ヘビーローテーション (曲)
「ヘビーローテーション」は、AKB48の17作目[1]のシングル。2010年8月18日にキングレコードから発売された。
目次
概要[編集]
キャッチコピーは「好きな人ができると、頭の中は、ずっと、ヘビーローテーション!」。
前作「ポニーテールとシュシュ」に続き、2種類の通常盤と劇場盤が同時に発売された。通常盤は、それぞれジャケットおよび収録内容が異なる。大島優子が初めてセンターになり、初めてソロでのジャケット写真を飾った。
本作の選抜メンバーは、前作「ポニーテールとシュシュ」の発売日前日から行われた、AKB48(10期研究生は除く)とSKE48全メンバーを被選挙者とする『AKB48 17thシングル選抜総選挙「母さんに誓って、ガチです」』で、21位までに入ったメンバーで構成される。そのうち12位までのメンバーが「メディア選抜」と呼ばれ、通常盤のフロントメンバーとなった。
また、22 - 40位にランクインしたメンバーで「アンダーガールズ」が結成された[2]。
ジャケット写真のプロデュースと表題曲「ヘビーローテーション」のMV監督は蜷川実花が担当している。なお、蜷川はAKB48がメジャーデビューする前の2006年夏からAKB48劇場に頻繁に通う古くからのファンで、かねてより関連作品を手掛けたいという気持ちが「猛烈に」あったため、本作で長年の思いが叶った[3][4]。その後もメンバーの雑誌の表紙撮影などを手がけている。
AKB48リクエストアワーセットリストベスト100で2011年、2012年と2年連続1位に選ばれた。
主な記録[編集]
集計初日の2010年8月17日付オリコンデイリーチャートで推定売上枚数約34.0万枚を記録。集計2日目の8月18日付で推定売上枚数の合計が40万枚を突破。週間売上では約52.7万枚を記録し、前作「ポニーテールとシュシュ」の初動売上を超えた他、初動売上のみでオリコン年間チャート暫定4位にランクインした。
オリコン週間チャートでは4作目の初登場1位。女性グループによる2作連続での初動売上50万枚超えは史上初。ソロを含めた女性アーティストでは2000年の宇多田ヒカル、2001年の浜崎あゆみ以来、3組目の記録となった。さらに年を跨いで70週以上連続でチャートインし、累計売上は85万枚を突破。2000年代後半以降のCDシングルでは稀に見るロングセラー作品となった。
2010年8月25日発表のレコチョク週間ランキングで、着うた(R)・着うたフル(R)・ビデオクリップ・着信ムービー・着信メロディの各ウィークリーランキングで5冠を獲得した。
2010年11月1日付けから2011年8月22日付までのオリコン・カラオケランキングで表題曲「ヘビーローテーション」が43週連続1位を記録し、約6年ぶりに記録を更新した。[5][6]その後、記録の更新を続け、同年10月3日付のランキングで同じくAKB48の「フライングゲット」によって記録は48週で途絶えたが、この記録は2012年3月現在も歴代最高記録である。
収録曲[編集]
通常盤A[編集]
ジャケット写真(表):大島優子・前田敦子・篠田麻里子
ジャケット写真(裏):板野友美・渡辺麻友・高橋みなみ
- CD
- 「ヘビーローテーション」とは本来「よく聴く音楽」を意味する言葉だが、この曲の歌詞では自分の恋人を24時間想う気持ちを表す言葉として使われている。「会いたかった」と並び、バラエティ番組などでAKB48が取り上げられる際にはこの曲が使用されることが多い。
- メンバーの間では「ヘビロテ」と略することがあり、メディアでもこの略称が使用されることがある。
- 第2回選抜総選挙で1位となった大島優子がこの曲で初めてセンターポジションに立つことになった。
- 制作終盤で変更された点が多い。イントロ部分の「one, two, three, four!」という大島の掛け声はデモの段階では存在しなかったが、秋元康が「優子の底抜けに明るいイメージから『1、2、3、4! ジャジャ〜ン』で始まるのがいいなと思った」ため、急遽付け足された。同じく大島のイメージに合わせてエレキギターが目立つようにアレンジが変更された[7]。歌詞もPVの撮影中に秋元が顔を出した際に三回変更された。[7]
- MVやジャケットでメンバーが着用しているのは、水着ではなくランジェリーである。これは蜷川が女子高の出身で、男性がいないときの更衣室ではしゃいだ時のことを思い出してこの格好にしたという[8]。
- シングル表題曲のMVでは「ロマンス、イラネ」以来の屋外ロケなしでスタジオのみの撮影となっている。
- MVは歌唱シーン以外はセクシーなランジェリー姿での撮影だったが、大島によると「蜷川ワールドに引きこまれ」、撮影指示も「好きに遊んでていいよ」という程度だったため、普段水着姿の撮影すら恥ずかしがるメンバーも打ち解け、全く恥ずかしがらずに撮影に臨んだという。そのため、蜷川曰く、参加したメンバー全員が「3秒目を離しただけで爆睡し」「口は開くわ、半目だわ」状態になり、挙句に蜷川が「『あの股はヤバい!』っつって(隠すために)クッション置きに行った」ほどの寝相になる者もいたため、前田敦子に対しては「寝てもいいけどカワイく寝て!」と指示を出した。
- 衣装は選抜全員が映るダンスシーンにナポレオンジャケットにカラフルなスカートのスタイルのほか、10位までのメンバーのみがベッドルームでのランジェリー姿、テーブルを囲んでのネコミミのスタイリングと3パターンある。スタイリング、衣装デザインは里山拓斗が担当。
- 岩佐美咲のソロデビューシングル「無人駅」(初回限定盤)のカップリング曲として、この楽曲を演歌風にアレンジした[9]「演歌バージョン」が収録されている[10]。
- UHA味覚糖『ぷっちょ』「変身A篇」「変身B篇」「変身C篇」CMソング
- CS『AKB48ネ申テレビ Season 4』後期
- 『AKB48ネ申テレビスペシャル〜オーストラリア修学旅行〜』オープニング・テーマ
- 任天堂 Wii『JUST DANCE Wii』CMソング(ゲーム内にも収録)
- (作詞:秋元康、作曲:松本俊明、編曲:中西亮輔)
- MVの監督は丸山健志(KRK PRODUCE)。
- 日本テレビ『AKB600sec.』エンディング・テーマ
- (作詞:秋元康、作曲:吉野貴雄、編曲:武藤星児)
- MVの監督は大熊一弘(TFC Plus)。
- カゴメ『野菜一日これ一本』「これイチ/残業篇」「これイチ/部長篇」CMソング
- DVD
- 「ヘビーローテーション」Music Clip
- 「涙のシーソーゲーム」Music Clip
- 「野菜シスターズ」Music Clip
- 「第2回AKB48総選挙 ドキュメント映像(前編)
- AKB48ちょの裏PVっちょ「ヘビーローテーション」
- いっしょにこれイチ!映像(Type-A ver.)
- 大島優子、篠田麻里子、渡辺麻友、小嶋陽菜、宮澤佐江、松井玲奈、高城亜樹、小野恵令奈、秋元才加、宮崎美穂、倉持明日香、小森美果、前田亜美
- 特典(初回プレス分のみ)
- 全国握手会イベント powered by ネ申テレビ 参加券
- スペシャルホロジャケット仕様
通常盤B[編集]
ジャケット写真(表):大島優子
ジャケット写真(裏):高城亜樹・峯岸みなみ・小野恵令奈・北原里英・秋元才加・佐藤亜美菜・指原莉乃・仲川遥香・宮崎美穂
- CD
- ヘビーローテーション
- 涙のシーソーゲーム - アンダーガールズ
- ラッキーセブン(3:36)
- (作詞:秋元康、作曲:田辺恵二、編曲:野中“まさ”雄一)
- MVの監督は志賀匠、丸山健志(共にKRK PRODUCE)の共作クレジット。
- セブン-イレブン『セブン-イレブンフェア×AKB48』「おにぎり篇」「パン篇」CMソング
- DVD
- 「ヘビーローテーション」Music Clip
- 「涙のシーソーゲーム」Music Clip
- 「ラッキーセブン」Music Clip
- 「第2回AKB48総選挙 ドキュメント映像(後編)
- AKB48ちょのショートコンちょ7連発!
- いっしょにこれイチ!映像(Type-B ver.)
- 前田敦子、板野友美、高橋みなみ、柏木由紀、松井珠理奈、河西智美、峯岸みなみ、北原里英、指原莉乃、多田愛佳、仁藤萌乃、佐藤すみれ
- 特典(初回プレス分のみ)
- 全国握手会イベント powered by ネ申テレビ 参加券
- スペシャルホロジャケット仕様
劇場盤[編集]
ジャケット写真(表):小嶋陽菜・柏木由紀・宮澤佐江
ジャケット写真(裏):松井珠理奈・松井玲奈・河西智美
- CD
- ヘビーローテーション
- 涙のシーソーゲーム - アンダーガールズ
- 野菜シスターズ - 野菜シスターズ
- ラッキーセブン
- 特典
- 劇場盤発売記念大握手会参加券(幕張メッセ)
- 選抜メンバー・アンダーガールズ生写真1枚
選抜メンバー[編集]
所属チームは発売時点
前作まではAKB48全メンバーがCDに参加していたが、今作に関してはチームAの3人(大家志津香、中田ちさと、仲谷明香)とチームKの6人(内田眞由美、菊地あやか、田名部生来、中塚智実、野中美郷、松井咲子)、チームBの5人(奥真奈美、小林香菜、佐藤夏希、鈴木まりや、近野莉菜)と島崎遥香、山内鈴蘭除くチーム研究生のメンバーが不参加となっている。
ヘビーローテーション[編集]
太字は通常盤のフロントメンバー。括弧内は選抜総選挙の順位
(センター:大島優子)
- チームA:小嶋陽菜(7位)、指原莉乃(19位)、篠田麻里子(3位)、高城亜樹(13位)、高橋みなみ(6位)、仲川遥香(20位)、前田敦子(2位)
- チームK:秋元才加(17位)、板野友美(4位)、大島優子(1位)、小野恵令奈(15位)、峯岸みなみ(14位)、宮澤佐江(9位)
- チームB:河西智美(12位)、柏木由紀(8位)、北原里英(16位)、佐藤亜美菜(18位)、宮崎美穂(21位)、渡辺麻友(5位)
- SKE48 チームS:松井珠理奈(10位)、松井玲奈(11位)
涙のシーソーゲーム[編集]
「アンダーガールズ」名義
括弧内は選抜総選挙の順位
(センター:多田愛佳)
- チームA:多田愛佳(22位)、片山陽加(37位)、倉持明日香(23位)、松原夏海(39位)
- チームK:梅田彩佳(32位)、仁藤萌乃(29位)、藤江れいな(33位)、米沢瑠美(34位)
- チームB:石田晴香(27位)、小森美果(30位)、佐藤すみれ(31位)、平嶋夏海(26位)、増田有華(25位)
- チーム研究生:島崎遥香(28位)、山内鈴蘭(36位)
- SKE48 チームS:大矢真那(24位)、矢神久美(38位)
- SKE48 チームKII:高柳明音(35位)
- 前作アンダーガールズのうち、多田・片山・倉持・仁藤・藤江・小森・佐藤す・矢神は再選出。指原・仲川・秋元・佐藤亜・松井玲は表題曲の選抜に昇格し、前田亜美は「野菜シスターズ」のみ、岩佐美咲は「ラッキーセブン」のみの参加。菊地・奥は今作はCD不参加となっている。
- 梅田・島崎・山内・大矢・高柳はアンダーガールズ初選出。特に高柳は、チームKIIのメンバーとしては史上初となるAKB48名義のシングル収録曲初参加となった。石田は、「君のことが好きだから」以来、約10か月ぶりの復帰。松原・米沢・平嶋・増田は、「飛べないアゲハチョウ」以来、1年ぶりの復帰となった。40位の石黒貴己(チーム研究生)も本作品に参加予定だったがリリース前に行われたセレクション審査に不合格となったため卒業し不参加となった。
野菜シスターズ[編集]
「野菜シスターズ」名義
- チームA:多田愛佳、倉持明日香、小嶋陽菜、指原莉乃、篠田麻里子、高城亜樹、高橋みなみ、前田敦子、前田亜美
- チームK:秋元才加、板野友美、小野恵令奈、大島優子、仁藤萌乃、峯岸みなみ、宮澤佐江
- チームB:石田晴香、河西智美、柏木由紀、北原里英、小森美果、佐藤すみれ、宮崎美穂、渡辺麻友
- SKE48 チームS:松井珠理奈、松井玲奈
- 石田は小野の代理でMVのみ出演。
ラッキーセブン[編集]
- チームA:岩佐美咲、小嶋陽菜、指原莉乃、篠田麻里子、高城亜樹、高橋みなみ、前田敦子
- チームK:板野友美、大島優子、峯岸みなみ、宮澤佐江
- チームB:河西智美、柏木由紀、北原里英、小森美果、宮崎美穂、渡辺麻友
- 岩佐は宮崎の代理でMVのみ出演。
脚注[編集]
- ↑ 配信限定シングルを含むメジャーシングルの総数。インディーズシングルを含めた場合、19作目。
- ↑ ただし、40位に入った研究生の石黒貴己がCD作成前にAKB48を卒業することになったため、楽曲は石黒を除く18名で構成されている。
- ↑ 『ウチくる!?』2010年8月22日放送分
- ↑ 「各ジャンルのクリエイターが語る秋元康 蜷川実花」『別冊カドカワ 総力特集 秋元康』角川マーケティング、2011年、58-59頁。ISBN 978-4048954204。
- ↑ それまでの歴代1位は「花」(ORANGE RANGE)の42週連続。
- ↑ 【オリコン】AKB48、カラオケでも新記録樹立 「ヘビロテ」が43週連続1位(2011年8月26日付け)
- ↑ 7.0 7.1 『AKB48 総選挙公式ガイドブック2011』
- ↑ 『別冊カドカワ総力特集秋元康』および2011年10月19日放送分『スタジオパークからこんにちは』内での発言より。
- ↑ 歌詞以外は全く異なるアレンジの楽曲である。
- ↑ 岩佐美咲デビューシングル タイトル決定! - AKB48オフィシャルブログ(2011年12月22日)
外部リンク[編集]
SKE48 | |
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現役メンバー(太字はキャプテン) | |
チームS | 大矢真那 | 加藤るみ | 木﨑ゆりあ | 鬼頭桃菜 | 木下有希子 | 桑原みずき | 菅なな子 | 須田亜香里 | 高田志織 | 出口陽 | 中西優香 | 平松可奈子 | 松井珠理奈(AKB48チームKと兼任) | 松井玲奈 | 矢神久美 | |
チームKII | 赤枝里々奈 | 阿比留李帆 | 井口栞里 | 石田安奈(AKB48チームBと兼任) | 小木曽汐莉 | 加藤智子 | 後藤理沙子 | 佐藤聖羅 | 佐藤実絵子 | 高柳明音(リーダー) |
チームE | 磯原杏華 | 上野圭澄 | 内山命 | 梅本まどか(リーダー) | 金子栞 | 木本花音 | 小林亜実 | 斉藤真木子 | 酒井萌衣 | 柴田阿弥 | 高木由麻奈 | 竹内舞 | 都築里佳 | 原望奈美 | 古畑奈和 | 山下ゆかり | |
チーム未定 | 北原里英(AKB48チームKと兼任) | |
研究生 | (3期)松村香織 | (4期)犬塚あさな | 小林絵未梨 | 水埜帆乃香 | (5期)市野成美 | 岩永亞美 | 江籠裕奈 | 大脇有紗 | 荻野利沙 | 新土居沙也加 | 日置実希 | 藤本美月 | 二村春香 | 宮前杏実 | 山田みずほ | |
元メンバー(チームは原則として卒業時点) | |
チームS | 鈴木きらら | 高井つき奈 | 山下もえ | 新海里奈 | 森紗雪 | 松下唯 | 小野晴香 | 平田璃香子 | |
チームKII | 前田栄子 | 市原佑梨 | 若林倫香 | |
チームE | 中村優花 | 間野春香 | 山田恵里伽 | |
関連項目 | |
姉妹ユニット | AKB48 | SDN48 | NMB48 | HKT48 | JKT48 | TPE48 | SNH48 | |
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