「国会議事堂前駅」の版間の差分
(相違点なし)
|
2014年7月27日 (日) 17:06時点における最新版
国会議事堂前駅(こっかいぎじどうまええき)は、東京都千代田区永田町一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
概要[編集]
丸ノ内線(駅番号:M 14)と、千代田線(駅番号 :C 07)が乗り入れている。
銀座線・南北線が乗り入れる溜池山王駅とは改札内通路でつながっており、同一の駅として扱われている。そのため当駅発着の乗車券類で溜池山王駅の改札(およびその逆)を利用することができる。
歴史[編集]
- 1959年(昭和34年)3月15日 - 帝都高速度交通営団(営団地下鉄)丸ノ内線の霞ケ関駅 - 新宿駅間開業により、丸ノ内線の駅として開業する。
- 1972年(昭和47年)10月20日 - 営団地下鉄千代田線の霞ケ関駅 - 代々木公園駅間開業により、千代田線との乗換駅となる。
- 1973年(昭和48年)11月1日 - 定期券発行機を導入[1][2]。
- 1979年(昭和54年)夏 - 駅冷房を開始[2]。
- 1997年(平成9年)9月30日 - 営団地下鉄南北線の四ツ谷駅 - 溜池山王駅間と銀座線の同駅開業により、両線との乗換駅となる。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化に伴い、東京メトロの駅となる。
駅構造[編集]
丸ノ内線ホームは国会議事堂の敷地真下に東西に延びる。千代田線ホームも東西に伸び、丸ノ内線ホームの西側と千代田線ホームの東側を連絡するコンコースがある。また、千代田線ホームの西側と溜池山王駅の南北線ホームの北側と、南北線ホームの南側と銀座線ホームの西側はそれぞれコンコースにより連絡している。千代田線ホームの上には、丸ノ内線の複線シールドトンネルがある。
この結果、4つのホームがそれぞれ端部でつながり、全体として折れ線状に連結している。これは、南北線が開通した際に、当駅とは離れた位置にある銀座線に溜池山王駅を新設し、南北線ホームを介することで当駅と連絡したためである。
丸ノ内線は相対式ホーム2面2線を有する地下駅(地下2階)である。2番線ホームと千代田線の乗り換えは、一旦改札内コンコースを経由して1番線ホームを経由することになる。丸ノ内線のコンコースとホームは2007年に壁面がモルタル塗りから白色基調の人造石貼りに改装された。
丸ノ内線から銀座線溜池山王駅ホームまで徒歩で約15分かかるため、赤坂見附駅での乗り換えを推奨している。
千代田線は島式ホーム1面2線を有する地下駅(地下6階)である。ホームと線路が合わせて1本のシールドトンネルになっており、壁が湾曲している。単線シールド工法で建設したため、各ホーム間を結ぶ通路が6か所ある。ホームも湾曲しているため、常時駅員がおり、発車時に合図を出す[3]。地上からの深さは37.9mあり、東京メトロの駅では一番深い場所にある。都営地下鉄大江戸線の六本木駅が開業するまでは、海底駅を除いて日本一深い所にある駅であった。
随所で漏水が見られたが、2008年2月8日から漏水を止めて壁面の補修工事を行っており、2014年9月23日の完成を予定している。
丸ノ内線の駅は当初から国会議事堂の敷地直下にあったのではない。国会議事堂竣工当時の敷地は野球のホームベースのような形状(参考)をしており、当時存在した敷地境界斜辺部の一辺に沿った外側の公道の真下に造られたためで、のちに議事堂の敷地拡張により敷地内直下となった。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 丸ノ内線 | 赤坂見附・新宿・荻窪方面 |
2 | 丸ノ内線 | 銀座・東京・大手町・池袋方面 |
3 | 千代田線 | 表参道・代々木上原・唐木田方面 |
4 | 千代田線 | 大手町・北千住・綾瀬・取手方面 |
改札周辺設備[編集]
- 改札口は、地下1階に3か所ある。
- 売店は、地下1階の改札外と地下2階の改札内に1店舗ずつある。
- トイレは、改札外に2か所ある。また、溜池山王駅側改札内にトイレがある。
- エレベーターは、丸ノ内線2番線ホーム⇔改札口(地下1階)、千代田線ホーム(綾瀬寄り)⇔丸ノ内線1番線ホーム⇔改札口(地下1階)、改札口(地下1階)⇔地上をそれぞれ連絡している。地上側の出入口は国会議事堂西側の道路に面している。
- エスカレーターは、改札外に3番出口⇔地下1階、1番出口途中⇔地下1階を連絡するものが設置されている。改札内には丸ノ内線側に地下1階⇔丸ノ内線1番線ホーム(地下2階)を連絡するものがあり、千代田線側には地下1階⇔地下3階⇔地下5階⇔地下6階を連絡する3本が連続している。さらにこれと並行して、丸ノ内線1番線ホームから千代田線への乗り換え用に地下2階⇔地下3階を連絡するものも設けられている。
- 千代田線ホームから南北線へ連絡する階段には車椅子専用の昇降機があり、南北線側に抜けられる。
- かつては千代田線の霞ケ関寄り改札口付近に定期券売り場が設置されていたが、2011年1月28日で営業を終了した[4]。その後、改札口付近に継続定期券発売機が設置されている。
なお、千代田線の我孫子行最終電車(平日0時11分発/土曜・休日0時06分発)に乗り遅れた場合、丸ノ内線から東京駅に出てJR線で上野駅まで行けば、常磐快速線松戸行の最終電車には間に合う旨が、通路に貼付された接続路線も含めた終電への接続案内表(業務用)に記載されている。
利用状況[編集]
2013年度の一日平均乗降人員は141,487人である。駅構造上、溜池山王駅の乗降人員も含まれる。近年の一日平均乗車人員推移は下表のとおり。
年度 | 丸ノ内線 | 千代田線 | 出典 |
---|---|---|---|
1992年 | 14,578 | 12,597 | [5] |
1993年 | 14,263 | 12,153 | [6] |
1994年 | 13,921 | 11,356 | [7] |
1995年 | 13,115 | 10,459 | [8] |
1996年 | 13,241 | 10,753 | [9] |
1997年 | 11,545[10] | 9,633[10] | [11] |
1998年 | 8,674 | 7,805 | [12] |
1999年 | 10,331 | 8,052 | [13] |
2000年 | 8,795 | 8,085 | [14] |
2001年 | 7,775 | 7,556 | [15] |
2002年 | 7,460 | 7,389 | [16] |
2003年 | 7,169 | 7,063 | [17] |
2004年 | 7,307 | 7,222 | [18] |
2005年 | 7,537 | 7,471 | [19] |
2006年 | 7,641 | 7,745 | [20] |
2007年 | 7,959 | 8,178 | [21] |
2008年 | 8,112 | 8,789 | [22] |
2009年 | 8,030 | 8,655 | [23] |
駅周辺[編集]
- 国会議事堂
- 国会前庭
- 国立国会図書館
- 総理大臣官邸
- 総理大臣公邸
- 議員会館
- 国会記者会館
- 内閣府
- ザ・キャピトルホテル 東急
- TBRビル
- 東京都立日比谷高等学校
- 日枝神社
- 山王パークタワー
- 山王パークタワー内郵便局
隣の駅[編集]
- 東京地下鉄
- 丸ノ内線
- 千代田線
- 赤坂駅 (C 06) - 国会議事堂前駅 (C 07) - 霞ケ関駅 (C 08)
脚注[編集]
- ↑ 中野坂上駅、明治神宮前駅も同時に導入。
- ↑ 2.0 2.1 東京メトロハンドブック2008
- ↑ 日中の駅員は2人いる。
- ↑ 営業開始時は毎日営業していたが、1994年11月から霞ケ関駅、銀座一丁目駅、水天宮前駅とともに月曜日から金曜日までの営業とされた。
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 10.0 10.1 1997年9月30日、溜池山王駅が開業
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)