後楽園駅
後楽園駅(こうらくえんえき)は、東京都文京区春日一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
概要[編集]
東京ドームシティへの最寄り駅のひとつであり、丸ノ内線と南北線が乗り入れている。それぞれ駅番号が制定されており、丸ノ内線はM 22、南北線はN 11である。
東京都交通局(都営地下鉄)春日駅と隣接しており、連絡改札を通じて三田線・大江戸線への乗り換えも可能である。
駅務管区所在駅であり、後楽園駅務管区として後楽園地域、東京地域、王子地域を管理する。
歴史[編集]
- 1954年(昭和29年)1月20日 - 帝都高速度交通営団(営団地下鉄)丸ノ内線の後楽園駅が開業。
- 1994年(平成6年)4月15日 - 営団地下鉄としては初の駅ビルとなる「メトロ・エム後楽園」が開業[1]。継続定期券発売機を導入[2][3]。
- 1996年(平成8年)3月26日 - 営団地下鉄南北線の後楽園駅が開業し、乗換駅となる。同時に、南北線駅構内に於いて駅冷房を開始[4]。
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)12月12日 - 都営大江戸線開業により三田線・大江戸線の春日駅と連絡扱いを開始。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化に伴い、本駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される。
- 2006年(平成18年)7月1日 - 「メトロ・エム後楽園」の管理・運営が、東京地下鉄からメトロプロパティーズに移管される[7]。
- 2007年(平成19年)3月14日 - 丸ノ内線のホームドア稼動開始。
- 2013年(平成25年)3月16日 - 駅構内通過サービス導入。(後楽園駅⇔春日駅)
駅構造[編集]
丸ノ内線は地上2階に相対式ホーム2面2線を有する高架駅で、駅ビル「メトロ・エム後楽園」の中を貫通するように線路とホームが設けられている。また、2番線(池袋方面行)ホームには本郷三丁目方に駅ビル直結の改札口がある[8]。開業当時から1980年代末頃までは蒲鉾形とも形容される格納庫のような高架ホームがあった。駅舎改築にあたって一般的な相対式ホームの上屋を取り付けて旧来の屋根を取り外し、新駅舎・駅ビルが建設された。
茗荷谷側に留置線が2本あり、池袋方面の線路とつながっている(画像参照)。中野検車区小石川分室のある茗荷谷駅の隣駅であるにも関わらず、留置線が設けられたのは、後楽園競輪場(1972年廃止)の帰宅客に対応した臨時列車を設定するためであった。現行ダイヤでは早朝の本駅始発池袋行きおよび朝ラッシュ後に新宿方面からの本駅終着列車(土曜・休日は新宿終着列車の折り返しとなる回送)が設定され、留置線を出入りしている。
南北線は、地下6階に島式ホーム1面2線を有する地下駅。ホームの深さは地下37.5mで、東京メトロの駅では千代田線国会議事堂前駅(地下37.9m)に次いで深い。南北線の線路は、本駅のすぐ南側で東京ドームの直下を通過している。
丸ノ内線の駅と三田線の春日駅はやや距離があるため、元々は別の駅という扱いであったが、南北線の開業を経たのち大江戸線の開業によって、丸ノ内線から三田線までが連絡通路で結ばれたため、連絡駅となった。ただし、丸ノ内線ホームと三田線ホームは約450m程離れている。本駅と春日駅との間には連絡改札口(東京都交通局大江戸線春日駅の管理)が設置されているほか、丸ノ内線のホームでの乗り換え案内に「春日接続」を加えている。なお、2013年3月16日より、この連絡改札口を経由して春日駅の駅構内を通過出来る、駅構内通過サービスが導入された[9][10]。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 丸ノ内線 | 東京・銀座・新宿・荻窪方面 |
2 | 丸ノ内線 | 茗荷谷・新大塚・池袋方面 |
3 | 南北線 | 王子・赤羽岩淵・浦和美園方面 |
4 | 南北線 | 白金高輪・目黒・日吉方面 |
- 丸ノ内線は地上2階、南北線は地下6階で、40mほどの高低差があるため、相互の乗り換えには時間がかかる。本駅の他に四ツ谷駅でも乗り換えが可能(約3分)なため、目的地によっては同駅で乗り換える方が便利な場合がある。
- 南北線の駅構内は、柱の多い構造となっている。
- 南北線ホームには1996年3月の開業時より、丸ノ内線ホームには2007年3月にホームドアが設置されている。
- 各ホームとコンコースを連絡するエスカレーターとエレベーターが設置されている。ただし、丸ノ内線改札階と南北線改札階との間のみ改札内にエレベーターが設置されておらず、乗換で使用する際は駅係員に申し出て一度改札の外に出る必要がある。
メトロ・エム後楽園[編集]
駅ビル「メトロ・エム後楽園」は、1994年に営団地下鉄では最初の駅ビルとして開業した[1]。民営化後も直営事業であったが、2006年より東京メトロに代わって、子会社として同年に設立されたメトロプロパティーズ(後楽園オフィス)によって管理・運営されている[7]。
出店テナントの詳細は公式サイト「フロアマップ」を参照。
主なテナント
利用状況[編集]
2013年度の一日平均乗降人員は97,348人であった。近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。
年度 | 丸ノ内線 | 南北線 | 出典 |
---|---|---|---|
1992年 | 28,468 | - | [11] |
1993年 | 28,110 | - | [12] |
1994年 | 29,099 | - | [13] |
1995年 | 28,790 | 4,667[14] | [15] |
1996年 | 27,901 | 5,477 | [16] |
1997年 | 26,274 | 6,868 | [17] |
1998年 | 26,381 | 7,704 | [18] |
1999年 | 25,675 | 8,164 | [19] |
2000年 | 25,268 | 9,047 | [20] |
2001年 | 24,721 | 11,512 | [21] |
2002年 | 24,271 | 12,041 | [22] |
2003年 | 25,090 | 13,325 | [23] |
2004年 | 25,940 | 13,712 | [24] |
2005年 | 26,775 | 14,274 | [25] |
2006年 | 27,030 | 14,688 | [26] |
2007年 | 28,352 | 16,077 | [27] |
2008年 | 29,353 | 16,764 | [28] |
2009年 | 29,800 | 16,986 | [29] |
駅周辺[編集]
春日 (文京区) も参照
- 東京ドームシティ
- 文京シビックセンター
- 講道館
- 小石川後楽園
- 宝生能楽堂
- 中央大学後楽園キャンパス(理工学部)
- 中央大学高等学校
- 筑波大学附属大塚特別支援学校
- 東京都戦没者霊苑
- 小石川大神宮
- 小石川税務署
- 富坂警察署
- 警視庁 第五方面本部
バス路線[編集]
- 春日駅前
- 文京シビックセンター(春日駅前)
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 読売新聞東京本社版1994年4月7日付都民面「丸ノ内線後楽園駅に営団初の駅ビル登場」(記事データベース「ヨミダス歴史館」にて2012年3月26日閲覧)
- ↑ '95営団地下鉄ハンドブック
- ↑ 前年11月に導入された上野駅、霞ヶ関駅、銀座駅、新橋駅、秋葉原駅、御茶ノ水駅、葛西駅に次ぐ初期導入駅の1つである。営団では数少ない継続定期券発売機設置駅であった。
- ↑ 東京メトロハンドブック2008
- ↑ 『女性駅職員の深夜勤務』を5月3日から実施します。(インターネットアーカイブ)地下鉄ニュース 1999年4月30日
- ↑ 第3回「関東の駅百選」に後楽園駅が選定されました。(インターネットアーカイブ)地下鉄ニュース 1999年9月22日
- ↑ 7.0 7.1 メトロプロパティーズ 会社概要
- ↑ ただし、改札口の営業時間は11:00~21:00となっている。
- ↑ 東京の地下鉄のサービス一体化に向けた取り組みについて - 東京地下鉄ニュースリリース 2011年11月2日
- ↑ 平成25年3月16日(土) 東京の地下鉄がさらに便利になります - 東京地下鉄ニュースリリース 2013年2月15日
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 1996/3/26開業、6日間のデータ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)