ピザハット
ピザハット(Pizza Hut)は、ピザやパスタなどを主に宅配により販売するファーストフードチェーン(テイクアウト販売も行っている)。テキサス州ダラス郡アディソンに本社を構える世界最大のピザチェーンで、米国内に7200店舗以上、その他世界90の国と地域に5600店舗以上を運営している[1]。
親会社はヤム・ブランズで、同社が擁する著名なファーストフードチェーンには、他にケンタッキーフライドチキン、タコベルなどがある。これらのブランドは、地域ごとに同一のフランチャイジーにより運営されることが多い。ピザハットの商品とKFCやタコベルの商品を同一店舗内で提供する複合店も存在する。日本では、三菱商事の子会社である日本KFCホールディングスがピザハットとケンタッキーフライドチキンのマスターライセンシーになっている。
目次
沿革
- 1958年6月15日 - アメリカ・カンザス州ウィチタのウィチタ州立大学構内で設立。
- 1977年 - ペプシコに買収される。
- 1987年10月 - ペプシコから分離。
- 1997年 - Tricon Global Restaurants(現ヤム・ブランズ)傘下に。
- 1991年5月 - 日本KFC内に「デリバリー事業部」が新設され、営業を開始。
- 2006年6月1日 - 埼玉県戸田市(イオン北戸田SC内)にケンタッキーフライドチキン商品とピザハット商品を同一店舗内で提供する複合店「2in1」を開店。
- 2009年5月20日 - ビュッフェ(食べ放題)形式のレストラン第1号店「ピザハット・ナチュラル勝田台店」(佐倉市)開店。
ロゴ・マスコット
赤い屋根に「Pizza Hut」と書かれたロゴが使われている(屋根と社名の位置関係はスペースの都合で変化する)。「ピザハット(Pizza Hut)」のhutは小屋という意味で、帽子(hat)ではない。エンブレムは赤い小屋の屋根を模したものである。かつては、屋根は左右対称で、社名はローマン体をもとにレタリングしたものだったが、1999年からは双方ともフリーハンド風に変更され、黄色い横線が加わった。
マスコット・キャラクター
- 日本では独自のマスコットキャラクター「チーズくん」が使用されている。
- 2008年7月から9月中旬まで、携帯サイト限定でピザを擬人化した萌えキャラを描いた四コマ漫画『ピザびより』を連載。
タイアップ
2006年よりアニメ作品やゲーム作品とのタイアップを行うようになり、タイアップ作品の劇中にピザハットの商品やパッケージや広告が登場したり、告知入りピザボックスや専用ピザボックスでの配達、オンラインオーダー利用者向けのプレゼント、ピザハット会員向けのPC用壁紙や携帯待ち受け画像のプレゼントなどが実施されている。
全体として、在阪局が製作、もしくは幹事局を担当している作品が多い(特に2008年以降に多く、中でもMBSが関与しているものがほとんどである。ちなみに、親会社の日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社の関西支社は、MBSの本社の至近に存在する)。
- タイアップの例
- 『コードギアス 反逆のルルーシュ』では、作品中にピザハットのピザや広告が登場した。主要登場人物の1人・C.C.(シー・ツー)は、ピザハットのピザが好物という設定になっており、劇中では実際には存在しない「チーズくんぬいぐるみ」など多種多彩のチーズくんファミリーのグッズをコレクションしている。キャンペーン期間中の宅配用のピザボックスには、同作品のキャラクターが印刷されたものを使用していた。
- 『マリア様がみてる 4thシーズン』では、ピザハットのピザ、宅配バイク、駅構内の看板、電車の車内広告、遊園地内の店舗などが登場している。
ポイントプログラム
2011年5月10日よりポイントプログラム「Ponta」に参加している。
日本国内における不祥事
日本KFCは2013年8月19日、ピザハット高井戸店(東京都杉並区)の男性アルバイト店員が、店内でピザ生地を顔に貼りつけた写真をツイッターに投稿していたと発表した[2][3]。日本KFCによると、画像は同5月9日の閉店後に撮影されたもので、その際使われたピザ生地は廃棄予定のものであったという。当該店員が同8月18日未明ツイッターに投稿し、同日午前外部からの通報によって発覚した[4]。
世界展開
アメリカ軍と契約を結び、世界各地の基地売店(PX)に出店している。出店先は、交戦地帯(例:アフガニスタンのカンダハール国際空港)に及ぶこともあり、母国を遠く離れた兵士にソウルフードを提供し続けている[5]。華語圏内においては「必勝客」と表記する。
脚注
関連項目
外部リンク
- ピザハット 公式サイト
- ピザハット(@Pizza_Hut_Japan)- Twitter
- ピザハット