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2014年7月13日 (日) 14:19時点における版
目黒駅(めぐろえき)は、東京都品川区上大崎にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京急行電鉄(東急)・東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。
目次
乗り入れ路線
以下の4路線が乗り入れている。
- JR東日本 : 山手線 - 電車線で運行される環状線としての山手線電車のみが停車し、それ以外の列車は通過する。また、特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属している。
- 東急 : 目黒線 - 当駅が起点。下記2路線と相互直通運転が行われている。かつては「目蒲線」と称していた。駅番号は「MG 01」。
- 東京メトロ : 南北線 - 当駅が起点。駅番号は「N 01」。
- 都営地下鉄 : 三田線 - 当駅が起点。駅番号は「I 01」。
東急・東京メトロ・都営地下鉄の駅は、目黒線と南北線および三田線の間で相互直通運転を行っているため、3社局で構内を共用する共同使用駅(東急の管轄)となっている。
また、南北線と三田線は、当駅から白金高輪駅までの区間で駅・線路設備を共用している。当該区間については、南北線を運行する東京メトロが第一種鉄道事業者として施設を保有しており、三田線を運行する東京都交通局は第二種鉄道事業者となる。
歴史
- 1885年(明治18年)3月16日 - 日本鉄道の駅として開業。旅客営業のみ。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化、国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 山手線所属駅となる。
- 1923年(大正12年)3月11日 - 目黒蒲田電鉄(現在の東急)の駅が開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅(山手線所属)となる。
- 1992年(平成4年) - 山手線ホームに可動式ホーム柵を試験設置。
- 1997年(平成9年)7月27日 - 東急の駅が地下駅となる。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)4月28日 - 東急の駅とJRの駅西口とを結ぶ連絡地下道が開通。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化により、南北線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。
- 2006年(平成18年)4月28日 - この日をもって、東京メトロの定期券うりば営業終了[1]。
- 2010年(平成22年)8月28日 - 山手線ホームに可動式ホーム柵使用開始。
駅名と所在地
駅名は目黒駅であるが、駅の所在地は目黒区ではなく品川区である。開設時に遡っても目黒村でなく大崎村に位置している。このような「駅名と市区町村名が一致しない」その他の例は、品川駅や厚木駅、習志野駅などがある(それぞれ港区、海老名市、船橋市に位置している)。
駅名選定の経緯は残されていないが、目黒不動尊や目黒川など周辺には「目黒」を冠する名称が多い。設置場所については、蒸気機関車の煙や振動が農作物に悪影響を与えると心配した地元農民の反対運動のため、目黒川沿いに鉄道を建設する当初計画が変更されたとする伝承(目黒駅追上事件と称される)がある。
このような経緯から、当駅周辺では「目黒のさんま」にちなんで、品川区側と目黒区側の両方で「目黒のさんま祭り」がそれぞれ別の団体によって異なる日に、それぞれ開催されるという珍しい現象が起きている[2]。
駅構造
JR東日本
島式ホーム1面2線を有する地上駅。改札は橋上と地下の2か所にある。
山手線では2012年(平成24年)度から2017年(平成29年)度にかけて各駅にホームドアを設置する計画があり、目黒駅では2010年(平成22年)8月28日から他駅に先行して供用が開始された[3]。目黒駅では過去、1992年(平成4年)にホームドアの設置試験が行われたことがあった。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■山手線 | 内回り | 品川・東京・上野方面 |
2 | ■山手線 | 外回り | 渋谷・新宿・池袋方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
東京急行電鉄・東京メトロ・都営地下鉄
島式ホーム1面2線を有する地下駅。前述の通り東急が駅を管轄しているため、フルスクリーン式ホームドアを採用している南北線では唯一の可動式ホーム柵設置駅である。
東急線開業当初は2面2線の地上相対式ホームを持つ頭端式の地上駅であり、駅ビルを持ち、東急ストアが入居していた。正面に改札口が設置されたほか、1番線のホーム中央に山手線ホームへの連絡改札口が設置されていた。1997年7月27日に現在の構造になったが、山手線ホームへの連絡改札口は引き続き設置され、東急とJRで別々になった。
自動券売機は東急・東京メトロ・都営地下鉄の3種類のものが設置されているので、目的地に応じた券売機を利用する必要がある。ただし、白金台駅・白金高輪駅への乗車券購入は東京メトロ・都営地下鉄のどちらのものを利用しても差し支えなく行える。また、PASMOまたはSuicaへのチャージ・PASMOの新規発行や定期券(磁気・PASMO)の発行は駅業務を所轄している東急が行っていて、東京メトロ・東京都交通局の自動券売機ではチャージができない。
発車サイン音は1番線が東急で使われる電子ベル音であるのに対し、2番線は駅備え付けの電子ベル音装置がなく、代わりに南北線・三田線で使われている発車サイン音(A線)を車両から鳴らす。
東急の駅長所在駅であり、目黒駅管内として、当駅 - 洗足駅間を管理している。なお、東京メトロの駅としては、霞ヶ関駅務管区国会議事堂前地域の被管理駅[4]、都営地下鉄の駅としては、日比谷駅務管理所日比谷駅務区の被管理駅である[5]。
東京メトロの駅の中では最南端に位置する。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■目黒線 | 大岡山・多摩川・武蔵小杉・日吉方面 |
2 | 南北線 | 赤羽岩淵・■埼玉高速鉄道線 浦和美園方面 |
三田線 | 西高島平方面 |
当駅始発の南北線の列車は終夜運転以外では設定されていない。三田線・目黒線には当駅始発の列車が設定されている。
シーサスポイントについて
当駅の不動前寄りにシーサスポイントがある。2006年9月25日から2008年6月21日までは目黒線の上り列車のうちの当駅終着の各駅停車がこのポイントを経由して下りホームである1番線に到着した後、上りホーム2番線に到着する後続の上り急行へ接続後、下り各駅停車武蔵小杉行として発車していた。しかし、同年6月22日以降は多くが南北線・三田線直通となったため、ごく一部の折り返し列車しか使用されていない。この電車が発車した直後の1番線に後発の急行が到着し、武蔵小山で緩急接続を行うことになる。下りの奥沢行最終列車は上りホーム2番線から発車し、このポイントを経由する。
利用状況
- JR東日本 - 2012年度の一日平均乗車人員は103,033人である[▲ 1]。JR東日本の駅の中では第33位。
- 東京急行電鉄 - 2013年度の一日平均乗降人員は248,074人である[▲ 2]。
- 東京メトロ - 2012年度の一日平均乗降人員は98,495人である[▲ 3]。
- 都営地下鉄 - 2012年度の一日平均乗降人員は78,127人(乗車人員41,489人・降車人員39,580人)である[▲ 4]。
なお、東京急行電鉄、東京メトロ、都営地下鉄は、いずれも直通人員を含んでいる。
各年度の一日平均乗車人員は下表のとおり。
年度 | JR東日本 | 東京急行電鉄 | 都営地下鉄 | 東京メトロ |
---|---|---|---|---|
1992年(平成 | 4年)115,753 | 59,786 | 未開業 | 未開業 |
1993年(平成 | 5年)115,455 | 59,025 | ||
1994年(平成 | 6年)114,745 | 58,526 | ||
1995年(平成 | 7年)113,478 | 58,178 | ||
1996年(平成 | 8年)114,063 | 58,389 | ||
1997年(平成 | 9年)112,956 | 57,748 | ||
1998年(平成10年) | 111,362 | 57,074 | ||
1999年(平成11年) | [▲ 6] 110,348 | 56,459 | ||
2000年(平成12年) | [▲ 7] 106,820 | 65,899 | 15,684 | 18,032 |
2001年(平成13年) | [▲ 8] 99,547 | 83,365 | 23,123 | 25,677 |
2002年(平成14年) | [▲ 9] 99,413 | 88,047 | 26,619 | 28,642 |
2003年(平成15年) | [▲ 10] 98,561 | 91,128 | 28,055 | 31,716 |
2004年(平成16年) | [▲ 11] 97,463 | 93,285 | 29,227 | 33,230 |
2005年(平成17年) | [▲ 12] 98,344 | 95,141 | 30,940 | 35,660 |
2006年(平成18年) | [▲ 13] 100,006 | 99,151 | 33,370 | 37,795 |
2007年(平成19年) | [▲ 14] 105,073 | 107,148 | 37,044 | 42,934 |
2008年(平成20年) | [▲ 15] 106,132 | 114,792 | 39,688 | 44,849 |
2009年(平成21年) | [▲ 16] 104,923 | 118,170 | 41,353 | 45,666 |
2010年(平成22年) | [▲ 17] 102,310 | 115,482 | 40,447 | 46,118 |
2011年(平成23年) | [▲ 18] 101,998 | 116,049 | 39,997 | 46,680 |
2012年(平成24年) | [▲ 1] 103,033 | 41,489 |
- 利用状況の出典
- ↑ 1.0 1.1 JR東日本 各駅の乗車人員
- ↑ 東急電鉄「各駅乗降人員」
- ↑ 東京メトロ 各駅の乗降人員ランキング
- ↑ 東京都交通局 各駅乗降人員一覧
- ↑ 東京都統計年鑑
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(1999年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2000年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2001年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2002年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2003年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2004年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2005年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2006年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2007年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2008年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2009年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2010年度)
- ↑ JR東日本 各駅の乗車人員(2011年度)
駅周辺
- 権之助坂
- 権之助坂商店街
- 駅西口前周辺から権之助坂一帯の加盟店舗数250を超える商店街で、権之助坂商店街振興組合として8つの商店会から成っている[6]。
- 行人坂
- アトレ目黒
- 駅の地上に建設されたJRアトレビルの商業エリア。建物は1967年に建てられ、当時はJR目黒駅ビルが目黒ステーションビル、駅隣のビルが目黒ターミナルビルとなっていた。後年ステーションビルはサンメグロ、ターミナルビルはマイメグロとなり、さらにその後マイメグロはmicと呼称が変更された。2000年には2棟共に改装となり、改装中の休業期間を経て2001年10月には2棟あわせてヒルトップガーデン目黒(サンメグロはヒルトップガーデングリーン館、マイメグロはヒルトップガーデンオレンジ館と呼称変更)となった。その後、再び改装を経て2005年(平成17年)12月にこのヒルトップガーデン目黒をATRE1(グリーン館建物がA館、オレンジ館建物がB館となっている)となっていたが、2014年 (平成26年) 2月をもってB館は閉館し、3月にはA館がリニューアルオープンした。JR東急目黒ビルの地上はもともと2002年4月からATREとしてオープンしていたが、ATRE1のオープンにともなってATRE2となっている。ATRE2には目黒区役所サービスセンターが設置されている[7]。
- 目黒雅叙園
- 大鳥神社
- 学校法人杉野学園
- 杉野服飾大学、杉野服飾大学短期大学部、ドレスメーカー学院。
- 日出中学校・高等学校
- 旧・日出女子学園中学校・高等学校、芸能コースが設置されており、在学生・卒業生に多くの芸能人がいる。
- ホリプロ - 老舗芸能事務所。数多くの芸能人が所属している。
- 日の丸自動車学校
- 駅西口から徒歩6分。山手線から教習コースが望める。黒いビルに大きな目立つ赤い球がめり込んでいる。
- EASE NEWYORK(イーズニューヨーク)・EASE PARIS(イーズパリ)
- JR東急目黒ビル - アトレ目黒2やNTTアド、ビーコン・コミュニケーションズ本社
- 新目黒東急ビル(旧・パイオニア本社跡地) - スターバックスコーヒージャパン本社
- パークタワー目黒
- その他、久米美術館、東急ストアなどがある。
バス路線
東口
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 |
---|---|---|---|---|
1番 | 品93 | 明治学院前・品川駅高輪口・品川車庫前 | 大井競馬場 | ■都営 |
明治学院前・品川駅高輪口 | 品川車庫 | |||
2番 | 黒77 | 天現寺橋・北青山三丁目・明治公園前 | 千駄ヶ谷駅前 | ■都営 |
橋86 | 愛育病院前・麻布十番駅前・御成門 | 新橋駅 | ||
愛育病院前・麻生十番駅・御成門 | 東京タワー | |||
4番 | 東98 | 慶応義塾大前・東京タワー・経済産業省前 | 東京駅丸の内南口 | ■東急 |
西口
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 |
---|---|---|---|---|
0番 | 東98 | 清水・都立大学駅北口・等々力七丁目 | 等々力操車所 | ■東急 |
1番 | 黒09 | 中目黒駅・下馬一丁目・下馬営業所・世田谷観音 | 野沢龍雲寺(循環) | ■東急 |
2番 | 黒06 | 祐天寺駅 | 三軒茶屋駅 | ■東急 |
3番 | 黒01 | 清水 | 大岡山小学校前 | ■東急 |
3B番 | 黒01 | 清水 | ■東急 | |
黒02 | 清水・都立大学駅北口 | 等々力七丁目 ※深夜バスのみ | ||
4番 | 黒02 | 清水・都立大学駅北口・等々力七丁目・上野毛駅 | 二子玉川駅 | ■東急 |
清水・都立大学駅北口 | 等々力七丁目 | |||
5番 | 黒07 | 清水・都立大学駅北口・日本体育大学前・桜新町駅 | 弦巻営業所 | ■東急 |
付記
当駅で配布されているポケット時刻表は東京急行電鉄のフォーマットのものになっている。
隣の駅
- 東京地下鉄
- 南北線(線内は全列車が各駅に停車)
- (東急目黒線) - 目黒駅 (N 01) - 白金台駅 (N 02)
脚注
- ↑ 定期券うりばのご案内(インターネット・アーカイブ)
- ↑ 目黒駅東側は品川区・目黒駅前商店街振興組合によって開催され、目黒駅西側から少し離れた目黒区内では目黒のさんま祭気仙沼実行委員会によって開催される。
- ↑ 当初は7・10号車が6扉車を含むためこの部分は設置せず、4扉車置き換えが完了した2011年9月にこの2両分も設置を行った。
- ↑ 東京メトロハンドブック
- ↑ 東京都交通局駅務管理所処務規程
- ↑ 権之助坂商店街 公式サイト
- ↑ なお、目黒区役所サービスセンターか設置されているATRE2の地番は東京都品川区上大崎3-1-1である。