を自らの目と耳で感じ取り、創造力を育んでほしいという願いを大きな目と耳(羽角)を持つこの鳥に喩えた。また、フクロウの採用は「大学」→「学問」→「知恵ぶくろ」との連想にも由来する。
教育および研究[編集]
組織[編集]
学部[編集]
- 文学部
- 総合人文学科
- 英米文学英語学専修
- 英米文化専修
- 国語国文学専修
- 哲学倫理学専修
- 比較宗教学専修
- 芸術学美術史専修
- フランス学専修
- ドイツ学専修
- 日本史・文化遺産学専修
- 世界史専修
- 地理学・地域環境学専修
- 中国学専修
- 教育文化専修
- 初等教育学専修
- 心理学専修
- 情報文化学専修
- 映像文化専修
- 文化共生学専修
- アジア文化専修
- 2年次に専修に分属
- 総合人文学科
- 政策創造学部
- 政策学科
- 国際・アジア専修
- 政治・政策専修
- 地域・都市専修
- 組織・経営専修
- 2年次秋学期に専修に分属
- 国際・アジア法政策学科(2013年度に設置)
- アジア法履修モデル
- 国際アジア法履修モデル
- 欧米法履修モデル
- 政策学科
- 環境都市工学部
- 建築学科
- 都市システム工学科
- 都市デザインコース
- 都市環境計画コース
- 都市情報システムコース
- 2年次にコースに分属
- エネルギー・環境工学科
- エネルギー工学コース
- 環境化学コース
- 3年次にコースに分属
- 社会安全学部
- 安全マネジメント学科
- 社会災害マネジメントコース
- 自然災害マネジメントコース
- 2年次秋学期にコースに分属
- 安全マネジメント学科
大学院[編集]
- 文学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 総合人文学専攻
- 前期課程の専修
- 英文学専修
- 英米文化専修
- 国文学専修
- 哲学専修
- 芸術学美術史専修
- 日本史学専修
- 世界史学専修(旧・西洋史学・アジア史学専修)
- ドイツ文学専修
- フランス文学専修
- 中国文学専修
- 地理学専修
- 教育学専修
- 文化共生学専修
- 身体文化専修
- 映像文化専修
- 後期課程の専修
- 英文学専修
- 国文学専修
- 哲学専修
- 史学専修
- ドイツ文学専修
- フランス文学専修
- 中国文学専修
- 地理学専修
- 教育学専修
- 前期課程の専修
- 総合人文学専攻
- 経済学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 経済学専攻
- 前期課程のコース
- プロジェクトコース
- アカデミックコース
- 前期課程のコース
- 経済学専攻
- 商学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 前期課程
- 商学専攻
- 研究者コース
- 専門職コース
- 商学専攻
- 後期課程
- 商学専攻
- 会計学専攻
- 前期課程
- 社会学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 社会学専攻
- 前期課程のコース
- 専門研究コース
- 課題研究コース
- 前期課程のコース
- 社会システムデザイン専攻
- マス・コミュニケーション学専攻
- 社会学専攻
- 外国語教育学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 外国語教育学専攻
- 博士前期課程の領域:外国語教育学領域、異文化コミュニケーション学領域、通訳翻訳学領域
- 外国語教育学専攻
- 心理学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 博士前期課程
- 認知・発達心理学専攻
- 社会心理学専攻
- 博士後期課程
- 心理学専攻
- 専門職学位課程
- 心理臨床学専攻(臨床心理専門職大学院)
- 学校・教育コース
- 医療・福祉コース
- 産業・キャリアコース
- 2年次にコースを選択
- 心理臨床学専攻(臨床心理専門職大学院)
- 博士前期課程
- 東アジア文化研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 文化交渉学専攻
- 研究領域:東アジアの言語と表象、東アジアの思想と構造、東アジアの歴史と動態
- 修了者には日本で唯一(2014年現在)の博士 (文化交渉学)が授与される
- 文化交渉学専攻
- ガバナンス研究科(修士課程)
- ガバナンス専攻
- 理工学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
- 前期課程
- システムデザイン専攻(博士前期課程)
- 数学分野
- 研究領域:コホモロジー的数理、確率・統計
- 物理・応用物理学分野
- 研究領域:基礎・計算物理、光学・応用物理
- 機械工学分野
- 研究領域:応用物理、流体工学・バイオメカニクス、材料工学、トライボロジー・情報マイクロメカトロニクス、熱工学、生産加工システム、機械力学・制御工学、計測システム、ロボット・マイクロシステム、人間・生体情報工学
- 電気電子情報工学分野
- 研究領域:電気工学、機能性材料・デバイス、情報通信工学、システム情報学、メディア処理工学、知能ソフトウェア工学
- 数学分野
- ソーシャルデザイン専攻(博士前期課程)
- 建築学分野
- 研究領域:構造系、計画系、環境系、地域再生学
- 都市システム工学分野
- 研究領域:地球環境系、設計建設系、計画マネジメント系、情報システム系、地域再生学
- エネルギー・環境工学分野
- 研究領域:エネルギー工学、環境化学
- 建築学分野
- ライフ・マテリアルデザイン専攻(博士前期課程)
- 化学・物質工学分野
- 研究領域:金属材料設計、金属材料プロセス、金属・無機材料物性、無機・物理化学、有機化学、高分子化学、生体材料化学、生体機能分子化学
- 生命・生物工学分野
- 研究領域:生命・医薬、環境、食品
- 化学・物質工学分野
- システムデザイン専攻(博士前期課程)
- 博士後期課程
- 総合理工学専攻
- 研究領域:コホモロジー的数理、確率・統計、基礎・計算物理、光学・応用物理、応用物理、流体工学・バイオメカニクス、材料工学、トライボロジー・情報マイクロメカトロニクス、熱工学、生産加工システム、機械力学・制御工学、計測システム、ロボット・マイクロシステム、人間・生体情報工学、電気工学、機能性材料・デバイス、情報通信工学、システム情報学、メディア処理工学、知能ソフトウェア工学、構造系、計画系、環境系、地域再生学、地球環境系、設計建設系、計画マネジメント系、情報システム系、エネルギー工学、環境化学、金属材料設計、金属材料プロセス、金属・無機材料物性、無機・物理化学、有機化学、高分子化学、生体材料化学、生体機能分子化学、生命・医薬、環境、食品
- 総合理工学専攻
- 前期課程
- 総合情報学研究科(博士前期課程、博士後期課程)
- 博士前期課程
- 社会情報学専攻
- 知識情報学専攻
- 博士後期課程
- 総合情報学専攻
- 博士前期課程
- 社会安全研究科(博士前期課程、博士後期課程)
- 防災・減災専攻
別科[編集]
- 留学生別科(日本語・日本文化教育プログラム進学コース)
附属機関[編集]
- 研究所
- 東西学術研究所
- 言語接触研究班
- 近世近代日中文化交渉研究班
- 東アジア宗教儀礼研究班
- 非典籍出土資料研究班
- 比較信仰文化研究班
- 日本文学研究班
- 西洋文学における異文化交流研究班
- アジア文化研究センター
- 文化交渉学研究拠点
- 経済・政治研究所
- 大阪の社会労働運動と政治経済研究班
- 東アジア経済・産業研究班
- 財政・社会保障制度研究班
- 地域社会と情報環境研究班
- 子どもの安全とリスク・コミュニケーション研究班
- ソシオネットワーク戦略研究機構 - 文部科学大臣認定「共同利用・共同研究拠点」
- データマイニング応用研究センター
- 先端科学技術推進機構
- N(新物質・機能素子・生産技術)研究部門
- I(情報・通信・電子)研究部門
- B(生命・人間・ロボティクス)研究部門
- E(環境・エネルギー・社会)研究部門
- 戦略研究総合センター
- 医工薬連携研究センター
- 地域再生センター
- 法学研究所
- 経済法研究班
- 地域主権研究班
- 例外状態と法研究班
- 欧州私法研究班
- 人権問題研究室
- 東西学術研究所
- 総合図書館
- ITセンター
- 博物館
- 高松塚古墳壁画再現展示室
- 大阪都市遺産研究センター
- 教育推進部
- 共通教養教育推進委員会
- 教育開発支援センター
- 教職支援センター
- 研究推進部
- 社会連携部
- 産学官連携センター
- 知財センター
- 地域連携センター
- 高大連携センター
- 入試センター
- 国際部
- 学生センター
- ボランティアセンター
- キャリアセンター
- エクステンション・リードセンター
- 学生相談・支援センター
- 保健管理センター
- 出版部
- 外国語教育学研究科 英語教育連環センター
研究[編集]
グローバルCOEプログラム[編集]
- 2007年
- 人文科学 - 東アジア文化交渉学の教育研究拠点形成
私立大学戦略的研究基盤形成支援事業[編集]
- 採択件数 14件(平成20年度 - 23年度採択、全て「研究拠点を形成する研究」)
私立大学学術研究高度化推進事業[編集]
選定されたプロジェクトは27件に上り、全私立大学中ベスト3にランクされる。
- ハイテク・リサーチ・センター整備事業
- 関西大学ハイテク・リサーチ・センター
- 関西大学HRCテラビット級情報記憶研究ユニット
- 関西大学HRCグリーンケミストリー研究ユニット
- 学術フロンティア推進事業
- 関西大学学術フロンティア・センター
- オープン・リサーチ・センター整備事業
- 知識ネットワーク基盤センター
学生生活[編集]
スポーツ[編集]
- 毎年関西学院大学と総合関関戦を開催し、様々な種目で戦いを繰り広げている。2012年度時点での対戦成績は、関西大学の16勝18敗となっている。
- 野球部は関西学生野球連盟に所属している。
- ラグビー部は国内で8番目の長い伝統を持つ。全国大学ラグビーフットボール選手権大会には4度出場している。2012年度は関西大学ラグビーフットボールリーグのBグループ(2部リーグ)で8戦全勝を果たし、その後の入替戦で摂南大学に32-17で勝利したことで、翌2013年度より、31年ぶりのAグループ(1部リーグ)復帰となった。
- アメリカンフットボール部の愛称は関西大学カイザースで、関西学生アメリカンフットボール連盟に所属している。もともとは「関西大学イーグルス」というチーム名であったが、2004年より現在のチーム名に改称された。同チームは、関西の大学アメリカンフットボール界の草分け的存在であり、第2回甲子園ボウルで優勝するなど、古豪のチームとして知られている。2009年度には、61年ぶりの同リーグ・Div.1での優勝を全勝で飾り、その後第64回甲子園ボウルへ西日本代表(3回目)として出場。東日本代表の法政大学トマホークスを50-38で破り、62年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。
- 他にも関西大学バスケットボール部カイザースや関西大学アイスホッケー部カイザースのように、同学の応援歌の歌詞にも登場する「カイザー」(ドイツ語で「皇帝」の意味)という愛称が、体育会各部のチーム名や体育会全体の統一名称としても用いられている。
- 探検部は1991年にタリム川をカヌーで航行し、タクラマカン砂漠の縦断に成功した。詳細は関西大学探検部のサイトを参照のこと。
- サッカー部は、全日本大学サッカー選手権大会の1967年度と2010年度での優勝2回、および2005年の第29回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでの優勝の経歴を持つ。
- アイススケート部は、2010年バンクーバーオリンピック日本代表選手の高橋大輔と織田信成、2014年ソチオリンピック日本代表選手の町田樹を輩出した。
- 高槻キャンパスには、日本国内の大学としては初となった国際競技規格の通年型アイススケートリンク「アイスアリーナ」がある。このアイスアリーナは、本学創立120周年記念事業の一環として、課外活動振興に伴う環境整備のために建設された。大学行事、正課体育、本学アイスホッケー部、アイススケート部および第一高等学校課外活動の活動拠点となるとともに、併せて、他大学の練習場として、また、近隣の小・中・高等学校の課外行事での利用などに対しても施設を開放し、社会貢献の一翼を担っている。
- 日本拳法の創始者澤山宗海は関西大学の出身である。
- 2011年1月17日には、大手スポーツ用品メーカーのミズノとの間で、教育・研究・文化の振興、人材育成、スポーツ振興、社会貢献などに関わる連携協定が締結された。この協定に基づき、野球部、アメリカンフットボール部、サッカー部、アイススケート部、アイスホッケー部、陸上競技部の6つの体育会各部に対し、「カイザー」を基調としたデザインのユニフォームが供給されることになった。
大学関係者組織[編集]
関西大学には、学部によっては学生と教員により組織される学術研究会がある。各々活動内容は異なるが、会報や学術誌の発行、過去問の配布などが主である。うち法学会や経済学会では懸賞論文を募集しており、優秀とされる者については賞状と賞金を贈っている。うち法学会では、半世紀以上にわたって懸賞論文が行われており、会誌「関西大学法学会誌」において入賞者の氏名・論文名が掲載されるほか、優秀賞受賞者についてはその全文が掲載され、「法学会誌」が大学紀要としての性質を有していることから、受賞者のデータは国立国会図書館のデータベースに記録される。受賞者からは、法曹・法学研究者を輩出し、著名な受賞者としては、元大阪高等検察庁検事長の中尾巧や大阪府公安委員会委員長の栗原宏武(元大阪家庭裁判所所長・関西大学法科大学院名誉教授)らがいる。
- 関西大学法学会(法学部、政策創造学部)
- 関西大学文学会(文学部)
- 関西大学映像文化学会(文学部映像文化専修)
- 関西大学英文学会(文学部英語英文学専修)
- 関西大学国文学会(文学部国語国文学専修)
- 関西大学独文学会(文学部ドイツ語ドイツ文学専修)
- 関西大学フランス語フランス文学会(文学部フランス語フランス文学専修)
- 関西大学哲学会(文学部哲学・倫理学専修、比較宗教学専修、芸術学美術史専修)
- 関西大学史学・地理学会(文学部歴史学専修、地理学・地域環境学専修)
- 関西大学中国文学会(文学部中国語・中国学専修)
- 関西大学教育学会(文学部教育学専修)
- 関西大学文学部心理学会(文学部心理学専修)
- 関西大学経済学会(経済学部)
- 関西大学商学会(商学部)
- 関西大学外国語教育学会(大学院外国語教育学研究科)
- 関西大学理工学会(環境都市工学部、化学生命工学部、システム理工学部、工学部)
大学関係者一覧[編集]
施設[編集]
キャンパス[編集]
千里山キャンパス[編集]
- 使用学部 : 法学部、文学部、外国語学部、経済学部、商学部、社会学部、政策創造学部、システム理工学部、環境都市工学部、化学生命工学部
- 使用研究科 : 法学研究科、文学研究科、経済学研究科、商学研究科、社会学研究科、外国語教育学研究科、理工学研究科、心理学研究科、東アジア文化研究科、ガバナンス研究科、法科大学院(法務研究科)、会計専門職大学院(会計研究科)、臨床心理専門職大学院(心理学研究科心理臨床学専攻)
- 使用附属施設 : エクステンション・リードセンター、100周年記念会館、博物館など
- 交通アクセス : 阪急千里線関大前駅下車、徒歩約5分、JR京都線吹田駅下車、JR吹田北口よりバスで7分(200系統関西大学行き)
大阪府吹田市山手町に位置し、同一キャンパス内に10学部・大学院8研究科・3専門職大学院が立地している。第二次世界大戦後には、建築家村野藤吾設計の学舎が建設された。(そのうち「簡文館」が平成19年7月に登録有形文化財に登録されている)。学内には、法学部・文学部・政策創造学部・外国語学部の使用学舎へと続く急勾配の坂(通称「法文坂」)がある。また、最寄り駅の関大前駅から大学正門までの一帯(通称「関大前通り」)は西日本有数の学生街で、学生向けの多くの店が立ち並んでいる。
高槻キャンパス[編集]
〒569-1095 大阪府高槻市霊仙寺町2丁目1番1号
- 使用学部 : 総合情報学部
- 使用研究科 : 総合情報学研究科
- 使用附属施設 : 馬場、ゴルフ練習場、スタジオ、関西大学アイスアリーナなど
- 交通アクセス
- 阪急京都線富田駅・JR京都線(東海道本線)摂津富田駅下車、高槻市営バス「関西大学」「萩谷」「萩谷総合公園」行き約20分
- 阪急京都線高槻市駅・JR京都線(東海道本線)高槻駅下車、高槻市営バス「関西大学」行き約25分
大阪府高槻市霊仙寺町2丁目1番1号に所在。1993年に設立、TVスタジオおよび関連設備を有している。
高槻ミューズキャンパス[編集]
- 使用学部 : 社会安全学部
- 使用研究科 : 社会安全研究科
- 使用附属施設 : 安全ミュージアム、生涯学習センター、エクステンション・リードセンター
- 交通アクセス : 高槻駅から徒歩約5分、阪急高槻市駅から徒歩約10分
2010年4月、大阪府高槻市白梅町(JR高槻駅北東地区のユアサコーポレーションの工場跡地)に都市再生緊急整備地域の指定に基づくJR高槻駅北東地区開発事業の一環として、同事業地内北東地区Cエリアに開設された。キャンパス名は、ギリシャ神話の学芸の女神「MUSE(ミューズ)」に由来する。合わせてキャンパスが所在するJR高槻駅北東地区開発事業のタウンネーミングも「MUSE(ミューズ)たかつき」に決定。これは歴史・文化など多彩な機能が音楽のように奏でながら互いに響きあうようなまちづくりを目指すものであるとした。
堺キャンパス[編集]
- 使用学部 : 人間健康学部
- 使用研究科
- 使用附属施設
大阪府堺市堺区香ヶ丘町に所在。堺市立商業高等学校跡地に2010年新設。
天六キャンパス[編集]
- 使用学部
- 使用研究科 : 総合情報学研究科、法務研究科
- 使用附属施設 : エクステンション・リードセンター
- 交通アクセス : 阪急千里線・大阪市営地下鉄堺筋線・谷町線天神橋筋六丁目駅下車、徒歩約5分
大阪府大阪市北区長柄西1に所在。1993年度までは第二部(夜間部)があった。2014年9月に閉鎖。
サテライトキャンパス[編集]
入試情報等のサービス提供拠点[編集]
学生寮[編集]
- 千里凱風寮(スポーツ競技成績が優れた男子専用寮)
- 学生国際交流館・秀麗寮(男子専用寮)
- ドミトリー月が丘(女子専用寮)
セミナーハウス[編集]
施設一覧
- 高岳館
- 飛鳥文化研究所
- 白馬栂池高原ロッジ
- 六甲山荘
- 彦根荘
- 恭仁山荘
対外関係[編集]
他大学との協定[編集]
包括学術交流協定[編集]
包括連携協定[編集]
学術交流協定[編集]
- 上記2大学との協定より、2009年に文部科学省「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」として採択され、3大学が共同で「三大学医工薬連環科学教育研究機構」を設置し、「医工薬連環科学」の教育とその具体的実践活動を開始した。
- 早稲田大学
- 2008年に交流協定締結記念として、同年6月8日に両校のアメリカンフットボール部の交流試合(第63回早関定期戦・兼第1回記念試合)が、千里山キャンパスのグラウンドで行われた。その後同年8月3日には、両校でそれぞれ開催されたオープンキャンパスにて、双方の大学がお互いにブースを設けて参加した。2009年度以降も、アメリカンフットボール部の交流試合(偶数年度は関西大学、奇数年度は早稲田大学で開催)、およびオープンキャンパスへの相互参加は継続して行われている。
学術連携協定[編集]
- 信州大学大学院医学系研究科と人間健康学部による連携。
系列校[編集]
関西大学関連の学校はいわゆる「附属学校」ではなく、学校法人関西大学のもとで平等の取り扱いを受ける「併設学校」である。そのため、本節にて掲載している。
- 関西大学第一中学校・高等学校 - 千里山キャンパスに併設。
- 関西大学幼稚園 - 千里山キャンパスに併設。
- 関西大学北陽高等学校 - 2008年に学校法人福武学園(北陽高等学校)を合併し、併設学校として設置。
- 関西大学北陽中学校 - 2010年新設。校地を北陽高等学校と合わせて「関西大学北陽キャンパス」として整備。
- 関西大学初等部・中等部・高等部 - 2010年4月に一貫教育校として高槻ミューズキャンパスに新設。
連携校[編集]
学校法人関西大学との連携校。
- 関西大学連携浪速中学校 - 学校法人大阪国学院浪速中学校は、2010年4月に関西大学連携浪速中学校と改称し、関大コースを設置した。その後2012年2月、入学枠について協議中であったにも関わらず中学校側が必ず関西大学に進学できるといって生徒を募集していたことから連携を解消することとなり、一定の偏差値以上に達したものを1学年あたり30名を上限として受け入れる方針となった[1]。
その他[編集]
「大阪マラソン」協賛スポンサー
- 同学は、地元大阪に本拠を置く大学として、大阪マラソンの協賛スポンサーとなっており、同大会運営への協力や、マラソンや大阪の魅力を紹介する一般市民向け公開講座、スポーツ教室、通訳ボランティア、給水ボランティア、海外協定大学を通じた大会広報などの取り組みを行っている。第1回大会は、2011年10月30日に開催された。
出典・参考文献[編集]
- ↑ 毎日新聞 2012年2月24日