東京テレポート駅
東京テレポート駅(とうきょうテレポートえき)は、東京都江東区青海一丁目にある、東京臨海高速鉄道りんかい線の駅である。副駅名はフジテレビ前・お台場メディアージュ前(フジテレビまえ・おだいばメディアージュまえ)。
目次
概要[編集]
1996年(平成8年)のりんかい線(開業当時は臨海副都心線)第1次開業時の終点である。その後途中駅となったが、当駅 - 天王洲アイル駅間に車両基地(東臨運輸区)への分岐があるため、当駅を始発・終着とする列車も存在する。駅構内に運輸区の看板があり、当駅で車掌・運転士の交代が行われる。
りんかい線における台場地区およびフジテレビジョン本社ビルの最寄り駅でもある。また、ホームの柱に掲出されている駅名標の下には「フジテレビ前」と表記されている。車内放送においては、駅名の後に副駅名である「お台場メディアージュ前」と案内されるが、埼京線からの直通電車であるE233系においては副駅名の案内はない。
駅名の由来は、東京都の臨海副都心開発事業の旧愛称である「東京テレポートタウン」から[1]。
利用可能な別の路線[編集]
当駅にて連絡する他の路線はないが、以下の駅・乗り場が近隣に存在する。
- ゆりかもめ - お台場海浜公園駅、青海駅
- りんかい線では、ゆりかもめとの乗り換えを隣の国際展示場駅で案内している。
- 海上バス・水辺ライン - お台場海浜公園乗り場、パレットタウン乗り場
駅構造[編集]
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。地上に採光窓があり、地下のホームまで自然光が届く設計となっている。世界都市博覧会会場の最寄り駅として建設された経緯からホーム・コンコースともに広々とした構造になっており、乗降客が増えた現在でも収容力にはかなりの余裕がある。
イベント開催時などの繁忙期に備えて臨時の自動券売機と自動精算機が設置されている。臨時の自動券売機は東京臨海高速鉄道では唯一のボタン式でかつ小型のもので、現金のみの対応であり、りんかい線内各駅への乗車券のほか、大崎駅接続の東日本旅客鉄道(JR東日本)埼京線連絡乗車券の購入が可能である。混雑が予想される日にはあらかじめ帰りの乗車券を購入するように案内放送がされる。
電車到着時には「東京テレポート、東京テレポートです。フジテレビにおいでの方は当駅が下車駅です」の放送と到着電車の案内がされる[2]。
発車メロディは、2008年(平成20年)7月19日からフジテレビとの協力により、同局が制作し当駅近隣の地域一帯が舞台となったドラマ『踊る大捜査線』のテーマ曲を編曲したものに変更された(1番線 - C.X./2番線 - Rhythm And Police)。りんかい線の駅でご当地メロディが導入されるのは当駅が初めてである。ただし、2012年12月 - 2013年1月のみ、ONE PIECE FILM Zのテーマ曲を使用していた。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■りんかい線 | 下り | 大井町・大崎・新宿方面 |
2 | ■りんかい線 | 上り | 国際展示場・新木場方面 |
利用状況[編集]
2013年度の1日平均乗車人員は29,751人である[3]。開業以来の1日平均乗車人員推移は下表のとおり。
年度 | 東京臨海 高速鉄道 |
出典 |
---|---|---|
1996年 | 2,299 | [4] |
1997年 | 3,616 | [5] |
1998年 | 3,888 | [6] |
1999年 | 5,407 | [7] |
2000年 | 6,214 | [8] |
2001年 | 6,756 | [9] |
2002年 | 9,573 | [10] |
2003年 | 18,787 | [11] |
2004年 | 19,499 | [12] |
2005年 | 20,496 | [13] |
2006年 | 20,581 | [14] |
2007年 | 22,202 | [15] |
2008年 | 23,573 | [16] |
2009年 | 24,578 | [17] |
2010年 | 23,541 | [18] |
2011年 | 22,686 | [19] |
2012年 | 28,991 | |
2013年 | 29,751 |
駅周辺[編集]
当駅周辺はアクアシティお台場、デックス東京ビーチ、ダイバーシティ東京プラザ、パレットタウンなど大型商業施設が林立している。
- 港区役所芝浦港南支所台場分室
- 東京湾岸警察署
- お台場海浜公園前郵便局
- 東京臨海高速鉄道本社
- 東京国際交流館
- 日本科学未来館
- 船の科学館
- シンボルプロムナード公園
- お台場海浜公園
- ホテル日航東京
- ホテルグランパシフィック・ル・ダイバ
- フジテレビジョンFCGビル
- デックス東京ビーチ
- アクアシティお台場
- ダイバーシティ東京
- パレットタウン
バス路線[編集]
駅前にロータリーがあり、停留所名は東京テレポート駅前である。下記の路線が乗り入れており、東京都交通局、京浜急行バス、日の丸自動車興業などにより運行されている。
路線バス[編集]
- 都営バス
- 京浜急行バス
- 日の丸自動車興業
- 東京ベイシャトル(お台場地区無料巡回バス)
高速バス[編集]
- 鹿島~TDR・台場ルート:水郷潮来・鹿島セントラルホテル経由 鹿島神宮駅行(関東鉄道)
- 土浦・つくば~TDR・台場ルート:つくばセンター経由 土浦駅東口行(同上)
- ファンタジアなごや号:名古屋駅桜通口行(京成バス・JR東海バス)
- 横浜駅東口行(京急)
- 羽田空港行(京急)
- 上記の他、仙台駅前発スイート号(東北急行バス)、倉敷駅北口発ルブラン号(羽田京急バス・両備バス)のそれぞれ上り便(終着)が停車する。
その他[編集]
- 東京圏鉄道網整備計画では、当駅 - 天王洲アイル間の分岐点から東京貨物ターミナル - 羽田空港と結ぶ羽田アクセス新線計画が検討されている。この計画が実現すると、羽田空港 - 新木場間が天王洲アイルでの乗り換えなしで行くことが可能になる。なお、現時点では、当駅から羽田空港まで京浜急行バスが空港連絡バスを運行している。
- 『踊る大捜査線』や『元カレ』、『蘇える金狼』など多数のテレビドラマや映画、CMのロケーション撮影にも使われている。
歴史[編集]
- 1996年(平成8年)3月30日 - 新木場 - 当駅間の開業と同時に、臨海副都心線の駅として開業。
- 2000年(平成12年)9月1日 - 路線名称変更により、りんかい線の駅となる。
- 2001年(平成13年)3月31日 - 当駅 - 天王洲アイル間が開業。中間駅となる。
- 2002年(平成14年)12月1日 - ICカードSuica供用開始。
- 2008年(平成20年)7月19日 - 発車メロディ[21]を『踊る大捜査線』のテーマ曲に変更。
- 2009年(平成21年)7月22日 - 改札外にコンビニエンスストア「NEWDAYS」りんかい東京テレポート店開業。
- 2012年(平成24年)12月7日 - 発車メロディを『ONE PIECE FILM Z』のテーマ曲に変更[22]。
- 2013年(平成25年)2月1日 - 発車メロディを『ONE PIECE FILM Z』のテーマ曲使用期間終了に伴い、『踊る大捜査線』のテーマ曲に戻される[23]。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 2008年時点では「レインボータウン」が一般的だが、Google マップなどでは「東京テレポートタウン」でも使用できる。
- ↑ 発車標設置以前にも開業数年後から独自の到着放送が行われていた。なお、りんかい線での電車到着時における駅名の自動アナウンスは大崎延伸の数年後までは全駅で実施されていたが、2012年現在は新木場駅と当駅のみとなっている。
- ↑ よくある質問 | りんかい線 (ページ下段)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ テレコムセンタービル・青海フロンティアビル・タイム24ビルの関係者・訪問者が乗車できる。一般客の利用は不可能。かつては大江戸温泉物語利用者も乗車できた。
- ↑ 「りんかい線インフォメーション 東京テレポート駅“発車ベル音”の変更について」
- ↑ イルミネーションアイランドお台場2012 ONE PIECE FILM Z|りんかい線
- ↑ 東京テレポート駅 発車メロディー「ワンピース」が終了し「踊る大捜査線」のテーマ曲が復活します。